JP3376281B2 - 発信者番号表示電話機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、電話機の発信者番
号表示技術に関し、特に着信時発信者番号を表示する電
話機において発信者番号を通知する／しない等のコード
が付加されている電話帳の電話番号についても発信者の
名前を表示可能とした電話機に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の発信者番号表示を行う電話機にお
いては、発信者番号と蓄積部に登録されている電話番号
情報を照合し、一致が検出されると、登録されている発
信者名を取り出してディスプレイ部に表示している。 【０００３】この種の従来の発信者番号表示システムの
一例として、例えば特開平９−２３２６５号公報に提案
されている発信者番号表示システムについて図３を参照
して説明する。図３は、同公報に提案されるシステムの
構成を示すブロック図である。 【０００４】図３において、１は電話回線Ｌに接続され
る電話機、１１は通話回路、１２は受話器、１３は複数
の電話番号を登録するためのＲＡＭ等のメモリからなる
蓄積部、１４は着信時に電話回線Ｌを介し図示しない公
衆網から送信されてくる発信電話情報を受信て解読する
受信部、１５は蓄積部に登録されている電話番号と受信
部で解読した電話番号とを比較する照合部、１６は発信
者名を表示するディスプレイ部である。 【０００５】着信時に公衆網から発信者電話番号情報が
送信されてくると、照合部１５は、発信者電話番号情報
と、蓄積部１３に予め登録されている電話番号との比較
照合を行い、比較照合の結果、一致が検出された場合に
は、一致した電話番号を含む情報を記憶している、メモ
リ番号に対応して登録されている発信者名をメモリから
取り出してディスプレイ部１６に表示する。また、着信
時に発信者電話番号情報が公衆網から送信されない場合
には、発信者電話番号そのまま表示する。 【０００６】なお、この従来の電話機は、発信時のワン
タッチダイヤルとして利用することもでき、ワンタッチ
ダイヤルキーの操作により、登録されている電話番号を
電話回線を介し、公衆網へ送出することができるように
している。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の発信者
番号表示システムにおいては、着信時に公衆網から通知
されてくる発信者電話番号情報と蓄積部に格納されてい
る電話番号との比較において、照合時に受信した発信者
電話番号情報の電話番号と蓄積部に格納されている電話
番号を照合し、一致を検出すると、名前の表示を行う構
成とされているため、蓄積部に格納されている電話番号
が受信する発信者電話番号と同一でないと、一致を検出
することができない。 【０００８】このため、蓄積部に格納される電話番号情
報として、発信者番号の通知を行うか否かの情報が電話
番号の先頭に付加されて格納されていた場合には、発信
者電話番号との照合の結果、不一致となり、ディスプレ
イ部に名前を表示せず、単に、発信者番号そのままを表
示することになる。その結果、発信者の名前をディスプ
レイ部で表示することができない。 【０００９】したがって本発明は、上記問題点に鑑みて
なされたものであって、その目的は、電話機で発信者番
号を表示する際に、着信等で公衆網から送信される発信
者番号情報を基に、蓄積されている電話番号情報との番
号照合において、特殊なコードが付加されて格納されて
いる場合であっても、照合一致を検出可能とした電話機
を提供することにある。 【００１０】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、電話番号情報として名前及び電話番号を
入力する入力手段と、入力された前記電話番号情報の名
前と電話番号を対応させて記憶する記憶手段と、着信時
に公衆網から送信される発信者電話番号を受信する受信
部制御手段と、表示手段と、を備え、着信時、前記発信
者電話番号を表示する機能を具備してなる電話機であっ
て、前記電話番号情報の電話番号は、発信者番号の通知
を行うか否かを制御するための所定の制御コードが付加
された状態又は付加されていない状態のいずれかで前記
記憶手段に記憶され、前記記憶手段に記憶されている前
記電話番号情報と、着信時に受信された前記発信者電話
番号とを照合するに際して、前記記憶手段から前記電話
番号情報を読み出し、前記読み出した電話番号情報内の
電話番号が前記制御コードを含むか否かを判定し、前記
制御コードを含む場合には、前記制御コードを削除した
電話番号について、前記発信者電話番号と照合し、前記
記憶手段から読み出した前記電話番号情報内の電話番号
が前記制御コードを含まない場合には、前記電話番号を
そのまま前記発信者電話番号と照合し、照合の結果一致
した場合には、前記一致した電話番号に対応して前記記
憶手段に記憶されている発信者の名前を前記表示手段に
表示し、前記発信者電話番号と、前記記憶手段に記憶さ
れている前記電話番号情報の全てとの照合結果が不一致
の場合に、前記発信者電話番号を前記表示手段に表示す
るように制御する制御手段を備える。 【００１１】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明の電話機は、その好ましい実施の形態にお
いて、名前及び電話番号を入力する入力手段（１）と、
入力された前記名前及び電話番号を記憶する記憶手段
（２）と、着信時に公衆網から送信される発信者の電話
番号を受信する受信手段（４）と、表示手段（５）と、
制御手段（２）と、を備え、制御手段（２）は、記憶手
段（３）に記憶された電話番号情報と、着信等に受信さ
れる発信者番号情報とを照合するに際して、前記記憶手
段（３）に記憶された電話番号情報が制御コードを含む
か否かを判定し、前記制御コードを含む場合には、該制
御コードを除く電話番号について前記発信者電話番号情
報と照合し、照合の結果一致した場合には、発信者の名
前及び電話番号を表示手段（５）に表示し、前記記憶手
段に記憶され電話番号情報の全てについて不一致の場
合、発信者電話番号を前記表示手段（５）に表示するよ
うに制御する。また記憶手段（３）に記憶された電話番
号情報が制御コードを含まない場合には、記憶手段
（３）に記憶された電話番号情報と前記発信者電話番号
情報とを照合し、一致不一致を判定する。 【００１２】 【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して以下に説明する。図１は、本発明の一実施例の構成
を示すブロック図である。 【００１３】図１において、本発明の一実施例の電話機
は、入力装置１、中央処理装置２、記憶装置３、無線部
４、及び、表示部５を備えて構成されている。 【００１４】入力装置１から、電話番号情報として、名
前、電話番号が入力され、入力した電話番号情報を記憶
装置３にて電源断時にも保持できる領域に記憶する。こ
の電話番号情報は、記憶装置３に複数件記憶される。 【００１５】無線部４にて、着信等により受信する発信
者番号情報について、中央処理装置２では、記憶装置３
を検索してあらかじめ登録されている電話番号情報と照
合し、一致／不一致を判定する。その結果、一致した情
報がある場合には、電話番号情報内に登録されている名
前を、表示部５に表示する。不一致である場合には、受
信した発信者番号情報の電話番号をそのまま表示する。
その際、記憶装置３に記憶されている電話番号情報の電
話番号に制御コードが付加されている場合には、この制
御コードを削除し、電話番号について、発信者番号情報
の電話番号と比較照合し、電話番号が一致した場合に
は、該電話番号に対応する発信者の名前を表示する。 【００１６】図２は、本発明の一実施例の処理フローを
説明するための流れ図である。図２を参照して、本発明
の一実施例の動作について説明する。 【００１７】公衆網からの着信等により、発信した相手
の電話番号を無線部４の受信部にて受信する。中央処理
装置２は以下の制御を行う。 【００１８】無線部４から受信した発信者番号情報を入
力する（図２のステップＳ１０１）。 【００１９】入力した発信者番号情報と照合するため
に、記憶装置３に記憶されている電話番号情報の中に格
納されている電話番号データを読み出す（図２のステッ
プＳ１０２）。なお、記憶装置３から電話番号情報を読
み出すことができなければ（図２のステップＳ１０３の
Ｙｅｓ）、図２のステップＳ１０９へ分岐する。 【００２０】読み出した電話番号情報内の電話番号デー
タに制御コードが含まれているか否かの判定を行い（図
２のステップＳ１０４）、制御コードが含まれていない
場合には（図２のステップＳ１０４のＮｏ）、図２のス
テップＳ１０６へ移行し、制御コード無しの電話番号情
報として、そのまま照合に使用する。 【００２１】図２のステップＳ１０４の判定で、制御コ
ードが含まれている場合には、制御コードを削除し（図
２のステップＳ１０５）、制御コードを削除した電話番
号情報として照合に使用する。 【００２２】電話番号データと受信した発信者番号デー
タとを照合し（図２のステップＳ１０６）、一致／不一
致の判定を行い（図２のステップＳ１０７）、一致の場
合には（図２のステップＳ１０７のＹｅＳ）、照合した
電話番号情報に登録されている名前表示データを表示部
５に表示する（図２のステップＳ１０８）。 【００２３】一方、不一致であった場合には（ステップ
Ｓ１０７のＮｏ分岐）、図２のステップＳ１０２へ戻
り、記憶装置３に記憶している電話番号情報を読み出
し、発信者番号情報との照合を行う。この動作を登録し
てある電話番号情報が無くなるまで繰り返し、最終的に
一致する電話番号情報が無いことを検出した場合に、無
線部４が受信した発信者番号情報の発信者番号表示デー
タを着信時の表示として出力する（図２のステップＳ１
０９）。 【００２４】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
着信等により通知された発信者番号情報との照合時、記
憶されている電話番号情報の電話番号に制御コードが付
加されている場合でも照合の一致を検出でき、発信者名
を表示できる、という効果を奏する。 【００２５】その理由は、本発明においては、発信者番
号情報と電話番号情報を照合する場合に、制御コードが
含まれている場合は、その制御コードを削除し、電話番
号について照合を行う、ように構成したためである。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。 【図２】本発明の一実施例の動作の一例を示し流れ図で
ある。 【図３】従来の発信者番号表示システムの一例を示すブ
ロック図である。 【符号の説明】 １ 入力装置 ２ 中央処理装置 ３ 記憶装置 ４ 無線部 ５ 表示部

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−245645（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−167669（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−143538（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04M 1/27,1/57

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】電話番号情報として名前及び電話番号を入
   力する入力手段と、 入力された前記電話番号情報の名前と電話番号を対応さ
   せて記憶する記憶手段と、 着信時に公衆網から送信される発信者電話番号を受信す
   る受信部制御手段と、 表示手段と、 を備え、 着信時、前記発信者電話番号を表示する機能を具備して
   なる電話機であって、 前記電話番号情報の電話番号は、発信者番号の通知を行
   うか否かを制御するための所定の制御コードが付加され
   た状態又は付加されていない状態のいずれかで前記記憶
   手段に記憶され、 前記記憶手段に記憶されている前記電話番号情報と、着
   信時に受信された前記発信者電話番号とを照合するに際
   して、前記記憶手段から前記電話番号情報を読み出し、
   前記読み出した電話番号情報内の電話番号が前記制御コ
   ードを含むか否かを判定し、前記制御コードを含む場合
   には、前記制御コードを削除した電話番号について、前
   記発信者電話番号と照合し、前記記憶手段から読み出し
   た前記電話番号情報内の電話番号が前記制御コードを含
   まない場合には、前記電話番号をそのまま前記発信者電
   話番号と照合し、照合の結果一致した場合には、前記一
   致した電話番号に対応して前記記憶手段に記憶されてい
   る発信者の名前を前記表示手段に表示し、 前記発信者電話番号と、前記記憶手段に記憶されている
   前記電話番号情報の全てとの照合結果が不一致の場合
   に、前記発信者電話番号を前記表示手段に表示するよう
   に制御する制御手段を備えたことを特徴とする発信者番
   号表示電話機。