JP3372490B2 - 内燃機関におけるブローバイガス抽出装置 - Google Patents
内燃機関におけるブローバイガス抽出装置Info
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
Description
て、そのシリンダヘッドの上面を覆うヘッドカバー内に
おけるブローバイガスを、前記内燃機関に対する吸気系
等のブローバイガス処理部に抽出するための装置に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のブローバイガス抽出装置
は、シリンダヘッドの上面を覆うヘッドカバーの内部
に、気液分離室を設けて、ヘッドカバー内におけるブロ
ーバイガスをこの気液分離室内に導入して、このブロー
バイガス中に含まれている潤滑油を分離したのち、気液
分離室に設けたブローバイガス抽出口から吸気系等に抽
出するようにしているが、この従来の装置では、前記気
液分離室の内底面には、ブローバイガスから分離した潤
滑油が溜まり、この潤滑油が、ブローバイガス抽出口に
ブローバイガスと一緒に吸い出されることになる。 【0003】そこで、先行技術としての実開平1−14
2509号公報は、前記気液分離室における内底面のう
ちブローバイガス抽出口の付近に、上げ底面を設けて、
この上げ底面に、潤滑油が溜まらないようにすることを
提案している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
気液分離室における内底面に、上げ底面を設けただけの
構成であると、気液分離室の内底面に溜まった潤滑油
が、気液分離室内をブローバイガス抽出口に向かって流
れるブローバイガスの流れと一緒に、前記上げ底面に向
かって流れて、この上げ底面に乗り上げて、上げ底面上
に付着することになるから、ブローバイガスと一緒に消
失する潤滑油を低減することの効果は低いのであった。 【0005】本発明は、気液分離室の内底面に溜まる潤
滑油が、ブローバイガスと一緒に抽出されるのを確実に
低減できるようにした装置を提供することを技術的課題
とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「シリンダヘッドの上面を覆うヘッド
カバー内に、ブローバイガスに対する気液分離室を設
け、この気液分離室にブローバイガス抽出口を設けて成
るブローバイガス抽出装置において、前記気液分離室に
おける内底面のうち前記ブローバイガス抽出口の略真下
付近に、バッフル板を、当該バッフル板と前記内底面と
の間に、前記気液分離室内を前記ブローバイガス抽出口
に向かって流れるブローバイガスが通り抜ける通路を形
成するように設ける。」と言う構成にした。 【0007】 【発明の作用・効果】このように構成することにより、
気液分離室における内底面に溜まった潤滑油が、ブロー
バイガスの流れに連れてブローバイガス抽出口の方向に
流れても、この潤滑油は、ブローバイガスと一緒に、バ
ッフル板と前記内底面との間の通路を通り抜けることに
なるから、前記バッフル板の上面に潤滑油が乗り上げる
ことを確実に回避できるのである。 【0008】従って、本発明によると、気液分離室にお
ける内底面に溜まった潤滑油が、ブローバイガスと一緒
に消失することを大幅に低減できる効果を有する。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図3の図面について説明する。この図において、符
号1は、内燃機関におけるシリンダヘッド2の上面にそ
の全体を覆うように着脱自在に取付けたヘッドカバーを
示し、このヘッドカバー1の内部には、底板3を固着す
ることによって、ヘッドカバー1内にブローバイガス導
入口4を介して連通する気液分離室5が形成されてい
る。 【0010】また、前記気液分離室5のうち当該気液分
離室5内へのブローバイガス導入口4から遠く離れた部
位には、内燃機関における吸気マニホールド又はエアク
リーナ等のブローバイガス処理部へのブローバイガス抽
出口6が設けられている。つまり、前記気液分離室5
は、その内部を前記ブローバイガス導入口4から入った
ブローバイガスが矢印Aで示すように前記ブローバイガ
ス抽出口6に向かって流れ、その間において、当該ブロ
ーバイガス中の潤滑油を分離するように構成されてい
る。 【0011】そして、前記底板3の上面、つまり、前記
気液分離室5における内底面のうち、前記ブローバイガ
ス抽出口6の略真下の部分に、板材を上面板7aと左右
一対の側面7bとを備えるように断面下向きコ字状に折
り曲げて成るバッフル板7を、その左右両側面板7bが
気液分離室5内における矢印Aで示すブローバイガスの
流れと平行になるように、つまり、当該バッフル板7に
おいて上面板7aと両側面板7bとて形成される通路7
cの方向が気液分離室5内における矢印Aで示すブロー
バイガスの流れと平行になるようにして固着すると言う
構成にする。 【0012】この構成において、気液分離室5における
内底面に溜まった潤滑油は、矢印Aで示すブローバイガ
スの流れに連れてブローバイガス抽出口6の方向に流れ
るが、この潤滑油は、ブローバイガスと一緒に、バッフ
ル板7における通路7c内を通り抜けることになるか
ら、前記バッフル板7の上面板7aの上面に、ブローバ
イガスの流れに連れて流れる潤滑油が乗り上げることを
確実に回避できるのである。 【0013】これに対して、断面下向きコ字状に構成し
たバッフル板7を、図3に二点鎖線で示すように、その
側面板7bが矢印Aで示すブローバイガスの流れに対し
て略直角になるように設けた場合には、気液分離室5に
おける内底面に溜まる潤滑油が矢印A方向のブローバイ
ガスの流れに押されて上面板7a上面に乗り上げること
になる。 【0014】つまり、断面下向きコ字状に構成したバッ
フル板7を、その上面板7aと両側面板7bとで形成さ
れる通路7cの方向が気液分離室5内における矢印Aで
示すブローバイガスの流れと平行になるようにして固着
することにより、気液分離室5における内底面に溜まる
潤滑油が上面板7aの上面に乗り上げることを確実に回
避できるから、気液分離室5における内底面に溜まった
潤滑油が、ブローバイガスと一緒に消失することを大幅
に低減できるのである。 【0015】なお、前記実施の形態は、バッフル板7
を、断面下向きコ字状に構成することによって、このバ
ッフル板7と、気液分離室5における内底面との間に、
気液分離室5内を前記ブローバイガス抽出口6に向かっ
て流れるブローバイガスが通り抜ける通路7cを形成す
る場合であったが、本発明は、これに代えて、単なる平
面状したバッフル板を、気液分離室5における内底面に
スペーサ体を介して取付けることによって、その間に気
液分離室5内を前記ブローバイガス抽出口6に向かって
流れるブローバイガスが通り抜ける通路を形成する等の
その他の構成にしても良いことは言うでもない。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】シリンダヘッドの上面を覆うヘッドカバー
内に、ブローバイガスに対する気液分離室を設け、この
気液分離室にブローバイガス抽出口を設けて成るブロー
バイガス抽出装置において、 前記気液分離室における内底面のうち前記ブローバイガ
ス抽出口の略真下付近に、バッフル板を、当該バッフル
板と前記内底面との間に、前記気液分離室内を前記ブロ
ーバイガス抽出口に向かって流れるブローバイガスが通
り抜ける通路を形成するように設けたことを特徴とする
内燃機関におけるブローバイガス抽出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27112298A JP3372490B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 内燃機関におけるブローバイガス抽出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27112298A JP3372490B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 内燃機関におけるブローバイガス抽出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000104528A JP2000104528A (ja) | 2000-04-11 |
JP3372490B2 true JP3372490B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=17495646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27112298A Expired - Fee Related JP3372490B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 内燃機関におけるブローバイガス抽出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3372490B2 (ja) |
-
1998
- 1998-09-25 JP JP27112298A patent/JP3372490B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000104528A (ja) | 2000-04-11 |
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