JP3374704B2 - 補助ペダル装置 - Google Patents

補助ペダル装置

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JP3374704B2
JP3374704B2 JP16061697A JP16061697A JP3374704B2 JP 3374704 B2 JP3374704 B2 JP 3374704B2 JP 16061697 A JP16061697 A JP 16061697A JP 16061697 A JP16061697 A JP 16061697A JP 3374704 B2 JP3374704 B2 JP 3374704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、児童等足の短い人
のために使用される電子楽器の補助ペダル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンソールタイプの電子鍵盤楽器におい
ては、一般に、足で楽音を制御するエクスプレッション
ペダルが設けられている。このペダルでは、楽音の音量
などが制御されるほかに、ペダル側部に設けられた操作
子(レバー)によってリズムのオンオフ、音色及びリズ
ムのレジスト切り替え等が行われる。ところで、低学年
児童等がこれを操作しようとすると、足が届かないこと
があるので、備え付けペダルの上に載置した補助ペダル
が考えられる。実公昭38−1574は、電子楽器では
ないが、オルガンペダルの補助ペダルとして、足の継ぎ
足しタイプの補助ペダルが考案されている。また、実開
昭63−88899では、ペダル鍵をボックスごと上下
させる技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においてはいずれもレバー付きペダルを開示して
いない。レバーもペダルも支障なく機能させる補助ペダ
ルを実現させようとすると、何らかの工夫が必要であっ
た。何故なら楽器に備え付けのペダル装置のレバーは、
その被駆動部材(スイッチ等)が下方にあるため、レバ
ーの軸方向に制限を受けている。そして、これら制限を
受けたペダル装置に補助ペダルを載置したとして、レバ
ー操作感覚が楽器本体のそれと、補助ペダルのそれとで
著しく異なることは、避けねばならない。さもないと、
いずれは、補助ペダル使用の児童がやがてこれを不必要
とする時期が来て取り外した場合にレバー操作感覚が異
なると演奏に支障を来たす。
【0004】さらにまた、足の大きな人と、小さな人と
が同一のペダルのレバーを操作することを考えた場合、
大きな人は、土踏まずに近い側部でレバーを操作する
が、小さな人は、足先で操作することになる。このよう
な現象を考慮すると、楽器本体のペダルに良いレバー構
造が補助ペダル装置にも良いとは限らない。やはり、こ
の辺も工夫しなければならない要素の一つでもあり、足
の小さな人にやさしい(フィットした)レバー構造を持
つ補助ペダル装置が望まれる由縁でもある。
【0005】そこで本発明では、足の短い人のためのペ
ダルオンペダル方式の補助ペダル装置の提供を全請求項
共通の目的とするとともに、請求項1及び2では、さら
に、前述の制限をクリアして楽器本体ペダルへの取り付
けが簡単である補助ペダル装置の提供を目的としてい
る。請求項3では、レバー操作感が楽器本体ペダルとあ
まり変わらない補助ペダル装置の提供を目的としてい
る。請求項4では、足の小さな人にやさしいレバー付き
補助ペダル装置の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した対応する目的を
達成するために、本発明請求項1記載の補助ペダル装置
は、ペダル板を有し、そのペダル板側面に楽音制御レバ
ーを突設したペダル装置の操作性を補助するための補助
ペダル装置であって、前記ペダル装置のペダル板の表面
にその裏面が載置される所定厚みを有した補助ペダル本
体と、前記補助ペダル本体に設けられ該補助ペダル本体
から前記ペダル板の裏面側まで伸設した複数のチャック
部材と、前記補助ペダル本体に回動自在に設けられた補
助レバーであって、その前記補助ペダル本体表面側の箇
所が前記補助ペダル本体表面より突設し、その前記補助
ペダル本体裏面側の箇所が前記補助ペダル本体と前記ペ
ダル板とを載置した場合に前記楽音制御レバーと連動す
るものとを有し、前記補助ペダル本体がペダル板に載置
されたときに、前記補助レバーの補助ペダル本体表面側
の箇所を脚で操作することで、前記楽音制御レバーを操
作するようにしたことを特徴とする。本発明請求項1記
載の補助ペダル装置によれば、ペダル装置のペダル板に
補助ペダル本体を載置した際、上記複数のチャック部材
がペダル装置のペダル板をチャックし、ペダル板の楽音
制御レバーと補助ペダル板の補助レバーとが連動する位
置で嵌合する。これにより、補助レバーの補助ペダル本
体表面側の箇所を脚で操作するとその他方側で楽音制御
レバーが押される。
【0007】また、上記した対応する目的を達成するた
めに、本発明請求項2記載の補助ペダル装置は、ペダル
板とそのペダル板の左右側面と平行な軸部を介して前記
ペダル板に対し回動自在に設けられた楽音制御レバーを
有し、該楽音制御レバーはその操作部分が前記ペダル板
の表面から突設したペダル装置の操作性を補助するため
の補助ペダル装置であって、前記ペダル装置のペダル板
の表面にその裏面が載置される所定厚みを有した補助ペ
ダル本体と、該補助ペダル本体に設けられた前記ペダル
板を掴むチャック部材と、該補助ペダル本体の操作面に
直交して配設された軸部を介して回動自在に設けられ、
前記楽音制御レバーに連動する補助レバーとを有し、前
記ペダル板の表面に補助ペダル本体が載置されたとき
に、前記楽音制御レバーと前記補助レバーのそれぞれの
回転軸が直交するように構成したことを特徴とするよう
に構成した。本発明請求項2記載の補助ペダル装置によ
れば、楽音制御レバーの回動軸と楽音制御レバーに連動
する補助レバーの回転軸が直交していることにより、楽
音制御レバーの許動範囲をフルカバーしつつ、楽音制御
レバーそのものに干渉されず、該レバーで駆動される被
駆動部材にも干渉せず、両レバーの連動がその当接点を
点接触にて可能にしている。
【0008】また、上記した対応する目的を達成するた
めに、本発明請求項3記載の補助ペダル装置は、ペダル
板とそのペダル板に対し軸部を介して回動自在に配設さ
れた楽音制御レバーを有し、該楽音制御レバーはその操
作部分が前記ペダル板の表面から突設したペダル装置の
操作性を補助するための補助ペダル装置であって、前記
ペダル装置のペダル板の表面にその裏面が載置される所
定厚みを有した補助ペダル本体と、該補助ペダル本体に
設けられた前記ペダル板を掴むチャック部材と、前記補
助ペダル本体に回動自在に設けられ、前記楽音制御レバ
ーと連動する補助レバーとを有し、前記ペダル板の表面
に前記補助ペダル本体が載置されたときに、前記楽音制
御レバーと前記補助レバーが当接し、その当接点と前記
楽音制御レバーと前記補助レバーのそれぞれの回転中心
との距離が、ほぼ同一になるように構成したことを特徴
とする。本発明請求項3記載の補助ペダル装置によれ
ば、補助レバーが補助ペダル装置の側方外側に移動操作
されると、当接点を介して楽音制御レバーの操作部が楽
器本体ペダル板に対して側方に移動し、これによって、
被駆動部材が駆動される。この時、当接点と両レバーの
回動中心との距離をほぼ同一にしているので、補助ペダ
ル装置にて補助レバーを操作する操作感と楽器本体ペダ
ル装置にて楽音制御レバーを操作する操作感とがほぼ同
一になる。これによって、補助ペダルを使用していた人
がこれを外して楽器本体ペダル装置を直に操作するよう
になった場合でも違和感なく操作が可能となる。
【0009】またさらに、上記した対応する目的を達成
するために、本発明請求項4記載の補助ペダル装置は、
ペダル板と該ペダル板に設けられた楽音制御レバーを有
するペダル装置の操作性を補助するための補助ペダル装
置であって、前記ペダル板の表面にその裏面が載置され
る補助ペダル本体と、該補助ペダル本体に足を置いたと
きの足先側に軸部が設けられ、前記補助ペダル本体に足
を置いたときの踵側に操作部が設けられた補助レバーで
あって、前記楽音制御レバーと連動するものと、前記補
助ペダルに設けられ、補助ペダル本体をペダル板に対し
て固着する固着手段とを有し、前記補助ペダル本体がペ
ダル板に載置されたときに、前記補助レバーの操作部を
脚で操作することで、前記楽音制御レバーを操作するよ
うにしたことを特徴とする。本発明請求項4記載の補助
ペダル装置によれば、補助ペダル本体に足を置いたとき
の足先側に軸部が設けられ、前記補助ペダル本体に足を
置いたときの踵側に操作部が設けられたので、足の小さ
な人は主に該レバーを足先付近で操作する。操作初期で
は、足先側方がレバー操作部に当接するが、レバー回転
進行時のスイッチオン近傍時では、ほぼ足先がレバー操
作部に斜めに当接するようになる。この方が足先からレ
バーに対して力が伝達し易く、楽器本体ペダルのレバー
回動モードに対し足の小さい人にとっては力伝達機構と
して優れている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態の1つ
を図1〜図3を用いて説明する。図1は、電子楽器本体
に固着される楽器本体ペダル装置のペダル板の上に補助
ペダル装置を取り付けた側面図であり、図2は、図1の
斜め上方Aから図1の装置を矢視方向に見た平面図であ
る。楽器本体ペダル装置1は、基台10と、この上部に
突出した突出部13の軸受部14を介して回動自在に結
合された足操作部20とからなる。基台10は、楽器本
体(図示せず)につめ部11とネジ12とにて固着され
ている。足操作部20は、ペダル板21とこのペダル板
21の基台10への取り付け部であって、踏込量をセン
サに伝達する駆動部でもある接続部22とからなる。ペ
ダル板21を足の裏で矢印B方向に回転させると、基台
10の内部に設けられた図示しない回転型可変抵抗器等
からなる回転量検出センサを図示しない駆動片にて駆動
させ、回転量を楽器本体に出力し、例えば楽器の音量を
制御する。上記センサは、ロータリーエンコーダや、ス
ライドボリューム、ポテンショメータ等種種のものが考
えられる。
【0011】ところで、図1に示された楽器本体ペダル
装置1のペダル板21は、踏み板内にレバー及びスイッ
チなどを全て収納し得る仕様にして、板厚以上に突起物
を突出させないようにしているため、若干板厚を厚くし
ている。しかしながら、そのまま板厚を厚く見せると、
見栄えが悪いので、ペダル板周縁下面を中心方向に斜め
にカットしたカット面213、215、217にしてい
る。前後面は、特に人目に触れることから大きなカット
面215、213にしている。また、図1、図2に示さ
れたペダル装置は、ペダル側部にレバー23、24を有
する。両レバー23、24は、その詳細を右レバー24
を代表して図3に示す。図3は、図1を矢視C方向から
見たレバー前方部をC方向に対し、直角とする面で切っ
た部分断面図である。なお、左レバー23は、右レバー
24に対し左右対称的に構成されるものであり、それ以
外は等価である。
【0012】両レバー23、24は、略L型をしてい
て、カバー付き操作部L1、L2とアクチュエータ部A
Cとにて、各種ファンクション機能を、機能させるスイ
ッチSWをオンオフさせる。操作部L1,L2は、L字
本体部Lと先端部にある操作部分231、241とから
なる。例えば、左レバー23では、リズムのオンオフ、
エンディング始動、フィルイン始動等の指令信号を出力
し、右レバー24では、音色、効果、リズム等がミック
スされた各種スタイルを演奏者の指示する任意のタイミ
ングで切り替えるレジストレーション切り替え指令信号
を出力する。なお、レバー23、24は、コイルスプリ
ングSPにてアクチュエータACを付勢方向Dに付勢し
ている。これによって、操作部L1はレバー回動軸ax
を中心に回動し、非駆動時には、ペダル板21の中心方
向に復帰される。図3の実線位置が非操作時の復帰位置
で、一点鎖線位置が操作時の変位位置である。上記回動
軸axは、図1及び図2に一点鎖線の位置で示され、ペ
ダル板21の踏み板面と平行に伸設される。
【0013】ところで、補助ペダル装置30の構成とし
ては、略直方体をした補助ペダル本体31と、本体31
の下面にネジ等で固着される後方ストッパ部材32と、
コ字状をなし、本体31の下面にネジ等で固着されるサ
イドストッパ部材33、34と、鉤部351を下部に有
した前方ストッパ部材35と、補助レバーとしての蝶番
構造の左レバー部材36及び右レバー部材37とからな
り、後方ストッパ部材32とサイドストッパ34とは、
一体的にA方向から見てT字状に形成されている。そし
て本体31は、その下面には重量及び材料を軽減するた
め、図1に点線で示したような大きな凹部301が設け
られ、上面には、足の踵に対応する部位に、滑りにくい
溝付きゴムパッド38を、足先部においては、滑りやす
い樹脂パッド39が浅い抉り部に嵌め込み固着され、わ
ずかに上面を突出させて貼着される。
【0014】また、上記ストッパ部材33、34は、ペ
ダル板サイド面と当接する両当接面を本体31の横(左
右)方向の移動を規制するストッパとして機能させる。
前後方向の規制は、ストッパ部材35、32にて行わ
れ、ペダル板前後面と当接する当接面を本体31の前後
方向の移動を規制するストッパとして機能させる。さら
に、上下方向の規制は、前後ストッパ部材35、32の
自由端に設けた鉤部351、321にてペダル板21の
下面縁部をチャックすることで可能にしている。従っ
て、ストッパ部材35、32は、補助ペダル装置の楽器
本体ペダル装置に対するチャック部材であるという事が
できる。
【0015】楽器本体ペダル装置1に補助ペダル装置3
0を載置して固着するには、次の手順で行われる。ま
ず、補助レバー36、37の駆動部362、372を本
体31の側部に当接させておく。次に、本体31の長手
方向及び、短手方向のいずれの縦断面形状もコ字状をな
す後方ストッパ部材32であって、その後面をなす裏面
方向に伸びた伸設部322に楽器本体のペダル板21の
後側面211を当接させるように本体31を移動する。
この動作には、鉤部321がペダル板21の後方下面縁
部(テーパー部)213にガイドさせられて、移動する
ことを含んでいる。この動作と同時に、ペダル板21の
側面が、ストッパ33、34の当接面と当接させられな
がら両ペダル31、21が接近する。この動作の終了付
近において、全体として弾性体(板バネ部材)で形成した
チャック部材(ストッパ部材)35の前面をなす裏面方
向に伸びた伸設部353の自由端側に設けた鉤部351
のスライド面352がペダル板21の前方上面縁部21
6によってガイドされ、鉤部321の折曲部354がペ
ダル板21の前方側面を滑り降りてペダル板21の前方
下面縁部に設けたテーパー部215にチャック部材の弾
性にてチャックされる。
【0016】補助ペダル装置30が、楽器本体ペダル装
置1に完全にチャックされた状態では、テーパー部21
5、213及び鉤部351、321によって補助ペダル
装置30の楽器本体ペダル装置1への圧着方向かつ前後
方向の中心部への吸着力が働く。このことにより、ワン
タッチで補助ペダル装置30の楽器本体ペダル装置1へ
の取り付けが完了する。
【0017】また、補助ペダル装置30の楽器本体ペダ
ル装置1に対する離脱の手順としては、両サイドのH部
近傍を指で掴んで上方に持ち上げるようにすると、テー
パー部215から鉤部321が離脱し、その後は装着の
手順と反対のステップで離脱が行われる。従って、ワン
タッチで、補助ペダル装置30の楽器本体ペダル装置1
に対する離脱ができる。
【0018】ここで注目したいのは、離脱時において、
ペダル前方から離脱させるようにした点である。このよ
うにすると、曲演奏が終了した時、音量が最大にして終
っても補助ペダルを使用した人の次に使用しない人が演
奏する場合、誤って試し発音する場合があっても音量最
大から始まることはない。即ち、一般的にエクスプレッ
ションペダルは、踵踏み込みにて音量が最小になるもの
であるからである。
【0019】次に補助レバーの詳細を説明する。補助レ
バー36、37は、図1〜4に示すように蝶番構造をな
し、本体31の前側面311における左右端部に、その
取り付け部361、371がネジ91、92にて固着さ
れ、その回動軸j1、j2を取り付け部361、371
の端部に有し、駆動部362、372が、取り付け部3
61、371に対し回動自在に設けられている。駆動部
362、372は、操作部S1、S2と、この操作部を
所定回動軌跡を有するように回動させるための連結杆S
T1、ST2とからなる。上記回動軸j1、j2は、ペ
ダル板21の操作面31uに対し垂直に設けられ、操作
部L1のレバー回動軸axに対して直交している。
【0020】ここで、図3、図4にて補助レバーが、楽
音制御レバーを駆動する様子を説明する。図4は、図
1、図2の左レバー23及び補助レバー36を上面(矢
視方向A)から見た平面図であって、レバーの非駆動時
を実線で、駆動時を一点鎖線で示している。図3、図4
で示すように非駆動時においては補助レバー36と左レ
バー23とは、当接点Tを含む面の面接触にて当接して
いる。そして、補助ペダルの操作部S1が足で左方に押
されると、左レバー23は当接点Tを介して左方に押さ
れることになる。そして、スイッチSWが駆動される駆
動時には、L2で示す位置にレバー23が移動する。こ
の時の当接点TはT1〜T2に移動する。即ち、レバー
23の自由端先端より少し下方に移動した該当接点T2
を含む水平断面部CUの一点に位置する。
【0021】このように補助レバー36と楽音制御レバ
ー23とが連動動作をするが、非駆動位置に対する駆動
位置における楽音制御レバー23の変位距離は、上記連
動動作に関係なく、スイッチSW近傍に設けたストッパ
によってアクチュエータ部ACが受け止められ、上記当
接点Tの移動距離とほぼ同じのd1となる。このd1
は、約10mm程度である。そして、補助レバー36の
変位距離もレバー23によって決まり、d1となる。よ
り正確には、上記当接点Tは、レバー23の操作部L1
及びレバー36の連結杆ST1の所定位置を固定位置と
するものでなく連動と共に移動する。それは、両者L
1、ST1と共に回転動作をするからで、共に擦れ合い
ながらレバー23側の当接点Tは、上から下へ(自由端
側から軸ax側へ)、そしてレバー36側の当接点T
は、軸j1側から自由端側へ移動する。従って、この移
動は、摩擦によるスライドとなり、摩耗の原因になるか
ら、なるべく最小に押さえることが望ましい。しかし、
レバー36は、既存品であり、変更できないので、少な
くともレバー23の当接点Tと軸j1との距離D1をレ
バー36の当接点Tと軸axとの距離D2に等しくす
る。または、D1>D2にする。
【0022】このようにすることにより、上記摩耗が小
さく押さえられ、経年変化の少ない操作感普遍のレバー
が実現できる。また、補助レバーから本当のレバーへの
使用移行時に操作感に違和感のないレバーとなる。上記
D1とD2との関係は、D1=(0.7〜2.0)*D
2程度ならD1とD2とが略同一とみなせ、上記の作用
効果を享受し得る。さらに、図1〜図4によると、両レ
バーの連動が点接触のため、動作が安定する。また、両
レバーの回転軸が直交しているので、設計自由度があ
る。また、補助ペダル本体の先端方向に補助レバーの軸
部を設け、操作部S1をそれより後方(踵の方)に設け
たので、駆動終了付近において小さい人の足の先端が補
助レバー36の操作部S1のより自由端側を押圧するこ
とになる。定性的には、押圧操作するに連れて力点を回
動支点から遠くなるように作用させるので、一般的に力
の弱い足の小さな人でも操作し易くなっている。これに
よって特にSWのオン近辺で、より確実な力伝達がなさ
れるので、スイッチオンしたつもりがオンしていないと
いう操作誤りの確率が小さくなる。
【0023】図5は、図1、図2に示した楽音制御ペダ
ル装置とはその形態が異なる他のペダル装置を示すもの
で、同一番号のところは、同一機能部材であって、各部
の形状は少し異なっているが、この発明にあまり関係し
ないのでその説明は同一番号を付すに留める。上記各部
形状が異なるのは、機種毎あるいはシリーズ毎に電子楽
器の形態が異なるので、それに合わせる必要があるから
である。
【0024】この装置で注目したいところは、ペダル板
021であって、その下面dfが中央から縁部までフラ
ットであり、図1のようなテーパー(カット面)部が存
在しないということである。このような機種にもこの発
明の補助ペダル装置は、確実にワンタッチで取り付け取
り外しができるようになっている。前述した補助ペダル
装置における本体装置にチャックするチャック部材3
2、35は、全体的にバネ材で形成され、伸設部322
の内寸が楽器本体ペダル板の板厚D4と同一に設定され
ている。
【0025】図1のペダル板21は、テーパー部21
3、215に鉤部312、351が嵌着するのに対し、
図5のペダル板021では、該鉤部がフラットな下面縁
部を嵌着する。即ち、前後複数のチャック部材35、3
2は、補助ペダル本体の平面状の略中心mを通る各対向
辺(前方辺311と後方辺312)近傍に各々設けら
れ、後方チャック部材32の鉤部321でペダル板02
1の下面後縁を嵌着した状態で、前側面あるいは前縁下
面またはその両面を弾着する。この場合、両チャック部
材35、32が弾性を有しているが、いずれか一方にの
み弾性を有するようにしてもよい。
【0026】図1及び図5によると、前記伸設部の距離
が複数種類の楽器本体ペダル板の板厚の1つと同じに形
成され、その同じに形成されたペダル板の上に載置され
た場合には、楽器本体ペダル板の前方側面を圧接し、な
おかつ該板の下面を前記鉤部にて保持し、上記と異なる
他種ペダル板の上に載置された場合には、そのペダル板
の裏面に形成された中央に向かうテーパ部に鉤部が当接
するような距離に伸設部の長さを設定したので、斜めに
力が働き、この場合(図1)も、と言うより、この場合
の方が上記弾性にて確実にガタツキなく、楽器本体ペダ
ル装置への補助ペダル装置の嵌着ができる。
【0027】以上、2種類の楽器本体ペダル装置に補助
ペダル装置を装着する場合について述べてきたが、レバ
ー構造の種類も含めると、さらに多種の楽器本体ペダル
装置が存在する。この発明の補助ペダル装置は、それら
全てのものに適合するように考えられている。即ち、一
般に楽音制御レバーは、ペダル板に対して、略ある一定
の位置に配設されているものであるので、若干その形状
が異なっても大略的にはペダル板上の略同一位置を略同
一に押圧すれば足りる。そこで、この条件のもとに、備
え付けレバーの個数のみに着目し、図2のような両レバ
ー付きの楽器本体ペダル装置、いずれか一方のレバー付
き楽器本体ペダル装置、レバー無しの楽器本体ペダル装
置について、その使用法をまとめると次のようになる。
【0028】 1:両レバー付き…図1、図2のとおり、 2:レバー無し…(1)レバー23、24を取り外して演奏するものとする。 この場合、販売方法としては、レバー付きを前提とする が、レバー取り外し状態で梱包する。そして、このレバ ーは、凹部301に収納されることにすると、梱包の箱 が小さくてすむ。 (2)図2のように補助レバーを付けて販売され、かつ、レバ ー無しの楽器本体ペダル板に装着の場合は、図2におい て、連結杆ST1、ST2を361、371側に当接さ せておく。この場合、蝶番軸j1、j2は、圧接構造と し、外力が加わらなければ、任意の位置で静止する構成 とする。 3:片方レバー付き……上記2を片方に施す。
【0029】また、この発明における補助ペダル装置の
使用形態として、、多機種に使用されるが、あまり頻繁
に変えない場合は、凹部301を補助レバーの仮保持部
として利用してもよい。この場合凹部301には、ネジ
91、92が螺着される孔を設けたレバー保持具(図示
せず)を設けて、この保持具に使用しない補助レバーを
仮保持しておくと紛失することがなくなり、移動または
梱包などがコンパクトで容易になる。凹部301に補助
レバーを保持する場合は連結杆ST1と操作部S1とを
その長手方向を同一にするよう一方のネジ(図示せず)
を外して、そろえて行うようにする。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明によれば、楽器本体ペダル装置の楽音制御レバー
の構造的制限をクリヤして、このレバーと他方で確実に
連動させつつ、補助ペダル本体表面より突出した一方
(操作部)を有する補助レバーを足のクイック操作で操
作することができる。また、構成簡単にして、楽器本体
ペダル装置への取り付けもチャック部材にて簡単にで
き、低学年児童等の足の短い人でも容易にペダル操作を
し得る。
【0031】請求項2記載の発明によれば、低学年児童
等の足の短い人でも容易にペダル操作をし得る効果に加
え、上記両レバーの回動軸が直交して設けられているの
で、楽音制御レバー及びその関連部品の占有空間を避け
ることができ、設計自由度が増す。
【0032】請求項3記載の発明によれば、低学年児童
等の足の短い人でも容易にペダル操作をし得る効果に加
え、補助レバーから本当のレバーへの使用移行時に操作
上の違和感を発生しない。
【0033】請求項4記載の発明によれば、低学年児童
等の足の短い人でも容易にペダル操作をし得る効果に加
え、力伝達機構の優れた足操作レバーを有する補助ペダ
ル装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補助ペダル装置を楽器本体ペダル装置
に装着した状態を示す側面図である。
【図2】同状態を示す図1のA方向から見た平面図であ
る。
【図3】同状態における両装置の右レバーを図1のC方
向から見た該レバー周辺の一部断面図である。
【図4】同状態における両装置の左レバーが操作ととも
に変位する作用を示した平面図である。
【図5】補助ペダル装置が装着されるべき他の楽器本体
ペダル装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1…楽器本体ペダル装置、 21…楽器本体ペダル装置
のペダル板、23、24…楽音制御レバー、 231、
241…楽音制御レバーの操作部分 36、37…補助レバー 30…補助ペダル装置、 31…補助ペダル本体、31
u…補助ペダル本体の操作面、 j1,j2…補助レバ
ーの軸部 32…後方ストッパ部材(チャック部材:固着手段)、
35…前方ストッパ部材(チャック部材:固着手段)、
322、353…伸設部、 321、351…鉤部 m…補助ペダル本体の平面状の中心、 211…楽器本
体ペダル板の後側面、311…補助ペダル板の前側面、
312…補助ペダル板の後側面、df…楽器本体ペダ
ル板の下面、 213、215…カット面(テーパー
部) ax…楽器本体ペダル板の楽音制御レバー軸部、 T…
当接点

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダル板を有し、そのペダル板側面に楽
    音制御レバーを突設したペダル装置の操作性を補助する
    ための補助ペダル装置であって、 前記ペダル装置のペダル板の表面にその裏面が載置され
    る所定厚みを有した補助ペダル本体と、 前記補助ペダル本体に設けられ該補助ペダル本体から前
    記ペダル板の裏面側まで伸設した複数のチャック部材
    と、 前記補助ペダル本体に回動自在に設けられた補助レバー
    であって、その前記補助ペダル本体表面側の箇所が前記
    補助ペダル本体表面より突設し、その前記補助ペダル本
    体裏面側の箇所が前記補助ペダル本体と前記ペダル板と
    を載置した場合に前記楽音制御レバーと連動するものと
    を有し、前記補助ペダル本体がペダル板に載置されたと
    きに、前記補助レバーの補助ペダル本体表面側の箇所を
    脚で操作することで、前記楽音制御レバーを操作するよ
    うにしたことを特徴とする補助ペダル装置。
  2. 【請求項2】ペダル板とそのペダル板の左右側面と平行
    な軸部を介して前記ペダル板に対し回動自在に設けられ
    た楽音制御レバーを有したペダル装置の操作を補助する
    ための補助ペダル装置であって、 前記ペダル装置のペダル板の表面にその裏面が載置され
    る所定厚みを有した補助ペダル本体と、 該補助ペダル本体に設けられた前記ペダル板を掴むチャ
    ック部材と、 該補助ペダル本体の操作面に直交して配設された軸部を
    介して回動自在に設けられ、前記楽音制御レバーに連動
    する補助レバーとを有し、前記ペダル板の表面に補助ペ
    ダル本体が載置されたときに、前記楽音制御レバーと前
    記補助レバーのそれぞれの回転軸が直交するように構成
    したことを特徴とする補助ペダル装置。
  3. 【請求項3】 ペダル板とそのペダル板に対し軸部を介
    して回動自在に配設された楽音制御レバーを有し、該楽
    音制御レバーはその操作部分が前記ペダル板の表面から
    突設したペダル装置の操作性を補助するための補助ペダ
    ル装置であって、 前記ペダル装置のペダル板の表面にその裏面が載置され
    る所定厚みを有した補助ペダル本体と、 該補助ペダル本体に設けられた前記ペダル板を掴むチャ
    ック部材と、 前記補助ペダル本体に回動自在に設けられ、前記楽音制
    御レバーと連動する補助レバーとを有し、前記ペダル板
    の表面に前記補助ペダル本体が載置されたときに、前記
    楽音制御レバーと前記補助レバーが当接し、その当接点
    と前記楽音制御レバーと前記補助レバーのそれぞれの回
    転中心との距離が、ほぼ同一になるように構成したこと
    を特徴とする補助ペダル装置。
  4. 【請求項4】ペダル板と該ペダル板に設けられた楽音制
    御レバーを有するペダル装置の操作性を補助するための
    補助ペダル装置であって、 前記ペダル板の表面にその裏面が載置される補助ペダル
    本体と、 該補助ペダル本体に足を置いたときの足先側に軸部が設
    けられ、前記補助ペダル本体に足を置いたときの踵側に
    操作部が設けられた補助レバーであって、前記軸部を軸
    に回動して前記楽音制御レバーと連動するものと、 前記補助ペダルに設けられ、補助ペダル本体をペダル板
    に対して固着する固着手段とを有し、前記補助ペダル本
    体がペダル板に載置されたときに、前記補助レバーの操
    作部を脚で操作することで、前記楽音制御レバーを操作
    するようにしたことを特徴とする補助ペダル装置。
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