JP3375801B2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents
自動車用空気調和装置Info
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Description
装置に関し、特に一つのユニットケース内にエバポレー
タとヒータコアが設けられた自動車用空気調和装置に関
する。
は、図3に示すように、外気又は内気を取り入れるイン
テークユニット50、取り入れられた空気を冷却するエ
バポレータ3が設けられたクーラユニット60、及び取
り入れられた空気を加熱するヒータコア4が設けられ所
望の温度の調和空気とするヒータユニット70が、車室
内のインストルメントパネル下部に車両左右方向に延在
して取り付けられている。
が狭小な小型車などにおいては、上述した自動車用空気
調和装置を車両左右方向に延在して取り付けると、乗員
の足元スペースが狭くなるという問題があり、従来よ
り、室内の余剰スペースを利用できるコンパクトな自動
車用空気調和装置の開発が望まれていた。
鑑みてなされたものであり、従来の機能を維持したまま
コンパクト化された自動車用空気調和装置を提供するこ
とを目的とする。
に、本発明の自動車用空気調和装置は、ユニットケース
と、前記ユニットケースに形成され空気を導入する導入
口と、前記ユニットケース内に設けられ前記空気を冷却
するエバポレータと、前記ユニットケース内に設けられ
前記空気を加熱するヒータコアと、前記ユニットケース
に設けられ前記空気を導出する少なくとも一つの吹出口
と、前記導入口から前記吹出口へ至る空気通路と、を有
する自動車用空気調和装置において、前記エバポレータ
と前記ヒータコアとが略平行に配置され、前記エバポレ
ータと前記ヒータコアとの間に仕切り板が設けられ、前
記仕切り板と前記エバポレータとの間に前記導入口が形
成されていることを特徴とする。
ケース内にエバポレータとヒータコアとが略平行に配置
され、エバポレータとヒータコアとの間に仕切り板が設
けられ、さらに仕切り板とエバポレータとの間に導入口
が形成されているので、エバポレータ及びヒータコア間
のスペースが有効に活用でき、きわめてコンパクト化さ
れたものとなる。したがって、車室内の余剰スペースを
利用して配置することができる。
は仕切り板が設けられ、仕切り板とエバポレータとの間
に導入口が形成されているので、導入口から入った空気
はまずエバポレータを通過したのちヒータコアに至り、
従来の自動車用空気調和装置と同様に除湿冷房を行うこ
とができる。
タとは略平行であれば良く、両者を縦置きに配置するこ
とも、両者を横置きに配置することも、あるいは両者を
斜め置きに配置することも可能であるが、ヒータコア
が、エバポレータの上部に略水平に設けられていること
がより好ましい。このように、ヒータコアを上部に、エ
バポレータを下部に設けると、それらの間に仕切り板を
設けると共に導入口を形成することによりスペースを有
効に活用してユニットケースの高さ方向の寸法を所定内
に抑えつつ、該ユニットケースの車両左右方向又は前後
方向の寸法を小さくすることができるため、ユニットケ
ースの車室内における設置スペースを大幅に低減するこ
とが可能となる。また、エバポレータを下部に配置する
ことにより、エバポレータで発生する凝縮水の排水構造
が容易となる。
完全に水平に配置されても、あるいは若干傾斜して配置
されても良いが、エバポレータが、当該エバポレータの
ユニットケースに近接する端部が下になるよう傾斜して
設けられていることがより好ましい。エバポレータを傾
斜して配置すると、当該エバポレータで生じた凝縮水は
エバポレータの縁部を伝ってユニットケースにまで流れ
ることになり、これにより、取り入れ空気が通過するこ
とによる凝縮水の飛散を防止することができるからであ
る。
タ以降の空気通路が前記ヒータコアを通過する温風通路
と前記ヒータコアを迂回する冷風通路とに分岐され、前
記冷風通路が前記ユニットケースに沿って直線的に形成
され、前記温風通路が前記冷風通路に対して湾曲して形
成されていることがより好ましい。このように冷風通路
をユニットケースに沿って直線的に形成することによ
り、フルクール時における通気抵抗を低減することがで
き、急冷効果が高まることになる。
に基づいて説明する。
態である自動車用空気調和装置のユニット100を示す
断面図であり、ユニットケース1内にエバポレータ3と
ヒータコア4とが上下に略水平に設けられ、これらエバ
ポレータ3とヒータコア4との間に仕切り板10が形成
されている。エバポレータ3には図示しない冷房サイク
ルからの冷媒が循環し、取り入れ空気との間で熱交換す
ることにより当該取り入れ空気を冷却する。また、ヒー
タコア4にはエンジンの冷却水が循環し、当該ヒータコ
ア4を通過する空気との間で熱交換することにより空気
を加熱する。
のユニット100は、図示しないインテークユニットに
接続されており、インテークユニットにより取り入れら
れた外気及び/又は内気はエバポレータ3と仕切り板1
0との間に形成された導入口2からユニットケース1内
へ導入され、エバポレータ3を通過したのちユニットケ
ース1の下部で上方へ向かってUターンする。
4とが水平に上下に配置されてその間に仕切り板10が
設けられ、さらに仕切り板10とエバポレータ3との間
に導入口2が形成されているので、エバポレータ3及び
ヒータコア4間のスペースを有効に活用してユニットケ
ースの高さ方向の寸法を所定内に抑えつつ、該ユニット
ケースの車両左右方向又は前後方向の寸法を小さくする
ことができる。これにより、きわめてコンパクト化され
たユニット100が構成され、ユニットケースの車室内
における設置スペースを大幅に低減することが可能とな
るため、車室内の余剰スペースを利用して配置すること
ができる。
通過して混合室11へ流下する温風通路8が湾曲して形
成されており、またヒータコア4を迂回してユニットケ
ース1に沿ってそのまま混合室11へ上昇する冷風通路
9が形成されている。換言すれば、ユニットケース1に
沿って直線的に形成された冷風通路9に対して、ヒータ
コア4がオフセットされ、これにより温風通路8が湾曲
して形成されている。また、ヒータコア4の前面であっ
て、温風通路8と冷風通路9との分岐点には、ミックス
ドア12が回動可能に設けられており、このミックスド
ア12の開度によって温風通路8へ流れる空気量と冷風
通路9へ流れる空気量との比率が調節される。
室11には、車室内の乗員の上半身に調和空気を供給す
るためのベント吹出口5と、フロントガラスの内面に調
和空気を供給するためのデフロスト吹出口6と、車室内
の乗員の足下に調和空気を吹き出すためのフット吹出口
7とが形成されている。また、これらのベント吹出口
5、デフロスト吹出口6、及びフット吹出口7には、ベ
ントドア5D、及びデフロストドア6Dが設けられてお
り、吹出モードに応じて各吹出口5,6,7を開閉する
ようになっている。
自動車用空気調和装置のユニット100によれば、イン
テークユニットからの空気は導入口2からユニットケー
ス1内に導入され、エバポレータ3を通過することによ
り冷却される。このエバポレータ3を通過した空気はユ
ニットケース1の底面でUターンして上昇し、ミックス
ドア12に至る。
た温度調節用レバーによってその開度が調節されるよう
になっており、温風通路8を全閉するフルクール時の開
度(図1参照)と、冷風通路9を全閉するフルホット時
の開度(図1の二点鎖線参照)との間を回動する。エバ
ポレータ3を通過した空気は、ミックスドア12によっ
て温風通路8と冷風通路9とに分岐され、温風通路8に
導かれた空気はヒータコア4を通過することにより加熱
される。一方、冷風通路9に導かれた空気はそのままの
温度を維持するが、混合室11に流下すると温風通路8
を通過した温風と混合することにより所望の温度に調節
された空気となる。
出モードレバーによって吹き出される吹出口が選択され
る。例えば、ベントモードを選択するとベント吹出口5
のみが開き、他のデフロスト吹出口6及びフット吹出口
7はベントドア5Dによって全閉される。これにより、
主に冷風を乗員の上半身に供給することができる。ま
た、バイレベルモードを選択すると、ベントドア5Dが
半開してベント吹出口5及びフット吹出口7に風を供給
し、デフロスト吹出口6はデフロストドア6Dによって
全閉され、これにより乗員の上半身には冷風が供給され
る一方で、足元には温風が供給される。
和装置のユニット100では、ミックスドア12が温風
通路8を全閉するとともにベント吹出口5のみが全開す
るフルクールモードにおいて、エバポレータ3を通過し
てUターンした冷風は、ユニットケース1に沿って直線
的に冷風通路9を上昇するため、通気抵抗が小さく、急
冷効果を高めることができる。
ータ3に冷媒を循環させると、取り入れ空気との間で熱
交換が行われ、これによりエバポレータ3の表面に凝縮
水が付着するが、本実施の形態である自動車用空気調和
装置のユニット100では、エバポレータ3をユニット
ケース1の下部に配置しているので、凝縮水をそのまま
ユニットケース1に落下させ、ドレン口13から排水す
ることができる。
施の形態である自動車用空気調和装置のユニット100
を示す断面図であり、エバポレータ3を傾斜して配置し
ている点で上述した実施の形態1と相違する。
うに水平に配置すると、当該エバポレータ3の表面に付
着した凝縮水はエバポレータ3の下端縁まで落下する
が、この下端縁で空気流によって飛散するおそれがあ
る。そこで、本実施の形態では、エバポレータ3を例え
ば5゜〜20゜程度の範囲で傾斜して配置している。こ
の場合、ユニットケース1に近接する側のエバポレータ
3の端部3aが下になるように傾ける。
すると、図2に矢印で示すように、当該エバポレータ3
の表面で発生した凝縮水がエバポレータ3の下端縁まで
落下したのち、さらにこの下端縁をユニットケース1側
へ向かって伝わり、ユニットケース1に落下し、ユニッ
トケース1の壁面を伝わってドレン口13から排出され
る。この結果、エバポレータ3で生じた凝縮水の飛散を
防止することができる。
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明
の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む
趣旨である。
は、エバポレータ3とヒータコア4とをともに横置きに
配置したが、本発明の自動車用空気調和装置ではこれら
を縦置きに配置することもできる。また、エバポレータ
3とヒータコア4とを仕切るための仕切り板10の形状
は湾曲状以外にも、直線状、S字状等とすることもでき
る。
ポレータ及びヒータコア間のスペースを有効に活用し
て、きわめてコンパクト化された自動車用空気調和装置
となる。したがって、車室内の余剰スペースを有効に利
用して配置することができる。また、導入口から入った
空気はまずエバポレータを通過したのちにヒータコアに
至るので、従来の自動車用空気調和装置と同様に除湿冷
房を行うことができる。
行に配置するにあたり、ヒータコアを上部に、エバポレ
ータを下部に設けると、ユニットケースの高さ方向の寸
法を所定内に抑えつつ、車両左右方向又は前後方向の寸
法を小さくすることができる。このため、ユニットケー
スの車室内における設置スペースを大幅に低減すること
が可能となる。また、エバポレータを下部に配置するこ
とにより、エバポレータで発生する凝縮水の排水構造が
容易となる。
と、当該エバポレータで生じた凝縮水はエバポレータの
縁部を伝ってユニットケースの壁面にまで流れることに
なるので、取り入れ空気がエバポレータを通過すること
による凝縮水の飛散を防止することができる。
て直線的に形成することにより、フルクール時における
通気抵抗を低減することができ、急冷効果が高まること
になる。
置のユニットを示す断面図である。
和装置のユニットを示す断面図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 ユニットケース(1) と、前記ユニットケ
ース(1) に形成され空気を導入する導入口(2) と、前記
ユニットケース(1) 内に設けられ前記空気を冷却するエ
バポレータ(3) と、前記ユニットケース(1) 内に設けら
れ前記空気を加熱するヒータコア(4) と、前記ユニット
ケース(1) に設けられ前記空気を導出する少なくとも一
つの吹出口(5,6,7) と、前記導入口(2) から前記吹出口
(5,6,7) へ至る空気通路(8,9) と、を有する自動車用空
気調和装置において、 前記エバポレータ(3) と前記ヒータコア(4) とが略平行
に配置され、前記エバポレータ(3) と前記ヒータコア
(4) との間に仕切り板(10)が設けられ、前記仕切り板(1
0)と前記エバポレータ(3) との間に前記導入口(2) が形
成されていることを特徴とする自動車用空気調和装置。 - 【請求項2】 前記ヒータコア(4) が、前記エバポレー
タ(3) の上部に略水平に設けられていることを特徴とす
る請求項1に記載の自動車用空気調和装置。 - 【請求項3】 前記エバポレータ(3) が、当該エバポレ
ータ(3) の前記ユニットケース(1) に近接する端部(3a)
が下になるよう傾斜して設けられていることを特徴とす
る請求項2に記載の自動車用空気調和装置。 - 【請求項4】 前記エバポレータ(3) 以降の空気通路
(8,9) が、前記ヒータコア(4) を通過する温風通路(8)
と前記ヒータコア(4) を迂回する冷風通路(9)とに分岐
され、前記冷風通路(9) が前記ユニットケース(1) に沿
って直線的に形成され、前記温風通路(8) が前記冷風通
路(9) に対して湾曲して形成されていることを特徴とす
る請求項2に記載の自動車用空気調和装置。
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- 1995-10-02 JP JP25490595A patent/JP3375801B2/ja not_active Expired - Fee Related
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- 1997-03-31 TW TW86104086A patent/TW401355B/zh not_active IP Right Cessation
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