JP3375534B2 - 遠心力鋳造機の引き抜き装置 - Google Patents
遠心力鋳造機の引き抜き装置Info
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Description
引き抜き装置に関する。 【0002】 【従来の技術】鋳鉄管、ダクタイル鋳鉄管の製造方法と
して、遠心力鋳造法が知られている。この方法で管を成
形後、管を取り出す場合、図5に示すように管3内面に
係脱自在に係合するアーム5Aを搭載し、管3と係合し
たアーム5Aと共に管の軸線方向に往復駆動される引き
抜き台車5が使用される。 【0003】そして、引き抜き台車5で管を引き抜いた
後、管3から引き抜き台車を解除するため、引き抜き台
車5の走行経路上に二つ以上の管受けアーム10、10
が旋回して延出可能に配置され、管3の受口3Aが通過
後に経路上に旋回延出して管を支えるようにされてい
る。 【0004】そして、上記装置で管を引き抜く場合、図
6に示すように管受けアーム10、10を旋回させ、管
支持を確認した後引き抜きアーム5Aの管に対する係合
を解き、さらに引き抜きアーム5Aが管3から完全に抜
け出るまで引き抜き台車5を後退させ、しかる後に管を
取り出すことが行なわれていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置の場合管3を引き抜き台車5から開放するには管受け
アームの旋回延出、該管受けアームの管支持確認、引き
抜き台車後退の3行程を順に必要とし引き抜き作業に時
間が掛かるといった問題があった。 【0006】この発明は上記問題点を解消することを目
的としてなされたものであり、管の引き抜き作業におい
て、引き抜き開始から引き抜き台車の管の解除までの工
程が短時間にスムーズに終了することを課題としてなさ
れたものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明の遠心力鋳造機
の引き抜き装置は、遠心力鋳造機の金枠内の管内面に係
脱自在に係合するアームを搭載し、管と係合したアーム
と共に前記管の軸線方向に往復駆動される引き抜き台車
と、該引き抜き台車の走行線上に出没可能に配置された
複数の管受け台とからなり、前記引き抜き台車に最も近
い側に配置された管受け台が前記引き抜き台車と連接さ
れて移動可能とされ、該管受け台の走行経路の管引き出
し側端が凹入面とされており、かつ該管受け台の前記管
表面に対する摩擦が他の管受け台と前記管に対する摩擦
より小さくされてなることを特徴とするものである。 【0008】引き抜き台車側の管受け台の管に対する摩
擦を、金枠側に配置された管受け台の管に対する摩擦よ
り小さくしたため、管からアームを引き抜くために台車
を後退させる時、管受け台も前記台車と共に管を支持し
た状態で後退し、管の支持状態が継続する。従って従来
必須とされていた台車との位置関係の確認や管受け台の
支持確認等の作業が不要となる。なお、管は他の管受け
台の摩擦により移動しない。 【0009】 【発明の実施の形態】次にこの発明の遠心力鋳造機の引
き抜き装置の実施の形態について説明する。図1はこの
発明の一実施の形態の断面図、図2以下は使用状態を示
す説明図である。 【0010】図1において、遠心力鋳造機の引き抜き装
置1は、遠心力鋳造機2の金枠4の管3の引き抜き側に
配置され、前記管3内面に係脱自在に係合するアーム5
Aが搭載され、管3と係合したアーム5Aと共に前記管
の軸線方向に往復駆動される引き抜き台車5と、該引き
抜き台車5の走行線上に出没可能に配置された複数の管
受け台6、7とからなり、前記引き抜き台車5に最も近
い側に配置された管受け台7が前記引き抜き台車5と牽
引部材8で連接されて移動可能とされ、該管受け台7の
走行経路9の管引き出し側端が凹入面9Aとされてお
り、かつ管受け台7の前記管3表面に対する摩擦が他の
管受け台6と前記管3に対する摩擦より小さくされて構
成されている。 【0011】管受け台7は、引き抜き台車5と共に移動
出来るようにベアリングローラ7A等が取り付けられ、
あるいは移動経路に沿ってローラコンベア(図示省略)
が設けられその上に設置される。 【0012】また、管受け台7の管3との接触面にも管
3との摩擦を軽減するためローラ7Bが設けられてい
る。他の管受け台6にはこのような摩擦軽減装置は設け
られず、この実施の形態の場合には管受け台6表面が直
接管3外面に接するようにされている。 【0013】なお、他の管受け台6は、図示例の場合シ
リンダピストン装置6Aにより出没自在とされている。
管受け台7と引き抜き台車5とを連接する牽引部材8
は、図示例の場合はチェーンとされているが、伸縮ロッ
ドとすることもできる。 【0014】管受け台7の走行経路9の凹入面9Aは、
管3に形成される受口3A等の突起に引っ掛からないよ
う管受け台7を没入させるためのもので、図示のように
スロープとされ走行経路9と連続されている。 【0015】なお、上記においてアーム5Aを備えた引
き抜き台車5は従来から使用されているものであり、ア
ーム5Aは固定アームと可動アームとからなり、可動ア
ームは台車5に搭載した油圧装置5Bにより軸方向に延
出可能とされ、固定アームと可動アーム先端を連接する
リンク5Cによって、可動アームの延出引き込み動作に
よりアーム先端が開閉するようにされている。 【0016】次に、この発明の遠心力鋳造機の引き抜き
装置1の作動を説明する。搬出開始時は、図2に示すよ
うに引き抜き台車5と管受け台7は金枠4の引き出し口
に臨んで配置され、管受け台7は凹入面9Aに位置さ
れ、管3の搬出経路から没入されている。 【0017】そして金枠4の管3内にアーム5Aを挿入
し、先端を拡開して管3を係止した後、引き抜き台車5
を後退させて管3を引き出して行く。管3端部の受口3
Aが管受け台7上面を通過し、牽引部材8が張れば、管
受け台7は引っ張られて引き抜き台車5と共に引き抜き
方向に移動し、スロープを経て走行経路9に入り、図3
に示すように上面のローラ7Bで管3を支えながら移動
していく。 【0018】また、管受け台6も経路上に突出され、管
3の金枠側を支える。この時、管3は引き抜き台車5に
よって強制的に引き出されているため、管3は管受け台
6上面に滑り接触で支持されて引き出されていく。 【0019】図4に示すように管3が金枠4から完全に
抜け出れば、アーム5Aの係止を解除しアーム5Aを管
3から抜き出すよう引き抜き台車5をさらに後退させ
る。このとき、管受け台7も引き抜き台車5と共に移動
するが摩擦が管受け台6より小さいので、管3は管受け
台6側に止まり、管受け台7のみが、管3を支えつつ引
き抜き台車5と共に移動していく。 【0020】そして、完全に管3からアーム5Aが抜け
出た時点で引き抜き台車を停止させる。このとき、管3
の支持は、金枠側は管受け台6により、引き抜き台車側
は管受け台7により行なわれ、以後管3の搬出が可能と
なる。 【0021】管3の搬出後は再び図2の状態に台車5を
復帰させるが、この時は管受け台7は台車5で押されて
元の位置へ復帰し凹入面9Aに至ればスロープにより自
動的に没入位置に復帰する。 【0022】 【発明の効果】この発明は以上説明したように、遠心力
鋳造機から管を引き抜く場合、引き抜き台車側の管受け
台が、引き抜き台車と共に管を支持しつつ移動可能とさ
れているため、引き抜き台車が管を引き出した後の停止
確認、その後の管受け台突出、これに続く管支持の確認
作業が全く不要となり、管解除後の引き抜き台車の後退
量も最小限にすることができ、装置の小型化にも寄与す
る等の効果を有する。
一実施の形態の断面図である。 【図2】図1に示す実施の形態の使用状態説明図であ
る。 【図3】図1に示す実施の形態の使用状態説明図であ
る。 【図4】図1に示す実施の形態の使用状態説明図であ
る。 【図5】従来例の断面図である。 【図6】従来例の説明断面図である。 【符号の説明】 1 遠心力鋳造機の引き抜き装置 2 遠心力鋳造機 3 管 4 金枠 5 引き抜き台車 5A アーム 6 管受け台 6A シリンダピストン装置 7 管受け台 7A ベアリングローラ 7B ローラ 8 牽引部材 9 走行経路 9A 凹入面
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】遠心力鋳造機の金枠内の管内面に係脱自在
に係合するアームを搭載し、管と係合したアームと共に
前記管の軸線方向に往復駆動される引き抜き台車と、該
引き抜き台車の走行線上に出没可能に配置された複数の
管受け台とからなり、前記引き抜き台車に最も近い側に
配置された管受け台が前記引き抜き台車と連接されて移
動可能とされ、該管受け台の走行経路の管引き出し側端
が凹入面とされており、かつ該管受け台の前記管表面に
対する摩擦が他の管受け台と前記管に対する摩擦より小
さくされてなることを特徴とする遠心力鋳造機の引き抜
き装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35595597A JP3375534B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 遠心力鋳造機の引き抜き装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35595597A JP3375534B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 遠心力鋳造機の引き抜き装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11179515A JPH11179515A (ja) | 1999-07-06 |
JP3375534B2 true JP3375534B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=18446593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35595597A Expired - Fee Related JP3375534B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 遠心力鋳造機の引き抜き装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3375534B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102009152B (zh) * | 2010-09-21 | 2012-07-04 | 新兴铸管股份有限公司 | 一种实现旋转拔管钳与拔管钳固定座之间柔性连接的装置 |
CN102266931B (zh) * | 2011-06-15 | 2013-02-13 | 新兴河北工程技术有限公司 | 纵摆式接管机 |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35595597A patent/JP3375534B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH11179515A (ja) | 1999-07-06 |
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