JP3375043B2 - コンピュータ画面による梁の入力表示方法 - Google Patents
コンピュータ画面による梁の入力表示方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ画面上で
作成される建築物の伏図中に梁の平面形状を容易に入力
して表示させることのできるコンピュータ画面による梁
の入力表示方法、並びにコンピュータに該入力表示方法
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読取可能な記録媒体に関するものである。
作成される建築物の伏図中に梁の平面形状を容易に入力
して表示させることのできるコンピュータ画面による梁
の入力表示方法、並びにコンピュータに該入力表示方法
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読取可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅等の建築物の設計図面を、CAD(C
omputer Aided Design)システムにより作成すること
は、従来から広く行われている。係るCADシステムで
作成した画像データは、拡大、縮小、回転等の操作が可
能であり、また、必要により、繰り返し印刷することが
できる等の利点がある。
omputer Aided Design)システムにより作成すること
は、従来から広く行われている。係るCADシステムで
作成した画像データは、拡大、縮小、回転等の操作が可
能であり、また、必要により、繰り返し印刷することが
できる等の利点がある。
【0003】上記の設計図面は、主として、建築しよう
とする住宅の各階の伏図(平面図)からなり、CADシ
ステムによりコンピュータ画面上に伏図を表示させなが
ら、上記伏図中に、梁、柱、水平ブレース、外壁等の各
種部材を順次入力するものである。
とする住宅の各階の伏図(平面図)からなり、CADシ
ステムによりコンピュータ画面上に伏図を表示させなが
ら、上記伏図中に、梁、柱、水平ブレース、外壁等の各
種部材を順次入力するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、CA
Dシステムによる伏図の作成時には、梁等の部材を一々
線図で入力するものであるが、係る入力作業は煩雑なも
のであり、より簡易な入力方法が求められていた。ま
た、近年では、パーソナルコンピュータ(以下、パソコ
ンという)が広く普及しており、これに伴って、住宅の
設計やCADシステム等に関する専門知識を持たない者
が入力する場合でも、パソコンに伏図を容易に入力して
表示させることのできる入力表示方法の開発が要望され
ていた。
Dシステムによる伏図の作成時には、梁等の部材を一々
線図で入力するものであるが、係る入力作業は煩雑なも
のであり、より簡易な入力方法が求められていた。ま
た、近年では、パーソナルコンピュータ(以下、パソコ
ンという)が広く普及しており、これに伴って、住宅の
設計やCADシステム等に関する専門知識を持たない者
が入力する場合でも、パソコンに伏図を容易に入力して
表示させることのできる入力表示方法の開発が要望され
ていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決して、コンピュータ画面上で作成される建築物の伏図
中に、梁を容易に入力して表示させることのできるコン
ピュータ画面による梁の入力表示方法、並びにコンピュ
ータに該入力表示方法を実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供するこ
とを目的としている。そのため、本発明の請求項1に係
るコンピュータ画面による梁の入力表示方法は、表示部
に建築物の各階の伏図を作成するための入力画面を表示
し、上記入力画面上で入力部から梁の始点と終点の2点
が入力されることにより、演算部は、両端位置が上記始
点と終点より内側に位置する梁の平面形状を表す矩形状
の画像を作成して、互いに直交する2つの梁の端部同士
がいずれも建築物のコーナ部を占有しない状態で上記入
力画面上に表示し、上記入力画面上で上記入力部からい
ずれか一方の梁の一端部の指定が入力されることによ
り、上記演算部は、当該梁の一端部が上記コーナ部を占
有するように表示の切換を行うことを特徴とするもので
ある。
決して、コンピュータ画面上で作成される建築物の伏図
中に、梁を容易に入力して表示させることのできるコン
ピュータ画面による梁の入力表示方法、並びにコンピュ
ータに該入力表示方法を実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供するこ
とを目的としている。そのため、本発明の請求項1に係
るコンピュータ画面による梁の入力表示方法は、表示部
に建築物の各階の伏図を作成するための入力画面を表示
し、上記入力画面上で入力部から梁の始点と終点の2点
が入力されることにより、演算部は、両端位置が上記始
点と終点より内側に位置する梁の平面形状を表す矩形状
の画像を作成して、互いに直交する2つの梁の端部同士
がいずれも建築物のコーナ部を占有しない状態で上記入
力画面上に表示し、上記入力画面上で上記入力部からい
ずれか一方の梁の一端部の指定が入力されることによ
り、上記演算部は、当該梁の一端部が上記コーナ部を占
有するように表示の切換を行うことを特徴とするもので
ある。
【0006】請求項2に係るコンピュータ画面による梁
の入力表示方法は、請求項1の入力表示方法において、
上記入力部から梁が入力される際、制御部は、複数種の
梁の種類に対応した名称と、個々の梁の断面形状及び断
面寸法とを表示した表示領域を上記入力画面上に表示
し、上記演算部は、上記表示領域から選定された梁の種
類に応じて、当該梁の平面形状を表す矩形状の画像を作
成して上記入力画面上に表示することを特徴とするもの
である。すなわち、幅寸法等の異なる複数種の梁を準備
しておき、所望の梁を選択した上で上記のように画面上
で梁の両端の2点を入力すると、梁を表す画像が画面上
に表示されるものであるが、この際、梁の幅寸法等が梁
の種類に応じて変更される。
の入力表示方法は、請求項1の入力表示方法において、
上記入力部から梁が入力される際、制御部は、複数種の
梁の種類に対応した名称と、個々の梁の断面形状及び断
面寸法とを表示した表示領域を上記入力画面上に表示
し、上記演算部は、上記表示領域から選定された梁の種
類に応じて、当該梁の平面形状を表す矩形状の画像を作
成して上記入力画面上に表示することを特徴とするもの
である。すなわち、幅寸法等の異なる複数種の梁を準備
しておき、所望の梁を選択した上で上記のように画面上
で梁の両端の2点を入力すると、梁を表す画像が画面上
に表示されるものであるが、この際、梁の幅寸法等が梁
の種類に応じて変更される。
【0007】請求項3に係るコンピュータ画面による梁
の入力表示方法は、請求項2の入力表示方法において、
梁の使用位置や他部材との接続関係に応じて上記複数種
の梁の中からいずれの梁を選定するかの選定基準が予め
記憶部に記憶されており、上記入力画面上で上記入力部
から梁が入力される際、上記演算部は、上記選定基準に
基づいて上記複数種の中からいずれかの梁を自動的に選
定し、上記伏図の完成 後、上記演算部は、上記記憶部に
記憶された構造計算用プログラムに従って構造計算を行
い、上記自動的に選定した梁のいずれかが強度不足と判
定された場合には、当該梁をより強度の高い梁に置換す
る処理を行うことを特徴とするものである。このよう
に、自動選定した梁が強度不足と判定された場合、コン
ピュータによって上記梁がより強度の高い梁で置換さ
れ、再度、構造計算が行われる。
の入力表示方法は、請求項2の入力表示方法において、
梁の使用位置や他部材との接続関係に応じて上記複数種
の梁の中からいずれの梁を選定するかの選定基準が予め
記憶部に記憶されており、上記入力画面上で上記入力部
から梁が入力される際、上記演算部は、上記選定基準に
基づいて上記複数種の中からいずれかの梁を自動的に選
定し、上記伏図の完成 後、上記演算部は、上記記憶部に
記憶された構造計算用プログラムに従って構造計算を行
い、上記自動的に選定した梁のいずれかが強度不足と判
定された場合には、当該梁をより強度の高い梁に置換す
る処理を行うことを特徴とするものである。このよう
に、自動選定した梁が強度不足と判定された場合、コン
ピュータによって上記梁がより強度の高い梁で置換さ
れ、再度、構造計算が行われる。
【0008】請求項4に係る記録媒体は、請求項1乃至
3のいずれかに記載したコンピュータ画面による梁の入
力表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であるこ
とを特徴とするものである。
3のいずれかに記載したコンピュータ画面による梁の入
力表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であるこ
とを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、本実施の形態
では、例えば、ノート型のパソコン1(コンピュータ)
を使用することができ、このパソコン1は、キーボード
2及びマウス3からなる入力部4と、液晶ディスプレー
等からなる表示部5とを備えるとともに、図示しない
が、記憶部、演算部、制御部等を内蔵し、且つ不図示の
印刷装置と接続して、入力済の画像等の各種データの印
刷が行えるようになっている。なお、本発明を実施する
に当たり、ノート型のパソコン1に代えて、いわゆるデ
スクトップ型のパソコン等を用いてもよい。
に基づいて説明する。図1に示すように、本実施の形態
では、例えば、ノート型のパソコン1(コンピュータ)
を使用することができ、このパソコン1は、キーボード
2及びマウス3からなる入力部4と、液晶ディスプレー
等からなる表示部5とを備えるとともに、図示しない
が、記憶部、演算部、制御部等を内蔵し、且つ不図示の
印刷装置と接続して、入力済の画像等の各種データの印
刷が行えるようになっている。なお、本発明を実施する
に当たり、ノート型のパソコン1に代えて、いわゆるデ
スクトップ型のパソコン等を用いてもよい。
【0010】上記パソコン1の記憶部には、住宅の各階
の伏図を表示部5で表示しながら所定の入力手順で入力
するための伏図入力表示用プログラムが予め記憶されて
いる。更に、上記記憶部には、入力された伏図中の各部
材(外壁、梁、柱等)を3次元の座標データに変換する
ための変換用プログラムと、この座標データに基づいて
構造計算を行うための構造計算用プログラムとが記憶さ
れている。上記各種プログラムは、例えば、1または複
数枚のフロッピーディスクF(記録媒体)に記録され、
このフロッピーディスクFから上記パソコン1の記憶部
にインストールされ得るようになっている。なお、記録
媒体として、CDROM等を用いても差し支えない。
の伏図を表示部5で表示しながら所定の入力手順で入力
するための伏図入力表示用プログラムが予め記憶されて
いる。更に、上記記憶部には、入力された伏図中の各部
材(外壁、梁、柱等)を3次元の座標データに変換する
ための変換用プログラムと、この座標データに基づいて
構造計算を行うための構造計算用プログラムとが記憶さ
れている。上記各種プログラムは、例えば、1または複
数枚のフロッピーディスクF(記録媒体)に記録され、
このフロッピーディスクFから上記パソコン1の記憶部
にインストールされ得るようになっている。なお、記録
媒体として、CDROM等を用いても差し支えない。
【0011】次に、上記パソコン1の表示部5に表示さ
せながら、住宅の各階の伏図を作成する方法、特に、上
記伏図中に梁の平面形状を入力する手順につき説明す
る。伏図の作成を開始する際には、予め何階建ての住宅
であるか等に関する設定を行った上で、所望の階、例え
ば、2階を指定すると、図2のように、パソコン1の表
示部5に当該階の伏図を作成するための入力画面Aが表
示される。入力画面Aの上部は、入力操作用の各種ボタ
ンCを表示するための操作ボタン表示領域A1を成し、
入力画面Aの中央部から下部に渡る領域は、伏図等の画
像を表示するための画像表示領域A2を成している。
せながら、住宅の各階の伏図を作成する方法、特に、上
記伏図中に梁の平面形状を入力する手順につき説明す
る。伏図の作成を開始する際には、予め何階建ての住宅
であるか等に関する設定を行った上で、所望の階、例え
ば、2階を指定すると、図2のように、パソコン1の表
示部5に当該階の伏図を作成するための入力画面Aが表
示される。入力画面Aの上部は、入力操作用の各種ボタ
ンCを表示するための操作ボタン表示領域A1を成し、
入力画面Aの中央部から下部に渡る領域は、伏図等の画
像を表示するための画像表示領域A2を成している。
【0012】画像表示領域A2には、伏図中に梁等の部
材を入力する際の寸法の目安として、例えば、住宅の5
mに対応した間隔でガイド線6が縦横に表示されるとと
もに、住宅の1mに対応した間隔で大ドット7が、更
に、0.25mに対応した間隔で小ドット8が表示され
る。なお、ガイド線6や大ドット7、小ドット8の間隔
は適宜に設定でき、ガイド線6の表示を省略する等の変
更も任意に行える。
材を入力する際の寸法の目安として、例えば、住宅の5
mに対応した間隔でガイド線6が縦横に表示されるとと
もに、住宅の1mに対応した間隔で大ドット7が、更
に、0.25mに対応した間隔で小ドット8が表示され
る。なお、ガイド線6や大ドット7、小ドット8の間隔
は適宜に設定でき、ガイド線6の表示を省略する等の変
更も任意に行える。
【0013】画像表示領域A2上で伏図を作成する際に
は、操作ボタン表示領域A1の各種ボタンCの中の入力
すべき部材に対応したボタンCに図示しないカーソルを
合わせ、マウス3の左ボタン3aをクリック(以下、マ
ウス3の左ボタン3aをクリックする動作を単にクリッ
クという)する。例えば、梁を入力する場合、梁ボタン
C1をクリックすると、図3に示すように、部材表示部
D1に部材名称「梁」が表示され、続いて、梁の種類を
選定するための選定ボタンCsをクリックすると、梁の
種類に対応した名称「G1、G3、B1、B3、B4…
…」と、個々の梁の断面形状、断面寸法とを表示した表
示領域Fが表われる。
は、操作ボタン表示領域A1の各種ボタンCの中の入力
すべき部材に対応したボタンCに図示しないカーソルを
合わせ、マウス3の左ボタン3aをクリック(以下、マ
ウス3の左ボタン3aをクリックする動作を単にクリッ
クという)する。例えば、梁を入力する場合、梁ボタン
C1をクリックすると、図3に示すように、部材表示部
D1に部材名称「梁」が表示され、続いて、梁の種類を
選定するための選定ボタンCsをクリックすると、梁の
種類に対応した名称「G1、G3、B1、B3、B4…
…」と、個々の梁の断面形状、断面寸法とを表示した表
示領域Fが表われる。
【0014】ここで、「G」梁(「G1」、「G3」)
と「B」梁(「B1」、「B3」、「B4」)とはH形
鋼からなる。「G1」と「B1」は断面寸法が等しく、
共に250(ウェブの幅)×125(フランジの幅)×
6(ウェブの厚さ)×9(フランジの厚さ)である(単
位は全てmm)。また、「G3」と「B3」は断面寸法
が等しく、共に250×125×4.5×6である。更
に、「B4」の断面寸法は250×125×3.2×
4.5である。なお、「G」梁は高力ボルトを用いて他
部材(他の梁等)と摩擦接合される一方、「B」梁は通
常の接続形式で接続され、断面寸法が等しいものでも、
強度的には「G」梁が「B」梁より強くなっている。
と「B」梁(「B1」、「B3」、「B4」)とはH形
鋼からなる。「G1」と「B1」は断面寸法が等しく、
共に250(ウェブの幅)×125(フランジの幅)×
6(ウェブの厚さ)×9(フランジの厚さ)である(単
位は全てmm)。また、「G3」と「B3」は断面寸法
が等しく、共に250×125×4.5×6である。更
に、「B4」の断面寸法は250×125×3.2×
4.5である。なお、「G」梁は高力ボルトを用いて他
部材(他の梁等)と摩擦接合される一方、「B」梁は通
常の接続形式で接続され、断面寸法が等しいものでも、
強度的には「G」梁が「B」梁より強くなっている。
【0015】また、「E」梁(「E1」、「E2」)
は、耐風梁等として用いられ、「G」梁や「B」梁より
断面寸法が大きくなっている。「J1」、「J2」は梁
つなぎであって、「G」梁や「B」梁より断面寸法が小
さくなっている。なお、梁のサイズの自動選定について
は、後述するが、「G」梁または「B」梁の中から、梁
の使用位置或いは他部材との接続関係等に応じて、パソ
コン1が梁の種類を自動的に選定するモードである。
は、耐風梁等として用いられ、「G」梁や「B」梁より
断面寸法が大きくなっている。「J1」、「J2」は梁
つなぎであって、「G」梁や「B」梁より断面寸法が小
さくなっている。なお、梁のサイズの自動選定について
は、後述するが、「G」梁または「B」梁の中から、梁
の使用位置或いは他部材との接続関係等に応じて、パソ
コン1が梁の種類を自動的に選定するモードである。
【0016】例えば、入力操作者が種類「G1」の梁を
選定して入力する場合、カーソルを「G1」に合わせて
クリックすると、図4に示すように、種類表示部D2に
名称「G1」が表示され、この状態で種類「G1」の梁
の入力が可能となる。入力に際しては、まず、入力しよ
うとする梁の始点S1にカーソルを合わせてクリックす
ると、パソコン1は上記始点S1を認識して記憶する。
ここで、始点S1としては、クリックを行った時点でカ
ーソルに最も近い大ドット7または小ドット8が選ばれ
る。
選定して入力する場合、カーソルを「G1」に合わせて
クリックすると、図4に示すように、種類表示部D2に
名称「G1」が表示され、この状態で種類「G1」の梁
の入力が可能となる。入力に際しては、まず、入力しよ
うとする梁の始点S1にカーソルを合わせてクリックす
ると、パソコン1は上記始点S1を認識して記憶する。
ここで、始点S1としては、クリックを行った時点でカ
ーソルに最も近い大ドット7または小ドット8が選ばれ
る。
【0017】続いて、マウス3の操作によりカーソルを
梁の終点の位置する方向へ縦または横方向へ移動させる
と、図5に示すように、画像表示領域A2に直線Lで梁
の延びる方向が表示される。この場合、マウス3の操作
の加減によって、カーソルが多少蛇行したような場合で
も、梁の延びる方向は上記始点S1を基準として、縦ま
たは横方向の直線Lで表示される。
梁の終点の位置する方向へ縦または横方向へ移動させる
と、図5に示すように、画像表示領域A2に直線Lで梁
の延びる方向が表示される。この場合、マウス3の操作
の加減によって、カーソルが多少蛇行したような場合で
も、梁の延びる方向は上記始点S1を基準として、縦ま
たは横方向の直線Lで表示される。
【0018】そして、カーソルが梁の終点S2に到達し
た段階で、再度クリックすると、図6に示すように、直
線Lが消去される代わりに、所定の幅を有する矩形状の
画像として梁10が表示され、且つ当該梁10の種類を
示す名称「G1」が表示される。このように、本実施の
形態では、梁10の種類を選定して、始点S1と終点S
2の2点をクリックするのみで、梁10の平面形状を表
す矩形状の画像が作成されて画像表示領域A2に表示さ
れる。なお、図6から明らかなように、表示部5上に表
示される梁10の両端位置は、上記始点S1と終点S2
より若干内側に位置し、従って、梁10の長さは、始点
S1と終点S2間の距離より若干短くなるように、梁1
0の長さが決定される。
た段階で、再度クリックすると、図6に示すように、直
線Lが消去される代わりに、所定の幅を有する矩形状の
画像として梁10が表示され、且つ当該梁10の種類を
示す名称「G1」が表示される。このように、本実施の
形態では、梁10の種類を選定して、始点S1と終点S
2の2点をクリックするのみで、梁10の平面形状を表
す矩形状の画像が作成されて画像表示領域A2に表示さ
れる。なお、図6から明らかなように、表示部5上に表
示される梁10の両端位置は、上記始点S1と終点S2
より若干内側に位置し、従って、梁10の長さは、始点
S1と終点S2間の距離より若干短くなるように、梁1
0の長さが決定される。
【0019】以下、上記と同様にして、図3の表示領域
Fで梁10もしくは梁つなぎ11の種類を選定し、始点
と終点の2点を順次クリックして入力してゆくと、これ
らの梁10もしくは梁つなぎ11を表す画像データがパ
ソコン1の記憶部に記憶されるとともに、図7に示すよ
うに、画像表示領域A2に表示される。この場合、個々
の梁10もしくは梁つなぎ11は大略一定の縮尺で表示
され、従って、「E」梁(「E1」、「E2」)は
「G」梁や「B」梁より幅が広く表示される一方、梁つ
なぎ「J1」、「J2」は「G」梁や「B」梁より幅が
狭く表示される。
Fで梁10もしくは梁つなぎ11の種類を選定し、始点
と終点の2点を順次クリックして入力してゆくと、これ
らの梁10もしくは梁つなぎ11を表す画像データがパ
ソコン1の記憶部に記憶されるとともに、図7に示すよ
うに、画像表示領域A2に表示される。この場合、個々
の梁10もしくは梁つなぎ11は大略一定の縮尺で表示
され、従って、「E」梁(「E1」、「E2」)は
「G」梁や「B」梁より幅が広く表示される一方、梁つ
なぎ「J1」、「J2」は「G」梁や「B」梁より幅が
狭く表示される。
【0020】ところで、本実施の形態では、個々の梁1
0の始点S1と終点S2より、表示部5上に表示される
梁の端部が若干内側に位置するので、例えば、図8に示
すように、住宅のコーナ部Xで一端部同士が接合され
る、互いに直交する2つの梁10(例えば、共に種類
「G1」)を順次入力した場合、入力時における双方の
梁10の始点S1が共に上記コーナ部Xに位置する場合
でも、表示部5上に表示された2つの梁10は、いずれ
も上記コーナ部Xを占有しないものである。
0の始点S1と終点S2より、表示部5上に表示される
梁の端部が若干内側に位置するので、例えば、図8に示
すように、住宅のコーナ部Xで一端部同士が接合され
る、互いに直交する2つの梁10(例えば、共に種類
「G1」)を順次入力した場合、入力時における双方の
梁10の始点S1が共に上記コーナ部Xに位置する場合
でも、表示部5上に表示された2つの梁10は、いずれ
も上記コーナ部Xを占有しないものである。
【0021】そこで、いずれかの梁10、例えば、図中
横方向へ延びる梁10が上記コーナ部Xを占有するよう
に梁10の接続関係を設定したい場合、この横方向の梁
10の一端部10aを指定することにより、図9に示す
ように、当該梁10が上記コーナ部Xを占有するよう
に、表示の切換を行わせるようにしている。
横方向へ延びる梁10が上記コーナ部Xを占有するよう
に梁10の接続関係を設定したい場合、この横方向の梁
10の一端部10aを指定することにより、図9に示す
ように、当該梁10が上記コーナ部Xを占有するよう
に、表示の切換を行わせるようにしている。
【0022】ここで、コーナ部Xを占有する側の梁10
を指定する方法としては、例えば、操作ボタン表示領域
A1の材端ボタンCeをクリックした後、上記一端部1
0aにカーソルを合わせてクリックすることにより、図
9に示すように、上記一端部10aがコーナ部Xを占有
するように表示が切り換えられる。これにより、コーナ
部Xを占有する側の梁10(勝ち梁という)と、コーナ
部Xを占有しない側の梁10(負け梁という)の選択も
容易に行える。
を指定する方法としては、例えば、操作ボタン表示領域
A1の材端ボタンCeをクリックした後、上記一端部1
0aにカーソルを合わせてクリックすることにより、図
9に示すように、上記一端部10aがコーナ部Xを占有
するように表示が切り換えられる。これにより、コーナ
部Xを占有する側の梁10(勝ち梁という)と、コーナ
部Xを占有しない側の梁10(負け梁という)の選択も
容易に行える。
【0023】なお、入力済の梁10を画像表示領域A2
から削除する場合は、操作ボタン表示領域A1中の削除
ボタンC2にカーソルを合わせてクリックした後、削除
すべき梁10上にカーソルを合わせて今一度クリックす
ると、当該梁に関する画像データがパソコン1の記憶部
から削除されて、当該梁10を表す画像が画像表示領域
A2から削除される。
から削除する場合は、操作ボタン表示領域A1中の削除
ボタンC2にカーソルを合わせてクリックした後、削除
すべき梁10上にカーソルを合わせて今一度クリックす
ると、当該梁に関する画像データがパソコン1の記憶部
から削除されて、当該梁10を表す画像が画像表示領域
A2から削除される。
【0024】ここでは詳述しないが、実際の伏図の作成
に際しては、梁10や梁つなぎ11の他に、柱や外壁等
の各種部材を操作ボタン表示領域A1の対応するボタン
Cで選択し、上記各種部材を所定の入力方法で画像表示
領域A2に入力する。2階の伏図の作成が終了した後、
3階より上の階が存在する場合、続いて、操作ボタン表
示領域A1の階ボタンC3をクリックし、順次、3階よ
り上の階を指定して住宅の各階毎の伏図を作成する。
に際しては、梁10や梁つなぎ11の他に、柱や外壁等
の各種部材を操作ボタン表示領域A1の対応するボタン
Cで選択し、上記各種部材を所定の入力方法で画像表示
領域A2に入力する。2階の伏図の作成が終了した後、
3階より上の階が存在する場合、続いて、操作ボタン表
示領域A1の階ボタンC3をクリックし、順次、3階よ
り上の階を指定して住宅の各階毎の伏図を作成する。
【0025】また、1階の伏図においては、上記した梁
10または梁つなぎ11の代わりに、基礎梁(梁)を入
力する。図10に示すように、基礎梁の入力に際して
は、基礎梁ボタンC4をクリックすると、部材表示部D
1に部材名称「基礎梁」が表示され、続いて、選定ボタ
ンCsをクリックすると、表示領域Fに基礎梁の種類を
示す複数の名称が表示される。基礎梁の種類については
詳述しないが、ここでは、標準配筋のものを選択して入
力するものとする。
10または梁つなぎ11の代わりに、基礎梁(梁)を入
力する。図10に示すように、基礎梁の入力に際して
は、基礎梁ボタンC4をクリックすると、部材表示部D
1に部材名称「基礎梁」が表示され、続いて、選定ボタ
ンCsをクリックすると、表示領域Fに基礎梁の種類を
示す複数の名称が表示される。基礎梁の種類については
詳述しないが、ここでは、標準配筋のものを選択して入
力するものとする。
【0026】図11に示すように、基礎梁の入力に際し
ては、梁10の場合と同様に、上記画像表示領域A2上
で始点S1と終点S2の2点をクリックすると、上記始
点S1及び終点S2と基礎梁の種類とに応じてパソコン
1により、入力すべき基礎梁の画像データが作成され、
この画像データに基づいて画像表示領域A2に基礎梁1
2の矩形状の平面形状が表示される。ここでは、梁10
の場合と異なり、基礎梁12の端部12aは始点S1及
び終点S2より若干外側に設定され、従って、基礎梁1
2の長さは始点S1と終点S2間の距離より若干長くな
る。
ては、梁10の場合と同様に、上記画像表示領域A2上
で始点S1と終点S2の2点をクリックすると、上記始
点S1及び終点S2と基礎梁の種類とに応じてパソコン
1により、入力すべき基礎梁の画像データが作成され、
この画像データに基づいて画像表示領域A2に基礎梁1
2の矩形状の平面形状が表示される。ここでは、梁10
の場合と異なり、基礎梁12の端部12aは始点S1及
び終点S2より若干外側に設定され、従って、基礎梁1
2の長さは始点S1と終点S2間の距離より若干長くな
る。
【0027】本実施の形態では、基礎梁12の入力に伴
って基礎(布基礎)に関するデータの入力も行われたも
のと見做され、基礎梁12の周囲に基礎13が点線で表
示される。基礎13の幅は複数種の中から選択可能であ
る。基礎13の幅を選択する場合、図12に示すよう
に、基礎幅ボタンC5をクリックすると、部材表示部D
1に「布基礎幅」と表示され、この状態で選定ボタンC
sをクリックすると、表示領域Fに複数の基礎幅(標準
は590mm)が表示されて、これらの中から所望の基礎
幅をクリックして選択すればよい。図13に標準以外の
基礎幅、例えば、1100mmを選択して基礎梁12を入
力した場合を例示する。
って基礎(布基礎)に関するデータの入力も行われたも
のと見做され、基礎梁12の周囲に基礎13が点線で表
示される。基礎13の幅は複数種の中から選択可能であ
る。基礎13の幅を選択する場合、図12に示すよう
に、基礎幅ボタンC5をクリックすると、部材表示部D
1に「布基礎幅」と表示され、この状態で選定ボタンC
sをクリックすると、表示領域Fに複数の基礎幅(標準
は590mm)が表示されて、これらの中から所望の基礎
幅をクリックして選択すればよい。図13に標準以外の
基礎幅、例えば、1100mmを選択して基礎梁12を入
力した場合を例示する。
【0028】上記のように、始点と終点をクリックする
ことにより、縦及び横方向の複数の基礎梁12を標準の
基礎幅で入力した状態を図14に示す。ここでは、梁1
0の場合と異なり、上記材端ボタンCeによる処理を行
わなくても、コーナ部Xにおいて、縦方向と横方向の基
礎梁12の端部同士が重なった状態で表示される。な
お、床下への出入り等のために、基礎梁12及び基礎1
3の一部を低くしたい場合、ダウンボタンC6をクリッ
クすると、部材表示部D1に「基礎梁部分ダウン」と表
示され、この状態で、選定ボタンCsをクリックする
と、表示領域Fに基礎梁12のダウン量(単位はmm)が
表示される。ここでは、例えば、300mmを選択し、図
15において、基礎梁12及び基礎13を低くする領域
の始点T1及び終点T2を順次クリックすると、基礎梁
12及び基礎13のダウン領域14が矩形状のマークで
表示される。
ことにより、縦及び横方向の複数の基礎梁12を標準の
基礎幅で入力した状態を図14に示す。ここでは、梁1
0の場合と異なり、上記材端ボタンCeによる処理を行
わなくても、コーナ部Xにおいて、縦方向と横方向の基
礎梁12の端部同士が重なった状態で表示される。な
お、床下への出入り等のために、基礎梁12及び基礎1
3の一部を低くしたい場合、ダウンボタンC6をクリッ
クすると、部材表示部D1に「基礎梁部分ダウン」と表
示され、この状態で、選定ボタンCsをクリックする
と、表示領域Fに基礎梁12のダウン量(単位はmm)が
表示される。ここでは、例えば、300mmを選択し、図
15において、基礎梁12及び基礎13を低くする領域
の始点T1及び終点T2を順次クリックすると、基礎梁
12及び基礎13のダウン領域14が矩形状のマークで
表示される。
【0029】全ての階の伏図の作成が終了した段階で、
構造計算を行わせる場合、パソコン1に構造計算を指示
すると、上記の伏図中に図形入力された各部材が前記変
換用プログラムで座標データに変換され、引き続き、こ
の座標データに基づいて、前記構造計算用プログラムに
より構造計算が実行される。構造計算の結果、いずれか
の部材が強度不足であると判定された場合、当該部材ま
たはその周辺部を補強すべく、伏図の変更を行う。
構造計算を行わせる場合、パソコン1に構造計算を指示
すると、上記の伏図中に図形入力された各部材が前記変
換用プログラムで座標データに変換され、引き続き、こ
の座標データに基づいて、前記構造計算用プログラムに
より構造計算が実行される。構造計算の結果、いずれか
の部材が強度不足であると判定された場合、当該部材ま
たはその周辺部を補強すべく、伏図の変更を行う。
【0030】例えば、いずれかの梁10が強度不足であ
ると判定された場合は、当該梁10を上記の方法で削除
して、より強度の高い種類の梁10で置換するか、或い
は、強度不足の梁10の位置する周辺部で梁の本数を増
す等の変更を行った後、再度、上記の構造計算を行わせ
るようにする。
ると判定された場合は、当該梁10を上記の方法で削除
して、より強度の高い種類の梁10で置換するか、或い
は、強度不足の梁10の位置する周辺部で梁の本数を増
す等の変更を行った後、再度、上記の構造計算を行わせ
るようにする。
【0031】次に、上記した梁の自動選定モードを用い
る場合につき説明する。梁の種類の自動選定を行う場
合、図3の表示領域Fで自動選定を選択すると、図16
に示すように、種類表示部D2に「自動選定」が表示さ
れ、この状態で、前記と同様に、梁の始点S1と終点S
2を入力すると、前記と同様に、表示部5上に梁10を
表す図形が表示される。
る場合につき説明する。梁の種類の自動選定を行う場
合、図3の表示領域Fで自動選定を選択すると、図16
に示すように、種類表示部D2に「自動選定」が表示さ
れ、この状態で、前記と同様に、梁の始点S1と終点S
2を入力すると、前記と同様に、表示部5上に梁10を
表す図形が表示される。
【0032】この自動選定は、「G」梁(「G1」、
「G3」)と「B」梁(「B1」、「B3」、「B
4」)の間で行われ、予め定められた選定ルールがパソ
コン1に内蔵された前記記憶部に記憶されていて、入力
操作者が自動選定モードを選択すると、梁の入力位置や
他部材との接続関係に応じて、パソコン1が上記選定ル
ールに基づいて、「G」梁と「B」梁の中からいずれか
の種類を自動的に選定する。なお、自動選定の場合、後
述のように、構造計算の結果によって、当初に選定した
梁が他の梁と置換される可能性があるので、梁の種類を
示す名称は、図16に示すように、当初は単に「G」
(もしくは「B」)のみと表示したり、最終的に梁の種
類が決定されるまで名称の表示は行わない等、適宜に行
える。
「G3」)と「B」梁(「B1」、「B3」、「B
4」)の間で行われ、予め定められた選定ルールがパソ
コン1に内蔵された前記記憶部に記憶されていて、入力
操作者が自動選定モードを選択すると、梁の入力位置や
他部材との接続関係に応じて、パソコン1が上記選定ル
ールに基づいて、「G」梁と「B」梁の中からいずれか
の種類を自動的に選定する。なお、自動選定の場合、後
述のように、構造計算の結果によって、当初に選定した
梁が他の梁と置換される可能性があるので、梁の種類を
示す名称は、図16に示すように、当初は単に「G」
(もしくは「B」)のみと表示したり、最終的に梁の種
類が決定されるまで名称の表示は行わない等、適宜に行
える。
【0033】ここで、上記の選定ルールの一例を説明す
ると、自動選定の場合の初期設定を「B4」とし、以下
の条件でサイズアップを行う。すなわち、 外壁を受
ける梁は「B3」とする。 支持柱(角型鋼からなる
柱)が接合する梁は「G3」とする。 ラーメン柱
(H形鋼からなる柱)が接合する梁は「G1」とする。
耐風梁は「G1」とする。ここで、住宅の外周に面
する吹き抜け、階段室で長さが2.5mを超える梁は耐
風梁と見做す。上記乃至のいずれにも該当しない梁
は、初期設定の「B4」となる。
ると、自動選定の場合の初期設定を「B4」とし、以下
の条件でサイズアップを行う。すなわち、 外壁を受
ける梁は「B3」とする。 支持柱(角型鋼からなる
柱)が接合する梁は「G3」とする。 ラーメン柱
(H形鋼からなる柱)が接合する梁は「G1」とする。
耐風梁は「G1」とする。ここで、住宅の外周に面
する吹き抜け、階段室で長さが2.5mを超える梁は耐
風梁と見做す。上記乃至のいずれにも該当しない梁
は、初期設定の「B4」となる。
【0034】梁の自動選定モードを用いた場合、伏図の
作成終了後、パソコン1に構造計算を行わせた段階で、
上記自動選定された梁のいずれかが強度不足等と判定さ
れた場合は、以下の条件で自動選定された梁が自動的に
サイズアップされ、サイズアップ後に再度、構造計算が
行われる。すなわち、
作成終了後、パソコン1に構造計算を行わせた段階で、
上記自動選定された梁のいずれかが強度不足等と判定さ
れた場合は、以下の条件で自動選定された梁が自動的に
サイズアップされ、サイズアップ後に再度、構造計算が
行われる。すなわち、
【0035】 構造計算による応力解析の結果、支持
柱の応力伝達に寄与すると判定された梁は「G3」にサ
イズアップされる。ここで、支持柱の応力伝達に寄与す
る梁とは、支持柱が取り付く全ての節点に単位鉛直荷重
を作用させ、応力の伝達率が10%以上となる梁である
と定義する。
柱の応力伝達に寄与すると判定された梁は「G3」にサ
イズアップされる。ここで、支持柱の応力伝達に寄与す
る梁とは、支持柱が取り付く全ての節点に単位鉛直荷重
を作用させ、応力の伝達率が10%以上となる梁である
と定義する。
【0036】 構造計算による応力解析の結果、ラー
メン架構に寄与すると判定された梁は「G3」にサイズ
アップされる。ここで、ラーメン架構に寄与する梁と
は、水平荷重時に強軸方向の曲げ応力が発生する梁であ
ると定義する。
メン架構に寄与すると判定された梁は「G3」にサイズ
アップされる。ここで、ラーメン架構に寄与する梁と
は、水平荷重時に強軸方向の曲げ応力が発生する梁であ
ると定義する。
【0037】 構造計算による断面検定の結果、強度
不足と判定された梁は、「B」梁については、「B4」
→「B3」→「B1」の順でサイズアップし、「G」梁
については「G3」→「G1」の順でサイズアップす
る。但し、「B1」、「G1」以上のサイズアップは行
わない。なお、実際の梁の入力に際しては、一部の梁に
ついて入力操作者が梁の種類を選定し、残りの一部の梁
について自動選定モードを使用するようにしても差し支
えない。また、基礎梁12については、通常、自動選定
は行わない。
不足と判定された梁は、「B」梁については、「B4」
→「B3」→「B1」の順でサイズアップし、「G」梁
については「G3」→「G1」の順でサイズアップす
る。但し、「B1」、「G1」以上のサイズアップは行
わない。なお、実際の梁の入力に際しては、一部の梁に
ついて入力操作者が梁の種類を選定し、残りの一部の梁
について自動選定モードを使用するようにしても差し支
えない。また、基礎梁12については、通常、自動選定
は行わない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係るコンピュータ画面による梁の入力表示方法は、表
示部に建築物の各階の伏図を作成するための入力画面を
表示し、上記入力画面上で入力部から梁の始点と終点の
2点が入力されることにより、演算部は、両端位置が上
記始点と終点より内側に位置する梁の平面形状を表す矩
形状の画像を作成して、互いに直交する2つの梁の端部
同士がいずれも建築物のコーナ部を占有しない状態で上
記入力画面上に表示し、上記入力画面上で上記入力部か
らいずれか一方の梁の一端部の指定が入力されることに
より、上記演算部は、当該梁の一端部が上記コーナ部を
占有するように表示の切換を行うので、コンピュータへ
の梁の入力を容易に行うことができるようになるととも
に、コーナ部において互いに連結される2つの梁を入力
する場合に、いずれの梁がコーナ部を占有するかを的確
に選択して入力できるようになり、且つ入力作業も容易
に行える。
に係るコンピュータ画面による梁の入力表示方法は、表
示部に建築物の各階の伏図を作成するための入力画面を
表示し、上記入力画面上で入力部から梁の始点と終点の
2点が入力されることにより、演算部は、両端位置が上
記始点と終点より内側に位置する梁の平面形状を表す矩
形状の画像を作成して、互いに直交する2つの梁の端部
同士がいずれも建築物のコーナ部を占有しない状態で上
記入力画面上に表示し、上記入力画面上で上記入力部か
らいずれか一方の梁の一端部の指定が入力されることに
より、上記演算部は、当該梁の一端部が上記コーナ部を
占有するように表示の切換を行うので、コンピュータへ
の梁の入力を容易に行うことができるようになるととも
に、コーナ部において互いに連結される2つの梁を入力
する場合に、いずれの梁がコーナ部を占有するかを的確
に選択して入力できるようになり、且つ入力作業も容易
に行える。
【0039】請求項2に係るコンピュータ画面による梁
の入力表示方法は、請求項1の入力表示方法において、
上記入力部から梁が入力される際、制御部は、複数種の
梁の種類に対応した名称と、個々の梁の断面形状及び断
面寸法とを表示した表示領域を上記入力画面上に表示
し、上記演算部は、上記表示領域から選定された梁の種
類に応じて、当該梁の平面形状を表す矩形状の画像を作
成して上記入力画面上に表示するので、例えば、幅寸法
の異なる複数種の梁を有する場合、上記画像のデータの
作成時に幅寸法に応じて画像を作成することにより、選
定した梁に応じた幅寸法で上記画面上への表示を行うこ
とができ、入力作業者は、梁の幅寸法等にかかわらず、
梁の両端の2点のみを入力すればよいので、入力作業は
容易なものとなる。
の入力表示方法は、請求項1の入力表示方法において、
上記入力部から梁が入力される際、制御部は、複数種の
梁の種類に対応した名称と、個々の梁の断面形状及び断
面寸法とを表示した表示領域を上記入力画面上に表示
し、上記演算部は、上記表示領域から選定された梁の種
類に応じて、当該梁の平面形状を表す矩形状の画像を作
成して上記入力画面上に表示するので、例えば、幅寸法
の異なる複数種の梁を有する場合、上記画像のデータの
作成時に幅寸法に応じて画像を作成することにより、選
定した梁に応じた幅寸法で上記画面上への表示を行うこ
とができ、入力作業者は、梁の幅寸法等にかかわらず、
梁の両端の2点のみを入力すればよいので、入力作業は
容易なものとなる。
【0040】請求項3に係るコンピュータ画面による梁
の入力表示方法は、請求項2記載の入力表示方法におい
て、梁の使用位置や他部材との接続関係に応じて上記複
数種の梁の中からいずれの梁を選定するかの選定基準が
予め記憶部に記憶されており、上記入力画面上で上記入
力部から梁が入力される際、上記演算部は、上記選定基
準に基づいて上記複数種の中からいずれかの梁を自動的
に選定し、上記伏図の完成後、上記演算部は、上記記憶
部に記憶された構造計算用プログラムに従って 構造計算
を行い、上記自動的に選定した梁のいずれかが強度不足
と判定された場合には、当該梁をより強度の高い梁に置
換する処理を行うので、入力作業者は自ら梁の選定をす
る必要がなくなり、入力作業が一層容易になるととも
に、建築物の設計に関する特別の知識を有しない者でも
設計を行うことができるようになる。また、コンピュー
タが当初に自動選定した梁が万一強度不足の梁であって
も、コンピュータが構造計算後により強度の高い梁で置
換させることにより、コンピュータによって当初に自動
選定された梁が万一強度不足であっても、最終的に充分
な強度を有する梁が選定されるようになる。
の入力表示方法は、請求項2記載の入力表示方法におい
て、梁の使用位置や他部材との接続関係に応じて上記複
数種の梁の中からいずれの梁を選定するかの選定基準が
予め記憶部に記憶されており、上記入力画面上で上記入
力部から梁が入力される際、上記演算部は、上記選定基
準に基づいて上記複数種の中からいずれかの梁を自動的
に選定し、上記伏図の完成後、上記演算部は、上記記憶
部に記憶された構造計算用プログラムに従って 構造計算
を行い、上記自動的に選定した梁のいずれかが強度不足
と判定された場合には、当該梁をより強度の高い梁に置
換する処理を行うので、入力作業者は自ら梁の選定をす
る必要がなくなり、入力作業が一層容易になるととも
に、建築物の設計に関する特別の知識を有しない者でも
設計を行うことができるようになる。また、コンピュー
タが当初に自動選定した梁が万一強度不足の梁であって
も、コンピュータが構造計算後により強度の高い梁で置
換させることにより、コンピュータによって当初に自動
選定された梁が万一強度不足であっても、最終的に充分
な強度を有する梁が選定されるようになる。
【0041】請求項4に係る記録媒体は、請求項1乃至
3のいずれかに記載したコンピュータ画面による梁の入
力表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であるか
ら、これらの記録媒体を使用または販売等することによ
り、上記した有益な梁の入力表示方法を一般に普及させ
ることができる。
3のいずれかに記載したコンピュータ画面による梁の入
力表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であるか
ら、これらの記録媒体を使用または販売等することによ
り、上記した有益な梁の入力表示方法を一般に普及させ
ることができる。
【図1】本発明の実施の形態で使用するノート型のパソ
コンを示す概略斜視図。
コンを示す概略斜視図。
【図2】上記パソコンの表示部に表示される伏図入力用
の画面を示す説明図。
の画面を示す説明図。
【図3】上記画面上に梁の種類を表示させた様子を示す
説明図。
説明図。
【図4】上記画面上で梁の種類を選択した様子を示す説
明図。
明図。
【図5】上記画面上で梁を入力する様子を示す説明図。
【図6】上記画面上に梁の平面形状が表示された状態を
示す説明図。
示す説明図。
【図7】上記画面上に複数の梁の平面形状が表示された
状態を示す説明図。
状態を示す説明図。
【図8】上記画面上に互いに直交し且つコーナ部で接続
される2つの梁の平面形状が表示された状態を示す説明
図。
される2つの梁の平面形状が表示された状態を示す説明
図。
【図9】図8の2つの梁の内の一方の端部が上記コーナ
部を占有するように表示を切り換えた状態を示す説明
図。
部を占有するように表示を切り換えた状態を示す説明
図。
【図10】上記画面上に基礎梁の種類を表示させた様子
を示す説明図。
を示す説明図。
【図11】上記画面上に基礎梁の平面形状が表示された
状態を示す説明図。
状態を示す説明図。
【図12】上記画面上に基礎幅の種類を表示させた状態
を示す説明図。
を示す説明図。
【図13】上記画面上に基礎幅を変えて基礎梁及び基礎
を表示させた状態を示す説明図。
を表示させた状態を示す説明図。
【図14】上記画面上に基礎梁のダウン量の種類を表示
させた状態を示す説明図。
させた状態を示す説明図。
【図15】上記画面上に基礎梁のダウン領域を表示させ
た状態を示す説明図。
た状態を示す説明図。
【図16】上記画面上で自動選定モードで梁を入力する
様子を示す説明図。
様子を示す説明図。
1 パソコン(コンピュータ)
5 表示部
10 梁
12 基礎梁(梁)
A 入力画面(画面)
F フロッピーディスク(記録媒体)
S1 始点
S2 終点
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 平松 哲雄
大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水
ハウス株式会社内
(72)発明者 塚田 雅一
大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水
ハウス株式会社内
(56)参考文献 特開 平7−254000(JP,A)
特開 平6−251109(JP,A)
特開 平7−271841(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06F 17/50
Claims (4)
- 【請求項1】 表示部に建築物の各階の伏図を作成する
ための入力画面を表示し、 上記入力画面上で入力部から梁の始点と終点の2点が入
力されることにより、演算部は、両端位置が上記始点と
終点より内側に位置する梁の平面形状を表す矩形状の画
像を作成して、互いに直交する2つの梁の端部同士がい
ずれも建築物のコーナ部を占有しない状態で上記入力画
面上に表示し、 上記入力画面上で上記入力部からいずれか一方の梁の一
端部の指定が入力されることにより、上記演算部は、当
該梁の一端部が上記コーナ部を占有するように表示の切
換を行う ことを特徴とするコンピュータ画面による梁の
入力表示方法。 - 【請求項2】 上記入力部から梁が入力される際、制御
部は、複数種の梁の種類に対応した名称と、個々の梁の
断面形状及び断面寸法とを表示した表示領域を上記入力
画面上に表示し、上記演算部は、上記表示領域から選定
された梁の種類に応じて、当該梁の平面形状を表す矩形
状の画像を作成して上記入力画面上に表示することを特
徴とする請求項1記載のコンピュータ画面による梁の入
力表示方法。 - 【請求項3】 梁の使用位置や他部材との接続関係に応
じて上記複数種の梁の中からいずれの梁を選定するかの
選定基準が予め記憶部に記憶されており、上記入力画面
上で上記入力部から梁が入力される際、上記演算部は、
上記選定基準に基づいて上記複数種の中からいずれかの
梁を自動的に選定し、上記伏図の完成後、上記演算部
は、上記記憶部に記憶された構造計算用プログラムに従
って構造計算を行い、上記自動的に選定した梁のいずれ
かが強度不足と判定された場合には、当該梁をより強度
の高い梁に置換する処理を行うことを特徴とする請求項
2記載のコンピュータ画面による梁の入力表示方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載したコ
ンピュータ画面による梁の入力表示方法をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読取可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23621697A JP3375043B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | コンピュータ画面による梁の入力表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23621697A JP3375043B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | コンピュータ画面による梁の入力表示方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1185814A JPH1185814A (ja) | 1999-03-30 |
JP3375043B2 true JP3375043B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=16997509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23621697A Expired - Fee Related JP3375043B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | コンピュータ画面による梁の入力表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3375043B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6054190B2 (ja) * | 2013-01-31 | 2016-12-27 | 大和ハウス工業株式会社 | 構造材の最適断面選定方法・選定装置・選定プログラム |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP23621697A patent/JP3375043B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1185814A (ja) | 1999-03-30 |
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