JP3374587B2 - 車両用アウターミラー装置 - Google Patents

車両用アウターミラー装置

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JP3374587B2
JP3374587B2 JP07350795A JP7350795A JP3374587B2 JP 3374587 B2 JP3374587 B2 JP 3374587B2 JP 07350795 A JP07350795 A JP 07350795A JP 7350795 A JP7350795 A JP 7350795A JP 3374587 B2 JP3374587 B2 JP 3374587B2
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文宏 村山
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、アウターミラーを担持
するシャフトを使用位置と格納位置との間で回動させる
車両用アウターミラー装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、アウターミラーを担持するシ
ャフトを使用位置と格納位置との間で回動させる車両用
アウターミラー装置が知られている。この車両用アウタ
ーミラー装置はシャフトを回転駆動する駆動機構と、そ
の駆動機構を内蔵しかつ車体に固定されるケースとを有
する。シャフトの回動角はそのケースに設けられてシャ
フトに係合するストッパ部材により規制されるようにな
っている。本件に関する先行技術として、例えば、公知
ではないが、特願平6−170912号に記載されてい
るものがある。この未公知の特願平6−170912号
に記載のストッパ部材はケースとストッパ部材とが別体
であり、車種に対応してシャフトの回動角を変更するよ
うな場合、このストッパ部材のみを交換することができ
て便利である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の車両用アウターミラー装置は、衝撃に基づきシャフ
トが回動してストッパ部材に当接したとき、ストッパ部
材がそのシャフトの衝突衝撃により変形し、ストッパと
しての機能を果たさなくなることが考えられ、ストッパ
部材の強度は高ければ高いほど好ましい。 【0004】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的は、ストッパ部材の強度を高めることの
できる車両用アウターミラー装置を提供することにあ
る。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に係わる請求項1
に記載の車両用アウターミラー装置は、上記課題を解決
するため、アウターミラーを担持しかつ使用位置と格納
位置との間で回動されるシャフトが車体に固定されるケ
ースに支承され、該ケースには前記シャフトの回動角を
規制するストッパ部材が設けられている車両用アウター
ミラー装置において、前記ストッパ部材は、前記ケース
に着脱可能に設置され、前記ケースには前記ストッパ部
材を補強する補強用突起が形成されている。 【0006】 【作 用】本発明に係わる車両用アウターミラー装置に
よれば、ストッパ部材が補強用突起により補強されてい
るので、衝撃に基づきシャフトが回動してストッパ部材
に過大な衝撃力が加わったとしても、ストッパ部材がそ
のシャフトの衝突衝撃により変形することが防止され
る。 【0007】 【実施例】以下に、本発明に係わる車両用アウターミラ
ー装置の実施例を図面を参照しつつ説明する。 【0008】図1において、1はステー、2はシャフ
ト、3はハウジング用の上部ケースである。ステー1の
先端部には図示を略すアウターミラーが取り付けられて
いる。ステー1の基端部は取り付けフランジ5に溶接固
定されている。シャフト2は図1〜図3に示すように係
合フランジ部6と柱状部7とを有する。取り付けフラン
ジ5にはボルト挿通孔5aが4個形成され、係合フラン
ジ部6にはボルト螺合孔8がボルト挿通孔5aの形成位
置に対応して形成され、取り付けフランジ5は係合フラ
ンジ部6にボルト9により締結される。このものでは、
シャフト2とステー1とが別体構造であるので車種に応
じてアウトサイドミラーの交換が可能である。係合フラ
ンジ部6は図3に示すように、その上面でかつその中央
に円形凹所10を有し、かつ、図4に示すようにその下
面でかつ周辺部にボール案内溝11、12を有する。こ
のボール案内溝11、12は円弧状とされ、車両用ドア
ーミラー4の使用位置(前方可倒)と格納位置(後方可
倒)との間でシャフト2の回動角度を規制する。このボ
ール案内溝11、12はシャフト2の中心からの半径方
向の距離が互いに異ならされている。これにより、シャ
フト2の可倒角度を180度以上とすることが可能であ
る。このボール案内溝11、12の回動域終端部には図
5に拡大して示すようにボール13と協働してシャフト
2を上昇させる段部14が形成されている。この段部1
4は傾斜面14aとストッパ面14bとを有する。スト
ッパ面14bはシャフト2の格納位置から使用位置まで
の回動角度を設定する。ここでは、その回動角度は120
度である。ストッパ面14bの水平線14cに対する傾
斜角は傾斜面14aの水平線14cに対する傾斜角より
も大きく設定されている。ボール13はシャフト2に所
定以上の力が加わると、ストッパ面14bの段差を乗り
越えて係合フランジ部6の底面6aに相対的に移行す
る。シャフト2の柱状部7は断面D形状とされて平坦面
7aを有する。柱状部7の下端部は小径柱部7bとされ
ている。そのシャフト2の柱状部7には、ワッシャ1
5、Oリング16、ブッシュ16´が挿通される。シャ
フト2は図2に示すようにワッシャ15が当接されるワ
ッシャ当接部15aとOリング16が当接されるOリン
グ当接部15bとブッシュ16´が相対的に摺動可能に
嵌合されるブッシュ嵌合部15cとを有する。係合フラ
ンジ部6と上部ケース3の上面との間には図2に示すよ
うにクリアランスHが設けられて、係合フランジ部6の
上部ケース3への固着が防止されている。その上部ケー
ス3の上面箇所Tは図6、図7に示すように雨水の流れ
を助長するように傾斜されている。また、砂、ゴミ等が
係合フランジ部6と上部ケース3との間に入っても、上
面箇所Tから落下し易い。ワッシャ15は後述するスプ
リングの荷重を受けて上部ケース3とワッシャ当接部1
5aとの間でシャフト2の回動により摺動することにな
るが、ワッシャ15の内周側と外周側とに発生するバリ
によってワッシャ15の摺動抵抗が増加する。この摺動
抵抗を低減するために、シャフト2と上部ケース3とに
は環状の逃げ溝Gが形成されている。 【0009】上部ケース3は図6、図8、図9に示すよ
うにその中央にシャフト2の挿通孔17とワッシャ当接
部15aの受け入れ用の円形凹所17aとOリング当接
部15bの受け入れ用の円形凹所17bとブッシュ16
´の受け入れ用凹所17cとを有する。その上部ケース
3の上面には図8に示すように、クリアランスGを保証
するための環状周壁3Aが円形凹所17bを取り巻くよ
うにして形成されている。この環状周壁3Aには互いに
対向する箇所に半球形状のボール装着穴3a、3aが形
成されている。ボール装着穴3a、3aを上部ケース3
に設けたので、ボール案内溝11、12にゴミがたまる
のを防止でき、また、組み付け時にボール13がボール
装着穴3a、3aに位置決めされるので、組み付け易
い。 【0010】上部ケース3の車体取り付け側は図10、
図11に示すように平面部3Bとされ、この平面部3B
には図12に示すようにネジ穴3C、呼吸穴3D、ハー
ネス引出し穴3Eが形成されている。ハーネス引き出し
穴3Eは後述する下部ケースの衝合面に衝合される衝合
面3Fに形成されている。このハーネス引き出し穴3E
から後述するプリント基板のハーネス3Gが引き出され
ている。平面部3Bには呼吸穴3D、ハーネス引き出し
穴3Eの上方に逆Uの字状のひさし3H、3Iが形成さ
れている。このひさし3H、3Iは呼吸穴3D、ハーネ
ス引き出し穴3Eを介して上部ケース3内に水が侵入す
るのを防止する役割を果たす。更に、ハーネス引き出し
穴3Eはハーネス3Gの案内穴としての役割を果たすの
で組付け時の作業性の向上に寄与する。ネジ穴3Cは図
13に示す車体取付用ブラケット3Jを上部ケース3に
締結するために用いられる。この実施例では、ネジ穴3
Cが6個形成されているが、車体取付用ブラケット3J
に応じて適宜選択して使用するものである。 【0011】車体取付用ブラケット3Jは、後述する下
部ケースを支持する支持台部3Kと上部ケース3に締結
部材としてのネジ部材3Lを介して取り付けられる締結
板部3Mとを有する。この締結板部3Mにはネジ部材3
Lの挿通用の2個の穴3Nが形成され、この形式の車体
取付用ブラケット3Jを使用するときにはこの2個の穴
3Nに対応するネジ穴3Cを用いる。また、この締結板
部3Mには車体への取付用ボス部3Pが形成され、この
取付用ボス部3Pに形成されたボルト穴3Qを介して図
示を略すボルト、ナットを螺合させることにより、車体
取付用ブラケット3Jが車体に固定される。なお、支持
台部3Kにはネジ穴3Rが形成され、支持台部3Kはネ
ジ穴3Rを介して締結部材としてのネジ部材3Sを後述
する下部ケースのネジ穴に螺合させることにより下部ケ
ースに固定される。その一方のネジ部材3Sにより下部
ケースと上部ケース3とが締結される。 【0012】上部ケース3の上部には、その平面部3B
に図1〜図3、図6、図8、図9、図12に示すよう
に、ストッパ部材18の装着用凹所19が形成されてい
る。そのストッパ部材18は正面から見てT字形状に形
成され、取り付け板部18aと係合板部18bとからな
る。その係合板部18bは上面から見て係合フランジ部
6の外形に沿って湾曲する円弧形状とされている。取り
付け板部18aにはネジ挿通孔18cが形成され、上部
ケース3の背面にはその装着用凹所19にネジ挿通孔1
8cに対応してネジ螺合孔19a(図6参照)が形成さ
れている。ストッパ部材18は図1に示すネジ部材18
dによりその上部ケース3に固定される。上部ケース3
の上面には、装着用凹所19を挟んでその両側に一対の
補強用突起3Tが形成されている。この補強用突起3T
は係合板部18bの円弧形状に沿う円弧面3T´を有す
る。また、上部ケース3の上面には、この補強用突起3
Tに隣接して、係合板部18bを下から受ける受け部3
Xが形成されている。この受け部3Xと環状周壁3Aと
は段差部3Vを介して連絡されている。 【0013】柱状部7には図1に示すようにクラッチホ
ルダー22が挿通されている。クラッチホルダー22は
その中央に小判形状の挿通孔22aを有する。クラッチ
ホルダー22の周辺部には図14に示すように挿通孔2
2aの回りに係合突起22bが形成されている。係合突
起22bはここでは120度毎に形成され、山形形状を
呈している。このクラッチホルダー22は駆動歯車23
に噛み合い係合される。 【0014】駆動歯車23は図15、図16に示すよう
に歯部23aと円形の中央孔23bと係合凹所23cと
スプリング位置決め用の環状リブ23dを有する。係合
凹所23cは係合突起22bに対応する形状とされてい
る。駆動歯車23は図1に示すようにスプリング24に
より上昇付勢されて、駆動歯車23とクラッチホルダー
22とは常時は噛み合い係合されている。そのスプリン
グ24の上端24aはワッシャ25の下面に当接され、
下端24bは駆動歯車23の上面に当接されるものであ
る。ワッシャ25は図1に示すようにD形孔25aと受
け面25bと環状周壁25cとからなる。そのワッシャ
25は、シャフト2の回転時にスプリング24、シャフ
ト2と共に一体回転される。これにより、スプリング2
4の回転に基づく異音の発生が低減される。また、ワッ
シャ25はその受け面25bが環状段差を有し、これに
よりケース3との間の摺接抵抗が小さくされている。 【0015】上部ケース3の内部には図2、図6、図
7、図10、図11に示すように駆動機構27の収容空
間26が形成されている。駆動機構27は、図1に示す
ようにモータ28、プリント基板29、プレート部材3
0、ウオーム31、ヘリカルギヤ32、ウオーム33か
ら概略構成されている。ウオーム31はヘリカルギヤ3
2に噛合され、ヘリカルギヤ32はウオーム33と一体
回転され、ウオーム33は駆動ギヤ23と噛合され、ウ
オーム31、ヘリカルギヤ32、ウオーム33、駆動歯
車23はモータ28の回転をシャフト2に伝達する回転
伝達機構を構成している。また、上部ケース3には、図
10、図17に示すようにプレート部材30を固定する
ためのピン穴3a´、3a´、プレート部材30の受け
面3e、3f、3g、図1、図11に示すボール36の
収容部3h、3i、位置決め孔3m、3n、3個のネジ
孔3xが形成されている。 【0016】プレート部材30の上面には図1、図1
8、図19に示すように、ピン穴3a´、3a´と嵌合
される嵌合ピン30a、30a、モータ取付部30b、
プリント基板29の差込用突起30c、30c、案内突
起30dが形成されている。プレート部材30の側部に
は、図19、図20〜図23に示すようにハーネス3G
の嵌合穴30eが形成され、ハーネス3Gが弛んでふら
つかないようにされている。モータ取付部30bにはモ
ータ28の取付用ネジ穴30f、30f、モータの出力
軸をウオームギヤ31と直結するためのジョイント部材
40(図1、図24、図25を参照)の挿入穴30g、
ウオームギヤ31の小判形状の軸部31aが挿通される
挿通孔30h、ウオームギヤ31の案内部30iが形成
されている。モータ28は図1、図11に示すようにネ
ジ28a´、28a´によりモータ取付部30bに固定
される。ジョイント部材40は図24、図25に示すよ
うにウオーム31の軸部31aの挿通孔40aを有し、
軸部31aと挿通孔40aとの間には図25に示すよう
に遊びが設けられている。これにより、ウオームギヤ3
1の起動トルクのアップを図ることができると共に、ウ
オームギヤ31とヘリカルギヤ32との食いつきを防止
できる。 【0017】プレート部材30の下面には、図20〜図
22、図26に示すように、筒状ブッシュ41、42
(図1、図11参照)を固定するための一対の嵌合部3
0j、30kが形成され、一対の嵌合部30j、30k
の間はウオーム33の設置空間30lとされている。嵌
合部30j、30kは断面U字形状のブッシュ挿入用の
開口を有し、嵌合部30j、30kはウオームギヤ33
の軸部33a、33b(図11参照)をブッシュ41、
42を介して支承する一対の軸受部として機能する。嵌
合部30jにはブッシュ42を案内しかつブッシュ42
の両端面に臨んでその軸方向の移動を規制する移動規制
用リブ30m、30nが形成されている。この一対の移
動規制用リブ30m、30nは図26に示すように下方
が広くかつ上方が狭いハの字形状とされ、ブッシュ42
を案内し易い形状とされている。嵌合部30jにはブッ
シュ41の軸方向の移動を規制する移動規制用リブ30
oが形成されている。ウオームギヤ33の軸部33a、
33bの端面はボール36、36に当接されている。プ
レート部材30にはモータ取り付け部30bと反対側に
円弧状の位置決め外筒30pと円弧状の位置決め内筒3
0qとが形成されている。位置決め外筒30pと位置決
め内筒30qとは挿通孔30hと同心である。位置決め
外筒30pと位置決め内筒30qとの間は下部ケース4
3に形成された円弧状の位置決め筒43aを案内する円
弧状の案内凹所30rとなっている。位置決め筒43a
も挿通孔30hと同心である。また、プレート部材30
の下面にはヘリカルギヤ32を保護する保護面部30s
が形成されている。 【0018】下部ケース43には、図27に示すように
シャフト2の軸受け筒43b、上部ケース3との嵌合壁
43c、上部ケース3のピン穴3m、3nに嵌合される
ピン43d、43d、ブッシュ41、42を押さえるた
めのブッシュ押え部43e、43f(図28も併せて参
照)、ネジ穴43x、43y、43zが形成されてい
る。下部ケース43はネジ43z´、ネジ3S、3Sに
より上部ケース3に固定される。軸受け筒43bにはブ
ッシュ44が図2に示すように嵌合され、シャフト2の
小径柱部7bがこのブッシュ44に嵌合されている。シ
ャフト2の小径柱部7bよりも直上部の柱状部7にはE
リング45が装着されている。Eリング45は駆動ギヤ
23、クラッチホルダー22をスプリング24の付勢力
に抗して支持する役割を果たす。図27に示すように、
位置決め筒43aと同心にウオームギヤ31の軸31b
を支持する軸穴43gが形成されている。 【0019】ウオームギヤ31は図30に示すようにそ
の軸部31bにワッシャ31cを一体に有する。しかし
ながら、このワッシャ31cは図31に示すように別体
でもよい。軸部31aには樹脂製ワッシャ31dが嵌合
される。31eはウオームギヤ31の小判形状部31f
と嵌合される小判形状穴であり、このワッシャ31dは
ウオームギヤ31と一体回転される。ウオームギヤ31
は位置決め筒43aと案内凹所30rとを嵌合させるこ
とによりプレート30と下部ケース43との間に位置決
め支持される。モータ取付部30bの挿通孔30hの支
承壁部と下部ケース43の軸穴43gの支承壁部とはウ
オームギヤ31のワッシャ31c、31dが図32、図
33に摺接する摺動面となっている。ワッシャ31dは
ベーク材料からなり、これにより耐摩耗性が良好となる
と共に、ウオームギヤ31の回転に基づく作動音の低減
が図られる。また、ワッシャ31c、ワッシャ31cを
設けて、スラスト方向の荷重を受ける構造となっている
ので、このワッシャ31cの大きさ、形状を変更するこ
とにより、下部ケース43の軸穴43gの支承壁部との
摺動面積を変更調整することができ、シャフト2の格納
方向へのウオームギヤ31の回転による出力トルクと、
シャフト2の使用方向へのウオームギヤ31の回転によ
る出力トルクとの出力トルク差を小さくすることができ
る。すなわち、特願平6−170912号に記載の構造
の車両用アウターミラー装置は、ウオームギヤ31の軸
部31bの端面をボールで受ける構成であったので、ウ
オームギヤ31の回転方向によって出力トルク差があっ
たが、これを解消できる。 【0020】下部ケース43には図29、図46に示す
ようにその下面で車体取り付け側に位置決めピン46、
46が形成されている。この位置決めピン46、46は
図13に示す車体取り付け用ブラケット3Jの支持台部
3Kに形成された位置決め穴(図示を略す)に嵌合され
る。下部ケース43には図29に示すようにその車体取
り付け側に水抜き穴47、47が形成されている。この
水抜き穴穴47、47は上部ケース3の衝合面3Fが衝
合される下部ケース43の衝合面43pから下部ケース
43の下面43qにまで渡って延びている。この下部ケ
ース43は図35、図36に示すように車体取り付け側
に向かって傾斜する断面形状とされ、ケース内に侵入し
た雨水等の水が水抜き穴から排出され易い構造となって
いる。モータ28とプリント基板29とは上部ケース3
の衝合面3Fよりも上方に位置され、雨水等がたとえ侵
入したとしても、雨水等に基づきモータ28、プリント
基板29等の電気部品が腐食しないように配慮されてい
る。 【0021】図1、図3、図4に示すように、係合フラ
ンジ部6にはその外周に係合切欠部6zが形成されてい
る。ストッパ部材18の係合板部18bはその係合切欠
部6zの回動域に臨んでいる。シャフト2はモータ28
によって回転駆動される。使用位置と格納位置との間で
のシャフト2の回動角は、通常ボール案内溝11、12
のボール回動域によって決定される。モータ28はプリ
ント基板29の過電流検出回路(図37参照)によって
モータ28に流れるロック電流(過電流)を検出するこ
とにより例えば使用位置又は格納位置においてオフされ
る。ボール13が段部14に位置すると、シャフト2が
若干上昇されるため、スプリング24が若干圧縮され、
フランジ部6のボール13に対する圧接力が増大し、シ
ャフト2は使用位置又は格納位置においてガタつくこと
なく保持される。なお、モータ28の駆動トルクはボー
ル13がストッパ面14bを乗り越えさせるには満たな
い大きさとされている。 【0022】駆動回路は、図37に示すように、バッテ
リ50の両端に接続された固定接点51a、51b、5
2a、52b、連動可動接点53a、53bからなるス
イッチ回路、モータ28に接続された整流用の第1ダイ
オード54、55、過電流検出手段としての第1PTC
素子56、第2PTC素子57から概略構成され、モー
タに流れる過負荷電流に基づく第1PTC素子56、第
2PTC素子57の内部抵抗の急激な増大によりモータ
28の回転を停止させるようになっている。 【0023】シャフト2に外力が無理やりに加わった場
合、例えば、人がステー1を握って無理やりにシャフト
2を回転させた場合、アウターミラーが障害物に衝突し
てシャフト2に大きな力が加わった場合には、クラッチ
ホルダ22の係合突起22bがスプリング24の上方付
勢力に抗して駆動歯車23を上方に押し上げ、クラッチ
ホルダ22と駆動歯車23の回転伝達係合が解除され
る。これにより、駆動機構27の破壊、シャフト2の毀
損等が防止される。 【0024】以下に、本発明に係わる車両用アウターミ
ラー装置の作用の一例を図37ないし図42を参照しつ
つ説明する。 【0025】図38ないし図40はシャフト2の回動角
θ1と円弧状のボール案内溝11、12の円弧角θ2と
がほぼ等しい場合のシャフト2の回動を説明する説明図
である。シャフト2が矢印A1で示す格納方向に回動す
ると、ボール13がボール案内溝11、12の使用位置
(セット位置)から反対方向の段部に位置すると、モー
タ28に過負荷が加わり、駆動回路の過電流検出回路が
モータ28に流れる過電流を検出し、モータ28の駆動
が停止される。また、シャフト2を格納位置から使用位
置に回動させる場合には、スイッチ回路のモータ28に
対する接続関係を逆にすればよい。 【0026】次に、シャフト2に外力が無理やりに加わ
った場合(手動又は障害物への衝突のとき)には、クラ
ッチホルダ22と駆動歯車23との回転伝達係合が解除
される。このとき、図40に示すように、シャフト2が
矢印B1で示す使用方向への回動の場合には、係合フラ
ンジ部6の係合切欠部6zが係合板部18bの一側辺1
8d´に当接して、シャフト2の回動が停止される。ま
た、ボール13はボール案内溝11、12を乗り越えて
底面6aに摺接する。この場合には、ボール13が案内
溝11、12から逸脱するので上部ケース3に対してシ
ャフト2が更に持ち上がることになる。これにより、ス
プリング24が更に圧縮され、フランジ部6のボール1
3に対する圧接力が更に増大し、従って、無理やりに大
きな外力が加わった場合でもステー1が傾くことが防止
される。 【0027】また、図41に示すように、係合板部18
bの幅寸法hを変更することにより、回動角度θ1を変
更することができ、回動角度θ1が円弧角θ2よりも小
さいときには、シャフト2が矢印A1で示す格納方向に
回動したとき、ボール案内溝11、12の格納方向に対
応する段部にボール13が当接する前に、図42に示す
ように係合フランジ部6の係合切欠部6zが係合板部1
8bの一側辺18dに当接し、モータ28に過負荷が加
わり、駆動回路の過電流検出回路がモータ28に流れる
過電流を検出し、モータ28の駆動が停止される。これ
により、シャフト2が車体に衝突することが防止され
る。 【0028】このように、本発明によれば、ストッパ部
材18に沿わせて補強用突起が設けられているので、衝
撃に基づきシャフトが回動してストッパ部材に当接した
としても、ストッパ部材のシャフトの衝突衝撃により変
形を防止できる。 【0029】 【発明の効果】本発明に係わる車両用アウターミラー装
置は、以上説明したように構成したので、衝撃に基づき
シャフトが回動してストッパ部材に当接したとしても、
ストッパ部材のシャフトの衝突衝撃により変形を防止で
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係わる車両用アウターミラー装置の要
部構成を示す分解斜視図である。 【図2】本発明に係わる車両用アウターミラー装置の内
部構造を示す断面図である。 【図3】本発明に係わる車両用アウターミラー装置を、
ステー取り付け前に上から見た平面図である。 【図4】本発明に係わるシャフトの底面図である。 【図5】本発明に係わるボールとフランジ部の案内溝と
の摺接関係を示す部分拡大図である。 【図6】図10のA−A線に沿う断面図である。 【図7】図10のB−B線に沿う断面図である。 【図8】本発明に係わる上部ケースの斜視図である。 【図9】図8に示す上部ケースを上から見た平面図であ
る。 【図10】図8に示す上部ケースを下から見た平面図で
ある。 【図11】本発明に係わる上部ケースに駆動機構を組み
込んだ状態を下から見た平面図である。 【図12】本発明に係わるケースを車体取付面側からみ
た背面図である。 【図13】本発明に係わる車体取り付けブラケットの一
例を示す斜視図である。である。 【図14】図1に示すクラッチホルダーの断面図であ
る。 【図15】図1に示す駆動ギヤの平面図である。 【図16】図15のC−C線に沿う断面図である。 【図17】図10のD−D線に沿う断面図である。 【図18】図1に示すプレート部材を上から見た斜視図
である。 【図19】本発明に係わるプレート部材の上面図であ
る。 【図20】本発明に係わるプレート部材の側面図であ
る。 【図21】本発明に係わるプレート部材を下から見た斜
視図である。 【図22】本発明に係わるプレート部材の底面図であ
る。 【図23】図22のE−E線に沿う断面図である。 【図24】本発明に係わるジョイント部材の断面図であ
る。 【図25】本発明に係わるジョイント部材とウオームギ
ヤとの嵌合関係を示す平面図である。 【図26】図22のF−F線に沿う断面図である。 【図27】本発明に係わる下部ケースの平面図である。 【図28】図27のG−G線に沿う断面図である。 【図29】本発明に係わる下部ケースを車体取り付け側
から見た図である。 【図30】本発明に係わるウオームギヤとワッシャとを
示す分解斜視図である。である。 【図31】本発明に係わるウオームギヤとワッシャとの
他の一例を示す分解斜視図である。 【図32】図30に示すウオームギヤの取り付け状態を
示す側面図である。 【図33】図31に示すウオームギヤの取り付け状態を
示す側面図である。 【図34】本発明に係わる下部ケースの底面図である。 【図35】図27のH−H線に沿う断面図である。 【図36】図27のI−I線に沿う断面図である。 【図37】本発明に係わる駆動回路の回路図である。 【図38】本発明に係わるシャフトが使用位置にある場
合のボールとボール案内溝と係合フランジ部との三者の
位置関係を示す説明図であって、ボール案内溝の円弧角
とシャフトの回動角とがほぼ等しい場合を示す図であ
る。 【図39】本発明に係わるシャフトが格納位置にある場
合のボールとボール案内溝と係合フランジ部との三者の
位置関係を示す説明図であって、ボール案内溝の円弧角
とシャフトの回動角とがほぼ等しい場合を示す図であ
る。 【図40】ボール案内溝の円弧角とシャフトの回動角と
がほぼ等しい場合で、シャフトを使用位置方向に回動さ
せたときのシャフトの係合切欠部が係合フランジ部に当
接した状態を示す説明図である。 【図41】本発明に係わるシャフトが使用位置にある場
合のボールとボール案内溝と係合フランジ部との三者の
位置関係を示す説明図であって、ボール案内溝の円弧角
がシャフトの回動角よりも大きい場合を示す図である。 【図42】ボール案内溝の円弧角がシャフトの回動角よ
りも大きい場合で、シャフトを格納位置方向に回動させ
たときのシャフトの係合切欠部が係合フランジ部に当接
した状態を示す説明図である。 【符号の説明】 2…シャフト 3…ケース 4…アウターミラー 6…フランジ部 11、12…ボール案内溝 13…ボール 18…ストッパ部材 18a…係合板部 27…駆動機構 28…駆動回路 56、57…PTC素子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−34290(JP,A) 特開 平6−239179(JP,A) 実開 平6−942(JP,U) 実開 平5−65681(JP,U) 実開 平3−47251(JP,U) 実開 平1−171743(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 1/074

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 アウターミラーを担持しかつ使用位置と
    格納位置との間で回動されるシャフトが車体に固定され
    るケースに支承され、該ケースには前記シャフトの回動
    角を規制するストッパ部材が設けられている車両用アウ
    ターミラー装置において、前記ストッパ部材は、前記ケースに着脱可能に設置さ
    れ、 前記ケースには前記ストッパ部材を補強するための補強
    用突起が形成されていることを特徴とする車両用アウタ
    ーミラー装置。
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