JP3104496B2 - リターン式ノズルバーナ装置 - Google Patents

リターン式ノズルバーナ装置

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JP3104496B2
JP3104496B2 JP05265917A JP26591793A JP3104496B2 JP 3104496 B2 JP3104496 B2 JP 3104496B2 JP 05265917 A JP05265917 A JP 05265917A JP 26591793 A JP26591793 A JP 26591793A JP 3104496 B2 JP3104496 B2 JP 3104496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、噴霧燃料の一部を噴霧
することなく戻り管路に戻すことができるリターン式ノ
ズルを備えたバーナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に、この種リターン式ノズルバーナ
装置の従来例を示す。1は石油燃料を噴霧すると共に燃
料の一部を戻り管路に戻すようにすることで噴霧流量を
調節することができるリターン式ノズルで、石油タンク
2から、石油供給管路3を、送油用定圧ポンプ4で一定
圧に加圧された石油が、流量制御弁5により、一定量送
油される。送油された石油は定差圧ポンプ6からリター
ン式ノズル1に入り、噴霧される。一部は逆止弁7を通
って戻り管路8に入り、再び前記定差圧ポンプ6の吸い
込み側の石油供給管路3に戻り、定差圧ポンプ6に入
る。9はアキュムレータである。リターン式ノズル1に
よる噴霧流量は流量制御弁5によって制御される。噴霧
流量を多くすると、噴霧圧及びリターン圧(戻り管路の
圧力)が高くなり、噴霧流量を少なくすると前記と逆に
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来装置においては、前回の運転が終了(消火)したとき
の残圧が送油用定圧ポンプ4や流量制御弁5の下流にあ
る石油供給管路3や戻り管路8にそのまま残るため、次
回の運転の開始(着火)の際にリターン式ノズル1から
噴霧される噴霧流量が定まらないという問題があった。
即ち、前記残圧が高い場合には着火の際の噴霧流量が大
となり、また残圧が低い場合には着火の際の噴霧流量が
小となり、着火時に音や煤や臭いが出る等、着火が不安
定になる欠点があった。
【0004】そこで、本発明は上記従来技術の欠点を解
消し、リターン式ノズルを用いたものにおいて、着火が
安定して確実に行えるリターン式ノズルバーナ装置の提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のリターン式ノズルバーナ装置は、石油燃料
を噴霧すると共に燃料の一部を戻り管路に戻すようにす
ることで噴霧流量を調節することができるリターン式ノ
ズルと、石油タンクから前記リターン式ノズルへ石油を
供給するための石油供給管路と、該石油供給管路の前記
リターン式ノズルに近い側に設けられる定差圧ポンプ
と、石油供給管路の前記石油タンクに近い側に設けられ
る送油用定圧ポンプと、定差圧ポンプと送油用定圧ポン
プとの間の石油供給管路に設けられる流量制御弁とを有
し、前記戻り管路の戻り端を前記定差圧ポンプの吸い込
み側の石油供給管路に接続したリターン式ノズルバーナ
装置であって、前記石油供給管路に対して前記送油用定
圧ポンプを迂回するバイパス管路を設けると共に該バイ
パス管路に開閉弁を設け、また戻り管路に、石油供給管
路側から戻り管路側へ圧力が加わった場合は閉止すると
共に戻り管路側から石油供給管路側へ一定圧以上の圧力
が加わった場合には開放する定圧リリーフ逆止弁を設
け、運転終了後に前記流量制御弁と前記バイパス管路の
開閉弁を一旦開くことで、前記定差圧ポンプの吸い込み
側及び戻り管路の残圧を開放する構成としたことを第1
の特徴としている。また本発明のリターン式ノズルバー
ナ装置は、上記第1の特徴に加えて、運転開始初期の着
火動作前においても、流量制御弁とバイパス管路の開閉
弁を一旦開く構成としたことを第2の特徴としている。
また本発明のリターン式ノズルバーナ装置は、上記第2
の特徴に加えて、運転開始初期に先ず流量制御弁とバイ
パス管路の開閉弁を一旦開いて閉じ、次に送油用定圧ポ
ンプを駆動すると共に流量制御弁を開放し、少し遅れて
定差圧ポンプを駆動すると共に流量制御弁を着火時の流
量に対応する開口度よりも少し大きい開口度にして着火
を行う構成としたことを第3の特徴としている。
【0006】
【作用】上記本発明の第1の特徴によれば、運転終了後
に、流量制御弁とバイパス管路の開閉弁を一旦、自動開
放することで、定差圧ポンプの吸い込み側に残留する石
油が流量調節弁を通り、バイパス管路の開閉弁を通って
開放される。よって残留石油による残圧が開放される。
一方、戻り管路に残留する石油による残圧は定圧リリー
フ逆止弁によって設定圧を越えた分だけ開放され、戻り
管路内の圧が一定圧に保持される。よって定差圧ポンプ
の吸い込み側の圧として、残圧による悪影響を受けない
状態を初期状態として着火動作に入ってゆくことができ
るので、残圧によって悪影響を受けることなく着火を行
うことができる。そして戻り管路内の圧として、一定の
残圧を初期状態として、着火動作に入っていくので、着
火時においてもリターン式ノズルの噴霧圧をある程度以
上に維持することができので、着火が良好になされる。
前記バイパス管路とその開閉弁を送油用定圧ポンプだけ
に対して設けることで、バイパス管路とその開閉弁を送
油用定圧ポンプの付属物として一体的に構成することが
でき、配管が容易になる。また流量制御弁に対しては、
迂回しないようにしたことで、定差圧ポンプの吸い込み
側等の残圧が流量制御弁を通ることで多少の時間を要し
ながら開放されて行くことになる。よってバイパス管路
の開閉弁の開放時間を調節することで、定差圧ポンプの
吸い込み側の残圧を、完全に抜くのではなく、或る程度
の圧を残した一定圧状態に保持することが容易となる。
よって着火時における噴霧圧を着火に適した圧に容易す
ることができ、着火が良好に行える。着火動作は送油用
定圧ポンプの駆動、流量制御弁の開放、定差圧ポンプの
駆動を行い、リターン式ノズルからの噴霧がなされたと
ころで、図示しない点火器による火花によって着火す
る。上記本発明の第2の特徴によれば、第1の特徴によ
る作用に加えて、運転開始初期の着火動作前において
も、流量制御弁とバイパス管路の開閉弁を一旦開く構成
としたことで、前回の運転後今回の運転までに時間がた
った場合においても、着火に先立つ初期状態、即ち定差
圧ポンプの吸い込み側の残圧を開放し且つ戻り管路の残
圧を一定とする状態、を再度確実にすることができ、一
層良好な着火がなされる。また上記本発明の第3の特徴
によれば、第2の特徴による作用に加えて、運転開始初
期に先ず流量制御弁とバイパス管路の開閉弁を一旦開い
て閉じることで、第2の特徴による作用と同様に、着火
動作に先立って、定差圧ポンプの吸い込み側の残圧を開
放し且つ戻り管路の残圧を一定の状態とすることができ
る。そして次に、着火に先立って送油用定圧ポンプを駆
動すると共に流量制御弁を開放することで、定差圧ポン
プの吸い込み側の圧を予め高めることとなる。そしてさ
らに少し遅れて定差圧ポンプの駆動を開始し、流量制御
弁を着火時の流量に対する開口度よりも少し大きい開口
度にして着火を行う。開口度を少し大きくすることで、
リターン式ノズルでの噴霧開始時におけるノズル供給圧
が増し、噴霧開始時から石油を十分微粒化した状態で噴
霧することができる。これによって着火が一層良好に行
われる。
【0007】
【実施例】図1は本発明装置の実施例を示す構成図、図
2は図1のバーナ装置部を記号化した簡略構成図、図3
は本発明装置の第1の実施例を説明するタイムチャー
ト、図4は本発明装置の第2の実施例を説明するタイム
チャート、図5は本発明装置の第3の実施例を説明する
タイムチャート、図6は本発明装置の第3の実施例を説
明する図である。
【0008】図1に沿って、実施例の全体構成を説明す
る。燃焼缶体10に対して石油バーナ装置のリターン式ノ
ズル20が内部に臨まされている。そしてリターン式ノズ
ル20の周囲から、ファンモータ70によって送風された燃
焼用空気が燃焼缶体10内に吹き込まれるようになされて
いる。前記燃焼缶体10内の上部には熱交換器40が配置さ
れ、該熱交換器40に対して入水管41と出湯管42が接続さ
れている。入水管41には水量センサ43が設けられてい
る。この熱交換器40や入水管41、出湯管42等によって、
温水が給湯できる給湯器になっている。50は点火器、60
は炎検出器である。また全体の制御はコントローラ80に
よってなされる。
【0009】前記リターン式ノズル20は、石油燃料を燃
焼缶体10内に噴霧すると共に燃料の一部を戻り管路21に
戻すようにすることで、噴霧流量を調節することができ
るようになされている。石油タンク22から、石油供給管
路23を、電磁ポンプである送油用定圧ポンプ24で一定圧
に加圧された石油は、流量制御弁25により制御された流
量が定差圧ポンプ26に送られ、定差圧ポンプ26からリタ
ーン式ノズル20に入り、噴霧される。一部は第1の定圧
リリーフ逆止弁27を通って戻り管路21に入り、さらに第
2の定圧リリーフ逆止弁28を通って、再び前記定差圧ポ
ンプ26の吸い込み側の石油供給管路23に戻り、定差圧ポ
ンプ26に入る。29、30はアキュムレータである。前記石
油供給管路23のアキュムレータ29は、送油用定圧ポンプ
24から流量制御弁25を経て流れてくる石油の脈動流動を
適当に緩和する役割を果たす。同様に、アキュムレータ
29、30は運転開始初期における圧力の急激な変化を緩衝
する役割を果たす。
【0010】本実施例では、更に、前記石油供給管路23
に対して送油用定圧ポンプ24を迂回するバイパス管路31
を設け、該バイパス管路31に開閉弁32を設けている。こ
のバイパス管路31及び開閉弁32は、運転停止後や運転開
始初期において開閉弁が自動的に一定時間開かれること
で、定差圧ポンプ26の吸い込み側の残圧P2 及び第2の
定圧リリーフ逆止弁28を介した戻り管路21側の残圧P5
を、流量制御弁25、バイパス管路31を介して送油用定圧
ポンプ24の上流側へ適当に緩和し、安定した着火動作を
行わしめる作用をなす。バイパス管路31及びその開閉弁
32を送油用定圧ポンプ24に対してのみ迂回するようにす
ることで、送油用定圧ポンプ24の付属物として一体に内
蔵して構成することができ、配管上便利である。またバ
イパス管路31及びその開閉弁32を送油用定圧ポンプ24に
対してのみ迂回させ、流量制御弁25に対しては、迂回し
ないようにしたことで、定差圧ポンプ26の吸い込み側等
の残圧P2 が流量制御弁25を通って多少の時間を要しな
がら開放されて行くことになる。よってバイパス管路31
の開閉弁32の開放時間を調節することで、定差圧ポンプ
26の吸い込み側の残圧P2を、完全に抜くのではなく、
或る程度の圧を残した一定圧状態に保持することが容易
となる。よって着火時における噴霧圧を着火に適した圧
に容易にすることができ、着火が良好に行える。前記第
2の定圧リリーフ逆止弁28は、石油供給管路23側から戻
り管路21側へ圧力が加わった場合は閉止すると共に戻り
管路21側から石油供給管路23側へ一定圧以上の圧力が加
わった場合には通路を開放するようにされている。よっ
て前記バイパス管路31の開閉弁32が開放され、また流量
制御弁25が開放された場合には、前記戻り管路21の残圧
5 は、第2の定圧リリーフ逆止弁28の一定の設定圧を
越える圧だけが開放され、残る一定圧は引き続き保持さ
れることになる。
【0011】本発明の第1の実施例においては、図3を
参照して、燃焼運転の終了による送油用定圧ポンプ24及
び定差圧ポンプ26の停止後も、引き続き一定時間だけ流
量制御弁25を開放状態に維持すると共にバイパス管路31
の開閉弁32を一定時間だけ開放する構成としている。前
記両ポンプ24、26が停止され、運転が終了せられた直後
の時点においては、両ポンプ24、26間の石油供給管路23
には石油が封じ込められた状態で残留し、相当の残留圧
(P1 、P2 )を有している。また戻り管路21内の残圧
5 も同様である。前記バイパス管路31の開閉弁32が、
運転終了後に一旦、自動的に開放されることで、定差圧
ポンプ26の吸い込み側の残留石油による残留圧P2 は、
流量制御弁25を通り、開閉弁32を通って送油用定圧ポン
プ24より上流側、即ち石油タンク22側に開放される。こ
のとき、前記石油の通過に多少の抵抗となる流量制御弁
25を介して残圧が開放されるため、その開放は多少緩慢
となる。よって前記開閉弁32の開放時間を適当な一定時
間とすることで、定差圧ポンプ26の吸い込み側の残圧P
5 を次回の運転時における初期圧力状態として好ましい
圧力に調整して保持させることができる。初期圧力状態
を適当な圧力にすることは、着火時における良好な噴霧
状態を得るために重要である。前記一定時間は実験的に
決めることができる。また戻り管路21内の残留石油は第
2定圧リリーフ逆止弁28の設定圧を越える分が石油供給
管路23、バイパス管路31の開閉弁32を通って開放され
る。戻り管路21内に適当な残圧が残ることで、次回の運
転時において、初期におけるリターン式ノズル20のリタ
ーン圧を適当に保持することができ、着火時における噴
霧圧を着火に適した圧にすることができる。よって戻り
管路21内の残圧P5 及び定差圧ポンプ26の吸い込み側の
残圧P2 が安定するので、着火時におけるリターン式ノ
ズル20の噴霧流量、噴霧圧が安定し、安定した着火を行
うことができる。着火時における定差圧ポンプ26の吸い
込み側の圧力の増加、及び戻り管路21における圧力の増
加はそれぞれ、アキュムレータ29、30の作用によって緩
やかに増加することで、噴霧流量も緩やかに増加し、緩
着火効果が得られる。
【0012】本発明の第2の実施例においては、図4を
参照して、運転開始初期の着火動作前においても、流量
制御弁25とバイパス管路31の開閉弁32を一旦開く構成と
している。図1に示す様な給湯装置においては、実際に
は、図示しない給湯カランが開かれることで、入水管41
に水が流れ、水量センサ43が最低作動流量(MOQ)を
検出することで、運転を開始するようにしている。運転
が終了したときに残圧を適当に開放するだけでは、次の
運転開始までに長時間を経た場合、時間の経過と共に徐
々に残圧が上昇してゆく問題があり、残圧が再びかなり
高くなって、再運転の際の着火が不安定となる。本実施
例では、運転開始時においても、着火動作に先立って、
流量制御弁25とバイパス管路31の開閉弁32を一旦開く構
成とすることで、着火に先立つ時期に定差圧ポンプ26の
吸い込み側の残圧P2 と戻り管路21内の残圧P5 とを再
度適当な初期状態の圧力にすることができ、これにより
着火時の噴霧圧をより確実に着火に適当な圧とすること
ができる。流量制御弁25とバイパス管路31の開閉弁32を
開く時間は、前記運転終了後の一定時間よりも短い一定
時間とすることができる。
【0013】本発明の第3の実施例においては、図5を
参照して、運転開始初期の着火動作前において、先ず運
転開始初期に流量制御弁25とバイパス管路31の開閉弁32
を一旦開いて閉じる(図5のaの動作)ことで、第2の
実施例の場合と同様に、着火動作に先立って、定差圧ポ
ンプ26の吸い込み側の残圧を開放し且つ戻り管路21の残
圧を一定の状態とすることができる。そして次に、着火
に先立って送油用定圧ポンプ24を駆動すると共に流量制
御弁25を開放する(図5のbの動作)ことで、定差圧ポ
ンプ26の吸い込み側の残圧P2 (図2のDの領域の圧)
を予め高めるようにする。そして少し遅れて、定差圧ポ
ンプ26の駆動を開始すると共に流量制御弁25を着火時の
流量に対応する開口度よりも少し大きい開口度にして着
火を行う(図5のcの動作)。cの動作後、流量制御弁
25の開口度は着火時流量に対応する開口度とする。前記
bの動作によって、定差圧ポンプ26と流量制御弁25との
間の領域Dの圧力P2 を予め適当に高め、前記cの動作
によって、噴霧開始時のリターン式ノズル20への石油供
給圧を高くし、噴霧開始時から石油を十分微粒化するこ
とができる。これによって着火が一層確実、良好に行わ
れる。尚、図6に示すように、リターン式ノズル20のリ
ターン圧と噴霧流量との関係から、ノズル供給圧力が高
い方が着火号数(着火時における燃焼能力)でのリター
ン圧も高くなるが、本実施例においては、リターン圧
(戻り管路21の圧P5 )が定圧リリーフ逆止弁28とアキ
ュムレータ30の作用によって緩やかに上昇するため、噴
霧流量も緩やかに上昇することによる緩点火効果をうる
ことができる。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上の構成、作用よりなり、請
求項1に記載のリターン式ノズルバーナ装置によれば、
石油供給管路に対して送油用定圧ポンプを迂回するバイ
パス管路を設けると共に該バイパス管路に開閉弁を設
け、また戻り管路に、石油供給管路側から戻り管路側へ
圧力が加わった場合は閉止すると共に戻り管路側から石
油供給管路側へ一定圧以上の圧力が加わった場合には開
放する定圧リリーフ逆止弁を設け、運転終了後に流量制
御弁とバイパス管路の開閉弁を一旦開くことで、定差圧
ポンプの吸い込み側の残圧を開放する構成としたので、
定差圧ポンプの吸い込み側の残圧及び戻り管路の残圧を
適当な安定した圧に調整することができ、次回の運転に
おける着火時の噴霧圧力の変動を防止し、着火音や煤や
臭いが出る等の残圧による悪影響を防止して、安定した
着火を行うことができる。またバイパス管路とその開閉
弁を送油用定圧ポンプだけに対して設けることで、バイ
パス管路とその開閉弁を送油用定圧ポンプの付属物とし
て一体的に構成することができ、配管が容易に行える。
また流量制御弁に対しては、迂回しないようにしたこと
で、定差圧ポンプの吸い込み側等の残圧を流量制御弁を
通して多少の時間を要しながら開放することができ、よ
ってバイパス管路の開閉弁の開放時間を調節すること
で、定差圧ポンプの吸い込み側の残圧を、完全に抜くの
ではなく、或る程度の圧を残した一定圧状態に保持する
ことが容易となる。よって着火時における噴霧圧を着火
に適した圧に容易することができ、着火が良好に行え
る。また請求項2に記載のリターン式ノズルバーナ装置
によれば、請求項1に記載の構成による効果に加えて、
運転開始初期の着火動作前においても、流量制御弁とバ
イパス管路の開閉弁を一旦開く構成としたので、前回の
運転後今回の運転までに時間がたった場合においても、
着火に先立って、定差圧ポンプの吸い込み側の残圧及び
戻り管路の残圧を再度適当な残圧状態にすることがで
き、よって一層良好で安定した着火を行うことができ
る。また請求項3に記載のリターン式ノズルバーナ装置
によれば、請求項2に記載の構成による効果に加えて、
運転開始初期に先ず流量制御弁とバイパス管路の開閉弁
を一旦開いて閉じ、次に送油用定圧ポンプを駆動すると
共に流量制御弁を開放し、少し遅れて定差圧ポンプを駆
動すると共に流量制御弁を着火時の流量に対応する開口
度よりも少し大きい開口度にして着火を行う構成とした
ので、運転開始の際におけるリターン式ノズルの噴霧圧
を適当等に高い圧力とすることができ、噴霧開始から石
油を着火に適した十分微粒化した状態で噴霧することが
できる。これによって着火を一層良好に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1の実施例を示す構成図であ
る。
【図2】図1のバーナ装置部を記号化した簡略構成図で
ある。
【図3】本発明装置の第1の実施例を説明するタイムチ
ャートである。
【図4】本発明装置の第2の実施例を説明するタイムチ
ャートである。
【図5】本発明装置の第3の実施例を説明するタイムチ
ャートである。
【図6】本発明装置の第3の実施例を説明する図であ
る。
【図7】従来の装置の構成図である。
【符号の説明】
20 リターン式ノズル 21 戻り管路 22 石油タンク 23 石油供給管路 24 送油用定圧ポンプ 25 流量制御弁 26 定差圧ポンプ 28 第2の定圧リリーフ逆止弁 31 バイパス管路 32 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平瀬 伸二 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 (72)発明者 長谷川 宏樹 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 (72)発明者 朝野 公明 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 (72)発明者 長谷川 和則 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 (56)参考文献 特開 平2−110210(JP,A) 特開 平5−52324(JP,A) 特開 平6−50532(JP,A) 特開 昭55−92820(JP,A) 実公 昭62−10577(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 1/00 105 F23N 1/00 106 F23D 11/28 F23K 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油燃料を噴霧すると共に燃料の一部を
    戻り管路に戻すようにすることで噴霧流量を調節するこ
    とができるリターン式ノズルと、石油タンクから前記リ
    ターン式ノズルへ石油を供給するための石油供給管路
    と、該石油供給管路の前記リターン式ノズルに近い側に
    設けられる定差圧ポンプと、石油供給管路の前記石油タ
    ンクに近い側に設けられる送油用定圧ポンプと、定差圧
    ポンプと送油用定圧ポンプとの間の石油供給管路に設け
    られる流量制御弁とを有し、前記戻り管路の戻り端を前
    記定差圧ポンプの吸い込み側の石油供給管路に接続した
    リターン式ノズルバーナ装置であって、前記石油供給管
    路に対して前記送油用定圧ポンプを迂回するバイパス管
    路を設けると共に該バイパス管路に開閉弁を設け、また
    戻り管路に、石油供給管路側から戻り管路側へ圧力が加
    わった場合は閉止すると共に戻り管路側から石油供給管
    路側へ一定圧以上の圧力が加わった場合には開放する定
    圧リリーフ逆止弁を設け、運転終了後に前記流量制御弁
    と前記バイパス管路の開閉弁を一旦開くことで、前記定
    差圧ポンプの吸い込み側及び戻り管路の残圧を開放する
    構成としたことを特徴とするリターン式ノズルバーナ装
    置。
  2. 【請求項2】 運転開始初期の着火動作前においても、
    流量制御弁とバイパス管路の開閉弁を一旦開く構成とし
    たことを特徴とする請求項1に記載のリターン式ノズル
    バーナ装置。
  3. 【請求項3】 運転開始初期に先ず流量制御弁とバイパ
    ス管路の開閉弁を一旦開いて閉じ、次に送油用定圧ポン
    プを駆動すると共に流量制御弁を開放し、少し遅れて定
    差圧ポンプを駆動すると共に流量制御弁を着火時の流量
    に対応する開口度よりも少し大きい開口度にして着火を
    行う構成としたことを特徴とする請求項2に記載のリタ
    ーン式ノズルバーナ装置。
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