JP3373740B2 - 防眩処理層及びその用途 - Google Patents
防眩処理層及びその用途Info
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Description
の用途に関し、更に詳しくは、CRTディスプレー、フ
ラットディスプレー(液晶表示素子、プラズマディスプ
レー、ELディスプレー等)用の視認性に優れ、目の疲
れの減少に優れる防眩処理層及びその用途に関するもの
である。
レー(液晶表示素子、プラズマディスプレー、ELディ
スプレー等)においては、画面に外部から光が入射し、
この光が反射して(グレアー、或いはギラツキ等といわ
れている)、表示画像を見づらくするという欠点があ
る。この対策として、各ディスプレー表面に防眩処理が
行われ、従来、CRTディスプレーの防眩においては、
薬品等による化学エッチングによってブラウン管のガラ
スの画像表示表面を粗面化することがおこなわれてお
り、液晶表示素子等のフラットディスプレーの防眩にお
いては、機械的(サンドブラスト)もしくは化学的にエ
ッチングされたガラス板やプラスチック板を別に載置す
ることや、酸化チタン、酸化ケイ素等の多層蒸着膜を付
加させたガラス板やプラスチック板を別に載置すること
や、防眩処理をしたフィルムをディスプレーに貼り合わ
せることが行われている。
レーが大型化している。特にフラットディスプレーの大
型化は目覚ましいが、かかる大型化にともない、ディス
プレー面に反射にて転映するディスプレー外の背景像の
面積が同時に増大し、特に、背景内の蛍光灯や窓よりの
外光が、フラットディスプレーの視認性を妨げると同時
に使用者の目の疲れを増大させており、上記欠点を解決
することが、益々重要な問題となっている。又、これら
のディスプレーを長期にわたって使用していると、人体
より発する体油や飛沫が、表示素子上に飛散し跡を残し
たり、取り扱い中に指紋がついてしまったり、タバコの
煙りが付着したりして、表示素子の視認性をますます落
とし、目の疲れを更に増大化させ、ディスプレーが大型
化してきた昨今はますますこの傾向にある。
かる課題を解決すべくディスプレー内の画素と防眩処理
での光散乱体との関係に着目して鋭意研究を重ねた結
果、光散乱体の総数の内51%以上のものがベース樹脂
層中に、その最大直径Dの5〜95%にあたる部分が埋
もれており、そのベース樹脂層表面における分布が1〜
150個/100μm2である防眩処理層の時、更には
光散乱体の平均直径dが0.1〜15μmで、また平均
直径dの標準偏差が0.01〜3.50μm、その形状
アスペクト比が1.0〜1.6であり、その全総数の7
0%以上が0.8d〜1.2dの大きさである防眩処理
層の時、上記課題に対して顕著に有効であることを見い
だし本発明を完成した。
素中の光散乱体の数が、1〜500個あり、液晶表示素
子の50%以上の画素が一画素中の光散乱体の平均数を
nとして、0.5n〜1.5nの数の光散乱体を有する
時、液晶表示素子の視認性を極度に高め、目の疲れを軽
微に低下させることが可能となり、同じくプラズマ表示
素子の一画素中の光散乱体の数が4〜2000個あり、
プラズマ表示素子の50%以上の画素が一画素中の光散
乱体の平均数をnとして、0.5n〜1.5nの数の光
散乱体を有する時、プラズマ表示素子の視認性を極度に
高め、目の疲れを軽微に低下させることが可能となっ
た。又、かかる防眩処理層に対して、更に、フィラーや
ベース樹脂層に防汚処理を行ったり、フィラーをフッ素
系樹脂にすることで、上記汚れがふき取りにより除去で
き、長期間にわたっての視認性と目の疲れの減少との保
持が可能となった。
明する。本発明の防眩処理層は、光散乱体とベース樹脂
層よりなるもので、より具体的には、ベース樹脂層によ
りベース樹脂層表面に光散乱体を固定したものである。
そして、本発明においては、かかる光散乱体をディスプ
レーの表面に固定するにあたって、光散乱体の総数の内
51%以上のものが(好ましくは70〜100%)、ベ
ース樹脂層中に、その最大直径Dの5〜95%(好まし
くは15〜75%)にあたる部分が埋もれた形態にし
て、かつベース樹脂層表面における分布が、1〜150
個/100μm2(好ましくは20〜140個/100
μm2)であり、かつ光散乱体の平均直径dが0.1〜
15μmで、平均直径dの標準偏差が、0.01〜3.
50μmで、かつその形状アスペクト比が1.0〜1.
6で、更にその全総数の70%以上が0.8d〜1.2
dの大きさであることを最大の特徴とするものであり、
かかる関係の時、反射光を分散させ視認性を高めると同
時に表示素子表面上のギラツキ、シロモヤを極度に減少
させることができる。光散乱体のベース樹脂層中への埋
もれの分布状態が、光散乱体の総数の内51%未満の時
は表示素子への写りこみやシロモヤが増加して効力を得
ず、また、光散乱体の埋もれた部分がその最大直径Dの
5%未満の時は光散乱体がペース樹脂から脱落しやすか
ったり表示の輪郭が不鮮明となったり、95%を越える
時はギラツキが増加し表示の輪郭が不鮮明となる。
しては、フィラー、液体、気体又は液晶物質を内部に含
有するマイクロカプセル等があり、実用的にはフィラー
が用いられる。フィラーの材質としては、透過率が40
%以上(フィラーの材質を10μmの厚み層状物にした
時の値)であり(好ましくは50%〜100%)、屈折
率が1.0〜1.7(好ましくは1.3〜1.6)であ
れば特に制約はないが、具体的には、ベース樹脂層で使
用されている樹脂とは異なる樹脂で作製したマイクロビ
ーズ、シリカ等の無機物のマイクロビーズ、フッ素系化
合物のマイクロビーズが用いられるが、実用的には、樹
脂のものにはベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合
樹脂、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド
縮合樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド縮合樹脂等のマ
イクロビーズが使用され、具体的には、日本触媒社製の
商品名「エポスター」がある。シリカのマイクロビーズ
では、無定形のものや真球形のものが使用され、具体的
には富士シリシア化学社製の商品名「サイシリア」や東
芝シリコーン社製の商品名「トスパー」がある。フッ素
系化合物のマイクロビーズでは、テトラフロロエチレン
樹脂、パーフロロアルコキシ樹脂、フッ化エチレンプロ
ピレン樹脂のものが使用され、具体的には、三井・デュ
ポンフロロケミカル製の商品名「テフロン」がある。
コキシド化合物、シランカップリング剤、フッソ系界面
活性剤、フッソ系撥水撥油剤等のフッ素化合物等で被覆
すると、防汚処理機能が付与されると同時にフィラー表
面の光沢度を抑える機能を付与され、更に長期使用にお
いて好適である。実用的には、シランカップリング剤と
しては、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシ
シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ(βメ
トキシエトキシ)シラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン等があり、具体的には、信越化学製のシランカッ
プリング剤の「KA」、「KBM」、「KBC」、「K
BE」シリーズ等がある。フッソ系界面活性剤、フッソ
系撥水撥油剤には、パーフルオロアルキルスルホン酸
塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロ
アルキルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアル
キルアミノスルホン酸塩、パーフルオロアルキルエチレ
ンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルリン酸エス
テル、パーフルオロアルキル基含有各種オリゴマー等が
あり、具体的には、大日本インキ化学製のフッソ系化学
品の「メガファック」シリーズ、「ディックガード」シ
リーズ、旭ガラス製の「サイトップ」シリーズや、日本
油脂製「モディパー」シリーズの薬剤等がある。尚、視
認性の点と使用時の防汚性の点で、実用的には、富士シ
リシア化学社製の商品名「サイシリア」に大日本インキ
化学製のフッソ系化学品の「メガファック」シリーズで
表面コートしたフィラーや三井・デュポンフロロケミカ
ル製の商品名「テフロン」のフィラーが好適に用いられ
る。
ー)を用いることができるのではあるが、防眩性能の点
で平均直径dが0.1〜15μm(好ましくは1〜15
μm)で、平均直径dの標準偏差が0.01〜3.50
μm(好ましくは0.1〜2.5μm)で、かつその形
状アスペクト比が1.0〜1.6(好ましくは1.1〜
1.5)で、更にその全総数の70%以上(好ましくは
80〜100%)が0.8d〜1.2d(好ましくは
0.9d〜1.1d)の大きさの光散乱体(フィラー)
を選択する必要がある。かかる光散乱体(フィラー)の
製造法は工業的には、上記商品名等のフィラーを、0.
1〜2Sの表面粗度に磨かれた金属表面を平行に2面並
べた空間に軽く挟み押さえながら金属表面を左右に動か
してフィラーを1万回単位で転がし、真球加工(パチン
コ球の真球加工法と同じ)した後に、太さ0.5〜2デ
ニールのナイロンフィラメントで織られた精細なフルイ
網にて何段階かにわたってふるい分けすることで得られ
るが、上記商品名のフィラーが購入した時点でかかる関
係を満たす時はそのまま用いることができ、これらの工
程は省略できる。
μm未満の時は、フルイ網の製作に困難をきたしたり、
ふるい分けにて得られるフィラーの数が少なくなった
り、アスペクト比が2を越えるものが混入したりする工
業的不都合点に加えて、表示素子の画面が暗くなる欠点
が生じる。15μmを越える時は、ギラツキが増加した
り表示の輪郭が不鮮明となり不適当である。平均直径d
の標準偏差が0.01μm未満では、工業的に加工が難
しいと同時に反射光の乱反射性が少なくなり不適当であ
り、3.50μmを越える時は、シロモヤが増加し、形
状アスペクト比(形状アスペクト比とは、光散乱体の短
軸長と長軸長との比であり、1未満の値はない。)が
1.6を越える時は、光散乱体(フィラー)をベース樹
脂に混合・分散・塗工する際に光散乱体(フィラー)と
ベース樹脂との間に多量の空気をかんだり、異常流動が
発生し光散乱体(フィラー)が特定方向に向きをそろえ
て並び反射異方性を持ったり、表面形状が粗くなりすぎ
て、更にフィラーの全総数の70%未満が0.8d〜
1.2dの大きさにある時は、表示素子の写りこみが増
加し、径が0.8d未満の時も表示素子の写りこみが増
加し、1.2dを越える時はギラツキが増加して不適当
である。尚、フィラーを熱溶解等で10μmの厚み層状
物にした時の透過率が40%未満の時は、表示素子全体
が暗く見え品位が低下し、フィラーの屈折率が1.0未
満の時は、防眩性能が低下し、1.7を越える時はギラ
ツキが増加するので不都合である。
層としては、特には限定されないが、透過率が88%以
上(好ましくは90〜100%)あり、光沢度(入射角
60°)が60(%)以上(好ましくは70〜100
(%))あり、厚み1〜12μmが好ましい(更に好ま
しくは3〜8μm)。ベース樹脂層の透過率が88%未
満の時は、表示素子全体が暗くなり不都合であり、光沢
度(入射角60°)が60(%)未満の時は、汚れに対
するアンカー効果が発生して防汚性が低下したりシロモ
ヤが発生して好ましくなく、厚みが1μm未満の時は、
表面硬度に付随する硬く脆い力学物性のため破壊や剥離
がしやすく、厚みが12μmを越える時は、折れやすく
割れやすいという欠点が生じる。
薬品性に優れる素材樹脂が好ましく、例えば、酢酸セル
ロース系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、ポリエステル
アクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、セ
ロファン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエーテ
ルエーテルケトン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリスルフ
ォン系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられるが、表面硬度
の点と表面に光散乱体を含有・分布させる理由により、
上記に記載した樹脂中の熱硬化型,紫外線硬化型,電子
線硬化型の樹脂又はこれらの処理を組み合わせた型の樹
脂が好ましく、更に工業的簡便性の点では紫外線硬化型
樹脂が実用的である。
線を照射することにより光硬化するものであれば特に限
定されるものでなく、これらの樹脂は通常公知の光増感
剤とともに使用される。かかる樹脂として、アクリルウ
レタン系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、エポ
キシアクリレート系樹脂等がある。該アクリルウレタン
系樹脂とは、一般にポリエステルポリオールにイソシア
ネートモノマーもしくはプレポリマーを反応させ、得ら
れた生成物に更に2−ヒドロキシルエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシルプロピル(メタ)アクリレ
ート等の水酸基を有するアクリレート、メタアクリレー
ト系のモノマーを反応させることにより得られる。該ポ
リエステルアクリレート系樹脂とは、一般にポリエステ
ルポリオールに、2−ヒドロキシルエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシルプロピル(メタ)アクリレ
ート等の水酸基を有する、アクリレート、メタアクリレ
ート系のモノマーを反応させることにより得られる。該
エポキシアクリレート系樹脂とは、エポキシアクリレー
トをオリゴマーとし、これに反応性希釈剤、光反応開始
剤を添加し反応させて得られる。反応性希釈剤として
は、アクリル酸エトキシエトキシエチル、アクリル酸テ
トラヒドロフリル、酢酸ブチルジューキゾール等が使用
され、光反応開始剤としては、ベンゾインエーテル誘導
体、アセトフェノン誘導体、オキシムケトン誘導体、ベ
ンゾフェノン誘導体、チオキサンケトン誘導体、アント
ラキノン誘導体等が使用される。
上記の如き分布・性状にて、光散乱体がベース樹脂に埋
め込まれていれば、特には限定されないが、好適には以
下の2方法がある。上記フィラーを上記ベース樹脂に、
サンドミル、コボルミル、三本ロール、ディスパー等の
公知の分散混合装置を使用して均一分散させてビーズド
ープを作製した後に、かかるビーズドープを流延キャス
ト、ダイキャスト、スプレーコート、グラビアコート、
マイクログラビアコート、ロールコート、バーコート、
ダイコート、スピンコート、ディップコート、静電気ヘ
リオフォンコーティング等の公知の方法により製膜或い
は塗工させ硬化させることにより得る方法と、先に上記
ベース樹脂を同様の塗工装置或いは製膜装置で所定の厚
みの塗膜層を作っておいて、次にその上面より上記フィ
ラーを篩等で分散及び上掛けし、その後硬化させること
より得る方法がある。一般には前者の方法がとられる。
イキャスト、ダイコート、マイクログラビアコート、静
電気ヘリオフォンコーティングが好適には使用され、か
かる製膜或いは塗工後に実際の工程では、乾燥しその後
に紫外線硬化されて防眩処理層となるが、製膜或いは
塗工後の乾燥を弱くしその表面を溶剤にて洗浄してベー
ス樹脂を削り目的とする表面分布・性状を得た後に紫外
線硬化させたり、十分乾燥した後に紫外線硬化し、そ
の上をサンドブラスト加工等の機械加工や強酸により削
り目的とする表面分布・性状としたり、製膜或いは塗
工直後にスムージングロールにより、フィラーをベース
樹脂に押しこみ乾燥・紫外線硬化し目的とする表面分布
・性状としたり、濃度の違うビーズドープを何回か重
ね製膜或いは塗工し目的とする表面分布・性状とするこ
とが行われるが、製膜或いは塗工、乾燥と紫外線硬化後
に、目的とする表面分布・性状が得られていればこれら
の工程は省略される。かかる工程で得られた防眩処理層
の表面のRa表面粗さが0.01〜14μmであること
が好ましく(更に好ましくは0.1〜5μm)、0.0
1μm未満である時は、ギラツキが増加して防眩性能が
低下し、14μmを越える時は、碁盤目試験に対する耐
性が低下したり表示の輪郭が不鮮明となり不都合を生じ
る。
て目的とする防眩処理層が得られるわけであるが、本発
明の特徴である光散乱体のベース樹脂への埋もれ状態を
コントロールするには、上記方法に加えて、(I)配合
する光散乱体やベース樹脂や希釈溶剤の量によりコント
ロールする方法、(II)光散乱体表面のベース樹脂に対
する濡れ性を利用してコントロールする方法、(III)
光散乱体とベース樹脂との比重差を利用する方法、(I
V)希釈溶剤、塗工液粘度、乾燥条件等の制御によりレ
ベリング性を制御する方法があり、これらの方法を適宜
組み合わすことによりコントロールすることが実用的で
あり、併用される。具体的には、(I)においては、光
散乱体や希釈溶剤の量が多くベース樹脂の量が少ない時
は、光散乱体は露出の傾向があり、この逆の時は光散乱
体は埋まりこむ傾向がある。(II)においては、各種界
面活性剤や各種分散剤を適量添加すると、最大直径Dの
5〜95%にあたる部分が埋もれた形態になる傾向にあ
る。(III)においては、光散乱体の比重をベース樹脂
の比重より軽くするほうが有利であるし、(IV)におい
ては、レベリング性を上げれば表面の凹凸が大きくな
り、レベリング性を下げれば表面の凹凸を小さくするこ
とができる。
けであるが、該処理層は各種表示素子の表面に設けられ
て実用に供される。該防眩処理層の各ディスプレーの表
示素子への付与装着の仕方については、以下の4通りの
方法がある。(A)該防眩処理層を製膜されたフィルム
の形態にてアクリル系粘着剤により直接各ディスプレー
の表示素子上に貼り合わせて構成する方法。(B)該防
眩処理層を製膜されたフィルムの形態にて他フィルムに
貼り合わせた後に各ディスプレーの表示素子上に貼り合
わせて構成する方法。(C)該防眩処理層を他フィルム
に塗工した後に各ディスプレーの表示素子上に貼り合わ
せて構成する方法。(D)該防眩処理層を各ディスプレ
ーの表示素子上に直接塗工して構成する方法。これらの
4方法のいずれの方法でもよく、効果は変わらないが工
業的な簡便さの点より、(C)の方法の防眩処理層を他
フィルムに塗工した後に各ディスプレーの表示素子上に
貼り合わす方法が工業的に効率がよく実用的である。
尚、ここで述べた他フィルムとは、特には制限はない
が、酢酸セルロース系樹脂やポリエステル系樹脂が実用
的であり、具体的には、富士フィルム製の「フジタック
フィルム」、東レ製の「ルミラーフィルム」等があり、
液晶表示素子の場合は使用する外表面側の偏光板の上面
の三酢酸セルロースフィルムに防眩処理層が塗工される
ことが多い。
やプラズマ表示素子において、液晶表示素子では、一画
素中に分布する光散乱体の数が、1〜500個(好まし
くは100〜400個)であり、画素の総数の50%以
上(好ましくは60〜100%)の画素が、一画素中の
光散乱体の平均数をnとして、0.5n〜1.5n(好
ましくは0.9n〜1.2n)の数の光散乱体を有する
ことが好ましく、プラズマ表示素子では、一画素中に分
散する光散乱体の数が、4〜2000個(好ましくは1
00〜1500個)であり、画素総数の50%以上(好
ましくは60〜100%)の画素が、一画素中の光散乱
体の平均数をnとして、0.5n〜1.5n(好ましく
は0.9n〜1.2n)の数の光散乱体を有することが
好ましく、かかる関係により反射光を分散させると同時
に、デイスプレー中より外部へでる光を逆に分散させる
ことなく、表示文字、表示模様あるいは表示画像を、よ
りクリアーにして視認性を高めることができる。尚、液
晶表示素子中の表示画素とは、アドレス配線、データー
配線、ソース電極、ドレーン電極で囲まれた、光の透過
経路部分のことで、50〜150μmの大きさがあり、
プラズマ表示素子中の表示画素とは、隔壁にて囲まれた
光の透過経路部分のことで100〜250μmの大きさ
がある。一画素中の光散乱体の平均数nが上記下限数未
満の時は、防眩性能が低下し、上記上限値を越える時は
シロモヤが増加し、「一画素中の光散乱体の平均数をn
として、0.5n〜1.5nの数の光散乱体を有する」
という分布状態をはずれる時は、デイスプレー中より外
部へでる光が増加して不都合である。
表示素子の一画素中の光散乱体の数の125分の1〜1
0分の1の範囲の数値(好ましくは75分の1〜20分
の1)であり、プラズマ表示素子の一画素中の光散乱体
の数の125分の1〜10分の1の範囲の数値であるこ
とにより、目の疲れの減少が可能となり好ましい。12
5分の1未満の時は、ギラツキが増加して防眩性能が低
下したり表示像の視認性が低下し、10分の1を越える
時は、表示素子が暗くなったりシロモヤが発生するため
表示像の鮮明さが低下し好ましくない。
施すにあたり、(a)上記の如くフィラー表面に各種防
汚処理薬品をコートする方法、(b)フィラーをフッ素
系樹脂とする方法等があるが、それ以外の防汚処理を施
す方法に、(c)防眩処理層の製造時にフィラー表面に
塗布したものと同様の上記のアルコキシド化合物,シラ
ンカップリング剤,フッソ系界面活性剤,フッソ系撥水
撥油剤等のフッ素化合物等をベース樹脂配合(或いはビ
ーズドープ調合)時に、ベース樹脂100重量部に対し
て0.0001〜50重量部配合させる方法、(d)ベ
ース樹脂配合時にこれらの化合物を添加せずに、防眩処
理層形成後に防眩処理層の表面のベース樹脂とフィラー
とともどもに、これらの化合物を塗工(トップコート)
する方法があり、これらの方法をとっても本発明の効果
は変わらない。
は(b)で作成された防眩処理層の上に更に低反射処理
と防汚処理とを兼ねた低屈折率のフッ素化合物等を蒸着
又は塗工すると更にギラツキを押さえ、表示素子の表面
に汚れが付着しても目立たなくでき、汚れ除去も可能で
あり、極限にまで本発明の効果が発揮できる。具体的に
は旭ガラス製の「サイトップ」シリーズで塗工する方法
が非常に有用であり、特に、「サイトップ」塗工中に発
生する静電気を使用したり、静電気ヘリオフォーンコー
ティングで強制的に静電気を起こしながら塗工して、
「サイトップ」塗工厚みの局部ムラ発生させながら塗工
し、光散乱体表面や剥き出し状態のベース樹脂表面の上
にミクロな防眩処理層を更に構成する方法が非常に良好
であり光のロスを極限にまで減少することができる。
又、光散乱体としてマイクロカプセルの中に液晶物質を
入れたものを使用し、かかるマイクロカプセルの形状,
性状及び分布を上記の如くに揃え、ベース樹脂の中に埋
め込み、その表面にITO膜を塗工後に「サイトップ」
を塗工して構成した防眩処理層によって、ITO膜とガ
ラスセルの間の電位差を変えることで液晶物質の配向を
制御し、表示素子の回りの明るさに対応して防眩性能を
かえることができる防眩処理層が得られ有用である。
の疲れの減少に優れるディスプレー用の防眩処理層が得
られるが、かかる防眩処理層をCRTディスプレー表面
に塗工することでCRTディスプレーの表示の視認性を
向上さたり、液晶プロジェクター用のスクリーンの表面
に塗工することで液晶プロジェクターの表示の視認性を
更に向上さたり、又本来の使用目的とは異なるが、その
光分散性を利用して、窓ガラスに貼ることでプライバシ
ー保護等の用途に使用したり、蛍光灯等の光源の表面や
これらの後ろの散乱板の表面に塗工することでマイルド
な光源としてもよく、大変有用である。
430を用意した。該フィラーの性状は、コールターエ
レクトロニクス製コールターカウンター型番S・ST・
IIで測定したところ、平均直径dが、3.0μmであ
り、平均直径dの標準偏差が、1.0μmであり、その
全総数の70%以上が0.8d〜1.2dの大きさであ
った。日本電子製電子顕微鏡型番JSM−5300に
て、その形状アスペクト比を観察したところ1.4であ
った。又、フィラーを1150℃で加熱して10μmの
厚み状物にして、冷却後に、大塚電子製透過率測定装置
レッツ2000にて透過率を測定したところ、68%あ
り、アタゴ製アツベ式屈折率計(型番RX−2000)
にて測定したところ屈折率が1.49であった。
クリレート(ビームセツトKU−575CS−B:荒川
化学株社製)100重量部に、上記フィラー70重量部
と、光反応開始剤イルガキュア184(チバガイギー社
製)10重量部をイソプロピルアルコール100重量部
に希釈した液とを、特殊機械工業製RE−1853型高
速ディスパーにより、均一分散を行い、塗工液(ビーズ
ドープ)を得た。厚み80μmの富士フィルム社製の三
酢酸セルロースフィルム(TD−80U)のベルト面
(三酢酸セルロースを溶液流延製膜する時の該フィルム
が金属製のベルト面に接した面である。)にワイヤーバ
ー#5番によって、上記塗工液を7.4g/m2になる
ように塗工して、被膜層を設けたフィルムを得た。得ら
れたフィルムを75℃にて5分間加熱乾燥した後に、出
力160W/cmの紫外線ランプで10cmの距離から
1.5秒間照射して、三酢酸セルロースフィルム上に本
発明の防眩処理層を得た。ここでのベース樹脂の厚みは
ミツトヨ製マイクロゲージ式厚み計で測定したところ平
均厚み5.1μmであり、該防眩処理層のヘイズ値を東
洋精機製直読式ヘイズメーターで測定した結果25.3
であった。
製の型番JSM−5300電子顕微鏡を使用して測定観
察した結果、フィラーの総数の内63%のものが、ベー
ス樹脂層の表面に対し、その最大直径Dの5〜95%に
あたる部分が埋もれた形態であり、そのベース樹脂層に
対する分布が、103個/100μm2であった。かか
る防眩処理層の表面のRa表面粗さは、小坂研究所製の
Surfcorder,SE−3A型精密厚み計によっ
て測定した結果0.33μmであった。
ート(ビームセツトKU−575CS−B:荒川化学株
社製の商品名)を100重量部と、光反応開始剤イルガ
キュア184(チバガイギー社製の商品名)10重量部
をイソプロピルアルコール100重量部に希釈した液と
を、同じく高速ディスパーにより、均一分散を行い、塗
工液を得て、PET剥離フィルム上にワイヤーバー#5
番によって、上記塗工液を6.2g/m2となるように
塗工した後に、75℃にて5分間加熱乾燥した後に、出
力160W/cmの紫外線ランプで10cmの距離から
1.5秒間照射して、厚み4.1μmのフィラーを含有
しないベース樹脂層だけのフィルムを得て、透過率を測
定した結果、ベース樹脂層の透過率が90.9%あり、
日本電色製のVG−10光沢計により、光沢度(入射角
60°)を測定した結果、94.5(%)であった。
スフィルムを、日本合成化学製の偏光板PHN1844
2Sのマスキングフィルム側面(つまりは非粘着面)
に、マスキングフィルムを剥がした後に、アクリル系粘
着剤にて貼り合わせて本発明の防眩処理層を有する偏光
板を得た。
1Ne3)の外側の偏光板を剥がし、上記防眩処理層を
有する偏光板を貼り合わせ液晶表示素子(1)を得た。
かかる液晶表示素子(1)をPEAK製MICROSC
OPE型検査用拡大鏡にて測定観察したところ、液晶表
示素子の一画素中のフィラーの数は300個あり、液晶
表示素子の50%以上の画素が一画素中の光散乱体の平
均数n=300であり、0.5n〜1.5nの範囲にあ
った。
に液晶表示素子(1)と100W蛍光灯1本を4m離し
て配置し、以下の評価を10人の評価人(パネラー)に
て目視評価を行った。 ・写りこみ・・・・液晶表示素子(1)の画面表面の、
蛍光灯の写りこみの状況を観察し、見やすさを評価し
た。 ・ギラツキ・・・・液晶表示素子(1)の画面表面の防
眩処理層フィラーによる乱視的局所散乱光の明欠陥の状
況(つまりは微小領域や各画素間での輝度ムラの状況)
を観察し、見やすさを評価した。 ・シロモヤ・・・・液晶表示素子(1)の画面表面の防
眩処理層フィラーによる乱視的局所散乱光の暗欠陥の状
況(つまりは微小領域や各画素間での白化ムラの状況)
を観察し、見やすさを評価した。 ・目の疲れ・・・・液晶表示素子(1)を用い、ワープ
ロ作業を連続12時間にわたって行った後に、評価人の
目の疲れを評価した。 ・汚れ除去性・・・液晶表示素子(1)の画面表面の防
眩処理層を指の指紋で汚した後、3日間放置した後、汚
れをイソプロピルアルコール20%、水80%のクリー
ナー液を浸した脱脂綿により1回拭き除去し、表示素子
の表面の汚れの状況を観察した。 ・汚れ除去後の視認性・・・・液晶表示素子(1)の画
面表面の防眩処理層を指の指紋で汚した後、3日間放置
した後、汚れをイソプロピルアルコール20%アセトン
20%水60%のクリーナー液を浸した脱脂綿により1
回拭き除去した後、上記の写りこみ、ギラツキ、シロモ
ヤを総合評価した。 ・汚れ除去後の目の疲れ・・・・液晶表示素子(1)の
画面表面の防眩処理層を指の指紋で汚した後、3日間放
置した後、汚れをイソプロピルアルコール20%アセト
ン20%水60%のクリーナー液を浸した脱脂綿により
1回拭き除去した後、ワープロ作業を連続12時間にわ
たって行った後に、評価人の目の疲れを評価した。
ロケミカル製のテフロンフィラーMP1200を使用し
た以外実施例1と同様にし、液晶表示素子(2)を得て
実施例1と同様に評価した。フィラーの各種性状は、平
均直径dが、4.0μmであり、平均直径dの標準偏差
が、1.2μmであり、その全総数の70%以上が0.
8d〜1.2dの大きさであった。その形状アスペクト
比は1.5であり、屈折率は1.40であった。
学製のシランカップリング剤KB−503にて表面コー
トしたフィラーを使用した以外実施例1と同様にし、液
晶表示素子(3)を得て実施例1と同様に評価した。
Ne3)にかえて、PDP表示素子(富士通製FPF2
1C8060UA 21インチ・カラーユニット)を用
い、その表面に防眩処理層を有する三酢酸セルロースを
アクリル系粘着剤を用い貼り合わして使用した以外は、
実施例1と同様にしてPDP表示素子<1>を得て実施
例1と同様に評価した。
バー♯2番で塗工した以外同様にして、液晶表示素子
(4)を得て実施例1と同様に評価した。得られた防眩
処理層光散乱体の分布数は0.5個/100μm2であ
った。
ーバー♯12番で塗工した以外同様にして、液晶表示素
子(5)を得て実施例1と同様に評価した。得られた防
眩処理層の光散乱体の分布数は200個/100μm2
であった。
イリシア」品番430にかえて770番を用いた以外は
同様にして、液晶表示素子(6)を得て実施例1と同様
に評価した。得られた防眩処理層の光散乱体の総数の内
35%のものが、ベース樹脂層の表面に対し、その最大
直径Dの5〜95%にあたる部分が埋もれた形態であっ
た。
150部とした以外は同様にして、液晶表示素子(7)
を得て実施例1と同様に評価した。得られた防眩処理層
の光散乱体の総数の内63%のものが、ベース樹脂層の
表面に対し、その最大直径Dの5%未満にあたる部分が
埋もれた形態であった。
50部とした以外は同様にして、液晶表示素子(8)を
得て実施例1と同様に評価した。得られた防眩処理層の
光散乱体の総数の内63%のものが、ベース樹脂層の表
面に対し、その最大直径Dの95%越える部分が埋もれ
た形態であった。実施例と比較例の評価結果を表1に示
した。10人のパネラーの内、8人以上が良好と評価し
たものを評価結果○で表し、そうでないものを×で表し
た。
表面に設けられるための光散乱体とベース樹脂層よりな
る防眩処理層であって、光散乱体の総数の内51%以上
のものが、ベース樹脂層の中に、その最大直径Dの5〜
95%にあたる部分が埋もれており、そのベース樹脂層
表面の分布が、1〜150個/100μm2であり、か
つ光散乱体の平均直径dが0.1〜15μmで、平均直
径dの標準偏差が、0.01〜3.50μmで、かつそ
の形状アスペクト比が1.0〜1.6で、更にその全総
数の70%以上が0.8d〜1.2dの大きさであるた
めに、CRTディスプレー、フラットディスプレー(液
晶表示素子、プラズマディスプレー、ELディスプレー
等)のディスプレー面の中に反射にて転映するディスプ
レー外の背景像、特に、背景内の蛍光灯や窓よりの外光
に対する、散乱特性が良好であり、視認性に優れ、目の
疲れが少ない防眩処理層であり、ワープロ、パソコン、
テレビジョン、カーナビゲーション等の表示素子を有す
る装置に有効である。
Claims (17)
- 【請求項1】 ディスプレーの表面に設けられるための
光散乱体とベース樹脂層よりなる防眩処理層であって、
光散乱体の総数の内51%以上のものが、ベース樹脂層
中に、その最大直径Dの5〜95%にあたる部分が埋も
れた形態であり、そのベース樹脂層表面における分布
が、1〜150個/100μm2であり、かつ光散乱体
の平均直径dが0.1〜15μmで、平均直径dの標準
偏差が、0.01〜3.50μmで、かつその形状アス
ペクト比が1.0〜1.6で、更にその全総数の70%
以上が0.8d〜1.2dの大きさであることを特徴と
する防眩処理層。 - 【請求項2】 表面のRa表面粗さが0.01〜14μ
mであることを特徴とする請求項1記載の防眩処理層。 - 【請求項3】 光散乱体が、フィラーであるか、又は気
体、液体、液晶物質のいずれかを封入したマイクロカプ
セルであることを特徴とする請求項1又は2記載の防眩
処理層。 - 【請求項4】 フィラーの透過率が40%以上(10μ
mの厚みの時の透過率)で、かつ屈折率が1.0〜1.
7であることを特徴とする請求項3記載の防眩処理層。 - 【請求項5】 フィラーに防汚処理をほどこしたことを
特徴とする請求項3又は4記載の防眩処理層。 - 【請求項6】 フィラーがフッ素系樹脂であることを特
徴とする請求項3又は4記載の防眩処理層。 - 【請求項7】 ベース樹脂層の透過率が88%以上で、
光沢度(60°)が60以上で、かつ厚みが0.1〜1
2μmであることを特徴とする請求項1又は2記載の防
眩処理層。 - 【請求項8】 ベース樹脂層に防汚処理をほどこしたこ
とを特徴とする請求項1、2、7いずれか記載の防眩処
理層。 - 【請求項9】 請求項1〜8いずれか記載の防眩処理層
を設けたことを特徴とする表示素子。 - 【請求項10】 表示素子が、カソードレイチューブ
(CRT)表示素子、液晶表示素子、プラズマ表示素
子、エレクトロルミネッセンス(EL)表示素子のいず
れかであることを特徴とする請求項9記載の表示素子。 - 【請求項11】 液晶表示素子の一画素中の光散乱体の
数が、1〜500個あることを特徴とする請求項10記
載の液晶表示素子。 - 【請求項12】 液晶表示素子の50%以上の画素が、
一画素中の光散乱体の平均数をnとして、0.5n〜
1.5nの数の光散乱体を有することを特徴とする請求
項10又は11記載の液晶表示素子。 - 【請求項13】 防眩処理のヘイズ値の数値が、液晶表
示素子の一画素中の光散乱体の数の125分の1〜10
分の1の範囲の数値であることを特徴とする請求項11
〜13いずれか記載の液晶表示素子。 - 【請求項14】 プラズマ表示素子の一画素中の光散乱
体の数が、4〜2000個あることを特徴とする請求項
10又は13記載のプラズマ表示素子。 - 【請求項15】 プラズマ表示素子の50%以上の画素
が、一画素中の光散乱体の平均数をnとして、0.5n
〜1.5nの数の光散乱体を有することを特徴とする請
求項10、13、14いずれか記載のプラズマ表示素
子。 - 【請求項16】 防眩処理のヘイズ値の数値が、プラズ
マ表示素子の一画素中の光散乱体の数の125分の1〜
10分の1の範囲の数値であることを特徴とる請求項
9、14、15いずれか記載のプラズマ表示素子。 - 【請求項17】 表面に低反射処理をすることを特徴と
する請求項9〜16いずれか記載の表示素子。
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JPH10111403A JPH10111403A (ja) | 1998-04-28 |
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-
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