JP4314505B2 - シート巻取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻軸を帯状シートの巻取位置と、その巻軸先端部が巻取位置で巻上げた巻取ロールから抜取られた状態になる抜取位置とにつけることができる巻軸抜取復帰機構を備え、複数種類の巻軸から適宜選択した巻軸を使用して帯状シートを巻取るシート巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述のようなシート巻取装置では、例えば実公平1−44520号に開示されるように、巻軸抜取復帰機構の移動体と連結される可動軸受を巻軸の後端部に設け、巻軸により支持筒を貫通した状態にしておき、巻軸を巻取位置につけると巻軸先端部が押しコップにより保持されると共に可動軸受が、フレームに装着した支持筒に保持されるようにしてある。そして普通、一つの巻取位置に対して1種類の巻軸のみを用いることが多いが、巻取仕様に応じ、外径の大きさが異なる巻軸、あるいはフリクション巻軸と軸トルク巻用の巻軸のように巻取トルクの調節機構に関して種類が異なる巻軸を複数準備しておき、それらを互いに取替えて用いなければならない場合もある。その場合、予め各巻軸には夫々その巻軸の大きさに応じた可動軸受とこれに適合する支持筒とを装着しておき、巻軸を取替えるとき、作業者が、巻軸の可動軸受と巻軸抜取復帰機構とを切離し、休止させる巻軸を、ホイストにより吊った状態で支持筒と一緒にフレームの貫通穴から抜取って吊り上げ、それを保管場所まで搬送して降ろし、代わりに使用する休止中の巻軸をホイストにより吊り上げてシート巻取装置まで搬送し、ホイストから吊り下げた状態でフレームの貫通穴に通し、更に巻軸上の支持筒も貫通穴に嵌めてフレームに固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のシート巻取装置における巻軸の交換作業は、巻軸の重量が大きく、その巻軸をホイストで吊り上げたとき不安定になり易いので、巻軸をシート巻取装置に衝突させてそれらを損傷する恐れがあり作業者に危険も伴う。そのため巻軸の交換作業には熟練を要する。また、シート巻取装置から取外した休止巻軸を保管場所へ移送しなければならないので、長時間を要する。更にホイストや保管場所に休止巻軸を載せる棚などの規模の大きい設備が必要になる。
【0004】
本発明は、外径の大きさが異なる複数の巻軸、又は巻取トルクの調節機構に関して種類が異なる複数の巻軸を準備しており、前記準備した複数の巻軸から適宜選択した巻軸を帯状シートの巻取位置と、その巻軸先端部が巻取位置で巻上げた巻取ロールから抜取られた状態になる抜取位置とにつけることができる巻軸抜取復帰機構を備え、前記選択した巻軸を使用して帯状シートを巻取るシート巻取装置において、巻軸を短時間で簡単に安全に交換することができるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、外径の大きさが異なる複数の巻軸、又は巻取トルクの調節機構に関して種類が異なる複数の巻軸の夫々の後端部に、前記巻軸が貫通するフレームに固設した共通の支持筒に適合する可動軸受を設け、この可動軸受に前記巻軸抜取復帰機構を連結切り離し可能にし、巻軸抜取復帰機構により巻軸を前記抜取位置より更に後方の巻軸取替位置に後退させることができることとする。そして前記巻軸を長手方向に移動可能に支えるための各巻軸毎の巻軸受けを、当該巻軸受けで支持した巻軸が巻軸取替位置につく各々の巻軸受渡位置、及びその巻軸受渡位置沿いの各々の巻軸保管位置につけることができるように巻軸半径方向に移動可能に支持した休止巻軸支持装置を、前記巻軸取替位置の傍らに配設する。
【0006】
本発明では、外径の大きさが異なる複数の巻軸、又は巻取トルクの調節機構に関して種類が異なる複数の巻軸の夫々の後端部に、巻軸が貫通するフレームに固設した共通の支持筒に適合する可動軸受を設けることにより、巻軸交換時にその都度支持筒をフレームに着脱する必要がなくなる。また巻軸抜取復帰機構により巻軸を抜取位置より更に後方の巻軸取替位置に後退させることができること、並びに、各巻軸毎の巻軸受けを各々の巻軸保管位置及び巻軸受渡位置につくことができるように巻軸半径方向に移動可能に支持した休止巻軸支持装置を、巻軸取替位置の傍らに配設することにより、巻軸交換時に巻軸をフレームから抜取ったり復帰させたりする作業を巻軸抜取復帰機構により行うことができ、そのとき休止巻軸支持装置は、巻軸受渡位置につけた巻軸受けにより、抜取位置より後方に移動した巻軸の先端が落下しないように下から支えることができる。そしてフレームから抜取った巻軸を巻軸受けで支持して巻軸取替位置沿いに保管しておき、保管中の巻軸を使用するときは巻軸受けを巻軸受渡位置に移動することにより、その巻軸を巻軸取替位置につけることができ、巻軸の移送距離を僅かなものにすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施例に係るシート巻取装置の正面図である。図1において1a、1bは夫々フリクション巻軸であり互いに外径が異なっている。このシート巻取装置では外径の異なる巻軸1a、1bから巻取仕様に応じたものを選択して使用する。図1は外径の大きい巻軸1bを休止巻軸とし、外径の小さい巻軸1aを使用可能にした状態を示している。一対のフレーム2、3の間に並列に架け渡した状態の上下の巻軸1a、1aは、夫々フレーム2をその外側(図1ではフレーム2の左側)から内側へ貫通して巻取位置についている。
【0008】
このシート巻取装置は、図示しない原反ロールから巻き戻されて案内ローラ群4上を走行する広幅の帯状シートS0をスリッター装置の複数の刃物Kで長手方向に切断することにより複数の帯状シートSに分割し、その帯状シートSを上下の巻取位置の巻軸1aへ振り分けて、巻軸1aの外周に装着した筒状の巻芯Cのまわりに巻取ロールRとして巻取るためのものである。そして各巻軸1a毎に巻軸抜取復帰機構5を備えており、巻取ロールRを巻軸1aから取外すとき、巻軸抜取復帰機構5により巻軸1aを巻取位置の巻取ロールRから軸線方向に抜取って抜取位置につけることができる。図1には上側の巻軸1aの抜取位置を2点鎖線で示している。また帯状シートSを巻取るとき巻軸抜取復帰機構5により巻軸1aを抜取位置から巻取位置へ復帰させることができる。なお、巻軸抜取復帰機構5により巻軸1aを抜取るとき、予め巻取ロールRを図示しない公知のロール受けにより下から支えることができるようになっている。
【0009】
このシート巻取装置では、巻軸1a及び巻軸1bの後端部に可動軸受6を設け、フレーム2には、巻軸1a、1bにより貫通される部分に、各可動軸受6に共通の支持筒7を固設し、この支持筒7の内径を、外径の大きい方の巻軸1bを通すことができる大きさにしている。巻軸1a、1bの各々の可動軸受6は夫々支持筒7の内周に適合する大きさと形状になっており、巻軸1a、1bから抜け落ちないように拘束してある。またフレーム3には巻軸先端を支持するための駆動軸8を支持筒7と同じ軸線上に回転可能に設け、この駆動軸8の、支持筒7へ向けた先端部と、巻軸1a及び1bの先端部を、特公昭62−46459号公報の第2図に開示されている駆動軸及び巻取軸と同様の構造にしてある。そして巻軸1aを、支持筒7を貫通させて図1に実線で示すように巻取位置につけたとき、可動軸受6の先端部が支持筒7に嵌まって可動軸受6が支持筒7で保持される共に、巻軸1aの先端部と駆動軸8の先端部とが係合して巻軸1aの先端部が駆動軸8により支持され、かつ、駆動軸8の回転が巻軸1aに伝達される。この駆動軸8には、図示しない巻取モータにより巻取中に回転駆動される原動軸9の回転力が上下の駆動軸8の後端部に夫々設けたプーリ10に、プーリ11及びベルト12を介して伝達されようにしてある。したがって、巻取位置につけた巻軸1aは可動軸受6と駆動軸8により回転可能に支持され、巻取中は駆動軸8から回転力を受けて回転する。そして巻軸1aを巻軸1bに取替えても、それを巻軸1aと同様に支持し、回転駆動することができる。なお軸トルク巻の巻軸を使用する必要がある場合には、伝動装置中のメカロスを小さくするために、特公昭62−46459号公報の第2図に開示されているように駆動軸8の後端部に磁粉クラッチ等のトルク調節手段を設けるとよく、それにより所要巻取張力が小さいときでも巻取張力の誤差を小さくすることができる。
【0010】
また、このシート分割巻取装置では、巻軸抜取復帰機構5を、巻軸1aの抜取及び復帰時に巻軸1aの外周面を支えるための、フレーム2沿いに設けた受具13、フレーム2の外側に配設し巻軸1aの軸線方向に平行に伸びた案内支持体14、この案内支持体14にスライド可能に装着した移動体15、この移動体15を前進後退させるためのネジ棒16、及び可動軸受6と移動体15とを連結分離可能な連結機構17によって構成している。そして案内支持体14及びネジ棒16の長さを、移動体15が支持筒7から巻軸1aを抜去るまで後退することができる長さにしてあるので、巻軸1aを巻軸抜取復帰機構5によって上述の抜取位置より更に後方の巻軸取替位置に後退させることができる。案内支持体14の一端はフレーム2に固着し、他の一端は補助フレーム18に固着してある。ネジ棒16は、案内支持体14と平行に伸びて、移動体15に固設したメネジ体15aに螺合しており、フレーム2と補助フレーム18に回転可能かつ軸線方向に移動不能に装着してある。またネジ棒16は、それを適時に正転、逆転駆動するためのモータ19を備える。このモータ19は補助フレーム18に取付けてあり、モータ19の回転は歯車20と、これに噛合う歯車21によりネジ棒16に伝達されるようになっている。必要に応じて、ネジ棒16を例えば実公平1−44520号公報に記載のような流体圧シリンダ装置を備えた移動機構に代えることもできる。受具13は円筒状に形成してあり一端にとフランジ部13aを持ち、フランジ部13aを支持筒7の端面に取付けてボルトで同心に固定することができ、巻軸1a及び1bの外径の大きさに応じて内径の異なるものを準備してある。そして夫々の内径は巻軸1a、1bの外径より僅かに大きくなっており、使用する巻軸の外径に応じて取替える。
【0011】
更に、このシート分割巻取装置では、巻軸取替位置から巻軸を受取って巻軸抜取復帰機構5の案内支持体14と並列に保管し、保管した巻軸を巻軸取替位置へ供給できるようにするために、外径が異なる二つの巻軸1a、1bを支えるための夫々の巻軸受け22、23を移動可能に支持した休止巻軸支持装置24を巻軸取替位置の傍らに配設している。この休止巻軸支持装置24は、巻軸受け22、23を夫々装着した二つの腕25、26を持つ可動体27と、それを移動させることができる可動体移動機構28とを備えている。腕25、26は夫々巻軸長手方向に一定の間隔をとって一対ずつ可動体27の縦部材27aに固設してあり、巻軸受け22、23は、各一対の腕25、26の先端部に装着した夫々一対のローラからなり、巻軸1a、1bをその長手方向に移動可能に支えることができる。
【0012】
図2に示すように、腕25、26は上下に一定の間隔をとって共通の可動体27に固設してあるので、可動体27の移動により巻軸受け22、23が同時に移動し、巻軸1a、1bの巻軸取替位置への入れ替えを短時間で行うことができ、巻軸受け22、23を移動する機構も簡素化する。また上下の巻取位置に対し巻軸交換を一斉に行えるようにするために腕部25、26を夫々上下の巻取位置と同じ相互間隔をとって可動体27に二組固設している。また可動体27を、基盤29上に巻軸長手方向に間隔をとって立設した一対の案内支柱30に昇降可能に装着し、各腕25、26上の巻軸受け22、23は、夫々巻軸取替位置Pの巻軸1aの中心を通る、案内支柱30に平行な直線上に一列に配置してある。また可動体移動機構28は、公知のパワーリフターにおける昇降機構を利用したもので、流体圧シリンダ装置31と、そのピストンロッド32の先端に回転可能に設けた鎖歯車33と、一端を可動体27に連結し、他の一端を案内支柱30に設けた横部材34に連結すると共に、鎖歯車33に掛けたチェーン35とからなり、一対の案内支柱30の間に配置してある。流体圧シリンダ装置31は、図示しない切替え弁を操作することにより、ピストンロッド32を進出させたり、所要の位置で停止させたり、後退させたりすることができるようになっており、ピストンロッド32を進出後退させることにより、可動体27を昇降させることができる。したがって、可動体27を可動体移動機構28により案内支柱30沿いに昇降させることにより、巻軸受け22、23を、それで支持した巻軸1a、1bが巻軸取替位置Pにつく各々の巻軸受渡位置と、それで支持した巻軸1a、1bが巻軸取替位置Pから上下方向に退避した退避位置につく各々の巻軸保管位置とに別々につけることができる。この実施例の場合、可動体移動機構28は一つで足りる。
【0013】
連結機構17は、下側のものについて説明すると、移動体15に固設したブラケット36に設けた一対の連結板37と、可動軸受6にの両側面に設けた穴38に、連結板37に設けた孔を通して嵌まる一対のピン39とからなる。なお連結機構17は移動体15と可動軸受6とを適宜に連結切離し可能であればよく、必要に応じて、例えば特公昭62−46459号公報の第3図に開示されるように鍔にフックを掛けるものに代えてもよい。
【0014】
次に、上述のように構成したシート巻取装置での巻軸交換の仕方について説明する。図1において、巻軸交換時、上下に配置した巻軸抜取復帰機構5、並びに休止巻軸支持装置24の巻軸受け22及び23は、上下ともに同様の動作をするので、主として下側の巻軸交換について説明する。外径の小さい巻軸1aを巻取位置から取外し、巻軸受け23で支持している巻軸1bと取替えるには、巻軸1a上の巻取ロールRを下方から図示しないロール受けで支えた後、巻軸1aを巻軸引抜復帰機構5により夫々抜取位置まで抜取る。このとき、図2に示すように巻軸受け22は巻軸取替位置Pの下方に待機し、巻軸受け23は巻軸保管位置についている。次に、可動体27を可動体移動機構28により上昇させ、巻軸受け22を図3に示すように巻軸受渡位置につける。
【0015】
次に、巻軸1aを巻軸抜取復帰機構5により後退させて、図4に示すように巻軸取替位置につける。このとき支持筒7から抜き去った巻軸1aは巻軸受け22に支えられた状態で巻軸受け22上を移動する。その後、受具13を取外す。
【0016】
次に、連結機構17のピン38を抜き、巻軸抜取復帰機構5の移動体15から可動軸受6を切り離す。そして、上昇する巻軸1aと図2に示すブラケット36とが互いに干渉するのを防ぐために、モータ19を作動させて移動体15を図5に示すように退避位置まで後退させた後、可動体27を可動体移動機構28により上昇させ、図6に示すように巻軸受け23を巻軸受渡位置につけ、モータ19を抜取時と逆方向に作動させることにより移動体15を退避位置から前進させ、図7に示すように巻軸取替位置の巻軸1bと連結可能な位置につける。そして図2に示すように連結機構17のピン39を連結板37の孔から可動軸受6に設けた穴38に挿入して移動体15と可動軸受6とを連結する。また巻軸1bの外径に応じた受具13を支持筒7に装着する。これで巻軸1bを巻軸抜取復帰機構5により進退させることができる状態になる。
【0017】
次に、巻軸1bを巻軸抜取復帰機構5により前進させて抜取位置につける。その後、可動体移動機構28により可動体27を上昇させ、巻軸受け22を図8に示す巻軸保管位置につける。このとき、巻軸受け23は巻軸取替位置Pの巻軸1bの下方に待機する。
【0018】
巻軸1bを用いて帯状シートSを巻取る場合は、巻軸1bを巻軸抜取復帰機構5により前進させると共に所定位置に巻芯を装着して巻取位置につける。巻取位置の巻軸1bを巻軸受け22上に保持した巻軸1aと交換する場合、巻軸抜取復帰機構5は上述の巻取位置の巻軸1aを巻軸受け23上に保持した巻軸1bと交換する場合と同様に作動させる。また休止巻軸支持装置24では、まず可動体27を図8に示す位置から可動体移動機構28により上昇させて巻軸受け23を図6に示す巻軸受渡位置につける。巻軸1bを巻軸抜取復帰機構5から切り離した後、可動体27を可動体移動機構28により下降させ、巻軸受け22を図6に示す位置から、図3に示す巻軸受渡位置につけ、巻軸受け22から巻軸1aを巻軸抜取復帰機構5に渡した後、巻軸受け23を図2に示す巻軸保管位置につける。
【0019】
本発明では、腕25、26の相互間隔を、巻軸抜取復機構5のブラケット36や連結機構17に干渉しないよう十分にとることができない場合、図9に示すように上側の腕25を可動体27に、その可動体27の移動方向に対して交差する方向に進退可能に装着するとよい。図10は、図9に示す休止巻軸支持装置24の腕25の平面図であり、図9の切断線B−B沿いに切断した部分を矢印C方向に見ている。また図11は図10の切断線D−D沿いの断面を矢印E方向に見た断面図である。この休止巻軸支持装置24は、可動体27に固設した各々左右一対の補助腕40及び41に夫々車輪42を設け、一対の腕25を夫々C形断面に形成して二つの車輪42に被せ嵌め、二つの車輪42に案内されて水平方向に進退することができるようにし、腕25の先端と後端には車輪42に当たり腕25の移動範囲を限定するための部材を固着し、一対の腕25の先端付近にローラ22aを夫々装着して巻軸受け22としている。また腕25をその前進限と後退限で可動体27に固定可能にするために可動体27の縦部材27aにクランプネジ43を設け、このクランプネジ43の先端で腕25を押圧することができるようにしている。図9おいて実線で示す腕25は後退限につけてあり、巻軸受け22及び巻軸受け23はそれぞれ巻軸保管位置についている。また2点鎖線で示した腕25は前進限につけてあり、このときの巻軸受け22は巻軸取替位置Pにある巻軸1aの真下に位置している。この状態で可動体27を可動体移動機構28により上昇させることにより巻軸受け22を巻軸受渡位置につけることができる。可動体27を更に上昇させることにより下側の巻軸受け23を巻軸受渡位置につけるとき、腕25を実線で示す位置に後退させておく。
【0020】
た、本発明では、休止巻軸支持装置の可動体は、水平方向に伸びたレールの案内面に沿って移動可能かつ昇降可能であってもよい。このような態様の休止巻軸支持装置は、例えば、前記レールを、公知の油圧リフターを備えた昇降可能な昇降台上に設け、前記レールに案内されて移動可能な基台上に可動体を設けており、前記台は、人手により前記レール上を移動させることができ、ストッパーにより二つの巻軸受けが夫々巻軸取替位置の中心を通る鉛直線上に位置するように位置決め可能であり、公知の固定手段により昇降台に固定できるようにしてある。そして巻軸が巻軸取替位置についており、片方の巻軸受けが巻軸保管位置についているとき、もう片方の巻軸受けは巻軸取替位置の真下に位置している。この状態で前記昇降台を上昇させることによりもう片方の巻軸受けを巻軸受渡位置に付けることができる。また前記可動体上のもう片方の巻軸受けは巻軸保管位置についている。また、もう片方の巻軸受けを待機位置につけると、片方の巻軸受けは、巻軸取替位置の真下に位置することになり、その状態で前記昇降台を上昇させることにより片方の巻軸受けを巻軸受渡位置につけることができる。
【0021】
本発明のシート巻取装置は、上述のシート巻取装置に、抜取位置から更に後退する巻軸の先端付近の外周部を下から支えるための補助巻軸受けを、巻軸支持位置と退避位置につくことができるように設けたものであってもよい。図12及び図13に示す補助巻軸受け49はローラであり、揺動腕50の先端に設けた支持軸51に回転可能に装着してある。揺動腕50はフレーム2に設けたブラケット52にピン53により枢着し、支持軸51に腕54の上端を回転可能に装着し、フレーム2に一対のブラケット55を固設し、ブラケット55には所定の位置に孔56、57、58を設け、腕54の下端に形成した孔59に、孔56、57、58の何れかを通してピン60を差込むことにより、腕54をブラケット55に固定できるようにしてある。そして孔58にピン60を通して腕54を固定したとき、補助巻軸受け49は外径の小さい巻軸1aを支える支持位置P3につき、孔57にピン60を通して腕54を固定したとき、補助巻軸受け49は外径の大きい巻軸1bを支える支持位置P2につき、孔56にピン60を通して腕54を固定したとき、補助巻軸受け49は退避位置P1につく。この補助巻軸受け49は、巻軸1a、1bが後退して抜取位置についたとき支持位置P3、P2に付け、巻軸が復帰して抜取位置についたとき退避位置P1につける。この補助巻軸受け49を設けたシート巻取装置では、抜取位置から更に後方に後退させるとき、巻軸受けにより巻軸を長手方向に移動可能に支える必要がなくなるので、図1に示す休止巻軸支持装置24の巻軸受け22、23を、巻軸1a、1bの外周部を把持する把持爪を備えた巻軸受けに替えることもできる。そして休止巻軸支持装置を設置するための空所の状況に応じて、図1に示す可動体27を巻軸と平行な軸線を中心に揺動又は回転可能な可動体に替えることができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、熟練者でなくても外径や構造が異なる巻軸を簡単に交換することができ、シート巻取装置の機外に棚などの保管場所を設けること不要になり、巻軸を搬送するためのホイスト等の大掛かりな巻軸運搬設備も不要になり、巻軸の交換に要する時間を大幅に短縮することができる。また休止巻軸支持装置は比較的簡単な構造のもので足り、巻軸抜取復帰機構に並列に出来る空所に配置できるので、占有空間が従来装置とほとんど変わらないシート巻取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るシート巻取装置の正面図である。
【図2】 図1の矢印Aの方向に見た側面図である。
【図3】 小径巻軸の巻軸受けが巻軸受渡位置についた状態を示す側面図である。
【図4】 巻軸抜取復帰機構が巻軸を巻軸取替位置につけた状態を示す正面図である。
【図5】 巻軸抜取復帰機構の移動体が巻軸から退避した状態を示す正面図である。
【図6】 大径巻軸の巻軸受けが巻軸受渡位置についた状態を示す側面図である。
【図7】 巻軸抜取復帰機構の移動体と、巻軸取替位置にある大径巻軸の可動軸受とを連結した状態を示す正面図である。
【図8】 大径巻軸の巻軸受けが待機位置についた状態を示す側面図である。
【図9】 休止巻軸支持装置の他の態様を説明するための側面図である。
【図10】 図9の切断線B−B沿いの断面を矢印C方向に見た平面図である。
【図11】 図10の切断線D−D沿いの断面を矢印E方向に見た正面図である。
【図12】 本発明のシート巻取装置の別の態様に係る補助巻軸受けの正面図である。
【図13】 巻軸の先端部を補助巻軸受けで支えた状態を示す、図12の矢印F方向に見た側面図である。
【符号の説明】
R 巻取ロール
S 帯状シート
1a 巻軸
1b 巻軸
2 フレーム
5 巻軸抜取復帰機構
6 可動軸受
7 支持筒
8 駆動軸
13 受具
14 案内支持体
15 移動体
16 ネジ棒
17 連結機構
19 モータ
22 巻軸受け
23 巻軸受け
24 休止巻軸支持装置
27 可動体
28 可動体移動機構
49 補助巻軸受け

Claims (6)

  1. 外径の大きさが異なる複数の巻軸、又は巻取トルクの調節機構に関して種類が異なる複数の巻軸を準備しており、前記準備した複数の巻軸から適宜選択した巻軸を帯状シートの巻取位置と、その巻軸先端部が巻取位置で巻上げた巻取ロールから抜取られた状態になる抜取位置とにつけることができる巻軸抜取復帰機構を備え、前記選択した巻軸を使用して帯状シートを巻取るシート巻取装置であって、前記複数の巻軸の夫々の後端部に、前記巻軸が貫通するフレームに固設した共通の支持筒に適合する可動軸受を夫々設け、この可動軸受に前記巻軸抜取復帰機構を連結切り離し可能とし、前記巻軸抜取復帰機構により巻軸を前記抜取位置より更に後方の巻軸取替位置に後退させることができることとし、前記巻軸を長手方向に移動可能に支えるための各巻軸毎の巻軸受けを、当該巻軸受けで支持した巻軸が巻軸取替位置につく各々の巻軸受渡位置、及びその巻軸受渡位置沿いの各々の巻軸保管位置につけることができるように巻軸半径方向に移動可能に支持した休止巻軸支持装置を、前記巻軸取替位置の傍らに配設したことを特徴とするシート巻取装置。
  2. 前記休止巻軸支持装置は、前記複数の巻軸受けを支持した可動体を備える請求項1記載のシート巻取装置。
  3. 前記休止巻軸支持装置は、前記可動体を移動させるための可動体移動機構を備える請求項2記載のシート巻取装置。
  4. 前記可動体は、該可動体の移動方向に対し交差方向に退避可能に前記巻軸受けを支持する請求項2記載のシート巻取装置。
  5. 前記可動体は、水平方向に移動可能であり、かつ昇降可能である請求項2記載のシート巻取装置。
  6. 請求項1に記載のシート巻取装置において、前記抜取位置から後退する巻軸の先端付近の外周部を下から支えるための補助巻軸受けを、巻軸支持位置と退避位置につくことができるように設けたことを特徴とするシート巻取装置。
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