JP3372161B2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料供
給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の燃料供給装置(単に燃料供給
装置ともいう)の一例について図2の概略図を参照して
述べる。車両に搭載される4気筒火花点火式ガソリンエ
ンジン1には吸気管2と排気管3とが接続されている。
吸気管2の入口部にはエアクリーナ4が設けられてお
り、吸気はエアクリーナ4を通して吸気管2内に吸入さ
れるようになっている。吸気管2の途中にはサージタン
ク5が設けられている。エンジン1における各気筒毎の
吸気管2(吸気マニホルド)の配管部にはインジェクタ
(燃料噴射弁ともいう)6がそれぞれ配置されている。
【0003】また、燃料タンク7内には電動式燃料ポン
プ8が配置されている。燃料ポンプ8の吐出口9には燃
料供給管10の一端が接続されており、その燃料供給管
10の他端はデリバリパイプ11と接続されている。こ
のデリバリパイプ11の分配管部には各気筒毎のインジ
ェクタ6が連通されている。また、デリバリパイプ11
にはプレッシャレギュレータ12が設けられている。プ
レッシャレギュレータ12には燃料リターン管13の一
端が接続されており、その燃料リターン管13の他端は
燃料タンク7内と連通されている。
【0004】そして、燃料タンク7内の燃料が燃料ポン
プ8により吸い上げられ、燃料供給管10を通してデリ
バリパイプ11に供給される。プレッシャレギュレータ
12は、この燃料ポンプ8からデリバリパイプ11へと
燃料が流れる燃料供給ラインの燃圧を調整し、余剰燃料
を燃料リターン管13を通じて燃料タンク7へ戻す。な
お、燃料供給ラインとは燃料ポンプ8の吐出口9から燃
料供給管10及びデリバリパイプ11を通じてインジェ
クタ6に至る燃料通路のことをいう。
【0005】また吸気管2の途中には、スロットルバル
ブ15を備えたスロットルボデー14が配置されてい
る。スロットルボデー14には、スロットルバルブ15
の開度を検出するためのスロットルセンサ16が設けら
れている。吸気管2のスロットルバルブ15の上流部位
には、吸気温を検出するための吸気温センサ17が設け
られている。さらにサージタンク5には、そのタンク内
の吸気管圧力を検出するための吸気管圧力センサ18が
設けられている。エンジン1には、エンジン冷却水の水
温を検出するための水温センサ19が設けられている。
またエンジン1の排気管3には、エンジン1の排ガス中
の酸素濃度を検出するための酸素濃度センサ(Ox セン
サ)20が設けられている。
【0006】電子制御ユニット(以下、ECUという)
21は、マイクロコンピュータを中心に構成されてい
る。ECU21には、スロットルセンサ16、吸気温セ
ンサ17、吸気管内圧力センサ18、水温センサ19、
酸素濃度センサ20等のセンサが接続され、これら各種
センサからの検出信号が入力される。ECU21には、
燃料ポンプ8及びインジェクタ6が接続されている。E
CU21は、燃料ポンプ8への通電,非通電を制御する
とともに、インジェクタ6への通電時間を制御して燃料
噴射量を調整する。ECU21の制御によってインジェ
クタ6が開弁する結果、燃料が吸気管2内に噴射され
る。この燃料は、吸入空気と混合し、混合気となってエ
ンジン1の各気筒毎の燃焼室へ供給される。
【0007】前記電動式燃料ポンプ8の一例についてそ
の断面図を示した図3を参照して述べる。この燃料ポン
プ8は、ウエスコ型の電動式燃料ポンプであって、円筒
状をしたハウジング23に組み込まれたモータ部と、そ
の下部に組み込まれたポンプ部とにより構成されてい
る。
【0008】モータ部において、前記ハウジング23の
上下端部にモータカバー24及びポンプカバー25が取
り付けられ、そのハウジング23内にモータ室26が形
成されている。このモータ室26には、アーマチュア2
7がその軸27aの上下端部を前記両カバー24,25
に回転可能に支持させた状態で配置されている。またハ
ウジング23の内壁面には一対のマグネット28が固定
されている。
【0009】前記モータカバー24には、アーマチュア
27のコンミュテータ27bと摺接するブラシ29がそ
のブラシ29を付勢するスプリング30とともに組み込
まれている。ブラシ29は、チョークコイル31を介し
て外部接続端子(図示されない)と導通される。モータ
カバー24に設けられた吐出口9には、燃料供給ライン
封止用の逆止弁(後に詳述する)32が組み込まれてい
る。なお吐出口9には前述したように前記燃料供給管1
0が接続される。
【0010】またポンプ部において、ポンプカバー25
の中央部の孔に挿通された前記アーマチュア27の軸2
7aには、その外周部に羽根溝をもつ2枚のインペラ3
3が取り付けられている。またハウジング23の下部に
は、インペラ33を収容するためのポンプカバー25、
固定プレート34及びポンプボデー35が固定されてい
る。
【0011】ポンプカバー25、固定プレート34及び
ポンプボデー35は、それぞれインペラ33の外周部に
沿うほぼC字形状のポンプ室36を形成している。そし
て、両ポンプ室36は固定プレート34に形成された貫
通孔(図示省略)を通じて連通されている。さらに、図
示上段のポンプ室36はポンプカバー25に形成された
連通口37を通じてハウジング23内へ連通され、図示
下段のポンプ室36はポンプボデー35に形成された吸
入口38を通じて燃料タンク7内と連通する。なお吸入
口38には図2に示される燃料フィルター39が接続さ
れる。
【0012】上記した燃料ポンプ8では、モータ部を通
電しアーマチュア27の軸27aを回転させると、イン
ペラ33が回転駆動させられる。これにより前記燃料タ
ンク7内の燃料が吸入口38より汲み上げられ、各段の
ポンプ室36を通って連通口37からモータ室26に入
り、吐出口9を経て燃料供給管10へ吐出される。
【0013】しかして燃料ポンプ8の吐出口9に組み込
まれた逆止弁32は、エンジン停止にともない燃料ポン
プ8が停止したときに閉弁し、燃料供給ラインを封止す
ることによりその燃料供給ラインに残圧をもたせる。こ
のように燃料供給ラインに残圧をもたせることにより、
高温時のベーパロックを防止しエンジン1の再始動を容
易にしている。なおポンプ停止時においてはインジェク
タ6及びプレッシャレギュレータ12が閉弁状態とな
る。
【0014】次に、逆止弁32の従来例について、図4
の説明図を参照して説明する。図4(a)は閉弁状態を
示す断面図、(b)は開弁状態を示す断面図である。逆
止弁32は、燃料ポンプ8の吐出口9の燃料通路壁に設
けたバルブシート9aと、そのバルブシート9aを開閉
するバルブ体41と、そのバルブ体41に取り付けられ
て同バルブ体41をセンタリングするスプリング42と
により構成されている。なお燃料ポンプ8の吐出口9の
端部には、図4(b)に示されるようにバルブ体41の
開弁時にバルブ付きスプリング42の抜け止めをなすリ
ング状ストッパ43をかしめ付けている。
【0015】上記した逆止弁32において、ポンプ停止
時には図4(a)に示されるように閉弁状態にある。こ
の状態からエンジンが運転されて燃料ポンプ8が作動す
ると、燃料吐出圧によってバルブ体41が押し開かれる
(図4(b)参照)ことで、燃料が燃料供給管10へ送
られる。この状態でエンジン停止すなわちポンプ停止状
態となると、バルブ体41が燃料供給ライン内の圧力に
よって閉じる(図4(b)参照)ことにより、燃料供給
ラインに残圧がもたせられる。
【0016】また近年、上記燃料供給装置(これを一般
型燃料供給装置という)における燃料リターン管13を
廃止する傾向にある。この燃料リターン管13を廃止し
た燃料供給装置(これをリターンレス型燃料供給装置と
いう)の一例が図5に概略図で示されている。なお図示
のリターンレス型燃料供給装置は、図2の一般型燃料供
給装置の一部を変更したものであるからその変更部分に
ついて詳述し、同一もしくは実質的に同一構成と考えら
れる部分には同一符号を付して重複する説明は省略す
る。図5において、リターンレス型燃料供給装置のデリ
バリパイプ11は、一般型燃料供給装置におけるプレッ
シャレギュレータ12及び燃料リターン管13に代え
て、燃料タンク7内において燃料供給ラインから分岐す
る分岐管22を設け、その分岐管22にプレッシャレギ
ュレータ12を設けている。このプレッシャレギレータ
12は、燃料供給ラインの燃圧を調整し、余剰燃料を分
岐管22を通じて燃料タンク7へ流す。
【0017】上記したようなリターンレス型燃料供給装
置においても前記逆止弁32を設けた燃料ポンプ8が用
いられており、ポンプ停止状態となると、前記したよう
に逆止弁32が燃料供給ラインを封止することにより燃
料供給ラインに残圧をもたせている。
【0018】なお上記の他、一般型燃料供給装置には例
えば特開平7−119575号公報に開示されたものが
ある。またリターンレス型燃料供給装置には例えば特開
平7−77122号公報に開示されたものがある。また
吐出口9に逆止弁32を設けた燃料ポンプ8には例えば
特開平5−87080号公報に開示されたものがある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記した一般型及びリ
ターンレス型の燃料供給装置に設けられた逆止弁32に
よると、エンジン停止時すなわちポンプ停止時には燃料
温度に関係なく燃料供給ラインを封止してしまう。この
ため、エンジン高温時においてはベーパロックを防止し
エンジン1の再始動を容易にすることから本来の目的が
果たされる。しかし、エンジン常温時においてはベーパ
が発生しにくいため残圧を保持する必要性が薄れる一
方、残圧によるインジェクタ6の燃料噴射口からの燃料
洩れによりエンジン1の再始動時にオーバリッチとな
り、再始動困難となる。あるいは排ガス中に未燃焼の燃
料が多く含まれることになり大気汚染物質であるHCが
増加するといった問題が残る。
【0020】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、エンジン停止時におけるエンジン高温時のベーパロ
ックを防止しエンジンの再始動を容易にするとともに、
エンジン常温時には燃料供給ラインの残圧によるインジ
ェクタからの燃料洩れを防止しエンジンの再始動性を向
上させまたエンジン再始動時の排ガス中のHCを低減す
ることのできる内燃機関の燃料供給装置を提供すること
にある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、燃料タンク内の燃料を吸入する電動式燃
料ポンプからインジェクタにつながる燃料供給ラインに
燃料の正流時に開弁しまたその燃料の逆流時に閉弁する
逆止弁を設けた内燃機関の燃料供給装置において、前記
逆止弁には燃料温度に感応して変形することによりその
燃料温度の常温時にのみ燃料の逆流を許容する感温変形
手段を設けたことを特徴とする内燃機関の燃料供給装置
である。この請求項1記載の内燃機関の燃料供給装置に
よると、エンジン停止時すなわちポンプ停止時におい
て、燃料温度が常温時以外のときすなわち高温時には逆
止弁が閉弁することにより燃料供給ラインを封止する。
このため、エンジン高温時の燃料供給ラインに残圧をも
たせることができ、ベーパロックを防止しエンジンの再
始動を容易にすることができる。また燃料温度が常温時
には、感温変形手段が変形することにより燃料の逆流が
許容される結果、燃料供給ラインは封止されない。この
ため、エンジン常温時の燃料供給ラインの残圧を無くす
ことができ、残圧によるインジェクタからの燃料洩れを
防止することにより、その燃料洩れに起因するエンジン
再始動時の始動を容易にしまた排ガス中のHCの増加を
回避することができる。
【0022】請求項2の発明は、請求項1記載の内燃機
関の燃料供給装置であって、感温変形手段が感温材料で
形成されかつ逆止弁のバルブ体を弾性的に支持する感温
スプリングからなることを特徴とする内燃機関の燃料供
給装置である。この請求項2記載の内燃機関の燃料供給
装置によると、感温スプリングが感温変形手段としての
機能とバルブ体を弾性的に支持する機能との両機能を兼
備するため、個々に専用の部品を設ける場合に比べ部品
点数及び組付け工数を削減できることによりコスト低減
が図れる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1を参照して説明する。なお本実施の形態は前記従来例
の燃料供給装置における逆止弁32に変更を加えたもの
であるからその変更部分について詳述し、従来例と同一
もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符
号を付して重複する説明は省略する。また、図1は逆止
弁32の説明図で、(a)は感温スプリングの短縮状態
を示す断面図、(b)は感温スプリングの伸長状態を示
す断面図である。図1において、逆止弁32は、燃料ポ
ンプ8の吐出口9の燃料通路壁に設けたバルブシート9
aと、そのバルブシート9aを開閉するバルブ体41
と、そのバルブ体41を弾性的に支持する感温スプリン
グ45とからなる。
【0024】前記感温スプリング45は、本発明でいう
感温変形手段を構成するもので、感温材料例えば形状記
憶合金(SMEA)によりコイル状に形成されており、
温度変化により変形して燃料温度が所定温度(例えば4
0℃)以上のときには伸長状態に変形(図1(b)参
照)し、また燃料温度が所定温度(40℃)未満のとき
には短縮状態に変形(図1(a)参照)する。感温スプ
リング45の両端部には添え巻き部45a,45bが形
成されている。基端部(図示上端部)の添え巻き部45
aは、燃料ポンプ8の吐出口9の端部の溝部9bにリン
グ状ストッパ43とともに嵌合されかつ吐出口9の端縁
部のかしめ付けにより固定されている。また感温スプリ
ング45の先端部(図示下端部)は先細り状に形成され
てバルブ体41の軸部41aに嵌合されており、更にそ
の先端の添え巻き部45bがバルブ体41の軸部41a
の溝部41bに嵌着されている。
【0025】この感温スプリング45は、所定温度例え
ば40℃未満の常温時には図1(a)に示されるように
短縮状態に変形(短縮変形ともいう)することによりバ
ルブ体41をバルブシート9aから離し、また40℃以
上の高温時には図1(b)に示されるように伸長状態に
変形(伸長変形ともいう)することによりバルブ体41
をバルブシート9aに当接させるように設計されてい
る。なお燃料ポンプ8の燃料吐出時には、その吐出圧に
より開弁する必要があるので、伸長時のスプリング荷重
は小さい方がよく例えば0でもよい。また、上記逆止弁
32を設けた燃料ポンプ8は、前述と同様に、一般型燃
料供給装置(図2参照)あるいはリターンレス型燃料供
給装置(図5参照)に組み込まれる。
【0026】上記した燃料供給装置において、エンジン
運転時すなわちポンプ作動時に、燃料温度が所定温度
(40℃)未満の常温時には逆止弁32のバルブ体41
が感温スプリング45の短縮変形によって開かれている
ため、燃料ポンプ8からの燃料は燃料供給管10へと送
給される。また燃料温度が所定温度(40℃)以上の高
温になると、逆止弁32のバルブ体41が感温スプリン
グ45の伸長変形によって閉じようとするが、その閉じ
力よりも燃料吐出圧が大きいため、その吐出圧によって
バルブ体41が押し開かれることで、燃料ポンプ8から
の燃料は燃料供給管10へと送給される。
【0027】この高温状態でエンジン停止すなわちポン
プ停止状態となると、逆止弁32のバルブ体41が感温
スプリング45の付勢と燃料供給ライン内の圧力とによ
って閉じられる(図1(b)参照)ことにより、燃料供
給ラインが封止される。このため、エンジン高温時の燃
料供給ラインに残圧をもたせることができ、これにより
ベーパロックを防止できることによってエンジン1の再
始動が容易となる。
【0028】また、エンジン停止時すなわちポンプ停止
時に燃料温度が所定温度(40℃)未満のときには、感
温スプリング45が短縮状態(図1(a)参照)にあ
り、逆止弁32は開いたまま、すなわち燃料の逆流を許
容する状態にあるので燃料供給ラインは封止されない。
このため、エンジン常温時の燃料供給ラインの残圧を無
くすことができ、残圧によるインジェクタ6からの燃料
洩れを防止することにより、その燃料洩れに起因するエ
ンジン再始動時の始動を容易にしまた排ガス中のHCの
増加を回避することができる。また、このように常温時
の逆止弁32は開弁状態となるが、燃料供給ラインの他
の箇所(インジェクタ6、プレッシャレギュレータ1
2)が閉弁状態を維持するため、その燃料供給ライン中
の燃料が抜けて空気が入ることはない。また、このとき
燃料温度は低いためベーパはほとんど発生しないことか
ら、ベーパロックによるエンジン1の再始動性不良とい
った問題もほとんど起こらない。
【0029】また上記した燃料供給装置によると、感温
スプリング45が感温変形手段としての機能とバルブ体
41を弾性的に支持する機能との両機能を兼備するた
め、個々に専用の部品を設ける場合に比べ部品点数及び
組付け工数を削減できることによりコスト低減が図れ
る。なお上記逆止弁32の作動は、一般型及びリターン
レス型の燃料供給装置とも同様である。
【0030】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、逆止弁32は、燃料ポンプ8の
吐出口9に代えて燃料供給管10の上流部に設けること
もできる。また感温スプリング45に代えて、感温変形
手段として専用の機能部品を逆止弁32に組み込むこと
も考えられる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、エンジン停止時におけ
るエンジン高温時のベーパロックを防止しエンジンの再
始動を容易にするとともに、エンジン常温時には燃料供
給ラインの残圧によるインジェクタからの燃料洩れを防
止し再始動を容易にしまたエンジン再始動時の排ガス中
のHCを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態を示す逆止弁の説明図である。
【図2】一般型燃料供給装置の概要を示す説明図であ
る。
【図3】燃料ポンプの断面図である。
【図4】従来例を示す逆止弁の説明図である。
【図5】リターンレス型燃料供給装置の概要を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 6 インジェクタ 7 燃料タンク 8 燃料ポンプ 32 逆止弁 41 バルブ体 45 感温スプリング(感温変形手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−77122(JP,A) 特開 平5−87080(JP,A) 特開 平4−339143(JP,A) 特開 平6−129322(JP,A) 特開 平9−42109(JP,A) 実開 昭62−10273(JP,U) 実開 昭59−45270(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 37/10 F02M 37/20 F16K 15/18 F16K 31/70 F02M 69/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内の燃料を吸入する電動式燃
    料ポンプからインジェクタにつながる燃料供給ラインに
    燃料の正流時に開弁しまたその燃料の逆流時に閉弁する
    逆止弁を設けた内燃機関の燃料供給装置において、前記
    逆止弁には燃料温度に感応して変形することによりその
    燃料温度の常温時にのみ燃料の逆流を許容する感温変形
    手段を設けたことを特徴とする内燃機関の燃料供給装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関の燃料供給装置
    であって、感温変形手段が感温材料で形成されかつ逆止
    弁のバルブ体を弾性的に支持する感温スプリングからな
    ることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
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