JP3370448B2 - 自動改札機 - Google Patents

自動改札機

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、特急券、乗車券等の
複数枚の券を使用する自動改札機に関し、特に、一方の
券の磁気内容に異常がある場合、他方の磁気券のみで自
動改札機を通過できるように、ラッシュ時における自動
改札機のエラーによる混雑を緩和するようにした自動改
札機に関するものである。なお、本発明においては、前
記磁気券に異常がある場合とは、裏面に磁気面を有して
いない白紙券をも含むものである。 【0002】 【従来の技術】新幹線等に使用される特急券および乗車
券には、それぞれ発行駅名、発行日、有効期間、有効区
間、金額、券番号等の情報が表面に印刷されているとと
もに、裏面の磁気面にはこれらの情報がコード化されて
磁気記録されている。また、特急券と乗車券とが一対の
組合せになっているかどうかは、券種、発行日、発行駅
名、有効区間等の情報の組合せにより判断するようにな
っている。 【0003】そして、複数枚の券を処理する新幹線等の
自動改札機では、乗車券と特急券との前記情報が一致し
ていれば、券の組合せ判定においてYESと判断され、
乗客は自動改札機を通過することができる。 【0004】しかし、現在のところ、全ての特急券およ
び乗車券の裏面は、磁気化されておらず、白紙の状態の
特急券、乗車券が存在しているのが現状である。従っ
て、白紙の特急券と磁気化されている乗車券との両方を
自動改札機に投入すると自動改札機はエラーとしてドア
を閉鎖し、「この特急券はこの自動改札機では使用でき
ません」というエラー表示を行なう。また、特急券と乗
車券ともに磁気化されている場合においても、いずれか
一方の券が磁気内容に異常、例えば、磁石に近づけた場
合とか、静電気による場合とか、磁気の発生する電気機
器上に載置した場合とかに磁気内容に異常をおこし、い
わゆる、磁気情報の読取り不能となった場合についても
同様に、エラー表示を行ない、ドアを閉鎖してしまう。 【0005】このように自動改札機のエラー表示により
自動改札機がストップしてしまうと、乗客が少ない時間
帯においてはあまり問題とならないが、朝夕のラッシュ
時においては、人の流れが滞ってしまい混雑状態とな
り、他の乗客に迷惑をかけてしまうという問題点が生ず
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記点に鑑み
てなされたものであって、一対の特急券および乗車券の
うち、いずれか一方の券に異常があっても他方の券が正
常であれば、少なくとも自動改札機をエラーとせず、ラ
ッシュ時においてもスムーズな通過を行なえるようにし
た自動改札機を提供することを課題とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、特急券および乗車券の磁気情報を読取る読取
り手段(10)と、特急券および乗車券の磁気情報が共
に読取れたかどうかを判断する機能と該特急券と該乗車
券とが一対の組合せの券となっているかどうかを判断す
る機能と該特急券および該乗車券との磁気情報が正しい
かどうかを判断する機能とを有する第1制御部(12
a)と、該特急券と該乗車券とのいずれか一方の券の磁
気情報が読取れたかどうかを判断する機能と読取れた特
急券または乗車券の磁気情報が正しいかどうかを判断す
る機能とを有する第2制御部(12b)とを有する制
御手段(12)と、前記制御手段(12)の第1制御部
(12a)または第2制御部(12b)に切換えること
ができるモード切換え手段(14)とを備えた自動改札
機であって、第2制御部(12b)により、特急券また
は乗車券のいずれか一方の券が異常で読取れなくても、
読取れた他方の正常券と同様に正常であるとして取扱
い、自動改札機を通過できるように、モード切換え手段
(14)が所定時間に第1制御部(12a)による制御
と第2制御部(12b)による制御を切換えるように
た自動改札機とした。 【0008】 【作用】第2制御部(12b)において、特急券および
乗車券共に読取れない、例えば、特急券が白紙券であ
り、乗車券の磁気情報に異常があって読取れなかった場
合、読取られた特急券または乗車券の券情報、例えば、
有効期間、有効区間、金額等の情報が正しくない場合
は、自動改札機のプラズマディスプレイのパネルに異常
である旨のエラー表示をエラー表示手段(18)により
行なう。そして、該エラー表示手段(18)によるエラ
ー表示とともに、制御手段(12)はドア開閉手段(2
0)に出力してドアを閉鎖する。 【0009】また、特急券または乗車券のいずれか一方
の券が異常で読取れなかった場合でも他方の券が読取れ
て、該読取れた券の券情報が正しい場合は、制御手段
(12)は券排出手段(22)に出力し、特急券および
乗車券を自動改札機の取出し口に排出するとともに、ド
ア開閉手段(20)によりドアを開放する。 【0010】従って、一方の券に異常があっても他方の
券が正常であれば、異常となった一方の券を、正常であ
る券の有効期間、有効区間内として取扱い、自動改札機
を通過できる。 【0011】 【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例に基づき
詳細に説明する。図1は本願発明に係る自動改札機の要
部を示すブロック図である。 【0012】図において、(10)は読取り手段であ
り、特急券または乗車券に書込まれている磁気情報を読
取るものである。具体的には磁気読取りヘッドである。
該読取り手段(10)の出力は制御手段(12)に入力
される。 【0013】前記制御手段(12)は、第1制御部(1
2a)と第2制御部(12b)とを有している。 【0014】この第1制御部(12a)と第2制御部
(12b)とは、モード切換え手段(14)により切換
え可能となっている。該モード切換え手段(14)は、
切換えスイッチである。このモード切換え手段(14)
は、手動により切換えるようにしてもよいが、タイマー
(16)等を介して所定時間、例えば、ラッシュ時間帯
になると自動的に切換えられるようにしてもよい。 【0015】前記制御手段(12)の第1制御部(12
a)は、特急券および乗車券の両方が読取り可能なこと
が条件であり、ラッシュ時以外の時間帯に使用される制
御手段である。 【0016】そして、該第1制御部(12a)は、図2
のフローチャートに示されているように、特急券および
乗車券の磁気情報が共に読取れたかどうかを判断する機
能と、該特急券と該乗車券とが一対の組合せの券となっ
ているかどうかを判断する機能、すなわち、該特急券と
他の乗車券との組合せまたは該乗車券と他の特急券との
組合せになっていないかどうかを判断する機能と、該特
急券および該乗車券との磁気情報が正しいかどうかを判
断する機能とを有している。 【0017】また、該第2制御部(12b)は、図3の
フローチャートに示されているように、該特急券と該乗
車券とのいずれか一方の券の磁気情報が読取れたかどう
かを判断する機能と、読取れた特急券または乗車券の磁
気情報が正しいかどうかを判断する機能とを有してい
る。 【0018】(18)はエラー表示手段であって、図2
に示すフローチャートにおいて、前記第1制御部(12
a)の特急券および乗車券の両方が読取れなかった場合
やいずれか一方の券の磁気情報が読取れなかった場合は
券の異常であると判定し、また、特急券と乗車券との組
合せが揃っていない場合、さらに、読取られた特急券お
よび乗車券の券情報、例えば、有効期間、有効区間、金
額等の情報が正しくない場合は、自動改札機のプラズマ
ディスプレイのパネルに異常である旨のエラー表示を行
なう。例えば、「この特急券は読取れません」とか、
「投入された特急券と乗車券との組合せが異なっており
ます」とか、「この乗車券は有効期間が過ぎておりま
す」というエラー表示を行なう。 【0019】そして、前記エラー表示手段(18)によ
るエラー表示とともに、制御手段(12)はドア開閉手
段(20)に出力してドアを閉鎖する。 【0020】また、特急券および乗車券が共に読取れ、
両券の組合せが揃っており、かつ特急券および乗車券共
にその券情報が正しい場合は、制御手段(12)は券排
出手段(22)に出力し、特急券および乗車券を自動改
札機の取出し口に排出するとともに、ドア開閉手段(2
0)によりドアを開放する。 【0021】次に、図3に示す第2制御部(12b)の
フローチャートにおいて、特急券および乗車券共に読取
れない、例えば、特急券が白紙券であり、乗車券の磁気
情報に異常があって読取れなかった場合、読取られた特
急券または乗車券の券情報、例えば、有効期間、有効区
間、金額等の情報が正しくない場合は、自動改札機のプ
ラズマディスプレイのパネルに異常である旨のエラー表
示をエラー表示手段(18)により行なう。そして、該
エラー表示手段(18)によるエラー表示とともに、制
御手段(12)はドア開閉手段(20)に出力してドア
を閉鎖する。 【0022】また、特急券または乗車券のいずれか一方
の券が異常で読取れなかった場合でも他方の券が読取れ
て、該読取れた券の券情報が正しい場合は、制御手段
(12)は券排出手段(22)に出力し、特急券および
乗車券を自動改札機の取出し口に排出するとともに、ド
ア開閉手段(20)によりドアを開放する。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
急券または乗車券のうち、いずれか一方の券が異常で磁
気情報を読取れなくても、他方の券が読取れて、かつ磁
気情報が正しい場合は、読取れなかった一方の券を、読
取れた正しい券と同じ有効期間、有効区間内の正しい券
として取扱い、自動改札機を通過できるようにしたの
で、ラッシュ時における入場時には、エラー表示による
混雑解消となる。つまり、一方の券が異常であっも他方
の券が有効であれば、一方の券をも有効とするため一種
のフェールセーフとして自動改札機は機能するという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願発明に係る自動改札機の要部を示すブロッ
ク図である。 【図2】第1制御部のフローチャートを示す図である。 【図3】第2制御部のフローチャートを示す図である。 【符号の説明】 10 読取り手段 12 制御手段 12a 第1制御部 12b 第2制御部 14 モード切換え手段 16 タイマー 18 エラー表示手段 20 ドア開閉手段 22 券排出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−118791(JP,A) 特開 平4−281587(JP,A) 特開 平6−223247(JP,A) 特開 平8−83365(JP,A) 実開 平4−114664(JP,U) 実開 平4−132579(JP,U) 実開 平2−42159(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 15/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 特急券および乗車券の磁気情報を読取る
    読取り手段(10)と、 特急券および乗車券の磁気情報が共に読取れたかどうか
    を判断する機能と該特急券と該乗車券とが一対の組合せ
    の券となっているかどうかを判断する機能と該特急券お
    よび該乗車券との磁気情報が正しいかどうかを判断する
    機能とを有する第1制御部(12a)と、該特急券と該
    乗車券とのいずれか一方の券の磁気情報が読取れたかど
    うかを判断する機能と読取れた特急券または乗車券の磁
    気情報が正しいかどうかを判断する機能とを有する第2
    制御部(12b)とを有する制御手段(12)と、 前記制御手段(12)の第1制御部(12a)または第
    2制御部(12b)に切換えることができるモード切換
    え手段(14)とを備えた自動改札機であって、 前記第2制御部(12b)、特急券または乗車券のい
    ずれか一方の券が異常で読取れなくても、読取れた他方
    の正常券と同様に正常であるとして取扱い、自動改札機
    を通過できるようにし 前記モード切換え手段(14)が所定時間に第1制御部
    (12a)による制御と第2制御部(12b)による制
    御を切換える ことを特徴とする自動改札機。
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CN106127869A (zh) * 2016-06-21 2016-11-16 何东晓 一种路桥自动收费系统及方法

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