JP3375617B2 - 養殖帆立貝の掛止具 - Google Patents

養殖帆立貝の掛止具

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JP3375617B2 JP2001291972A JP2001291972A JP3375617B2 JP 3375617 B2 JP3375617 B2 JP 3375617B2 JP 2001291972 A JP2001291972 A JP 2001291972A JP 2001291972 A JP2001291972 A JP 2001291972A JP 3375617 B2 JP3375617 B2 JP 3375617B2
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芳定 松浦
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、養殖帆立貝をロー
プに掛止する掛止具に関する。
【0002】
【従来の技術】帆立貝の養殖は、図33のように水中に
垂らすロープ100に、ロープの軸方向と直角に樹脂製
の掛止具201を貫通させて掛止し、掛止具201の先
部には先端が先鋭な挿入部202と前部抜け止め部20
3とを備え、後部には後部抜け止め部204を備える。
【0003】ロープ200と前部抜け止め部203との
間、ロープ200と後部抜け止め部204との間の軸部
205に、帆立貝206,207の耳片部206a,2
07aに設けた孔を通し、帆立貝206,207を掛止
具201を介してロープに掛止する。
【0004】従来の掛止具の一例は、図34で示した如
くである。図で示す如く、多数の掛止具201…を並設
し、各掛止具201…の先鋭な先端部202a、及び後
部抜け止め部204の後端面204aを、上下に平行に
設けた剛性のある長い枠部材208,209で連結し、
多数の掛止具を並設した梯子状部材210を形成する。
【0005】以上の梯子状部材210から掛止具201
…を得るには、先鋭な先端部202a、及び後部抜け止
め部204の後端面204aを、上下の枠部材208,
209から切断して取り外し、掛止具単体を得、爾後帆
立貝、ロープに掛止具を通し、図33のように帆立貝を
ロープに掛止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の掛止具2
01は、梯子状部材210として成形されている。一
方、掛止具201は多数消費することを前提として上記
したように梯子状部材として成形されており、梯子状部
材をストックするには、多数の梯子状部材を上下に積層
してストックする必要があり、大きなスペースを必要と
する。又積層した場合には安定性を欠き、一方、積層し
た場合には、上下の掛止具が重力作用で相互に絡む虞が
あり、梯子状部材を個々に取り外そうとした場合に、重
ねられた掛止具相互が絡んで剥離したりし、掛止具を自
動装填することを前提とした場合、好ましくない。
【0007】一方、梯子状部材を前後方向に立ててスト
ックすることも考えられるが、これによると前記と同様
に大きなスペースを必要とし、又ストック状態で安定性
を欠く。又多数の梯子状部材を立ててストックするに
は、各梯子状部材の下部が前後方向に広がる傾向にあ
り、余分なスペースを必要とする。
【0008】以上の他、掛止具の自動装填を行なう場合
には、カートリッジ内に梯子状部材を積層、或いは立て
て並べる必要があり、カートリッジの容量には限度があ
り、又梯子状部材の円滑な送り、供給を考慮すると、大
量の梯子状部材をカートリッジ内に収納することは好ま
しくない。
【0009】従って、適正な量の梯子状部材をカートリ
ッジ内に収納し、掛止具の切り離し装置にセットして掛
止具を切り離し、且つ掛止具を帆立貝、ロープの孔に通
す作業を行なう必要があるが、掛止具を自動装填した場
合には、カートリッジ内の梯子状部材が短時間で不足す
るような事態が生じ、自動装填作業上不利である。
【0010】又上記した梯子状部材では、上下の枠部材
は、複数の掛止具を保持し、保形する上で、又カートリ
ッジへの装填、送り等の要請から、掛止具の軸部と同様
の剛性を有するように厚肉等に形成されており、このた
め、自動装填に際し、上下の枠部の除去機構、排出機構
を必要とし、自動装填装置が複雑化する、という課題も
ある。
【0011】本発明は、以上の課題を解決すべくなされ
たもので、その目的とする処は、掛止具を小さなスペー
スで大量に一体的に収納することを可能とし、収納、搬
送が容易化し、且つ自動装填上も掛止具の補充等を最少
に抑えることが可能であり、又掛止具単体の分割も容易
で、自動装填上も極めて有利である養殖帆立貝の掛止具
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、樹脂で形成された棒状の軸部の先部に、
尖鋭な先部挿入部及び抜け止め部を備え、該軸部の後部
には尖鋭な後部挿入部及び抜け止め部を備える養殖帆立
貝の掛止具であって、前記掛止具単体を、該掛止具単体
の軸部が平行するように多数並設し、各掛止具単体の軸
部間を、該掛止具単体と一体で容易に撓曲する可撓性連
結片で連結し、多数の掛止具単体を該可撓性連結片によ
帯状に連結したことを特徴とする養殖帆立貝の掛止
具。
【0013】請求項1では、並設された掛止具単体の軸
部間を、該掛止具単体と一体で容易に撓曲する可撓性連
結片で連結するので、大量の掛止具単体を、各軸部が平
行するようにして一体に、帯状に連結させることがで
き、連結片が可撓性を有するので、連結部を曲げて帯状
掛止具をロール状にすることができるので、運搬、スト
ック上有利である。
【0014】請求項2は、請求項1において、隣接して
多数配設され、可撓性連結片で相互に連結した多数の掛
止具単体で構成した帯状掛止具を、各可撓性連結片部分
で曲げ、ロール帯状に巻回して帯状の掛止具ロールを構
成するようにしたことを特徴とする。
【0015】請求項2では、帯状の掛止具をロール状に
するので、運搬、ストックに便利であり、自動装填機に
よる自動装填を行なう上でも有利である。
【0016】請求項3は、樹脂で形成された棒状の軸部
の先部に、尖鋭な先部挿入部及び抜け止め部を備え、該
軸部の後部には尖鋭な後部挿入部及び抜け止め部を備え
る養殖帆立貝の掛止具であって、前記掛止具単体の軸部
の中間部周に、軸方向に離間してロープの抜け止め部を
径方向外方に一対突設し、前記掛止具単体を、該掛止具
単体の軸部が平行するように多数並設し、前記抜け止め
部を隣接する掛止具単体の軸部周に連結し、多数の掛止
具単体を該抜け止め部を介して相互に連結し、該抜け止
め部で該掛止具単体と一体で容易に撓曲する可撓性連結
部を構成し、前記多数の掛止具単体を前記可撓性連結部
を構成する抜け止め部により帯状に連結したことを特徴
とする。
【0017】請求項3では、並設された掛止具単体の先
部、後部間をロープ抜け止め部を構成する掛止具単体と
一体で容易に撓曲する可撓性連結片で連結するので、大
量の掛止具単体を、各軸部が平行するようにして一体
に、帯状に連結させることができ、連結片が可撓性を有
するので、連結部を曲げて帯状掛止具をロール状にする
ことができるので、運搬、ストック上有利である。掛止
具の軸部周に設けたロープ抜け止め部で掛止具のロープ
への係止を確実に行なうことができ、抜け止めを確実に
行なうことができる。
【0018】請求項4は、請求項3において、前記一対
のロープの抜け止め部は、軸部の径方向に同方向で、軸
方向に互いに向い合う「ハ」の字型であり、その先端部
で隣接する掛止具単体の軸部周に連結したことを特徴と
する。
【0019】請求項4では、掛止具の軸部周に突設した
ロープ抜け止め部は「ハ」の字型なので、この間にロー
プを位置させることで抜け止め部でロープの抜け止めを
確実に行なうことができる。
【0020】請求項5は、請求項3において、隣接して
多数配設され、抜け止め部からなる可撓性連結片で相互
に連結した多数の掛止具単体で構成した帯状掛止具を、
各可撓性連結片部分で曲げ、ロール帯状に巻回して帯状
の掛止具ロールを構成するようにしたことを特徴とす
る。
【0021】請求項5では、帯状の掛止具をロープ抜け
止め部を可撓性連結片として曲げてロール状にするの
で、運搬、ストックに便利であり、自動装填機による自
動装填を行なう上でも有利である。
【0022】請求項6は、樹脂で形成された棒状の軸部
の先部に、尖鋭な先部挿入部及び抜け止め部を備え、該
軸部の後部には尖鋭な後部挿入部及び抜け止め部を備え
る養殖帆立貝の掛止具であって、前記掛止具単体の軸部
の中間部周に、軸方向に離間してロープの抜け止め部を
径方向外方に一対突設し、前記掛止具単体を、該掛止具
単体の軸部が平行するように多数並設し、前記各掛止具
単体の各ロープ抜け止め部と抜け止め部を備える前後の
挿入部との軸部間を該掛止具単体と一体で容易に撓曲す
可撓性連結片で連結し、前記多数の掛止具単体を前記
可撓性連結片により帯状に連結したことを特徴とする。
【0023】請求項6では、並設された掛止具単体の先
部、後部間をロープ抜け止め部を構成する掛止具単体と
一体で容易に撓曲する可撓性連結片で連結するので、大
量の掛止具単体を、各軸部が平行するようにして一体
に、帯状に連結させることができ、連結片が可撓性を有
するので、連結部を曲げて帯状掛止具をロール状にする
ことができるので、運搬、ストック上有利である。掛止
具の軸部周に設けたロープ抜け止め部で掛止具のロープ
への係止を確実に行なうことができ、抜け止めを確実に
行なうことができる。
【0024】請求項7は、請求項6において、前記一対
のロープの抜け止め部は、軸部の径方向に同方向で、軸
方向に互いに向い合う「ハ」の字型であることを特徴と
する。
【0025】請求項7では、掛止具の軸部周に突設した
ロープ抜け止め部は「ハ」の字型なので、この間にロー
プを位置させることで抜け止め部でロープの抜け止めを
確実に行なうことができる。ロープ抜け止め部は、可撓
性連結片と別個に設けるので、ロープ抜け止め部として
ロープへの掛止具の抜け止め、保持を一層確実化する。
【0026】請求項8は、請求項6において、前記一対
のロープの抜け止め部は、軸部の径方向外方向であっ
て、反対方向に対称的に突設したことを特徴とする。
【0027】請求項8では、掛止具の軸部周に突設した
ロープ抜け止め部は、軸部の径方向外方向であって、反
対方向に対称的に突設しているので、この間にロープを
位置させることでロープ抜け止め部でロープの抜け止め
を確実に行なうことができ、掛止具の軸部が両端部に掛
止、保持した帆立貝の荷重で下方に弯曲した場合にも、
ロープ抜け止め部の双方がロープに食い込んで、掛止具
のロープへの保持を確実に行なう。ロープ抜け止め部
は、可撓性連結片と別個に設けるので、ロープ抜け止め
部としてロープへの掛止具の抜け止め、保持を一層確実
化する。
【0028】請求項9は、請求項6〜請求項8の何れか
において、隣接して多数配設され、抜け止め部からなる
可撓性連結片で相互に連結した多数の掛止具単体で構成
した帯状掛止具を、各可撓性連結片部分で曲げ、ロール
帯状に巻回して帯状の掛止具ロールを構成するようにし
たことを特徴とする。
【0029】請求項9では、帯状の掛止具をロール状に
するので、運搬、ストックに便利であり、自動装填機に
よる自動装填を行なう上でも有利である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は、本発明に係る帯状掛止具の一部の
正面図、図2は図1の掛止具をロール状に巻回した説明
的斜視図、図3は図1の一部の拡大図である。これ等の
図面を参照しつつ本発明を説明する。
【0031】図1において1は多数の掛止具単体2…
(…は複数を表す。以下同じ)を後述する可撓性連結片
8…,9…で一体に連結した帯状掛止具である。掛止具
単体2…は、これを拡大した図3で明らかなように、棒
状の各軸部3の先端部には挿入部を構成する尖鋭部4
を、後端部には先端部の尖鋭部4と対称形状の尖鋭部6
を備える。
【0032】先端部及び後端部の尖鋭部4,6は、実施
の形態では対称形状の「レ」字型で銛状である。尖鋭部
4,6は「↑」型の銛状としても良い。各掛止具単体2
…の各軸部3の両端部に形成した尖鋭部4,5の軸方向
内側の部分には、軸部3の径方向外方へ突出するよう
に、そして対称的に軸方向内側に傾斜するように前後の
規制部を構成する規制片4a,6aが設けられている。
【0033】規制片4a,6aは、実施の形態では先端
部から軸方向内方且つ径方向外方に弯曲するように弧状
をなし、両端部の尖鋭部4,6の軸方向内側の部分に
は、規制片4a,6aを立上がらせた残りの部分として
前後方向に先細りとなる先細り部5,7が形成される。
軸部3の先細り部5,7間は、同径の軸部3を構成する
こととなる。
【0034】以上の掛止具単体2…は、極めて多数平行
するように並置する。極めて多数平行するように並置さ
れた掛止具単体2…の各軸部3…間の中間部間を、軸方
向に離間した複数本の可撓性連結片、図示例では2本の
可撓性連結片8,9で連結し、図1で示したような帯状
掛止具1を構成する。掛止具単体2…は、極めて多数、
例えば数千本〜10,000本オーダーで連結されて製
作する。
【0035】掛止具単体2…を連結する可撓性連結片
8,9…は、先端部、後端部を揃え、夫々の軸部3…が
相互に平行するように掛止具単体2…を近接して並置し
た状態において、軸部3…と直交し、外見上は軸部3…
の中間部の上部及び下部を直線状に貫き、一体に連結す
るように構成されている。以上の帯状掛止具1は、上記
したように数千本〜10,000本の掛止具単体2…を
可撓性連結片8…,9…で帯状に連結してなり、可撓性
連結片8…,9…は容易に撓曲させることができる。従
って、帯状掛止具1は可撓性連結片8…,9…の部分で
容易に曲げることができ、図2に示すようにロール状に
巻回することができ、ロール状帯状掛止具10を構成す
ることができる。
【0036】以上の掛止具単体2…及び帯状掛止具1
は、可撓性連結片8…,9…を含んで全一体に合成樹脂
で形成する。掛止具単体2を切り離した状態を図4で示
した。図4において8a,9aは、切り離した掛止具単
体2の軸部3の外周に残留した可撓性連結片8,9の切
り離し部である。
【0037】以上の切り離した掛止具単体2は、図4で
明らかように両端部の尖鋭部4,6が対称形状なので、
両端部の前後が全く同一となる。従って、自動切り離し
装置、自動装填装置に帯状掛止具1をセットした際、上
下の方向を問わずにセットすることができ、ロープ及び
帆立貝への掛止具単体の装填が行える。
【0038】図5は、ロープ60への掛止具単体2の掛
止、掛止具単体2への帆立貝61,61の掛止状態を示
し、図では理解の便宜上、片側の帆立貝を外して示し
た。帆立貝61,61は各耳片62に夫々掛止孔63を
備え、ロープ60にこれと直交するように掛止具単体2
を係止孔を介して貫通、保持させ、可撓性連結片の切り
離し部8a,9a間にロープ100は位置する。
【0039】先端の尖鋭部4に耳片62の掛止孔63を
通し、図の手前側の帆立貝61Aを掛止具単体2に掛止
する。尖鋭部4は、規制片4aが径方向外方に弯曲して
突出しているので、掛止孔63を通過すると、耳片62
の裏面(ロープ側の面)で外方に弯曲、突出し、耳片6
2の掛止孔63の外側周辺部に当接し、抜け止め作用を
行なう。これにより、帆立貝61は掛止具単体2の一方
の規制片4aで抜け出しを阻止される。耳片62の掛止
孔63は、内周上部が先細り部5に臨み、これが一段下
がっていることから、規制片4aを更に外方に弯曲さ
せ、掛止孔に対する拡開、抜け出し阻止作用を高める。
【0040】図の奥の帆立貝61Bは、図では外して示
しているが、耳片62の掛止孔63をロープ60から突
出している掛止具単体2の後端部の尖鋭部6に挿入し、
図の手前側の帆立貝61Aと同様に掛止具単体2の後端
部に掛止、保持されることとなる。このように、1本の
掛止具単体2の両端部の尖鋭部4,6、規制片4a,6
aに各掛止孔63を介して2個の帆立貝61A,61B
を天秤棒のように掛止、保持する。両端部に帆立貝61
A,61Bを掛止、保持した掛止具単体2は、ロープ6
0の長さ方向に所定間隔を開けて多数係止され、海中に
ロープを垂らして帆立貝の養殖を行なう。
【0041】図6〜図10は、図1〜図5の掛止具の他
の実施の形態を示す。図6は帯状掛止具の一部の正面
図、図7は図6の掛止具をロール状に巻回した説明的斜
視図、図8は図6の一部の拡大図、図9は掛止具単体を
切り離した状態の図、図10はロープへの掛止具単体の
掛止、掛止具単体への帆立貝の掛止状態を示す図であ
る。
【0042】本実施の形態の帯状掛止具を符号11で表
し、これを構成する掛止具単体を前記と同様に符号2…
で表し、掛止具単体2…の基本構造は、前記と同様なの
で、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略す
る。上記と同様に2…は掛止具単体、3…は軸部、4,
6は両端部の尖鋭部、4a,6aaは規制片、5,7は
先細り部である。
【0043】以上において、丸棒状の軸部3の中間部周
に、軸方向に離間してロープ60の抜け止め部18,1
9を径方向外方に2個突設する。抜け止め部18,19
は、軸部3の外周から径方向には同方向で、軸方向に互
いに向い合うように「ハ」の字型に突設した。
【0044】抜け止め部18,19は「ハ」の字型に拡
開した基部を太い径とし、各先端部に小径の連結部18
a,19aが形成され、複数本、図示例では2本配設さ
れており、該抜け止め部18,19先端部の小径な連結
部の連結部18a,19aで、隣接する掛止具単体2の
軸部3周に連結する。この抜け止め部18,19の小径
な連結部18a,19aの部分で、前記したと同様に可
撓性連結片を構成する。
【0045】図7は、この帯状掛止具11をロール状に
巻回したロール状掛止具20を示し、図8は帯状掛止具
11の拡大図であり、図9は掛止具単体2を切り離して
示した図である。抜け止め部18,19は径が太くて
も、これの先部の細い部分の連結片を構成する小径な連
結部18a,19aが、隣接する掛止具単体2と連結し
ているので、連結部18a,19aの部分から帯状掛止
具11は容易に曲げられ、ロール状にすることができ
る。
【0046】図9に示すように、切り離された掛止具単
体2は、軸部3周に「ハ」の字型の抜け止め部18,1
9が突設されており、抜け止め部18,19の先部に
は、小径な連結部18a,19aが、隣接する掛止具単
体2の軸部3から切り離されて向い合うように配置して
いる。
【0047】図10は、ロープへの掛止具単体の掛止、
掛止具単体への帆立貝の掛止状態を示す図である。図に
おいて60はロープで、ロープ60の径方向に貫通して
設けた掛止穴に掛止具単体2を挿入する際、一方の抜け
止め部18、又は19が撓んで挿入される。「ハ」の字
型の抜け止め部18と19間にロープ60が臨み、抜け
止め部18,19で掛止具単体2の抜け止めを確実に行
う。
【0048】ロープ60への掛止具単体2の貫通、挿入
は、「ハ」の字型の抜け止め部18と19が下を向くよ
うにセットすることが望ましい。掛止具単体2の両端部
の尖鋭部4,6を、帆立貝61A,61Bの耳片62,
62の各掛止孔63に前記と同様に挿入し、帆立貝61
A,61Bを掛止具単体2を介してロープ60に掛止、
保持させる。
【0049】ところで、掛止具単体2は両端部の帆立貝
61A,61Bの荷重で下方に撓むが、「ハ」の字型の
抜け止め部18と19とが下を向くことで、「ハ」の字
型の抜け止め部18と19の間隔が狭まり、先端部18
a,19aがロープ60に食い込み、掛止具単体2のロ
ープ60への係合が、帆立貝の荷重を利用した下方への
弯曲で一層強固、確実になされる。図10で理解し得る
ように、抜け止め部18,19間にロープ60が臨み、
帆立貝61A,61Bの荷重で下方に撓んで撓曲し、ロ
ープ61への掛止具単体2の保持を強固、確実行ない、
これにより掛止具単体2の軸方向への移動を規制し、ロ
ープ60への掛止具単体2の抜け止めを行っていること
が理解できる。
【0050】図11〜図15は、図1〜図5の掛止具の
他の実施の形態を示す図で、図6〜図9の変更された実
施の形態を示す図である。2…は掛止具単体、4,6は
両端部の尖鋭部、4a,6aは規制片、3は軸部、5,
7は先細り部である。軸部3の中間部周に、軸方向に離
間してロープ60の抜け止め部31,32を径方向外方
に2個突設する。
【0051】抜け止め部31,32は、軸部3から径方
向の同方向で、軸方向に互いに向い合うように「ハ」の
字型に突設する。抜け止め部31,32は、各係止具単
体2…の夫々の軸部周に、同様に設けられる。各掛止具
単体2…は、前記と同様に近接して平行し、抜け止め部
31,32は同方向を向いて配置される。隣接する各軸
部3の上記した抜け止め部31,32の軸方向外方部分
周を、複数本、図示例では軸方向に離間して2本の可撓
性連結片28,29で連結する。
【0052】以上により図11に示すように帯状掛止具
21を構成し、図12は、帯状掛止具21をロール状に
巻回したロール状掛止具30を示した。図13は帯状掛
止具2…の一部の拡大図であり、図14は切り離した掛
止具単体2を示した。図14で示すように、切り離され
た掛止具単体2は、軸部3周に「ハ」の字型の抜け止め
部31,32が突設されている。ロープ60の径方向に
貫通して設けた掛止穴に掛止具単体2を挿入する際、一
方の抜け止め部31、又は32が撓んで挿入され、
「ハ」の字型の抜け止め部31と32間にロープ60が
臨み、抜け止め部31,32で掛止具単体2の抜け止め
を確実に行う。
【0053】図15は、ロープ60への掛止具単体2の
掛止、掛止具単体2への帆立貝61A,61Bの掛止状
態を示し、図では理解の便宜上、片側の帆立貝を外して
示した。図で理解し得るように、抜け止め部31,32
間にロープ60が臨み、掛止具単体2の軸方向への移動
を規制し、ロープ60への掛止具単体2の抜け止めを行
っていることが理解できる。
【0054】図16〜図20は、図10〜図15の変更
された実施の形態を示す図で、図16は帯状掛止具の一
部の正面図である。掛止具単体2…の基本構造は、前記
と同様なので、同一部分には同一符号を付し、詳細な説
明は省略する。
【0055】2…は掛止具単体、4,6は尖鋭部、4
a,6aは規制片、3は軸部、5,7は先細り部であ
る。軸部3の中間部周に、軸方向に離間してロープ60
の抜け止め部51,52を径方向外方で、且つ反対方向
に対称的に2個突設する。
【0056】抜け止め部51,52は、軸部3周におい
て、軸方向に離間し、相互に平行し、内向きとなるよう
に傾斜して設ける。各掛止具単体2…の平行し、隣接す
る各軸部3の上記した抜け止め部51,52の軸方向外
方部分周を、複数本、図示例では2本の可撓性連結片4
8,49で連結する。これにより帯状掛止具41を形成
する。
【0057】ところで、実施例では両端部の「レ」の字
型の尖鋭部53,54は、互いに対称的に軸上において
逆方向に規制片4a,6aが突出するように形成する。
従って、先細り部5,7も軸方向両側部で軸上において
反対側に設けられ、その他の構成は図11〜図15の例
と同様である。
【0058】図17は、帯状掛止具41をロール状に巻
回したロール状掛止具50を示し、又図18は帯状掛止
具41の拡大図であり、図19は切り離した掛止具単体
2を示す。
【0059】図19で示すように、切り離された掛止具
単体2は、軸部3周に反対側に平行して傾斜するように
対称的に「レ」の字型の抜け止め部51,52が突設さ
れており、ロープ60の径方向に貫通して設けた掛止穴
に掛止具単体2を挿入する際、一方の抜け止め部51、
又は52が撓んで挿入される。これにより「ハ」の字型
の抜け止め部51と52間にロープ60が臨み、抜け止
め部51,52で掛止具単体2の抜け止めを確実に行
う。
【0060】図20は、ロープ60への掛止具単体2の
掛止、掛止具単体2への帆立貝61A,61Bの掛止状
態を示し、図では理解の便宜上、片側の帆立貝を外して
示した。図で理解し得るように、抜け止め部51,52
間にロープが臨み、掛止具単体52の軸方向への移動を
規制し、ロープ60への掛止具単体2の抜け止めを行っ
ていることが理解できる。
【0061】次に参考のため、掛止具及びロープへの帆
立貝の自動装填装置及び自動装填方法を説明する。図2
1〜図32で説明する。尚掛止具は一端部に本発明のよ
うに尖鋭部を備えるが、他端部を規制部とした参考例の
掛止具で説明する。
【0062】図21は参考例の掛止具の一部の正面図、
図22は図21の一部の拡大図、図23は帯状掛止具か
ら掛止具単体を分離した状態の斜視図、図24は帯状掛
止具をロール状に巻回した状態の斜視図、図25はロー
ル状掛止具をカートリッジに巻回、装着した状態の斜視
図、図26は掛止具の帆立貝、ロープへの自動装填状態
を示す説明的斜視図、図27は自動装填状態の装填部分
の説明的縦断面図で、帆立貝、ロープへの孔開け直前の
図、図28は帆立貝、ロープへの孔開け状態を示す図、
図29は孔開け後、掛止具単体を上昇させて先部、後部
の可撓性連結片を切断して分離する状態を示す説明図、
図30は掛止具単体を帆立貝、ロープの孔部に挿入した
状態を示す説明図、図31は掛止具の帆立貝、ロープへ
の自動装填状態の他の例を示す説明的斜視図、図32は
帆立貝養殖の状態を示す説明図である。
【0063】図21及び図22で本発明の参考例にかか
る養殖帆立貝の掛止具を説明しておく。帯状掛止具10
1は極めて多数の掛止具単体102…を有し、各掛止具
単体102…先部に先端部が尖鋭な銛状の挿入部103
を備え、挿入部103の後部は太くなって先部抜け止め
部である先部規制部104を構成する。
【0064】先部規制部104の軸方向後部は、軸方向
に長い円柱棒状の軸部105を一体に備え、軸部105
の先部と先部規制部104との間は、先部が小径で、後
部が軸部105と連続して大径となる先細り部106が
形成され、軸部105は後部まで同径で、軸部105の
後部には大径の後部抜け止め部である後部規制部107
が形成されている。
【0065】以上の掛止具単体102…は樹脂で形成さ
れ、掛止具単体102…を極めて多数、その軸部105
が先端、後端を揃えるようにして夫々平行するように並
べる。多数並設した各掛止具単体102…の先部、及び
後部間を可撓性連結片108及び109で連結する。
【0066】先部連結片108は、参考例では、本発明
と異なり各掛止具単体102…の先端部に設けた挿入部
103の後部に連なる先部規制部104の後部から下
方、且つ側方に弧状に延びる髭片108aを備え、髭片
1088aの先端部が凹弧部108bとなって隣接する
掛止具102の髭片108aに連続し、各掛止具102
…の先部間を凹弧状の連結片108で相互に連結する。
【0067】連結片108は、規制部104に近い部分
が肉厚で、離れるに従って順次薄肉となり、従って、掛
止具単体102…の先部相互間を連結する連結片108
は、中間部の凹弧部108bが薄肉で、切断し易い脆弱
部を構成し、このように凹弧状の連結片108は、両端
部髭部108a,108aと中間部の凹弧状部108b
とを備え、連結片108で掛止具102…の先部相互を
連結する。
【0068】以上の連結片108は、並設された掛止具
単体102…の各両側に備え、掛止具単体102…相互
間を連結し、連結片108は並設された掛止具単体10
2…の各部と全一体に成形し、掛止具と同素材で形成さ
れ、薄肉に形成することで可撓性を保たせている。以上
の連結片108は、先部の規制部104の下部から左右
にスカート状に髭部が下方、且つ側方に弧状となるよう
に設けたが、挿入部103の基部両側から側方、且つ下
方に弧状に設けても良い。
【0069】一方、掛止具単体102…の軸部105の
後部規制部107の側部間を薄肉の可撓性の後部連結片
107で相互に連結し、後部連結片107は、先部と異
なって略々水平の薄いリボン状等に形成し、後部連結片
107も掛止具単体102…の各部と同素材で形成し、
薄肉に形成することで可撓性と切断が容易な脆弱性を保
たせる。
【0070】以上のように掛止具単体102…は、極め
て多数並設し、各掛止具単体102…は、先部、及び後
部を薄肉の連結片108,109で相互に連結し、図2
1に示すように、軸部105の軸方向の直交する方向に
連結片108,109で相互に連結して帯状掛止具10
1を構成する。図21は帯状掛止具101の左側端部の
掛止具単体Aが始点で、右方向に極めて多数の掛止具単
体102…が連結片108,109で連結されて帯状掛
止具101を構成し、図21の右端部で表れた掛止具単
体Bの右側に連続する掛止具単体を省略した。
【0071】以上の帯状掛止具101は、極めて長い帯
状に形成し、帯状掛止具101の掛止具単体102が並
設する方向を連続させて長尺に形成し、図24に示すよ
うに長尺の帯状掛止具101を巻回して帯ロール状の掛
止具110を得る。帯ロール状の掛止具110は、渦巻
き状に巻回した図24の状態で搬送し、収納、ストック
し、従って、例えば、図25のように上下にディスク1
11a,111bを備えるリール111に帯ロール状掛
止具110を巻回してストックしたり、搬送することが
できる。
【0072】図23は掛止具単体102を帯状掛止具1
01からその一本を切り離して単体として示したもので
ある。掛止具単体102は、先端部に尖鋭な銛状の挿入
部103を備え、挿入部103の後部には軸部105と
同径の先部規制部4を備える。先部規制部104は、前
記した連結片108の基部が「ハ」字型状に後方に拡開
して規制部104を構成し、切り離した左右の連結片1
08,108の両端部は軸方向後方、及び外側方に弯曲
し、先細りの先部規制部104の両側先部104a,1
04aを構成する。
【0073】左右の連結片108,108を切り離して
形成した余片である先部規制部104の両側先部104
a,104aは、軸部周方向に撓曲した際、軸部105
の先部に形成した先細り部106の両側と重なり、軸部
105の外径と略々同径となるように構成し、両側先部
104a,104aの肉厚分を先細り部106の軸径の
減少で略々吸収するように構成した。又軸部105の後
部規制部107の両側の連結片109,109を切り離
した残余片109a,109aは、掛止具単体2の機能
上支障が無いので、そのまま残留させる。
【0074】次に参考例に係る掛止具を用いた、各掛止
具単体の帆立貝、ロープへの自動装填を説明する。図2
6〜図30は、自動装填装置120によりロール帯状掛
止具110から掛止具単体を自動的に切り離し、切り離
した掛止具単体を自動装填する状態を示し、図26は全
体を示す説明的な斜視図である。
【0075】図26において、前記した図24で説明し
たように、帯状掛止具101をロール状に巻回して帯ロ
ール状掛止具110とし、巻回した帯ロール状掛止具1
10の先部を引出して自動装填装置120にセットす
る。この状態を図27及び図28で示した。
【0076】自動装填装置120は、全形が軸方向を縦
向きとしたドラム状で、図示しないモータ等で各掛止具
102ピッチ相当分回転するように構成されていおり、
ドラム状部分の円周方向に間隔を開けて設けられた縦向
きの複数の中間ガイド部121…を備え、ガイド部12
1の下端部はV型のカッター部122を夫々備える。
【0077】中間ガイド部121…は、軸方向長く、掛
止具単体2の軸部5よりも若干長い程度に設定し、各中
間ガイド部121…間には、帯状掛止具101の各掛止
具102…を縦向きで遊合する隙間123…を備える。
又各中間ガイド部121…の下方には、軸線を同一とし
た下部ガイド124…を備え、各下部ガイド124…上
端部と中間ガイド部121…の下端部間には掛止具単体
102の後部連結片109を遊合する隙間125…を備
え、且つ各下部ガイド124…間には、掛止具単体10
2の後部規制部を遊合する隙間126を備える。
【0078】又中間ガイド部121…の上方には上部ガ
イド部127…を備え、上部ガイド部127…の下端部
にはV型のカッター部128を夫々備える。上部ガイド
部127…と下端部と中間ガイド部121…間には隙間
129を設け、該ガイド部127…間には隙間130を
設ける。
【0079】以上の自動装填装置120の上方にはセッ
ト板131を備え、セット板131は、中間位置に切り
離した掛止具102の上方への移動を許容する隙間13
2を備え、図示例では隙間132は、セット板131の
中間位置に設けた上方への起壁131a,131a間に
形成した。
【0080】一方、上記したセット板131の隙間13
2の直下で、自動装填装置120の下方には、該隙間1
32と軸線を一致させるようにプッシュロッド133を
上下動自在に設ける。又隙間132の上方には、穿孔用
のドリル134を上下動自在に設け、図26はプッシュ
ロッド133を下降させ、ドリル134を上昇させた状
態の装填作業前の状態を示す。図27は、このような状
態下の自動装填装置120を拡大し、正面から見た状態
を表した。
【0081】以上において、自動装填装置120の外周
に設けられた縦方向に繋がる各ガイド121…,124
…,127…間の隙間123…,125…,130…に
帯ロール状掛止具110を解いた帯状掛止具101の各
掛止具102…の軸部105、挿入部103、先部規制
部104、後部規制部107が遊合し、先部連結片10
8は横方向の上部隙間129間に遊合し、後部連結片1
09は横方向の下部隙間126間に遊合する。
【0082】複数の掛止具単体102…は、図26、図
27に示すように隣接する隙間123…,125…,1
30…に軸部105…を遊合した状態で保持され、自動
装填装置120の回転で、掛止具102の軸部105が
1ピッチ分送られ、掛止具単体102…は帯ロール状掛
止具110を順次解いて自動装填装置に供給される。
【0083】前記したセット板131の対向する起壁1
31a,131aの上端部上に、上下に帆立貝140,
140を寝かせた状態で上下に離して配置する。帆立貝
140,140は、耳部141,141を上下に重なる
ように向かい合せて配置し、耳部141,141間にロ
ープ142を臨ませ、各帆立貝140,140は、支持
治具143,143で挟持する。この状態を図26、図
27で示した。
【0084】次にドリル134を回転させて下降し、上
の帆立貝140の耳部141、ロープ142、下の帆立
貝140の耳部141の順で孔141a,142aを穿
設する。この状態を図28で示し、このように孔141
a,142a,141aを同心的にドリル34で穿設す
る。孔141a,142a,141aの穿設後、図29
のようにドリル134を上昇させる。
【0085】これと併せてプッシュロッド133を上昇
させる。プッシュロッド133の上昇で、真上の掛止具
102の軸部105は下から上方に押上げられ、掛止具
単体102は隙間123,125,130内を上昇す
る。掛止具単体102の軸部105の上昇で、先部連結
片108、後部連結片109の夫々は、夫々上方に位置
するカッター128,122に臨み、上昇の継続で連結
片108,109は、カッター128,122で切断さ
れ、掛止具単体102は他の掛止具単体102と切り離
される。
【0086】この状態を図29で示し、掛止具単体10
2の切り離し後、プッシュロッド133の上昇を継続
し、これに伴って切り離された掛止具単体102は上昇
を継続する。掛止具単体102の上昇で、先鋭な挿入部
103は、上方に位置する下位の帆立貝140の耳部1
41の孔141a、この上のロープ142の孔142
a、上位の帆立貝140の耳部141の孔141aを通
り、掛止具単体102は帆立貝140、ロープ142、
帆立貝140を掛止することとなる。
【0087】掛止具単体102の孔141a,142
a,141aへの挿入は、切り離された連結片で構成し
た前記先部規制部104の両側先部104a,104a
が可撓性を有し、且つ軸部先部が先細り部106を有す
るので、両側先部104a,104aが先細り部106
周に重なり、挿入部103、規制部104の孔141
a,142a,141aへの挿入は円滑になされる。掛
止具単体102でロープ142に帆立貝140,140
を掛止した状態を図30で示した。
【0088】帆立貝140、ロープ142、帆立貝14
0の孔141a,142a,141aを通った掛止具単
体102は、先部の規制部104が両側の連結片108
の残留部である両側先部104a,104aが、図30
で示したように広がるので、これを引き抜こうとした場
合、この部分が抵抗部となって掛止具102から引き抜
かれることを防止し、一方、後部規制部107は孔14
1aよりも充分に大径なので、帆立貝140が掛止具単
体102から引き抜かれることを防止することができ
る。
【0089】爾後、プッシュロッド133を下降して自
動装填装置120の下位に臨ませ、自動装填装置120
を1ピッチ回転させ、又ロープ142を所定ピッチ移動
させ、帆立貝耳部を上下に配置し、ドリル134の穿
孔、プッシュロッド133の上昇を行なわせて上記と同
様の自動装填作業を行なわせ、以上を反復する。以上に
より長尺なロープの長さ方向に所定ピッチ離し、ロープ
の両側に帆立貝を掛止具で掛止する。掛止後、前記図3
2で説明したようにロープを縦にして海中に浸漬し、帆
立貝の養殖を行なう。
【0090】以上は帯状ロール110を横向きに供給し
て掛止具単体102を自動装填装置120にセットし、
掛止具単体102を切り離し、帆立貝140,140、
ロープ142に刺通してこれ等三者を掛止する例を説明
したが、図31は帆立貝を直立(縦向き)させ、帯状ロ
ール110を縦向きに供給して上記自動装填を行なうよ
うにした例を示す。
【0091】帯状ロール110は、巻回したロール状の
状態で水平軸211を支点として回転可能であり、繰出
し可能に支持されている。下方に水平駆動軸212を支
点として回転する自動装填装置220が配設され、自動
装填装置220は横向きとしたガイド221…,22
…,223…を円周方向に隙間をもって軸方向に備え、
ガイド221,222にはカッター部224,225を
夫々備える。
【0092】自動装填装置220の軸方向の一方には支
持板226を配置し、これの上面の中間部にはロープ4
2を図31の紙面表裏方向に配置し、これの左右には帆
立貝140,140を縦向きに直立するように配置し、
耳部141,141を支持板226上においてロープ1
42の左右に配置し、帆立貝140,140は押え板2
27,227で直立状態を保持する。
【0093】帆立貝140,140のセット位置228
の外側には横向きにドリル229を配置し、ドリル22
9の矢印で示す往復動で帆立貝140,140の耳部1
41,141に穿孔し、併せてロープ142にも穿孔
し、孔を破線で示した。自動装填装置220の前記ドリ
ル229とは反対側にプッシュロッド230を配設す
る。
【0094】プッシュロッド230の矢印で示す軸21
2の軸線方向の移動で、掛止具単体102を図31の左
側方向に移動させ、該当する掛止具単体2を図の左側に
移動させ、掛止具単体102はガイド221,22のカ
ッター部224,225で連結片108,109が切断
されて切り離され、更に移動させることで帆立貝14
0、ロープ142、帆立貝140の孔に掛止具単体10
2は前記と同様に挿入され、掛止具102により、ロー
プ142の当該部位に帆立貝140,140は掛止、保
持されることとなる。
【0095】このような自動装填装置の横向きレイアウ
トでも、帆立貝のロープへの掛止具単体による掛止、保
持作業を行なうことができる。爾後は前記したと同様
に、図32のように海中にロープを投入して帆立貝の養
殖を行なう。即ち、海中に浸漬して垂れ下げたロープ1
42には長さ方向離間して上下に掛止具単体102が多
数掛止、保持され、掛止具単体102はロープ142に
軸部105の中間部を貫通して保持され、先部規制部1
04の髭片104a,104a後方の軸部周に、一方の
帆立貝140がその耳片141に設けた孔を介して掛止
され、後部規制部107の手前の軸部周に、他方の帆立
貝140がその耳片141に設けた孔を介して掛止さ
れ、帆立貝の養殖を行なう。
【0096】以上の自動装填装置120にセットするロ
ール状の帯状掛止具を、本発明の各実施の形態のロール
状の帯状掛止具10,20,30,40とし、上記した
方法で各実施の形態に係る掛止具単体2…とロープ6
0、帆立貝61,61の三者を自動作業として一体的に
掛止させることができる。
【0097】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、樹脂で形成された棒状の軸部の先部
に、尖鋭な先部挿入部及び抜け止め部を備え、該軸部の
後部には尖鋭な後部挿入部及び抜け止め部を備える養殖
帆立貝の掛止具であって、掛止具単体を、該掛止具単体
の軸部が平行するように多数並設し、各掛止具単体の軸
部間を、該掛止具単体と一体で容易に撓曲する可撓性連
結片で連結し、多数の掛止具単体を該可撓性連結片によ
帯状に連結した。
【0098】請求項1では、両端部に尖鋭な挿入部及び
抜け止め部を備え、並設された掛止具単体の軸部間を
掛止具単体と一体で容易に撓曲する可撓性連結片で連結
するので、極めて大量の掛止具単体を、各軸部が平行す
るようにして一体に、帯状に連結させることができ、連
結片が可撓性を有するので、連結部を曲げて帯状掛止具
をロール状にすることができるので、運搬、ストック上
有利である。
【0099】請求項2は、請求項1において、隣接して
多数配設され、可撓性連結片で相互に連結した多数の掛
止具単体で構成した帯状掛止具を、各可撓性連結片部分
で曲げ、ロール帯状に巻回して帯状の掛止具ロールを構
成するようにした。
【0100】請求項2では、請求項1の効果に加える
に、帯状の掛止具をロール状にするので、運搬、ストッ
クに便利であり、自動装填機による自動装填を行なう上
でも有利である。
【0101】請求項3は、樹脂で形成された棒状の軸部
の先部に、尖鋭な先部挿入部及び抜け止め部を備え、該
軸部の後部には尖鋭な後部挿入部及び抜け止め部を備え
る養殖帆立貝の掛止具であって、掛止具単体の軸部の中
間部周に、軸方向に離間してロープの抜け止め部を径方
向外方に一対突設し、掛止具単体を、該掛止具単体の軸
部が平行するように多数並設し、抜け止め部を隣接する
掛止具単体の軸部周に連結し、多数の掛止具単体を該抜
け止め部を介して相互に連結し、該抜け止め部で該掛止
具単体と一体で容易に撓曲する可撓性連結部を構成し、
多数の掛止具単体を前記可撓性連結部を構成する抜け止
め部により帯状に連結した。
【0102】請求項3では、並設された極めて多数の掛
止具単体の先部、後部間をロープ抜け止め部を構成する
該掛止具単体と一体で容易に撓曲する可撓性連結片で連
結するので、大量の掛止具単体を、各軸部が平行するよ
うにして一体に、帯状に連結させることができ、連結片
が可撓性を有するので、連結部を曲げて帯状掛止具をロ
ール状にすることができるので、運搬、ストック上有利
である。掛止具の軸部周に設けたロープ抜け止め部で掛
止具のロープへの係止を確実に行なうことができ、抜け
止めを確実に行なうことができる。
【0103】請求項4は、請求項3において、一対のロ
ープの抜け止め部は、軸部の径方向に同方向で、軸方向
に互いに向い合う「ハ」の字型であり、その先端部で隣
接する掛止具単体の軸部周に連結した。
【0104】請求項4では、請求項3の効果に加える
に、掛止具の軸部周に突設したロープ抜け止め部は
「ハ」の字型なので、この間にロープを位置させること
で抜け止め部でロープの抜け止めを確実に行なうことが
できる。
【0105】請求項5は、請求項3において、隣接して
多数配設され、抜け止め部からなる可撓性連結片で相互
に連結した多数の掛止具単体で構成した帯状掛止具を、
各可撓性連結片部分で曲げ、ロール帯状に巻回して帯状
の掛止具ロールを構成するようにした。
【0106】請求項5では、請求項3及び請求項4の効
果に加えるに、帯状の掛止具をロープ抜け止め部を可撓
性連結片として曲げてロール状にするので、運搬、スト
ックに便利であり、自動装填機による自動装填を行なう
上でも有利である。
【0107】請求項6は、樹脂で形成された棒状の軸部
の先部に、尖鋭な先部挿入部及び抜け止め部を備え、該
軸部の後部には尖鋭な後部挿入部及び抜け止め部を備え
る養殖帆立貝の掛止具であって、掛止具単体の軸部の中
間部周に、軸方向に離間してロープの抜け止め部を径方
向外方に一対突設し、掛止具単体を、該掛止具単体の軸
部が平行するように多数並設し、各掛止具単体の各ロー
プ抜け止め部と抜け止め部を備える前後の挿入部との軸
部間を該掛止具単体と一体で容易に撓曲する可撓性連結
片で連結し、多数の掛止具単体を前記可撓性連結片によ
帯状に連結した。
【0108】請求項6では、並設された極めて多数の掛
止具単体の先部、後部間をロープ抜け止め部を構成する
該掛止具単体と一体で容易に撓曲する可撓性連結片で連
結するので、大量の掛止具単体を、各軸部が平行するよ
うにして一体に、帯状に連結させることができ、連結片
が可撓性を有するので、連結部を曲げて帯状掛止具をロ
ール状にすることができるので、運搬、ストック上有利
である。掛止具の軸部周に設けたロープ抜け止め部で掛
止具のロープへの係止を確実に行なうことができ、抜け
止めを確実に行なうことができる。
【0109】請求項7は、請求項6において、一対のロ
ープの抜け止め部は、軸部の径方向に同方向で、軸方向
に互いに向い合う「ハ」の字型とした。
【0110】請求項7では、請求項6の効果に加える
に、掛止具の軸部周に突設したロープ抜け止め部は
「ハ」の字型なので、この間にロープを位置させること
で抜け止め部でロープの抜け止めを確実に行なうことが
できる。ロープ抜け止め部は、可撓性連結片と別個に設
けるので、ロープ抜け止め部としてロープへの掛止具の
抜け止め、保持を一層確実化する。
【0111】請求項8は、請求項6において、一対のロ
ープの抜け止め部は、軸部の径方向外方向であって、反
対方向に対称的に突設した。
【0112】請求項8では、請求項6の効果に加える
に、掛止具の軸部周に突設したロープ抜け止め部は、軸
部の径方向外方向であって、反対方向に対称的に突設し
ているので、この間にロープを位置させることでロープ
抜け止め部でロープの抜け止めを確実に行なうことがで
き、掛止具の軸部が両端部に掛止、保持した帆立貝の荷
重で下方に弯曲した場合にも、ロープ抜け止め部の双方
がロープに食い込んで、掛止具のロープへの保持を確実
に行なう。ロープ抜け止め部は、可撓性連結片と別個に
設けるので、ロープ抜け止め部としてロープへの掛止具
の抜け止め、保持を一層確実化する。
【0113】請求項9は、請求項6〜請求項8の何れか
において、隣接して多数配設され、抜け止め部からなる
可撓性連結片で相互に連結した多数の掛止具単体で構成
した帯状掛止具を、各可撓性連結片部分で曲げ、ロール
帯状に巻回して帯状の掛止具ロールを構成するようにし
た。
【0114】請求項9では、請求項6〜請求項8何れか
の効果に加えるに、帯状の掛止具をロール状にするの
で、運搬、ストックに便利であり、自動装填機による自
動装填を行なう上でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る帯状掛止具の一部の正面図
【図2】図1の掛止具をロール状に巻回した説明的斜視
【図3】図1の一部の拡大図
【図4】帯状掛止具から掛止具単体を切り離した状態を
示す拡大斜視図
【図5】ロープへの掛止具単体の掛止、掛止具単体への
帆立貝の掛止状態を示し、片側の帆立貝を外して示した
【図6】図6〜図10は、図1〜図5の掛止具の他の実
施の形態を示す図で、図6は帯状掛止具の一部の正面図
【図7】図6の掛止具をロール状に巻回した説明的斜視
【図8】図6の一部の拡大図
【図9】掛止具単体を切り離した状態の拡大斜視図
【図10】ロープへの掛止具単体の掛止、掛止具単体へ
の帆立貝の掛止状態を示す図
【図11】図11〜図15は、図1〜図5の掛止具の他
の実施の形態を示す図で、図6〜図9の変更された実施
の形態を示す図で、図11は帯状掛止具の一部の正面図
【図12】図11の掛止具をロール状に巻回した説明的
斜視図
【図13】図11の一部の拡大図
【図14】掛止具単体を切り離した状態の拡大図
【図15】ロープへの掛止具単体の掛止、掛止具単体へ
の帆立貝の掛止状態を示し、片側の帆立貝を外して示し
た図
【図16】図10〜図15の変更された実施の形態を示
す図で、図16は帯状掛止具の一部の正面図
【図17】図16の掛止具をロール状に巻回した説明的
斜視図
【図18】図16の一部の拡大図
【図19】掛止具単体を切り離した状態の拡大斜視図
【図20】ロープへの掛止具単体の掛止、掛止具単体へ
の帆立貝の掛止状態を示し、片側の帆立貝を外して示し
た図
【図21】参考例の帯状掛止具の一部の正面図
【図22】図21の一部の拡大図
【図23】帯状掛止具から掛止具単体を分離した状態の
斜視図
【図24】帯状掛止具をロール状に巻回した状態の斜視
【図25】ロール状掛止具をカートリッジに巻回、装着
した状態の斜視図
【図26】掛止具の帆立貝、ロープへの自動装填状態を
示す説明的斜視図
【図27】自動装填状態の装填部分の説明的縦断面図
で、帆立貝、ロープへの孔開け直前の図
【図28】帆立貝、ロープへの孔開け状態を示す図
【図29】孔開け後、掛止具単体を上昇させて先部、後
部の可撓性連結片を切断して分離する状態を示す説明図
【図30】掛止具単体を帆立貝、ロープの孔部に挿入し
た状態を示す説明図
【図31】掛止具の帆立貝、ロープへの自動装填状態の
他の例を示す説明的斜視図
【図32】帆立貝養殖の状態を示す説明図
【図33】掛止具で帆立貝を係止してロープに装着し、
帆立貝養殖を行なう説明図
【図34】従来に掛止具の正面図
【符号の説明】
1,11,21,41…帯状掛止具、 2…掛止具単
体、 3…軸部、 4,6…尖鋭な挿入部、 4a,6
a…規制部、 8,9,18,19,28,29,4
8,49…可撓性連結片、 10,20,30,50…
ロール状掛止具、31,32,51,52…ロープ抜け
止め部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 61/00 B25C 1/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂で形成された棒状の軸部の先部に、
    尖鋭な先部挿入部及び抜け止め部を備え、該軸部の後部
    には尖鋭な後部挿入部及び抜け止め部を備える養殖帆立
    貝の掛止具であって、 前記掛止具単体を、該掛止具単体の軸部が平行するよう
    に多数並設し、 各掛止具単体の軸部間を、該掛止具単体と一体で容易に
    撓曲する可撓性連結片で連結し、 数の掛止具単体を該可撓性連結片により帯状に連結し
    た、 ことを特徴とする養殖帆立貝の掛止具。
  2. 【請求項2】 隣接して多数配設され、可撓性連結片で
    相互に連結した多数の掛止具単体で構成した帯状掛止具
    を、各可撓性連結片部分で曲げ、ロール帯状に巻回して
    帯状の掛止具ロールを構成するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の養殖帆立貝の掛止具。
  3. 【請求項3】 樹脂で形成された棒状の軸部の先部に、
    尖鋭な先部挿入部及び抜け止め部を備え、該軸部の後部
    には尖鋭な後部挿入部及び抜け止め部を備える養殖帆立
    貝の掛止具であって、 前記掛止具単体の軸部の中間部周に、軸方向に離間して
    ロープの抜け止め部を径方向外方に一対突設し、 前記掛止具単体を、該掛止具単体の軸部が平行するよう
    に多数並設し、 前記抜け止め部を隣接する掛止具単体の軸部周に連結
    し、多数の掛止具単体を該抜け止め部を介して相互に連
    結し、該抜け止め部で該掛止具単体と一体で容易に撓曲
    する可撓性連結部を構成し、 前記多数の掛止具単体を前記可撓性連結部を構成する抜
    け止め部により帯状に連結した、 ことを特徴とする養殖帆立貝の掛止具。
  4. 【請求項4】 前記一対のロープの抜け止め部は、軸部
    の径方向に同方向で、軸方向に互いに向い合う「ハ」の
    字型であり、その先端部で隣接する掛止具単体の軸部周
    に連結したことを特徴とする請求項3に記載の養殖帆立
    貝の掛止具。
  5. 【請求項5】 隣接して多数配設され、抜け止め部から
    なる可撓性連結片で相互に連結した多数の掛止具単体で
    構成した帯状掛止具を、各可撓性連結片部分で曲げ、ロ
    ール帯状に巻回して帯状の掛止具ロールを構成するよう
    にしたことを特徴とする請求項3記載の養殖帆立貝の掛
    止具。
  6. 【請求項6】 樹脂で形成された棒状の軸部の先部に、
    尖鋭な先部挿入部及び抜け止め部を備え、該軸部の後部
    には尖鋭な後部挿入部及び抜け止め部を備える養殖帆立
    貝の掛止具であって、 前記掛止具単体の軸部の中間部周に、軸方向に離間して
    ロープの抜け止め部を径方向外方に一対突設し、 前記掛止具単体を、該掛止具単体の軸部が平行するよう
    に多数並設し、 前記各掛止具単体の各ロープ抜け止め部と抜け止め部を
    備える前後の挿入部との軸部間を該掛止具単体と一体で
    容易に撓曲する可撓性連結片で連結し、 前記多数の掛止具単体を前記可撓性連結片により帯状に
    連結した、 ことを特徴とする養殖帆立貝の掛止具。
  7. 【請求項7】 前記一対のロープの抜け止め部は、軸部
    の径方向に同方向で、軸方向に互いに向い合う「ハ」の
    字型であることを特徴とする請求項6に記載の養殖帆立
    貝の掛止具。
  8. 【請求項8】 前記一対のロープの抜け止め部は、軸部
    の径方向外方向であって、反対方向に対称的に突設した
    ことを特徴とする請求項6に記載の養殖帆立貝の掛止
    具。
  9. 【請求項9】 隣接して多数配設され、抜け止め部から
    なる可撓性連結片で相互に連結した多数の掛止具単体で
    構成した帯状掛止具を、各可撓性連結片部分で曲げ、ロ
    ール帯状に巻回して帯状の掛止具ロールを構成するよう
    にしたことを特徴とする請求項6〜請求項8の何れかに
    記載の養殖帆立貝の掛止具。
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