JP3371339B2 - ミューティング信号の形成回路 - Google Patents

ミューティング信号の形成回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、IC化に好適なミュ
ーティング信号の形成回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、FM受信機には、ミューティン
グ回路が設けられ、放送波の受信レベルが低く、オーデ
ィオ信号を復調してもS/Nが悪くて聴取に適さないと
きには、オーディオ信号系をミューティングするように
されている。また、放送波に同調していないとき、すな
わち、局間のときにも、中間周波アンプのリミッタによ
りリミッタノイズが出力されてしまうので、やはりミュ
ーティングがかかるようにされている。
【0003】図5は、そのようなFM受信回路の中間周
波信号系の基本的な構成を示すもので、鎖線で示した範
囲が1チップIC化される。そして、FM中間周波フィ
ルタ用のセラミックフィルタCFからFM中間周波信号S
IFが取り出され、この信号SIFが、中間周波アンプの初
段を構成する差動アンプ1を通じ、さらに、後段の中間
周波アンプ2を通じてFM復調回路3に供給されてオー
ディオ信号が復調され、このオーディオ信号が、低周波
アンプ4を通じてスピーカSPに供給されるまた、このと
き、中間周波アンプ2から中間周波信号SIFの一部が取
り出され、この信号SIFがダイオードD5 により検波さ
れて中間周波信号SIFのレベルに比例したレベルの直流
電圧V5 が取り出される。そして、この電圧V5 は、こ
れに含まれる中間周波成分がコンデンサC6 により除去
されてからローパスフィルタ6及びドライブアンプ7を
通じてアンプ4にミューティング信号として供給され
る。
【0004】こうして、電圧V5 が所定のレベルVTH以
上のとき、すなわち、受信した放送波が所定のレベル以
上のときには、アンプ4の動作が許可されてミューティ
ングはオフとされる。しかし、電圧V5 が所定のレベル
VTH以下のとき、すなわち、受信した放送波が所定のレ
ベル以下のときには、アンプ4の動作が禁止されてミュ
ーティングがオンとされる。
【0005】したがって、受信レベルが低く聴取に適さ
ないような放送、あるいは局間では、ミューティングが
かかることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、中間周波ア
ンプ2からダイオードD5 に供給される中間周波信号S
IFには、一般にノイズが重畳しているので、この信号S
IFを検波して得た直流電圧V5 には、ノイズ成分が含ま
れている。
【0007】そして、このようなノイズ成分の含まれて
いる直流電圧V5 を、そのままミューティング信号とし
てアンプ4に供給すると、アンプ4においてミューティ
ングを行うトランジスタが、完全なオン状態及びオフ状
態以外に能動状態にもなり、アンプ4においてオーディ
オ信号が、そのノイズ成分により、いわば振幅変調され
るような状態になるので、アンプ4から出力されるオー
ディオ信号のS/Nが劣化したり、歪みが増加したりし
てしまう。
【0008】このため、ダイオードD5 の後段にリップ
ルフィルタ(ローパスフィルタ)6が設けられ、直流電
圧V5 に含まれるノイズ成分を除去するようにされてい
る。
【0009】ところが、このフィルタ6は、オーディオ
帯域のノイズ成分を除去する必要があるので、フィルタ
6のリップル除去用コンデンサC6 として、比較的大き
な容量、例えば0.1 μFのコンデンサが必要とされてし
まう。
【0010】そして、このように大きな容量のコンデン
サC6 は、1チップIC化することはできず、ICに外
付けすることになるので、ICの外部接続端子(ピン)
が増えてしまう。
【0011】また、一般に、ICにおいてアナログ信号
を処理する場合、そのアナログ信号を不平衡信号の状態
で処理するよりも平衡信号の状態で処理するほうが、処
理が容易になるとともに、特性が良くなる。このため、
図5の回路においては、セラミックフィルタCFからの中
間周波信号SIFを、差動アンプ1により不平衡信号から
平衡信号に変換してから以後の処理を行うようにしてい
る。
【0012】したがって、差動アンプ1のトランジスタ
Q1 、Q2 のうち、セラミックフィルタCFからの中間周
波信号SIFが供給されないトランジスタQ2 のベース
は、図のようにコンデンサC1 により接地する必要があ
る。
【0013】ところが、この場合、コンデンサC1 は容
量が小さいので、IC化することはできるが、IC内部
で接地パターンに接続すると、その接地パターンの持つ
共通インピーダンスによりアンプ2の後段からフィード
バックがかかり、発振を生じることがある。
【0014】このため、コンデンサC1 をIC化できる
場合でも、トランジスタQ2 のベースを、トランジスタ
Q1 のベースとバランスするように、IC外部に引き出
し、コンデンサC1 をICに外付けする必要がある。し
たがって、これによっても外部接続端子が増えてしまう
とともに、外付け部品が増えてしまう。
【0015】この発明は、以上のような問題点を解決し
ようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、FM受信回路を有するIC10において、FM中間
周波アンプ22の初段を構成する差動アンプ221と、
ミューティング回路34と、FM中間周波信号S21を検
波する検波回路24と、この検波回路24の出力信号の
レベルを検出する第1の検出回路Q15と、この第1の検
出回路Q15の出力レベルを検出する第2の検出回路41
とを有し、上記差動アンプ221を構成する1対のトラ
ンジスタQ11、Q12の一方のベースに、不平衡のFM中
間周波信号S21が供給され、上記差動アンプ221を構
成する1対のトランジスタQ11、Q12の他方のベース
が、コンデンサC11の外付けされる外部接続端子T19に
接続され、上記第1の検出回路Q15の出力端と、上記第
2の検出回路41の入力端との間の信号ラインが、上記
外部接続端子T19に接続され、上記第2の検出回路41
の検出出力S41が、上記ミューティング回路34にその
ミューティング信号として供給され、上記差動アンプ2
21を構成する1対のトランジスタQ11、Q12の他方の
ベースが、上記外部接続端子T19を通じて上記コンデン
サC11によりバイパスされるとともに、上記検波回路2
4の出力信号に含まれるノイズ成分が、上記外部接続端
子T19を通じて上記コンデンサC11により除去されるよ
うにしたものである。
【0017】
【作用】コンデンサC11が、FM中間周波信号S21を不
平衡信号から平衡信号に変換するときの、差動アンプ2
21のバイパスコンデンサとして作用するとともに、ミ
ューティング信号S41(V33)に含まれる不要信号成分
を除去するリップル除去用コンデンサとしても作用す
る。したがって、外部接続端子が1本減るとともに、外
付けコンデンサも1つ減る。
【0018】
【実施例】まず、図1及び図2により、AM放送及びF
M放送を受信できるようにしたICの一例について、そ
のアウトラインを説明する。なお、図1の右側に図2の
左側が続く。そして、これらの図において、鎖線で囲っ
た部分10がそのようなICを示し、T11〜T26はその
外部接続端子で、T17は電源端子、T20は接地端子であ
る。
【0019】また、SWはバンド切り換えスイッチで、こ
のスイッチSWは、端子T19を通じてレベル検出回路4
1、42に接続される。
【0020】そして、検出回路41、42の詳細は後述
するが、検出回路41は、スイッチSWのオンオフ及び同
調表示電圧V33のレベルを検出してミューティング信号
S41を形成するものである。すなわち、スイッチSWがオ
ンの場合には、同調表示電圧V33にかかわらずミューテ
ィングをオフとし、スイッチSWがオフの場合には、同調
表示電圧V33が所定値以上のとき、ミューティングをオ
フとし、所定値以下のとき、ミューティングをオンとす
るミューティング信号S41を形成する。そして、このミ
ューティング信号S41がミューティング回路34に供給
される。
【0021】また、検出回路42は、その検出出力S42
により、バンド切り換え用のスイッチ回路31〜33を
制御するものであり、スイッチSWがオンのときには、ス
イッチ回路31〜33を図の状態に接続してAM放送の
受信モードとし、スイッチSWがオフのときには、スイッ
チ回路31〜33を図とは逆の状態に接続してFM放送
の受信モードとするものである。
【0022】なお、端子T19には、スイッチSWとともに
コンデンサC11が接続されるが、後述するように、この
コンデンサC11が図5のコンデンサC1 、C6 に対応す
る。
【0023】さらに、IC10において、11はAMフ
ロントエンド回路を示し、このフロントエンド回路11
には端子T12、T13を通じてアンテナ同調回路LC11及び
局部発振回路用の共振回路LC12が接続される。さらに、
21はFMフロントエンド回路を示し、このフロントエ
ンド回路21には、端子T11を通じてアンテナANT から
の受信信号が供給されるとともに、端子T26、T25を通
じてアンテナ同調回路LC21及び局部発振回路用の共振回
路LC22が接続される。
【0024】そして、AM放送を受信するときには、ス
イッチSWをオンにする。すると、スイッチ回路31〜3
3が図の状態に接続されてAM放送の受信モードとな
る。そして、フロントエンド回路11からAM中間周波
信号S11が取り出され、この信号S11が、スイッチ回路
31→端子T24→外付けされたAM中間周波用のセラミ
ックフィルタCF11→端子T23→中間周波アンプ12の信
号ラインを通じてAM検波回路13に供給されてオーデ
ィオ信号が復調され、このオーディオ信号が、スイッチ
回路32→端子T15→音量調整用の可変抵抗器VR→端子
T16→ミューティング回路34→低周波アンプ35→端
子T18の信号ラインを通じてスピーカSPに供給される。
【0025】また、このAM放送の受信モードのとき、
検波回路13の検波出力が、抵抗器R10と、端子T14に
外付けされたコンデンサC12とを有するローパスフィル
タ14に供給されて検波出力に含まれる直流電圧V14、
すなわち、AM中間周波信号S11のレベルに比例したレ
ベルの直流電圧V14が取り出され、この電圧V14が、ア
ンプ15を通じて例えば中間周波アンプ12にAGC電
圧として供給され、AM受信時のAGCが行われる。
【0026】さらに、アンプ15からの直流電圧V14
が、スイッチ回路33によりAM受信モード時の同調表
示電圧V33として取り出され、この同調表示電圧V33
が、アンプ36及び端子T21を通じてLED(D30)に
供給され、放送に同調しているときには、LED(D3
0)が点灯される。
【0027】なお、このとき、スイッチSWがオンなの
で、ミューティング信号S41により、同調電圧V33にか
かわらずミューティング回路34のミューティングはオ
フとされる。
【0028】一方、FM放送を受信するときには、スイ
ッチSWをオフにする。すると、スイッチ回路31〜33
が図とは逆の状態に接続されてFM放送の受信モードと
なる。そして、フロントエンド回路21からFM中間周
波信号S21が取り出され、この信号S21が、スイッチ回
路31→端子T24→外付けされたFM中間周波用のセラ
ミックフィルタCF21→端子T22→中間周波アンプ22の
信号ラインを通じてFM復調回路23に供給されてオー
ディオ信号が復調され、このオーディオ信号が、スイッ
チ回路32→端子T15→可変抵抗器VR→端子T16→ミュ
ーティング回路34→アンプ35→端子T18の信号ライ
ンを通じてスピーカSPに供給される。
【0029】さらに、このFM放送の受信モードのと
き、中間周波アンプ22からの中間周波信号S21が、検
波回路24にされて中間周波信号S21のレベルに比例し
たレベルの検波電圧(直流電圧)V24が取り出される。
ただし、検波回路24におけるコンデンサC20は、検波
電圧V24に含まれるFM中間周波成分を除去するための
小容量のコンデンサである。
【0030】そして、この検波電圧V24が、アンプ25
を通じてスイッチ回路33によりFM放送受信時の同調
表示電圧V33として取り出され、この同調表示電圧V33
が、アンプ36及び端子T21を通じてLED(D30)に
供給され、放送に同調しているときには、LED(D3
0)が点灯される。
【0031】さらに、スイッチ回路33からの同調表示
電圧V33が、アンプ37を通じて検出回路41に供給さ
れ、今の場合、スイッチSWがオフなので、同調表示電圧
V33のレベルが所定値以下であれば、検出回路41から
のミューティング信号S41によりミューティング回路3
4のミューティングがオンとされるが、同調表示電圧V
33のレベルが所定値以上であれば、ミューティングはオ
フとされる。
【0032】以上のように、スイッチSWがオンであれ
ば、信号S42によりAM受信モードとなり、オフであれ
ば、FM受信モードとなる。また、FM受信モードのと
きには、ミューティング信号S41によりミューティング
制御が行われる。
【0033】次に、図3により、検出回路41、42、
及び図5のコンデンサC1 、C6 に対応するコンデンサ
C11の接続方法の具体例及びその動作について説明す
る。
【0034】図3において、トランジスタQ11、Q12の
エミッタが定電流源用のトランジスタQ13のコレクタに
共通接続されて接地端子T20を基準電位点として差動ア
ンプ221が構成される。この差動アンプ221は、F
M中間周波アンプ22の初段を構成しているもので、ト
ランジスタQ11のベースが端子T22に接続され、トラン
ジスタQ11、Q12のベース間にバイアス抵抗器R11が接
続されるとともに、トランジスタQ12のベースが、バン
ド切り換え端子T19に接続される。
【0035】そして、トランジスタQ11、Q12のコレク
タから平衡なFM中間周波信号が取り出され、この信号
が中間周波アンプ22の後段のアンプ222に供給され
る。
【0036】なお、端子T22には、FM中間周波用のセ
ラミックフィルタCF21が外付けされて不平衡なFM中間
周波信号が供給されるとともに、端子T19には、バンド
切り換えスイッチSWと、バイパス用のコンデンサC11と
が外付けされる。なお、このコンデンサC11は、ミュー
ティング信号S41のリップル除去用でもある。
【0037】さらに、電源端子T17と、トランジスタQ
12のベースとの間に、定電流源P14が接続されるととも
に、トランジスタQ12のベースが抵抗器R12を通じてト
ランジスタQ14のベースに接続され、このトランジスタ
Q14のエミッタが接地されてレベル検出回路42が構成
される。そして、トランジスタQ14のコレクタ出力がス
イッチ回路31〜33にバンド切り換え信号S42として
供給される。
【0038】また、トランジスタQ12のベースと、接地
との間に、抵抗器R13と、トランジスタQ15のコレクタ
・エミッタとが直列接続されるとともに、そのベースに
アンプ37から放送波の受信レベルに対応したレベルの
同調表示電圧V33が供給される。
【0039】さらに、レベル検出回路41が差動アンプ
411と、カレントミラー回路412とにより構成され
る。すなわち、トランジスタQ16、Q17のエミッタが、
共通の抵抗器R14を通じて接地されて差動アンプ411
が構成されるとともに、トランジスタP16、P17により
端子T17を基準電位点としてカレントミラー回路412
が構成され、トランジスタP16、P17のコレクタが、ト
ランジスタQ16、Q17のコレクタにそれぞれ接続され
る。こうして、レベル検出回路41が構成される。
【0040】そして、トランジスタQ16のベースがトラ
ンジスタQ12のベースに接続されるとともに、トランジ
スタQ17のベースに、定電圧回路413から所定の定電
圧、例えば1.1 Vの直流電圧が供給され、トランジスタ
Q17、P17のコレクタ出力がミューティング回路34に
ミューティング信号S41として供給される。なお、以
後、トランジスタQ12のベースの接続点を、B点とす
る。
【0041】このような構成において、トランジスタQ
13は、そのコレクタ・エミッタ間電圧VCEが0.2 V以上
あれば、定電流源とみなすことができる。したがって、
トランジスタQ11、Q12のベース電位VB が、そのベー
ス・エミッタ間電圧VBEと、電圧VCEとの和の電圧(=
VBE+VCE)よりも高ければ、トランジスタQ11、Q12
は、差動アンプ221としてほぼ一定の動作をすること
になる。すなわち、VBE=0.7 Vとすれば、VB ≧0.9
Vのとき、トランジスタQ11、Q12は、差動アンプ22
1としてほぼ正常に動作することになる。
【0042】そして、バンド切り換えスイッチSWのオン
・オフ及び同調・非同調にしたがって、次のような動作
が行われる。なお、図4に、FM受信時における、その
受信入力信号強度と、同調表示電圧V33及びトランジス
タQ15のコレクタ電流I15との関係を示す。
【0043】 FM放送の受信モードで、FM放送に
同調しているとき FM放送の受信時には、バンド切り換えスイッチSWをオ
フにする。そして、今の場合、FM放送に同調している
ので、同調表示電圧V33によりトランジスタQ15がオン
となり、定電流源P14からトランジスタQ15のコレクタ
に電流が流れ込む。しかし、このとき、定電流源P14か
らトランジスタQ15のコレクタに流れ込む電流は、抵抗
器R13により制限され、所定の大きさの電流が、定電流
源P14から抵抗器R12を通じてトランジスタQ14のベー
スに流れ込む。
【0044】したがって、トランジスタQ14がオンにな
るので、そのコレクタ出力S42によりスイッチ回路31
〜33はFM受信側に接続され、FM放送の受信モード
とされる。
【0045】また、この場合、定電流源P14の出力定電
流の一部が、抵抗器R12及びトランジスタQ14のベース
・エミッタ間を流れることにより、B点に電位を生じる
が、定電流源P14の出力定電流の大きさ及び抵抗器R1
2、R13の値を選定しておくことにより、B点の電位VB
を、例えば、 0.9 V≦VB <1.1 V ・・・・・ (1) とすることができる。
【0046】そして、B点の電位VB が(1) 式の状態で
あれば、トランジスタQ11、Q12が差動アンプ221と
して動作するとともに、このとき、トランジスタQ12の
ベースが、コンデンサC11を通じて接地されている。し
たがって、セラミックフィルタCF21からトランジスタQ
11のベースに不平衡のFM中間周波信号S21が供給され
ると、この信号S21は平衡な信号に変換されてトランジ
スタQ11、Q12のコレクタから取り出され、後段のアン
プ222に供給される。
【0047】さらに、B点の電位VB は(1) 式の状態に
あるとともに、トランジスタQ17のベース電位は1.1 V
なので、トランジスタQ16はオフ、トランジスタQ17は
オンとなり、これによりトランジスタP16、P17がオフ
となるので、S41=“L”となる。そして、S41=
“L”であれば、ミューティング回路34におけるミュ
ーティングは、オフとなる。
【0048】また、この場合、同調表示電圧V33にノイ
ズ成分が含まれていても、この電圧V33の供給されるト
ランジスタQ15のコレクタには、コンデンサC11が接続
されているので、B点には、そのノイズ成分は現れな
い。すなわち、コンデンサC11は、トランジスタQ12の
ベースのバイパス用として動作すると同時に、リップル
除去用としても動作している。
【0049】したがって、スイッチSWがオフの場合に
は、検出回路42の出力信号S42によりFM放送の受信
モードとされるとともに、FM放送を十分なレベルで受
信していれば、検出回路41の出力信号S41によりミュ
ーティングはオフとされる。
【0050】また、このとき、外付けコンデンサC11
が、FM中間周波信号S21を不平衡信号から平衡信号に
変換するときの、トランジスタQ12のバイパス信号とし
て作用すると同時に、ミューティング信号S41に対する
リップル除去コンデンサとしても作用している。
【0051】 FM放送の受信モードで、FM放送に
同調していないとき FM放送の受信時には、バンド切り換えスイッチSWをオ
フにするが、今の場合、FM放送に同調していないの
で、同調表示電圧V33が得られず、トランジスタQ15は
オフである。したがって、定電流源P14の出力定電流の
すべてが、抵抗器R12を通じてトランジスタQ14のベー
スに流れるので、の場合と同様、トランジスタQ14は
オンとなる。
【0052】そして、トランジスタQ14がオンになの
で、そのコレクタ出力S42によりスイッチ回路31〜3
3はFM受信側に接続され、FM放送の受信モードとさ
れる。
【0053】また、この場合、定電流源P14の出力定電
流のすべてが、抵抗器R12を通じてトランジスタQ14の
ベースに流れ込むので、抵抗器R12に生じる降下電圧
は、の場合よりも大きくなり、B点の電位VB は、
の場合よりも高くなり、例えば、 VB ≧1.1 V ・・・・・ (2) となる。
【0054】そして、B点の電位VB が(2) 式の状態に
あると、トランジスタQ17のベース電位は1.1 Vなの
で、の場合とは逆に、トランジスタQ16はオン、トラ
ンジスタQ17はオフとなり、これによりトランジスタP
16、P17がオンとなるので、S41=“H”となる。そし
て、S41=“H”であれば、ミューティング回路34に
おけるミューティングはオンとなる。
【0055】したがって、スイッチSWがオフの場合に
は、検出回路42の出力信号S42によりFM放送の受信
モードとされるが、FM放送を十分なレベルで受信して
いなければ、検出回路41の出力信号S41によりミュー
ティングはオンとされる。
【0056】 AM放送の受信モードのとき AM放送の受信時には、バンド切り換えスイッチSWをオ
ンにする。すると、端子T19が接地されるので、B点の
電位VB は、 VB =0V ・・・・・ (3) となり、定電流源P14にかかわらず、トランジスタQ14
はオフになり、そのコレクタ出力S42によりスイッチ回
路31〜33はAM受信側に接続され、AM放送の受信
モードとされる。
【0057】また、B点の電位VB が(3) 式の状態であ
れば、トランジスタQ17のベース電位は1.1 Vなので、
トランジスタQ16はオフ、トランジスタQ17はオンとな
り、これによりトランジスタP16、P17がオフとなるの
で、S41=“L”となる。そして、S41=“L”であれ
ば、ミューティング回路34におけるミューティング
は、オフとなる。
【0058】したがって、スイッチSWがオンの場合に
は、検出回路42の出力信号S42によりAM放送の受信
モードとされるとともに、AM放送の受信レベルにかか
わらずミューティングはオフとされる。
【0059】以上のようにして、この発明によれば、コ
ンデンサC11を、差動アンプ221において、FM中間
周波信号S21を不平衡信号から平衡信号に変換するとき
のバイパスコンデンサとして作用させているとともに、
ミューティング信号S41に対するリップル除去用コンデ
ンサとしても作用させているので、IC10の外部接続
端子を1本減らすことができるとともに、外付けコンデ
ンサも1つ減らすことができる。
【0060】また、コンデンサC11は、AM受信時に
は、バイパス用あるいはリップル除去用として作用する
必要がないことを利用して、コンデンサC11の接続され
る端子T19を、FMとAMとのバンド切り換えスイッチ
SWの接続端子としても使用しているの、外部接続端子の
数をさらに減らすことができる。
【0061】なお、上述において、スイッチ回路31〜
33の代わりに加算回路とするとともに、FM放送の受
信時にはAM受信系をオフにし、AM放送の受信時にに
はFM受信系をオフにしてもよい。また、そのAM受信
系及びFM受信系のオンオフは、各受信系の電源ライン
や、各受信系のトランジスタのベースバイアスなどのオ
ンオフにより、実現することができる。
【0062】
【発明の効果】この発明によれば、差動アンプ221を
不平衡信号/平衡信号の変換回路として動作させること
ができるとともに、ミューティング信号S41に含まれる
ノイズ成分を除去することができるが、この場合、特に
この発明によれば、差動アンプ221の一方のトランジ
スタQ12のベースを、外部接続端子T19に接続するとと
もに、ミューティング信号S41(電圧V33)の信号ライ
ンも、端子T19に接続し、その端子T19にコンデンサC
11を接続し、このコンデンサC11を不平衡信号から平衡
信号に変換するときのバイパスコンデンサとして作用さ
せるとともに、ミューティング信号S41に対するリップ
ル除去用コンデンサとしても作用させている。したがっ
て、IC10の外部接続端子を1本減らすことができる
とともに、外付けコンデンサも1つ減らすことができ
る。
【0063】また、コンデンサC11は、AM受信時に
は、バイパス用あるいはリップル除去用として作用する
必要がないことを利用して、コンデンサC11の接続され
る端子T19を、FMとAMとのバンド切り換えスイッチ
SWの接続端子としても使用しているの、外部接続端子の
数をさらに減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例の一部を示す系統図である。
【図2】図1の続きを示す系統図である。
【図3】この発明の一例を示す接続図である。
【図4】図3の動作を示す特性図である。
【図5】従来例を示す接続図である。
【符号の説明】
10 IC 11 AMフロントエンド回路 12 AM中間周波アンプ 13 AM検波回路 14 ローパスフィルタ 21 FMフロントエンド回路 22 FM中間周波アンプ 23 FM復調回路 24 検波回路 34 ミューティング回路 35 低周波アンプ 41 レベル検出回路 42 レベル検出回路 221 差動アンプ 222 後段のアンプ 411 差動アンプ 412 カレントミラー回路 413 定電圧回路 CF11 AM中間周波フィルタ CF21 FM中間周波フィルタ D30 LED P14 定電流源 SW バンド切り換えスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/06 H04B 1/16 H03G 3/10 H03F 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FM受信回路を有するICにおいて、 FM中間周波アンプの初段を構成する差動アンプと、 ミューティング回路と、 FM中間周波信号を検波する検波回路と、 この検波回路の出力信号のレベルを検出する第1の検出
    回路と、 この第1の検出回路の出力レベルを検出する第2の検出
    回路とを有し、 上記差動アンプを構成する1対のトランジスタの一方の
    ベースに、不平衡のFM中間周波信号が供給され、 上記差動アンプを構成する1対のトランジスタの他方の
    ベースが、コンデンサの外付けされる外部接続端子に接
    続され、 上記第1の検出回路の出力端と、上記第2の検出回路の
    入力端との間の信号ラインが、上記外部接続端子に接続
    され、 上記第2の検出回路の検出出力が、上記ミューティング
    回路にそのミューティング信号として供給され、 上記差動アンプを構成する1対のトランジスタの他方の
    ベースが、上記外部接続端子を通じて上記コンデンサに
    よりバイパスされるとともに、 上記検波回路の出力信号に含まれるノイズ成分が、上記
    外部接続端子を通じて上記コンデンサにより除去される
    ようにしたミューティング信号の形成回路。
  2. 【請求項2】FM受信回路及びAM受信回路を有するI
    Cにおいて、 FM中間周波アンプの初段を構成する差動アンプと、 ミューティング回路と、 FM中間周波信号を検波する検波回路と、 この検波回路の出力信号のレベルを検出する第1の検出
    回路と、 この第1の検出回路の出力レベルを検出する第2の検出
    回路と、 コンデンサ及びFM/AM切り換えスイッチの外付けさ
    れる外部接続端子と、 上記FM/AM切り換えスイッチの状態を検出する第3
    の検出回路とを有し、 上記差動アンプを構成する1対のトランジスタの一方の
    ベースに、不平衡のFM中間周波信号が供給され、 上記差動アンプを構成する1対のトランジスタの他方の
    ベースが、上記外部接続端子に接続され、 上記第1の検出回路の出力端と、上記第2の検出回路の
    入力端との間の信号ラインが、上記外部接続端子に接続
    され、 上記第2の検出回路の検出出力が、上記ミューティング
    回路にそのミューティング信号として供給され、 上記第3の検出回路の検出出力が、上記FM受信回路及
    びAM受信回路に、それらのFM/AM切り換え信号と
    して供給され、 上記FM/AM切り換えスイッチがオフとされていると
    きには、 上記第3の検出回路の検出出力により、FM受信モード
    とされるとともに、このFM受信モードにおいては、 上記差動アンプを構成する1対のトランジスタの他方の
    ベースが、上記外部接続端子を通じて上記コンデンサに
    よりバイパスされるとともに、 上記検波回路の出力信号に含まれるノイズ成分が、上記
    外部接続端子を通じて上記コンデンサにより除去され、 上記FM/AM切り換えスイッチがオンとされていると
    きには、 上記第3の検出回路の検出出力により、AM受信モード
    とされるとともに、このAM受信モードにおいては、 上記ミューティング回路がオフとなるようにしたミュー
    ティング信号の形成回路。
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