JP3372529B2 - 受け枠の高さ調整装置 - Google Patents

受け枠の高さ調整装置

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JP3372529B2 JP2000207038A JP2000207038A JP3372529B2 JP 3372529 B2 JP3372529 B2 JP 3372529B2 JP 2000207038 A JP2000207038 A JP 2000207038A JP 2000207038 A JP2000207038 A JP 2000207038A JP 3372529 B2 JP3372529 B2 JP 3372529B2
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正吾 大塚
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下部構造に植立し
たボルトに、蓋体を受け止める受け枠を高さ調整可能に
取り付ける受け枠の高さ調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の高さ調整装置では、例えば特許
第2538171号や特開平10−245859号に見
られるばねや調整駒を用いたものなど多くの提案がなさ
れている。これら従来の技術に共通する点は構成部材が
セメントモルタルの中に埋められてしまうという点であ
る。このことは、高さ調整のために多くの部品が必要と
なり、しかも埋め込まれるため再使用できず不経済であ
るという問題を生ずる。また調整部材が打設するセメン
トモルタルの流れの邪魔になるという点でも問題であ
る。
【0003】またこのようにして調整された高さに受け
枠を固定する場合、下で支えている調整部材との間でナ
ットにより受け枠を締め付けることになる。しかし締め
付け力が強過ぎると、受け枠を変形させるおそれが生ず
る。受け枠の変形は、受け止めるべき蓋体を正しく受け
止めることができないという状態となって現われ、その
結果その上を通過した自動車の車輪によって蓋体を飛び
出させるかも知れないという懸念を生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたものであって、その課題はセメントモル
タルと共に埋め込まれず繰り返し使用が可能であり、受
け枠を変形させるおそれのない、高さ調整装置を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め本発明は、受け枠の取り付け部から上方へ突出するボ
ルトに、取り付け部を上方から押さえる位置決めナット
を捩じ込み、ボルト側の上部に一端を接続し、受け枠の
側に他端を接続した引き上げ手段により受け枠を位置決
めナットに下から押し当て、受け枠の位置を決めるとい
う手段を講じたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る受け枠の高さ調整装
置は、下部構造に植立したボルトに、蓋体を受け止める
受け枠を高さ調整可能に取り付けるものであり、受け枠
の上面を路面と一致させる目的などに適用される。
【0007】下部構造に植立したボルトは、受け枠を任
意の高さにて支えるための位置決めナットを捩じ込む手
段である。位置決めナットはボルトに通した受け枠の取
り付け部に上方から接して押さえる態勢をとる。受け枠
の取り付け部、とは受け枠を下部構造に取り付けるため
に使用される部分であり、例えば枠部周囲のフランジと
呼ばれる部分などが該当する。ボルトはこの取り付け部
を通過して上方へ突出する。
【0008】ボルト側の上部には、引き上げ手段の一端
を接続し、引き上げ手段の他端は受け枠の側に接続す
る。つまり引き上げ手段を介して受け枠を上方へ引っ張
り上げる形態を取る。引き上げ手段に利用し得るもの
は、例えば、コイルばねに代表される弾性伸縮手段であ
り、或いはピストンシリンダー装置に代表される流体圧
力手段などである。
【0009】引き上げ手段をボルトと受け枠に接続する
には様々な手段、方法を取り得る。引き上げ手段として
コイルばねを使用した場合は特にフック状の部分を端部
に設けて、引っ掛ける方法が取られる。なお受け枠の重
さは数十kgを越える場合もあり、これを例えば3個の
コイルばねで吊るときには1個当たり10kg〜30k
gの強さのコイルばねが必要であり、これを着脱するの
が容易でない場合には補助具を併用することができる。
【0010】引き上げ手段を接続するために、ボルトと
受け枠の各側には、引き上げ手段に適した接続相手とな
る部分を設けることができる。しかし受け枠やボルトの
一部をそのまま接続相手として使用する場合も勿論あり
得る。例えば受け枠のフランジにボルト通し孔が設けら
れている場合、ボルト通し孔の縁を接続相手として使用
することができる。
【0011】
【実施例】以下図示の実施例を参照し、本発明をより詳
細に説明する。図1、図2は実施例1を示す。実施例1
では下部構造10に植立したボルト11に、蓋体を受け
止める受け枠12を、フランジ部を取り付け部13とし
て支持させるものである。フランジ部にはボルト通し孔
14が設けられており、その孔の縁が後で述べる受け枠
側の接続相手15として使用される。
【0012】ボルト通し孔14を通したボルト11には
上部から位置決めナット16が捩じ込まれる。位置決め
ナット16は受け枠12の取り付け部13を上方から押
さえて所望の高さ位置に規定するものであり、ボルト上
を螺進又は螺退させて任意の高さ位置で止められる。位
置決めナット16が受け枠側に直かに接触する構成であ
っても問題は余り生じないが、摩擦接触を防ぐ等の目的
でワッシャ17を介装することができる。
【0013】ボルト11の上部には引き上げ手段20の
一端を接続するための接続部材18を捩じ込んで取り付
けている。接続部材18は縦筒状で、内面の下部にめね
じ部18aを有し、上部に引き上げ手段20のフック部
21を掛ける掛け止め部19を有する。
【0014】実施例における引き上げ手段20はどれも
コイルばね型の引張りばねであり、接続のためのフック
部21を両端に有している。実施例1では、受け枠フラ
ンジ部に開けられたボルト通し孔14の縁を接続相手1
5としているため、ボルト通し孔14の縁に安定に掛け
止められるように形成した補助具22が併用される。
【0015】実施例1の高さ調整装置では、図1に実線
で図示された状態において、引き上げ手段20の引張作
用によって受け枠12が上方へ引っ張られているので、
取り付け部13は位置決めナット16に下から押し当て
られている。位置決めナット16をボルト11に捩じ込
んでいくと、同ナット16は次第に位置が下がって行
き、同時に下から押し当てられている受け枠12の位置
も下がる。図1に鎖線で示された状態である。
【0016】このようにして、複数のボルト11…に支
持された各位置で受け枠12の高さ調整を行う。図7に
は下部構造10上に3箇所のボルト11…で受け枠12
を支持する例を示す。この場合各位置で高さが異なれば
図2に示すように傾斜調整されることになる。この調整
状態において受け枠12から下部構造へ到る空間の内外
を型枠とするシール部材23、24で囲み、セメントモ
ルタル25を充填して固化を待つ。固化後、脱型する
が、それと同時に、位置決めナット16から接続部材1
8ないし引き上げ手段20まで全ての部材を撤去し、再
使用することができる。
【0017】図3、図4は本発明の実施例2を示す。実
施例2は、縦筒状の接続部材18の上端開口縁を、引き
上げ手段20の一端にあるフック部21の掛け止め部2
6とした点、及び他端にあるフック部21の掛け止めの
ために、受け枠12のボルトより内方に位置する部分に
新たな掛け止め部27を設けた点において、実施例1の
ものと相違する。他の構成については実施例1の場合と
同様であるので符号を援用し、詳細な説明は省略する。
【0018】実施例2の高さ調整装置においても、引き
上げ手段20によって受け枠12の取り付け部13を位
置決めナット16に下から押し当てて位置を決め行い、
かつまたボルト11に沿って位置決めナット16を上下
させることにより受け枠12をそれに追随して上下さ
せ、高さ調整を行うことができる。実施例2の掛け止め
部27はボルト11の内方に位置するので、引き上げ手
段20のばね力は半径方向に作用することになる。これ
は、実施例1の引き上げ手段20によるばね力が円周方
向へ作用するのと顕著に相違する点である。半径方向と
円周方向では受け枠12に加わる力も微妙に異なるの
で、傾斜の有無や大小その他の状況に適したものを選択
することができる。
【0019】調整後のセメントモルタル打設等について
は実施例1の場合と全く同様に行うことができる。受け
枠取り付け工事の終了後高さ調整装置を全て撤去できる
ことも実施例1の場合と同じであるが、実施例1の場合
には補助具22を取り残すおそれが無きにしもあらずで
あるのに対して、実施例2の場合にはそのおそれが全く
ない。
【0020】図5、図6は実施例3を示す。実施例3で
は、位置決めナット16に嵌まるソケットレンチ部28
を下端に有する縦筒状の接続部材30を使用する。接続
部材30はソケットレンチ部28を下端に有する内筒2
9と、掛け止め部19を上端に有する外筒31とがスラ
イダブルに嵌め合わされた構造を有する。内筒29は上
端の操作ノブ32によって操作され、外筒31は内筒2
9のソケットレンチ部28の拡大部に下端が止められた
状態で空回りする。
【0021】操作ノブ32を操作して位置決めナット1
6を回転させると、ボルト11が相対的に接続部材30
の筒の上方に入り込んで行くので、低い位置に調整され
た場合でも高い位置に調整された場合でも引き上げ手段
20であるばね長が変わらない。このため受け枠12の
フランジ部より突出する接続部材30の全長も一定不変
となる(図6参照)。
【0022】実施例3についても、他の構成は前2実施
例と同様で良いので符号を援用し、詳細な説明は省略す
る。また各実施例1〜3について記載された個々の事項
を他の実施例に適用できることは当然である。例えば、
実施例3として図示されている補助具22の代わりに、
実施例2で説明した掛け止め部27を受け枠12に設け
ることも全く差し支えない。また本発明による調整作業
において、位置決めナット16は引き上げ手段20にだ
け対抗するので、受け枠12に過度の外力を加えず、受
け枠12に変形を来すおそれがない。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、受け枠の高さ調整装置をセメントモ
ルタル中に埋め込むことなく高さ調整可能であり、充填
されたセメントモルタルの流れを邪魔することがなく、
調整装置の構成部材が無駄に消費されず、繰り返し使用
することができるので、より確実な施工及び施工コスト
の低減が実現し、また受け枠に対しても過度の力を加え
ず変形させないのでマンホール蓋を飛び出させたりする
こともないなど顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明に係る受け枠の高さ調整装置の実
施例1を示す断面図。 (b)図1(a)と90度異なる方向の断面図。
【図2】実施例1による高さ調整を示す断面図。
【図3】本発明の実施例2を示す断面図。
【図4】実施例2による高さ調整を示す断面図。
【図5】(a)実施例3を示す断面図。 (b)図5(a)と90度異なる方向の断面図。
【図6】実施例3による高さ調整を示す断面図。
【図7】受け枠と下部構造の一部を示す平面図。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部構造に植立したボルトに、蓋体を受
    け止める受け枠を高さ調整可能に取り付ける装置であっ
    て、受け枠の取り付け部から上方へ突出するボルトに、
    取り付け部を上方から押さえる位置決めナットを捩じ込
    み、ボルト側の上部に一端を接続し、受け枠の側に他端
    を接続した引き上げ手段により受け枠を位置決めナット
    に下から押し当て、受け枠の位置を決めることを特徴と
    する受け枠の高さ調整装置。
  2. 【請求項2】 引き上げ手段をボルト側に接続するため
    に、ボルト上部に接続部材を捩じ込んで取り付け、接続
    部材に引き上げ手段の掛け止め部を設けた請求項1記載
    の受け枠の高さ調整装置。
  3. 【請求項3】 受け枠は取り付け部にボルト通し孔を有
    しており、そのボルト通し孔の縁を引き上げ手段を接続
    する接続相手として使用するものとした請求項1記載の
    受け枠の高さ調整装置。
  4. 【請求項4】 引き上げ手段は、コイルばねに代表され
    る弾性伸縮手段である請求項1〜3のいずれかに記載の
    受け枠の高さ調整装置。
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