JP3371424B2 - 共鳴音付加装置 - Google Patents

共鳴音付加装置

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JP3371424B2 JP28939690A JP28939690A JP3371424B2 JP 3371424 B2 JP3371424 B2 JP 3371424B2 JP 28939690 A JP28939690 A JP 28939690A JP 28939690 A JP28939690 A JP 28939690A JP 3371424 B2 JP3371424 B2 JP 3371424B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
「産業上の利用分野」 本発明は電子楽器等から出力されるモノラル信号に対
して音像定位と共鳴音を付加する共鳴音付加装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
「従来の技術」 第8図は本出願人が先に提案した残響音付加装置に使
用する残響音形成部分の基本構成例を示すブロック図で
ある。この図において、入力楽音信号MSは、バンドパス
フィルタ(以下、BPFという)、ハイパスフィルタ(以
下、HPFという)、ローパスフィルタ(以下、LPFとい
う)に共通に入力され、これらのフィルタBPF,HPF,LPF
において3つの周波数帯域に分離されて残響音形成回路
REV・G1〜REV・G3に供給される。 次に、残響音形成回路REV・G1〜REV・G3は、各周波数
帯域に分割された入力楽音信号により、遅延時間の長さ
や振幅の異なる残響音信号REV1〜REV3を独立して形成し
て出力する。 この残響音信号REV1〜REV3は、ミキシング回路MIXに
おいてミキシングされ、サウンドシステムSSから入力楽
音に対する残響音として発音される。 尚、上述した技術の詳細については、実公平1−1232
0号公報を参照されたい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上述した従来の残響音付加装置において
は、電子楽器等から発生される楽音に対して残響音を付
加してコンサートホールや一般家庭の室内で演奏されて
いるかのような感じをもたせるようにすることを目的と
している。即ち、演奏場所の残響の忠実なシミュレート
を目的としている。 従って、電子楽器において自然楽器の構成をシミュレ
ートした場合の共鳴効果を実現することができないとい
う欠点があった。特に、ピアノの響板のようにかなり大
きく、しかも複雑な周波数特性を有する共鳴系による広
がり感のある音場を実現することができないという欠点
があった。 本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、簡単
な構成で複雑な周波数特性を有する共鳴系による広がり
感のある音場を実現することができる共鳴音付加装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
「課題を解決するための手段」 請求項1記載の発明は、複数のモノラルの波形信号を
複数のチャンネルの波形信号として音像定位させる音像
定位手段と、前記複数のチャンネルの波形信号をそれぞ
れ複数の帯域毎の波形信号に分割する帯域分割手段と、
該帯域分割手段から出力される複数の帯域毎の波形信号
をそれらの帯域毎に遅延量を制御して効果を付加する効
果付加手段と、基音に対応する前記帯域の波形信号に対
しては小さく、高域の波形信号に対しては大きく変調さ
れるよう前記効果付加手段における遅延量を制御する変
調手段と、前記各チャンネル毎に前記複数の帯域に分割
され効果が付加された波形信号のレベルを制御するとと
もに混合する混合手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0005】 また、請求項2記載の発明は、複数のモノラルの波形
信号を複数のチャンネルの波形信号として音像定位させ
る音像定位手段と、該音像定位手段から出力される複数
のチャンネルの波形信号をそれぞれ複数の波形信号に分
配して各チャンネル毎に出力するものであり、該分配さ
れる複数の波形信号毎に遅延量を制御して効果を付加す
る効果付加手段と、該効果付加手段から前記各チャンネ
ル毎に複数分配出力される波形信号からそれぞれ所定の
帯域の波形信号を分割するとともに当該分割された周波
数帯域の波形信号を出力する複数の帯域分割手段と、基
音に対応する周波数帯域が分割される前記分配した波形
信号に対しては小さく、高い周波数帯域が分割される前
記分配した波形信号に対しては大きく変調されるよう前
記効果付加手段における遅延量を制御する変調手段と、
前記各チャンネル毎に前記所定の帯域の波形信号が分割
された複数の波形信号のレベルを制御するとともに混合
する混合手段とを具備することを特徴としている。
【0006】 「作用」 請求項1記載の発明によれば、まず、複数のモノラル
の波形信号は、音像定位手段において、複数のチャンネ
ルの波形信号として音像定位させられた後、帯域分割手
段において、それぞれ複数の帯域毎の波形信号に分割さ
れる。 次に、帯域分割手段から出力された複数の帯域毎の波
形信号は、効果付加手段において、それぞれそれらの帯
域毎に遅延量が制御させられて効果が付加される。この
とき、変調手段は、基音に対応する帯域の波形信号に対
しては小さく、高域の波形信号に対しては大きく変調さ
れるよう効果付加手段における遅延量を制御する。 そして、効果付加手段の出力信号は、それぞれ混合手
段において、各チャンネル毎にレベルが制御されるとと
もに混合される。 これにより、各チャンネル毎に複数のモノラルの波形
信号に対して音像定位と所定の効果が付加され、自然楽
器の共鳴特性を忠実にシミュレートした広がり感のある
音場が得られる。
【0007】 また、請求項2記載の発明によれば、まず、複数のモ
ノラルの波形信号は、複数の帯域分割手段において、そ
れぞれ複数の帯域の波形信号に分割された後、効果付加
手段において、それぞれ複数の波形信号に分配され、こ
の複数の波形信号毎に遅延量が制御させられて効果が付
加される。次に、効果付加手段から各チャンネル毎に複
数分配出力される波形信号は、複数の帯域分割手段にお
いて、それぞれ所定の帯域の波形信号に分割され、当該
分割された周波数帯域の波形信号が出力される。 このとき、変調手段は、基音に対応する周波数帯域が
分割される前記分配した波形信号に対しては小さく、高
い周波数帯域が分割される前記分配した波形信号に対し
ては大きく変調されるよう効果付加手段における遅延量
を制御する。 その後、混合手段において、チャンネル毎に前記所定
の帯域の波形信号が分割された複数の波形信号のレベル
が制御されるとともに混合される。 これにより、各チャンネル毎に複数のモノラルの波形
信号に対して音像定位と所定の効果が付加され、自然楽
器の共鳴特性を忠実にシミュレートした広がり感のある
音場が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
「実施例」 以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明
する。第1図は本発明の第1の実施例による共鳴音付加
装置の構成を示すブロック図である。 この図において、1および2はそれぞれ図示せぬ電子
楽器のキーボードの押鍵に応じてパンされたアナログの
LチャンネルおよびRチャンネルのオーディオ信号がそ
れぞれ入力されるオーディオ信号入力端子、3および4
はそれぞれLチャンネルおよびRチャンネルのオーディ
オ信号をディジタルのオーディオデータにそれぞれ変換
するA/D変換器である。尚、入力端子1および2からデ
ィジタル音源の波形メモリ等に記憶ざれた楽音データを
入力する場合には、A/D変換器3および4は必要ない。 また、5はA/D変換器3および4から出力されるオー
ディオデータを加算する加算器、6は加算器5の出力デ
ータに係数0.5を乗算する乗算器であり、この出力がC
(センタ)チャンネルのオーディオデータとなる。そし
て、上述した構成要素3〜6は、複数のモノラルのオー
ディオ信号を複数系列に音像定位させる音像定位手段7
を構成している。
【0009】 さらに、8a〜8cはそれぞれ互いに遮断周波数あるいは
中心周波数が異なるLPF、HPFおよび複数のBPF1〜BPFn-2
から構成される帯域分割手段であり、各チャンネル毎に
オーディオデータを複数の帯域、例えば、第2図に示す
ように、8つの帯域のオーディオデータに分割する。各
フィルタLPF、HPFおよび複数のBPF1〜BPFn-2は、例え
ば、FIRフィルタあるいはIIRフィルタ等のディジタルフ
ィルタによって構成されている。 加えて、9は帯域分割手段8a〜8cの各フィルタから出
力されるデータに共鳴音の効果を付加する効果付加手段
であり、帯域分割手段8a〜8cそれぞれが有するフィルタ
の数と同数、今の場合、8個のディレイ(以下、DELAY
という)からなるDELAY群10a〜10cと、各DELAYの遅延時
間を可変する低周波発振器(以下、LFOという)群11と
から構成されている。各DELAYは、RAMあるいはシフト、
レジスタ等のディジタルメモリによって構成され、図示
せぬ制御装置から出力されるクロックパルスに従って所
定周期で各フィルタの出力データをサンプリングしたデ
ータを第3図および第4図に示すように、アドレスの低
位から高位に向けて順次書き込むものである。
【0010】 そして、第4図に示すように、各LFOの出力データに
よって各DELAYの読み出しアドレスの変調を行うことに
より、帯域分割手段8a〜8cの各フィルタから出力される
データに共鳴音の効果を付加することができる。各LFO
は、第5図に示すように、3相の低局波データ、例え
ば、0〜1Hzの低周波データを発生する。これらの低周
波データの周期Tおよび振幅Aは各帯域によって異な
る。特に、基音に対応したLPFの出力データに対してあ
まり大きい変調をかけると自然楽器音からかけ離れた楽
音になってしまうので、LPFの出力データには少ない変
調を、高域のBPFおよびHPFの出力データには大きい変調
をかけるようにする。これにより、音場の広がり感が出
る。
【0011】 また、12a〜12cはそれぞれ各DELAYの出力データの各
帯域毎のゲインのバランスを調整するゲイン調整手段で
あり、それぞれ図示せぬ制御装置から出力される周波数
特性バランス信号SfL、SfRおよびSfCによって各帯域毎
に乗算器の乗算係数が制御されて出力ゲインのバランス
が調整される。13a〜13cはそれぞれゲイン調整手段12a
〜12cの各乗算器の出力データを混合する混合手段であ
る。 さらに、14a〜14cはぞれぞれ混合手段13a〜13cの出力
データをアナログのオーディオ信号に変換するD/A変換
器、15a〜15cはそれぞれD/A変換器14a〜14cの出力信号
を増幅する増幅器、16a〜16cはそれぞれ増幅器15a〜15c
の出力信号を楽音に変換するスピーカである。
【0012】 このような構成において、まず、演奏者が図示せぬ電
子楽器のキーボードを用いて演奏すると、その押鍵に応
じてパンされたアナログのLチャンネルおよびRチャン
ネルのオーディオ信号がそれぞれオーディオ信号入力端
子1および2から入力される。 これにより、LチャンネルおよびRチャンネルのオー
ディオ信号は、A/D変換器3および4においてディジタ
ルのオーディオデータにそれぞれ変換された後、A/D変
換器3から出力されたオーディオデータは、帯域分割手
段8aに入力されると共に、加算器5に入力され、A/D変
換器4から出力されたオーディオデータは、帯域分割手
段8bに入力されると共に、加算器5に入力される。そし
て、加算器5に入力されたLチャンネルのオーディオデ
ータとRチャンネルのオーディオデータは、加算された
後、乗算器6において係数0.5と乗算される。これによ
り、Cチャンネルのオーディオデータが生成される。そ
して、このCチャンネルのオーディオデータは、帯域分
割手段8cに入力される。
【0013】 次に、Lチャンネル、RチャンネルおよびCチャンネ
ルのそれぞれオーディオデータは、それぞれ帯域分割手
段8a〜8c、DELAY群10a〜10c、ゲイン調整手段12a〜12
c、混合手段13a〜13c、D/A変換器14a〜14c、増幅器15a
〜15cを経てスピーカ16a〜16cからそれぞれ楽音として
出力されるが、各チャンネルの動作はほぼ同一であるの
で、以下においてはLチャンネルの動作についてのみ説
明し、RチャンネルおよびCチャンネルそれぞれの動作
についてはその説明を省略する。
【0014】 A/D変換器3から出力されたLチャンネルのオーディ
オデータは、帯域分割手段8aに入力され、第2図に示す
各フィルタの特性に応じて8つのオーディオデータに分
割される。そして、8つのオーディオデータは、それぞ
れDELAY群10aの各帯域に対応したDELAYに入力され、図
示せぬ制御装置から出力されるクロックパルスに従って
所定周期でサンプリングされて内部のディジタルメモリ
に第3図および第4図に示すように、アドレスの低位か
ら高位に向けて順次書き込まれる。
【0015】 次に、各DELAYに書き込まれたオーディオデータは、
第4図に示すように、LFO群11の各LFOの出力データ(第
5図参照)によって読み出される。これにより、帯域分
割手段8aの各フィルタから出力されるデータに共鳴音の
効果が付加される。 そして、各DELAYから読み出されたデータは、ゲイン
調整手段12aの各帯域に対応した乗算器に入力される。
この時、図示せぬ制御装置から出力される周波数特性バ
ランス信号SfLによって各帯域毎に乗算器の乗算係数が
制御されるので、Lチャンネルのオーディオデータの各
帯域毎に出力ゲインのンバランスが調整される。
【0016】 次に、ゲイン調整手段12aの各乗算器の出力データ
は、混合手段13aにおいて混合されて共鳴音の効果が付
加されたLチャンネルのオーディオデータとなる。この
オーディオデータは、D/A変換器14aにおいてアナログの
オーディオ信号に変換された後、増幅器14aにおいて増
幅されてスピーカ16aからLチャンネルの楽音として出
力される。
【0017】 次に、本発明の第2の実施例について説明する。第6
図は本発明の第2の実施例による共鳴音付加装置の構成
を示すブロック図である。この図において、第1図の各
部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省
略する。第6図において、17は音像定位手段7から出力
されるLチャンネル、RチャンネルおよびCチャンネル
のオーディオデーデータに共鳴音の効果を付加する効果
付加手段である。効果付加手段17において、18a〜18cは
それぞれオーディオデータを所定時間遅延するDELAYで
あり、互いに異なる時間遅延された複数のオーディオデ
ータが出力される複数の出力タップを有しており、各出
力タップの遅延時間がLFO群11の各LFOによって可変され
る。その変調方法については上述した第1の実施例と同
様であるので、その説明を省略する。そして、各DELAY
の各出力タップから出力されたオーディオデータは、帯
域分割手段8a〜8cに入力される。
【0018】 このような構成において、まず、演奏者が図示せぬ電
子楽器のキーボードを用いて演奏すると、その押鍵に応
じてパンされたアナログのLチャンネルおよびRチャン
ネルのオーディオ信号がそれぞれオーディオ信号入力端
子1および2から入力される。 これにより、LチャンネルおよびRチャンネルのオー
ディオ信号は、A/D変換器3および4においてディジタ
ルのオーディオデータにそれぞれ変換された後、A/D変
換器3から出力されたオーディオデータは、DELAY18aに
入力されると共に、加算器5に入力され、A/D変換器4
から出力されたオーディオデータは、DELAY18bに入力さ
れると共に、加算器5に入力される。そして、加算器5
に入力されたLチャンネルのオーディオデータとRチャ
ンネルのオーディオデータは、加算された後、乗算器6
において係数0.5と乗算される。これにより、Cチャン
ネルのオーディオデータが生成される。そして、このC
チャンネルのオーディオデータは、DELAY18cに入力され
る。
【0019】 次に、Lチャンネル、RチャンネルおよびCチャンネ
ルのそれぞれオーディオデータは、それぞれDELAY18a〜
18c、帯域分割手段8a〜8c、ゲイン調整手段12a〜12c、
混合手段13a〜13c、D/A変換器14a〜14c、増幅器15a〜15
cを経てスピーカ16a〜16cからそれぞれ楽音として出力
されるが、各チャンネルの動作はほぼ同一であるので、
以下においてはLチャンネルの動作についてのみ説明
し、RチャンネルおよびCチャンネルそれぞれの動作に
ついてはその説明を省略する。 A/D変換器3から出力されたLチャンネルのオーディ
オデータは、DELAY18aに入力され、図示せぬ制御装置か
ら出力されるクロックパルスに従って所定周期でサンプ
リングされて内部のディジタルメモリに第3図および第
4図に示すように、アドレスの低位から高位に向けて順
次書き込まれる。
【0020】 次に、DELAY18aに書き込まれたオーディオデータは、
第4図に示すように、LFO群11の各LFOの出力データ(第
5図参照)によって各出力タップから読み出され、これ
により、出力タップから出力される各オーディオデータ
に共鳴音の効果が付加される。 そして、共鳴音の効果が付加された各オーディオデー
タは、帯域分割手段8aに入力され、第2図に示す各フィ
ルタの特性に応じて8つのオーディオデータに分割され
る。 そして、8つのオーディオデータは、それぞれゲイン
調整手段12aの各帯域に対応した乗算器に入力される。
この時、図示せぬ制御装置から出力される局波数特性バ
ランス信号SfLによって各帯域毎に乗算器の乗算係数が
制御されるので、Lチャンネルのオーディオデータの各
帯域毎に出力ゲインのバランスが調整される。
【0021】 次に、ゲイン調整手段12aの各乗算器の出力データ
は、混合手段13aにおいて混合されて共鳴音の効果が付
加されたLチャンネルのオーディオデータとなる。この
オーディオデータは、D/A変換器14aにおいてアナログの
オーディオ信号に変換された後、増幅器14aにおいて増
幅されてスピーカ16aからLチャンネルの楽音として出
力される。
【0022】 以上説明したように、本発明の実施例によれば、電子
楽器において自然楽器の構成をシミュレートした場合の
共鳴効果を実現することができる。従って、複数の出力
を有することにより、共鳴効果が斯待できる。また、音
像の定位も設定できるので、例えば、ピアノの響板など
のある程度の大きさを有し、かつ、複雑な周波数特性を
有する共鳴系の実現などに有利である。 さらに、パン入力に対してマルチチャンネル出力が可
能となる。加えて、マルチチャンネルサンプリングする
ことなく、広がり感のある音場が得られる。 また、周波数帯域別に広がり感が制御可能となる。
【0023】 尚、上述した第1および第2の実施例においては、音
像定位手段7は、Lチャンネルのオーディオ信号とRチ
ャンネルのオーディオ信号との平均からCチャンネルの
オーディオデータを求めて3チャンネルとする例を示し
たが、この音像定位手段7を、例えば、入力バランスを
考慮して第7図に示すような構成にしてもよい。この場
合にはLFO群11も4相の低周波データを出力する構成に
する。 また、上述した第1および第2の実施例においては、
帯域分割手段8a〜8cの各フィルタの特性が固定されてい
る例を示したが、これらの特性を図示せぬ電子楽器のキ
ーコードに依存して変更されるようにしてもよい。但
し、各フィルタの特性を厳密にキーコードに対応させて
しまうと、他のチャンネルから漏れてきた高周波の信号
をLPFによってカットしてしまう場合があるので、ある
程度の自由度を持たせる必要がある。
【0024】
【発明の効果】
「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で
周波数帯域毎に遅延量が可変となる変調制御がなされ、
また信号レベルが制御されるので、自然楽器の共鳴系、
例えば、ピアノの響板のような複雑な周波数特性を有す
る共鳴系を忠実にシミュレートした広がり感のある音場
を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例による共鳴音付加装置の
構成を示すブロック図、第2図は帯域分割手段8の特性
の一例を示す図、第3図および第4図は共に効果付加手
段9の動作を説明するための図、第5図はLFO群11から
出力される低周波データの波形の一例を示す図、第6図
は本発明の第2の実施例による共鳴音付加装置の構成を
示すブロック図、第7図は音像定位手段7の他の構成例
を示す図、第8図は従来の残響音付加装置に使用する残
響音形成部分の基本構成例を示すブロック図である。 7……音像定位手段、8a〜8c……帯域分割手段、9,17…
…効果付加手段、13a〜13c……混合手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−203496(JP,A) 特開 昭54−156519(JP,A) 特開 昭63−60700(JP,A) 特開 昭57−116500(JP,A) 特開 昭50−87602(JP,A) 特公 昭62−55158(JP,B2) 特公 昭56−21160(JP,B2) 特公 昭55−13040(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04S 5/00 G10K 15/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のモノラルの波形信号を複数のチャン
    ネルの波形信号として音像定位させる音像定位手段と、 前記複数のチャンネルの波形信号をそれぞれ複数の帯域
    毎の波形信号に分割する帯域分割手段と、 該帯域分割手段から出力される複数の帯域毎の波形信号
    をそれらの帯域毎に遅延量を制御して効果を付加する効
    果付加手段と、 基音に対応する前記帯域の波形信号に対しては小さく、
    高域の波形信号に対しては大きく変調されるよう前記効
    果付加手段における遅延量を制御する変調手段と、 前記各チャンネル毎に前記複数の帯域に分割され効果が
    付加された波形信号のレベルを制御するとともに混合す
    る混合手段と を具備することを特徴とする共鳴音付加装置。
  2. 【請求項2】複数のモノラルの波形信号を複数のチャン
    ネルの波形信号として音像定位させる音像定位手段と、 該音像定位手段から出力される複数のチャンネルの波形
    信号をそれぞれ複数の波形信号に分配して各チャンネル
    毎に出力するものであり、該分配される複数の波形信号
    毎に遅延量を制御して効果を付加する効果付加手段と、 該効果付加手段から前記各チャンネル毎に複数分配出力
    される波形信号からそれぞれ所定の帯域の波形信号を分
    割するとともに当該分割された周波数帯域の波形信号を
    出力する複数の帯域分割手段と、 基音に対応する周波数帯域が分割される前記分配した波
    形信号に対しては小さく、高い周波数帯域が分割される
    前記分配した波形信号に対しては大きく変調されるよう
    前記効果付加手段における遅延量を制御する変調手段
    と、 前記各チャンネル毎に前記所定の帯域の波形信号が分割
    された複数の波形信号のレベルを制御するとともに混合
    する混合手段と を具備することを特徴とする共鳴音付加装置。
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