JP3720283B2 - 工程評価改善装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は工程管理装置に関し、特に、工程における実績情報を用いて工程の生産性を評価する工程管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場のライン等の効率化の手法として、標準時間を用いた生産工数により工程を管理する手法が知られている。ここで、生産工数とは、所定の標準作業条件のもとで一定の作業方法である習熟期間を経た一人前の作業者が、標準の速度で作業を成し遂げるに要する時間である標準時間に、作業管理単位の生産台数を乗じて算出される。この生産工数と、実際にラインで製品を生産するのに要した人員に就業時間を乗じて算出される就業工数とを比較することにより、そのラインでの生産が標準よりも優れているか劣っているかを判断することができ、劣っている場合に生産性を向上させるための改善を施したり、適正な生産量の調整を行なうことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、標準時間を用いて算出される生産工数と実際の作業時間を用いて算出される就業工数とは別々に管理されるため、工程の生産性を正確に評価するのが困難な場合がある。
【0004】
この発明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、生産性を正確に評価することが可能な工程評価改善装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、工程における生産実績情報を用いて工程の生産性を評価改善する工程評価改善装置であって、一定の習熟期間を経た作業者が、所定の標準作業条件のもとで、標準の速度で、工程の直接作業や部品などの運搬や工程の管理などの作業を成し遂げるのに要する標準時間を予め定まった標準工数データとして入力する標準工程データ入力手段と、工程において生産された生産台数と、生産ラインごとの1日当りの作業時間である就業時間とを実績データとして入力する実績データ入力手段と、工程内で直接作業を行う者、部品などの運搬を行う者、工程を管理する者などの作業人員を就業工程データとして入力する就業工程データ入力手段と、標準工程データ入力手段により入力された標準工数データと、実績データ入力手段により入力された実績データと、就業工程データ入力手段により入力された就業工程データとを記憶するデータベースと、データベースから標準工程データ、工程の評価をしようとする日の実績データ、および就業工程データを読み出し、生産工程=Σ(標準時間×生産台数) 就業工程=Σ(作業人員×就業時間) 工場効率=(生産工数/就業工数)×100の式から、工場全体の効率を示す工場効率を算出する算出手段と、データベースに予め記憶されている工場効率の基準値である工場効率基準値を読み出し、算出手段により算出された工場効率と工場効率基準値とを比較する比較手段と、工程を改善するための改善アクションを予め記憶する改善アクション記憶手段と、前記比較手段による比較結果に基づき、改善アクション記憶手段から改善アクションを読み出す読出手段とを有する。
【0006】
この発明に従えば、標準の速度で、工程の直接作業や部品などの運搬や工程の管理などの作業を成し遂げるのに要する標準時間、すなわち工程の直接作業を行う者のみならず、部品などの運搬を行う者、工程を管理する者などの標準の速度で、工程の直接作業や部品などの運搬や工程の管理などの作業を成し遂げるのに要する時間と生産台数から生産工程を求め、また、工程の直接作業を行う者のみならず、部品などの運搬を行う者、工程を管理する者などの作業人員と就業時間から就業工数を求め、その生産工数と就業工数との比から工場効率を求めているので、工程で発生する正確な工場効率が算出することができる。このように正確な工場効率が求められるので、生産性をも正確に評価することができ、適切な対応するべき改善アクションも容易に知ることができる。
【0007】
好ましくは、実績データ入力手段は、作業者の理由により作業者が直接作業に従事できなかった不働時間およびその作業人員と、外部要因により作業者が作業に従事できなかった事故時間およびその作業人員をさらに入力し、算出手段は、不働工数=Σ(不動時間×作業人員) 事故工数=Σ(事故時間×作業人員) 実働工数=就業工数−不働工数−事故工数 生産効率=(生産工数/実働工数)×100の式から生産効率を算出し、標準工程データ入力手段は、資格ある作業者が、1つの製品について定められた方法で一定の品質の仕事を完成するための正味の作業時間に、作業者に起因する遅れの時間である遅れ時間を付加した基準時間をさらに入力し、算出手段は、正味生産効率=Σ((基準時間×生産台数)/実働工程)×100 の式から正味生産効率を算出し、比較手段は、データベースに予め記憶されている生産効率の基準値である生産効率基準値を読み出し、算出手段により算出された生産効率と生産効率基準値とを比較するとともに、データベースに予め記憶されている正味生産効率の基準値である正味生産効率基準値を読み出し、算出手段により算出された正味生産効率と正味生産効率基準値とを比較する。
【0008】
この発明に従えば、不動工数や事故工数を加味した、工程で発生する工場効率が算出されるので、不動工数や事項工数の削減などの改善アクションを対応付けることができる。
また、工場効率、生産効率、正味生産効率を評価指標としたので、評価基準を統一することが可能となり、複数のライン間で比較することができる。さらに、ラインや工場全体の生産性を正しく評価することができる。
また、工場効率、生産効率および正味生産効率を、所定の閾値(評価基準値)と比較することにより、改善活動の効果の確認やラインごとの比較評価を正しく行なうことができる。
さらに、工場効率、生産効率および正味生産効率それぞれを対応する評価基準値と比較し、その比較結果に基づき、改善アクションが出力されるので、作業者や管理者の効率改善の意識が高まり、改善活動を活性化することができる。その結果、生産性を改善することができる。
【0009】
好ましくは、遅れ時間は、作業遂行上不可欠な作業であるが、その発生が予測できずに不規則に発生する作業であり、作業者自身の判断で遂行できる作業を行なうための少々の作業時間である作業余裕時間と、直接作業者が疲労を回復するための休止時間、または疲労により作業が遅れる時間である疲労余裕時間である。
【0011】
好ましくは、算出手段により算出された工場効率をリアルタイムに表示する表示手段をさらに備える。
【0012】
この発明に従えば、工程を管理する者は、生産の状態を直ちに知ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図中同一符号は同一または相当する部材を示し説明は繰返さない。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態における工程評価改善装置(以下「工程管理装置」という)の概略構成を示す機能ブロック図である。図1を参照して、工程管理装置100は、パーソナルコンピュータで構成され、工程管理装置100の全体を制御するための中央演算装置(以下「CPU」という)1と、工程管理装置100にデータを入力するためのデータ入力装置3と、種々の情報を記憶するためのデータベース4と、CPU1の制御により情報を表示するための表示装置5と、必要な情報を紙などに出力するためのプリンタ6と、工数および効率を計算するための効率計算部2とを含む。
【0015】
データ入力装置3は、ラインに設置されたプログラマブルロジックコントローラ(以下「PLC」という)、キーボードまたはマウスである。PLCにより、ラインに投入された機種名、生産台数、または、各工程におけるタクトタイム等の実績データが直接リアルタイムに工程管理装置100に入力される。また、キーボードやマウスにより、操作者が工程管理装置100に直接データを入力することが可能となっている。
【0016】
表示装置5は、液晶表示装置や陰極線管等であり、CPU1で作成された情報が表示される。プリンタ6は、レーザプリンタやインクジェットプリンタ等であり、紙などの記録媒体にCPU1で作成された情報が印刷される。
【0017】
データベース4は、データ入力装置3より入力されたデータや、効率計算部2で計算されたデータを記憶する。データベース4は、標準工数データ領域と就業工数データ領域と実績データ領域とを有する。標準工数データ領域には、生産する機種ごとの情報として、基準時間(KT)、標準時間(ST)、工程数、設備数、タクトタイム等の標準工数データが記憶される。標準工数データ領域に記憶される情報は、たとえば、ラインの管理者によりデータ入力装置3より入力され、データベース4に記憶される。
【0018】
標準時間とは、所定の標準作業条件のもとで、一定の作業方法である習熟期間を経た一人前の作業者が、標準の速度で作業を成し遂げるに要する時間をいう。標準時間は、後述する基準時間に所定の余裕時間を付加した時間である。所定の余裕時間は、たとえば、作業者間のバランスロスの補償、機種切替時間の補償、部品や製品を運搬する作業時間の補償、修理する作業時間の補償および工程内作業者の管理や作業指導・分析を行なう工程管理の作業時間の補償等のための余裕時間をいう。所定の余裕時間は、予め定められたものを用いてもよいし、基準時間に所定の余裕率を乗じることにより求めてもよい。
【0019】
基準時間とは、資格ある作業者が、1つの製品について定められた方法で一定の品質の仕事を完成するための正味の作業時間に、作業者に起因する遅れである作業余裕と疲労余裕を付加した作業時間である。
【0020】
作業余裕とは、作業遂行上不可欠な作業であるが、その発生が予測できずに不規則に発生する作業であり、作業者自身の判断で遂行できる作業を行なうための少々の作業時間をいう。
【0021】
疲労余裕とは、直接作業者が疲労を回復するための休止時間、または、疲労により作業が遅れる時間をいう。
【0022】
就業工数データ領域には、生産する機種に関係なく生産ラインごとの情報として、作業人員、就業時間が記憶される。就業工数データ領域に記憶される情報は、たとえば、ラインの管理者によりデータ入力装置3より入力されて、データベース4に記憶される。
【0023】
作業人員とは、工程内の直接作業、部品や製品の運搬、修理作業、工程管理などの作業を行う人員をいう。
【0024】
就業時間とは、ラインごとに1日当りで定められた作業時間をいう。たとえば、午前8時から午後5時までラインが稼動し、正午から午後1時まで休憩があるラインの就業時間は、8時間である。
【0025】
実績データ領域には、生産ラインごとの実績情報として、就業時間、生産台数、工場効率が記憶される。実績データ領域に記憶される情報は、たとえば、データ入力装置3より入力され、データベース4に記憶される。
【0026】
工場効率とは、標準時間と生産台数から求められる生産工数に対し、工場が保有している作業者人員と就業時間とから求められる就業工数の比率を表したもので、工場全体の効率を表している。
【0027】
生産台数は、生産された機種ごとの台数である。
さらに実績データ領域には、直接作業人員、時間外作業人員とその時間外作業時間、応援作業人員とその応援作業時間、不働工数、事故工数、ライン上製品台数、運搬要員数、時間外の運搬工数、品質管理要員数、時間外の品質管理工数、工程管理要員数、時間外の工程管理工数が記憶される。実績データ領域に記憶される実績データは、データ入力装置3から直接リアルタイムに入力されたり、または、ライン管理者により入力されたりして、実績データ領域に記憶される。また、実績データは、効率計算部2で算出される工場効率などのデータも含まれる。データ入力装置3は、ラインに設置されたPLCや、キーボードまたはマウスである。リアルタイムで収集される情報は、PLCから入力される。実績データは、管理対象となるラインごとに入力される。
【0028】
直接作業人員は、直接作業を行なう人員数をいう。直接作業人員は、日または生産する機種が異なれば変わることもある。時間外作業人員とは、就業時間以外で直接作業を行なう人員数を言い、時間外作業人員の作業時間(時間外作業時間)とは、時間外に直接作業人員が作業を行なった時間をいう。
【0029】
応援作業人員とは、他のラインから管理対象となるラインに補充された直接作業人員の人員数を言い、応援作業人員の作業時間(応援作業時間)とは、応援作業人員が直接作業を行なった時間をいう。
【0030】
不働工数とは、直接作業者が作業者本人の理由または管理上の何らかの理由によって直接作業に従事できなかった工数の総和を言い、たとえば、疲労回復のための体操などが含まれる。
【0031】
事故工数とは、直接作業者が直接作業を遂行可能な状態にあるにもかかわらず、何らかの外部要因により発生する工程停止時間の総和をいう。事故工数には、たとえば、設計変更等の技術トラブルによる工程停止時間や部品の未到達または不良による工程停止時間等が含まれる。ただし、事故工数は、費用回収不可能なものに限定され、費用回収可能なものは含まない。
【0032】
ライン上製品台数とは、機種切替時にライン上に残っている製品の台数をいう。ラインに投入された台数とラインから排出(生産が完了)された台数とから算出される。
【0033】
運搬要員数とは、たとえばラインに部品を供給したり、ラインから排出された製品を他の場所に移動させたりする運搬作業を行なう人員数をいう。時間外の運搬工数とは、就業時間以外で発生した運搬作業の工数をいう。時間外の運搬人員とその作業時間とから算出される。
【0034】
品質管理要員数とは、ラインの各工程で作りこまれる品質を管理する品質管理作業を行なう人員の数をいう。時間外の品質管理工数とは、就業時間以外で行われる品質管理作業の工数をいう。
【0035】
工程管理要員数とは、ラインの各工程を管理する工程管理作業を行なう人員の数をいう。時間外の工程管理工数とは、就業時間以外で行われる工程管理作業の工数をいう。
【0036】
効率計算部2は、CPU1からの指示に基づき、データベース4の標準工数データ領域、就業工数データ領域および実績データ領域に記憶されたデータを用いて種々の評価データを算出する。次に、算出される評価データについて説明する。
【0037】
(a) 工場効率
工場効率=生産工数/就業工数×100 … (1)
生産工数=Σ(標準時間(ST)×生産台数) … (2)
就業工数=Σ(直接作業人員×就業時間)+(時間外作業人員×時間外作業時間)±(応援作業人員×応援作業時間) … (3)
ここで、就業工数の算出の際において、(応援作業人員×応援作業時間)が、プラスされるのは応援作業人員の補充があった場合であり、マイナスされるのは直接作業人員が他のラインに応援に出た場合である。
【0038】
(b) 生産効率
生産効率=生産工数/実働工数×100 … (4)
実働工数=就業工数−不働工数−事故工数 … (5)
不働工数=Σ(不働時間×作業人員) … (6)
事故工数=Σ(事故時間×作業人員) … (7)
(c) 正味生産効率
正味生産効率=Σ(基準時間(KT)×生産台数)/実働工数×100 … (8)
(d) 効率総合評価点
効率総合評価点=工場効率評価点+生産効率評価点+正味生産効率評価点+100 … (9)
工場効率評価点=工場効率−工場効率評価基準値 … (10)
生産効率評価点=生産効率−生産効率評価基準値 … (11)
正味生産効率評価点=正味生産効率−正味生産効率評価基準値 … (12)
図2は、本実施の形態における工程管理装置100で行なわれる処理の流れを示すフローチャートである。図2を参照して、工程管理装置100は、まず、標準工数データがデータ入力装置3より入力され、データベース4に記憶される(ステップS1)。標準工数データは、管理対象となるラインごとに入力され、データベース4の標準工数データ領域に記憶される。標準工数データには、月ごとの稼働日数が含まれる。
【0039】
次に、データ入力装置3より実績データが入力される(ステップS2)。データ入力装置3より入力される実績データとしては、生産する機種情報、生産台数、不働工数、事故工数等である。データ入力装置3より入力された実績データは、データベース4の実績データ領域に記憶される。
【0040】
また、データ入力装置3より就業工数データが入力される(ステップS3)。データ入力装置3より入力される就業工数データとしては、作業人員、時間外作業人員とその時間外作業時間、応援人員とその応援作業時間等である。データ入力装置3から入力された就業工数データは、データベース4の就業工数データ領域に記憶される。
【0041】
そして、標準工数データ、就業工数データおよび実績データの入力が完了すると、入力された標準工数データ、就業工数データおよび実績データに基づいて、生産工数、就業工数が計算される(ステップS4)。さらに、算出された工数情報に基づき工場効率(%)、生産効率(%)および正味生産効率(%)、効率総合評価点が算出される(ステップS5)。
【0042】
次のステップS6では、計算された結果がリアルタイムで表示装置5に表示される。ここで、表示されるデータは、工場効率、生産効率、正味生産効率、効率評価点である。これらの計算結果はデータベース4に記憶される。
【0043】
次のステップS7では、工場効率、生産効率および正味生産効率それぞれが、予め定められた評価基準値と比較される。この比較は、後述するように、工場効率、生産効率および正味生産効率それぞれを、予め定められた評価基準値から減算して得られる評価点の正負に基づき判断される。いずれか1つでも評価点が負となった場合にステップS8に進み、そうでない場合にステップS9へ進む。
【0044】
ステップS8では、改善アクションを行なうか否かが判断され、改善アクションを行なうとされた場合には、改善アクションが行なわれた後にステップS2に進み、そうでない場合にはステップS9へ進む。
【0045】
ここで改善アクションとは、たとえば、運搬経路の見直しによる距離時間の短縮、製品や部品の運搬基準の変更などロスを低減するための具体的な活動をいう。また、改善アクションは、工場効率、生産効率および正味生産効率のいずれかが評価基準値を超えた場合に対応つけられて、または、評価基準値を超えた程度に対応付けられてデータベース4に予め記憶されている。
【0046】
たとえば、工場効率の評価基準値が95.0%であるのに対して、実績値では85.0%であった場合の工場効率評価点は、−10となる。工場効率評価点が低くなった場合の改善アクションは、不働工数や事故工数を削減、より具体的には、生産量の増加または人員の削減などの改善アクションが対応付けられる。さらに、工場効率評価点の大きさに応じて増加する生産量の割合や削減する人員数を対応させることもできる。
【0047】
また、生産効率評価点が低くなった場合の改善アクションは、運搬工数、品質管理工数または工程管理工数を削減するための改善アクションが対応付けられる。さらに、正味生産効率評価点が低くなった場合には、基準生産工数を削減するための改善アクションが対応付けられる。
【0048】
ステップS9では、ステップS4とステップS5で計算された結果が、生産日報、生産月報、生産分析表としてプリンタ6に出力される。
【0049】
図3は、本実施の形態における工程管理装置で用いられる評価基準値の一例を示す図である。図3を参照して、各効率には評価基準値が定められており。その効率から評価基準値を減算した値が評価点となる。また、効率総合評価点は3つの効率評価点を合計したものに100を加算した値と定義している。
【0050】
各効率の評価点は、独立に評価される。評価点がプラスの場合は評価基準値を上回っていることを示し、効率がよいと評価できる。逆に、評価点がマイナスの場合は評価基準値を下回っているので効率が悪いと評価できる。さらに、評価点の大きさにより、評価基準値との差の度合いがわかるので、評価点が大きくマイナスとなる効率を向上させるように、重点的に改善する必要があることが分かる。さらに、効率総合評価点が大きいほど工場の総合評価が高いことが分かる。
【0051】
評価基準値は生産量、作業者の習熟度、製品の完成度、マシンの能力、治工具の精度、部品の配置、ラインの構成などの要因により異なるため、これらの要因に基づき設定される。たとえば、習熟度、改善度合い、時間経過等に応じて適宜高いレベルに変更していくのがよい。
【0052】
図4は、本実施の形態における工程管理装置から出力される第1生産日報の一例を示す図である。図4を参照して、第1生産日報には、工場管理基本項目、工数明細を表示する領域が含まれる。工場管理基本項目には、工場効率、生産効率および正味生産効率それぞれについて、当日の値とその日までの累計の値が表示される。
【0053】
工数明細には、就業工数、生産工数および基準生産工数それぞれについて、当日の値とその日までの累計の値が表示される。就業工数の表示欄には、その詳細な情報として、不働工数、事故工数、実働工数が表示される。生産工数の表示欄には、その詳細な情報として、正規生産工数と正規外生産工数とが表示される。
【0054】
正規生産工数とは、製品または部品を生産する正規生産における工数の総和をいう。正規外生産工数とは、正規生産以外に発生する正規外作業を行なうのに要する標準作業工数の総和をいう。
【0055】
基準生産工数とは、資格ある作業者が、1つの製品について定められた方法で一定の品質の仕事を完成するための正味の作業時間に、作業者に起因する遅れである作業余裕と疲労余裕を付加した基準時間に、作業管理単位の生産台数を乗じて算出される。
【0056】
図5は、本実施の形態における工程管理装置から出力される第2生産日報の一例を示す図である。図5を参照して、第2生産日報には、就業工数の明細を表示する領域が含まれる。
【0057】
就業工数明細には、ラインの在籍人員、欠勤人員、直接作業人員、製造間接人員、定時準社員、派遣社員、パートタイマー、アルバイト、応援、時間外のそれぞれの人員と工数が、当日とその日までの累計で表示される。在籍人員の欄には、そのラインに在籍する社員の人員数と工数が表示され、欠勤人員の欄には在籍人員のうち欠勤した人員の人員数と工数が表示さる。直接作業人員の欄には、在籍人員している出勤社員のうち直接作業者の人員の人員数と工数が表示され、製造間接の欄には、在籍している出勤社員のうち直接作業者以外の人員の人員数と工数が表示される。
【0058】
製造間接人員の欄には、より詳細な情報として、運搬人員、工程品質人員および工程管理人員の人員数と工数が表示される。
【0059】
定時準社員の欄には、就業時間に作業する準社員の人員数と工数が表示され、派遣社員の欄には、派遣社員の人員数と工数が表示される。さらに、パートタイマー人員、アルバイト人員についても同様に、人員数と工数が表示される。
【0060】
応援の欄には、より詳細な情報として、他のラインから応援を受け入れた人員と、他のラインへ応援を出した人員の人員数と工数が表示される。ここで、応援人員の欄がマイナスになっているのは、対象ラインより他のラインへ応援として出した人員が、応援を受け入れた人員よりも上回っているためである。
【0061】
時間外の欄には、就業時間以外に作業した人員の人員数と工数とが表示される。
【0062】
図6は、本実施の形態における工程管理装置から出力される第3生産日報の一例を示す図である。図6を参照して、第3生産日報には、不働工数明細を表示する領域と事故工数明細を表示する領域とを含む。
【0063】
不働工数明細を表示する領域は、発生した不働工数について、発生の理由とその工数が、当日とその日までの累計で表示される。事故工数明細を表示する領域は、発生した事故工数について、発生の理由とその工数が、当日とその日までの累計で表示される。
【0064】
図7は、本実施の形態における工程管理装置から出力される生産月報の一例を示す図である。図7を参照して、生産月報では、就業工数明細を表示する領域、効率を表示する領域および効率総合評価点を表示する領域を含む。
【0065】
就業工数明細を表示する領域は、実働工数、生産工数、基準生産工数が月ごとに表示される。
【0066】
実働工数としては、より詳細な情報として就業工数と不働工数と事故工数とが表示される。生産工数としては、より詳細な情報として正規生産工数と正規外生産工数とが表示される。
【0067】
効率を表示する領域は、工場効率、生産効率および正味生産効率が月ごとに表示される。より詳細な情報として各効率の評価基準値と実績および評価点が表示される。
【0068】
効率総合評価点を表示する領域は、上述の各効率の評価点の合計に100を加算した値が表しされる。
【0069】
この生産月報から、それぞれの工数および効率の月別の推移を把握することができる。
【0070】
図8は、本実施の形態における工程管理装置から出力される日別明細票の一例を示す図である。図8を参照して、日別明細票は、工場管理基本項目を表示する領域と、工数明細を表示する領域とを含む。
【0071】
工場管理基本項目を表示する領域には、工場効率、生産効率および正味生産効率が日別の折れ線グラフで表示される。工数明細を表示する領域には、正規生産工数と正規外生産工数とが日別の棒グラフで表示される。
【0072】
このように、日別明細票では、それぞれの値が各種のグラフで出力されるので、工数および効率の推移を容易に把握することができる。
【0073】
図9は、本実施の形態における工程管理装置から出力される月別集計票の一例を示す図である。図9を参照して、月別集計票は、各数値を日別に表示した日別明細票に対して、月別に集計した数値で表示する。このように、月別集計票では、それぞれの値が月別に各種のグラフで出力されるので、季節要因などの長期間に渡る工数および効率の推移を把握することができる。
【0074】
以上説明したように本実施の形態における工程管理装置は、ロスを含んだ標準時間(ST)ベースの生産効率の評価ではなく、ロスを含まない基準時間(KT)ベースによる正味生産効率評価で評価するため、標準時間体系に含まれるあらゆるロスを顕在化させることができ、ロスの削減を効率的に行なうことができる。
【0075】
また、工場効率、生産効率、正味生産効率、および効率総合評価点を管理指標としたので、評価基準を統一することが可能となり、複数のライン間で比較することができる。さらに、ラインや工場全体の生産性を正しく評価することができる。
【0076】
また、工場効率、生産効率および正味生産効率の少なくとも1つを、所定の閾値(評価基準値)と比較することにより、改善活動の効果の確認やラインごとの比較評価を正しく行なうことができる。
【0077】
さらに、工場効率、生産効率および正味生産効率のすべてまたはいずれかをリアルタイムで表示し、かつ、各々の効率と予め設定された評価基準値とを比較するので、異なる観点から生産性を評価することができる。
【0078】
さらに、工場効率、生産効率および正味生産効率それぞれを対応する評価基準値と比較して得られる効率評価点に応じて、または、各評価点を合計した効率総合評価点に応じて、改善アクションが出力されるので、作業者や管理者の効率改善の意識が高まり、改善活動を活性化することができる。その結果、生産性を改善することができる。
【0079】
また、本実施の形態においては、ラインごとに工場効率、生産効率および正味生産効率を求めるようにしたが、工場単位や複数のラインをまとめた部門単位で求めるようにすれば、工場単位や部門単位で生産性を評価することができる。
【0080】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における工程管理装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】 本実施の形態における工程管理装置で行なわれる処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】 本実施の形態における工程管理装置で用いられる評価基準値の一例を示す図である。
【図4】 本実施の形態における工程管理装置から出力される第1生産日報の一例を示す図である。
【図5】 本実施の形態における工程管理装置から出力される第2生産日報の一例を示す図である。
【図6】 本実施の形態における工程管理装置から出力される第3生産日報の一例を示す図である。
【図7】 本実施の形態における工程管理装置から出力される生産月報の一例を示す図である。
【図8】 本実施の形態における工程管理装置から出力される日別明細票の一例を示す図である。
【図9】 本実施の形態における工程管理装置から出力される月別集計票の一例を示す図である。
【符号の説明】
2 効率計算部、3 データ入力装置、4 データベース、5 表示装置、6プリンタ、100 工程管理装置。
Claims (4)
- 工程における生産実績情報を用いて工程の生産性を評価改善する工程評価改善装置であって、
一定の習熟期間を経た作業者が、所定の標準作業条件のもとで、標準の速度で、工程の直接作業や部品などの運搬や工程の管理などの作業を成し遂げるのに要する標準時間を予め定まった標準工数データとして入力する標準工程データ入力手段と、
工程において生産された生産台数と、生産ラインごとの1日当りの作業時間である就業時間とを実績データとして入力する実績データ入力手段と、
工程内で直接作業を行う者、部品などの運搬を行う者、工程を管理する者などの作業人員を就業工程データとして入力する就業工程データ入力手段と、
前記標準工程データ入力手段により入力された標準工数データと、前記実績データ入力手段により入力された実績データと、前記就業工程データ入力手段により入力された就業工程データとを記憶するデータベースと、
前記データベースから標準工程データ、工程の評価をしようとする日の実績データ、および就業工程データを読み出し、
生産工程=Σ(標準時間×生産台数)
就業工程=Σ(作業人員×就業時間)
工場効率=(生産工数/就業工数)×100
の式から、工場全体の効率を示す工場効率を算出する算出手段と、
前記データベースに予め記憶されている工場効率の基準値である工場効率基準値を読み出し、前記算出手段により算出された工場効率と前記工場効率基準値とを比較する比較手段と、
工程を改善するための改善アクションを予め記憶する改善アクション記憶手段と、
前記比較手段による比較結果に基づき、前記改善アクション記憶手段から改善アクションを読み出す読出手段と、を有することを特徴とする工程評価改善装置。 - 前記実績データ入力手段は、作業者の理由により作業者が直接作業に従事できなかった不働時間およびその作業人員と、外部要因により作業者が作業に従事できなかった事故時間およびその作業人員をさらに入力し、
前記算出手段は、
不働工数=Σ(不動時間×作業人員)
事故工数=Σ(事故時間×作業人員)
実働工数=就業工数−不働工数−事故工数
生産効率=(生産工数/実働工数)×100
の式から生産効率を算出し、
前記標準工程データ入力手段は、資格ある作業者が、1つの製品について定められた方法で一定の品質の仕事を完成するための正味の作業時間に、作業者に起因する遅れの時間である遅れ時間を付加した基準時間をさらに入力し、
前記算出手段は、
正味生産効率=Σ((基準時間×生産台数)/実働工程)×100
の式から正味生産効率を算出し、
前記比較手段は、データベースに予め記憶されている生産効率の基準値である生産効率基準値を読み出し、前記算出手段により算出された生産効率と前記生産効率基準値とを比較するとともに、データベースに予め記憶されている正味生産効率の基準値である正味生産効率基準値を読み出し、前記算出手段により算出された正味生産効率と前記正味生産効率基準値とを比較することを特徴とする請求項1記載の工程評価改善装置。 - 前記遅れ時間は、作業遂行上不可欠な作業であるが、その発生が予測できずに不規則に発生する作業であり、作業者自身の判断で遂行できる作業を行なうための少々の作業時間である作業余裕時間と、直接作業者が疲労を回復するための休止時間、または疲労により作業が遅れる時間である疲労余裕時間であることを特徴とする請求項2記載の工程評価改善装置。
- 前記算出手段により算出された工場効率をリアルタイムに表示する表示手段をさらに備えた、請求項1〜3のいずれかに記載の工程評価改善装置。
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