JP3374373B2 - ホットメルト樹脂組成物 - Google Patents
ホットメルト樹脂組成物Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融粘度が低く、
作業性に優れたホットメルト樹脂組成物に関する。
作業性に優れたホットメルト樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】スチレン系や(メタ)アクリル系の高分
子量ブロックポリマ−は、一般に高い凝集力と耐熱性を
有するため、ホットメルト粘着剤の主材として用いられ
ることが多い。しかし、高分子量ブロックポリマ−は、
溶融粘度が高過ぎるので、これ単独をホットメルト粘着
剤として用いても塗工が容易でない。このため、高分子
量ブロックポリマ−を含有したホットメルト粘着剤に
は、通常、低分子量の粘着付与剤、可塑剤、ワックス等
の溶融粘度低下剤が混合されており、溶融粘度の低下が
図られている。
子量ブロックポリマ−は、一般に高い凝集力と耐熱性を
有するため、ホットメルト粘着剤の主材として用いられ
ることが多い。しかし、高分子量ブロックポリマ−は、
溶融粘度が高過ぎるので、これ単独をホットメルト粘着
剤として用いても塗工が容易でない。このため、高分子
量ブロックポリマ−を含有したホットメルト粘着剤に
は、通常、低分子量の粘着付与剤、可塑剤、ワックス等
の溶融粘度低下剤が混合されており、溶融粘度の低下が
図られている。
【0003】しかし、これら溶融粘度低下剤の混合によ
り、溶融粘度調整や粘着性向上等の効果が得られるもの
の、耐熱性および凝集力の低下が大きくなる。高分子量
ブロックポリマ−が(メタ)アクリル系の場合、上述の
問題に加えて、市販されている溶融粘度低下剤が(メ
タ)アクリル系ポリマーとの相溶性が低いものが多いた
め、ブリードが発生しやすく、タック、粘着力が低下す
るという問題がある。
り、溶融粘度調整や粘着性向上等の効果が得られるもの
の、耐熱性および凝集力の低下が大きくなる。高分子量
ブロックポリマ−が(メタ)アクリル系の場合、上述の
問題に加えて、市販されている溶融粘度低下剤が(メ
タ)アクリル系ポリマーとの相溶性が低いものが多いた
め、ブリードが発生しやすく、タック、粘着力が低下す
るという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、溶融粘度が低く、耐熱性および凝
集力が良好で、ブリードが生じないホットメルト樹脂組
成物を提供することである。
しようとする課題は、溶融粘度が低く、耐熱性および凝
集力が良好で、ブリードが生じないホットメルト樹脂組
成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために種々検討し、実験を重ねた。そして、前
記従来の溶融粘度低下剤が全て異種の化合物であったの
で前述の問題が生じると推測し、同種で低分子量の化合
物を混合して溶融粘度の低下を図れば良いと考え、低分
子量ポリマーの混合を検討した。しかし、混合する低分
子量ポリマーがホモポリマ−の場合、相溶性の問題は解
消できるが、耐熱性低下、凝集力低下が大きいという問
題は残る。その点、混合する低分子量ポリマーをブロッ
クポリマ−にすると、大きな耐熱性低下や凝集力低下を
起こすことなく溶融粘度を低下させることができ、しか
もブリードも生じないという知見を得て、本発明を完成
した。
解決するために種々検討し、実験を重ねた。そして、前
記従来の溶融粘度低下剤が全て異種の化合物であったの
で前述の問題が生じると推測し、同種で低分子量の化合
物を混合して溶融粘度の低下を図れば良いと考え、低分
子量ポリマーの混合を検討した。しかし、混合する低分
子量ポリマーがホモポリマ−の場合、相溶性の問題は解
消できるが、耐熱性低下、凝集力低下が大きいという問
題は残る。その点、混合する低分子量ポリマーをブロッ
クポリマ−にすると、大きな耐熱性低下や凝集力低下を
起こすことなく溶融粘度を低下させることができ、しか
もブリードも生じないという知見を得て、本発明を完成
した。
【0006】すなわち、本発明にかかるホットメルト樹
脂組成物は、ブロックポリマ−を主材とするホットメル
ト樹脂組成物において、前記主材としてのブロックポリ
マ−(A)に対し、これよりも分子量の低いブロックポ
リマ−(B)を溶融粘度低下剤として混合してなるもの
であり、前記ブロックポリマ−(A)および前記ブロッ
クポリマ−(B)が共に(メタ)アクリル系ブロックポ
リマ−であることを特徴とする。
脂組成物は、ブロックポリマ−を主材とするホットメル
ト樹脂組成物において、前記主材としてのブロックポリ
マ−(A)に対し、これよりも分子量の低いブロックポ
リマ−(B)を溶融粘度低下剤として混合してなるもの
であり、前記ブロックポリマ−(A)および前記ブロッ
クポリマ−(B)が共に(メタ)アクリル系ブロックポ
リマ−であることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のホットメルト樹脂組成物
に用いられるブロックポリマ−(A)は、ホットメルト
樹脂組成物の主材であり、耐熱性と凝集力を付与する成
分である。本発明のホットメルト樹脂組成物に用いられ
るブロックポリマ−(B)は、ホットメルト樹脂組成物
の溶融粘度低下剤であり、耐熱性および凝集力を大きく
低下させることなく溶融粘度を大幅に低下させ、ブリー
ドの発生を防止する成分であり、ホットメルト樹脂組成
物の塗工性および作業性が向上するようになる。
に用いられるブロックポリマ−(A)は、ホットメルト
樹脂組成物の主材であり、耐熱性と凝集力を付与する成
分である。本発明のホットメルト樹脂組成物に用いられ
るブロックポリマ−(B)は、ホットメルト樹脂組成物
の溶融粘度低下剤であり、耐熱性および凝集力を大きく
低下させることなく溶融粘度を大幅に低下させ、ブリー
ドの発生を防止する成分であり、ホットメルト樹脂組成
物の塗工性および作業性が向上するようになる。
【0008】ブロックポリマ−(A)およびブロックポ
リマ−(B)は、いずれも単量体単位が連続して繋がっ
た重合体部分を複数個有しており、たとえば、2種類の
単量体単位MおよびNから構成され、単量体単位Mがm
個と単量体単位Nがn個からなるブロックポリマーMm
Nnの場合、MmおよびNnのいずれもが重合体部分と定
義される。ここで、Mmの重合体部分の鎖の途中にNnの
重合体部分が結合している場合も、ブロックポリマ−に
含まれる。複数個の重合体部分は、1個以上の高Tg重
合体部分と、1個以上の低Tg重合体部分とから構成さ
れる。
リマ−(B)は、いずれも単量体単位が連続して繋がっ
た重合体部分を複数個有しており、たとえば、2種類の
単量体単位MおよびNから構成され、単量体単位Mがm
個と単量体単位Nがn個からなるブロックポリマーMm
Nnの場合、MmおよびNnのいずれもが重合体部分と定
義される。ここで、Mmの重合体部分の鎖の途中にNnの
重合体部分が結合している場合も、ブロックポリマ−に
含まれる。複数個の重合体部分は、1個以上の高Tg重
合体部分と、1個以上の低Tg重合体部分とから構成さ
れる。
【0009】高Tg重合体部分のガラス転移温度につい
ては特に限定はないが、好ましくは30℃以上、さらに
好ましくは50℃以上、最も好ましくは70℃以上であ
る。高Tg重合体部分のガラス転移温度が30℃未満で
あると、耐熱性および凝集力が低下するおそれがある。
低Tg重合体部分のガラス転移温度については特に限定
はないが、好ましくは30℃未満、さらに好ましくは1
0℃未満である。低Tg重合体部分のガラス転移温度が
30℃以上であると、低温でのタックおよび粘着力等の
低温特性が発現しないおそれがある。
ては特に限定はないが、好ましくは30℃以上、さらに
好ましくは50℃以上、最も好ましくは70℃以上であ
る。高Tg重合体部分のガラス転移温度が30℃未満で
あると、耐熱性および凝集力が低下するおそれがある。
低Tg重合体部分のガラス転移温度については特に限定
はないが、好ましくは30℃未満、さらに好ましくは1
0℃未満である。低Tg重合体部分のガラス転移温度が
30℃以上であると、低温でのタックおよび粘着力等の
低温特性が発現しないおそれがある。
【0010】ブロックポリマ−(A)の重量平均分子量
については特に限定はないが、好ましくは10,000
〜1,000,000、さらに好ましくは50,000
〜500,000である。ブロックポリマ−(A)の重
量平均分子量が10,000未満であると、耐熱性およ
び凝集力が低下するおそれがある。他方、ブロックポリ
マ−(A)の重量平均分子量が1,000,000を超
えると、溶融粘度が高すぎ、ホットメルト性を示さなく
なるおそれがある。
については特に限定はないが、好ましくは10,000
〜1,000,000、さらに好ましくは50,000
〜500,000である。ブロックポリマ−(A)の重
量平均分子量が10,000未満であると、耐熱性およ
び凝集力が低下するおそれがある。他方、ブロックポリ
マ−(A)の重量平均分子量が1,000,000を超
えると、溶融粘度が高すぎ、ホットメルト性を示さなく
なるおそれがある。
【0011】ブロックポリマ−(B)の重量平均分子量
は、ブロックポリマ−(A)の重量平均分子量より小さ
く、好ましくはブロックポリマ−(A)の重量平均分子
量の1/2未満である。ブロックポリマ−(B)の重量
平均分子量がブロックポリマ−(A)の重量平均分子量
以上であると、溶融粘度を低下させることができない。
は、ブロックポリマ−(A)の重量平均分子量より小さ
く、好ましくはブロックポリマ−(A)の重量平均分子
量の1/2未満である。ブロックポリマ−(B)の重量
平均分子量がブロックポリマ−(A)の重量平均分子量
以上であると、溶融粘度を低下させることができない。
【0012】ブロックポリマ−(A)および(B)の製
造方法については、特に限定はなく、たとえば、有機金
属化合物を開始剤としてイオン重合によって製造する方
法(3M,特開昭60−8379等);イニファ−タ−
を用いてラジカル重合によって製造する方法(大阪市立
大学、大津、「ABおよびABA型ブロックコポリマ−
の均一系合成におけるリビングモノおよびパイラジカル
重合」,Polymer Bulletin,11,1
35−142(1984)等);多価メルカプタンを重
合開始剤として用い、ラジカル重合によって製造する方
法(特開平7−179538等);マクロモノマーを用
いてラジカル重合する方法(特開平2−167380)
等を挙げることができ、これらのうちでも、多価メルカ
プタンを用いたラジカル重合による製造方法は、より安
価にブロックポリマーを製造できるため、好ましい。
造方法については、特に限定はなく、たとえば、有機金
属化合物を開始剤としてイオン重合によって製造する方
法(3M,特開昭60−8379等);イニファ−タ−
を用いてラジカル重合によって製造する方法(大阪市立
大学、大津、「ABおよびABA型ブロックコポリマ−
の均一系合成におけるリビングモノおよびパイラジカル
重合」,Polymer Bulletin,11,1
35−142(1984)等);多価メルカプタンを重
合開始剤として用い、ラジカル重合によって製造する方
法(特開平7−179538等);マクロモノマーを用
いてラジカル重合する方法(特開平2−167380)
等を挙げることができ、これらのうちでも、多価メルカ
プタンを用いたラジカル重合による製造方法は、より安
価にブロックポリマーを製造できるため、好ましい。
【0013】ブロックポリマー(A)および(B)は、
共に(メタ)アクリル系ブロックポリマーである。(メ
タ)アクリル系ブロックポリマーは、ブロックポリマー
(A)として用いた場合は耐熱性および凝集力を高め、
ブロックポリマー(B)として用いた場合は、耐熱性お
よび凝集力を大幅に低下させることなく、溶融粘度を低
下させることができ、ブリードも生じさせない。
共に(メタ)アクリル系ブロックポリマーである。(メ
タ)アクリル系ブロックポリマーは、ブロックポリマー
(A)として用いた場合は耐熱性および凝集力を高め、
ブロックポリマー(B)として用いた場合は、耐熱性お
よび凝集力を大幅に低下させることなく、溶融粘度を低
下させることができ、ブリードも生じさせない。
【0014】(メタ)アクリル系ブロックポリマーとし
ては、たとえば、(メタ)アクリル系モノマ−を必須成
分として含み、適宜、エチレン系不飽和共重合性モノマ
ーを含むことがある単量体成分を重合して得られるブロ
ックポリマ−を挙げることができる。上記(メタ)アク
リル系モノマ−としては、たとえば、(メタ)アクリル
酸、メチル(メタ)アクリレ−トやブチル(メタ)アク
リレ−ト等の炭素原子数1〜30のアルキル(メタ)ア
クリレ−ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、グリシジル
(メタ)アクリレ−ト、メトキシエチル(メタ)アクリ
レ−ト、エトキシエチル(メタ)アクリレ−ト、エトキ
シエトキシエチル(メタ)アクリレ−ト、フェニル(メ
タ)アクリレ−ト、ベンジル(メタ)アクリレ−ト、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ジシクロペンタジ
エニル(メタ)アクリレ−ト、アダマンチル(メタ)ア
クリレ−ト、ノルボルニル(メタ)アクリレ−ト等の単
官能(メタ)アクリル系モノマ−;エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジ(メタ)ア
クリロキシプロパン、2,2−ビス〔4−(アクリロキ
シエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−
(メタクリロキシエトキシ)フェニル〕プロパン、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラ
メチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメ
チロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールヘキサキス(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサキス(メタ)アクリレート、ア
リル(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリル
系モノマ−等を挙げることができ、これらが1種または
2種以上使用される。
ては、たとえば、(メタ)アクリル系モノマ−を必須成
分として含み、適宜、エチレン系不飽和共重合性モノマ
ーを含むことがある単量体成分を重合して得られるブロ
ックポリマ−を挙げることができる。上記(メタ)アク
リル系モノマ−としては、たとえば、(メタ)アクリル
酸、メチル(メタ)アクリレ−トやブチル(メタ)アク
リレ−ト等の炭素原子数1〜30のアルキル(メタ)ア
クリレ−ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、グリシジル
(メタ)アクリレ−ト、メトキシエチル(メタ)アクリ
レ−ト、エトキシエチル(メタ)アクリレ−ト、エトキ
シエトキシエチル(メタ)アクリレ−ト、フェニル(メ
タ)アクリレ−ト、ベンジル(メタ)アクリレ−ト、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ジシクロペンタジ
エニル(メタ)アクリレ−ト、アダマンチル(メタ)ア
クリレ−ト、ノルボルニル(メタ)アクリレ−ト等の単
官能(メタ)アクリル系モノマ−;エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジ(メタ)ア
クリロキシプロパン、2,2−ビス〔4−(アクリロキ
シエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−
(メタクリロキシエトキシ)フェニル〕プロパン、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラ
メチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメ
チロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールヘキサキス(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサキス(メタ)アクリレート、ア
リル(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリル
系モノマ−等を挙げることができ、これらが1種または
2種以上使用される。
【0015】上記エチレン系不飽和共重合性モノマーと
しては、たとえば、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、スチレン、ジビニルベンゼンなどに代表されるスチ
レン系単量体;フェニルマレイミド、シクロヘキシルマ
レイミドなどに代表されるマレイミド系単量体;メチル
ビニルエ−テル、エチルビニルエ−テル、イソブチルビ
ニルエ−テルなどに代表されるビニルエ−テル系単量
体;フマル酸、フマル酸のモノおよびジアルキルエステ
ル;マレイン酸;マレイン酸のモノおよびジアルキルエ
ステル;イタコン酸;イタコン酸のモノおよびジアルキ
ルエステル;(メタ)アクリロニトリル、ブタジエン、
イソプレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニ
ル、ビニルケトン、ビニルピリジン、ビニルカルバゾ−
ル等のその他単量体等を挙げることができ、これらが1
種または2種以上使用される。
しては、たとえば、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、スチレン、ジビニルベンゼンなどに代表されるスチ
レン系単量体;フェニルマレイミド、シクロヘキシルマ
レイミドなどに代表されるマレイミド系単量体;メチル
ビニルエ−テル、エチルビニルエ−テル、イソブチルビ
ニルエ−テルなどに代表されるビニルエ−テル系単量
体;フマル酸、フマル酸のモノおよびジアルキルエステ
ル;マレイン酸;マレイン酸のモノおよびジアルキルエ
ステル;イタコン酸;イタコン酸のモノおよびジアルキ
ルエステル;(メタ)アクリロニトリル、ブタジエン、
イソプレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニ
ル、ビニルケトン、ビニルピリジン、ビニルカルバゾ−
ル等のその他単量体等を挙げることができ、これらが1
種または2種以上使用される。
【0016】単量体成分中の(メタ)アクリル系モノマ
−の割合については、特に限定はないが、好ましくは単
量体成分全体の50〜100重量%である。単量体成分
の重合は、通常のラジカル重合によって行われる。ラジ
カル重合の重合形式としては、たとえば、塊状重合、溶
液重合、懸濁重合、乳化重合等を挙げることができる。
重合温度については、好ましくは30〜200℃、さら
に好ましくは50〜150℃である。
−の割合については、特に限定はないが、好ましくは単
量体成分全体の50〜100重量%である。単量体成分
の重合は、通常のラジカル重合によって行われる。ラジ
カル重合の重合形式としては、たとえば、塊状重合、溶
液重合、懸濁重合、乳化重合等を挙げることができる。
重合温度については、好ましくは30〜200℃、さら
に好ましくは50〜150℃である。
【0017】本発明のホットメルト樹脂組成物は、分子
量の高いブロックポリマー(A)と分子量の低いブロッ
クポリマー(B)を必須成分とし、その相互割合につい
ては特に限定はないが、ブロックポリマー(A)に対す
るブロックポリマー(B)の重量割合(ブロックポリマ
ー(B)/ブロックポリマー(A))は、好ましくは1
/10〜3/1であり、さらに好ましくは1/5〜2/
1である。前記重量割合が1/10未満であると、溶融
粘度が低下しなくなるおそれがある。他方、前記重量割
合が3/1を超えると、耐熱性および凝集力が低下する
おそれがある。
量の高いブロックポリマー(A)と分子量の低いブロッ
クポリマー(B)を必須成分とし、その相互割合につい
ては特に限定はないが、ブロックポリマー(A)に対す
るブロックポリマー(B)の重量割合(ブロックポリマ
ー(B)/ブロックポリマー(A))は、好ましくは1
/10〜3/1であり、さらに好ましくは1/5〜2/
1である。前記重量割合が1/10未満であると、溶融
粘度が低下しなくなるおそれがある。他方、前記重量割
合が3/1を超えると、耐熱性および凝集力が低下する
おそれがある。
【0018】本発明のホットメルト樹脂組成物の180
℃粘度は、好ましくはブロックポリマ−(A)の180
℃粘度の7/10以下であり、さらに好ましくは6/1
0以下、最も好ましくは5/10以下である。ホットメ
ルト樹脂組成物の180℃粘度がブロックポリマ−
(A)の7/10を超えると、溶融粘度があまり下がら
ず、期待するほど塗工性および作業性の向上が得られな
いおそれがある。
℃粘度は、好ましくはブロックポリマ−(A)の180
℃粘度の7/10以下であり、さらに好ましくは6/1
0以下、最も好ましくは5/10以下である。ホットメ
ルト樹脂組成物の180℃粘度がブロックポリマ−
(A)の7/10を超えると、溶融粘度があまり下がら
ず、期待するほど塗工性および作業性の向上が得られな
いおそれがある。
【0019】本発明のホットメルト樹脂組成物は、分子
量の高いブロックポリマー(A)と分子量の低いブロッ
クポリマー(B)を必須成分とし、耐熱性および凝集力
や相溶性等の物性を大幅に低下させない範囲で、適宜、
粘着付与樹脂、可塑剤、ワックス、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、着色剤、無機充填剤等のその他成分とともに混
合して得ることができる。
量の高いブロックポリマー(A)と分子量の低いブロッ
クポリマー(B)を必須成分とし、耐熱性および凝集力
や相溶性等の物性を大幅に低下させない範囲で、適宜、
粘着付与樹脂、可塑剤、ワックス、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、着色剤、無機充填剤等のその他成分とともに混
合して得ることができる。
【0020】上記その他成分のうちでも、粘着付与樹脂
や可塑剤で液状のものは、少量で溶融粘度を低下させる
という点では低分子量ブロックポリマー(B)よりも優
れているが、耐熱性や凝集力が低下し、ブリ−ドが発生
することがある。また、粘着付与樹脂や可塑剤で室温で
は固体で高温では溶融するものは、上記液状のものより
も耐熱性や凝集力の低下、ブリ−ドの発生は抑制される
ものの、一般に分子量が大きいため、ブロックポリマー
(A)およびブロックポリマー(B)に対する相溶性が
悪く、ブリ−ドが発生することがある。
や可塑剤で液状のものは、少量で溶融粘度を低下させる
という点では低分子量ブロックポリマー(B)よりも優
れているが、耐熱性や凝集力が低下し、ブリ−ドが発生
することがある。また、粘着付与樹脂や可塑剤で室温で
は固体で高温では溶融するものは、上記液状のものより
も耐熱性や凝集力の低下、ブリ−ドの発生は抑制される
ものの、一般に分子量が大きいため、ブロックポリマー
(A)およびブロックポリマー(B)に対する相溶性が
悪く、ブリ−ドが発生することがある。
【0021】その他成分として、ブロックポリマー
(A)および/またはブロックポリマー(B)の各ブロ
ックを構成するポリマ−と同組成のホモポリマ−を混合
することもできる。この場合は、ホットメルト樹脂組成
物の相溶性は高まるが、耐熱性および凝集力の低下が著
しく大きい。本発明のホットメルト樹脂組成物は、上記
各成分を適量混合し、ロ−ル、バンバリ−ミキサ−、ニ
−ダ−、混練押出機等を用いて、たとえば100〜20
0℃で溶融混練することにより製造される。また、上記
各成分を溶液状態で混合し、二軸押出機、薄膜蒸発機な
どで揮発成分を除去しても良い。
(A)および/またはブロックポリマー(B)の各ブロ
ックを構成するポリマ−と同組成のホモポリマ−を混合
することもできる。この場合は、ホットメルト樹脂組成
物の相溶性は高まるが、耐熱性および凝集力の低下が著
しく大きい。本発明のホットメルト樹脂組成物は、上記
各成分を適量混合し、ロ−ル、バンバリ−ミキサ−、ニ
−ダ−、混練押出機等を用いて、たとえば100〜20
0℃で溶融混練することにより製造される。また、上記
各成分を溶液状態で混合し、二軸押出機、薄膜蒸発機な
どで揮発成分を除去しても良い。
【0022】本発明のホットメルト樹脂組成物の用途に
ついては特に限定はないが、たとえは、ホットメルト粘
着剤等に用いることができる。本発明のホットメルト樹
脂組成物では、低分子量成分であるブロックポリマ−
(B)を用いることによって溶融粘度が低下するように
なるが、これは熱溶融時にブロックポリマ−(B)の可
塑化効果によるものと考えられる。
ついては特に限定はないが、たとえは、ホットメルト粘
着剤等に用いることができる。本発明のホットメルト樹
脂組成物では、低分子量成分であるブロックポリマ−
(B)を用いることによって溶融粘度が低下するように
なるが、これは熱溶融時にブロックポリマ−(B)の可
塑化効果によるものと考えられる。
【0023】ブロックポリマ−(B)は、単独では耐熱
性および凝集力が低いものの、ブロックポリマ−(A)
とブロックポリマ−(B)とを混合すると、ブロックポ
リマ−(B)の高いガラス転移温度成分が形成するミク
ロドメインが、ブロックポリマ−(A)の高いガラス転
移温度成分が形成するミクロドメインに融合されるよう
になって、ホットメルト樹脂組成物全体の耐熱性および
凝集力の低下が抑制されると考えられる。
性および凝集力が低いものの、ブロックポリマ−(A)
とブロックポリマ−(B)とを混合すると、ブロックポ
リマ−(B)の高いガラス転移温度成分が形成するミク
ロドメインが、ブロックポリマ−(A)の高いガラス転
移温度成分が形成するミクロドメインに融合されるよう
になって、ホットメルト樹脂組成物全体の耐熱性および
凝集力の低下が抑制されると考えられる。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の実施例と比較例とを示す
が、本発明は下記実施例に限定されない。以下では、
「%」は「重量%」、「部」は「重量部」のことであ
る。なお重量平均分子量(Mw)は、ゲルパ−ミエ−シ
ョンクロマトグラフィ−(GPC)によりポリスチレン
換算値で求めたものである。
が、本発明は下記実施例に限定されない。以下では、
「%」は「重量%」、「部」は「重量部」のことであ
る。なお重量平均分子量(Mw)は、ゲルパ−ミエ−シ
ョンクロマトグラフィ−(GPC)によりポリスチレン
換算値で求めたものである。
【0025】以下の実施例で得られたホットメルト樹脂
組成物の特性は、以下の(1)〜(4)にしたがって測
定した。 (1)試料調整 ホットメルト樹脂組成物をGPDコ−タ−(由利ロ−ル
機械株式会社製)を用いて、塗布厚みが25μmとなる
ように、PETフィルム(厚み:38μm)および上質
紙(厚み:100μm)に溶融塗布し、フィルム試料お
よび紙ラベル試料とした。 (2)180℃粘度測定 ホットメルト樹脂組成物を180℃に加熱して溶融し、
フロ−テスタ−(株式会社島津製作所製)を用いて測定
した。 (3)保持力測定 ステンレススチ−ル板に25mm×25mmの接着面積
でフィルム試料を貼り付け、2kgロ−ラ−を1往復さ
せて圧着し、60℃で30分調温した後、1kgの荷重
をかけて落下するまでの時間または24時間後のズレ
(単位:mm)を測定した。N.C.はズレが生じない
ことを意味する。 (4)ブリ−ドテスト 紙ラベル試料を設定温度60℃のオ−ブン中に7日間放
置し、紙基材表面へのブリ−ドの有無を目視で観察し
た。評価基準は以下のとおり。
組成物の特性は、以下の(1)〜(4)にしたがって測
定した。 (1)試料調整 ホットメルト樹脂組成物をGPDコ−タ−(由利ロ−ル
機械株式会社製)を用いて、塗布厚みが25μmとなる
ように、PETフィルム(厚み:38μm)および上質
紙(厚み:100μm)に溶融塗布し、フィルム試料お
よび紙ラベル試料とした。 (2)180℃粘度測定 ホットメルト樹脂組成物を180℃に加熱して溶融し、
フロ−テスタ−(株式会社島津製作所製)を用いて測定
した。 (3)保持力測定 ステンレススチ−ル板に25mm×25mmの接着面積
でフィルム試料を貼り付け、2kgロ−ラ−を1往復さ
せて圧着し、60℃で30分調温した後、1kgの荷重
をかけて落下するまでの時間または24時間後のズレ
(単位:mm)を測定した。N.C.はズレが生じない
ことを意味する。 (4)ブリ−ドテスト 紙ラベル試料を設定温度60℃のオ−ブン中に7日間放
置し、紙基材表面へのブリ−ドの有無を目視で観察し
た。評価基準は以下のとおり。
【0026】
○:ブリ−ドがない。
△:ブリ−ドがややある。
×:ブリ−ドが著しい。分子量の高いブロックポリマ−(A)の製造例
攪拌装置、窒素導入管、滴下ロ−ト、温度計、冷却管を
備えた2リットルの4つ口フラスコにメチルメタクリレ
−ト104g、テトラエチレングリコ−ルジアクリレ−
ト1gおよび酢酸エチル90gを加え、窒素雰囲気下8
5℃まで昇温した。内温が85℃に達した後、ペンタエ
リスリト−ルテトラキスチオグリコレ−ト1.4g、A
BN−E(日本ヒドラジン工業株式会社製)0.4gお
よび酢酸エチル5gを加えて重合を開始した。重合開始
50分後および80分後に、それぞれペンタエリスリト
−ルテトラキスチオグリコレ−ト0.7g、ABN−E
0.2gおよび酢酸エチル2.5gを4回加えた。重合
開始120分後には、メタクリル酸メチルの重合率は8
0.3%に達していた。続いてこの反応液に滴下ロ−ト
からアクリル酸ブチル245gおよび酢酸エチル230
gを2時間かけて滴下した。滴下終了60分後から30
分ごとにそれぞれアゾビスイソブチロニトリル0.1g
および酢酸エチル2.5gを4回加えた。還流下でさら
に2時間反応させた後、室温まで冷却して反応を終了し
た。こうして得られた反応液から溶剤、残存単量体など
の揮発成分を二軸押出機を用いて揮発除去して、分子量
の高いブロックポリマ−(以下、「高分子量ブロックポ
リマ−」と言う)を得た。得られた高分子量ブロックポ
リマ−のMw(重量平均分子量)は231,000であ
った。
備えた2リットルの4つ口フラスコにメチルメタクリレ
−ト104g、テトラエチレングリコ−ルジアクリレ−
ト1gおよび酢酸エチル90gを加え、窒素雰囲気下8
5℃まで昇温した。内温が85℃に達した後、ペンタエ
リスリト−ルテトラキスチオグリコレ−ト1.4g、A
BN−E(日本ヒドラジン工業株式会社製)0.4gお
よび酢酸エチル5gを加えて重合を開始した。重合開始
50分後および80分後に、それぞれペンタエリスリト
−ルテトラキスチオグリコレ−ト0.7g、ABN−E
0.2gおよび酢酸エチル2.5gを4回加えた。重合
開始120分後には、メタクリル酸メチルの重合率は8
0.3%に達していた。続いてこの反応液に滴下ロ−ト
からアクリル酸ブチル245gおよび酢酸エチル230
gを2時間かけて滴下した。滴下終了60分後から30
分ごとにそれぞれアゾビスイソブチロニトリル0.1g
および酢酸エチル2.5gを4回加えた。還流下でさら
に2時間反応させた後、室温まで冷却して反応を終了し
た。こうして得られた反応液から溶剤、残存単量体など
の揮発成分を二軸押出機を用いて揮発除去して、分子量
の高いブロックポリマ−(以下、「高分子量ブロックポ
リマ−」と言う)を得た。得られた高分子量ブロックポ
リマ−のMw(重量平均分子量)は231,000であ
った。
【0027】分子量の低いブロックポリマ−(B)の製
造例 攪拌装置、窒素導入管、滴下ロ−ト、温度計、冷却管を
備えた2リットルの4つ口フラスコにメチルメタクリレ
−ト88.7g、テトラエチレングリコ−ルジアクリレ
−ト1.3gおよび酢酸エチル75gを加え、窒素雰囲
気下85℃まで昇温した。内温が85℃に達した後、ペ
ンタエリスリト−ルテトラキスチオグリコレ−ト3g、
ABN−E0.3gおよび酢酸エチル5gを加えて重合
を開始した。重合開始50分後および80分後に、それ
ぞれペンタエリスリト−ルテトラキスチオグリコレ−ト
1.5g、ABN−E0.15gおよび酢酸エチル2.
5gを4回加えた。重合開始120分後には、メタクリ
ル酸メチルの重合率は90.9%に達していた。続いて
この反応液に滴下ロ−トからアクリル酸ブチル210g
および酢酸エチル195gを2時間かけて滴下した。滴
下終了60分後から30分ごとにそれぞれアゾビスイソ
ブチロニトリル0.1gおよび酢酸エチル2.5gを4
回加えた。還流下でさらに2時間反応させた後、室温ま
で冷却して反応を終了した。こうして得られた反応液か
ら溶剤、残存単量体などの揮発成分を二軸押出機を用い
て揮発除去し、分子量の低いブロックポリマ−(以下、
「低分子量ブロックポリマ−」と言う)を得た。得られ
た低分子量ブロックポリマ−(B)のMwは104,0
00であった。
造例 攪拌装置、窒素導入管、滴下ロ−ト、温度計、冷却管を
備えた2リットルの4つ口フラスコにメチルメタクリレ
−ト88.7g、テトラエチレングリコ−ルジアクリレ
−ト1.3gおよび酢酸エチル75gを加え、窒素雰囲
気下85℃まで昇温した。内温が85℃に達した後、ペ
ンタエリスリト−ルテトラキスチオグリコレ−ト3g、
ABN−E0.3gおよび酢酸エチル5gを加えて重合
を開始した。重合開始50分後および80分後に、それ
ぞれペンタエリスリト−ルテトラキスチオグリコレ−ト
1.5g、ABN−E0.15gおよび酢酸エチル2.
5gを4回加えた。重合開始120分後には、メタクリ
ル酸メチルの重合率は90.9%に達していた。続いて
この反応液に滴下ロ−トからアクリル酸ブチル210g
および酢酸エチル195gを2時間かけて滴下した。滴
下終了60分後から30分ごとにそれぞれアゾビスイソ
ブチロニトリル0.1gおよび酢酸エチル2.5gを4
回加えた。還流下でさらに2時間反応させた後、室温ま
で冷却して反応を終了した。こうして得られた反応液か
ら溶剤、残存単量体などの揮発成分を二軸押出機を用い
て揮発除去し、分子量の低いブロックポリマ−(以下、
「低分子量ブロックポリマ−」と言う)を得た。得られ
た低分子量ブロックポリマ−(B)のMwは104,0
00であった。
【0028】−実施例1−
上記製造例で得た、高分子量ブロックポリマ−100部
および低分子量ブロックポリマ−25部を混合し、ニ−
ダ−で180℃で混練してホットメルト樹脂組成物
(1)を得た。この樹脂組成物(1)を用いて、上記1
80℃粘度測定、保持力測定およびブリ−ドテストを行
った。その結果を表1に示す。
および低分子量ブロックポリマ−25部を混合し、ニ−
ダ−で180℃で混練してホットメルト樹脂組成物
(1)を得た。この樹脂組成物(1)を用いて、上記1
80℃粘度測定、保持力測定およびブリ−ドテストを行
った。その結果を表1に示す。
【0029】−実施例2および3−
実施例1において、低分子量ブロックポリマ−の混合量
を表1に示す量に変更する以外は実施例1と同様にし
て、ホットメルト樹脂組成物(2)および(3)を得
た。得られた樹脂組成物(2)および(3)について、
実施例1と同様にして物性を測定した。結果を表1に示
す。
を表1に示す量に変更する以外は実施例1と同様にし
て、ホットメルト樹脂組成物(2)および(3)を得
た。得られた樹脂組成物(2)および(3)について、
実施例1と同様にして物性を測定した。結果を表1に示
す。
【0030】−比較例1−
実施例1において、低分子量ブロックポリマ−を混合せ
ず、高分子量ブロックポリマ−のみからなる樹脂組成物
を比較ホットメルト樹脂組成物(1)とした。比較樹脂
組成物(1)について、実施例1と同様にして物性を測
定した。結果を表2に示す。
ず、高分子量ブロックポリマ−のみからなる樹脂組成物
を比較ホットメルト樹脂組成物(1)とした。比較樹脂
組成物(1)について、実施例1と同様にして物性を測
定した。結果を表2に示す。
【0031】−比較例2−
実施例1において、高分子量ブロックポリマ−を混合せ
ず、低分子量ブロックポリマ−のみからなる樹脂組成物
を比較ホットメルト樹脂組成物(2)とした。比較樹脂
組成物(2)について、実施例1と同様にして物性を測
定した。結果を表2に示す。
ず、低分子量ブロックポリマ−のみからなる樹脂組成物
を比較ホットメルト樹脂組成物(2)とした。比較樹脂
組成物(2)について、実施例1と同様にして物性を測
定した。結果を表2に示す。
【0032】−比較例3−
実施例1において、低分子量ブロックポリマ−の代わり
に、可塑剤であるDOP(フタル酸ジオクチル)25部
を用いた以外は実施例1と同様にして、比較ホットメル
ト樹脂組成物(3)を得た。比較樹脂組成物(3)につ
いて、実施例1と同様にして物性を測定した。結果を表
2に示す。
に、可塑剤であるDOP(フタル酸ジオクチル)25部
を用いた以外は実施例1と同様にして、比較ホットメル
ト樹脂組成物(3)を得た。比較樹脂組成物(3)につ
いて、実施例1と同様にして物性を測定した。結果を表
2に示す。
【0033】−比較例4および5−
実施例1において、低分子量ブロックポリマ−の代わり
に、Mw=177,000であるPBA(ポリブチルア
クリレ−ト)ホモポリマ−をそれぞれ表2に示す量混合
して、比較ホットメルト樹脂組成物(4)および(5)
を得た。比較樹脂組成物(4)および(5)について、
実施例1と同様にして物性を測定した。結果を表3に示
す。
に、Mw=177,000であるPBA(ポリブチルア
クリレ−ト)ホモポリマ−をそれぞれ表2に示す量混合
して、比較ホットメルト樹脂組成物(4)および(5)
を得た。比較樹脂組成物(4)および(5)について、
実施例1と同様にして物性を測定した。結果を表3に示
す。
【0034】−比較例6および7−
実施例1において、低分子量ブロックポリマ−の代わり
に、Mw=494,000であるPBA(ポリブチルア
クリレ−ト)ホモポリマ−をそれぞれ表2に示す量混合
して、比較ホットメルト樹脂組成物(6)および(7)
を得た。比較樹脂組成物(6)および(7)について、
実施例1と同様にして物性を測定した。結果を表3に示
す。
に、Mw=494,000であるPBA(ポリブチルア
クリレ−ト)ホモポリマ−をそれぞれ表2に示す量混合
して、比較ホットメルト樹脂組成物(6)および(7)
を得た。比較樹脂組成物(6)および(7)について、
実施例1と同様にして物性を測定した。結果を表3に示
す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】実施例1〜3と比較例1および2とを比較
すると、凝集力は優れているが180℃粘度の高い高分
子量ブロックポリマ−に、180℃粘度は低いが凝集力
の小さな低分子量ブロックポリマ−を加えることによっ
て、60℃での保持力を大きく低下させることなく18
0℃粘度を大幅に低下させることがわかる。実施例1と
比較例3とを比較すると、可塑剤を用いて粘度低下を図
ると、低分子量ブロックポリマ−を同量用いた場合に比
べて粘度の低下は非常に大きいが、ブリ−ドが著しく、
また60℃保持力の低下も大きいことがわかる。
すると、凝集力は優れているが180℃粘度の高い高分
子量ブロックポリマ−に、180℃粘度は低いが凝集力
の小さな低分子量ブロックポリマ−を加えることによっ
て、60℃での保持力を大きく低下させることなく18
0℃粘度を大幅に低下させることがわかる。実施例1と
比較例3とを比較すると、可塑剤を用いて粘度低下を図
ると、低分子量ブロックポリマ−を同量用いた場合に比
べて粘度の低下は非常に大きいが、ブリ−ドが著しく、
また60℃保持力の低下も大きいことがわかる。
【0039】実施例1および2と比較例4〜7とを比較
すると、PBAホモポリマ−を用いて粘度低下を図る
と、低分子量ブロックポリマ−を同量用いた場合に比べ
て粘度の低下具合は若干大きく、またDOPを用いた場
合に比べてブリ−ドが若干少なくなる効果がある。ただ
し低分子量ブロックポリマ−を用いた場合に比べて、6
0℃保持力の低下が激しい。
すると、PBAホモポリマ−を用いて粘度低下を図る
と、低分子量ブロックポリマ−を同量用いた場合に比べ
て粘度の低下具合は若干大きく、またDOPを用いた場
合に比べてブリ−ドが若干少なくなる効果がある。ただ
し低分子量ブロックポリマ−を用いた場合に比べて、6
0℃保持力の低下が激しい。
【0040】比較例6および7では、比較例4および5
よりも60℃保持力の低下が少ないと思われる高分子量
のPBAホモポリマ−を用いて粘度低下を図っており、
比較例4および5よりもブリ−ド性は改善されることが
わかる。実施例1および2と比較例6および7とを比較
すると、比較例6および7では、低分子量ブロックポリ
マ−を用いた場合に比べて、180℃粘度が高く、60
℃保持力の低下が激しいことがわかる。
よりも60℃保持力の低下が少ないと思われる高分子量
のPBAホモポリマ−を用いて粘度低下を図っており、
比較例4および5よりもブリ−ド性は改善されることが
わかる。実施例1および2と比較例6および7とを比較
すると、比較例6および7では、低分子量ブロックポリ
マ−を用いた場合に比べて、180℃粘度が高く、60
℃保持力の低下が激しいことがわかる。
【0041】
【発明の効果】本発明にかかるホットメルト樹脂組成物
は、溶融粘度が低く、耐熱性および凝集力が良好で、ブ
リードが生じない。
は、溶融粘度が低く、耐熱性および凝集力が良好で、ブ
リードが生じない。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平5−93176(JP,A)
特開 平5−98130(JP,A)
特開 平7−238207(JP,A)
特開 平10−25395(JP,A)
特表 平11−512468(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08L 53/00
C09J 153/00
Claims (3)
- 【請求項1】ブロックポリマ−を主材とするホットメル
ト樹脂組成物において、前記主材としてのブロックポリ
マ−(A)に対し、これよりも分子量の低いブロックポ
リマ−(B)を溶融粘度低下剤として混合してなるもの
であり、前記ブロックポリマ−(A)および前記ブロッ
クポリマ−(B)が共に(メタ)アクリル系ブロックポ
リマ−であることを特徴とする、ホットメルト樹脂組成
物。 - 【請求項2】前記ブロックポリマ−(B)の重量平均分
子量が前記ブロックポリマ−(A)の重量平均分子量の
1/2未満である、請求項1に記載のホットメルト樹脂
組成物。 - 【請求項3】180℃粘度がブロックポリマ−(A)の
180℃粘度の7/10以下である、請求項1または2
に記載のホットメルト樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17271698A JP3374373B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | ホットメルト樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17271698A JP3374373B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | ホットメルト樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000007879A JP2000007879A (ja) | 2000-01-11 |
JP3374373B2 true JP3374373B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=15947017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17271698A Ceased JP3374373B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | ホットメルト樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3374373B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10008842C1 (de) * | 2000-02-25 | 2001-06-28 | Beiersdorf Ag | Polymerblends |
-
1998
- 1998-06-19 JP JP17271698A patent/JP3374373B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000007879A (ja) | 2000-01-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RVOP | Cancellation by post-grant opposition |