JP3370950B2 - 射出装置 - Google Patents

射出装置

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JP3370950B2
JP3370950B2 JP12565699A JP12565699A JP3370950B2 JP 3370950 B2 JP3370950 B2 JP 3370950B2 JP 12565699 A JP12565699 A JP 12565699A JP 12565699 A JP12565699 A JP 12565699A JP 3370950 B2 JP3370950 B2 JP 3370950B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内において加熱され溶融させられた成形材料として
の樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に
充填(てん)し、該キャビティ空間内において冷却して
固化させることによって成形品を得ることができるよう
になっている。
【0003】そのために、前記射出成形機は型締装置及
び射出装置を有し、前記型締装置は、固定プラテン及び
可動プラテンを備え、型締用シリンダが可動プラテンを
進退させることによって金型装置の型閉じ、型締め及び
型開きが行われる。
【0004】一方、前記射出装置は、ホッパから供給さ
れた樹脂を加熱して溶融させる加熱シリンダ、及び溶融
させられた樹脂を射出する射出ノズルを備え、前記加熱
シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在
に配設される。そして、該スクリューを、後端に連結さ
れた駆動部によって前進させることにより射出ノズルか
ら樹脂が射出され、前記駆動部によって後退させること
により樹脂の計量が行われる。
【0005】図2は従来の射出装置の断面図である。
【0006】図において、11はシリンダ部材としての
加熱シリンダであり、該加熱シリンダ11の前端(図に
おける左端)に射出ノズル12が取り付けられ、加熱シ
リンダ11の周囲にヒータ13が配設される。また、前
記加熱シリンダ11内には、スクリュー14が回転自在
に、かつ、進退自在に配設される。そして、該スクリュ
ー14は、フライト部15及びヘッド部16から成り、
後端(図における右端)において軸部21を介して駆動
部22と連結される。該駆動部22は、図示されない射
出用モータ及び計量用モータから成る。また、前記フラ
イト部15の周囲には、螺(ら)旋状のフライト23が
形成され、該フライト23によって溝24が形成され
る。
【0007】前記ヘッド部16は、円錐(すい)形の形
状を有するスクリューヘッド41、該スクリューヘッド
41とスクリュー14の本体を構成する前記フライト部
15とを連結するロッド42、該ロッド42の外周に配
設された環状の逆止リング43、及び該逆止リング43
と当接自在に配設され、フライト部15に取り付けられ
たシールリング44から成る。
【0008】そして、前記加熱シリンダ11の後端の近
傍には樹脂供給口25が形成され、該樹脂供給口25に
樹脂供給装置26が配設される。該樹脂供給装置26
は、前記樹脂供給口25を介して加熱シリンダ11内と
連通させられる筒状の吸気・フィルタ部28、該吸気・
フィルタ部28の上端に連結された筒状の貯蔵筒29、
該貯蔵筒29の上端に連結された樹脂供給器30、及び
該樹脂供給器30の上端に連結された漏斗状のホッパ3
1から成り、該ホッパ31に収容されたペレット状の樹
脂を、樹脂供給口25を介して加熱シリンダ11内に供
給する。
【0009】そのために、前記樹脂供給器30は、ケー
ス51、及び該ケース51内において回転自在に配設さ
れた弁52から成り、前記ケース51の上端部に樹脂入
口54が、下端部に樹脂出口55が形成されるととも
に、前記弁52にポケット53が形成される。また、前
記貯蔵筒29にはレベルセンサ57が配設され、該レベ
ルセンサ57は、前記貯蔵筒29内の樹脂のレベルを検
出し、検出信号を図示されない制御装置に送る。該制御
装置は、検出信号を受けて、貯蔵筒29内に所定量の樹
脂が貯蔵されているかどうかを判断し、貯蔵筒29内の
樹脂が少なくなると、図示されないモータを駆動するこ
とによって前記弁52を回転させ、ポケット53と樹脂
入口54及び樹脂出口55とを選択的に連通させること
によって、ホッパ31内の樹脂をポケット53に供給
し、ポケット53内の樹脂を貯蔵筒29に供給する。そ
して、貯蔵筒29において貯蔵された樹脂は、吸気・フ
ィルタ部28内の樹脂流路及び樹脂供給口25を介して
加熱シリンダ11内に供給される。
【0010】前記樹脂供給口25は、スクリュー14を
加熱シリンダ11内における最も前方(図における左
方)の位置に置いた状態において、前記溝24の後端部
(図における右端部)と対向する箇所に形成される。そ
して、前記フライト部15には、後方(図における右
方)から前方にかけて、樹脂供給口25を介して樹脂が
供給される樹脂供給部P1、供給された樹脂を圧縮させ
ながら溶融させる圧縮部P2、及び溶融させられた樹脂
を一定量ずつ計量する計量部P3が順に形成される。
【0011】前記構成の射出装置において、計量工程時
に、前記計量用モータを駆動することによって、前記ス
クリュー14を回転させながら後退(図における右方に
移動)させると、樹脂供給装置26によって加熱シリン
ダ11内に供給された樹脂は、前記溝24に沿って前進
(図における左方に移動)させられるとともに、前記ヒ
ータ13によって加熱され、溶融させられる。そして、
前記スクリュー14が後退するのに伴って、前記逆止リ
ング43はロッド42に対して前方に移動させられるの
で、フライト部15の前端に到達した樹脂はロッド42
と逆止リング43との間の樹脂流路を通り、スクリュー
ヘッド41の前方に送られる。したがって、スクリュー
ヘッド41の前方に1ショット分の溶融させられた樹脂
が蓄えられる。
【0012】次に、射出工程時に、前記射出用モータを
駆動して、スクリュー14を前進させると、前記スクリ
ューヘッド41の前方に蓄えられた樹脂は、前記射出ノ
ズル12から射出され、図示されない金型装置のキャビ
ティ空間に充填される。
【0013】ところで、樹脂が、加熱され、溶融させら
れるのに伴ってガスが発生し、該ガスが混入された樹脂
がキャビティ空間に充填されると、ボイド、樹脂焼け等
が発生して成形品の品質を低下させてしまう。そこで、
前記貯蔵筒29の下方に吸気・フィルタ部28が配設さ
れる。該吸気・フィルタ部28は、内筒33、外筒3
4、並びに前記内筒33及び外筒34によって形成され
た環状の集気部35から成り、前記内筒33に複数の通
気孔36が形成される。また、前記集気部35は、排気
口37を介して図示されない負圧発生源、例えば、真空
ポンプと連通させられ、該真空ポンプを駆動することに
よって加熱シリンダ11内が減圧される。
【0014】したがって、前記加熱シリンダ11内のガ
スは、樹脂供給口25を介して吸引され、集気部35内
に進入した後、排気口37から排出されるので、ボイ
ド、樹脂焼け等が発生することがなくなり、成形品の品
質を向上させることができる。なお、前記通気孔36の
内径は樹脂の寸法(粒径)より小さくされ、内筒33は
フィルタとして機能するので、内筒33内の樹脂がガス
と共に集気部35内に進入することはない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出装置においては、樹脂の粉、粉砕された樹脂の
欠片等の微小粉体が通気孔36に詰まって目詰りを発生
させることがあり、その場合、ガスの吸引力が弱くなっ
てしまう。そこで、通気孔36に詰まった樹脂を除去し
て吸気・フィルタ部28を掃除しようとすると、前記貯
蔵筒29内及び内筒33内の樹脂を取り出す必要があ
り、作業が煩わしく、射出装置の保守・管理性が低下し
てしまう。
【0016】また、内筒33の全体に通気孔36が形成
されているので、内筒33内に収容された樹脂に吸引力
が加わる。したがって、加熱シリンダ11内への樹脂の
供給が不安定になってしまう。
【0017】本発明は、前記従来の射出装置の問題点を
解決して、保守・管理性を向上させることができ、シリ
ンダ部材内への樹脂の供給を安定させることができる射
出装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出装置においては、所定の位置に材料供給口が形成され
たシリンダ部材と、該シリンダ部材内に進退自在に配設
された射出部材と、前記材料供給口に臨ませて配設さ
れ、材料供給口との間に形成された環状のスリットを備
え、該スリットを介して前記シリンダ部材内のガスを吸
引するための吸気部と、該吸気部の上方に配設され、前
記シリンダ部材内に供給される樹脂を収容するホッパ
と、連通管を介して前記吸気部と接続され、吸気部を介
して吸引されたガスに混入している微小粉体を除去する
フィルタ装置とを有する。
【0019】本発明の他の射出装置においては、さら
に、前記フィルタ装置は前記吸気部より上方に配設され
る。
【0020】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、前記スリットは吸気部の下端に形成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の実施の形態における射出装
置の断面図である。
【0023】図において、11はシリンダ部材としての
加熱シリンダであり、該加熱シリンダ11の前端(図に
おける左端)に射出ノズル12が取り付けられ、加熱シ
リンダ11の周囲にヒータ13が配設される。また、前
記加熱シリンダ11内には、射出部材としてのスクリュ
ー14が回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そ
して、該スクリュー14は、フライト部15及びヘッド
部16から成り、後端(図における右端)において軸部
21を介して駆動部22と連結される。該駆動部22
は、図示されない射出用モータ及び計量用モータから成
る。また、前記フライト部15の周囲には、螺旋状のフ
ライト23が形成され、該フライト23によって溝24
が形成される。
【0024】前記ヘッド部16は、円錐形の形状を有す
るスクリューヘッド41、該スクリューヘッド41とス
クリュー14の本体を構成する前記フライト部15とを
連結するロッド42、該ロッド42の外周に配設された
環状の逆止リング43、及び該逆止リング43と当接自
在に配設され、フライト部15に取り付けられたシール
リング44から成る。なお、ヘッド部16は射出工程時
に逆流防止手段として機能する。
【0025】そして、前記加熱シリンダ11の後端の近
傍の所定の位置には材料供給口としての樹脂供給口25
が形成され、該樹脂供給口25に樹脂供給装置71が配
設される。該樹脂供給装置71は、前記樹脂供給口25
に臨ませて、かつ、樹脂供給口25を介して加熱シリン
ダ11内と連通させて配設され、筒状で、二重管構造を
有する吸気部72、該吸気部72の上端に連結され、樹
脂を貯蔵する筒状の貯蔵筒29、該貯蔵筒29の上端に
連結され、一定量の樹脂を貯蔵筒29に供給する樹脂供
給器30、及び前記吸気部72の上方に配設され、か
つ、前記樹脂供給器30の上端に連結された漏斗状のホ
ッパ31から成り、該ホッパ31に収容されたペレット
状の樹脂は、樹脂供給口25を介して加熱シリンダ11
内に供給される。
【0026】そのために、前記樹脂供給器30は、ケー
ス51、及び該ケース51内において回転自在に配設さ
れた弁52から成り、前記ケース51の上端部に樹脂入
口54が、下端部に樹脂出口55が形成されるととも
に、前記弁52にポケット53が形成される。また、前
記貯蔵筒29にはレベルセンサ57が配設され、該レベ
ルセンサ57は、前記貯蔵筒29内の樹脂のレベルを検
出し、検出信号を図示されない制御装置に送る。該制御
装置は、検出信号を受けて、貯蔵筒29内に所定量の樹
脂が貯蔵されているかどうかを判断し、貯蔵筒29内の
樹脂が少なくなると、図示されない駆動手段としてのモ
ータを駆動することによって前記弁52を回転させ、ポ
ケット53と樹脂入口54及び樹脂出口55とを選択的
に連通させることによって、ホッパ31内の樹脂をポケ
ット53に供給し、ポケット53内の樹脂を貯蔵筒29
に供給する。そして、貯蔵筒29において貯蔵された樹
脂は、吸気部72内の樹脂流路及び樹脂供給口25を介
して加熱シリンダ11内に供給される。なお、弁52を
手動で回転させることもできる。
【0027】前記樹脂供給口25は、スクリュー14を
加熱シリンダ11内における最も前方(図における左
方)の位置に置いた状態において、前記溝24の後端部
(図における右端部)と対向する箇所に形成される。そ
して、前記フライト部15には、後方(図における右
方)から前方にかけて、樹脂供給口25を介して樹脂が
供給される樹脂供給部P1、供給された樹脂を圧縮させ
ながら溶融させる圧縮部P2、及び溶融させられた樹脂
を一定量ずつ計量する計量部P3が順に形成される。
【0028】前記構成の射出装置において、計量工程時
に、前記計量用モータを駆動することによって、前記ス
クリュー14を回転させながら後退(図における右方に
移動)させると、樹脂供給装置71によって加熱シリン
ダ11内に供給された樹脂は、前記溝24に沿って前進
(図における左方に移動)させられるとともに、前記ヒ
ータ13によって加熱され、溶融させられる。そして、
前記スクリュー14が後退するのに伴って、前記逆止リ
ング43はロッド42に対して前方に移動させられるの
で、フライト部15の前端に到達した樹脂はロッド42
と逆止リング43との間の樹脂流路を通り、スクリュー
ヘッド41の前方に送られる。したがって、スクリュー
ヘッド41の前方に1ショット分の溶融させられた樹脂
が蓄えられる。
【0029】次に、射出工程時に、前記射出用モータを
駆動して、スクリュー14を前進させると、前記スクリ
ューヘッド41の前方に蓄えられた樹脂は、前記射出ノ
ズル12から射出され、図示されない金型装置のキャビ
ティ空間に充填される。
【0030】ところで、樹脂が、加熱され、溶融させら
れるのに伴ってガスが発生し、該ガスが混入された樹脂
がキャビティ空間に充填されると、ボイド、樹脂焼け等
が発生して成形品の品質を低下させてしまう。そこで、
前記貯蔵筒29の下方に吸気部72が配設される。該吸
気部72は、内筒73、外筒74、並びに前記内筒73
及び外筒74によって形成された環状の集気部75から
成る。そして、前記内筒73の下端と樹脂供給口25と
の間に環状のスリット76が形成され、該スリット76
を介して加熱シリンダ11内のガスが吸引される。ま
た、吸気部72とフィルタ装置81とが連通管77を介
して接続される。
【0031】前記フィルタ装置81は、二重管構造を有
し、内筒82、外筒83、並びに前記内筒82及び外筒
83によって形成された環状の集気部87から成り、前
記内筒82に複数の通気孔86が形成される。そして、
前記集気部75と内筒82内とが連通管77を介して連
通させられる。また、フィルタ装置81は、貯蔵筒29
とほぼ同じ高さの位置、すなわち、吸気部72より上方
に配設され、連通管77は所定の角度で傾斜させて配設
される。そして、前記集気部87は、排気口85を介し
て図示されない負圧発生源、例えば、真空ポンプと連通
させられ、該真空ポンプを駆動することによって加熱シ
リンダ11内が減圧される。
【0032】したがって、前記加熱シリンダ11内のガ
スは、樹脂供給口25を介して吸引され、集気部75内
に進入した後、連通管77を介して更に吸引され、集気
部87に進入した後、排気口85から排出されるので、
ボイド、樹脂焼け等が発生することがなくなり、成形品
の品質を向上させることができる。
【0033】ところで、前記吸気部72を介して吸引さ
れたガスには、樹脂の粉、粉砕された樹脂の欠片等の微
小粉体が混入されていて、該微小粉体はスリット76を
抜けて集気部75内に進入することがある。ところが、
集気部75の容量が大きいので、集気部75内に進入し
たガスの流速が低くなる。したがって、集気部75内の
ほとんどの微小粉体は、重力で集気部75内を落下し、
スリット76を通って加熱シリンダ11内に戻る。
【0034】この場合、スリット76は、吸気部72を
加熱シリンダ11に取り付けることによって、内筒73
の下端と樹脂供給口25との間に形成されるので、加熱
シリンダ11、吸気部72等に外力が加わると、スリッ
ト76の幅が変動する。したがって、微小粉体がスリッ
ト76に詰まっても該スリット76の幅の変動に伴って
自然に落下する。しかも、スリット76が吸気部72の
下端に形成されるので、集気部75内を落下した微小粉
体を加熱シリンダ11内に円滑に戻すことができる。
【0035】そして、吸引されたガスに混入している残
りの微小粉体は、ガスの流れに乗って連通管77内に進
入し、更にフィルタ装置81に到達するが、該フィルタ
装置81によって除去される。
【0036】この場合、吸気部72とフィルタ装置81
とが離れているだけでなく、前記連通管77が傾斜させ
て配設されるので、フィルタ装置81に到達する微小粉
体は極めてわずかである。したがって、微小粉体が通気
孔86に詰まって目詰りを発生させるのを防止すること
ができる。また、連通管77が傾斜させて配設されると
ともに、フィルタ装置81が連通管77の上端に接続さ
れているので、連通管77及びフィルタ装置81内に進
入した微小粉体は、重力で内壁に沿って落下し、集気部
75内に戻り、更に加熱シリンダ11内に戻る。
【0037】このように、フィルタ装置81に到達する
微小粉体が極めてわずかであるので、目詰りを発生させ
るのを防止することができる。したがって、ガスの吸引
力が弱くなるのを防止することができる。
【0038】また、仮に、目詰りが発生しても、フィル
タ装置81内に樹脂は無いので、フィルタ装置81を容
易に掃除することができる。したがって、射出装置の保
守・管理性を向上させることができる。なお、フィルタ
装置81は着脱自在のアクリル製の蓋(ふた)体91を
備えているので、ボルトb1を取り外し、蓋体91を取
り外すことによって内筒82に容易にアクセスし、通気
孔86の状態を調べたり、通気孔86に詰まった微小粉
体を除去したりすることができる。
【0039】そして、内筒73には通気孔が形成されて
いないので、内筒73内に収容された樹脂に吸引力が加
わるのを防止することができる。したがって、加熱シリ
ンダ11内への樹脂の供給を安定させることができる。
また、実験結果から、集気部75内の圧力を40〔To
rr〕とした場合でも、集気部75内を減圧しない場合
と同じ流速で樹脂を供給することができることが分かっ
た。
【0040】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出装置においては、所定の位置に材料供給口が
形成されたシリンダ部材と、該シリンダ部材内に進退自
在に配設された射出部材と、前記材料供給口に臨ませて
配設され、材料供給口との間に形成された環状のスリッ
トを備え、該スリットを介して前記シリンダ部材内のガ
スを吸引するための吸気部と、該吸気部の上方に配設さ
れ、前記シリンダ部材内に供給される樹脂を収容するホ
ッパと、連通管を介して前記吸気部と接続され、吸気部
を介して吸引されたガスに混入している微小粉体を除去
するフィルタ装置とを有する。
【0042】この場合、ホッパに収容された樹脂は、吸
気部及び材料供給口を介してシリンダ部材内に供給され
る。また、シリンダ部材内において発生したガスは、吸
気部を介して吸引され、連通管を介してフィルタ装置に
送られ、該フィルタ装置はガスに混入している微小粉体
を除去する。
【0043】そして、吸気部とフィルタ装置とが離れて
いて、フィルタ装置に到達する微小粉体は極めてわずか
であるので、フィルタ装置において目詰りが発生するの
を防止することができる。その結果、ガスの吸引力が弱
くなるのを防止することができる。
【0044】また、仮に、目詰りが発生しても、フィル
タ装置内に樹脂は無いので、フィルタ装置を容易に掃除
することができる。したがって、射出装置の保守・管理
性を向上させることができる。
【0045】そして、吸気部には通気孔が形成されてい
ないので、吸気部内に収容された樹脂に吸引力が加わる
のを防止することができる。したがって、シリンダ部材
内への樹脂の供給を安定させることができる。
【0046】本発明の他の射出装置においては、さら
に、前記フィルタ装置は前記吸気部より上方に配設され
る。
【0047】この場合、連通管及びフィルタ装置内に進
入した樹脂は、重力で内壁に沿って落下し、吸気部内に
戻り、更にシリンダ部材内に戻る。
【0048】本発明の更に他の射出装置においては、さ
らに、前記スリットは吸気部の下端に形成される。
【0049】この場合、スリットが吸気部の下端に形成
されるので、吸気部内を落下した微小粉体をシリンダ部
材内に円滑に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の断面図
である。
【図2】従来の射出装置の断面図である。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ 14 スクリュー 25 樹脂供給口 31 ホッパ 72 吸気部 76 スリット 77 連通管 81 フィルタ装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)所定の位置に材料供給口が形成さ
    れたシリンダ部材と、(b)該シリンダ部材内に進退自
    在に配設された射出部材と、(c)前記材料供給口に臨
    ませて配設され、材料供給口との間に形成された環状の
    スリットを備え、該スリットを介して前記シリンダ部材
    内のガスを吸引するための吸気部と、(d)該吸気部の
    上方に配設され、前記シリンダ部材内に供給される樹脂
    を収容するホッパと、(e)連通管を介して前記吸気部
    と接続され、吸気部を介して吸引されたガスに混入して
    いる微小粉体を除去するフィルタ装置とを有することを
    特徴とする射出装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ装置は前記吸気部より上方
    に配設される請求項1に記載の射出装置。
  3. 【請求項3】 前記スリットは吸気部の下端に形成され
    る請求項1に記載の射出装置。
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