JP3372805B2 - 静電荷像現像用重合トナーの製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用重合トナーの製造方法

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JP3372805B2 JP35655896A JP35655896A JP3372805B2 JP 3372805 B2 JP3372805 B2 JP 3372805B2 JP 35655896 A JP35655896 A JP 35655896A JP 35655896 A JP35655896 A JP 35655896A JP 3372805 B2 JP3372805 B2 JP 3372805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法,静電
記録法,磁気記録法に用いられる静電荷像現像用重合ト
ナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ている如く多数の方法が知られているが、一般には光導
電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的
潜像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、
必要に応じて直接的あるいは間接的手段を用いて紙等の
転写材にトナー画像を転写した後、加熱,圧力,加熱加
圧或は溶剤蒸気などにより定着し複写物を得るものであ
り、そして感光体上に転写せず残ったトナーは種々の方
法でクリーニングされ、上述の工程が繰り返される。
【0003】またさらに、一般的なフルカラー画像を形
成する方法について説明すると、感光ドラムの感光体を
一次帯電器によって均一に帯電し、原稿のマゼンタ画像
信号にて変調されたレーザー光により画像露光を行い、
感光ドラム上に静電潜像を形成し、マゼンタトナーを保
有するマゼンタ現像器により該静電潜像の現像を行な
い、マゼンタトナー画像を形成する。次に搬送されてき
た転写材に転写帯電器によって前記の感光ドラムに現像
されたマゼンタトナー画像を直接的あるいは間接的手段
を用い転写する。
【0004】一方、前記の静電潜像の現像を行なった後
の感光ドラムは、除電用帯電器により除電し、クリーニ
ング手段によってクリーニングを行なった後、再び一次
帯電器によって帯電し、同様にシアントナー画像の形成
及び前記マゼンタトナー画像を転写した転写材へのシア
ントナー画像の転写を行ない、さらにイエロー色、ブラ
ック色と順次同様に行なって、4色のトナー画像を転写
材に転写する。該4色のトナー画像を有する転写材を定
着ローラにより熱及び圧力の作用で定着することにより
フルカラー画像を形成する。
【0005】近年、このような複写装置は、単なる一般
にいうオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写
機というだけでなく、コンピュータの出力としてのプリ
ンターあるいは個人向けのパーソナルコピーという分野
で使われ始めた。
【0006】このようなレーザービームプリンターに代
表される分野以外にも、基本エンジンを応用した普通紙
ファックスへの展開も急激に発展をとげつつある。
【0007】そのため、より小型、より軽量、そしてよ
り高速、より高画質、より高信頼性が厳しく追及されて
きており、機械は種々の点でよりシンプルな要素で構成
されるようになってきている。その結果、トナーに要求
される性能はより高度になり、トナーの性能向上が達成
できなければより優れた機械が成り立たなくなってきて
いる。
【0008】特に、今後急速な市場の伸びが考えられる
パーソナルコンピュータ用のカラープリンター、パーソ
ナルカラーコピーにおいては、装置の小型化、操作性、
経済性を達成するために、現像機を一体化でき、その複
雑な装置を小型化し、さらにコピーコスト低減を達成で
きる非磁性一成分現像用トナーが提案されている。しか
し、この非磁性一成分現像方法は、トナー担持体と帯電
付与材の摩擦によってのみ帯電荷量、担持体上のトナー
層厚が規制されるため、例えば低湿下における帯電速度
の低下に起因する画質とカブリのバランスの問題、高湿
環境下での帯電量の低下、画質に影響しやすいトナー粉
体の流動性など、荷電制御に関して改良する課題も残さ
れている。
【0009】また、こうした課題をトナーの形状からコ
ントロールするという観点から、懸濁重合法トナーが提
案されている(特公昭36−10231号公報)。即
ち、この懸濁重合法においては重合性単量体及び着色剤
(さらに必要に応じて重合開始剤、架橋剤、その他添加
剤)を均一に溶解または分散せしめて単量体組成物とし
た後、この単量体組成物を分散安定剤を含有する連続層
(例えば水相)中に適当な撹拌機を用いて分散し同時に
重合反応を行わせ、所望の粒径を有するトナー粒子を得
るものであり、粉砕法トナーに比較して粒径、粒径分布
をコントロールしやすく、よって帯電荷分布の狭いトナ
ーを得ることができ、荷電制御を可能にすることができ
る。
【0010】しかし、重合トナーは上記長所を有するも
のの、その球形の形状から最密充填しやすく、流動しに
くいためチャージアップの原因となるなどの問題もあっ
た。
【0011】また、粉砕法のトナーと違い、重合トナー
は製法上液体分散媒中で合成するため、分散媒体中に含
まれるすべての物質に少なからず汚染されるという問題
がある。さらに、分散安定剤はその電気的極性による斥
力、引力で分散媒体中に均一に分散されるものであり、
こうしたイオン性、電気的極性を有する物質が十分に除
去されず、トナーが該物質に汚染された状態、あるいは
十分に除去されていない場合ではその帯電性も安定せ
ず、さらに高温高湿下では帯電性が非常に悪くなるなど
環境安定性も劣悪になる。
【0012】上記分散安定剤には、一般にポリビニルア
ルコール、ゼラチンなどの水溶性高分子や硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウムなどの難水溶性無機物質微粉末が使
用される。しかしながら、これらの分散安定剤にあって
はその除去が一般に困難で、特に、前者にあっては水溶
液が粘稠であるため、その除去が困難で、トナー表面に
残存し、上述のように摩擦帯電特性等を阻害し、画質を
極めて悪化させるという欠点があった。
【0013】これらの問題点を解決する方法として特開
昭56−130762号公報、特開昭61−22354
号公報、特開平2−148046号公報に燐酸カルシウ
ムを分散安定剤とする方法が提案されている。即ち、特
開平2−148046号公報においては燐酸カルシウム
を一度酸水溶液中に溶解し、重合性単量体組成物を撹拌
下に懸濁分散させた後水酸化アルカリを添加し再度燐酸
カルシウムを油滴上に分散安定剤として析出させる方法
が提案されている。あるいは、特開昭56−13076
2号公報、特開昭61−22354号公報では第三燐酸
ナトリウムと塩化カルシウムとの付加物を分散安定剤と
して用いる方法が提案されている。
【0014】しかしながら、前者の方法では反応性単量
体組成物を懸濁分散した後に分散安定剤を生成するの
で、重合性単量体組成物の油滴表面及び内部が汚染され
易く、また、後者の方法においても、該安定剤含有の水
性分散媒の水素イオン濃度や水酸イオン濃度が高いとこ
れらに汚染され、良好な帯電性、環境安定性をもつ懸濁
重合法トナーは未だ得られていない。
【0015】また、特開平2−306252号公報にお
いては反応系のpHを中性領域にして界面活性剤の解離
度を最適化し、該界面活性剤の粒子表面での配向をコン
トロールして、トナーの帯電性、環境安定性を改善する
方法が提案されている。しかし、界面活性剤のような水
溶性の物質を分散安定剤として用いると、粒子の重合過
程中にどうしても表面あるいは表面近傍に取り込まれ、
その後の過程でこれを除去するのが非常に困難であり、
これら表面に残された界面活性剤は帯電性、環境安定性
に悪影響を及ぼした。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の如き問題点を解決しえる静電荷像現像用重合トナーの
製造方法を提供することにある。
【0017】即ち、本発明の目的は、良好な帯電性が安
定的に得られ、更に高湿下においても高い帯電量を維持
できることにより、カブリを低く抑えたまま高い画像濃
度が得られる静電荷像現像用重合トナーの製造方法を提
供することにある。
【0018】本発明の更なる目的は、帯電部材への汚染
が発生しにくく、長期間使用しても高画質画像が安定に
得られる静電荷像現像用重合トナーの製造方法を提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、分散媒中で酸
アルカリ金属塩とハロゲン化金属塩との反応によって難
水溶性の塩化合物を調製し、該難難水溶性の塩化合物を
分散安定剤として含有する安定剤含有水性分散媒のpH
を5.5〜8.5に調整後、該安定剤含有水性分散媒中
で重合性単量体と着色剤とを少なくとも含む単量体組成
物を懸濁重合させて、トナーを製造することを特徴とす
る静電荷像現像用重合トナーの製造方法に関する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に好ましく用いられる分散
安定剤としては、硫酸,炭酸,燐酸,ピロ燐酸,ポリ燐
酸の難水溶性金属塩が用いられ、これらは分散媒中で酸
アルカリ金属塩とハロゲン化金属塩との反応によって調
製されることが好ましい。
【0021】また、分散媒のpHの調整は好ましくは
5.5〜8.5、更に好ましくは6.0〜8.0、特に
好ましくは6.5〜7.5の範囲で行われる。pHが
5.5未満の場合は水素イオン濃度が高過ぎ、また8.
5を超える場合は水酸イオン濃度が高く、それぞれのイ
オンがトナーの汚染に関与し良好な帯電性、環境安定性
が得られない。
【0022】本発明に使用される重合性単量体として
は、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−
エチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸イソブチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸
n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エ
チルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−
クロルエチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エス
テル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メ
タクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、
メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエ
チルアミノエチル等のメタクリル酸エステル類その他ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド
等の単量体が挙げられる。これらの単量体は単独、又は
混合して使用し得る。
【0023】また、本発明での重合法トナーの単量体系
には、極性基を有する重合体、共重合体を添加して重合
しても良い。
【0024】本発明に使用できる極性重合体、共重合体
を以下に例示する。
【0025】メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタ
クリル酸ジエチルアミノエチルなど含窒素単量体の重合
体もしくはスチレン−不飽和カルボン酸エステル等との
共重合体、アクリロニトリル等のニトリル系単量体、塩
化ビニル等の含ハロゲン系単量体、アクリル酸、メタク
リル酸等の不飽和カルボン酸、その他不飽和二塩基酸、
不飽和二塩基酸無水物、ニトロ系単量体等の重合体もし
くはスチレン系単量体等との共重合体、ポリエステル、
エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0026】重合開始剤としては、例えば、2,2’−
アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビ
ス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’
−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニ
トリル、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系又はジ
アゾ系重合開始剤;ベンゾイルペルオキシド、メチルエ
チルケトンペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシカ
ーボネート、クメンヒドロペルオキシド、t−ブチルヒ
ドロペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、ジク
シルペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオ
キシド、ラウロイルペルオキシド、2,2−ビス(4,
4−t−ブチルペルオキシシクロヘキシル)プロパン、
トリス−(t−ブチルペルオキシ)トリアジンなどの過
酸化物系開始剤や過酸化物を側鎖に有する高分子開始
剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸
塩、過酸化水素などが使用される。
【0027】重合開始剤は重合性単量体100重量部に
対し0.5〜20重量部の添加量が好ましく、単独で又
は併用しても良い。
【0028】また、本発明では分子量をコントロールす
るために、公知の架橋剤、連鎖移動剤を添加しても良
く、好ましい添加量としては重合性単量体100重量部
に対し0.001〜15重量部である。
【0029】本発明のトナーは離型剤を含有していても
よい。
【0030】本発明に使用される離型剤としては、パラ
フィン・ポリオレフィン系ワックス及びこれらの変性
物、例えば、酸化物やグラフト処理物の他、高級脂肪酸
及びその金属塩、アミドワックス、エステル系ワック
ス、例えば、3級または/及び4級炭素を有し、2官能
以上のアルコール化合物またはカルボン酸化合物から得
られる多官能ポリエステル化合物;1級または/及び2
級炭素を有し、2官能以上のアルコール化合物またはカ
ルボン酸化合物から得られる多官能ポリエステル化合
物;及び3級または/及び4級炭素を有し、モノ官能の
エステル化合物などが挙げられる。
【0031】重合性単量体と着色剤及び離型剤を有する
混合物を重合せしめることにより、直接的にトナー粒子
を得る重合法トナー製法においては、離型剤は重合性単
量体100重量部に対し1〜40重量部、より好ましく
は5〜35重量部、特に好ましくは10〜30重量部使
用される。
【0032】本発明のトナーは、荷電制御剤を含有して
も良い。
【0033】トナーを負荷電性に制御するものとして下
記物質がある。
【0034】例えば、有機金属化合物、キレート化合物
が有効であり、モノアゾ金属化合物、アセチルアセトン
金属化合物、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダ
イカルボン酸系の金属化合物がある。他には、芳香族ハ
イドロキシカルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸
及びその金属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール
等のフェノール誘導体類などがある。
【0035】また、尿素誘導体、含金属サリチル酸系化
合物、4級アンモニウム塩、カリックスアレーン、ケイ
素化合物、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−
メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル−スルホン
酸共重合体、ノンメタルカルボン酸系化合物等が挙げら
れる。
【0036】トナーを正荷電性に制御するものとして下
記物質がある。
【0037】ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による変性
物、トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレートなどの4級アンモニウム塩、
及びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム
塩及びこれらのレーキ顔料、トリフェニルメタン染料及
びこれらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、りんタン
グステン酸、りんモリブデン酸、りんタングステンモリ
ブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリ
シアン化物、フェロシアン化物など)、高級脂肪酸の金
属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサ
イド、ジシクロヘキシルスズオキサイドなどのジオルガ
ノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチル
スズボレート、ジシクロヘキシルスズボレートなどのジ
オルガノスズボレート類;これらを単独で或は2種類以
上組合せて用いることができる。これらの中でも、ニグ
ロシン系、4級アンモニウム塩の如き荷電制御剤が特に
好ましく用いられる。
【0038】これらの荷電制御剤は、樹脂成分100重
量部に対して、0.01〜20重量部(より好ましくは
0.5〜10重量部)使用するのが良い。
【0039】トナーの着色剤としては、例えば黒色顔料
として、カーボンブラック、アニリンブラック、アセチ
レンブラック等が挙げられる。
【0040】マゼンタ用顔料としては、赤口黄鉛、モリ
ブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾ
ロンオレンジ、ベンジジンオレンジG、カドミウムレッ
ド、パーマネントレッド4R、ウオッチングレッドカル
シウム塩、エオシンレーキ、ブリリアントカーミン3
B、カーミン6B、マンガン紫、ファストバイオレット
B、メチルバイオレットレーキ、ローダミンレーキ、ア
リザリンレーキ、ベンガラ、キナクリドン、C.I.ピ
グメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、
10、11、12、13、14、15、16、17、1
8、19、21、22、23、30、31、32、3
7、38、39、40、41、48、49、50、5
1、52、53、54、55、57、58、60、6
3、64、68、81、83、87、88、89、9
0、112、114、122、123、163、20
2、206、207、209;C.I.ピグメントバイ
オレット19、C.I.バイオレット1、2、10、1
3、15、23、29、35等が挙げられる。
【0041】シアン用顔料としては、C.I.ビグメン
トブルー2、3、15、16、17;C.I.バッドブ
ルー6;C.I.アッシドブルー45、インダンスレン
ブルー、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレー
キ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、
アーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC、ク
ロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マ
ラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーン
G等が挙げられる。
【0042】イエロー用顔料としては、ナフトールイエ
ロー、ハンザイエロー、黄鉛、カドミウムイエロー、ミ
ネラルファストイエロー、ネーブルイエロー、パーマネ
ントイエローNCG、タートラジンレーキ;C.I.ピ
グメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、
11、12、13、14、15、16、17、23、6
5、73、83、97、120、127、174、17
6、180、191;C.I.バットイエロー1、3、
20等が挙げられる。
【0043】これらの顔料は、定着画像の光学濃度を維
持するために必要な量が用いられ、樹脂100重量部に
対し0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量
部の添加量が好ましい。
【0044】着色剤として使用される染料としては、以
下のものが例示される。
【0045】マゼンタ用染料としては、C.I.ソルベ
ントレッド1、3、8、23、24、25、27、3
0、49、81、82、83、84、100、109、
121;C.I.ディスパースレッド9;C.I.ソル
ベントバイオレット8、13、14、21、27、C.
I.ディスパースバイオレット1、C.I.ベーシック
レッド1、2、9、12、13、14、15、17、1
8、22、23、24、27、29、32、34、3
5、36、37、38、39、40;C.I.ベーシッ
クバイオレット1、3、7、10、14、15、21、
25、26、27、28、C.I.ダイレクトレッド
1、4;C.I.アッシドレッド1、C.I.モーダン
トレッド30等が挙げられる。
【0046】シアン用染料としてはC.I.ダイレクト
ブルー1、C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アッ
シドブルー9、C.I.アッシドブルー15、C.I.
ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー5、
C.I.モーダントブルー7、C.I.ダイレクトグリ
ーン6、C.I.ベーシックグリーン4、C.I.ベー
シックグリーン6等が挙げられる。
【0047】これらの染料は、樹脂100重量部に対し
0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部の
添加量が好ましい。
【0048】なお、着色剤は着色剤の持つ重合阻害性や
水相移行性に注意を払う必要があり、前記着色剤を好ま
しくは表面改質、たとえば重合阻害のない疎水化処理を
施したほうが良い。特に染料系やカーボンブラックは、
重合阻害性を有しているものが多いので使用の際に注意
を要する。染料系を表面処理する好ましい方法として
は、これら染料の存在下に重合性単量体をあらかじめ重
合せしめる方法が挙げられ、得られた着色重合体を単量
体系に添加する。また、カーボンブラックについては、
上記染料と同様の処理のほか、カーボンブラックの表面
官能基と反応する物質、たとえば、ポリオルガノシロキ
サンなどで処理を行っても良い。
【0049】さらに本発明のトナーは、更に磁性材料を
含有させ磁性トナーとしても使用しうる。この場合、磁
性材料は着色剤の役割をかねることもできる。本発明に
おいて、磁性トナー中に含まれる磁性材料としては、マ
グネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化鉄;鉄、
コバルト、ニッケルのような金属或はこれらの金属のア
ルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、
亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウ
ム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングス
テン、バナジウムのような金属の合金及びその混合物等
が挙げられる。
【0050】これらの強磁性体は平均粒子が2μm以
下、好ましくは0.1〜0.5μm程度のものが好まし
い。トナー中に含有させる量としては樹脂成分100重
量部に対し約20〜200重量部、特に好ましくは樹脂
成分100重量部に対し40〜150重量部が良い。
【0051】また、10K エルステッド印加での磁気
特性が保磁力(Hc)20〜300エルステッド、飽和
磁化(σs)50〜200emu/g、残留磁化(σ
r)2〜20emu/gのものが好ましい。
【0052】本発明のトナーは、通常一成分及び二成分
系現像剤として、いずれの現像剤にも使用できる。たと
えば、一成分系現像剤として、磁性体をトナー中に含有
せしめた磁性トナーの場合には、現像スリーブ中に内蔵
せしめたマグネットを利用し、磁性トナーを搬送及び帯
電せしめる方法がある。また、磁性体を含有しない非磁
性トナーを用いる場合には、ブレード及びファーブラシ
を用い、現像スリーブにて強制的に摩擦帯電しスリーブ
上にトナーを付着せしめることで搬送せしめる方法があ
る。
【0053】一方、一般的に利用されている二成分系現
像剤として用いる場合には、本発明のトナーと共に、キ
ャリアを用い現像剤として使用する。本発明に使用され
るキャリアとしては特に限定されるものではないが、主
として、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、コバルト、マンガ
ン、クロム元素からなる単独及び複合フェライト状態で
構成される。飽和磁化、電気抵抗を広範囲にコントロー
ルできる点からキャリア形状も重要であり、たとえば球
状、扁平、不定形などを選択し、更にキャリア表面状態
の微細構造、たとえば表面凸凹性をもコントロールする
ことが好ましい。一般的には、上記無機酸化物を焼成、
造粒することにより、あらかじめ、キャリアコア粒子を
生成した後、樹脂にコーティングする方法が用いられて
いるが、キャリアのトナーへの負荷を軽減する意味合い
から、無機酸化物と樹脂を混練後、粉砕、分級して低密
度分散キャリアを得る方法や、さらには、直接無機酸化
物とモノマーとの混練物を水系媒体中にて懸濁重合せし
め真球状分散キャリアを得る重合キャリアを得る方法な
ども利用することが可能である。
【0054】上記キャリアの表面を樹脂等で被覆する系
は、特に好ましい。その方法としては、樹脂等の被覆材
を溶剤中に溶解もしくは懸濁せしめて塗布しキャリアに
付着せしめる方法、単に粉体で混合する方法等、従来公
知の方法がいずれも適用できる。
【0055】キャリア表面への固着物質としてはトナー
材料により異なるが、例えばポリテトラフルオロエチレ
ン、モノクロロトリフルオロエチレン重合体、ポリフッ
化ビニリデン、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ジ
ターシャーリーブチルサリチル酸の金属化合物、スチレ
ン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアシド、ポリビニルブ
チラール、ニグロシン、アミノアクリレート樹脂、塩基
性染料及びそのレーキ、シリカ微粉末、アルミナ微粉末
などを単独或は複数で用いるのが適当であるが、必ずし
もこれに制約されない。
【0056】上記化合物の処理量は、一般には総量でキ
ャリア100重量部に対し0.1〜30重量部、好まし
くは0.5〜20重量部である。
【0057】これらキャリアの平均粒径は10〜100
μm、好ましくは20〜50μmを有することが好まし
い。
【0058】特に好ましい態様としては、Cu−Zn−
Feの3元系のフェライトであり、その表面をフッ素系
樹脂とスチレン系樹脂の如き樹脂の組み合せ、例えばポ
リフッ化ビニリデンとスチレン−メチルメタアクリレー
ト樹脂;ポリテトラフルオロエチレンとスチレン−メチ
ルメタアクリレート樹脂、フッ素系共重合体とスチレン
系共重合体;などを90:10〜20:80、好ましく
は70:30〜30:70の比率の混合物としたもの
で、0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%
コーティングし、250メッシュパス、400メッシュ
オンのキャリア粒子が70重量%以上ある上記平均粒径
を有するコートフェライトキャリアであるものが挙げら
れる。該フッ素系共重合体としてはフッ化ビニリデン−
テトラフルオロエチレン共重合体(10:90〜90:
10)が例示され、スチレン系共重合体としてはスチレ
ン−アクリル酸2−エチルヘキシル(20:80〜8
0:20)、スチレン−アクリル酸2−エチルヘキシル
−メタクリル酸メチル(20〜60:5〜30:10〜
50)が例示される。
【0059】上記コートフェライトキャリアは粒径分布
がシャープであり、本発明のトナーに対し好ましい摩擦
帯電性が得られ、さらに電子写真特性を向上させる効果
がある。
【0060】本発明におけるトナーと混合して二成分現
像剤を調製する場合、その混合比率は現像剤中のトナー
濃度として、2重量%〜15重量%、好ましくは4重量
%〜13重量%にすると通常良好な結果が得られる。ト
ナー濃度が2重量%未満では画像濃度が低く実用不可と
なり、15重量%を超えるとカブリや機内飛散を増加せ
しめ、現像剤の耐用寿命を短める。
【0061】さらに、該キャリアの磁性特性は以下のも
のが良い。磁気的に飽和させた後の1000エルステッ
ドにおける磁化の強さ(σ1000)は30乃至300em
u/cm3であることが必要である。さらに高画質化を
達成するために、好ましくは100乃至250emu/
cm3であることがよい。300emu/cm3より大き
い場合には、高画質なトナー画像が得られにくくなる。
30emu/cm3未満であると、磁気的な拘束力も減
少するためにキャリア付着を生じやすい。
【0062】また、キャリア形状は丸さの度合いを示す
SF−1が180以下、凹凸の度合いを示すSF−2が
250以下であることが好ましい。なお、SF−1、S
F−2は以下の式にて定義され、ニレコ社製のLUZE
X IIIにて測定された。
【0063】
【数1】
【0064】本発明による重合トナーは、具体的には以
下の如き方法にて得られる。即ち、重合性単量体中に多
官能エステル化合物、着色剤、荷電制御剤、重合開始剤
及びその他の添加剤を加え、ホモジナイザーまたは超音
波分散機等によって均一に溶解又は分散せしめた単量体
系を、上記分散安定剤を含有し且つpH調整された分散
媒体中に撹拌機またはホモミキサー、ホモジナイザー等
により分散せしめ、造粒する。その後は分散安定剤の作
用により、単量体系の粒子状態が維持され、且つ単量体
系の粒子の沈降が防止される程度の撹拌を行えば良い。
重合温度は40℃以上、一般的には50〜90℃の温度
に設定して重合を行う。また、重合反応後半に昇温して
も良く、更に、トナー定着時の臭いの原因等となる未反
応の重合性単量体、副生成物等を除去するために反応後
半、又は、反応終了後に一部水系媒体を留去しても良
い。反応終了後、生成したトナー粒子を洗浄し、濾別す
ることにより回収し、乾燥する。懸濁重合法において
は、通常単量体系100重量部に対して水300〜30
00重量部を分散媒体として使用するのが好ましい。
【0065】後述する実施例における画質劣化、トナー
帯電量、カブリの評価方法は、以下の通りである。
【0066】(1)画質について 本発明の外添剤を適量外添し、現像剤を得た後、22℃
/60%の環境下(これ以降、常温/常湿下と称す。)
において、市販の複写機を用い、耐久試験を行い、目視
にて評価する。
【0067】(2)トナー帯電量について トナー帯電量は以下の環境条件下にトナー及びキャリア
を一昼夜放置した後、以下の方法により測定した。
【0068】30℃/80%r.h.又は20℃/20
%r.h.の環境下でブローオフ法に基づき、次の要領
で帯電量を測定した。
【0069】図1はトナーのトリボ電荷量を測定する装
置の説明図である。先ず、底に500メッシュのスクリ
ーン3のある金属製の測定容器2に摩擦帯電量を測定し
ようとするトナーとキャリアの重量比1:19の混合物
を50〜100ml容量のポリエチレン製のビンに入
れ、5〜10分間手で振盪し、該混合物(現像剤)約
0.5〜1.5gを入れ金属製のフタ4をする。このと
きの測定容器2全体の重量を秤りW1(g)とする。次
に、吸引機1(測定容器2と接する部分は少なくとも絶
縁体)において、吸引口7から吸引し風量調節弁6を調
整して真空計5の圧力を250mmAqとする。この状
態で充分、好ましくは2分間吸引を行いトナーを吸引除
去する。このときの電位計9の電位をV(ボルト)とす
る。ここで8はコンデンサーであり容量をC(μF)と
する。また、吸引後の測定容器全体の重量を秤りW
2(g)とする。このトナーの摩擦帯電量(mC/k
g)は下式の如く計算される。
【0070】
【数2】
【0071】(3)カブリの測定方法 カブリの測定は、東京電色社製のREFLECTROM
ETER MODELTC−6DSを使用して測定し、
シアントナー画像ではamberフィルター、ブラッ
ク,マゼンタトナー画像ではgreenフィルター、イ
エロートナー画像ではblueフィルターを使用し、下
記式より算出した。数値が小さいほど、カブリが少な
い。
【0072】
【数3】
【0073】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、これは、本発明になんら限定するものではない。
なお、以下の配合における部数は、特に説明のない場合
は重量部である。
【0074】重合トナー製造例1 イオン交換水650gに、0.1M−Na3PO4水溶液
510gを投入し、60℃に加温した後、TK式ホモミ
キサー(特殊機化工業製)を用いて、12000rpm
にて撹拌した。これに1.0M−CaCl2水溶液75
gを徐々に添加し、40分放置後Ca3(PO42を含
むpH=7.4の水系分散媒体を得た。
【0075】一方、 スチレン 160部 n−ブチルアクリレート 40部 銅フタロシアニン顔料 7.5部 スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル 9部 (モノマー重量比=85:5:10 重量平均分子量=約57000) ジ−tert−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物 5部 ジ−tert−ブチルサリチル酸 0.25部 マイクロクリスタリンワックス(m.p.=65℃) 45部 上記処方を60℃に加温し、TK式ホモミキサーを用い
て、12000rpmにて均一に溶解、分散した。これ
に、重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)9gを溶解し、重合性単量体組成物を
調製した。
【0076】前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物
を投入し、60℃,N2雰囲気下において、TK式ホモ
ミキサーにて10000rpmで22分間撹拌し、重合
性単量体組成物を造粒した。その後、パドル撹拌翼で撹
拌しつつ、80℃に昇温し、10時間反応させた。重合
反応終了後、冷却し、塩酸を加えリン酸カルシウムを溶
解させた後、ろ過,水洗,乾燥して、重合体粒子を得
た。
【0077】更に、得られた粒子100部に対して、重
量平均粒径0.06μmの疎水性酸化チタン2.0部を
外添し、懸濁重合シアントナーを得た。得られたシアン
トナーの重量平均粒径は5.2μmであった。
【0078】重合トナー製造例2 着色剤の銅フタロシアニン顔料の代わりにキナクリドン
顔料を用い、TK式ホモミキサーにて10000rpm
で25分間撹拌し造粒する以外は、製造例1と同様にし
て重合体粒子を得た。さらに製造例1と同様に疎水性酸
化チタンを外添し、懸濁重合マゼンタトナーを得た。得
られたマゼンタトナーの重量平均粒径は5.5μmであ
った。
【0079】重合トナー製造例3 着色剤の銅フタロシアニン顔料の代わりにアゾ顔料を用
い、TK式ホモミキサーにて10000rpmで25分
間撹拌し造粒する以外は、製造例1と同様にして重合体
粒子を得た。さらに製造例1と同様に疎水性酸化チタン
を外添し、懸濁重合イエロートナーを得た。得られたイ
エロートナーの重量平均粒径は5.6μmであった。
【0080】 重合トナー製造例4 スチレン 160部 n−ブチルアクリレート 40部 磁性酸化鉄 7.5部 (平均粒径=0.25μm 10Kエルステッド下で 飽和磁化= 65 emu/g 残留磁化= 12 emu/g 保磁力 =115 エルステッド) スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸メチル 11部 (モノマー重量比=85:5:10 重量平均分子量=約57000) ジ−tert−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物 5部 ジ−tert−ブチルサリチル酸 0.25部 パラフィンワックス(m.p.=70℃) 50部
【0081】上記単量体組成物を用いTK式ホモミキサ
ーにて10000rpmで25分間撹拌し造粒する以外
は、製造例1と同様にして重合体粒子を得た。
【0082】更に、得られた粒子100部に対して、重
量平均粒径0.06μmの疎水性酸化チタン1.2部
と、重量平均粒径0.06μmの疎水性球状シリカを外
添し、懸濁重合ブラックトナーを得た。得られたブラッ
クトナーの重量平均粒径は4.4μmであった。
【0083】重合トナー製造例5 水系分散媒体を調製する際に1.0M−CaCl2水溶
液75gを徐々に添加した直後、10%塩酸を滴下しp
H=7.7の水系分散媒体を得た以外は、製造例1と同
様にして重合体粒子を得た。さらに製造例1と同様に疎
水性酸化チタンを外添し、懸濁重合シアントナーを得
た。得られたシアントナーの重量平均粒径は5.7μm
であった。
【0084】重合トナー製造例6 水系分散媒体を調製する際に1.0M−CaCl2水溶
液75gを徐々に添加し、20分放置後Ca3(PO4
2を含むpH=8.2の水系分散媒体を得た以外は、製
造例1と同様にして重合体粒子を得た。さらに製造例1
と同様に疎水性酸化チタンを外添し、懸濁重合シアント
ナーを得た。得られたシアントナーの重量平均粒径は
5.9μmであった。
【0085】重合トナー製造例7 水系分散媒体を調製する際に1.0M−CaCl2水溶
液75gを徐々に添加し、10分放置後Ca3(PO4
2を含むpH=9.5の水系分散媒体を得た以外は、製
造例1と同様にして重合体粒子を得た。さらに製造例1
と同様に疎水性酸化チタンを外添し、懸濁重合シアント
ナーを得た。得られたシアントナーの重量平均粒径は
5.9μmであった。
【0086】重合トナー製造例8 水系分散媒体を調製する際に1.0M−CaCl2水溶
液75gを徐々に添加した直後、10%塩酸を滴下しp
H=5.0の水系分散媒体を得た以外は、製造例1と同
様にして重合体粒子を得た。さらに製造例1と同様に疎
水性酸化チタンを外添し、懸濁重合シアントナーを得
た。得られたシアントナーの重量平均粒径は5.7μm
であった。
【0087】<実施例1〜3及び5>重合トナー製造例
1〜3及び5にて製造したトナー4部に対し、平均粒径
50μmのフッ素−アクリルコートフェライトキャリア
95部を混合し、現像剤とした。この現像剤で、カラー
複写機CLC−800(キヤノン社製)を用い画像面積
比率25%のオリジナル原稿を用いて、30℃/80%
r.h.及び20℃/20%r.h.の環境下で500
0枚の画出しを行った。表1に示したように、これらの
現像剤は電子写真特性の耐久性に優れ、環境変動も小さ
く、5000枚後の飛散、キャリア汚染も見られず、非
常に良好な性能を示した。
【0088】<実施例4>重合トナー製造例4にて製造
したトナーを用いて、市販の電子写真複写機(NP−8
582:キヤノン社製)改造機を用い実施例1〜3及び
5と同様の画出しを行った。表1に示したように、この
現像剤も電子写真特性の耐久性に優れ、環境変動も小さ
く、5000枚後の飛散、キャリア汚染も見られず、非
常に良好な性能を示した。
【0089】<実施例6>重合トナー製造例6にて製造
したトナーを実施例1〜5と同様の評価を行ったところ
30℃/80%r.h.及び20℃/20%r.h.の
いずれの環境下でもトナー飛散、キャリア汚染がわずか
に見られたものの実用上問題のないレベルであった。画
質レベルでも問題はなかった。
【0090】<比較例1>水系分散媒の調整pH値を
9.5として製造したトナー7を用いて実施例1と同様
の実験を行ったところ、30℃/80%r.h.下にお
いて耐久と共に帯電量の低下が見られ、5000枚後に
飛散も見られた。
【0091】<比較例2>水系分散媒の調整pH値を
5.0として製造したトナー8を用いて実施例1と同様
の実験を行ったところ、30℃/80%r.h.下にお
いて耐久と共に帯電量の低下が見られ、5000枚後に
飛散も見られた。
【0092】
【表1】
【0093】
【発明の効果】本発明は、難水溶性の酸金属塩を分散安
定剤として用いた水系分散媒のpHを5.5〜8.5に
調整後、重合性単量体と着色剤とを少なくとも含む単量
体組成物を懸濁重合させることにより、高湿下及び低湿
下での耐久性、耐帯電部材汚染性の良好な特性を持ち、
高画質な画像を与える重合トナーを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】トナーの摩擦帯電量の測定に用いる装置の概略
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散媒中で酸アルカリ金属塩とハロゲン
    化金属塩との反応によって難水溶性の塩化合物を調製
    し、該難水溶性の塩化合物を分散安定剤として含有する
    安定剤含有水性分散媒のpHを5.5〜8.5に調整
    後、該安定剤含有水性分散媒中で重合性単量体と着色剤
    とを少なくとも含む単量体組成物を懸濁重合させて、ト
    ナーを製造することを特徴とする静電荷像現像用重合ト
    ナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 該分散安定剤に難水溶性燐酸金属塩を用
    いることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用
    重合トナーの製造方法。
  3. 【請求項3】 燐酸アルカリ金属塩水溶液とハロゲン化
    金属塩水溶液を高速撹拌下で混合して該難水溶性燐酸金
    属塩を調製することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の静電荷像現像用重合トナーの製造方法。
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