JPH10300067A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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Publication number
JPH10300067A
JPH10300067A JP14442397A JP14442397A JPH10300067A JP H10300067 A JPH10300067 A JP H10300067A JP 14442397 A JP14442397 A JP 14442397A JP 14442397 A JP14442397 A JP 14442397A JP H10300067 A JPH10300067 A JP H10300067A
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JP
Japan
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combustion
burners
solenoid valve
temperature
hot water
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Application number
JP14442397A
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English (en)
Inventor
Toru Tsuruta
透 鶴田
Kiyotaka Nakano
清隆 中野
Masaki Nakamura
雅紀 中村
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NIPPON UPRO KK
Toto Ltd
Original Assignee
NIPPON UPRO KK
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼切替動作時以外の燃焼中においても正確
にガス電磁弁の故障を検出できる燃焼装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 複数のバーナと、前記複数のバーナへ供
給する燃料を開始/停止する電磁弁と、前記電磁弁を開
閉することによって前記複数のバーナを必要に応じて燃
焼切替して被加熱体を燃焼制御する燃焼装置において、
設定温度、入水温度及び入水量に基づき演算される必要
燃焼量と、出湯温度、入水温度及び入水量に基づき演算
される実燃焼量との比を演算する比率演算部と、前記比
率演算部で演算された値の急変を検知する検知部と、前
記検知部により前記電磁弁の故障を判断する判断部と、
を備えたので、燃焼切替動作時以外の燃焼中において
も、ガス電磁弁がコイル断線等により閉故障した場合や
一部のバーナが途中失火した場合も判断することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のバーナの燃
焼切替動作によって被加熱体を燃焼制御する燃焼装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のバーナの燃焼切替動作によ
って被加熱体を燃焼制御する燃焼装置においては、複数
のバーナの燃焼切替動作時に要求燃焼量と実際に出力し
ている実燃焼量との差から火移り不良を検出するものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
燃焼装置では、燃焼切替動作時以外の燃焼中には、ガス
電磁弁がコイルの断線等により故障した場合や一部のバ
ーナが途中失火した場合には正確にガス電磁弁の故障を
検出できないという問題があった。
【0004】従って本発明の目的は、燃焼切替動作時以
外の燃焼中においても正確にガス電磁弁の故障を検出で
きる燃焼装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明においては、複数のバ
ーナと、前記複数のバーナへ供給する燃料を開始/停止
する電磁弁と、前記電磁弁を開閉することによって前記
複数のバーナを必要に応じて燃焼切替して被加熱体を燃
焼制御する燃焼装置において、設定温度、入水温度及び
入水量に基づき演算される必要燃焼量と、出湯温度、入
水温度及び入水量に基づき演算される実燃焼量との比を
演算する比率演算部と、前記比率演算部で演算された値
の急変を検知する検知部と、前記検知部により前記電磁
弁の故障を判断する判断部と、を備えたので、燃焼切替
動作時以外の燃焼中においても、ガス電磁弁がコイル断
線等により閉故障した場合や一部のバーナが途中失火し
た場合も判断することができる。また、熱交換器が閉塞
して空気量不足のような異常燃焼の場合は、比率演算部
で演算された値は除々に変化するため、これと区別して
判断できる。
【0006】また、複数のバーナと、前記複数のバーナ
へ供給する燃料を開始/停止する電磁弁と、前記電磁弁
を開閉することによって前記複数のバーナを必要に応じ
て燃焼切替して被加熱体を燃焼制御する燃焼装置におい
て、設定温度、入水温度及び入水量に基づき演算される
必要燃焼量と、出湯温度、入水温度及び入水量に基づき
演算される実燃焼量との比を演算する比率演算部と、前
記比率演算部で演算された値と予め設定された学習値と
を比較する比較演算部と、前記比較演算部により前記電
磁弁の故障を判断する判断部と、を備えたので、上記同
様燃焼切替動作時以外の燃焼中においても、ガス電磁弁
がコイル断線等により閉故障した場合や一部のバーナが
途中失火した場合も判断することができる。更に、前記
学習値は、前記比率演算部の出力値の変化が所定値以内
の場合に値を更新するので、学習値が更新される際に誤
った値が記憶されることを防ぐ。
【0007】また、給湯栓に湯を供給する給湯用熱交換
器と、浴槽水の追焚を行う追焚用熱交換器を同一の加熱
部にて加熱制御するとともに、前記判断部は、給湯と追
焚同時燃焼時には、前記追焚用熱交換器の前記給湯用熱
交換器からの抜熱量を加味して判断するので、一缶二水
路式給湯機の場合の給湯追焚同時燃焼時に追焚用熱交換
器に熱量が奪われても、正確にガス電磁弁がコイル断線
等により閉故障した場合や一部のバーナが途中失火した
場合も判断することができる。さらに、前記抜熱量は、
少なくとも前記必要燃焼量、浴槽水温度、浴槽水循環流
量もしくは出湯温度のいずれか1つから演算することと
したので、精度よく判断できる。
【0008】また、複数のバーナと、前記複数のバーナ
へ供給する燃料を開始/停止する電磁弁と、前記電磁弁
を開閉することによって前記複数のバーナを必要に応じ
て燃焼切替して被加熱体を燃焼制御する燃焼装置におい
て、給湯栓に湯を供給する給湯用熱交換器と、浴槽水の
追焚を行う追焚用熱交換器を同一の加熱部にて加熱制御
するとともに、追焚単独燃焼時に前記給湯熱交換器内の
湯温又は前記給湯熱交換器の温度が所定の高温状態にあ
ることを検出するための温度検出手段の出力変化によ
り、前記電磁弁の故障を判断する判断部を備えたので、
一缶二水路式給湯機における追焚単独燃焼時にも、確実
にガス電磁弁がコイル断線等により閉故障した場合や一
部のバーナが途中失火した場合も判断することができ
る。更に、前記判断部は前記複数のバーナを燃焼切替前
後の前記温度検出手段の出力差に基づき、前記電磁弁の
故障を判断する判断部を備える。また、前記判断部は、
浴槽水温度の変化が所定値以下の場合に前記電磁弁の故
障を判断することとしたので、浴槽水温度変化による温
度検出手段の誤検出を防止できる。
【0009】また、前記複数のバーナに必要な空気を供
給するファンを備え、前記複数のバーナに着火緩点火空
燃比で着火させるとともに、前記判断部により前記電磁
弁の故障を判断した際には、前記着火緩点火空燃比より
も燃料過剰の空燃比で着火させることとしたので、途中
失火等の場合は着火することができ、前記判断部により
前記電磁弁の故障を判断した際には、故障と判断された
電磁弁を使用する燃焼動作を作動禁止としたので、故障
と判断された電磁弁を修理するまでの間、安全に燃焼す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施形態に係る燃焼装
置をガス給湯機に適用したブロック図である。
【0012】上記ガス給湯機は、図示のように、給湯機
本体1、水源から給湯機本体1に水を供給するための給
水管3、及び熱交換器7で加熱された水を給湯端末に供
給するための給湯管5で給湯経路を構成している。また
浴槽19の湯を熱交換器7で加熱し循環させる風呂経路
をも備える。給水管3には、給水源からの給湯機本体1
への入水量Qを検出する水量センサ35、入水温度Tc
を検出する入水温度センサ37が設けられ、給湯管5に
は給湯栓からの出湯温度Thを検出する出湯温度センサ
39をも備える。また、給湯経路には熱交換器近傍に熱
交換器温度Tzを検出する熱交換器温度センサ41が設
けられている。また、設定温度Ts等を設定するリモコ
ン47をも備える。
【0013】一方、風呂経路には浴槽19の湯の温度T
fを検出する風呂温度センサ43、浴槽19の湯を循環
加熱するためのポンプP、浴槽経路の通水量を検知する
風呂水量センサ45が設けられている。
【0014】さらに、給湯機本体1内には、燃焼必要な
空気を燃焼部に供給するためのファン9、上記各センサ
の検出値Tc、Q、Th、Tz、Tf及び設定温度Ts
に基づき、電磁弁21、23、25、27、元電磁弁2
9、比例弁28、ポンプP及びファン9の動作を制御す
る制御部50をも備える。
【0015】また、複数のバーナで構成された4つのバ
ーナ群11、13、15、17を備えており、着火の際
必ず燃焼するバーナ群11の両端に、バーナ群13、バ
ーナ群15、バーナ群15の隣にバーナ群17が備えら
れている。
【0016】また、バーナ群11には2本のバーナ、バ
ーナ群13には4本のバーナ、バーナ群15には5本の
バーナ、バーナ群17には3本のバーナで構成され、合
計14本のバーナで構成されている。また、バーナ群1
1のバーナの上部には着火する際に必要なイグナイタ3
1、バーナ群11及びバーナ群13のバーナの上部には
燃焼状態を監視するフレームロッドセンサ33が設けら
れている。
【0017】更に、複数のバーナ群11、13、15、
17にガスを供給するためのガス供給管18が設けら
れ、ガス供給管18にはガスの供給を開始/停止するた
めの元電磁弁29、供給するガス量を可変するための比
例弁28がそれぞれ備えられている。さらにそれぞれの
バーナ群11、13、15、17にガスの供給を開始/
停止するための電磁弁21、23、25、27が備えら
れている。
【0018】上記構成において、電磁弁21のみ開状態
のバーナ2本、電磁弁23のみ開状態のバーナ4本、電
磁弁21、27が開状態のバーナ5本、電磁弁21、2
3が開状態のバーナ6本、電磁弁23、27が開状態ま
たは電磁弁21、25が開状態のバーナ7本、電磁弁2
1、23、27が開状態のバーナ9本、電磁弁21、2
5、27が開状態のバーナ10本、電磁弁21、23、
25が開状態のバーナ11本、電磁弁23、25、27
が開状態のバーナ12本、全電磁弁が開状態のバーナ1
4本の合計10通りのバーナ本数にて燃焼するように電
磁弁21、23、25、27を切替て、比例弁28の開
度を調整することにより、比例燃焼制御を行う。
【0019】使用者により給湯栓が開けられると、給水
管3を流れる水量が着火最低流量(例えば2.0リット
ル/min)以上であり、かつ、給水管3に流れる水
量、水温及び設定温度により演算された燃焼量が着火最
低燃焼量を越えていれば、元電磁弁29が開となり、フ
ァン9の回転数及び比例弁28の弁開度が緩点火ポイン
トに制御される。更に、電磁弁21、23、25、27
が要求に応じて開動作し、イグナイタ31により着火さ
れ、燃焼が開始される。
【0020】制御部50は、給湯要求熱量F1=Q×
(Ts−Tc)を演算し、更に、下記に示す演算式によ
り給湯必要熱量Fを演算して、給湯必要熱量Fに応じた
弁開度になるように比例弁28に指示する。 給湯必要熱量F=Q×(Ts−Tc)×fPID(Ts
−Th) 但し、fPIDは比例、積分、微分演算によるフィード
バック補正係数である。
【0021】次に、この状態でリモコン47の操作によ
り風呂追焚運転の指示がなされると、給湯風呂同時燃焼
状態になり、ポンプPが作動し、風呂水量センサ45が
所定流量以上検出すると制御部50は 図2の給湯−風
呂熱量分配特性図から現在の浴槽水温度Tf=a℃にお
ける分配線を求める。次に、出湯温度Thを60℃とし
て求めた分配線と給湯要求熱量F1値から出湯温度Th
=60℃での風呂F1を算出する。出湯温度Thが60
℃でない場合は、更に、求めた風呂F1から、次式によ
り最終的な風呂F1を算出し、風呂F1に応じた弁開度
になるように比例弁28に指示する。この式は、出湯温
度Thが60℃の時と出湯温度Thが40℃の時とで風
呂側熱交換器の抜熱量が24号燃焼時で2号異なること
を補正することを意味する。 風呂F1=風呂F1−2号×{(60℃−Th)/(6
0℃−40℃)}×給湯要求熱量F1/24号
【0022】更に、風呂経路の循環量を検出する風呂水
量センサ45の検出値により補正を行えば、給湯風呂同
時燃焼時の風呂抜熱量を精度よく推定することができ
る。
【0023】次に、初期着火時のバーナ切替動作を具体
的に以下に説明する。
【0024】非燃焼時から14本のバーナに着火させる
には、着火条件が成立するとまず元電磁弁29が開き、
ファン9が作動し、比例弁が所定開度に開く。ファン応
答時間(例えば緩点火回転数±300rpmまでの時
間)経過すると、所定時間(例えば0.4sec)経過
後イグナイタ31が作動し着火動作が開始される。なお
上記所定時間は、着火条件が成立時に緩点火回転数±3
00rpmの範囲内であれば0.1sec、範囲外であ
れば0.4secというように設定してもよい。イグナ
イタ31が作動し、所定時間(例えば0.1sec)経
過すると、電磁弁21が開となりバーナ群11の2本の
バーナにガスが供給された後、フレームロッドセンサ3
3により火炎検出が行われる。フレームロッドセンサ3
3により火炎検出が終了すると、非燃焼時からの着火を
行う際に初期着火バーナで行う緩点火の状態が0.3s
ec行われる。
【0025】次に、イグナイタ31の作動は停止され、
電磁弁23が開となり、バーナ群13に着火する際にバ
ーナ群13で行う緩点火の状態が0.5sec行われ、
バーナ群11及びバーナ群13での6本のバーナによる
燃焼状態になる。この動作が終了すると、電磁弁25が
開き、バーナ群15に着火する際にバーナ群15で行う
緩点火の状態が0.8sec行われ、バーナ群11、バ
ーナ群13及びバーナ群15での11本のバーナによる
燃焼状態になる。
【0026】更に、電磁弁27が開き、その後バーナ群
11を消火させる場合にバーナ群17に着火する際にバ
ーナ群17で行う緩点火の状態が0.4sec行われ、
全バーナ群での14本のバーナによる燃焼状態になる。
【0027】次に、上記バーナ切替動作において、電磁
弁25のコイルの断線等による故障や火移りの不良を判
断する動作を下記に説明する。
【0028】まず給湯機1が追焚単独燃焼中以外(給湯
単独燃焼中や給湯風呂同時燃焼中)の場合を図2に示
す。ここでは、電磁弁21、23、25、27が開状態
によるバーナ14本による燃焼中に、電磁弁25が故障
した場合を説明する。
【0029】まず、ステップS1で計算条件が成立して
いるか否かを判断する。ここで計算条件とは、比例燃焼
中であり、比例弁28の強制的な弁開度調整中でない状
態が15sec継続し、かつ給湯必要熱量F値と0.5
sec前の給湯必要熱量F値の差が3号以内、実燃焼量
Fr値と0.5sec前の実燃焼量Fr値の差が3号以
内、Thの変化が±3℃以内が連続して20sec以
上、かつ全バーナ群での14本のバーナによる燃焼状態
であることである。つまり、燃焼状態が安定しているこ
とを確認するステップである。ここで実燃焼量Fr値と
は実際の燃焼量を示すものであり、Fr=Q×(Th−
Tc)で表される。
【0030】次に、給湯と追焚の同時燃焼中か給湯単独
燃焼中かを判断する(ステップS4)。追焚単独燃焼中
の場合の動作は後述する。ここで給湯と追焚の同時燃焼
中であることは、給湯着火条件と追焚着火条件が同時に
成立していることである。追焚着火条件とは、リモコン
47により風呂追焚スイッチがオンされ、風呂水量セン
サ45の検出値により循環が確認された場合であり、給
湯と追焚の同時燃焼中とみなす。ステップS2で給湯と
追焚の同時燃焼中であると判断されると、αPV(学習
値)÷αPV(現在値)×β×γ≦0.64の状態が連
続して1分間であるか否かを判断する(ステップS
5)。0.64という値は、電磁弁25が故障すると、
バーナ14本による燃焼状態がバーナ9本による燃焼状
態になるため、9/14≒0.64であるところから使
用している。ここで、αPV(現在値)はF/Frで表
され、αPV(学習値)はその学習値である。また、α
PV(学習値)の初期値は予め設定されている値(例え
ば1.0)であり、ステップS1の計算条件成立後、α
PV(現在値)がαPV(学習値)に対して±10%以
内の時(ステップS2)、電磁弁故障は考えられないた
め、αPV(現在値)をαPV(学習値)として更新さ
れる(ステップS3)。このαPV(学習値)は停電時
のバックアップとしてEEPROM等の不揮発性記憶メ
モリに記憶させておくとよい。またステップS5のβは
給湯風呂同時燃焼中は、風呂側に熱量を奪われるために
補正する風呂補正係数であり、{給湯要求熱量F1/
(給湯要求熱量F1+風呂要求熱量F1)}で表され
る。またγはばらつき補正係数でありこの実施形態では
γ=0.9に設定している。ステップS5で、αPV
(学習値)÷αPV(現在値)×β×γ≦0.64の状
態が連続して1分間であると判断されると、電磁弁故障
カウンタが+1カウントされ(ステップS6)、電磁弁
故障カウンタが3であるか否かを判断し(ステップS
7)、電磁弁故障カウンタが3でなければ、電磁弁2
5、27を閉にし、バーナ本数を14本から6本燃焼に
移行させる。この際、αPV(現在値)をαPV6(現
在値)として演算し(ステップS9)、ステップS10
で10秒間経過すると、再び電磁弁25、27を開に
し、バーナ本数を6本から14本燃焼に移行させ(ステ
ップS11)、ステップS1に戻る。また、ステップS
9では、通常の着火時よりも燃料過剰の空燃比で着火さ
せることにより、火移り不良であった場合の対応をと
る。
【0031】また、ステップS5で、αPV(学習値)
÷αPV(現在値)×β×γ≦0.64の状態が1分間
連続しない場合は、累積燃焼時間が10時間を超えたか
否かを判断し(ステップS12)、超えていればαPV
(現在値)をαPV(学習値)として値を更新する(ス
テップS13)。これは各センサ等の検出値の経年的な
変化に対応するためである。αPV(学習値)が更新さ
れると、累積燃焼時間はリセットされ、同様に電磁弁故
障カウンタをリセットする(ステップS14)。
【0032】更に、ステップS5で電磁弁故障カウンタ
が3であれば、ステップS7で演算したαPV6(現在
値)とαPV(現在値)を比較して(ステップS1
5)、その差が10%以上であれば、明らかに電磁弁2
5の故障であるため、電磁弁故障エラーとして使用者に
報知し(ステップS16)、全てをロックアウトする
(ステップS17)。ステップS15でαPV6(現在
値)とαPV(現在値)を比較して、その差が10%以
上でなければ、αPV(学習値)をαPV(現在値)に
更新する(ステップS18)。またステップS17で故
障と判断された電磁弁を使用する燃焼動作をロックアウ
ト(動作禁止)とするように構成してもよい。
【0033】ステップS4で、給湯単独燃焼中であると
判断されると、αPV(学習値)÷αPV(現在値)≦
0.64の状態が連続して1分間であるか否かを判断す
る(ステップS19)。ステップS19で、αPV(学
習値)÷αPV(現在値)≦0.64の状態が連続して
1分間であると判断されると、電磁弁故障カウンタが+
1カウントされる(ステップS6)。また、ステップS
19で、αPV(学習値)÷αPV(現在値)≦0.6
4の状態が連続して1分間しない場合は、累積燃焼時間
が10時間を超えたか否かを判断し(ステップS1
2)、超えていればαPV(現在値)をαPV(学習
値)として値を更新する(ステップS13)。αPV
(学習値)が更新されると、累積燃焼時間はリセットさ
れ、同様に電磁弁故障カウンタをリセットする(ステッ
プS14)。
【0034】また本発明の他の実施形態として、ステッ
プS5でαPV(現在値)の値が所定値以上変化したか
否かを判断するように構成してもよい。この際、上記で
説明したαPV(学習値)を用いることなく、電磁弁の
故障を判断することができる。
【0035】次に、追焚単独燃焼中の場合の電磁弁の故
障を検出する動作を図4に示す。
【0036】追焚7本燃焼要求が有るか否かを判断し
(ステップS20)、要求があれば電磁弁23のみ開に
してバーナ4本で1分間最小燃焼状態にて燃焼させる
(ステップS21)。その際、熱交換器温度センサの検
出温度TzをTz4に代入する(ステップS22)。更
に、風呂温度センサの検出温度TfをTf4に代入する
(ステップS23)。そして、バーナ切替動作により電
磁弁23、27を開にしてバーナ7本で1分間最小燃焼
状態にて燃焼させる(ステップS24)。その際、熱交
換器温度センサの検出温度TzをTz7に代入する(ス
テップS25)。更に、風呂温度センサの検出温度Tf
をTf7に代入する(ステップS26)。
【0037】ステップS27では、Tf7とTf4の差
が2℃以内か否かを判断する。2℃以内であれば、熱交
換器温度センサの検出温度Tzに影響を与える風呂温度
センサの検出温度Tfの変動は小として、Tz7とTz
4の差が4℃以内か否かを判断する(ステップS2
8)。4℃以内であれば、電磁弁故障カウンタを+1カ
ウントする(ステップS29)。ステップS30で電磁
弁故障カウンタが3であるか否かを判断し、電磁弁故障
カウンタが3でなければステップS20に戻る。電磁弁
故障カウンタが3であれば、電磁弁25あるいは電磁弁
27の故障であり、電磁弁故障エラーとして使用者に報
知し(ステップS31)、全動作をロックアウトする
(ステップS32)。またステップS27で、Tf7と
Tf4の差が2℃以内でない場合やステップS28で、
Tz7とTz4の差が4℃以内でない場合は電磁弁故障
カウンタをリセットし(ステップS33)、ステップS
20に戻る。この後、ステップS24またはステップS
38でバーナ7本またはバーナ5本による燃焼状態に移
行する場合は、通常の着火時よりも燃料過剰の空燃比で
着火させることにより、火移り不良であった場合の対応
をとる。
【0038】ステップS20で追焚7本燃焼要求がない
場合、追焚5本燃焼要求が有るか否かを判断し(ステッ
プS34)、要求があれば電磁弁21のみ開にしてバー
ナ2本で1分間最小燃焼状態にて燃焼させる(ステップ
S35)。その際、熱交換器温度センサの検出温度Tz
をTz2に代入する(ステップS36)。更に、風呂温
度センサの検出温度TfをTf2に代入する(ステップ
S37)。そして、バーナ切替動作により電磁弁21、
27を開にしてバーナ5本で1分間最小燃焼状態にて燃
焼させる(ステップS38)。その際、熱交換器温度セ
ンサの検出温度TzをTz5に代入する(ステップS3
9)。更に、風呂温度センサの検出温度TfをTf5に
代入する(ステップS40)。
【0039】ステップS41では、Tf5とTf2の差
が2℃以内か否かを判断する。2℃以内であれば、Tz
5とTz2の差が6℃以内か否かを判断する(ステップ
S42)。6℃以内であれば、ステップS29を実行す
る。またステップS27で、Tf5とTf2の差が2℃
以内でない場合やステップS28で、Tz5とTz2の
差が6℃以内でない場合は電磁弁故障カウンタをリセッ
トし(ステップS43)、ステップS20に戻る。
【0040】なお上記実施の形態ではバーナ群が4つの
場合について説明したが、バーナ群を複数備え、切替燃
焼を行う場合は、本発明を適用できることは言うまでも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る燃焼装置のブロック
図。
【図2】給湯−風呂熱量分配特性を示す図。
【図3】本発明の一実施形態に係る電磁弁故障検出のフ
ロー図。
【図4】本発明の他の実施形態に係る電磁弁故障検出の
フロー図。
【符号の説明】
7…熱交換器 9…ファン 11、13、15、17…バーナ群 18…ガス供給管 21、23、25、27…電磁弁 28…比例弁 29…元電磁弁 35…水量センサ 37…入水温度センサ 39…出湯温度センサ 41…熱交換器温度センサ 43…風呂温度センサ 45…風呂水量センサ 47…リモコン 50…制御部
フロントページの続き (72)発明者 中村 雅紀 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバーナと、前記複数のバーナへ供
    給する燃料を開始/停止する電磁弁と、前記電磁弁を開
    閉することによって前記複数のバーナを必要に応じて燃
    焼切替して被加熱体を燃焼制御する燃焼装置において、 設定温度、入水温度及び入水量に基づき演算される必要
    燃焼量と、出湯温度、入水温度及び入水量に基づき演算
    される実燃焼量との比を演算する比率演算部と、 前記比率演算部で演算された値の急変を検知する検知部
    と、 前記検知部により前記電磁弁の故障を判断する判断部
    と、 を備えることを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 複数のバーナと、前記複数のバーナへ供
    給する燃料を開始/停止する電磁弁と、前記電磁弁を開
    閉することによって前記複数のバーナを必要に応じて燃
    焼切替して被加熱体を燃焼制御する燃焼装置において、 設定温度、入水温度及び入水量に基づき演算される必要
    燃焼量と、出湯温度、入水温度及び入水量に基づき演算
    される実燃焼量との比を演算する比率演算部と、 前記比率演算部で演算された値と予め設定された学習値
    とを比較する比較演算部と、 前記比較演算部により前記電磁弁の故障を判断する判断
    部と、 を備えることを特徴とする燃焼装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の燃焼装置において、 前記学習値は、前記比率演算部の出力値の変化が所定値
    以内の場合に値を更新することを特徴とする燃焼装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2記載の燃焼装置において、 給湯栓に湯を供給する給湯用熱交換器と、浴槽水の追焚
    を行う追焚用熱交換器を同一の加熱部にて加熱制御する
    とともに、 前記判断部は、給湯と追焚同時燃焼時には、前記追焚用
    熱交換器の前記給湯用熱交換器からの抜熱量を加味して
    判断することを特徴とする燃焼装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の燃焼装置において、 前記抜熱量は、少なくとも前記必要燃焼量、浴槽水温
    度、浴槽水循環流量もしくは出湯温度のいずれか1つか
    ら演算することを特徴とする燃焼装置。
  6. 【請求項6】 複数のバーナと、前記複数のバーナへ供
    給する燃料を開始/停止する電磁弁と、前記電磁弁を開
    閉することによって前記複数のバーナを必要に応じて燃
    焼切替して被加熱体を燃焼制御する燃焼装置において、 給湯栓に湯を供給する給湯用熱交換器と、浴槽水の追焚
    を行う追焚用熱交換器を同一の加熱部にて加熱制御する
    とともに、 追焚単独燃焼時に前記給湯熱交換器内の湯温又は前記給
    湯熱交換器の温度が所定の高温状態にあることを検出す
    るための温度検出手段の出力変化により、前記電磁弁の
    故障を判断する判断部を備えたことを特徴とする燃焼装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の燃焼装置において、 前記判断部は前記複数のバーナを燃焼切替前後の前記温
    度検出手段の出力差に基づき、前記電磁弁の故障を判断
    する判断部を備えたことを特徴とする燃焼装置。
  8. 【請求項8】 請求項6、7記載の燃焼装置において、 前記判断部は、浴槽水温度の変化が所定値以下の場合に
    前記電磁弁の故障を判断することを特徴とする燃焼装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1及至8記載の燃焼装置におい
    て、 前記複数のバーナに必要な空気を供給するファンを備
    え、前記複数のバーナに着火緩点火空燃比で着火させる
    とともに、前記判断部により前記電磁弁の故障を判断し
    た際には、前記着火緩点火空燃比よりも燃料過剰の空燃
    比で着火させることを特徴とする燃焼装置。
  10. 【請求項10】 請求項1及至8記載の燃焼装置におい
    て、 前記判断部により前記電磁弁の故障を判断した際には、
    故障と判断された電磁弁を使用する燃焼動作を作動禁止
    としたことを特徴とする燃焼装置。
JP14442397A 1997-04-25 1997-04-25 燃焼装置 Withdrawn JPH10300067A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013164175A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Noritz Corp 燃焼装置
JP2017198416A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 リンナイ株式会社 給湯装置

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JP2013164175A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Noritz Corp 燃焼装置
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