JP3193505B2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP3193505B2
JP3193505B2 JP03533793A JP3533793A JP3193505B2 JP 3193505 B2 JP3193505 B2 JP 3193505B2 JP 03533793 A JP03533793 A JP 03533793A JP 3533793 A JP3533793 A JP 3533793A JP 3193505 B2 JP3193505 B2 JP 3193505B2
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浩 佐和橋
畑 茂 明 上
永 繁 文 安
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東陶機器株式会社
日本ユプロ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一つの燃焼室内に2台
の燃焼器を設置し、必要熱量が小さい範囲では1台の燃
焼器を単独燃焼させ、必要熱量が大きい範囲で2台の燃
焼器を同時燃焼させる燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の燃焼装置として、例え
ば、特開平1−118063号公報に開示されたものが
ある。この装置は同一の燃焼室内に設置される2連式の
燃焼器の各燃料供給経路に、それぞれ燃料の通過、遮断
を行う開閉弁と、燃料供給量を調節する比例弁とを設け
る一方、燃焼室内に空気を送り込む燃焼ファンを設けて
いる。そして、温度設定器の設定値等によって決まる必
要熱量に応じて燃焼ファンの回転数を調節し、さらに、
必要熱量が比例弁の制御域にあるとき、一方の燃焼器の
みによる単独燃焼をさせ、必要熱量が比例弁の制御域を
超えるときには、2台の燃焼器による同時燃焼をさせて
いる。
【0003】この場合、燃焼開始時には周知の点火装置
によって一方の燃焼器を点火し、一方の燃焼器による単
独燃焼から、2台の燃焼器による同時燃焼に移行する際
には、一方の燃焼器の燃焼炎によって他方の燃焼器に着
火させる、いわゆる、緩点火制御を行っていた。この緩
点火制御に際しては比例弁開度を、緩点火に好適な値に
保持するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】いま、必要熱量が2万
Kcalから3万Kcalに変更されたことにより、一
方の燃焼器による単独燃焼から両方の燃焼器による同時
燃焼に移行させる必要が生じたとする。このとき、一方
の燃焼器の燃焼量を2万Kcalから、例えば、1万K
calに一旦落とすと共に、燃焼ファンによる供給空気
量も燃焼量に追随させて減少させる。
【0005】このとき、燃焼量は比較的迅速に降下する
が、空気供給量は燃焼ファンの慣性によりゆっくりと降
下するため、一時的に空気量が過多になり、これまで燃
焼していた一方の燃焼器の燃焼炎が吹き消されることが
あった。また、燃焼状態の急激な変化に起因して燃焼室
内の圧力が変動し、この圧力変動によっても一方の燃焼
器の燃焼炎が吹き消されることがあった。
【0006】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、緩点火制御時に起こりやすい燃焼炎の吹
き消えを確実に防止することのできる燃焼装置を得るこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一つの燃焼室
内に第1燃焼器及び第2燃焼器を設置し、さらに、燃焼
に必要な空気を燃焼室内に送り込む燃焼ファンを設け、
燃焼開始時には点火装置によって第1燃焼器を着火さ
せ、必要熱量が所定値より小さい範囲では第1燃焼器を
単独燃焼させ、必要熱量が所定値より小さい範囲から所
定値より大きい範囲に変更されたときに第1燃焼器の燃
焼炎によって第2の燃焼器に着火させると共に、第1燃
焼器及び第2燃焼器を同時燃焼させ、かつ、燃焼ファン
による空気供給量を燃焼量に追随させる燃焼装置におい
て、第1燃焼器の燃焼炎によって第2燃焼器に着火させ
る際に点火装置を再作動させる手段を備えたことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】この発明においては、緩点火制御時に、点火装
置を再作動させて元の燃焼炎を消さないようにするの
で、燃焼炎の吹き消えを確実に防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例によって詳
細に説明する。図2はこの発明の一実施例の概略構成図
であり、特に、石油式給湯機に適用した例である。同図
において、熱交換器1が給水管2及び給湯管3に接続さ
れている。この熱交換器1は図示省略の燃焼室内に設け
られ、燃焼ファン4が燃焼に必要な空気をこの燃焼室内
に送り込むようになっている。また、熱交換器1を加熱
するためのガンタイプバーナ装置10,20が設けられてい
る。このうち、ガンタイプバーナ装置10は点火装置18を
備え、ガンタイプバーナ装置20は点火装置を備えてはい
ない。しかし、この点を除けば両者は実質的に同一に構
成され、参照符号が異なるだけであるため、以下、ガン
タイプバーナ装置10について、その構成を説明する。
【0010】まず、燃料油を充填した貯油タンク5から
導出した往き油本管6は、ガンタイプバーナ装置10に接
続されている。貯油タンク5から往き油本管6に流入落
下した燃料油は、フィルタ7を介して、ガンタイプバー
ナ装置10の往き油支管11に導かれる。この燃料油は第1
ポンプ12で加圧され、燃焼器としての戻り式圧力噴霧ノ
ズル13に供給されることになる。戻り式圧力噴霧ノズル
13は、その内部に噴出流路と戻り流路とが形成されてお
り、往き油支管11を通して供給されてきた燃料油の一部
が霧化されて先端ノズル開口部から噴出され、燃料油の
残部が戻り流路を通して戻り油管14に還流される。すな
わち、戻り油管14は往き油支管11と並設状態に設けられ
ている。そして、戻り油管14は、その一端を戻り式圧力
噴霧ノズル13の戻り流路に連結すると共に、その他端を
往き油支管11の第1ポンプ12の上流側に連結しており、
これによって循環路19を形成している。
【0011】また、戻り油管14の中途には、第1開閉弁
15と、フィルタ16と、第1比例弁17とが直列状態に取付
けられている。そして、第1比例弁17を後述する制御装
置40で制御することにより、戻り油量を調節して、戻り
式圧力噴霧ノズル13からの噴霧量を増減して燃焼量を変
化させることができる。
【0012】また、戻り油管14の中途に設けた第1開閉
弁15によって、電磁作動の第1ポンプ12の停止時、戻り
油管14を通して燃料油が戻り式圧力噴霧ノズル13に逆流
するのを防止する。さらに、フィルタ16によって、第1
比例弁17に流入する燃料油内に含まれる微細な不純物を
除去することができ、第1比例弁17の確実な作動を確保
することができる。ガンタイプバーナ装置20も、前述し
たように、ガンタイプバーナ装置10と実質的に同一に構
成され、参照符号11〜19の代わりに参照符号21〜29が用
いられており、例えば、ガンタイプバーナ装置10の説明
で用いた第1開閉弁15を、ガンタイプバーナ装置20にお
いては第2開閉弁25と読み替えをすればよいだけである
ので、その構成説明を省略する。
【0013】なお、本実施例を説明する都合上、ガンタ
イプバーナ装置10を構成する戻り式圧力噴霧ノズル13を
第1燃焼器、ガンタイプバーナ装置20を構成する戻り式
圧力噴霧ノズル23を第2燃焼器という。
【0014】一方、燃焼ファン4、第1ポンプ12,第2
ポンプ22、第1開閉弁15,第2開閉弁25、第1比例弁1
7,第2比例弁27を制御するために制御装置40が設けら
れている。この制御装置40には、給水管2に設けられた
流量検出部31及び給水温度検出部32、給湯管3に設けら
れた給湯温度検出部33が接続される他、給湯温度を設定
する温度設定器34も接続されている。制御装置40は、流
量検出部31によって検出された給水流量Q,給水温度検
出部32によって検出された給水温度Tc 、給湯温度検出
部33によって検出された給湯温度TH 及び温度設定器34
によって設定された設定給湯温度Ts に基いて必要熱量
を演算し、この演算結果に従って燃焼ファン4、第1ポ
ンプ12、第2ポンプ22、第1開閉弁15、第2開閉弁25、
第1比例弁17及び第2比例弁27を制御するようになって
いる。
【0015】図1は制御装置40の詳細な構成を示すブロ
ック図である。ここで、必要熱量演算手段41は前述した
給水流量Q、給水温度Tc 、給湯温度TH 及び設定給湯
温度Ts に基いて必要熱量Fを演算するものであり、演
算した結果を熱量補正手段42に与えている。熱量補正手
段42は、給水温度Tc と給湯温度TH との差に対応した
係数αFBを求め、この係数αFBを必要熱量Fに掛け算し
て燃焼量Fout を出力する。
【0016】この熱量補正手段42にはファン回転数制御
手段43が接続されており、燃焼量Fout に従って燃焼フ
ァン4の回転速度を制御する。また、熱量補正手段42に
は、燃焼器選択手段44も接続され、燃焼開始からの燃焼
量Fout が第1燃焼器13での燃焼可能な最大燃焼量F
1maxより小さい範囲では第1燃焼器13を選択し、燃焼量
out がこの最大燃焼量F1maxを越えた範囲では第1燃
焼器13及び第2燃焼器23の両方を選択し、さらに、燃焼
量が減少傾向にあるときには、第1燃焼器13及び第2燃
焼器23の同時燃焼において燃焼可能な最小燃焼量F
12min (<F1max)より下がったときに第1燃焼器13の
みを選択する選択信号を出力する。
【0017】この燃焼器選択手段44には、点火制御手段
45、第1開閉弁制御手段46、第2開閉弁制御手段47、第
1ポンプ制御手段48及び第2ポンプ制御手段49が接続さ
れている。このうち、点火制御手段45は第1燃焼器13が
選択されたとき、並びに、第1燃焼器13を単独に選択し
た状態から第1燃焼器13、第2燃焼器23の両方を選択し
た状態に移行するとき、それぞれ点火装置18を作動させ
るものである。第1開閉弁制御手段46は第1燃焼器13が
選択されていないときに第1開閉弁15を閉じ、第1燃焼
器13が選択されている間、第1開閉弁15を開くものであ
る。これと同様に、第2開閉弁制御手段47は第2燃焼器
23が選択されていないときに第2開閉弁25を閉じ、第2
燃焼器23が選択されている間、第1開閉弁25を開くもの
である。第1ポンプ制御手段48は第1燃焼器13が選択さ
れたとき第1ポンプ12を始動させ、選択の終了に従って
第1ポンプ12を停止させるものであり、同様に、第2ポ
ンプ制御手段49は第2燃焼器23が選択されたとき第2ポ
ンプ22を始動させ、選択の終了に従って第2ポンプ22を
停止させるものである。
【0018】また、燃焼器選択手段44に緩点火制御手段
50が接続されている。この緩点火制御手段50は、第1燃
焼器13が単独に選択されている状態から第1燃焼器13及
び第2燃焼器23の両方が選択されている状態への移行時
に、第1燃焼器13の燃焼炎によって第2燃焼器23に着火
させるように、第1比例弁17及び第2比例弁27に対する
緩点火のための燃焼量設定値を出力するものである。
【0019】さらに、熱量補正手段42及び燃焼器選択手
段44の両方に接続された熱量分配制御手段51が設けられ
ている。この熱量分配制御手段51は燃焼量Fout を、燃
焼器の選択状態及びその能力に応じて分配するもので、
例えば、第1燃焼器13のみが選択されている場合には、
燃焼量Fout を第1燃焼器13に対する燃焼量設定値F1
として出力する。第1燃焼器13及び第2燃焼器23の両方
が選択された場合には、燃焼量Fout を第1燃焼器13及
び第2燃焼器23の最大燃焼量に対応して配分した燃焼量
設定値F1 、F2 を出力する。
【0020】またさらに、これら緩点火制御手段50及び
熱量分配制御手段51の両方にそれぞれ接続されている第
1比例弁制御手段52及び第2比例弁制御手段53が設けら
れている。このうち、第1比例弁制御手段52は燃焼量設
定値F1 に従って第1比例弁17の開度を制御し、緩点火
制御手段50から緩点火のための燃焼量設定値が出力され
たとき、燃焼量設定値F1 よりも優先して第1比例弁17
の開度を制御するものである。同様に、第2比例弁制御
手段53は燃焼量設定値F2 に従って第2比例弁27の開度
を制御し、緩点火制御手段50から緩点火のための燃焼量
設定値が出力されたとき、燃焼量設定値F2 よりも優先
して第2比例弁27の開度を制御するものである。
【0021】上記のように構成された本実施例の全体的
な動作を以下に説明する。給湯管3から供給される湯の
温度を温度設定器34で設定すると、設定温度Tsを示す
信号が制御装置40に加えられる。そして、給湯管3の下
流に設けられた図示省略の給湯栓を開くと、流量検出部
31から給水流量Qを示す信号が、給水温度検出部32から
給水温度Tc を示す信号が、給湯温度検出部33から給湯
温度TH を示す信号がそれぞれ出力され、制御装置40に
加えられる。
【0022】制御装置40においては以下の動作が行われ
る。先ず、必要熱量演算手段41は設定給湯温度Ts 、給
水流量Q、給水温度Tc 及び給湯温度TH に基づき、次
式により必要熱量Fを演算する。 F=A・Q・(Ts −Tc ) …(1) ただし A:係数 である。
【0023】熱量補正手段42はこの必要熱量F、設定給
湯温度Ts 、給湯温度TH に基づき、例えば、次式によ
って燃焼量Fout を演算する。 Fout ={(Ts −TH )/F+1}×F …(2) このようにして、熱量補正手段42が燃焼量Fout を演算
したとき、ファン回転数制御手段43がこの燃焼量Fout
に対応する空気が供給されるように燃焼ファン4の回転
数を制御する。また、燃焼器選択手段44は、最小燃焼量
min と、燃焼量Fout と、第1燃焼器13の最大燃焼量
1maxとを比較し、Fmin <Fout <F1maxのとき、第
1燃焼器選択信号を出力する。この第1燃焼器選択信号
に応動して第1比例弁制御手段52は第1比例弁17を緩点
火開度に保持し、第1開閉弁制御手段46が第1開閉弁15
を開き、第1ポンプ制御手段48が第1ポンプ12を始動さ
せ、点火制御手段45は点火装置18を作動させる。これに
よって、燃焼が開始され、熱交換器1は第1燃焼器13に
よって加熱される。また、燃焼が開始された後は、第1
比例弁制御手段52が燃焼量Fout に対応した燃料油が供
給されるように第1比例弁17の開度を制御する。そし
て、給湯栓を閉じたことにより湯の供給が停止したとす
れば、給水流量Qが零に近付き、Fmin ≧Fout の関係
が成立する。この時点で、燃焼器選択手段44からの第1
燃焼器選択信号が消失するので、第1ポンプ制御手段48
が第1ポンプ12を停止させ、第1比例弁制御手段52は第
1比例弁17を閉じ、第1開閉弁制御手段46が第1開閉弁
15を閉じる。これによって、燃焼が停止される。
【0024】しかして、給湯栓を開くとその直後に燃焼
が開始され、この時点から若干の時間遅れをもって、設
定給湯温度Ts の湯が供給される。そして、必要とする
量だけ給湯した時点で給湯栓を閉じれば、燃焼が停止さ
れて元の状態に戻る。
【0025】次に、第1燃焼器13のみによる単独燃焼の
途中で、給湯量を増大させたり、あるいは、設定給湯温
度Ts を高くしたことにより、燃焼量Fout と、第1燃
焼器13の最大燃焼量F1maxとの間に、Fout >F1max
関係が成立した場合、燃焼器選択手段44は第1燃焼器選
択信号及び第2燃焼器選択信号を出力する。これらの選
択信号に応動して、緩点火制御手段50が緩点火に好適な
燃焼量信号を出力し、これによって第1比例弁制御手段
52は第1比例弁17の開度を緩点火開度に戻し、第2比例
弁制御手段53は第2比例弁27の開度を緩点火開度とし、
さらに、第2開閉弁制御手段47が第2開閉弁25を開く。
そして、第2開閉弁25を開いた後で、第2ポンプ制御手
段49が第2ポンプ22を始動させる。このとき、点火制御
手段45は点火装置18を再度作動させる。これによって、
第1燃焼器13の燃焼炎によって第2燃焼器23に着火させ
ることができる。
【0026】一方、燃焼器選択手段44から第1燃焼器選
択信号及び第2燃焼器選択信号が出力されたとき、熱量
分配制御手段51は燃焼量Fout を第1燃焼器13の燃焼量
1と、第2燃焼器23の燃焼量F2 とに分けて、その信
号を第1比例弁制御手段52及び第2比例弁制御手段53に
加える。そして、緩点火が行われた後で、第1比例弁制
御手段52は燃焼量F1 に対応した燃料油が供給されるよ
うに第1比例弁17の開度を制御し、同じく、第2比例弁
制御手段53は燃焼量F2 に対応した燃料油が供給される
ように第2比例弁27の開度を制御する。
【0027】したがって、給湯量が増大したり、あるい
は、設定給湯温度Ts が高くなった場合には、第1燃焼
器13及び第2燃焼器23を同時燃焼させてその需要に応え
ることになる。
【0028】同時燃焼中に、給湯量を減少させたり、あ
るいは、設定給湯温度Ts を低下させると、燃焼量F
out も低下する。そして、燃焼量Fout と、同時燃焼に
おいて燃焼可能な最小燃焼量F12min との間でFout
12min の関係が成立すると、燃焼器選択手段44は第2
燃焼器選択信号を消失させる。この信号消失に応動し
て、第2ポンプ制御手段49は第2ポンプ22を停止させ、
続いて、第2比例弁制御手段53は第2開閉弁25を閉じ
る。これによって、第1燃焼器13のみによる単独燃焼に
移行する。そして、燃焼量Fout が最小燃焼量Fmin
下になれば燃焼停止動作が行われる。
【0029】図3は燃焼器選択手段44の動作説明図であ
り、燃焼量Fout が第1燃焼器13の最小燃焼量Fmin
り小さい状態では、燃焼器選択手段44は信号を出力せ
ず、従って、点火動作も行われない。燃焼量Fout が最
小燃焼量Fmin より大きい状態では、燃焼器選択手段
44は第1燃焼器選択信号を出力する。このとき、緩点火
に必要な燃料油が供給されると共に、点火装置18を作動
させて燃焼が開始される。その後、燃焼量Fout が第1
燃焼器13の最大燃焼量F1maxを超えた状態になると燃
焼器選択手段44は第1燃焼器選択信号と併せて第2燃焼
器選択信号を出力する。このとき、点火装置18を作動さ
せて、第1燃焼器13の吹き消えを防止すると共に、緩点
火制御により、第1燃焼器13及び第2燃焼器23の同時燃
焼が行われる。続いて、燃焼量Fout が小さくなったこ
とにより、燃焼量Fout が同時燃焼において燃焼可能な
最小燃焼量F12min より小さい状態になれば、燃焼器
選択手段44は第2燃焼器選択信号を消失せしめる。これ
により、第1燃焼器13のみの単独燃焼に移る。
【0030】なお、一つの燃焼室内に二つの燃焼器を配
置し、燃焼量をこれらの燃焼器に分配する方法は、種々
提案されて公知であるので、その詳しい説明を省略す
る。ところで、近年は、制御装置40としてマイクロコン
ピュータを用いるのが一般的である。図4は図1に示し
た機能をマイクロコンピュータに持たせた場合の、処理
手順を示すフローチャートである。この場合、ステップ
101 にて燃焼量Fou t が最小燃焼量Fmin を超えている
か否かを判定し、超えておればステップ102で第1比例
弁17を緩点火開度にし、ステップ103 で第1開閉弁15を
開き、ステップ104 で第1ポンプ12を始動する。そし
て、ステップ105 で点火装置18を作動させて第1燃焼器
13を着火させる。
【0031】次に、ステップ106 では、燃焼量F
out が、第1燃焼器を単独燃焼させた場合の可能最大燃
焼量F1maxを超えているか否かを判定し、若し、超えて
いなければステップ107 にて燃焼量Fout が最小燃焼量
min を超えているか否かを判定し、超えておればステ
ップ108 にて燃焼量Fout に応じた燃料油を供給すべく
第1比例弁17の開度を調整する。一方、ステップ107 に
て燃焼量Fout が最小燃焼量Fmin を超えていないと判
定された場合には、ステップ109 で第1ポンプ12を停止
させ、ステップ110 で第1開閉弁15を閉じて、ステップ
101 の処理に戻る。
【0032】次に、ステップ106 で、燃焼量Fout が可
能最大燃焼量F1maxを超えていると判定された場合に
は、ステップ111 で第1比例弁17を緩点火開度に、ステ
ップ112 で第2比例弁27を緩点火開度に保ち、続いて、
ステップ113 で第2開閉弁25を開き、ステップ114 で第
2ポンプ22を始動させ、さらに、ステップ115 で点火装
置18を作動させる。これにより、第1燃焼器13の吹き消
えを防ぎながら、第1燃焼器13の燃焼炎によって第2燃
焼器23に着火させる。
【0033】次に、ステップ116 では、燃焼量Fout
第1燃焼器13分F1 と第2燃焼器23分F2 とに振り分
け、ステップ117 で燃焼量F1 に対応して第1比例弁17
の開度を制御し、ステップ118 で燃焼量F2 に対応して
第2比例弁27の開度を制御する。その後、ステップ119
では燃焼量Fout が、2台の燃焼器の同時燃焼におい
て、可能最小燃焼量F12min より小さくなったか否かを
判定し、小さくなっていなければステップ116 〜119 の
処理を繰返し、反対に、燃焼量Fout が可能最小燃焼量
12min よりも小さいと判定した場合には、ステップ12
0 にて第2ポンプ22を停止させ、さらに、ステップ121
で第2開閉弁25を閉じてステップ111 以下の処理を繰返
す。以上の処理により、図1に示した各ブロックの機能
を実現することができ、しかも、これによって、燃焼炎
の吹き消えを確実に防止することができる。なお、マイ
クロコンピュータによって図1に示した機能を実現する
ための処理手順は図4に示したものに限らず、燃料供給
系統の構成に応じて適宜変更して実施できることは言う
までもない。
【0034】なお、上記実施例においては、必要熱量F
に基いて燃焼量Fout を演算し、この燃焼量Fout と、
第1燃焼器13及び第2燃焼器23の能力とを比較して、燃
焼器選択信号を出力したが、簡易的には必要熱量Fに基
いて燃焼器選択信号を出力することも可能である。
【0035】ところで、上述した実施例では、同一構成
のガンタイプバーナ装置10及び20を用いているが、これ
らの燃料供給系統を次のように変形して実施することが
できる。
【0036】図5はその変形例を示したものである。図
中、図2と同一の符号を付したものはそれぞれ同一の要
素を示している。これは、上述したと全く同様のガンタ
イプバーナ装置10と、これを変形したガンタイプバーナ
装置20とで構成したものである。ここで、ガンタイプバ
ーナ装置20の往き油支管21は、その始端を、ガンタイプ
バーナ装置10の往き油支管11のポンプ12の下流側に接続
している。一方、ガンタイプバーナ装置20の戻り油管24
の終端を、ガンタイプバーナ装置10の比例弁17の上流側
に接続している。さらに、ガンタイプバーナ装置20の往
き油支管21には、その途中に開閉弁28を設けると共に、
その戻り油管24に第2開閉弁25及びフィルタ26を設けて
いる。
【0037】この図5に示した実施例は、燃焼量Fout
が一定値以下の場合は間欠燃焼を行い、それ以上の場合
は比例燃焼を行うものである。すなわち、燃焼量Fout
が小さい場合にはガンタイプバーナ装置10のみによる間
欠燃焼を行う。この際、第2燃焼器23への燃料油の流入
を防止するため、開閉弁28を閉じると共に、ガンタイプ
バーナ装置10の戻り油管14からガンタイプバーナ装置20
の戻り油管24の流入を阻止するために、第2開閉弁25を
閉じる。
【0038】次に、燃焼量Fout が増大した場合には、
同様にガンタイプバーナ装置10を用いるが、この場合に
は第1比例弁17を調整して比例燃焼制御を行う。
【0039】さらに、燃焼量Fout が著しく増大した場
合には、ガンタイプバーナ装置20の第2開閉弁25及び開
閉弁28を共に開にして、ガンタイプバーナ装置10,20の
両方を比例燃焼制御する。これは、ポンプを1台に減ら
して装置の簡易化及び低廉化を実現するものであるが、
この場合も、ガンタイプバーナ装置10のみの単独運転か
ら、ガンタイプバーナ装置10,20の両方を用いる同時運
転に移行する際に、緩点火制御を実施すると共に、点火
装置18を再作動させることにより、燃焼炎の吹き消えを
防止することができる。
【0040】図6はもう一つの変形例を示したものであ
る。図中、図2と同一の符号を付したものはそれぞれ同
一の要素を示している。これは、ガンタイプバーナ装置
10が戻り式圧力噴霧ノズル13を備え、ガンタイプバーナ
装置20はシンプレックスタイプの圧力噴霧ノズル23a を
有している。このうち、ガンタイプバーナ装置10は往き
油支管11にポンプ12を有し、加圧された燃料油を戻り式
圧力噴霧ノズル13に供給する。この往き油支管11の途中
に開閉弁15a が設けられている。また、戻り式圧力噴霧
ノズル13の戻り流路に接続される戻り油管14の途中に第
1開閉弁15、フィルタ16及び比例弁17が設けられる。
【0041】一方、ガンタイプバーナ装置20の往き油支
管21の始端を、ガンタイプバーナ装置10の往き油支管11
のポンプ12の下流側に接続され、その終端に圧力噴霧ノ
ズル23a を接続している。そして、往き油支管21の途中
に第2開閉弁25が取り付けられており、第2開閉弁25は
ガンタイプバーナ装置10と共にガンタイプバーナ装置20
を作動させる場合にのみ開くことになる。
【0042】この実施例は、燃焼量Fout が一定値以下
の場合はガンタイプバーナ装置10のみを間欠燃焼させ、
それ以上の場合はガンタイプバーナ装置10を比例燃焼制
御する。この場合は、圧力噴霧ノズル23a への燃料油の
流入を防止するため、開閉弁25を閉じておく。
【0043】その後、必要熱量Fが著しく増大すると、
開閉弁25を開けたまま一定燃焼させると共に、ガンタイ
プバーナ装置10を比例燃焼させる。この実施例もまた、
ポンプを1台に減らして装置の簡易化及び低廉化を実現
するものであるが、この場合も、ガンタイプバーナ装置
10のみの単独運転から、ガンタイプバーナ装置10,20の
両方を用いる同時運転に移行する際に、緩点火制御を実
施すると共に、点火装置18を再作動させることにより、
燃焼炎の吹き消えを確実に防止することができる。
【0044】なお、上記各実施例では、石油燃焼式給湯
機に適用した場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、ガス燃焼式給湯機で
あっても、一つの燃焼室内に2台の燃焼器を設置し、必
要熱量が所定値より小さい範囲では一方の燃焼器を単独
燃焼させ、必要熱量が所定値より大きい範囲に変更され
たときに一方の燃焼器の燃焼炎によって他方の燃焼器に
着火させると共に、2台の燃焼器を同時燃焼させる燃焼
装置にも、本発明を適用できることは明らかである。
【0045】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなようにこの
発明によれば、一方の燃焼器の燃焼炎によって他方の燃
焼器に着火させる緩点火制御に際して、点火装置を再作
動させるように構成したので、燃焼室内での空気量過
多、あるいは、圧力変動に起因する燃焼炎の吹き消えを
確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御装置の詳細な構成を示
すブロック図。
【図2】本発明の一実施例の概略構成図。
【図3】本発明の動作を説明するために、燃焼量に対応
する燃焼器選択状態を説明するための説明図。
【図4】本発明の一実施例の制御装置をマイクロコンピ
ュータで構成した場合の、処理手順を示すフローチャー
ト。
【図5】本発明の他の実施例の燃料供給系統の構成を示
す系統図。
【図6】本発明のもう一つ他の実施例の燃料供給系統の
構成を示す系統図。
【符号の説明】
1 熱交換器 4 燃焼ファン 10,20 ガンタイプバーナ装置 13 第1燃焼器としての戻り式圧力噴霧ノズル 15 第1開閉弁 17 第1比例弁 18 点火装置 23 第2燃焼器としての戻り式圧力噴霧ノズル 25 第2開閉弁 27 第2比例弁 40 制御装置 41 必要熱量演算手段 43 ファン回転数制御手段 44 燃焼器選択手段 45 点火制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安 永 繁 文 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユプロ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−60123(JP,A) 特開 昭56−59120(JP,A) 特開 平2−101317(JP,A) 特開 平1−137105(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 1/00 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つの燃焼室内に第1燃焼器及び第2燃焼
    器を設置し、さらに、燃焼に必要な空気を前記燃焼室内
    に送り込む燃焼ファンを設け、燃焼開始時には点火装置
    によって前記第1燃焼器を着火させ、必要熱量が所定値
    より小さい範囲では前記第1燃焼器を単独燃焼させ、前
    記必要熱量が前記所定値より小さい範囲から前記所定値
    より大きい範囲に変更されたときに前記第1燃焼器の燃
    焼炎によって前記第2の燃焼器に着火させると共に、前
    記第1燃焼器及び第2燃焼器を同時燃焼させ、かつ、前
    記燃焼ファンによる空気供給量を燃焼量に追随させる燃
    焼装置において、前記第1燃焼器の燃焼炎によって前記
    第2燃焼器に着火させる際に前記点火装置を再作動させ
    る手段を備えたことを特徴とする燃焼制御装置。
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