JP3375866B2 - 機械保全用定期修理工事消化シミュレータ - Google Patents

機械保全用定期修理工事消化シミュレータ

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JP3375866B2
JP3375866B2 JP30088497A JP30088497A JP3375866B2 JP 3375866 B2 JP3375866 B2 JP 3375866B2 JP 30088497 A JP30088497 A JP 30088497A JP 30088497 A JP30088497 A JP 30088497A JP 3375866 B2 JP3375866 B2 JP 3375866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延工場など
の機械を保全するために行う多数の定期修理工事状況を
予測する機械保全用定期修理工事消化シミュレータに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱間圧延工場では、加熱炉で加
熱されたスラブを粗圧延装置で粗圧延してから仕上げ圧
延装置で仕上げ圧延を行って巻取装置で巻き取るように
していいる。
【0003】ここで、粗圧延装置では複数台の粗圧延ミ
ルが配設されていると共に、仕上げ圧延装置でも複数台
の仕上げ圧延ミルが配設されており、これら各装置の保
全するために、膨大な数の定期修理工事が行われている
他、突発的な修理工事も発生している。
【0004】このような熱間圧延工場では、高生産性へ
の取組として暦時間稼働率が90%以上となることを目
標に、定期修理時間を短縮し、年間修理時間を削減する
ことが進められている。
【0005】ところが、むやみに定期修理時間を短縮す
ると、必要工事が実施できなくなって不実施工事が増加
し、これによって設備が不安定となってしまう。このた
め、将来の定期修理工事を予測して、適切な定期修理時
間を決定することが最重要となるが、従来は定期修理工
事が多岐にわたって工事種類が多いため、その予測を人
手に頼らざるを得ないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように人手によって定期修理工事の実施を予測す
る場合には、1回の定期修理実施についての予測は可能
であるが、月又は年単位の予測を行うことは不可能であ
り、適切な定期修理時間を結成することができないとい
う未解決の課題がある。
【0007】しかも、作業周期、作業時間、作業要員数
等の定期修理工事環境と不実施工事発生との関係を定量
的に評価することができない状態で定期修理時間の短縮
を行うことになると共に、工事量の適正化及び必要十分
条件の評価を行うことができないので、利計の段階で工
事未実施による影響がわからないまま、工事の中止、延
期を行うことになり、さらに投資収益性の確認ができな
いので、投資収益性の悪いものでも投資が行われるとい
う未解決の課題がある。
【0008】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、機械の保全のため
の定期修理工事の実施状況を長期にわたって正確に予測
することができる機械保全用定期修理工事消化シミュレ
ータを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る機械保全用定期修理工事消化シミュ
レータは、多数の定期修理工事を必要とする機械の工事
消化状況を予測するシミュレータであって、各定期修理
工事毎に少なくとも作業周期、作業人員、作業時間、前
回施工日、他の工事と同時施工が不可能となるラップ条
件でなる定期修理条件を格納する工事条件格納手段と、
該工事条件格納手段で格納された定期修理条件に基づい
て予め設定された定期修理パターンに従った将来の定期
修理実施日毎に当該実施日に作業周期が該当する定期修
理工事を抽出する工事抽出手段と、該工事抽出手段で抽
出された各定期修理工事の作業時間が総時間から採用し
た工事の累積時間を減算した残り時間内であって当該定
期修理工事が可能であるか否かを判定する作業時間判定
手段と、前記工事抽出手段で抽出された定期修理工事の
ラップ条件に該当する他の修理工事がなくて当該定期修
理工事が可能であるか否かを判定するラップ判定手段
と、前記工事抽出手段で抽出された定期修理工事の作業
要員が確保できて当該定期修理工事が可能であるか否か
を判定する要員確保判定手段と、前記工事抽出手段で抽
出した各定期修理工事を優先順にソートするソート手段
と、該ソート手段でソートされた各定期修理工事につい
てそのソート順に前記作業時間判定手段、ラップ判定手
段及び要員判定手段の判定を行い全ての手段で定期修理
工事可能と判断されたときに当該定期修理工事の実施を
決定すると共に、当該定期修理工事の作業時間を前記残
り時間から減算する工事実施決定手段と、前記作業時間
判定手段、ラップ判定手段及び要員判定手段の判定を行
った結果何れかの判定手段で定期修理工事が不可能と判
定されたときに、その判定結果を格納すると共に、該当
する定期修理工事の優先順位を上げる不実施決定手段と
を備えていることを特徴としている。
【0010】また、請求項2に係る機械保全用定期修理
工事消化シミュレータは、請求項1の発明において、前
記不実施決定手段は、前記ラップ判定手段の判定結果が
定期修理工事の実施が不可能であるときに、定期修理実
施日に実行される定期修理が大規模であるか否かを判定
し、小規模であるときにはその判定結果を格納すると共
に、該当する定期修理工事の優先順位を上げ、大規模で
あって残り作業時間があるときに該当する定期修理工事
の実施を決定すると共に、当該定期修理工事の作業時間
を前記残り時間から減算するように構成されていること
を特徴としている。
【0011】さらに、請求項3に係る機械保全用定期修
理工事消化シミュレータは、請求項1又は2の発明にお
いて、前記不実施決定手段は、前記要員判定手段の判定
結果が定期修理工事の実施が不可能であるときに、要員
の残り作業時間内に当該定期修理工事の実施が可能であ
るときには、当該定期修理工事の実施を決定するように
構成されていることを特徴としている。
【0012】さらにまた、請求項4に係る機械保全用定
期修理工事消化シミュレータは、多数の定期修理工事を
必要とする機械の工事消化状況を予測するシミュレータ
であって、各定期修理工事毎に少なくとも作業周期、作
業要員、作業時間、前回施工日、他の工事と同時施工が
不可能となるラップ条件でなる定期修理条件を格納する
工事条件格納手段と、該工事条件格納手段で格納された
定期修理条件に基づいて予め設定された定期修理パター
ンに従った将来の定期修理実施日毎に当該実施日に作業
周期が該当する定期修理工事を抽出する工事抽出手段
と、該工事抽出手段で抽出された各定期修理工事の作業
時間が総時間から採用した工事の累積時間を減算した残
り時間内であって当該定期修理工事が可能であるか否か
を判定する作業時間判定手段と、前記工事抽出手段で抽
出された定期修理工事のラップ条件に該当する他の修理
工事がなくて当該定期修理工事が可能であるか否かを判
定するラップ判定手段と、前記工事抽出手段で抽出され
た定期修理工事の作業要員が確保できて当該定期修理工
事が可能であるか否かを判定する要員確保判定手段と、
前記工事抽出手段で抽出した各定期修理工事を優先順に
ソートするソート手段と、該ソート手段でソートされた
各定期修理工事についてそのソート順に前記作業時間判
定手段、ラップ判定手段及び要員判定手段の判定を行い
全ての手段で定期修理工事可能と判断されたときに当該
定期修理工事の実施を決定すると共に、当該定期修理工
事の作業時間を前記残り時間から減算する工事実施決定
手段と、前記作業時間判定手段、ラップ判定手段及び要
員判定手段の判定を行った結果何れかの判定手段で定期
修理工事が不可能と判定されたときに、その判定結果を
格納すると共に、該当する定期修理工事の優先順位を上
げる工事不実施決定手段と、前記工事実施決定手段及び
工事不実施決定手段の結果を定期修理実施日毎に出力表
示すると共に、前記工事実施決定手段で実施が決定され
た定期修理工事及び工事不実施決定手段で不実施が決定
された定期修理工事のリストを出力表示する出力表示手
段とを備えていることを特徴としている。
【0013】なおさらに、請求項5に係る機械保全用定
期修理工事消化シミュレータは、各定期修理工事毎に少
なくとも作業周期、作業人員、作業時間、前回施工日、
他の工事と同時施工が不可能となるラップ条件でなる定
期修理条件を格納する工事条件格納手段と、該工事条件
格納手段に設備改善レベルに応じた異なる複数の工事条
件を設定する工事条件設定手段と、複数の定期修理パタ
ーンを設定する定期修理パターン設定手段と、該工事条
件設定手段で設定された各設備改善レベルに応じた工事
条件毎に各定期修理パターンについて将来の定期修理実
施日毎に当該実施日に作業周期が該当する定期修理工事
を抽出する工事抽出手段と、該工事抽出手段で抽出され
た各定期修理工事の作業時間が総時間から採用した工事
の累積時間を減算した残り時間内であって当該定期修理
工事が可能であるか否かを判定する作業時間判定手段
と、前記工事抽出手段で抽出された定期修理工事のラッ
プ条件に該当する他の修理工事がなくて当該定期修理工
事が可能であるか否かを判定するラップ判定手段と、前
記工事抽出手段で抽出された定期修理工事の作業要員が
確保できて当該定期修理工事が可能であるか否かを判定
する要員確保判定手段と、前記工事抽出手段で抽出した
各定期修理工事を優先順にソートするソート手段と、該
ソート手段でソートされた各定期修理工事についてその
ソート順に前記作業時間判定手段、ラップ判定手段及び
要員判定手段の判定を行い全ての手段で定期修理工事可
能と判断されたときに当該定期修理工事の実施を決定す
ると共に、当該定期修理工事の作業時間を前記残り時間
から減算する工事実施決定手段と、前記作業時間判定手
段、ラップ判定手段及び要員判定手段の判定を行った結
果何れかの判定手段で定期修理工事が不可能と判定され
たときに、その判定結果を格納すると共に、該当する定
期修理工事の優先順位を上げる不実施決定手段と、前記
工事実施決定手段及び工事不実施決定手段の結果に基づ
いて工事消化率、工事工数等の評価基準を算出して出力
する評価基準出力手段を設けたことを特徴としている。
【0014】また、請求項6に係る機械保全用定期修理
工事消化シミュレータは、各定期修理工事毎に少なくと
も作業周期、作業人員、作業時間、前回施工日、他の工
事と同時施工が不可能となるラップ条件でなる定期修理
条件を格納する工事条件格納手段と、該工事条件格納手
段に設備改善レベルに応じた異なる複数の工事条件を設
定する工事条件設定手段と、複数の定期修理パターンを
設定する定期修理パターン設定手段と、該工事条件設定
手段で設定された各設備改善レベルに応じた工事条件毎
に各定期修理パターンについて将来の定期修理実施日毎
に当該実施日に作業周期が該当する定期修理工事を抽出
する工事抽出手段と、該工事抽出手段で抽出された各定
期修理工事の作業時間が総時間から採用した工事の累積
時間を減算した残り時間内であって当該定期修理工事が
可能であるか否かを判定する作業時間判定手段と、前記
工事抽出手段で抽出された定期修理工事のラップ条件に
該当する他の修理工事がなくて当該定期修理工事が可能
であるか否かを判定するラップ判定手段と、前記工事抽
出手段で抽出された定期修理工事の作業要員が確保でき
て当該定期修理工事が可能であるか否かを判定する要員
確保判定手段と、前記工事抽出手段で抽出した各定期修
理工事を優先順にソートするソート手段と、該ソート手
段でソートされた各定期修理工事についてそのソート順
に前記作業時間判定手段、ラップ判定手段及び要員判定
手段の判定を行い全ての手段で定期修理工事可能と判断
されたときに当該定期修理工事の実施を決定すると共
に、当該定期修理工事の作業時間を前記残り時間から減
算する工事実施決定手段と、前記作業時間判定手段、ラ
ップ判定手段及び要員判定手段の判定を行った結果何れ
かの判定手段で定期修理工事が不可能と判定されたとき
に、その判定結果を格納すると共に、該当する定期修理
工事の優先順位を上げる不実施決定手段と、前記工事実
施決定手段及び工事不実施決定手段の結果に基づいて工
事消化率、工事工数等の評価基準を算出し、算出した工
事消化率、工事工数等の評価基準を目標評価基準と比較
して、将来の最適な定期修理工事を選択する最適定期修
理工事選択手段を備えていることを特徴としている。
【0015】さらに、請求項7に係る機械保全用定期修
理工事消化シミュレータは、請求項1、4、6及び7の
何れかに記載の機械保全用定期修理工事消化シミュレー
タにおいて、工事実施決定手段で決定した各定期修理工
事に基づいて各期毎の保全費用を算出する保全費用算出
手段を備えていることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明に係る機械保全用定
期修理工事消化シミュレータの第1の実施形態を示す概
略構成図である。
【0017】図中、1は熱間圧延工場における各装置の
定期修理実績データを格納したホストコンピュータであ
って、このホストコンピュータ1には定期修理工事の種
別、作業基準周期、作業時間、作業要員、前回施工日が
格納されている。
【0018】また、ホストコンピュータ1からデータが
転送されるパーソナルコンピュータ2には、他の工事と
同時施工が不可能となるラップ条件等が格納されてい
る。ここで、ラップ条件は、例えば仕上げミルの同一ス
タンド内部位について説明すると、図2(a),(b)
に示すように、定期修理部位は、ハウジング2の上部の
圧下部A、ハウジング2の内部の圧下部B、ハウジング
2の操作側部C、ハウジング2の駆動側部D、駆動スピ
ンドルE、ピニオンスタンドF、圧延ロールを脱着する
際に使用するターンテーブルG、ミル入側設備H、ミル
出側設備I及び次ミル入側設備Jの10箇所が挙げられ
るが、これらのラップ条件は図3に示すように表され
る。すなわち、ハウジング2の上側の圧下部Aや圧下部
Bではハウジング操作側部C、ハウジング駆動側部D、
ミル入側設備H及びミル出側設備Iとラップし、これら
と同時に定期修理を行うことはできない。
【0019】そして、ホストコンピュータ1に格納され
た各定期修理工事データが定期修理工事のシミュレーシ
ョンを行うパーソナルコンピュータ2に転送される。こ
のパーソナルコンピュータ2では、各定期修理工事デー
タに基づいて指定期間の工事進行状況をシミュレートす
るシミュレーション処理を実行して、その結果をCRT
ディスプレイ3及びプリンタ4に出力する。
【0020】このシミュレーション処理は、図4に示す
ように、先ず、ステップS1で定期修理パターンを設定
する。この定期修理パターンは、定期修理時間、作業要
員、実施の周期を規定するものであり、図5に示すよう
に設定される。
【0021】ここで、定期修理パターン1は、要員数3
50人で、年間定期修理時間を652時間とし、その内
訳は、小規模22時間の通常定期修理を3週間毎に行
い、この通常定期修理の内の年2回は中規模72時間の
中定期修理を年2回行い、さらに大規模144時間の大
定期修理を年1回行うように設定される。
【0022】また、定期修理パターン2は、要員数35
0人で、年間定期修理時間を531時間とし、その内輪
背は、小規模22時間の通常定期修理を4週間毎に行
い、この通常定期修理の内の年2回は中規模72時間の
中定期修理を年2回行い、さらに大規模144時間の大
定期修理を年1回行うように設定される。
【0023】さらに、定期修理パターン3は、要員数2
20人で、年間定期修理時間を553時間とし、その内
訳は、小規模22時間の通常定期修理を6週間毎に行
い、その間に小規模14時間の補助定期修理を2週間間
隔で行うと共に、通常定期修理の内の年2回は中規模7
2時間の中定期修理を年2回行い、さらに大規模144
時間の大定期修理を年1回行うように設定される。
【0024】さらにまた、定期修理パターン4は、要員
数150人で、年間定期修理時間を384時間とし、そ
の内訳は、小規模20時間の通常定期修理を8週間毎に
行い、その中間日に小規模14時間の補助定期修理を1
回行うと共に、通常定期修理の内の年2回は中規模40
時間の中定期修理を年2回行い、さらに大規模120時
間の大定期修理を年1回行うように設定される。
【0025】次いで、ステップS2に移行して、シミュ
レーション条件をキーボード5から入力する。このシミ
ュレーション条件としては、シミュレーションを開始す
る起算日、シミュレーション期間(例えば1〜4年)、
定期修理パターンの選択、周期(例えば1〜3)、要員
数(例えば10〜400)があり、これらを対話形式で
キーボード5から入力する。
【0026】次いで、ステップS3に移行して、定期修
理パターンに従った定期修理実施日順に設定される定期
修理番号n0 (初期値はn0 =0に設定されている)を
“1”だけインクリメントしてからステップS4に移行
する。
【0027】このステップS4では、ホストコンピュー
タ1から転送された定期修理工事の内前回施工日から該
当工事の周期で計算した次回の施工予定日が定期修理番
号n 0 で表される実施日の直前の定期工事を抽出し、抽
出した定期工事をメモリ6に形成した実施予定リスト記
憶領域の最下位に登録する。
【0028】次いで、ステップS5に移行して、実施予
定リスト記憶領域に登録されている定期修理工事を優先
順位順にソートし、そのソート結果をメモリ6の実施予
定リスト記憶領域に更新記憶する。
【0029】次いで、ステップS6に移行して、ソート
順位を表す変数j(初期値はj=0に設定されている)
をインクリメントし、該当する順位の定期修理工事デー
タを読出す。
【0030】次いで、ステップS7に移行して、該当す
る定期修理工事の作業時間tW が後述するメモリ6の所
定記憶領域に形成された定期修理残り時間記憶領域に格
納されている定期修理残り時間tR に対して短いか否か
を判定し、tW ≦tR であるときには、定期修理残り時
間tR 内に該当する定期修理工事の実施が可能であると
判断してステップS8に移行する。
【0031】このステップS8では、該当する定期修理
工事のラップ条件に該当する他の定期修理工事が今回の
施工予定日に採用されているか否かを判定し、ラップ条
件に該当する他の定期修理工事がないときにはステップ
S9に移行する。
【0032】このステップS9では、該当する定期修理
工事の作業要員数MW が後述するメモリ6の所定記憶領
域に形成された作業要員残り数記憶領域に格納されてい
る作業要員残り数MR (初期値MRMAX=MLIM −CK
K ,MLIM :定期修理毎の総要員数,CK :定期修理
規模係数(通常定期修理=1,中定期修理=2,大定期
修理=3),TK :単発工事に当たり要員数(=MLIM
×0.35))に対して少ないか否かを判定し、MW
R であるときには、残り作業要員によって該当する定
期修理工事を実施することが可能であると判断してステ
ップS10に移行する。
【0033】このステップS10では、定期修理工事を
実施可能であることを表す“O”をメモリ6に格納され
た図6に示す縦軸に定期修理工事名を横軸に定期修理番
号を記載した一覧表の該当する位置に格納すると共に、
該当定期修理工事を実施予定リストから削除し、次いで
ステップS11に移行して、実施可能となった定期修理
工事の作業時間tW を作業残り時間記憶領域に記憶され
ている作業残り時間t R から減算した値を新たな作業残
り時間tR とし、これを作業残り時間記憶領域に更新記
憶すると共に、実施可能となった定期修理工事の作業要
員数MW を残り作業要員数記憶領域に記憶している残り
作業要員数MR から減算した値を新たな残り作業要員数
R として、これを残り作業要員数記憶領域に更新記憶
してからステップS12に移行する。
【0034】このステップS12では、該当する定期修
理工事が実施不可能状態であって、工事の実施が遅延さ
れたか否かを判定する。この判定は、前述した図6の一
覧表の該当箇所に作業時間不足で実施が遅延されたこと
を表す“In”又は作業人員不足で実施が遅延されたこ
とを表す“Ti”が格納されているか否かを判定するこ
とにより行い、“In”又は“Ti”が格納されていな
いときには直接ステップS13に移行し、“In”又は
“Ti”が格納されているときにはステップS13に移
行して、該当する定期修理工事の優先順位を上げてから
ステップS14に移行する。
【0035】このステップS14では、定期修理工事の
ソート順を表す変数jが該当する定期修理実施日の最大
値jMAX に達したか否かを判定し、j≦jMAX であると
きには、前記ステップS6に戻り、j>jMAX であると
きには、定期修理実施日の全ての定期修理工事について
判定を終了したものと判断してステップS15に移行す
る。
【0036】このステップS15では、定期修理番号n
0 がシミュレーションの最終日に相当する最大定期修理
番号nMAX に達したか否かを判定し、n0 <nMAX であ
るときにはシミュレーションが途中であるものと判断し
て前記ステップS3に戻り、n0 ≧nMAX であるときに
は全ての定期修理実施日についてシミュレーションを終
了したものと判断して処理を終了する。
【0037】一方、前記ステップS7の判定結果が該当
する定期修理工事の作業時間tW が作業残り時間tR
りも長い場合にはステップS16に移行して、作業時間
Wが時間オーバーであり、該当する定期修理工事の実
施が不可能であることを表す“Ti”をメモリ6に記憶
された図6の一覧表における該当定期修理番号位置に格
納してから前記ステップS12に移行する。
【0038】また、前記ステップS8の判定結果がラッ
プしている他の定期修理工事があるものであるときには
ステップS17に移行して、定期修理が中定期修理又は
大定期修理であるか否かを判定し、通常定期修理又は補
助定期修理である小規模修理であるときにはステップS
18に移行して、同日に実施する他の定期修理工事とラ
ップするために実施を行うことが不可能であることを表
す“In”を前述したメモリ6に記憶さている図6の一
覧表における定期修理実施日に格納してから前記ステッ
プS12に移行し、中定期修理又は大定期修理であると
きにはステップS19に移行する。
【0039】このステップS19では、メモリ6の作業
残り時間記憶領域に記憶されている作業残り時間tM
該当する定期修理工事の作業時間tW より長いか否かを
判定し、tW ≧tR であるときには該当する定期修理工
事の実施が可能であると判断してステップS20に移行
して前記ステップS10と同様に一覧表に“O”を格納
し、次いでステップS21に移行して前記ステップS1
1と同様に作業残り時間記憶領域に記憶されている作業
残り時間tR から該当する定期修理工事の作業時間tW
を減算した値を新たな作業残り時間tR とし、これを作
業残り時間記憶領域に更新記憶してから前記ステップS
12に移行し、tW <tR であるときには前記ステップ
S18に移行する。
【0040】さらに、前記ステップS9の判定結果がM
W <MR であるときには、ステップS22に移行して、
要員調整フラグFが“1”にセットされているか否かを
判定し、これが“1”にセットされているときには前回
までに要員調整を行っているものと判断してステップS
25に移行し、“0”にリセットされているときには前
回までに要員調整を行っていないものと判断してステッ
プS23に移行し、要員調整フラグFを“1”にセット
すると共に、各要員に当てられている作業時間tW を検
索し、該当する定期修理工事の作業時間tW に相当する
時間が残っている作業要員数MARを抽出してからステッ
プS24に移行し、抽出された作業要員数MARが該当す
る定期修理工事の作業要員数MW より多いか否かを判定
し、多いときには前記ステップS10に移行し、少ない
ときにはステップS25に移行する。
【0041】ステップS25では、残り要員数が少ない
ため該当定期修理工事の実施が不可能であることを表す
“Mn”を前記一覧表の定期修理実施日に格納してから
前記ステップS12に移行する。
【0042】この図4のシミュレーション処理におい
て、ステップS4の処理が工事抽出手段に対応し、ステ
ップS5の処理がソート手段に対応し、ステップS7の
処理が作業時間判定手段に対応し、ステップS8の処理
がラップ判定手段に対応し、ステップS9,S22,S
23,S24の処理が要員確保判定手段に対応し、ステ
ップS10,S20の処理が工事実施決定手段に対応
し、ステップS12,S13,S16,S18,S25
の処理が工事不実施決定手段に対応している。
【0043】このようにして、各定期修理番号n0 毎に
上記図4のシミュレーション処理が繰り返し実行され
て、メモリ6内に図6に示す定期修理実施状況を表す一
覧表が作成される。
【0044】この一覧表から明らかなように、例えば仕
上げ圧延機では、ある通常定期修理を実施する定期修理
実施日(定期修理番号n0 =57)ではF1−4ミル油
圧ホース取替を行う定期修理工事を行うことができる
が、他の部署の定期修理工事との関係で、ドライブ(D
R)側ミストカプラーバネ取替工事、ワークロール(W
R)キーパー油圧ホース取替工事、クーラントホース取
替工事及びワークロールキーパーリミットスイッチ(L
S)補修工事がステップS23での要員調整を行っても
要員不足により実施不可能となっていると共に、ミルハ
ウジング回り給脂工事は時間不足のため実施不可能とな
っており、これらについてはステップS13に移行し
て、優先順位がアップされる。
【0045】このうち、ワークロールハウジング間ウイ
ンド測定作業については、長い期間不実施状態が継続さ
れて優先順位が高くなっており、次回の通常定期修理を
実施する定期修理番号n0 =61では、優先的に実施さ
れることになる。
【0046】この定期修理番号n0 =61では、ドライ
ブ側ミストカプラーバネ取替工事及びワークロールキー
パー油圧ホース取替工事については優先順位が低いため
ステップS23での要員調整を行っても要員不足による
実施不可能状態が継続され、ミルハウジング回り給脂に
ついては時間不足は解消されているが、要員不足のため
実施不可能状態が継続され、これらについての優先順位
がアップされる。
【0047】そして、次の中定期修理を実施する定期修
理番号n0 =65では、中規模の定期修理工事であるの
で、要員数も多くなると共に、時間も長くなるので、ミ
ルハウジング回り給脂工事が実行可能とされ、ドライブ
側ミストカプラー取替工事及びワークロールキーパー油
圧ホース取替工事については優先順位が低いため要員不
足による実施不可能状態が継続され、さらにオペレータ
側ミストカプラーバネ取替工事の開始周期が到来する
が、同様に要員不足のため実施不可能状態となる。
【0048】その次の通常定期修理を実施する定期修理
番号n0 =69では、ドライブ側ミストカプラーバネ取
替工事の優先順位が高くなることにより、これが実行可
能とされ、オペレータ側ミスとカプラーバネ取替工事、
ワークロールキーパーホース取替工事は要員不足のため
実施不可能状態を継続し、さらにワークロールキーパー
リミットスイッチバネ取替・補修工事の開始周期が到来
するが、このときには工事がラップするドライブ側ミス
トカプラーバネ取替工事が実施可能となっているので、
実施不可能状態となる。
【0049】その後、2回の通常定期修理を実施する定
期修理番号n0 =73及び77では、要員不足状態が継
続しており、各工事が実施不可能状態を継続することに
なるが、その後の大定期修理を実施する定期修理番号n
0 =81では、ワークロールキーパー油圧ホース取替工
事の優先順位が高くなっていることからこの工事が実施
可能となり、これとラップするワークロールキーパーリ
ミットスイッチバネ取替・補修工事があるが、定期修理
工事が大規模であるので、ステップS8からステップS
17を経てステップS19に移行し、ラップしているワ
ークロールキーパーリミットスイッチバネ取替・補修工
事を行っても残り時間があるときにはステップS20に
移行して、ワークロールキーパーリミットスイッチバネ
取替・補修工事の実施が可能となる。
【0050】このようにして、定期修理工事の実施が不
可能である状態が長い間継続すると、その優先順位が順
次アップすることから、実施不可能状態を繰り返すうち
に必ず実施されることになる。この一覧表の作成が終了
した段階で、キーボード5から一覧表表示指示を入力す
ることにより、一覧表がCRTディスプレイ3に表示さ
れると共に、一覧表印刷指示を入力することにより、一
覧表がプリンタ4で印字される。
【0051】また、上述したように、メモリ6内に定期
修理実施状況を表す一覧表が作成されて格納されている
ので、この一覧表から図7に示す採用工事件名リスト、
図8に示す時間超過による遅延が生じた工事件名リス
ト、図9に示す要員超過による遅延が生じた工事件名リ
スト、図10に示すラップによる遅延が生じた工事件名
リストを作成することが可能となり、これらをCRTデ
ィスプレイ3に表示したり、プリンタ4で印字したりす
ることができる。
【0052】したがって、これら一覧表及び不実施状況
を表すリストから遅延する定期修理工事が熱間圧延作業
に与える影響や設定した定期修理パターンの是非等を定
量的に評価することが可能となり、これらの検討結果を
踏まえて、定期修理パターンや定期修理工事の作業要員
数や作業時間等を見直し、その見直し結果に基づいて再
度図4のシミュレーション処理を行うことにより、将来
の定期修理実施状況を効果的に評価することが可能とな
る。
【0053】また、要員数が不足したときの要員調整処
理は、該当する定期修理実施日について1回だけ行うよ
うに制限しているので、実施する定期修理工事に余裕を
持たせることができ、きめ細かな要員調整する場合に生
じる実際の定期修理工事時間とのずれを抑制することが
できる。
【0054】なお、上記第1の実施形態においては、最
初に各工事の作業時間tW が定期修理残り時間tR 内で
あるか否かを判定し、次いでラップしている工事がある
か否かを判定し、最後に作業要員数MW が残り作業要員
数MR より少ないか否かを判定するようにした場合につ
いて説明したが、これらの順序は任意に設定することが
できる。
【0055】また、上記第1の実施形態においては、定
期修理工事の実施が遅延される毎に優先順位がアップさ
れる場合につい説明したが、これに限定されるものでは
なく、定期修理工事の重要度が高い程優先順位のアップ
率を高くするように設定することもでき、この場合には
熱間圧延工場の稼働を維持するために必要な定期修理工
事を、操業に影響を与えることなく確実に行うことがで
きるという利点がある。
【0056】さらに、上記第1の実施形態においては、
全ての定期修理工事のデータをホストコンピュータ1に
格納しておく場合について説明したが、各部署毎にパー
ソナルコンピュータを設けて、これらによって分散処理
するようにしてもよい。
【0057】さらにまた、上記実施形態においては、4
つの定期修理パターンを設定した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、必要に応じて任意
数の定期修理パターンを設定することができる。
【0058】次に、本発明の第2の実施形態を図11に
ついて説明する。この第2の実施形態は、設備改善レベ
ルを異ならせることにより、複数の定期修理工事条件を
設定し、これらについて例えば予め設定された複数の定
期修理パターンに対して夫々シミュレーションを行い、
その結果から将来実施するための最適な定期修理工事条
件を選択するようにしたものである。
【0059】この第2の実施形態では、パーソナルコン
ピュータ2で図11に示すシミュレーション処理を実行
する。すなわち、先ず、ステップS31で、異なる複数
K個の定期修理パターンを設定し、次いでステップS3
2に移行して、将来の設備改善レベルに応じて計画した
定期修理工事条件を設定する。
【0060】この定期修理工事条件の設定は、例えば、
現在必要としている各定期修理工事毎に、将来の設備改
善レベルに応じた作業人員、作業時間、定期修理パター
ン毎の周期を設定すると共に、前回施工日を設定する。
【0061】ここで、設備改善レベルとしては、投資目
的別に、従来通りの現状レベルを基準として、この現状
レベルに対して設備安定化を目的としてワークロール
(WR)シフト直動化、バックアップロール(BUR)
キーパー改造、ウインド固定化、プロセスロール長寿命
化等を行うことにより高信頼性化を図る第1の改善レベ
ルと、この第1の改善レベルにUJスピンドル、プレス
内外ブロック長寿命化,超長寿命化、超工事新3K大定
期修理工事レス化等の保全費用削減テーマを加えた保全
コスト削減を図る第2の改善レベルと、第1及び第2の
改善レベルに加えて保全追放のための設備又は装置とす
るシンプル化によるメンテナンスフリー化を図る第3の
改善レベルとを設定する。
【0062】具体的には、図12で改善が行われたレベ
ルを二重線で囲むと共に、改善項目にアンダーラインを
施して示すように、例えばF5ミルにおける上プロジェ
クトブロック(PB)及び中プロジェクトブロック(P
B)の取替工事については、第1〜第3改善レベルでも
従来レベルを維持するが、下プロジェクトブロック(P
B)の取替工事については、第1改善レベルで長寿命化
を図ることにより、工事周期を70週から260週に変
更し、第2及び第3改善レベルでもこれを維持する。
【0063】また、作業時間が長いF5ミル組替レール
取替工事でも、第1改善レベルでライナーの取替工事を
従来レベルの435週から52週に短縮して頻繁に行う
ことにより延命化を図り、従来レベルの61週から10
4週に延ばし、第2改善レベルでは第1改善レベルを維
持するが、二重線で囲んだ第3改善レベルでは、レール
の超長寿命化を図ることにより、作業時間を約半分の2
4時間に短縮すると共に、周期を520週に長期化する
ことができ、さらに組替レールライナー取替工事につい
ても第3改善レベルでライナーの長寿命化を図ることに
より工事周期を52週から260週に長期化する。
【0064】さらに、F5ミル中間ロール(IMR)ミ
ストカプラ取替工事については、第1改善レベルで長寿
命化を図ることにより、工事周期を従来レベルの70週
から0週即ち工事を中止させ、第2及び第3レベルでも
これを維持する。
【0065】さらにまた、#5ルーパロール取替工事に
ついては、第2改善レベルで長寿命化を図ることによ
り、工事周期を従来レベルの52又は61週から104
週に長期化し、第3改善レベルでもこれを維持する。
【0066】なお、各改善レベルの工事条件の設定につ
いては、第1の実施形態におけるシミュレーション結果
での時間超過による不実施リスト、ラップによる不実施
リスト及び要員超過による不実施リストを参照して、こ
れらを解消するために必要な設備改善条件を設定するこ
とが好ましい。
【0067】そして、上記のように設定された各改善レ
ベルの工事条件を例えば対話形式でキーボード5から入
力することにより、メモリ6の所定記憶領域に改善レベ
ル毎に格納する。
【0068】次いで、ステップS33に移行して、定期
修理パターン番号を表す変数Kを“0”にセットすると
共に、改善レベルを表す変数Mを従来レベルに相当する
“0”にセットしてからステップS34に移行し、定期
修理パターン変数Kを“1”だけインクリメントし、次
いでステップS35に移行して、第M改善レベルの工事
条件をメモリ6から読込んでからステップS36に移行
する。
【0069】このステップS36では、第M改善レベル
の工事条件について前述した第1の実施形態における図
4のステップS3〜ステップS25の処理を実行して、
所定期間内の実施工事リストと不実施工事リストとを抽
出し、これらをメモリ6の第M改善レベルにおける定期
修理パターンKに対応する所定記憶領域に更新記憶す
る。
【0070】次いで、ステップS37に移行して、所定
記憶領域に更新記憶されている実施工事を検索して、所
定期間内の工事実施件数を算出すると共に、メモリ6に
記憶されている工事条件から工事計画件数を算出し、工
事実施件数を工事計画件数で除して工事消化率(%)を
算出し、さらに所定期間内の総工事工数(時間)を算出
し、これらをメモリ6の第M改善レベルにおける定期修
理パターンKに対応する所定記憶領域に更新記憶する。
【0071】次いで、ステップS38に移行して、定期
修理パターン変数Kが設定値KS に達したか否かを判定
し、K<KS であるときには、前記ステップS34に戻
って、次の定期修理パターンについて上記の処理を繰り
返して工事実施リスト及び工事不実施リストを形成する
と共に、工事消化率、工事実施件数、工事計画件数及び
総工事工数を算出して、これらをメモリ6の所定記憶領
域に記憶し、K=KS(第2の実施形態においてはKS
=3)であるときには、ステップS39に移行する。
【0072】このステップS39では、定期修理パター
ン変数Kを“0”にセットすると共に、改善レベル変数
Mを“1”だけインクリメントしてからステップS40
に移行し、改善レベル変数Mを設定値MS (第2の実施
形態においてはMS =3)を越えているか否かを判定
し、M≦MS であるときには、全ての改善レベルについ
て各定期修理パターンに対する工事実施リスト及び工事
不実施リストの形成及び工事消化率、工事実施件数、工
事計画件数、総工事工数の算出が終了していないものと
判断して前記ステップS34に戻り、M>MS であると
きには、全ての改善レベルについて各定期修理パターン
に対する工事実施リスト及び工事不実施リストの形成及
び工事消化率、工事実施件数、工事計画件数、総工事工
数の算出が終了したものと判断してステップS41に移
行する。
【0073】このステップS41では、従来レベルにお
ける定期修理パターン1の工事消化率、工事実施件数、
工事計画件数、総工事工数を夫々目標評価基準として設
定し、他の定期修理パターン及びこの改善レベルにおけ
る各定期修理パターンにおける工事消化率、工事実施件
数、工事計画件数、総工事工数でなる評価基準を従来レ
ベルにおける定期修理パターン1の工事消化率、工事実
施件数、工事計画件数及び総工事工数で除算することに
より目標評価基準に対する比率を算出し、これをメモリ
6に形成した比率記憶領域に記憶する。
【0074】次いで、ステップS42に移行して、比率
記憶領域に記憶されている各改善レベルにおける各定期
修理パターン毎の工事消化率を読出し、図13に示すよ
うにカラーCRTディスプレイ3上にテーブル表示す
る。
【0075】次いで、ステップS43に移行して、比率
メモリ6に記憶されている各改善レベルにおける各定期
修理パターン毎の工事処理率から定期修理パターン毎に
工事消化率が目標評価基準と等しいか又は少し上昇した
工事消化率を抽出し、これを各定期修理パターンにおけ
る最適条件として選択し、選択された改善レベル及び定
期修理パターンに該当する表示領域を図13でハッチン
グを施した領域のように例えば色替え表示すると共に、
選択された改善レベルを定期修理パターン毎にメモリ6
の所定記憶領域に記憶する。
【0076】ここで、各定期修理パターン毎に工事消化
率が目標評価基準と等しいか又は少し上昇した工事消化
率の改善レベルを選択する理由は、設備改善レベルを上
げることにより、工事の消化率は向上し、労務費も削減
されるが、逆に投資額は改善レベルを上げることにより
大きくなるため、投資額が過大とならない範囲で最適条
件を設定するためである。
【0077】次いで、ステップS44に移行して、選択
された各各改善レベルの工事条件について所定期間内の
工事実施リストに基づいて例えば半期毎或いは各定期修
理工事日毎の保全費用を算出し、これをカラーCRTデ
ィスプレイ3に表示すると共に、メモリ6の所定記憶領
域に記憶してから処理を終了する。
【0078】この図11の処理において、ステップS3
1〜S44の処理が最適定期修理工事選択手段に対応
し、この内ステップS41及びS42の処理が評価基準
出力手段に対応している。
【0079】この第2の実施形態によると、将来の設備
改善レベルを予測して、予測した改善レベルの工事条件
を例えば第1〜第3改善レベルの3段階設定すると共
に、定期修理パターンについても将来のパターンを予測
して、第1の実施形態における定期修理パターン1〜3
の3段階設定することにより、これらの予測データに基
づいて第1の実施形態のシミュレーションを実行するこ
とにより、各改善レベルにおける定期修理パターン毎の
評価基準となる工事消化率、工事実施件数、工事計画件
数及び総工事工数を算出し、これを従来レベルの定期修
理パターン1を目標評価基準としてその工事消化率、工
事実施件数、工事計画件数及び総工事工数で除算するこ
とにより、各工事消化率、工事実施件数、工事計画件数
及び総工事工数の比率を算出し、予測した定期修理パタ
ーン毎の最適な改善レベルを自動的に抽出することがが
できる。
【0080】すなわち、図13に示す演算結果における
定期修理パターン2及び3の工事消化率を帯グラフで表
すと図14に示すようになり、従来レベルの定期修理パ
ターン1を目標評価基準とした場合には、年間保全工事
時間が0.86%となる定期修理パターン2について
は、図14(a)に示すように、従来レベルでは工事消
化率を達成することができず、設備の高信頼性化を図る
第1改善レベルで安定化に達し、これよりさらに年間保
全工事時間を0.64%に短縮した定期修理パターン3
では、図14(b)に示すように、従来レベル及び第1
改善レベルでは工事消化率が低く、設備安定状態に達し
ないが、第2改善レベルでやっと設備安定状態に到達す
ることになり、さらに第3改善レベルを実施しても投資
を回収できるだけのメリットを上げることができないこ
とが分かる。
【0081】この結果、第2の実施形態によれば、設備
改善提案があったときに、各改善レベルの工事条件を変
化させて、第2の実施形態の処理を実行することによ
り、設備改善の効果を容易に確認することができると共
に、最小の保全費用で最大の保全効果(小さな機械故障
強度率)を発揮することが可能な改善レベルを選択する
ことが可能となると共に、設備改善投資計画を立案する
ことができる。
【0082】なお、上記第2の実施形態においては、演
算結果をカラーCRTディスプレイ3に表示するように
した場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、プリンタ4で印字することもでき、その他任意
の形態で出力することができることは言うまでもない。
【0083】また、上記第2の実施形態においては、改
善レベルを3段階とし、且つ定期修理パターンについて
も3段階とした場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、改善レベル及び定期修理パターンの
双方を任意の段階数に設定することができるものであ
る。
【0084】さらに、上記第2の実施形態においては、
評価項目を評価基準に対する比率で表すようにした場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
算出された数値をそのまま表示するようにしてもよく、
さらには、図14に示すように帯グラフ状に出力するよ
うにしてもよく、要は最適な改善レベルを抽出すること
ができればよいものである。
【0085】さらにまた、上記第2の実施形態において
は、自動的に最適な定期修理工事を選択するようにした
場合について説明したが、前述した第1の実施形態にお
ける図4の処理を改善レベル毎に各定期修理パターンに
ついて夫々繰り返して、その結果を比較して、最適な定
期修理工事を選択するようにしてもよいことは言うまで
もない。
【0086】なおさらに、上記第1及び第2の実施形態
においては、熱間圧延工場での定期修理工事をシミュレ
ーションする場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、冷間圧延工場、連続鋳造工場等の鉄鋼
設備や他の化学プラント、発電プラント等の多くの定期
修理を必要とする機械を設置している場合に本発明を適
用し得るものである。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、定期修理実施日毎に、その定期修理実施日
に定期修理工事周期が到来する全ての定期修理工事及び
繰延べられている定期修理工事を抽出し、抽出した定期
修理工事を優先順位順にソートし、そのソート順に当該
定期修理実施日における作業時間、ラップ条件及び要員
数を満足する実施可能な定期修理工事を工事実施決定手
段で自動的に決定する一方、不実施工事決定手段で実施
不可能な定期修理工事については優先順位を上げること
により、実施の可能性を大きくすることができると共
に、実施不可能と判定されたときの判定結果が格納され
ているので、この格納された判定結果に基づいて操業に
対する影響度を定量的に評価することができ、定期修理
工事の見直しを行うことが可能となって、正確な定期修
理状況を推測することができるという効果が得られる。
【0088】また、請求項2に係る発明によれば、不実
施決定手段が、ラップ判定手段の判定結果が定期修理工
事の実施が不可能であるときに、定期修理実施日に実行
される定期修理が大規模であるか否かを判定し、小規模
であるときにはその判定結果を格納すると共に、該当す
る定期修理工事の優先順位を上げ、大規模であって残り
作業時間があるときに該当する定期修理工事の実施を決
定すると共に、当該定期修理工事の作業時間を前記残り
時間から減算するように構成されているので、互いにラ
ップする定期修理工事であっても、作業時間にゆとりの
ある中,大規模定期修理工事では要員数の条件を満足す
ることにより実施可能となり、実際の定期修理工事に則
した定期修理状況を正確に推測することができるという
効果が得られる。
【0089】さらに、請求項3に係る発明によれば、不
実施決定手段は、前記要員判定手段の判定結果が定期修
理工事の実施が不可能であるときに、要員の残り作業時
間内に当該定期修理工事の実施が可能であるときには、
当該定期修理工事の実施を決定するように構成されてい
るので、要員数が足りない場合でも作業時間の短い要員
を他の定期修理工事に振り分けて実施することが可能と
なり、実際の定期修理工事に則した定期修理状況を正確
に推測することができるという効果が得られる。
【0090】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、請求項1の発明に加えて工事実施決定手段及び工事
不実施決定手段の結果を定期修理実施日毎に出力表示す
ると共に、前記工事実施決定手段で実施が決定された定
期修理工事及び工事不実施決定手段で不実施が決定され
た定期修理工事のリストを出力表示する出力表示手段と
を備えているので、これら工事実施決定手段及び工事不
実施決定手段の出力結果に基づいて操業への影響度を把
握することが可能となり、定期修理工事の定期修理パタ
ーンや作業要員等の見直しを確実に行うことができると
いう効果が得られる。
【0091】なおさらに、請求項5に係る発明によれ
ば、請求項1の発明に加えて、複数の改善レベルに応じ
た工事条件及び複数の定期修理パターンを設定し、これ
らについて実施可能な定期修理工事を抽出することによ
り、少なくとも工事消化率及び総工事工数でなる評価基
準を算出し、これらを出力するようにしたので、この出
力結果から各定期修理パターン毎に最適な改善レベルを
選択することができ、将来の保全計画を最適に行うこと
ができるという効果が得られる。
【0092】また、請求項6に係る発明によれば、請求
項1の発明に加えて、複数の改善レベルに応じた工事条
件及び定期修理パターンを設定し、これらについて実施
可能な定期修理工事を抽出することにより、工事消化
率、工事工数等の評価基準を算出し、算出した工事消化
率、工事工数等の評価基準を目標評価基準と比較して、
将来の最適な定期修理工事条件を選択するようにしたの
で、最小の保全費用で最大の保全効果(機械故障強度
率)を発揮することが可能な改善レベルを選択すること
が可能となると共に、設備改善投資計画を立案すること
ができるという効果が得られる。
【0093】さらに、請求項7に係る発明によれば、実
施可能な定期修理工事の抽出結果から所定期間毎の保全
費用を算出するようにしたので、定期修理工事毎の予算
の立案を容易に行うことができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】仕上げミルの同一スタンド内の定期修理部位を
示す説明図であって、(a)は正面図、(b)は平面図
である。
【図3】図2のラップ条件を示す説明図である。
【図4】パーソナルコンピュータでのシミュレーション
処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】定期修理パターンの説明に供する説明図であ
る。
【図6】定期修理工事一覧表を示す説明図である。
【図7】定期修理工事実施リストを示す説明図である。
【図8】時間超過による不実施リストを示す説明図であ
る。
【図9】ラップによる不実施リストを示す説明図であ
る。
【図10】要員超過による不実施リストを示す説明図で
ある。
【図11】本発明の第2の実施形態におけるパーソナル
コンピュータでのシミュレーション処理の一例を示すフ
ローチャートである。
【図12】第2の実施形態における改善レベルに応じた
工事条件を表す説明図である。
【図13】第2の実施形態における演算結果を表す表示
例の一例を示す説明図である。
【図14】第2の実施形態における工事消化率と改善レ
ベルとの関係を示す特性線図であり、(a)は定期修理
パターン2、(b)は定期修理パターン3の特性線図を
示す。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 パーソナルコンピュータ 3 CRTディスプレイ 4 プリンタ 5 キーボード 6 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 伸治 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 石川 貴章 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (56)参考文献 特開 平9−53324(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 15/02 G06F 17/60

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の定期修理工事を必要とする機械の
    工事消化状況を予測するシミュレータであって、各定期
    修理工事毎に少なくとも作業周期、作業人員、作業時
    間、前回施工日、他の工事と同時施工が不可能となるラ
    ップ条件でなる定期修理条件を格納する工事条件格納手
    段と、該工事条件格納手段で格納された定期修理条件に
    基づいて予め設定された定期修理パターンに従った将来
    の定期修理実施日毎に当該実施日に作業周期が該当する
    定期修理工事を抽出する工事抽出手段と、該工事抽出手
    段で抽出された各定期修理工事の作業時間が総時間から
    採用した工事の累積時間を減算した残り時間内であって
    当該定期修理工事が可能であるか否かを判定する作業時
    間判定手段と、前記工事抽出手段で抽出された定期修理
    工事のラップ条件に該当する他の修理工事がなくて当該
    定期修理工事が可能であるか否かを判定するラップ判定
    手段と、前記工事抽出手段で抽出された定期修理工事の
    作業要員が確保できて当該定期修理工事が可能であるか
    否かを判定する要員確保判定手段と、前記工事抽出手段
    で抽出した各定期修理工事を優先順にソートするソート
    手段と、該ソート手段でソートされた各定期修理工事に
    ついてそのソート順に前記作業時間判定手段、ラップ判
    定手段及び要員判定手段の判定を行い全ての手段で定期
    修理工事可能と判断されたときに当該定期修理工事の実
    施を決定すると共に、当該定期修理工事の作業時間を前
    記残り時間から減算する工事実施決定手段と、前記作業
    時間判定手段、ラップ判定手段及び要員判定手段の判定
    を行った結果何れかの判定手段で定期修理工事が不可能
    と判定されたときに、その判定結果を格納すると共に、
    該当する定期修理工事の優先順位を上げる不実施決定手
    段とを備えていることを特徴とする機械保全用定期修理
    工事消化シミュレータ。
  2. 【請求項2】 前記不実施決定手段は、前記ラップ判定
    手段の判定結果が定期修理工事の実施が不可能であると
    きに、定期修理実施日に実行される定期修理が大規模で
    あるか否かを判定し、小規模であるときにはその判定結
    果を格納すると共に、該当する定期修理工事の優先順位
    を上げ、大規模であって残り作業時間があるときに該当
    する定期修理工事の実施を決定すると共に、当該定期修
    理工事の作業時間を前記残り時間から減算するように構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の機械保全
    用定期修理工事消化シミュレータ。
  3. 【請求項3】 前記不実施決定手段は、前記要員判定手
    段の判定結果が定期修理工事の実施が不可能であるとき
    に、要員の残り作業時間内に当該定期修理工事の実施が
    可能であるときには、当該定期修理工事の実施を決定す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の機械保全用定期修理工事消化シミュレータ。
  4. 【請求項4】 多数の定期修理工事を必要とする機械の
    工事消化状況を予測するシミュレータであって、各定期
    修理工事毎に少なくとも作業周期、作業要員、作業時
    間、前回施工日、他の工事と同時施工が不可能となるラ
    ップ条件でなる定期修理条件を格納する工事条件格納手
    段と、該工事条件格納手段で格納された定期修理条件に
    基づいて予め設定された定期修理パターンに従った将来
    の定期修理実施日毎に当該実施日に作業周期が該当する
    定期修理工事を抽出する工事抽出手段と、該工事抽出手
    段で抽出された各定期修理工事の作業時間が総時間から
    採用した工事の累積時間を減算した残り時間内であって
    当該定期修理工事が可能であるか否かを判定する作業時
    間判定手段と、前記工事抽出手段で抽出された定期修理
    工事のラップ条件に該当する他の修理工事がなくて当該
    定期修理工事が可能であるか否かを判定するラップ判定
    手段と、前記工事抽出手段で抽出された定期修理工事の
    作業要員が確保できて当該定期修理工事が可能であるか
    否かを判定する要員確保判定手段と、前記工事抽出手段
    で抽出した各定期修理工事を優先順にソートするソート
    手段と、該ソート手段でソートされた各定期修理工事に
    ついてそのソート順に前記作業時間判定手段、ラップ判
    定手段及び要員判定手段の判定を行い全ての手段で定期
    修理工事可能と判断されたときに当該定期修理工事の実
    施を決定すると共に、当該定期修理工事の作業時間を前
    記残り時間から減算する工事実施決定手段と、前記作業
    時間判定手段、ラップ判定手段及び要員判定手段の判定
    を行った結果何れかの判定手段で定期修理工事が不可能
    と判定されたときに、その判定結果を格納すると共に、
    該当する定期修理工事の優先順位を上げる工事不実施決
    定手段と、前記工事実施決定手段及び工事不実施決定手
    段の結果を定期修理実施日毎に出力表示すると共に、前
    記工事実施決定手段で実施が決定された定期修理工事及
    び工事不実施決定手段で不実施が決定された定期修理工
    事のリストを出力表示する出力表示手段とを備えている
    ことを特徴とする機械保全用定期修理工事消化シミュレ
    ータ。
  5. 【請求項5】 各定期修理工事毎に少なくとも作業周
    期、作業人員、作業時間、前回施工日、他の工事と同時
    施工が不可能となるラップ条件でなる定期修理条件を格
    納する工事条件格納手段と、該工事条件格納手段に設備
    改善レベルに応じた異なる複数の工事条件を設定する工
    事条件設定手段と、複数の定期修理パターンを設定する
    定期修理パターン設定手段と、該工事条件設定手段で設
    定された各設備改善レベルに応じた工事条件毎に各定期
    修理パターンについて将来の定期修理実施日毎に当該実
    施日に作業周期が該当する定期修理工事を抽出する工事
    抽出手段と、該工事抽出手段で抽出された各定期修理工
    事の作業時間が総時間から採用した工事の累積時間を減
    算した残り時間内であって当該定期修理工事が可能であ
    るか否かを判定する作業時間判定手段と、前記工事抽出
    手段で抽出された定期修理工事のラップ条件に該当する
    他の修理工事がなくて当該定期修理工事が可能であるか
    否かを判定するラップ判定手段と、前記工事抽出手段で
    抽出された定期修理工事の作業要員が確保できて当該定
    期修理工事が可能であるか否かを判定する要員確保判定
    手段と、前記工事抽出手段で抽出した各定期修理工事を
    優先順にソートするソート手段と、該ソート手段でソー
    トされた各定期修理工事についてそのソート順に前記作
    業時間判定手段、ラップ判定手段及び要員判定手段の判
    定を行い全ての手段で定期修理工事可能と判断されたと
    きに当該定期修理工事の実施を決定すると共に、当該定
    期修理工事の作業時間を前記残り時間から減算する工事
    実施決定手段と、前記作業時間判定手段、ラップ判定手
    段及び要員判定手段の判定を行った結果何れかの判定手
    段で定期修理工事が不可能と判定されたときに、その判
    定結果を格納すると共に、該当する定期修理工事の優先
    順位を上げる不実施決定手段と、前記工事実施決定手段
    及び工事不実施決定手段の結果に基づいて工事消化率、
    工事工数等の評価基準を算出して出力する評価基準出力
    手段を設けたことを特徴とする機械保全用定期修理工事
    消化シミュレータ。
  6. 【請求項6】 各定期修理工事毎に少なくとも作業周
    期、作業人員、作業時間、前回施工日、他の工事と同時
    施工が不可能となるラップ条件でなる定期修理条件を格
    納する工事条件格納手段と、該工事条件格納手段に設備
    改善レベルに応じた異なる複数の工事条件を設定する工
    事条件設定手段と、複数の定期修理パターンを設定する
    定期修理パターン設定手段と、該工事条件設定手段で設
    定された各設備改善レベルに応じた工事条件毎に各定期
    修理パターンについて将来の定期修理実施日毎に当該実
    施日に作業周期が該当する定期修理工事を抽出する工事
    抽出手段と、該工事抽出手段で抽出された各定期修理工
    事の作業時間が総時間から採用した工事の累積時間を減
    算した残り時間内であって当該定期修理工事が可能であ
    るか否かを判定する作業時間判定手段と、前記工事抽出
    手段で抽出された定期修理工事のラップ条件に該当する
    他の修理工事がなくて当該定期修理工事が可能であるか
    否かを判定するラップ判定手段と、前記工事抽出手段で
    抽出された定期修理工事の作業要員が確保できて当該定
    期修理工事が可能であるか否かを判定する要員確保判定
    手段と、前記工事抽出手段で抽出した各定期修理工事を
    優先順にソートするソート手段と、該ソート手段でソー
    トされた各定期修理工事についてそのソート順に前記作
    業時間判定手段、ラップ判定手段及び要員判定手段の判
    定を行い全ての手段で定期修理工事可能と判断されたと
    きに当該定期修理工事の実施を決定すると共に、当該定
    期修理工事の作業時間を前記残り時間から減算する工事
    実施決定手段と、前記作業時間判定手段、ラップ判定手
    段及び要員判定手段の判定を行った結果何れかの判定手
    段で定期修理工事が不可能と判定されたときに、その判
    定結果を格納すると共に、該当する定期修理工事の優先
    順位を上げる不実施決定手段と、前記工事実施決定手段
    及び工事不実施決定手段の結果に基づいて工事消化率、
    工事工数等の評価基準を算出し、算出した工事消化率、
    工事工数等の評価基準を目標評価基準と比較して、将来
    の最適な定期修理工事を選択する最適定期修理工事選択
    手段を備えていることを特徴とする機械保全用定期修理
    工事消化シミュレータ。
  7. 【請求項7】 請求項1、4、6及び7の何れかに記載
    の機械保全用定期修理工事消化シミュレータにおいて、
    工事実施決定手段で決定した各定期修理工事に基づいて
    各期毎の保全費用を算出する保全費用算出手段を備えて
    いることを特徴とする機械保全用定期修理工事消化シミ
    ュレータ。
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