JP3374522B2 - 流動電位測定装置 - Google Patents

流動電位測定装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、界面における荷電状態
を示すゼータ電位を求める方法の一つである流動電位法
で用いられる流動電位測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】流動電位法は、一対の流動電位測定電極
間に固体試料を充填し、その充填層に流動液を透過させ
たときに電極間に発生する電位差すなわち流動電位を測
定することによりゼータ電位を求める方法であるが、こ
れは、次のような原理に基づくものである。 【0003】いま、1本の毛細管の管内に液を押し流す
場合を考える。このときの毛細管の半径をr、長さをl
とする。また、管壁に電気二重層があり、これを分子量
と考え、かつ、その厚さをδ、電位差をζとすれば、単
位面積あたりの電荷qは次の(1)式で与えられる。 【0004】 q=εζ/4πδ ・・・(1) ただし、ε:液体の誘電率 管の両端に圧力差Pを加え、その場合の液体の移動速度
をuとする(管壁においては移動速度は0、δの距離に
おいてはu)。このとき、単位軸長あたりの内面の摩擦
力Fは(2)式で与えられる。 【0005】 F=2πrηu/δ ・・・(2) ただし、η:液体の粘性係数 定常状態において、Fは加える圧力とつり合っているか
ら、 2πrηu/δ = Pπr2 /l ・・・(3) (1)式および(3)式からδを消去して変形すると、 2πruq=Pεr2 ζ/4ηl ・・・(4) (4)式の左辺は液の移動に伴う電流になる。そこで、
その誘起電圧をEとすれば、毛細管における電流iは
(5)式で与えられる。 【0006】 i=(πr2 λ/l)E ・・・(5) ただし、λ:液の比誘電率 したがって、(4)および(5)式から、 ζ=4πηλE/εP ・・・(6) (6)式は、Helmholz−Smoluchowskiの式と呼ばれ、流
動電位からゼータ電位を計算する場合に使用される。 【0007】(6)式において、4πηλ/εは測定試
料に対して一定であるから、ゼータ電位(ζ)は流動電
位(E)と圧力(P)の比に関係し、EとPは直線関係
となることがわかる。 【0008】以上の原理に基づいてゼータ電位を求める
ために流動電位の測定を行うものとして流動電位測定装
置がある。図3に、従来における流動電位測定装置の一
例を示す。例示した流動電位測定装置50は、基本的に
は、減圧器51を介して図示しないN2 ガス圧力源(以
下、圧力源という)が接続される本体(測定部)52
と、アンプユニット53と、記録計(図例ではX−Yレ
コーダ)54の3つのユニットによって構成されてい
る。 【0009】本体52には、固体試料の充填層55を一
対の電極56、56で挟んでなる流動電位測定セル(E
測定セル)57と、このE測定セル57に液供給通路5
8を介して供給すべき流動液59を収容する流動液容器
60と、液供給通路58を開閉するコック61と、流動
電位測定後にE測定セル57から排出される液を排液通
路62を介して回収する排液用容器63と、圧力源から
供給される液流動用のN2 ガスを流動液容器60内に導
入するための気体通路64と、この気体通路64にゲー
ジバルブ65を介して接続されて気体通路64内の圧
力、つまり流動液容器60の空間60a内に供給された
2 ガスの圧力を検出する圧力検出器66と、流動電位
測定後に気体通路64内の圧力を抜くためのパージバル
ブ67とが備えられている。 【0010】一方、アンプユニット53においては、E
測定セル57の各電極56に接続され且つ同セルで検出
された電位を記録およびメータ表示するためのインピー
ダンス変換器68と、圧力検出器66で検出された圧力
を記録表示するための圧力用増幅器69と、流動電位
(E)および圧力(P)からゼータ電位を計算する際に
必要となる導電率の測定器70とが内蔵されており、さ
らに同測定器70には導電率測定セル(λ測定セル)7
1が図示のように接続されている。そして、圧力源から
気体通路64を介して流動液容器60内に供給されるN
2 ガスの圧力によって同容器60内の流動液59をE測
定セル57に流したときに、電極56、56間に発生す
る流動電位を測定し、この流動電位と上記圧力検出器6
6により検出された圧力とを記録計54においてE−P
のグラフとして記録するようになっている。 【0011】ところで、ゼータ電位は、上述のように理
論的には流動電位Eに比例し且つ液流動圧力Pに反比例
するから、流動電位よりゼータ電位を求めるためには、
流動液の圧力を一方向に強制的に変化させながら、この
ときの流動電位を測定してE/Pを求めることが必要と
なる。 【0012】そこで、上述のような従来の装置において
は、同図に示したように、気体通路64上に開閉バルブ
72と圧力調整バルブ73とを備え、まず開閉バルブ7
2を開いて流動液容器60内に圧力源から所定圧の気体
を導入することにより流動液59に一定圧を加えて流動
させ、その後圧力調整バルブ73を少しずつ開いて流動
液に対する付加圧力を強制的に落としていくことが行わ
れていた。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】ところが、理論的には
E/Pは一定、つまりE−P関係は直線関係となるにも
かかわらず、上述のような従来の流動電位測定装置を用
いて実際に測定してみると、試料によっては、あるいは
同じ試料でも充填状態によっては、曲線関係が得られる
ことがあり問題となっていた。このため、測定者は、E
−Pについて直線関係が得られるように、測定中にモニ
ターを行いながら圧力調整バルブ等の操作を行うという
苦労をし、測定に熟練やノウハウを要するのみならず、
測定者によって測定結果にバラツキが生じるという問題
があった。 【0014】本発明は、このような問題に対処するもの
で、測定中に煩わしい操作を要しないとともに、測定者
間のバラツキを無くすことができ、しかも流動電位およ
び液流動圧力について直線的な関係を得ることができる
流動電位測定装置を提供することを目的とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】流動液に対する付加圧力
を強制的に変化させた場合、その流路の途中に充填層と
いう抵抗があるために生じる圧力損失によって付加圧力
と流動状態ひいては流動電位との間にズレを生じ、その
結果、E−P関係が曲線関係としてあらわれると考えら
れる。換言すると、モニターで監視している付加圧力と
実際の液流動圧力との間には、圧力損失分だけのズレが
生じると考えられる。したがって、圧力を変化させる方
法は、流動時の圧力損失に合わせた形で行うのが好まし
い。 【0016】本発明は、このような観点から、上記目的
を達成すべく、固体試料の充填層を一対の電極で挟んで
なる流動電位測定セルと、その充填層に供給すべき流動
液を収容する流動液容器と、圧力源から供給される液流
動用の気体を流動液容器内に導入するための気体通路
と、充填層を通過した後の流動液を収容する排液容器と
を有し、上記充填層内に所定方向に流動液を流したとき
に上記一対の電極間に発生する流動電位を測定する流動
電位測定装置において、次のように構成したことを特徴
とする。 【0017】すなわち、上記流動液容器から排液容器ま
でが耐圧気密構造で構成されており、その流動液容器内
に空間を残して所定量の流動液を収容した状態で、上記
圧力源から同空間内に、排液容器内の気体の圧力より高
い圧力を持った気体を導入することにより、同空間内の
圧力と排液容器内の気体の圧力との間に差圧を生じさ
せ、その差圧により充填層内に流動液が流れるととも
に、その排液容器内に流入する流動液量の増加に伴って
排液容器内の気体の圧力を上昇させ、この気体の圧力と
流動液容器内の圧力が等しくなったとき流動液が流れな
い構成とする。 【0018】 【作用】上記の構成によれば、排液容器内の圧力より高
い圧力を持った気体を流動液容器内の空間に導入して両
圧力の差圧によって液を流動させたときに、流動推進力
と圧力損失による流動抵抗との差に見合った分の液が流
動するとともに、その液流動に伴って生じる排液容器内
への液の流入により、同容器内の空間の体積変化に応じ
た圧力の上昇が起き、その分、上記両圧力の圧力差が小
さくなる。したがって、液流動圧力(P)は受動的に変
化することになり、液流動圧力(P)と流動電位(E)
との間の関係(E−P関係)にズレは生じないこととな
る。 【0019】 【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1に本実施例に係る流動電位測定装置の構成を示す。 【0020】同図に示すように、この流動電位測定装置
1は、固体試料の充填層2を一対の電極3、3で挟んで
なる流動電位測定セル(以下、E測定セル)4と、この
E測定セル4に液供給通路5を介して供給すべき流動液
6を収容する流動液容器7と、E測定セル4を通過した
後の流動液6を排液通路8を介して回収する排液容器9
とを有する。 【0021】このうち、流動液容器7は、本発明におい
ては耐圧気密構造の容器によって構成されており、圧力
源(図示せず)から供給される液流動用の気体(例えば
2ガス)を流動液容器7内に導入するための気体通路
10が接続されているとともに、同容器7内に導入され
た気体の圧力を計測する圧力計11と、流動液6の温度
を測定する温度計12とが備えられている。気体通路1
0には、圧力源(図示せず)から供給される気体の圧力
を調整する調圧器13と、同通路10を開閉する第1バ
ルブ14とが設けられており、その第1バルブ14の下
流側(流動液容器側)には、一端が大気圧に開放され且
つ第2バルブ15によって開閉される分岐通路16が接
続されている。そして、第2バルブ15を閉じて第1バ
ルブ14を開くことにより流動液容器7内に所定圧の気
体を導入することができ、逆に第1バルブ14を閉じて
第2バルブ15を開くことにより同容器7内の圧力を大
気圧と等しくすることができるようになっている。 【0022】一方、排液容器9は、本発明においては流
動液容器7と同じく耐圧気密構造の容器で構成されてお
り、その上部側には、第3バルブ17によって開閉され
る気体排出通路18が接続されている。この気体排出通
路18は、一端が排液容器9内の空間9aに連通し、他
端が気体抜き用ポンプ19に接続されている。このポン
プ19は、流動電位の測定を行う際にあらかじめE測定
セル4における充填層2等中に存在する空気を抜くため
のもので、その空気抜き操作に伴うE測定セル4への流
動液6の導入により測定準備が速やかに行えるようにな
っている。 【0023】また、気体排出通路18における第3バル
ブ17とポンプ19との間には、一端が大気圧に開放さ
れて第4バルブ20により開閉される分岐通路21が接
続されているとともに、第3バルブ17と排液容器9と
の間には、同容器9内の空間9aの圧力を検出する圧力
計22が備えられている。そして、流動電位の測定を行
う際には、排液容器9の圧力が逃げないように第3バル
ブ17を閉じることにより同容器9側を気密状態を保つ
とともに、測定を終えたときには第3バルブ17および
第4バルブ20を開くことで同容器9内を気体排出通路
18および分岐通路21を介して大気圧に開放しうるよ
うになっている。 【0024】また、排液容器9の下部には液排出用通路
23が接続されている。この液排出用通路23は、排液
容器9内に溜まった流動液6を抜くためのもので、同通
路23には、上記液供給通路5から分岐された分岐通路
24が接続されている。ここで、液供給通路5、分岐通
路24および液排出用通路23には、それぞれ、当該通
路を開閉する第5バルブ25、第6バルブ26および第
7バルブ27が設けられている。 【0025】次に、この実施例の作用を説明する。ま
ず、耐圧気密構造の流動液容器7内に空間7aを残して
所定量の流動液6を収容し、かつ、ポンプ19により排
液容器9側からE測定セル4における充填層2中の空気
を抜いた状態にセットする。次に、第1〜第5の全ての
バルブ14、15、17、20、25〜27を閉じた状
態から気体通路10上の第1バルブ14を開いて、圧力
源から調圧器13を介して流動液容器6内の空間7aに
排液容器9内の圧力より高い一定の圧力を持った気体を
導入する。 【0026】次いで、この状態で液供給通路5上の第5
バルブ25を開けると、流動液容器7と排液容器9の両
容器内の圧力差によって流動液容器7内の流動液6が液
供給通路5を通ってE測定セル4の充填層2内を流れ、
さらに排液通路8を介して排液容器9内へと流入する。
そして、このときにE測定セル4の電極3、3間に発生
する流動電位が測定される。また、同時に、そのときの
流動液容器7の空間7a内の圧力すなわち流動液6に対
する付加圧力が圧力計11によって測定される。 【0027】こうして、流動液容器7側から排液容器9
側に所定量の流動液6が流れて両容器内の圧力がつり合
うと、流動液6は流れなくなる。したがって、その時点
で測定を終了し、第1バルブ14を閉じて気体の導入を
停止し、第2、第3および第4の各バルブ15、17、
20を開いて両容器7、9内の圧力を大気圧にするとと
もに、第5〜第7バルブ25〜27を開いて排液容器9
内等に存在する流動液6を排出する。 【0028】ところで、上述のような流動電位および圧
力の測定を行う場合に、従来は、例えば気体通路上に別
途設けられた圧力調整バルブを開いていくことによって
流動液に対する付加圧力を強制的に低下させるようにし
ていたため、測定された付加圧力と充填層内を流れる際
に圧力損失を生じている実際の液圧力との間(ひいては
流動電位との間)にズレが生じ、その結果、測定された
流動電位(E)と圧力(P)との関係が曲線関係となる
ことがあった。 【0029】しかし、本実施例装置1においては、流動
液容器7と排液容器9との両容器内に存在する空間7
a、9aの圧力差によって流動推進力が付与され、しか
も両容器はいずれも内部の圧力が逃げないように気密状
態に保たれているため、流動推進力と圧力損失による流
動抵抗との差に見合った分の液が流動することになる。
また、このような液の流動に伴って、E測定セル4を通
過した後の流動液6は容積が規定された耐圧気密構造の
排液容器9内に流入するから、その流入量に応じて同容
器9内の空間9aの体積が減少し、逆にその分だけ同容
器9内の圧力が上昇する。そして、この排液容器9内の
圧力の上昇に伴って流動液容器7内の気体との圧力差は
小さくなる。したがって、流動液6の圧力は受動的に変
化することとなり、液流動圧力(P)と流動電位(E)
との関係(E−P関係)にズレは生じない。これによ
り、E−Pの測定結果として直線的な関係が得られるこ
ととなる。 【0030】また、本発明では、流動液容器7内の圧力
は一定とし、排液容器9内への流動液6の流入に伴う同
容器9内の圧力上昇により流動圧力を変化させる構成と
したことにより、流動液量は排液容器9の容積で規定さ
れてしまうので、流動液容器7内の液量には依存しなく
なる。したがって、測定に十分な液量があれば、続けて
繰り返し測定を行うことができ、測定ごとに液量を一定
にしなくてもよいこととなる。 【0031】さらに、本発明の場合、流動液量が規定さ
れているので、流動液容器7への付加圧力の値を変える
ことにより、液の流動速度をコントロールすることがで
きる。したがって、一般に流動速度が速く、流れが乱流
域となる場合においてはゼータ電位の理論式をそのまま
適用するのは問題があったが、本発明においては、流動
液容器7への付加圧力を低く設定することで、容易に流
速を遅くすることができる。 【0032】図2に、上述のようにして測定された流動
電位(E)と圧力(P)との測定結果の一例を従来装置
による測定結果と比較して示す。同図の(A)が従来装
置によるもの、(B)が本実施例によるものである。従
来装置による(A)の場合はE−Pが曲線関係となって
いるのに対し、本実施例による(B)の場合は直線関係
となっており、測定にズレが生じていないことがわか
る。 【0033】なお、同グラフに示した測定例は、流動液
容器の空間内の圧力、つまり流動液(この例では0.0
01M/lのKCl水溶液)に対する付加圧力が0.5
kg/cm2 以下となる範囲で測定を行ったものであ
る。したがって、圧力損失が大きな試料状態の場合、液
の流動が起こらなかったり測定に長時間を要したりする
といった問題を生じるおそれがあるので、試料の圧力損
失を比較的小さなものとするために試料としてゼオライ
ト系吸着剤を使用し、これを2mmのE測定セルに粗充
填したもので測定を行った。 【0034】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、流動推
進力と圧力損失による流動抵抗との差に見合った分の液
が流動するとともに、その液流動に伴う排液容器内への
液の流入により同容器内の圧力が上昇し、それだけ流動
液容器内の気体圧力との差が小さくなって、流動液の圧
力は受動的に変化することとなる。これにより、流動液
の圧力と流動状態ひいては流動電位との間にズレを生じ
させずに測定を行うことができるので、E−P関係とし
て直線関係が得られるとともに、測定者は測定中に手を
放すことができ、さらに測定者間のバラツキも生じなく
なる。 【0035】また、流動液量が排液容器の容積で規定さ
れてしまうことにより、流動液容器内の液量には依存し
なくなるから、測定に十分な液量があれば、続けて繰り
返し測定を行うことができ、測定ごとに液量を一定にし
なくてもよいこととなる。 【0036】さらに、流動液容器への付加圧力の値を変
えることにより、液の流動速度を遅くすることができる
ので、ゼータ電位の理論式をそのまま適用することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例に係る流動電位測定装置の構成
を示す構成図である。 【図2】流動電位(E)および圧力(P)の測定結果の
一例を示すグラフで、(A)は従来装置によるもの、
(B)は上記実施例によるものである。 【図3】従来の流動電位測定装置の一例を示す構成図で
ある。 【符号の説明】 1・・・流動電位測定装置 2・・・充填層 3・・・電極 4・・・流動電位測定セル(E測定セル) 6・・・流動液 7・・・流動液容器 7a・・・流動液容器内の空間 9・・・排液容器 10・・・気体通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/26 G01N 27/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】固体試料の充填層を一対の電極で挟んでな
    る流動電位測定セルと、その充填層に供給すべき流動液
    を収容する流動液容器と、圧力源から供給される液流動
    用の気体を流動液容器内に導入するための気体通路と、
    充填層を通過した後の流動液を収容する排液容器とを有
    し、上記充填層内に所定方向に流動液を流したときに上
    記一対の電極間に発生する流動電位を測定する流動電位
    測定装置であって、上記流動液容器から排液容器までが
    耐圧気密構造で構成されており、その流動液容器内に空
    間を残して所定量の流動液を収容した状態で、上記圧力
    源から同空間内に、排液容器内の気体の圧力より高い圧
    力を持った気体を導入することにより、同空間内の圧力
    と排液容器内の気体の圧力との間に差圧を生じさせ、そ
    の差圧により充填層内に流動液が流れるとともに、その
    排液容器内に流入する流動液量の増加に伴って排液容器
    内の気体の圧力を上昇させ、この気体の圧力と流動液容
    器内の圧力が等しくなったとき流動液が流れないよう構
    成されていることを特徴とする流動電位測定装置。
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