JP3371645B2 - 石油噴霧燃焼装置 - Google Patents

石油噴霧燃焼装置

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JP3371645B2 JP27174595A JP27174595A JP3371645B2 JP 3371645 B2 JP3371645 B2 JP 3371645B2 JP 27174595 A JP27174595 A JP 27174595A JP 27174595 A JP27174595 A JP 27174595A JP 3371645 B2 JP3371645 B2 JP 3371645B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油噴霧燃焼装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、この種石油噴霧燃焼装置の従来
例を示すタイムチャートである。即ち、運転開始後、着
火動作の開始の際には、ポンプが駆動されると共に、噴
霧ノズルからの石油噴霧量を調節する流量制御弁の開口
度並びに燃焼用の空気を供給する送風ファンの回転数が
着火時用の所定の値A0 、N0 に調整され、点火器が作
動せられる。そして炎検出器が着火を検出するまでは前
記流量制御弁の開口度や送風ファンの回転数が着火時用
の値A0 、N0 に保持される。が、着火が確認された後
は、定常燃焼運転に移行し、流量制御弁の開口度が比例
制御されると共にその流量制御弁の開口度AP に応じて
送風ファンの回転数NP が定常燃焼時における最適空燃
比となる値に調整される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、着火確認後
に直ぐに比例燃焼制御に移行する従来の石油噴霧燃焼装
置においては、着火後初期の火炎が不安定となりやすい
問題があった。特に小能力燃焼運転時において、雰囲気
温度が低温の場合にこの傾向が大きい。雰囲気温度が低
温の場合は、空気密度が大きく噴霧燃料が空気に対して
希薄になりやすいこと、及び周囲からの冷却作用が強く
て噴霧空間に噴霧された燃料の気化がなされ難いことか
ら、折角着火してもその火炎が、着火後の比例燃焼への
移行に伴う急激な噴霧量及び送風量の変化により、着火
後初期において吹き消えてしまったりする問題があっ
た。
【0004】そこで本発明は上記従来の石油噴霧燃焼装
置における問題を解消し、冬場等の低温環境下において
燃焼を行う場合でも、着火後初期に火炎が吹き消えたり
するのを防止し、安定した燃焼を確実に行うことができ
る石油噴霧燃焼装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の石油噴霧燃焼装置は、石油などの液体燃料
を燃焼させるための空気を供給する送風ファンと、石油
などの液体燃料を噴霧して燃焼に供する噴霧ノズルと、
該噴霧ノズルへ石油を搬送するための石油供給管路と、
該石油供給管路を介して石油を噴霧ノズルへ向けて送る
ためのポンプと、前記石油供給管路に配置され前記噴霧
ノズルから噴出される噴霧量を調節するために開口度を
調節する流量制御弁と、点火器と、炎検出器と、前記送
風ファン、ポンプ、流量制御弁、点火器、その他の装置
各部を制御するコントローラとを少なくとも有する石油
噴霧燃焼装置であって、前記コントローラの制御構成と
して、石油の噴霧量を制御する流量制御弁の開口度を、
比例制御させることなく、炎検出器により着火が確認さ
れた後一定時間をかけて着火時の大きい開口度から比例
制御による定常燃焼開始時の開口度に開度制御していく
と共に、燃焼用空気を供給する送風ファンの回転数を、
比例制御させることなく、炎検出器により着火が確認さ
れた後一定時間をかけて着火時の回転数から比例制御に
よる定常燃焼の開始時の回転数へと回転制御すること
で、前記一定時間における空燃比を調整する構成とした
ことを第1の特徴としている。また本発明の石油噴霧燃
焼装置は、石油などの液体燃料を燃焼させるための空気
を供給する送風ファンと、石油などの液体燃料を噴霧し
て燃焼に供する噴霧ノズルと、該噴霧ノズルへ石油を搬
送するための石油供給管路と、該石油供給管路を介して
石油を噴霧ノズルへ向けて送るためのポンプと、前記石
油供給管路に配置され前記噴霧ノズルから噴出される噴
霧量を調節するために開口度を調節する流量制御弁と、
点火器と、炎検出器と、前記送風ファン、ポンプ、流量
制御弁、点火器、その他の装置各部を制御するコントロ
ーラとを少なくとも有する石油噴霧燃焼装置であって、
前記コントローラの制御構成として、石油の噴霧量を制
御する流量制御弁の開口度については炎検出器により着
火が確認された後は比例制御により行い、一方、燃焼用
空気を供給する送風ファンの回転数については、比例制
御させることなく、炎検出器により着火が確認された後
一定時間をかけて着火時の回転数から比例制御による定
常燃焼の開始時の回転数へと回転制御するこ とで、前記
一定時間における空燃比を調整する構成としたことを第
2の特徴としている
【0006】
【作用】上記本発明の第1の特徴において、一定時間と
は、燃焼が開始されることによって、石油が噴霧される
燃焼空間や該燃焼空間を構成する燃焼缶体等の温度が噴
霧燃料の気化やその再液化等に悪影響を及ぼさない温度
まで上昇するのに必要な時間とすることができる。この
一定時間は石油噴霧燃焼装置の規模等に応じて、予め実
験によって定めることができる。一定時間に関しては、
第2の特徴の場合も同様である。定常燃焼時における空
燃比は、燃焼運転が着火時やそれに続く初期期間を経過
して燃焼が安定して行われる状態での、供給空気量と噴
霧燃料との比であり、予め実験により、最適の空燃比が
決定され、その空燃比が用いられる。そして定常燃焼時
においては、石油の制御噴霧供給量が決まると、その噴
霧供給量に対して予め定められた最適の空燃比となるよ
うに送風ファンによる空気量が制御される。第1の特徴
によれば、コントローラの制御構成として、石油の噴霧
量を制御する流量制御弁の開口度を、比例制御させるこ
となく、炎検出器により着火が確認された後一定時間を
かけて着火時の大きい開口度から比例制御による定常燃
焼開始時の開口度に開度制御していくと共に、燃焼用空
気を供給する送風ファンの回転数を、比例制御させるこ
となく、炎検出器により着火が確認された後一定時間を
かけて着火時の回転数から比例制御による定常燃焼の開
始時の回転数へと回転制御することで、前記一定時間に
おける空燃比を調整する構成としたことにより、冬場等
の低温環境下において燃焼を行う場合でも、着火後初期
に火炎が吹き消えたりするのを防止し、安定した燃焼を
確実に行うことができる。
【0007】また上記第2の特徴によれば、コントロー
ラの制御構成として、石油の噴霧量を制御する流量制御
弁の開口度については炎検出器により着火が確認された
後は比例制御により行い、一方、燃焼用空気を供給する
送風ファンの回転数については、比例制御させることな
く、炎検出器により着火が確認された後一定時間をかけ
て着火時の回転数から比例制御による定常燃焼の開始時
の回転数へと回転制御することで、前記一定時間におけ
る空燃比を調整する構成としたことにより、燃焼用空気
を供給する送風ファンの回転数の調整だけによる場合で
も、冬場等の低温環境下において燃焼を行う際に、着火
後初期に火炎が吹き消えたりするのを防止し、安定した
燃焼を行うことが可能である。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の石油噴霧燃焼装置
をリターン式噴霧ノズルを用いた例で示す実施の形態の
全体構成図、図2は図1のバーナに関する部分を記号化
した簡略構成図、図3は本発明の実施の形態の第1例を
説明するタイムチャート、図4は本発明の実施の形態の
第2例を説明するタイムチャート、図5は本発明の実施
の形態の第3例を説明するタイムチャート、図6は本発
明の実施の形態の第4例を説明するタイムチャート、図
7は本発明の実施の形態の第5例を説明するタイムチャ
ート、図8は本発明の実施の形態の第6例を説明するタ
イムチャートである。
【0012】図1と図2に沿って、実施の形態の全体構
成を説明する。燃焼缶体10に対してリターン式の噴霧ノ
ズル20が内部に臨まされている。そして噴霧ノズル20の
周囲から送風ファン70によって送風された燃焼用空気
が、燃焼缶体10内に吹き込まれるようになされている。
前記燃焼缶体10の上部には熱交換器40が配置され、該熱
交換器40に対して入水管41と出湯管42が接続されてい
る。入水管41には入水流量センサ43が設けられている。
この熱交換器40や入水管41、出湯管42によって、温水が
供給できる給湯器になっている。50は点火器、60は炎検
出器である。また全体の制御はコントローラ80によって
なされる。
【0013】前記リターン式の噴霧ノズル20は、石油燃
料を燃焼缶体10内に噴霧すると共に燃料の一部を戻り管
路21に戻すようにすることで、燃料噴霧量を調節するこ
とができるようになされている。石油タンク22から、石
油供給管路23を、電磁ポンプである送油用定圧ポンプ24
で一定圧に加圧された石油は、流量制御弁25により制御
された流量が定差圧ポンプ26に送られ、定差圧ポンプ26
からリターン式の噴霧ノズル20に入り、噴霧される。供
給された石油の一部は第1の定圧リリーフ逆止弁27を通
って戻り管路21に入り、更に第2の定圧リリーフ逆止弁
28を通って、再び前記定差圧ポンプ26の吸い込み側の石
油供給管路23に戻り、定差圧ポンプ26に入る。29、30は
アキュムレータである。前記石油供給管路23のアキュム
レータ29は、送油用定圧ポンプ24から流量制御弁25を経
て流れてくる石油の脈動流動を適当に緩和する役割を果
たす。同様に、アキュムレータ29、30は運転開始初期に
おける圧力の急激な変化を緩衝する役割を果たす。従っ
て、着火初期における流量制御弁25の開口度を一定にし
た場合、アキュムレータ29、30の効果は徐々に飽和状態
に近づくので、戻り管路21内の圧力が上昇してリターン
式ノズル20より燃焼缶体10内に噴霧される石油燃料流量
は増加する。前記第2の定圧リリーフ逆止弁28は、石油
供給管路23側から戻り管路21へ圧力が加わった場合は閉
止すると共に、戻り管路21側から石油供給管路23側へ一
定圧以上の圧力が加わった場合には通路を開放するよう
にされている。尚、前記ポンプ24、26は特別な種類のポ
ンプである必要はなく、また必ず2つある必要もない。
そしてポンプ24、26と流量制御弁25との関係は、ポンプ
によって石油燃料が石油供給管路23を噴霧ノズル20側へ
搬送され、流量制御弁25の開口度が調節されることで、
噴霧ノズル20からの石油燃料噴霧供給量が調節されるよ
うになされている。
【0014】前記コントローラ80は、図示しないリモー
トコントローラの運転指令に基づいて、炎検出器60やそ
の他の装置各部のセンサ類からの情報を入力し、所定の
ソフトウエアに従って、演算、判定し、前記ポンプ24、
26、流量制御弁25、点火器50、送風ファン70、その他に
対して動作指令を出力する。即ち、リモートコントロー
ラ等から運転開始指令がなされると、コントローラ80
は、先ず流量制御弁25を開放し、次に送風ファン70を駆
動してプリパージを開始し、続いて点火器50を駆動して
プリイグニションを開始する。そして更にポンプ24を駆
動し、続いてポンプ26を駆動することで、噴霧ノズル20
から燃料噴霧を行い、着火を行う。着火に際しては、コ
ントローラ80は燃料供給量が着火時の燃料噴霧供給量と
なるように前記流量調節弁25の開口度を調節し、また送
風ファン70の回転数を着火時の送風量になる回転数に調
節する。通常において、前記着火時における流量制御弁
25の開口度は全開とする。が、それ以外の適当な一定の
開口度としてもよい。
【0015】次にコントローラ80による着火動作以後の
制御構成を図3から図8において説明する。まず図3〜
図8の各例におけるコントローラ80による運転開始から
着火動作開始までの制御機構の一例を説明する。図示し
ないリモートコントローラ等により運転開始スイッチが
オンされることにより運転開始されると、コントローラ
80は、先ず流量制御弁25を全開状態とし、次に送風ファ
ン70を駆動してプリパージを開始する。そして点火器50
によるプリイグニッションを開始する。そして噴霧ノズ
ル20から石油を噴霧して着火動作に入るわけであるが、
その際、流量制御弁25の開口度を着火時開口度A0 とす
る。この着火時開口度A0 は通常は全開状態のままか、
全開状態から多少絞った程度の開口度である。また送風
ファン70は着火時回転数N0 で行うが、前記プリパージ
の段階から着火時回転数N0 としてもよいし、途中で着
火時回転数N0 に変更してもよい。そしてコントローラ
80は先ずポンプ24をオンし、続いてポンプ26をオンする
ことで、噴霧ノズル20からの噴霧を開始する。これによ
り着火がなされる。
【0016】図3に沿って、本発明の実施の形態の第1
例を説明する。この第1例におけるコントローラ80の制
御構成として、先ずコントローラ80は、上記したよう
に、着火動作に際しては、流量制御弁25の開口度を着火
時開口度A0 に設定し、また送風ファン70の回転数を着
火時回転数N0 に設定し、炎検出器60からの炎検出有り
の信号を受けるまでその状態を保持する。そして、コン
トローラ80は、炎検出有りの信号により着火が確認され
た後も、一定時間tは、流量制御弁25の開口度を着火時
開口度A0 に維持し、送風ファン70の回転数を着火時回
転数N0 に維持する。前記一定時間tが経過した時点
で、コントローラ80は運転を比例制御による定常燃焼運
転に移行させ、流量制御弁25の開口度を比例制御による
開口度AP に制御すると共に、送風ファン70の回転数を
前記流量制御弁25の開口度AP 応じて定常燃焼時におけ
る最適空燃比となる値NP に制御する。前記において、
一定時間tにおける流量制御弁25の開口度は着火時開口
度A0とするが、必ずしも厳密に着火時開口度A0 であ
る必要はなく、少なくとも着火時開口度A0 に近い開口
度であればよい。同様に一定時間tにおける送風ファン
70の回転数は着火時回転数N0 とするが、必ずしも厳密
に着火時回転数N0 である必要はなく、少なくとも着火
時回転数N0 に近い回転数であればよい。着火時開口度
0 に近い開口度とは、例えば着火時開口度A0 に対し
て噴霧燃料供給量の変化が±20%程度の変化量の少ない
範囲内(図3の斜線領域で示す)になるような開口度の
変化に抑えるという意味である。実際に何パーセント以
内に抑えるかは、予め実験で決定しておくことができ
る。同様に、着火時回転数N0 に近い回転数とは、例え
ば、着火時回転数N0 に対して回転数の変化が±20%程
度の少ない範囲内(図3の斜線領域で示す)になるよう
な回転数の変化に抑えるという意味である。実際に何パ
ーセント以内に抑えるかは、予め実験で決定しておくこ
とができる。
【0017】図4に沿って、本発明の実施の形態の第2
例を説明する。この第2例におけるコントローラ80の制
御構成として、先ずコントローラ80は、着火動作に際し
ては、流量制御弁25の開口度を着火時開口度A0 に設定
し、また送風ファン70の回転数を着火時回転数N0 に設
定する。一方、コントローラ80は、炎検出有りの信号に
より着火が確認された後の一定時間tは、流量制御弁25
の開口度を安全な燃焼を行うことができる一定の開口度
1 にすると共に、該流量制御弁25の開口度A1 に対す
る送風ファン70の回転数を定常燃焼時における対応する
回転数NP よりも低い一定の回転数N1 に設定する。前
記一定時間tが経過した時点で、コントローラ80は運転
を比例制御による定常燃焼運転に移行させ、流量制御弁
25の開口度を比例制御による開口度AP に制御すると共
に、送風ファン70の回転数を前記流量制御弁の開口度A
P 応じて定常燃焼時における最適空燃比となる値NP
制御する。既述したように一般に流量制御弁25の着火時
開口度A0 は最大開口度であったり、又かなり大きな開
口度とされており、燃料噴霧量がかなり多い状態とな
る。従って流量制御弁25の開口度を着火時開口度A0
その付近の開口度に保持する場合は、送風量に対して燃
料噴霧量がかなり過多となり、火炎の吹き消えがない代
わりに煤等が発生しやすくなる。よって、流量制御弁25
の開口度を着火時開口度A0 やその付近の開口度から脱
した開口度で、しかも燃焼が吹き消えなく安定して行え
るような燃料噴霧量となる一定の開口度A1 を予め実験
で得て、着火後の一定時間tはこの一定の開口度A1
流量制御弁25を制御すると共に、前記一定の開口度A1
に対して送風ファン70の回転数を、定常燃焼時において
最適空燃比となる回転数NP よりも少し低い一定の回転
数N1 にすることで、着火後初期における火炎の吹き消
え等を防止することができると共に煤等の発生も予防す
ることが可能となる。
【0018】図5に沿って、本発明の実施の形態の第3
例を説明する。この第3例は、上記第2例の変形例とい
える例である。即ち、コントローラ80の制御構成とし
て、先ずコントローラ80は、着火動作に際しては、流量
制御弁25の開口度を着火時開口度A0 に設定し、また送
風ファン70の回転数を着火時回転数N0 に設定する。そ
してコントローラ80は、炎検出有りの信号により着火が
確認された後の一定時間tの内、最初の一定時間t1
流量制御弁25の開口度を着火時開口度A0 に維持すると
共に送風ファン70の回転数を着火時回転数N0 とし、次
の一定時間t2 は流量制御弁25の開口度を安全な燃焼を
行うことができる一定の開口度A1 にすると共に、該流
量制御弁25の開口度A1 に対する送風ファン70の回転数
を定常燃焼時における対応する回転数NP よりも低い一
定の回転数N1 に設定する。この第3例では、一定時間
tや、t1 とt2 の割合を適当に変更することで、微妙
な制御を行うことが可能となる。
【0019】図6に沿って、本発明の実施の形態の第4
例を説明する。この第4例におけるコントローラ80の制
御構成として、先ずコントローラ80は、着火動作に際し
ては、流量制御弁25の開口度を着火時開口度A0 に設定
し、また送風ファン70の回転数を着火時回転数N0 に設
定する。一方、コントローラ80は、炎検出器60により着
火が確認された後は、流量制御弁25の開口度については
必要燃焼熱量と実際の燃焼熱量との差に応じて比例制御
を行うと共に、送風ファン70の回転数については、炎検
出器60により着火が確認された後一定時間tは、前記流
量制御弁25の開口度AP に対して定常燃焼時における最
適空燃比となる回転数NP よりも一定割合だけ低い回転
数N2 に設定する。前記一定時間tが経過した時点で、
コントローラ80は送風ファン70の回転数を前記流量制御
弁の開口度AP に応じて定常燃焼時における最適空燃比
となる値NP に制御する。
【0020】図7に沿って、本発明の実施の形態の第5
例を説明する。この第5例は、上記第4例の変形例とい
える例である。即ち、先ずコントローラ80は、着火動作
に際しては、流量制御弁25の開口度を着火時開口度A0
に設定し、また送風ファン70の回転数を着火時回転数N
0 に設定する。そしてコントローラ80は、炎検出有りの
信号により着火が確認された後の一定時間tの内、最初
の一定時間t1 は流量制御弁25の開口度を着火時開口度
0 に維持すると共に送風ファン70の回転数も着火時回
転数N0 とし、次の一定時間t2 は、流量制御弁25の開
口度については必要燃焼熱量と実際の燃焼熱量との差に
応じて比例制御を行うと共に、送風ファン70の回転数に
ついては、前記流量制御弁25の開口度AP に対して定常
燃焼時における最適空燃比となる回転数NP よりも一定
割合だけ低い回転数N2 に設定する。前記一定時間tが
経過した時点で、コントローラ80は送風ファン70の回転
数を前記流量制御弁25の開口度AP 応じて定常燃焼時に
おける最適空燃比となる値NP に制御する。この第5例
では、一定時間tや、t1 とt2 の割合を適当に変更す
ることで、微妙な制御を行うことが可能となる。
【0021】図8に沿って、本発明の実施の形態の第6
例を説明する。この第6例におけるコントローラ80の制
御構成として、先ずコントローラ80は、着火動作に際し
ては、流量制御弁25の開口度を着火時開口度A0 に設定
し、また送風ファン70の回転数を着火時回転数N0 に設
定する。一方、コントローラ80は、炎検出器60により着
火が確認された後は、流量制御弁25の開口度について
は、必要燃焼熱量と実際の燃焼熱量との差に応じた比例
制御による開口度AP に制御すると共に、送風ファン70
の回転数N3 については、炎検出器60により着火が確認
された後一定時間tは、着火時回転数N0 から定常燃焼
時における前記流量制御弁25の開口度APに対して最適
空燃比となる回転数Np へ向けて徐々に増加させる。そ
して前記一定時間tが経過した時点で、コントローラ80
は送風ファン70の回転数を前記流量制御弁25の開口度A
P に応じて定常燃焼時における最適空燃比となる値NP
に制御する。
【0022】以上の実施例において、一定時間とは、燃
焼が開始されることによって、石油が噴霧される燃焼空
間や該燃焼空間を構成する燃焼缶体等の温度が噴霧燃焼
の気化やその再液化等に悪影響を及ぼさない温度まで上
昇すること等により、不安定な過渡期が過ぎるまでに必
要な時間とすることができる。この一定時間は石油噴霧
燃焼装置の規模等に応じて、予め実験によって定めるこ
とができる。また、上記した第1例から第6例において
は、何れも要するに、炎検出器60により着火が検出され
た後の一定時間tについては、送風ファン70による送風
量と流量制御弁25による石油噴霧量との空燃比の値を定
常燃焼時における最適空燃比の値よりも低く設定するこ
とにある。よって本発明の基本的構成は、上記第1例か
ら第6例に限定されるものではなく、コントローラ80の
制御構成として、炎検出器60により着火が確認された後
一定時間は空燃比を定常燃焼時における値よりも低く設
定する構成としたところにある。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の構成、作用よりなり、請
求項1に記載の石油噴霧燃焼装置によれば、コントロー
ラの制御構成として、石油の噴霧量を制御する流量制御
弁の開口度を、比例制御させることなく、炎検出器によ
り着火が確認された後一定時間をかけて着火時の大きい
開口度から比例制御による定常燃焼開始時の開口度へと
開度制御していくと共に、燃焼用空気を供給する送風フ
ァンの回転数を、比例制御させることなく、炎検出器に
より着火が確認された後一定時間をかけて着火時の回転
数から比例制御による定常燃焼の開始時の回転数へと回
転制御することで、前記一定時間における空燃比を調整
する構成としたので、冬場等の低温環境下において燃焼
を行う場合でも、着火後初期に火炎が吹き消えたりする
のを防止し、安定した燃焼を確実に行うことができる
また請求項2に記載の石油噴霧燃焼装置によれば、コン
トローラの制御構成として、石油の噴霧量を制御する流
量制御弁の開口度については炎検出器により着火が確認
された後は比例制御により行い、一方、燃焼用空気を供
給する送風ファンの回転数については、比例制御させる
ことなく、炎検出器により着火が確認された後一定時間
をかけて着火時の回転数から比例制御による定常燃焼の
開始時の回転数へと回転制御することで、前記一定時間
における空燃比を調整する構成としたので、燃焼用空気
を供給する送風ファンの回転数の調整だけによる場合で
も、冬場等の低温環境下において燃焼を行う際に、着火
後初期に火炎が吹き消えたりするのを防止し、安定した
燃焼を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石油噴霧燃焼装置をリターン式噴霧ノ
ズルを用いた例で示す実施の形態の全体構成図である。
【図2】図1のバーナに関する部分を記号化した簡略構
成図である。
【図3】本発明の実施の形態の第1例を説明するタイム
チャートである。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を説明するタイム
チャートである。
【図5】本発明の実施の形態の第3例を説明するタイム
チャートである。
【図6】本発明の実施の形態の第4例を説明するタイム
チャートである。
【図7】本発明の実施の形態の第5例を説明するタイム
チャートである。
【図8】本発明の実施の形態の第6例を説明するタイム
チャートである。
【図9】従来例を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
20 噴霧ノズル 23 石油供給管路 24、26 ポンプ 25 流量制御弁 50 点火器 60 炎検出器 70 送風ファン 80 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−249426(JP,A) 特開 平7−63325(JP,A) 実開 平2−69249(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油などの液体燃料を燃焼させるための
    空気を供給する送風ファンと、石油などの液体燃料を噴
    霧して燃焼に供する噴霧ノズルと、該噴霧ノズルへ石油
    を搬送するための石油供給管路と、該石油供給管路を介
    して石油を噴霧ノズルへ向けて送るためのポンプと、前
    記石油供給管路に配置され前記噴霧ノズルから噴出され
    る噴霧量を調節するために開口度を調節する流量制御弁
    と、点火器と、炎検出器と、前記送風ファン、ポンプ、
    流量制御弁、点火器、その他の装置各部を制御するコン
    トローラとを少なくとも有する石油噴霧燃焼装置であっ
    て、前記コントローラの制御構成として、石油の噴霧量
    を制御する流量制御弁の開口度を、比例制御させること
    なく、炎検出器により着火が確認された後一定時間をか
    けて着火時の大きい開口度から比例制御による定常燃焼
    開始時の開口度に開度制御していくと共に、燃焼用空気
    を供給する送風ファンの回転数を、比例制御させること
    なく、炎検出器により着火が確認された後一定時間をか
    けて着火時の回転数から比例制御による定常燃焼の開始
    時の回転数へと回転制御することで、前記一定時間にお
    ける空燃比を調整する構成としたことを特徴とする石油
    噴霧燃焼装置。
  2. 【請求項2】 石油などの液体燃料を燃焼させるための
    空気を供給する送風ファンと、石油などの液体燃料を噴
    霧して燃焼に供する噴霧ノズルと、該噴霧ノズルへ石油
    を搬送するための石油供給管路と、該石油供給管路を介
    して石油を噴霧ノズルへ向けて送るためのポンプと、前
    記石油供給管路に配置され前記噴霧ノズルから噴出され
    る噴霧量を調節するために開口度を調節する流量制御弁
    と、点火器と、炎検出器と、前記送風ファン、ポンプ、
    流量制御弁、点火器、その他の装置各部を制御するコン
    トローラとを少なくとも有する石油噴霧燃焼装置であっ
    て、前記コントローラの制御構成として、石油の噴霧量
    を制御する流量制御弁の開口度については炎検出器によ
    り着火が確認された後は比例制御により行い、一方、燃
    焼用空気を供給する送風ファンの回転数については、比
    例制御させることなく、炎検出器により着火が確認され
    た後一定時間をかけて着火時の回転数から比例制御によ
    る定常燃焼の開始時の回転数へと回転制御することで、
    前記一定時間における空燃比を調整する構成としたこと
    を特徴とする石油噴霧燃焼装置
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