JP3372191B2 - 低挿入力コネクタ装置 - Google Patents

低挿入力コネクタ装置

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JP3372191B2
JP3372191B2 JP19893697A JP19893697A JP3372191B2 JP 3372191 B2 JP3372191 B2 JP 3372191B2 JP 19893697 A JP19893697 A JP 19893697A JP 19893697 A JP19893697 A JP 19893697A JP 3372191 B2 JP3372191 B2 JP 3372191B2
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rotary
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多極の端子を有し
たコネクタを小さな力で相互に結合させることができる
低挿入力コネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多極数のコネクタを相互に結合させる場
合、荷重が大きいため、手の押付け力だけでは結合操作
が難しくなっている。このため、実開平1−88474
号公報に記載されるように、レバーを使用してコネクタ
を結合させることが行われている。
【0003】図8〜図10は、この公報に記載された低
挿入力コネクタを示し、雌コネクタのコネクタハウジン
グ1に雄コネクタのコネクタハウジング2が嵌合するこ
とによって一対のコネクタが結合するようになってい
る。雌コネクタハウジング1には、回転軸3を中心に回
転する回転レバー4が取り付けられており、回転レバー
4と雄コネクタハウジング2とがレバー軸5によって連
結されている。又、回転レバー4には、レバー軸5が貫
通して摺動する円弧状のレバースリット6が形成されて
いる。
【0004】これらの構造の低挿入力コネクタは、回転
レバー4が雌コネクタハウジング1の外面に取り付けら
れるものであり、回転レバー4を回転操作することによ
ってレバースリット6がレバー軸5を引き寄せるように
回動する。このため、雄コネクタハウジング2が雌コネ
クタハウジング1方向に引き寄せられて同ハウジング1
と嵌合する。これにより、多極数の一対のコネクタ1、
2を小さな操作力で結合させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の低挿入
力コネクタでは、回転レバー4が雌コネクタハウジング
1の外面に配置されており、雄コネクタハウジング2の
引き込み力が外側から作用するため、コネクタ結合部位
に力を均等に作用させることが難しい。この力の不均等
は、極数が多い場合に、特に生じ易い。このため、図1
1に示すように、レバー軸5を介して回転レバー4と連
結されている雄コネクタハウジング2が、回転レバー4
の回転時に傾き易く、この傾きによって雌コネクタハウ
ジング1と当接する。これにより、コネクタハウジング
嵌合の際の抵抗力が大きくなり、コネクタハウジングを
嵌合させることが難しくなる問題を有している。
【0006】又、回転レバー4が外側に設けられている
ため、回転レバー4を配置するスペースを外側部分に必
要としている。このため、コネクタの結合状態では、全
体が大型化する。
【0007】更に、外側に配置されるため、回転レバー
4に不用意な外力が作用して、回転レバー4が結合解除
方向に回転し易い。この回転によって、コネクタ内の端
子相互の接触面積が減少したり、端子相互の接触が外れ
るため、接続の信頼性が低下する問題を有している。
【0008】そこで、本発明は、回転レバーが均等に結
合力を作用させることができ、しかも大型化することな
く、さらには回転レバーに外力が不用意に作用すること
のない構造の低挿入力コネクタ装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、回転軸を有した回転レバーを一
方のコネクタに回転可能に取り付け、この回転レバーと
他方のコネクタとが係合手段によって係合した状態で回
転レバーが回転することにより一対のコネクタが嵌合す
る低挿入力コネクタ装置であって、前記係合手段が前記
回転レバーの両面に形成されたレバー溝と、それぞれの
レバー溝に対応するように前記他方のコネクタに形成さ
れ、回転レバーの回転に伴ってそれぞれのレバー溝を摺
動して他方のコネクタを一方のコネクタとの嵌合方向に
移動させる係合凸部とで形成され、前記回転レバーが一
方のコネクタの内部に配置されると共に、一方のコネク
タの内部の略中央部分に、前記回転軸を軸支する軸孔が
設けられていることを特徴としている。
【0010】この発明では、一方のコネクタに設けた回
転レバーが係合手段を介して他方のコネクタと係合して
いるため、回転レバーを回転させることによって他方の
コネクタが一方のコネクタと嵌合して結合する。
【0011】この構造では、回転レバーが一方のコネク
タの内部に配置されるため、回転レバー配置のためのス
ペースを外側に設ける必要がなく、大型化することがな
い。又、回転レバーに外力が作用することもなく、外力
によって回転レバーが結合解除方向へ不用意に回転する
ことがない。このため、端子の相互の接触を確保でき、
接続の信頼性が向上する。
【0012】更に、回転レバーは、その回転軸が一方の
コネクタの軸孔に軸支されることによって回転し、この
回転によって他方のコネクタを一方のコネクタに引き込
んでコネクタ相互の嵌合を行う。この回転レバーの回転
を軸支する軸孔が一方のコネクタの内部の略中央部分に
設けられているため、コネクタ結合のための力が周囲に
均等に作用する。従って、コネクタが傾くことがなく、
傾いた状態で嵌合されることがないため、嵌合の際の抵
抗力が小さく、コネクタを円滑に結合させることができ
る。また、回転レバーのレバー溝に他方のコネクタの係
合凸部が係合することにより回転レバーと他方のコネク
タとが係合する。この係合状態で、係合凸部がレバー溝
を摺動することにより、他方のコネクタを一方のコネク
タに引き込むため、コネクタを嵌合させることができ
る。このため、回転レバーの回転によるコネクタの係合
を確実に行うことができる。また、この構造では、レバ
ー溝が回転レバーの両面に形成されると共に、係合凸部
がレバー溝に対応して形成されており、回転レバーと他
方のコネクタとは回転レバーの両面で係合している。従
って、回転レバーの回転力を両面から他方のコネクタに
伝達でき、均等な伝達が可能となる。これにより、他方
のコネクタが傾いて引き込まれることがなく、コネクタ
の嵌合を円滑に行うことができる。
【0013】請求項2の発明は、互いに嵌合する一対の
コネクタと、回転軸を有し、一方のコネクタの内部に回
転可能に取り付けられた回転レバーと、一方のコネクタ
の内部の略中央部分に設けられ、前記回転レバーの回転
軸を軸支する軸孔と、前記回転レバーの両面に形成され
たレバー溝と、それぞれのレバー溝に対応するように他
方のコネクタに形成され、回転レバーの回転に伴ってそ
れぞれのレバー溝を摺動して他方のコネクタを一方のコ
ネクタとの嵌合方向に移動させる係合凸部とで形成され
た係合手段と、他方のコネクタ側から回転レバーと係合
し、前記嵌合方向への移動によって回転レバーを回転さ
せる操作部材とを備えていることを特徴とする。
【0014】この発明では、回転レバーと係合した操作
部材を移動させることによって回転レバーが回転するた
め、コネクタを嵌合させることができる。従って、回転
レバーの回転を簡単に行うことができ、コネクタの結合
の操作性が向上する。
【0015】この発明においても、回転レバーの回転軸
を軸支する軸孔が一方のコネクタの内部の略中央部分に
設けられて力が均等に作用するため、コネクタが傾くこ
とがなく、小さな抵抗力でコネクタを円滑に嵌合させる
ことができる。又、回転レバーが一方のコネクタの内部
に設けられるため、小型化することができる。さらに、
回転レバーのレバー溝に他方のコネクタの係合凸部が係
合することにより回転レバーと他方のコネクタとが係合
する。この係合状態で、係合凸部がレバー溝を摺動する
ことにより、他方のコネクタを一方のコネクタに引き込
むため、コネクタを嵌合させることができる。このた
め、回転レバーの回転によるコネクタの係合を確実に行
うことができる。また、この構造では、レバー溝が回転
レバーの両面に形成されると共に、係合凸部がレバー溝
に対応して形成されており、回転レバーと他方のコネク
タとは回転レバーの両面で係合している。従って、回転
レバーの回転力を両面から他方のコネクタに伝達でき、
均等な伝達が可能となる。これにより、他方のコネクタ
が傾いて引き込まれることがなく、コネクタの嵌合を円
滑に行うことができる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発明であって、前記一方のコネクタの内部に、一対の支
持壁が対向して設けられると共に、この支持壁の対向部
位に前記軸孔が形成されており、前記回転軸は、それぞ
れの軸孔に対向するように回転レバーの両面に形成され
ていることを特徴とする。
【0017】この発明では、回転レバーの両面に回転軸
が設けられると共に、それぞれの回転軸を軸支する軸孔
が一方のコネクタの一対の支持壁に形成されているた
め、回転レバーの両面が良好に支持される。このように
両面が支持されることにより、回転レバーが傾ことを
防止でき、一の平面内で回転レバーが回転する。従っ
て、コネクタが傾くことがなく、コネクタの円滑な嵌合
を行うことができる。
【0018】請求項4の発明は、請求項3記載の発明で
あって、前記支持壁における軸孔周囲に、一対のコネク
タの嵌合方向に突出するレバー取付部が形成され、前記
他方のコネクタの嵌合側に、レバー取付部が侵入可能な
逃げ凹部が形成されていることを特徴とする。
【0019】この発明では、コネクタが嵌合する際に、
支持壁のレバー取付部が他方のコネクタの逃げ凹部に侵
入する。この侵入によって、嵌合方向の長さを吸収する
ことができる。このため、嵌合方向の寸法を小さくで
き、嵌合状態の全体の長さが短くなり、小型化すること
ができる。
【0023】請求項5の発明は、請求項2記載の低挿入
力コネクタであって、前記他方のコネクタの内部に、一
方のコネクタとの嵌合方向に沿う平行なガイド溝が形成
され、前記操作部材は、それぞれのガイド溝に沿って摺
動する平行なガイド脚部を有していることを特徴とす
る。
【0024】操作部材のガイド脚部が他方のコネクタの
ガイド溝を摺動するため、操作部材の移動が案内され
る。このため、操作部材をがたつくことなく操作するこ
とができ、コネクタの嵌合操作を円滑に行うことができ
る。
【0025】請求項6の発明は、請求項5記載の低挿入
力コネクタ装置であって、前記ガイド脚部及びガイド溝
に、相互に係止される抜け止め凸部が形成されているこ
とを特徴とする。
【0026】ガイド脚部及びガイド溝の抜け止め凸部が
相互に係止することによって、操作部材を他方のコネク
タとの抜け止め状態で連結する。このため、操作部材が
不用意に抜け落ちることがなく、安定した取り付け状態
とすることができる。
【0027】請求項7の発明は、請求項5又は請求項6
記載の低挿入力コネクタ装置であって、前記ガイド脚部
に、長さ方向に沿って段状に高くなって前記ガイド溝に
嵌合し、この嵌合状態でガイド溝を摺動するガイドレー
ル部が形成されていることを特徴とする。
【0028】段状に高くなったガイドレール部は、ガイ
ド溝に確実に嵌合し、この嵌合状態でガイド溝を摺動す
る。従って、ガイド脚部はガイド溝に確実に案内される
ため、操作部材の円滑な移動を行うことができる。
【0029】請求項8の発明は、請求項7記載の低挿入
力コネクタ装置であって、前記ガイド脚部側の抜け止め
凸部は、弾性を有した状態でガイドレール部に設けられ
ていることを特徴とする。
【0030】ガイド脚部側の抜け止め凸部が弾性を有し
ているため、ガイドレール部がガイド溝に完全に嵌合し
ていても、ガイド溝側の抜け止め凸部との係止状態から
外れることができる。これにより、ガイド脚部を含めた
操作部材の全体を一方のコネクタの方向に移動させるこ
とができ、操作部材の移動による回転レバーの回転を行
うことができる。
【0031】請求項9の発明は、請求項5〜請求項8の
いずれか一項に記載の低挿入力コネクタ装置であって、
前記ガイド脚部の先端にフック突起が形成され、前記回
転レバーに、前記操作部材の往復方向の移動の際に前記
フック突起が当接して移動力が伝達される一対の受け突
起が形成されていることを特徴とする。
【0032】ガイド脚部のフック突起が回転レバーの受
け突起に当接することにより、操作部材の移動力が回転
レバーに伝達されるため、回転レバーが回転する。従っ
て、回転レバーの回転によるコネクタの嵌合を操作部材
の移動操作によって行うことができる。
【0033】この構造では、受け突起が一対設けられて
おり、一対の内の一方の受け突起が操作部材の進行方向
の移動力を受けて回転レバーをコネクタ嵌合方向に回転
させる。これに対し、他方の受け突起は操作部材の後退
方向の移動力を受けて、回転レバーをコネクタ嵌合方向
と反対の方向に回転させる。この反対方向の回転によっ
てコネクタの嵌合を解除することができる。従って、操
作部材の前進、後退の切換えによってコネクタの嵌合、
その解除を行うことができ、これらの操作を簡単に行う
ことができると共に、操作性が向上する。
【0034】請求項10の発明は、請求項5〜請求項9
のいずれか一項に記載の低挿入力コネクタ装置であっ
て、前記ガイド脚部は、一対のコネクタが完全嵌合した
ときの全体の長さと略同等となっていることを特徴とす
る。
【0035】ガイド脚部の長さをコネクタの完全嵌合状
態の長さとすることによって、コネクタが完全嵌合した
ときにガイド脚部の全長がコネクタの内部に収納され
る。このため、操作部材の突出量が小さくなり、コネク
タ嵌合状態の全体長さを小さくでき、小型化することが
できる。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態の分解
斜視図、図2は組み立てを示す横断面図、図3は縦断面
図である。この実施形態のコネクタ装置は、図1に示す
ように雌コネクタ11と、回転レバー12と、雄コネク
タ13と、操作部材14とを有して形成されている。雌
コネクタ11は結合される一対のコネクタの内の一方の
コネクタを構成し、雄コネクタ13は他方のコネクタを
構成する。
【0037】一方のコネクタとしての雌コネクタ11
は、フード部15と、プリント配線基板16とを備えて
いる。フード部15は、横長矩形の筒状に形成されてい
ると共に、雄コネクタ13側の端部が開放されており、
この開放された端部が雄コネクタ13が挿入される嵌合
口17となっている。又、嵌合口17よりも奥側の内部
には、図3に示すように上下一対の仕切壁18が形成さ
れている。仕切壁18は、フード部15の内面から上下
方向に延びることによって対向するように形成されるも
のである。
【0038】プリント配線基板16は、例えば、自動車
のスイッチ基板として使用される。このプリント配線基
板16には、パターン(図示省略)が形成されると共
に、パターンに接続された上下2段の複数の端子19が
取り付けられている。各端子19は、基端部19bがプ
リント配線基板16の各パターンに接続されていると共
に、図3に示すように基端部19bからフード部15の
長さ方向に延びており、その中間部分が仕切壁18を貫
通することによって支持されている。そして、仕切壁1
8を貫通した先端部は、雄コネクタ13の端子と接続さ
れる接触部19aとなっている。
【0039】雌コネクタ11のフード部15内部には、
上下一対の支持壁20が形成されている。各支持壁20
は、対向している一対の仕切壁18の自由端をプリント
配線基板16方向に屈曲させることによって形成されて
おり、屈曲された端部がプリント配線基板16に当接し
ている。上下一対の支持壁20は、隙間21を有するよ
うに設けられており、支持壁20の間の隙間21内に
は、回転レバー12が挿入される。
【0040】上下の支持壁20のそれぞれには、軸孔2
2及び導入溝23が連通状態で形成されている。これら
は各支持壁20の略中央部分に形成されるものであり、
これにより軸孔22及び導入溝23が雌コネクタ11の
内部の略中央部分に設けられる。
【0041】軸孔22は、回転レバー12の回転軸24
が挿入されることにより回転軸24を回転可能に軸支す
るものである。この軸孔22は、上下一対の支持壁20
にそれぞれ設けられることにより、回転軸24の回転を
上下の両方向で支持する。一方、導入溝23は、それぞ
れの軸孔22の先端部分に連接しており、回転軸24を
軸孔22内に導くように作用する。
【0042】回転レバー12は、その回転によって雄コ
ネクタ13を雌コネクタ11に引き込んでコネクタ1
3、11を相互に嵌合させるものであり、図1及び図2
に示すように、円盤形状の本体部25と、本体部25に
それぞれ形成された回転軸24、レバー溝26、受け突
起27、28及び摺動溝29を備えている。
【0043】回転軸24は、回転レバー12の回転中心
となるものであり、本体部25の略中央部分の上下面に
突出状に形成されている。それぞれの回転軸24は、上
下一対の支持壁20の導入溝23から軸孔22内に挿入
されて回転が軸支される。このように、上下の両面に回
転軸24を設け、それぞれの回転軸24を軸孔22に軸
支した構造では、回転レバー24が上下の両側で支持さ
れるため、傾くことがなくなる。このため、回転レバー
24によって引き込まれる雄コネクタ13が傾くことが
なく、コネクタを円滑に嵌合させることができる。
【0044】回転軸24は、円を平行な2直線によって
切り欠いた形状に成形されている。従って、直線によっ
て切り欠かれることにより円の中心に近い部分の短径部
30と、切り欠かれることなく円の外周部分となってい
る長径部31とを有している。これに対し、支持壁20
の導入溝23は短径部30が挿入可能であるが、長径部
31が挿入不可能な幅に形成されている。従って、短径
部30を導入溝23に沿って挿入することにより回転軸
24を軸孔22内に挿入することができる。そして、挿
入後においては、短径部30が導入溝23と一致しない
限り、回転軸24が軸孔22から抜け出ることがなく、
安定した回転を行うことができる。
【0045】又、支持壁20の軸孔22は、回転軸24
の長径部31と略同等の径となっており、回転軸24の
挿入状態では、長径部31が軸孔22の内周面を摺動し
ながら回転軸24が回転する。このため、ぶれることの
ない円滑な回転を確保することができる。
【0046】回転レバー12のレバー溝26は、本体部
25の外周側で開放されていると共に、この開放部分か
ら弧状となって本体部25の面内に延びている。そし
て、開放部分から本体部25の面内に延びるにつれて回
転軸24に接近している。このレバー溝26は、後述す
る雄コネクタ13の係合凸部33が摺動するものであ
り、このような形状に成形されることにより、回転レバ
ー12の回転と共に雄コネクタ13を雌コネクタ11内
に引き込むことができる。このような構造では、レバー
溝26及び係合凸部33は、回転レバー12と雄コネク
タ13とを相互に係合させる係合手段として作用するも
のである。
【0047】レバー溝26は、本体部25の上下の両面
に形成されており、それぞれのレバー溝26に雄コネク
タ13の係合凸部33が摺動する。従って、雄コネクタ
13に対しては、上下の両側から引き込み力を均等に作
用させることができ、引き込み力が偏在することがなく
なる。これにより、引き込み時に雄コネクタ13が傾く
ことがなく、傾きに起因した抵抗がなく、雄コネクタ1
3を円滑に引き込むことができる。
【0048】回転レバー12の受け突起27、28は、
一対をなすように本体部25の外周部分に突出状に形成
されている。一対の受け突起27、28は、間隔を有し
て形成されており、受け突起27、28の間がフック溝
34となっている。この受け突起27、28は後述する
操作部材14のフック突起35が当接することによっ
て、操作部材14の移動力を回転レバー12に伝達する
ものであり、この伝達によって回転レバー12が回転す
ることができる。
【0049】なお、受け突起27、28の間のフック溝
34には、操作部材14のフック突起35が進入し、こ
の進入状態で操作部材14が進行方向に移動操作される
ことにより、対応したいずれかの受け突起27又は28
(図示する形態では、受け突起28)にフック突起35
が当接する。すなわち、操作部材14が進行方向に移動
操作されることによって、一方の受け突起27又は28
に当接し、この当接によって回転レバー12がコネクタ
の嵌合方向に回転する。この回転によって雄コネクタ1
3を雌コネクタ11に嵌合させることができる。
【0050】一方、操作部材14が後退方向に移動操作
されると、フック突起35が他方の受け突起28又は2
7(図示する形態では、受け突起27)に当接する。こ
の当接によって回転レバー12は、コネクタの反嵌合方
向に回転するため、コネクタを嵌合状態から解除するこ
とができる。従って、操作部材14の前進、後退の移動
方向の切換えによって、コネクタ11、13の嵌合及び
その解除を行うことができるため、操作性を向上させる
ことができる。
【0051】回転レバー12の摺動溝29は、雌コネク
タ11に設けられている位置決め突起36が摺動するも
のである。位置決め突起36は、図1に示すように、雌
コネクタ11のフード部15の上面から垂下するように
設けられており、回転レバー12を雌コネクタ11に取
り付けることによって、摺動溝29に進入する。従っ
て、回転レバー12が回転することにより、位置決め突
起36と摺動溝29とは相対的に摺動する。
【0052】摺動溝29は、回転レバー12の本体部1
5の外周部分に所定長さとなるように形成されており、
その長さ方向の中間部分には、図4〜図6に示すように
仮止め突起37が形成されると共に、長さ方向の終端部
分には、固定突起38が形成されている。
【0053】これらの突起37、38は、位置決め突起
37が係止することによって回転レバー12の回転を停
止させるように作用する。この内、仮止め突起37は、
回転レバー12を雌コネクタ11に取り付けた後、ある
程度回転させたときに位置決め突起36と係止する。こ
の係止によって回転レバー12は雄コネクタ13との係
合初期位置、すなわち、雄コネクタ13の係合凸部33
が回転レバー12のレバー溝26に係合できる位置、に
仮止めされる。このため、回転レバー12と雄コネクタ
13とを確実に係合させることができる。
【0054】固定突起38は、回転レバー12の回転に
よって雄コネクタ13が完全に雌コネクタ11と嵌合し
たとき、位置決め突起36と係止する。この係止によっ
て位置決め突起36が固定突起38から抜け出ない限
り、回転レバー12が不用意に回転することがなく、雄
コネクタ13と雌コネクタ11との嵌合状態を安定させ
ることができる。
【0055】なお、摺動溝29の始端側、すなわち固定
突起38と反対側の摺動溝29の端部は、位置決め突起
36が当接するストッパ部39となっている。回転レバ
ー12を雌コネクタ11に取り付ける際には、位置決め
突起36がこのストッパ部39と当接することにより、
雄コネクタ13の係合凸部33との反対側に回転レバー
12が回転することを規制する。このため、係合凸部3
3とレバー溝26とが確実に係合することができる。
【0056】以上の構造の回転レバー12は、図2に示
すように、その略全体が雌コネクタ11の内部に収納さ
れるように配置される。このため、回転レバー12の本
体部15の径、雌コネクタ11の長さ及び軸孔22の形
成位置がそのように設定されている。このように回転レ
バー12が雌コネクタ11の内部に配置されることによ
り、回転レバー12を配置するためのスペースを外側部
分に設ける必要がなく、その分、コネクタ装置の全体を
小型とすることができる。
【0057】又、回転レバー12が外部に露出すること
がなくなるため、外力が作用することがない。このた
め、外力によって回転レバー12がコネクタの結合解除
方向に不用意に回転することがなく、コネクタ11、1
3の安定した結合状態を保持することができる。
【0058】この実施形態では、回転レバー12の回転
を支持する支持壁20の軸孔22が雌コネクタ11の略
中央部分に設けられており、このため、回転レバー12
が雌コネクタ11の略中央部分で回転して雄コネクタ1
3を引き込み、雌コネクタ11と嵌合するようになって
いる。このように回転レバー12が雌コネクタ11内の
略中央部分で回転する構造では、コネクタ結合のための
力が均一に作用する。従って、雄コネクタ13が傾くこ
とがなく、傾いた状態で嵌合することがないため、嵌合
の際の抵抗力が小さくなり、コネクタ11、13を円滑
に、しかも確実に嵌合させることができる。
【0059】他方のコネクタとしての 雄コネクタ13
は、図1に示すように、コネクタフレーム40と、コネ
クタフレーム40に取り付けられた複数のコネクタハウ
ジング41とを備えている。
【0060】コネクタフレーム40は、その内部を操作
部材14が移動するものであり、このため横長の矩形筒
状に形成されることにより、操作部材14の挿入が可能
となっている。このコネクタフレーム40の上下面の対
向位置には、上述したように回転レバー12の上下面の
レバー溝26に係合して回転レバー12と雄コネクタ1
3との結合を行う係合凸部33が形成されている。
【0061】コネクタハウジング41は、コネクタフレ
ーム40の上下面に接着、溶着、あるいは結合ロック等
によって固定されている。コネクタハウジング41のそ
れぞれは、図3に示すように、その内部に端子を収容す
る複数の端子収容室42を有している。又、各端子収容
室42における雌コネクタ11側の端部には、雌コネク
タ11からの端子が侵入する端子挿入窓43が開口され
ている。
【0062】操作部材14は、往復方向への移動によっ
て回転レバー12を正逆方向に回転させるものである。
この操作部材14は、左右のガイド脚部44、45と、
ガイド脚部44、45を連設する操作部46とからな
り、全体が平面コ字形に形成されている。
【0063】左右のガイド脚部44、45は、平行とな
るように延設されている。又、左右のガイド脚部44、
45は、雄コネクタ13のコネクタフレーム40の幅と
略同等の間隔を有しており、それぞれがコネクタフレー
ム40の左右の側壁部47の内面に沿って摺動する。こ
のガイド脚部44、45の摺動を案内するため、コネク
タフレーム40の左右の端部には、ガイド脚部44、4
5がそれぞれ摺動するガイド溝48が形成されており、
ガイド脚部44、45の直線的な摺動が確保されてい
る。
【0064】操作部46は、作業者が手で把持して操作
力を作用させるものである。この操作部46における回
転レバー12との対向面は、回転レバー12と同様な円
弧面となっており、操作によって操作部材14が移動終
端に達した場合には、図6に示すように、回転レバー1
2が操作部46の内部に位置するようになっている。従
って、回転レバー12と操作部材14とが部分的に重な
り合うため、コネクタ嵌合時の長さが小さくなり、小型
化することができる。
【0065】左右のガイド脚部44、45の内、一方の
ガイド脚部44の先端には、フック突起35が形成され
ている。フック突起35は、ガイド脚部44の先端を内
側に屈曲することによって形成されており、この屈曲に
よってフック突起35は回転レバー12のフック溝34
に進入し、さらにフック溝34の両側に設けたいずれか
の受け突起27又は28と当接する。このため、操作部
材14の移動を行うことにより、回転レバー12を回転
させることができる。
【0066】更に、左右のガイド脚部44、45の長さ
方向の中間部分の上下面には、抜け止め凸部49が形成
されている。これに対し、雄コネクタ13の左右のガイ
ド溝48には、図2に示すように、ガイド脚部44、4
5の抜け止め凸部49が係止する抜け止め凸部50が形
成されている。これらの対向した抜け止め凸部49、5
0は相互に係止することによって、雄コネクタ13に対
して操作部材14を抜け止めするように作用する。これ
により操作部材14が安定して雄コネクタ13と係合
し、不用意な抜け落ちがなくなる。
【0067】以上の操作部材14においては、ガイド脚
部44、45の長さが、コネクタ13、11が完全嵌合
したときのコネクタ全体の長さと略同等となるように設
定されている。従って、操作部材14を進行方向に移動
操作して移動終端に達したとき、ガイド脚部44、45
は、嵌合状態のコネクタ13、11の内部に収納され
る。このため、操作部材14の突出量が小さくなり、嵌
合状態のコネクタの全長を短くすることができる。
【0068】この実施形態では、図2に示すように、支
持壁20における軸孔22の周囲にレバー取付部51が
形成されている。レバー取付部51は、支持壁20にお
ける軸孔22の周囲をコネクタ13、11の嵌合方向に
突出させることによって形成されている。上述した導入
溝23は、このレバー取付部51部分に形成されてい
る。
【0069】一方、雄コネクタ13の嵌合側には、逃げ
凹部52が形成されている。逃げ凹部52は、レバー取
付部51と対向する位置に形成されていると共に、レバ
ー取付部51が侵入可能な幅及び深さを有している。従
って、コネクタ13、11を嵌合したとき、レバー取付
部51は図6に示すように、逃げ凹部52内に侵入する
ことができる。この侵入によって嵌合状態のコネクタ1
1、13の嵌合方向の長さを吸収することができる。従
って、嵌合方向の寸法を小さくすることができ、嵌合状
態の全体の長さを短くすることができる。
【0070】図1及び図2において、55は雌コネクタ
11が取り付けられるスイッチカバー等の支持部材であ
る。又、図2において、56は自動車のドアトリムであ
り、操作部材14の操作部46が係止される。この係止
のため、操作部46には、弾性係止片57が形成されて
いる。
【0071】次に、この実施形態によるコネクタ11、
13の嵌合を図4〜図6を参照して説明する。図4は、
回転レバー12を雌コネクタ11に取り付けた状態を示
す。すなわち、回転軸24を導入溝23から軸孔22
挿入することによって回転レバー12が雌コネクタ11
に取り付けられる。この取り付けの初期においては、位
置決め突起36が摺動溝29のストッパ部39に当接す
る。この当接によって、回転レバー12は雄コネクタ1
3の係合凸部33と反対側、すなわち時計方向への回転
が規制される。
【0072】そして、位置決め突起36が仮止め突起3
7と係合するまで回転レバー12を反時計方向に回転さ
せる。これらが係合することによって図4の状態とな
る。この図4の状態では、回転レバー12が雄コネクタ
13と係合する係合初期位置となっている。
【0073】回転レバー12を雌コネクタ11に取り付
けるのとは別個に、抜け止め凸部49、50を相互に係
止させることによって操作部材14と雄コネクタ13と
を組み付ける。そして、この組み付け状態の雄コネクタ
13を、図4に示すように雌コネクタ11の嵌合口17
に差し込む。この差し込みによって、係合凸部33がレ
バー溝26と係合して、回転レバー12と雄コネクタ1
3とが係合状態となる。これと同時に、操作部材14の
フック突起35がフック溝34に進入する。
【0074】その後、操作部材14を進行方向に移動操
作する。この操作によって、フック突起35が一方の受
け突起28に当接して押すため、図5に示すように、回
転レバー12が反時計方向に回転する。この回転によっ
て、係合凸部33がレバー溝26を摺動し、雄コネクタ
13が徐々に雌コネクタ11に引き込まれる。
【0075】図6は、操作部材14への操作によって操
作部材14が移動終端に達した状態であり、係合凸部3
3は雄コネクタ13を雌コネクタ11内に引き込みなが
ら、レバー溝26の終端に到達する。係合凸部33がレ
バー溝26の終端に到達することによって、雄コネクタ
13が雌コネクタ11に完全に嵌合する。これと共に、
それぞれのコネクタ13、11に設けた端子が相互に接
触して電気的な接続が行われる。
【0076】この完全嵌合の状態では、位置決め突起3
6が回転レバー12の固定突起38と係合するため、反
嵌合方向への回転レバー12の回転が拘束される。この
ため、安定した嵌合状態となり、端子による電気的な接
続も安定する。
【0077】なお、雄コネクタ13と雌コネクタ11と
の嵌合を解除する場合には、図6の状態から操作部材1
4を後退方向に移動操作することによって行うことがで
きる。この後退方向への移動では、フック突起35が他
方の受け突起27に当接して回転レバー12を時計方向
に回転させるため、係合凸部33がレバー溝26を反対
方向に摺動し、開放されている端部から抜け出る。この
ため、雄コネクタ13が雌コネクタ11から引き出され
て嵌合が解除されると共に、コネクタ13、11の端子
の相互の接触が解除される。
【0078】以上の作動においては、回転レバー12
回転軸24を軸支する軸孔22が雌コネクタ11の略中
央部分に設けられているため、回転軸24は雌コネクタ
11の略中央部分で回転して雄コネクタ13を引き込
む。このため、雄コネクタ13を引き込み力が上下方向
で均等となり、雄コネクタ13が傾くことなく嵌合する
ことができる。これにより、一対のコネクタを円滑に結
合させることが可能となる。
【0079】図7は、操作部材14のガイド脚部44、
45(図においては、ガイド脚部44のみを示す。)
の変更の形態を示す。このガイド脚部44には、ガイド
レール部60が形成されている。ガイドレール部60
は、段状に高くなるようにガイド脚部44に形成されて
いると共に、段状に高くなった状態でガイド脚部44の
長さ方向に延びている。このガイドレール部60は雄コ
ネクタ13のガイド溝48と嵌合するようにその幅が設
定されている。従って、ガイドレール部60がガイド溝
48と嵌合した状態でガイド溝48を摺動するため、ガ
イド脚部44を確実に案内することができ、操作部材1
4の移動が安定する。
【0080】図7において、操作部材14側の抜け止め
凸部49は、ガイドレール部60に形成されている。
又、抜け止め凸部49が形成される部分には、横長の小
孔61が形成されると共に、この小孔61よりも後側で
は、ガイドレール部60がガイド脚部44から離れてい
る。このような構造では、抜け止め凸部49に弾性が付
与されている。このため、ガイドレール部60が雄コネ
クタ13のガイド溝48に嵌合していても、抜け止め凸
部49は、その弾性によってガイド溝48の抜け止め凸
部50を乗り越えることができる。従って、抜け止め凸
部49、50が必要以上に強固に結合しないため、操作
部材14の作用を確保することができ、しかも操作部材
14及び雄コネクタ13の破損を防止することができ
る。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、回転レバーの回転を軸支する軸孔が一方のコネク
タの内部の略中央部分に設けられているため、コネクタ
結合のための力が周囲に均等に作用する。このため、コ
ネクタが傾くことがなく、嵌合の際の抵抗力が小さくな
り、コネクタを円滑に結合させることができる。又、回
転レバーが一方のコネクタの内部に配置されるため、回
転レバー配置のためのスペースを外側に設ける必要がな
く、大型化することがないと共に、外力が作用すること
がなく、回転レバーが結合解除方向へ不用意に回転する
ことがない。また、回転レバーのレバー溝に他方のコネ
クタの係合凸部が係合することにより、他方のコネクタ
を一方のコネクタに引き込むため、コネクタを確実に嵌
合させることができる。又、レバー溝が回転レバーの両
面に形成されるため、回転レバーの回転力を両面から他
方のコネクタに伝達でき、均等な伝達が可能となり、他
方のコネクタが傾いて引き込まれることがなくなる。
【0082】請求項2の発明によれば、操作部材を移動
させることによって、コネクタを嵌合させることができ
るため、コネクタの結合の操作性が向上する。
【0083】請求項3の発明によれば、回転レバーを両
面から軸支するため、回転レバーが傾ことを防止で
き、コネクタの円滑な嵌合を行うことができる。
【0084】請求項4の発明によれば、レバー取付部が
他方のコネクタの逃げ凹部に侵入するため、嵌合方向の
長さを吸収することができ、嵌合方向の寸法を小さくで
き、小型化することができる。
【0085】
【0086】請求項5の発明によれば、操作部材のガイ
ド脚部が他方のコネクタのガイド溝を摺動するため、操
作部材をがたつくことなく操作することができ、コネク
タの結合操作を円滑に行うことができる。
【0087】請求項6の発明によれば、ガイド脚部及び
ガイド溝の抜け止め凸部が相互に係止するため、操作部
材が不用意に抜け落ちることがなく、安定した取り付け
状態とすることができる。
【0088】請求項7の発明によれば、ガイドレール部
がガイド溝に確実に嵌合した状態でガイド溝を摺動する
ため、操作部材の円滑な移動を行うことができる。
【0089】請求項8の発明によれば、ガイド脚部の抜
け止め凸部が弾性を有しているため、ガイドレール部が
ガイド溝に完全に嵌合していても、ガイド溝側の抜け止
め凸部との係止状態から外れることができ、操作部材の
全体を移動させることができる。
【0090】請求項9の発明によれば、フック突起が当
接する受け突起が一対設けられているため、操作部材の
前進、後退の切換えによってコネクタの嵌合、その解除
を行うことができ、これらの操作を簡単に行うことがで
きると共に、操作性が向上する。
【0091】請求項10の発明によれば、ガイド脚部の
全長がコネクタの内部に収納されるため、操作部材の突
出量が小さくなり、コネクタ嵌合状態の全体長さを小さ
くでき、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の分解斜視図である。
【図2】図1を組み付けた横断面図である。
【図3】図1を組み付けた縦断面図である。
【図4】コネクタの嵌合操作の初期状態を示す断面図で
ある。
【図5】コネクタの嵌合操作の途中状態を示す断面図で
ある。
【図6】コネクタの嵌合操作の終了状態を示す断面図で
ある。
【図7】ガイド脚部の変形の形態を示す斜視図である。
【図8】従来の低挿入力コネクタの斜視図である。
【図9】別の従来の低挿入力コネクタを斜視図である。
【図10】図9のコネクタの分解斜視図である。
【図11】従来のコネクタの問題点を説明する断面図で
ある。
【符号の説明】
11 雌コネクタ 12 回転レバー 13 雄コネクタ 14 操作部材 20 支持壁 22 軸孔 24 回転軸 26 レバー溝 27 28 受け突起 33 係合凸部 35 フック突起 44 45 ガイド脚部 48 ガイド溝 49 50 抜け止め凸部 51 レバー取付部 52 逃げ凹部 60 ガイドレール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/629 H01R 24/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を有した回転レバーを一方のコネ
    クタに回転可能に取り付け、この回転レバーと他方のコ
    ネクタとが係合手段によって係合した状態で回転レバー
    が回転することにより一対のコネクタが嵌合する低挿入
    力コネクタ装置であって、 前記係合手段が前記回転レバーの両面に形成されたレバ
    ー溝と、それぞれのレバー溝に対応するように前記他方
    のコネクタに形成され、回転レバーの回転に伴ってそれ
    ぞれのレバー溝を摺動して他方のコネクタを一方のコネ
    クタとの嵌合方向に移動させる係合凸部とで形成され、 前記回転レバーが一方のコネクタの内部に配置されると
    共に、一方のコネクタの内部の略中央部分に、前記回転
    軸を軸支する軸孔が設けられていることを特徴とする低
    挿入力コネクタ装置。
  2. 【請求項2】 互いに嵌合する一対のコネクタと、 回転軸を有し、一方のコネクタの内部に回転可能に取り
    付けられた回転レバーと、 一方のコネクタの内部の略中央部分に設けられ、前記回
    転レバーの回転軸を軸支する軸孔と、 前記回転レバーの両面に形成されたレバー溝と、それぞ
    れのレバー溝に対応するように他方のコネクタに形成さ
    れ、回転レバーの回転に伴ってそれぞれのレバー溝を摺
    動して他方のコネクタを一方のコネクタとの嵌合方向に
    移動させる係合凸部とで形成された係合手段と、 他方のコネクタ側から回転レバーと係合し、前記嵌合方
    向への移動によって回転レバーを回転させる操作部材と
    を備えていることを特徴とする低挿入力コネクタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の発明であって、 前記一方のコネクタの内部に、一対の支持壁が対向して
    設けられると共に、この支持壁の対向部位に前記軸孔が
    形成されており、前記回転軸は、それぞれの軸孔に対向
    するように回転レバーの両面に形成されていることを特
    徴とする低挿入力コネクタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明であって、 前記支持壁における軸孔周囲に、一対のコネクタの嵌合
    方向に突出するレバー取付部が形成され、前記他方のコ
    ネクタの嵌合側に、レバー取付部が侵入可能な逃げ凹部
    が形成されていることを特徴とする低挿入力コネクタ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の低挿入力コネクタ装置で
    あって、 前記他方のコネクタの内部に、一方のコネクタとの嵌合
    方向に沿う平行なガイド溝が形成され、前記操作部材
    は、それぞれのガイド溝に沿って摺動する平行なガイド
    脚部を有していることを特徴とする低挿入力コネクタ装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の低挿入力コネクタ装置で
    あって、 前記ガイド脚部及びガイド溝に、相互に係止される抜け
    止め凸部が形成されていることを特徴とする低挿入力コ
    ネクタ装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6記載の低挿入力コ
    ネクタ装置であって、前記ガイド脚部に、長さ方向に沿
    って段状に高くなって前記ガイド溝に嵌合し、この嵌合
    状態でガイド溝を摺動するガイドレール部が形成されて
    いることを特徴とする低挿入力コネクタ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の低挿入力コネクタ装置で
    あって、 前記ガイド脚部側の抜け止め凸部は、弾性を有した状態
    でガイドレール部に設けられていることを特徴とする低
    挿入力コネクタ装置。
  9. 【請求項9】 請求項5〜請求項8のいずれか一項に
    記載の低挿入力コネクタ装置であって、 前記ガイド脚部の先端にフック突起が形成され、前記回
    転レバーに、前記操作部材の往復方向の移動の際に前記
    フック突起が当接して移動力が伝達される一対の受け突
    起が形成されていることを特徴とする低挿入力コネクタ
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項5〜請求項9のいずれか一項に
    記載の低挿入力コネクタ装置であって、 前記ガイド脚部は、一対のコネクタが完全嵌合したとき
    の全体の長さと略同等となっていることを特徴とする低
    挿入力コネクタ装置。
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