JP3370289B2 - 化粧料及び化粧料の製造方法 - Google Patents

化粧料及び化粧料の製造方法

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JP3370289B2 JP08021199A JP8021199A JP3370289B2 JP 3370289 B2 JP3370289 B2 JP 3370289B2 JP 08021199 A JP08021199 A JP 08021199A JP 8021199 A JP8021199 A JP 8021199A JP 3370289 B2 JP3370289 B2 JP 3370289B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料及び化粧料
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】モール水は、フミン酸(植物性腐食質)
を含有する水性液で、北欧などで泥炭の微粉末を温水に
混ぜたものを作って入浴用に供している。モール水は本
来天然のものであり、その中でもとくにモール温泉水は
世界で2ケ所、日本の十勝川温泉とドイツの南西部地区
のみに湧出している。モール水の成分の一つであるフミ
ン酸、その塩またはエステルを化粧料に使用している特
許出願はこれまでに数件あるが、モール温泉水をそのま
ま乃至濾過精製したものを化粧品原料とした例は存在し
ない。即ち、特開昭61−87609号公報(化粧料)
はフミン酸の水不溶性の塩、特開昭61−87610号
公報(化粧料)はフミン酸の水溶性のエステル、特開昭
61−87611号公報(化粧料)はフミン酸およびこ
れの水溶性の塩、特開昭61−87612号公報(化粧
料)はフミン酸と酸およびアルコール類とのエステル
を、それぞれニトロフミン酸等と共に用いているが、モ
ール温泉水に含まれるフルボ酸、メタ珪酸、その他微量
成分に至るまでの総合的な効果にまで想到したものはな
い。なお、特開昭60−32707号公報(化粧料)は
腐食前駆物質よりフミン酸を除去したものを用いてい
る。
【0003】白鶴霊芝(Rhinacanthus n
asuta(L.)Kurz)は、インド南部デカン高
原の原産とされるリナカンサス属きつねのまご科に属す
る常緑小低木であり、その全草(リナカンツス草)は駆
虫、消炎、皮膚真菌に対する抗菌作用のあることが知ら
れ(原色牧野和漢薬草大図鑑、第492頁、北隆館、1
988年)、主に中国、台湾等において漢方薬として用
いられている。
【0004】また、本出願人による以前の特許出願で、
この白鶴霊芝に活性酸素消去能があること(特開平9−
143091号、活性酸素消去能を有する組成物)およ
び排泄促進作用があること(特開平9−169662
号、排泄促進剤)を開示し、白鶴霊芝が医薬または健康
食品の原料として有用であることを示唆している。白鶴
霊芝を具体的な商品に適用した例としては、本出願人に
よる特許出願で化粧品の原料としたもの(特開平9−3
29474号、化粧料)および健康飲料の原料としたも
の(特開平9−168377号、健康茶)がある。これ
らの内、化粧料の発明は白鶴霊芝乃至白鶴霊芝の水およ
び/または有機溶媒抽出物を使用したもので皮膚の老化
および毛髪の疲労の防止を目的としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、皮膚保
湿能の高い化粧料を得んとして鋭意研究の結果、とくに
モール温泉水の使用またはモール温泉水と白鶴霊芝乃至
白鶴霊芝の水および/または有機溶媒抽出液乃至末との
併用がよいことに想到し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、モール温泉水
および白鶴霊芝、白鶴霊芝エキスまたは白鶴霊芝エキス
末を主成分とすることを特徴とする化粧料である。ま
た、本発明は、モール温泉水をそのまま又は濾過精製し
たものを化粧料の全重量に対して3〜80重量%添加す
るとともに、白鶴霊芝、白鶴霊芝エキスまたは白鶴霊芝
エキス末を化粧料の全重量に対して0.1〜5重量%添
加することを特徴とする化粧料の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に使用するモール温泉水
は、北海道音更町の十勝川温泉より湧出するモール温泉
水をそのまま、もしくは濾過精製して使用する。このモ
ール温泉水は淡黄褐色の透明な液でフミン酸、フルボ酸
の他、ナトリウムイオン、炭酸水素イオン、メタ珪酸、
メタ硼酸等を含み、pH7.5〜8.6でわずかに特異
な匂いおよび味があり、泉質は低張性弱アルカリ高温泉
に、そして成分分類上単純温泉に属している。
【0008】本発明に使用する白鶴霊芝は、市販されて
いる葉、全草(地上部)あるいはこれらのものに根を混
合したものを使用すればよい。好ましくはこれらのもの
を天日乾燥および/またはドラム乾燥し、粉砕機にかけ
て12メッシュ以下、好ましくは20メッシュ以下に粉
砕して用いる。必要によりこの白鶴霊芝は、天日乾燥お
よび/またはドラム乾燥したものを焙煎器により焙煎し
たものを用いてもよい。このようにして得られた白鶴霊
芝粉末の水および/または有機溶媒抽出液、この抽出液
の濃縮液等として白鶴霊芝エキスまたは乾燥粉末として
白鶴霊芝エキス末を得る。
【0009】白鶴霊芝エキスの抽出に使用する水は水道
水、地下水、清流水、蒸留水、精製水等のいずれでもよ
いが、浄化処理するなど水質基準をクリアしている水
を、冷却水、常温水または熱水の状態で用いればよい。
【0010】また、白鶴霊芝エキスの抽出に使用する有
機溶媒としては、エタノール、1,3−ブチレングリコ
ール、メタノール、プロパノール等のアルコール類、ス
クワラン、ホホバ油、ヘキサン、ヘプタン、流動パラフ
ィン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、ジメチル
エーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル等
のエーテル類、アセトン等のケトン類、その他が挙げら
れ、これらを単独でまたは2種以上を混合して、あるい
はこれらのものと水とを混合して使用することができ
る。
【0011】得られる白鶴霊芝の水および/または有機
溶媒抽出液は、特異臭があり独特のコクのある味を帯び
た褐色乃至暗褐色の液体であり、これをそのまま白鶴霊
芝エキスとして使用してもよいが、さらに濾過、遠沈、
その他の方法で精製し、さらには蒸留等の手段により適
度に濃縮したものを白鶴霊芝エキスとして用いてもよ
い。またこの抽出液をさらに蒸留乾固、凍結乾燥等の手
段で処理して得られる独特のコクのある味を帯びた褐色
乃至暗褐色の微粉末を白鶴霊芝エキス末として用いるこ
とも可能である。
【0012】このようにして得られたモール温泉水およ
び白鶴霊芝、白鶴霊芝エキスまたは白鶴霊芝エキス末
は、通常用いる化粧料の基剤に一定量を添加することに
より化粧料とする。即ち、モール温泉水の添加量は化粧
料の全重量に対して3〜80重量%、また白鶴霊芝、白
鶴霊芝エキスまたは白鶴霊芝エキス末の添加量は同じく
全化粧料重量に対して0.1〜5重量%程度である。な
お、本発明が適用される化粧料としては、例えば石鹸
(化粧石鹸)、パック、化粧水(ローション)、乳液、
クリーム、シャンプー、トリートメント、入浴剤、育毛
エッセンス、育毛ローション等が挙げられる。個々の具
体的な化粧料の製造は常法により行えばよい。
【0013】次に本発明の実施例および試験例を挙げて
説明するが、これらは本発明の技術的範囲を限定するも
のではない。また、表示する%はとくに断りのない限り
重量%である。
【実施例】実施例1 化粧水 1)材料の調製 乾燥白鶴霊芝の全草(葉、枝および茎)10kgを10
0℃の熱水150lに60分間浸漬し、濾液を減圧濃縮
して独特の味と香とを有する暗褐色の抽出液である白鶴
霊芝エキス約3.5kgを得た。モール温泉水は十勝川
温泉水をミリポア社のSCHU 11RE(0.45
μ)、次いでSGVU 11RE(0.22μ)を用い
て処理した濾過精製物を使用した。 2)化粧水の製造 下記処方の素材、即ち、モール温泉水、グリセリン、フ
ェノキシエタノールおよび常水を加熱しながら混合し、
溶解後冷却して白鶴霊芝エキスを混合して化粧水を製造
した。この化粧水は透明で僅かに特異臭があり、pH
8.3のものであった。この化粧水を1か月間使用し続
けたところ肌荒れが改善され、しっとりとした潤いのあ
る肌を保つことができた。 (処方1) モール温泉水 40 (%) 白鶴霊芝エキス 2.5 グリセリン 5 フェノキシエタノール 0.3 常水 52.2
【0014】実施例2 化粧水 1)材料の調製 白鶴霊芝の全草粉砕物10kgを水100lに約50分
間、浸漬、濾過した後、濾液を減圧濃縮して僅かな特異
臭を有し、独特のコクのある味を帯びた褐色の抽出液で
ある白鶴霊芝エキス約3kgを得た。モール温泉水は、
十勝川温泉水をそのまま使用した。 2)化粧水の製造 下記処方の素材を実施例1と同様に処理して化粧水を製
造した。この化粧水は透明で僅かに特異臭があり、pH
7.8のものであった。この化粧水を3か月間使用し続
けたところ肌荒れが改善され、しっとりとした潤いのあ
る肌を保つことができた。 (処方2) モール温泉水 5 (%) 白鶴霊芝エキス 0.1 グリセリン 1 フェノキシエタノール 0.3 常水 93.6
【0015】実施例3 化粧水 1)材料の調製 白鶴霊芝の葉粉砕物10kgをエタノール150lに約
60分間、浸漬、濾過した後、濾液を減圧濃縮して僅か
な臭い、独特のコクのある味を帯びた褐色の透明な液状
の抽出液である白鶴霊芝エキス約4kgを得た。モール
温泉水は十勝川温泉水の濾過精製物を使用した。 2)化粧水の製造 下記処方の素材を実施例1と同様に処理して化粧水を製
造した。この化粧水は透明で僅かに特異臭があり、pH
8.5のものであった。この化粧水を3か月間使用し続
けたところ肌荒れが改善され、しっとりとした潤いのあ
る肌を保つことができた。 (処方3) モール温泉水 70 (%) 白鶴霊芝エキス 5 グリセリン 10 フェノキシエタノール 0.3 常水 14.7
【0016】実施例4 化粧用パック 1)材料の調製 白鶴霊芝の葉、茎および根の粉砕物10kgに1,3−
ブチレングリコール100lを加え、ゆるやかに加熱し
たものを濾過した。濾液を減圧濃縮して僅かな臭い、独
特のコクのある味を帯びた褐色の液状の抽出液である白
鶴霊芝エキス3.7kgを得た。モール温泉水は十勝川
温泉水の濾過精製物を使用した。 2)化粧用パックの製造 下記処方で天然ガム、フェノキシエタノールおよび常水
を混合して均一溶液とし、これにモール温泉水および
1,3−ブチレングリコールを均一に添加した後、カオ
リンを加えて加熱、均一混合し、得られたものを冷却し
て白鶴霊芝エキスを均一混合して化粧用パックを製造し
た。この化粧パックは、灰褐色で粘度600dPasの
ペースト状を呈しており、pH8.2のものであった。
このパックを3か月間使用し続けたところ肌荒れが改善
され、しっとりとした潤いのある肌を保つことができ
た。 (処方4) モール温泉水 30 (%) 白鶴霊芝エキス 0.5 カオリン 30 1,3−ブチレングリコール 10 天然ガム 0.5 フェノキシエタノール 0.3 常水 28.7
【0017】実施例5 化粧用パック 1)材料の調製 白鶴霊芝の葉および根の粉砕物10kgを1:1エタノ
ール水100lに90分間浸漬、濾過し、得られた濾液
を減圧濃縮して僅かな臭い、独特のコクのある味を帯び
た褐色液状の抽出液である白鶴霊芝エキス約4.1kg
を得た。モール温泉水は十勝川温泉水の濾過精製物を使
用した。 2)化粧用パックの製造 下記処方の素材を実施例4と同様に処理して化粧用パッ
クを製造した。この化粧パックは、灰褐色で粘度700
dPasのペースト状を呈しており、pH8.5のもの
であった。このパックを3か月間使用し続けたところ肌
荒れが改善され、しっとりとした潤いのある肌を保つこ
とができた。 (処方5) モール温泉水 60 (%) 白鶴霊芝エキス 1 モンモリロナイト 10 カオリン 10 1,3−ブチレングリコール 10 天然ガム 1 常水 8
【0018】実施例6 化粧用パック 1)材料の調製 白鶴霊芝葉粉砕物10kgを熱水100lに90分間浸
漬、濾過し、得られた濾液を減圧濃縮して僅かな臭い、
独特のコクのある味を帯びた暗褐色液状の白鶴霊芝エキ
ス約3.6kgを得た。モール温泉水は十勝川温泉水の
濾過精製物を使用した。 2)化粧用パックの製造 下記処方の素材を実施例4と同様に処理して化粧用パッ
クを製造した。この化粧パックは、灰褐色で粘度500
dPasのペースト状を呈しており、pH7.8のもの
であった。この化粧水を3か月間使用し続けたところ肌
荒れが改善され、しっとりとした潤いのある肌を保つこ
とができた。 (処方6) モール温泉水 10 (%) 白鶴霊芝エキス 0.1 海泥 1 カオリン 20 1,3−ブチレングリコール 5 天然ガム 0.1 常水 63.8
【0019】実施例7 乳液 1)材料の調製 白鶴霊芝の葉粉砕物10kgに水100lを加え、10
0℃で60分間加熱した後濾過し、濾液を減圧濃縮し、
僅かな特異臭を有し、独特のコクのある味を帯びた褐色
液状の白鶴霊芝エキス約4kgを得た。モール温泉水は
十勝川温泉水の濾過精製物を使用した。 2)乳液の製造 下記処方でフェノキシエタノール、CMCおよび常水を
混合して均一溶液とし、これにモール温泉水およびポリ
グリセリン脂肪酸エステルを均一に添加して得た水相
に、予めスクワラン、アボカド油およびポリグリセリン
脂肪酸エステルを混合し加熱、溶解して得ていた油相を
加えて攪拌し、得られた乳化液の冷却後、白鶴霊芝エキ
スを均一混合して乳液を製造した。この乳液は粘度10
00mPas、pH8.2で乳白色を呈していた。この
化粧水を3か月間使用し続けたところ肌荒れが改善さ
れ、しっとりとした潤いのある肌を保つことができた。 (処方7) モール温泉水 30 (%) 白鶴霊芝エキス 0.5 スクワラン 5 アボカド油 5 ポリグリセリン脂肪酸エステル 0.8 フェノキシエタノール 0.3 CMC 1.0 常水 57.4
【0020】実施例8 乳液 1)材料の調製 モール温泉水は十勝川温泉水の濾過精製物を使用した。 2)乳液の製造 下記処方の素材を実施例7と同様に処理して乳液を製造
した。この乳液は、粘度3000mPas、pH8.3
で乳白色を呈していた。この化粧水を3か月間使用し続
けたところ肌荒れが改善され、しっとりとした潤いのあ
る肌を保つことができた。 (処方8) モール温泉水 61 (%) スクワラン 10 オリーブ油 10 レシチン 1 1,3−ブチレングリコール 5 CMC 1.5 常水 11.5
【0021】実施例9 乳液 1)材料の調製 白鶴霊芝の全草および根10kgを使用する他は実施例
7と同様に処理して、僅かな特異臭、独特のコクのある
味を帯びた褐色液状の白鶴霊芝エキス約3.9kgを得
た。モール温泉水は十勝川温泉水の濾過精製物を使用し
た。 2)乳液の製造 下記処方の素材を実施例7と同様に処理して乳液を製造
した。この乳液は、粘度500mPas、pH6.0で
乳白色を呈していた。この化粧水を3か月間使用し続け
たところ肌荒れが改善され、しっとりとした潤いのある
肌を保つことができた。 (処方9) モール温泉水 5 (%) 白鶴霊芝エキス 0.1 スクワラン 1 ホホバ油 1 ポリグリセリン脂肪酸エステル 0.5 結晶セルロース・カルメロースナトリウム 1 常水 91.4
【0022】実施例10 美容液 1)材料の調製 天日乾燥し、次いでドラム乾燥した白鶴霊芝全草および
根を粉砕機にて粉砕し、焙煎器にて焙煎後、さらに粉砕
し、得られた粉砕物を篩にかけて12メッシュ以下に分
級して得られた白鶴霊芝全草および根の粉砕物約10k
gを使用する他は実施例1と同様に処理して特異臭があ
り、独特のコクのある味を帯びた暗褐色の抽出液である
白鶴霊芝エキス約3.7kgを得た。モール温泉水は十
勝川温泉水の濾過精製物を使用した。 2)美容液の製造 下記処方で常水にカルボキシビニルポリマーを加えて加
熱溶解した後、グリセリン、1,3−ブチレングリコー
ルおよびフェノキシエタノールを順に溶解、冷却させ、
その後水酸化カリウムを添加して中和させ、次いでヒア
ルロン酸ナトリウム、モール温泉水および白鶴霊芝エキ
スを均一混合して外相液を得た。一方、スクワラン、ビ
タミンEアセテート、ステアリン酸およびフェノキシエ
タノールを加熱溶解したものを水酸化カリウムで中和
し、冷却して内相液を得た。このようにして得られた外
相液に内相液を分散させて美容液を製造した。この美容
液を3か月間使用し続けたところ肌荒れが改善され、し
っとりとした潤いのある肌を保つことができた。 (処方10) モール温泉水 15 (%) 白鶴霊芝エキス 0.5 カルボキシビニルポリマー 0.5 グリセリン 6.5 1,3−ブチレングリコール 7.5 フェノキシエタノール 0.3 水酸化カリウム 0.2 ヒアルロン酸ナトリウム 0.25 スクワラン 0.5 ビタミンEアセテート 0.05 ステアリン酸 0.2 常水 68.5
【0023】実施例11 美容液 1)材料の調製 モール温泉水は十勝川温泉水の濾過精製物を使用した。 2)美容液の製造 下記処方の素材を実施例10と同様に処理して美容液を
製造した。この美容液を3か月間使用し続けたところ肌
荒れが改善され、しっとりとした潤いのある肌を保つこ
とができた。 (処方11) モール温泉水 31 (%) カルボキシビニルポリマー 1 グリセリン 10 1,3−ブチレングリコール 10 フェノキシエタノール 0.3 水酸化カリウム 0.4 ヒアルロン酸ナトリウム 0.5 スクワラン 1 ビタミンEアセテート 0.1 ステアリン酸 0.3 常水 45.4
【0024】実施例12 美容液 1)材料の調製 実施例1と同様に処理して得られた白鶴霊芝抽出液10
kgを凍結乾燥させて特異臭があり、独特のコクのある
味を帯びた暗褐色の白鶴霊芝エキス末約4.1kgを得
た。モール温泉水は十勝川温泉水の濾過精製物を使用し
た。 2)美容液の製造 下記処方の素材を実施例10と同様に処理して美容液を
製造した。この美容液を3か月間使用し続けたところ肌
荒れが改善され、しっとりとした潤いのある肌を保つこ
とができた。 (処方12) モール温泉水 5.1 (%) 白鶴霊芝エキス 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.1 グリセリン 3 1,3−ブチレングリコール 5 フェノキシエタノール 0.3 水酸化カリウム 0.05 ヒアルロン酸ナトリウム 0.05 スクワラン 0.1 ビタミンEアセテート 0.05 ステアリン酸 0.1 常水 86.05
【0025】実施例13 化粧石鹸 1)材料の調製 モール温泉水は十勝川温泉水の濾過精製物を使用した。 2)化粧石鹸の製造 下記処方の素材を用いて化粧石鹸を製造した。先ず、ヤ
シ油脂肪酸とオレイン酸とをアルコールに投入して55
℃の温度で溶解し、これに28%カセイソーダ水を添加
して中和させ、次いで40℃の温度下、グリセリン、モ
ール温泉水、白糖および香料を混合し、以下常法により
化粧石鹸を製造した。この化粧石鹸を3か月間使用し続
けたところ肌荒れが改善され、しっとりとした潤いのあ
る肌を保つことができた。 (処方13) モール温泉水 10.0 (%) ヤシ油脂肪酸 7.5 オレイン酸 29.0 28%カセイソーダ水 21.5 アルコール 20.0 グリセリン 6.0 白糖 5.0 香料 1.0
【0026】実施例14 化粧水 1)材料の調製 モール温泉水は実施例1と同様に処理した。 2)化粧水の製造 下記処方の素材を攪拌、溶解せしめる等常法により処理
して化粧水を製造した。この化粧水を3か月間使用し続
けたところ肌荒れが改善され、しっとりとした潤いのあ
る肌を保つことができた。 (処方14) モール温泉水 87.6 (%) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 8 1.3−ブチレングリコール 4 クエン酸ナトリウム 0.3 クエン酸 0.1
【0027】実施例15 クリーム 1)材料の調製 モール温泉水は実施例1と同様に処理した。 2)クリームの製造 下記処方の素材を加熱溶解、攪拌乳化、冷却等常法によ
り処理してクリームを製造した。このクリームを3か月
間使用し続けたところ肌荒れが改善され、しっとりとし
た潤いのある肌を保つことができた。 (処方15) モール温泉水 61.7 (%) モノステアリン酸グリセリン 5 ステアリン酸 5 モノステアリン酸ポリエチレングリコール 2 ベヘニルアルコール 1 スクワラン 10 トリオクタン酸グリセリル 10 1,3−ブチレングリコール 5 フェノキシエタノール 0.3
【0028】試験例1 化粧水 実施例1で得られた化粧水および実施例14で得られた
化粧水(白鶴霊芝不使用、以下モール化粧水と言う)を
用いて被検者成人女性8名の皮膚に対する本発明化粧水
の保湿能(即時の吸水能および経時の水分保持能)につ
き比較試験を行った。試験は、発汗しない温度と湿度
(約23℃、RH:50〜70%)の室内環境下被検者
の前腕屈側の中央部3ケ所に直径20cmの円を描き、
それぞれの円の中に本発明化粧水を20μl量塗布し
た。表皮角層水分量測定器(SKICON−200、ア
イ・ビイ・エス社)を用いて、化粧水の塗布開始直後
(1分後)および開始時から5分毎に4回高周波微量電
流[μS(マイクロシーメンス)]を測定して3ケ所の
平均値を得た。μS値(導電性)と水分量とは相関して
おり、値の高いほど高い皮膚の保湿能を示す。なお、対
照として、本発明化粧水から主成分のモール温泉水およ
び白鶴霊芝エキスを除き、その分常水を増量した化粧水
基剤およびモール温泉水を除き、その分白鶴霊芝を増量
した化粧水(以下、白鶴霊芝化粧水と言う)を用いた。
結果を表1に示すが、本発明化粧料は対照の化粧水基剤
および白鶴霊芝化粧水に対して非常に優れた保湿能を有
することが明らかである。
【0029】試験例2 化粧用パック 被検者成人女性5名に対して実施例4で得られた本発明
化粧用パック施行による化粧水の浸透および保湿能の比
較試験を行った。試験は、発汗しない温度と湿度(約2
3℃、RH:50〜70%)の室内環境下、洗顔および
パック施行後に試験例1で使用した化粧水基剤を試験例
1と同様の方法で測定しμS値を測定した。なお、対照
として、主成分のモール温泉水および白鶴霊芝エキスを
除き、その分常水を増量した化粧用パック基剤および化
粧水基剤を用いた。結果を表2に示すが、本発明化粧用
パックは対照の化粧用パック基剤および化粧水基剤に対
して非常に優れた保湿能を有することが明らかである。
【0030】試験例3 乳液 実施例7で得られた本発明乳液、実施例8で得られた本
発明乳液(モール乳液)、対照として主成分のモール温
泉水および白鶴霊芝エキスを除きその分常水を増量した
乳液基剤、モール温泉水を除き、その分白鶴霊芝を増量
した白鶴霊芝乳液を用い、被検者成人女性5名を対象に
乳液塗布開始時から10分毎に5回測定する他は試験例
1と同様にして皮膚に対する本発明乳液の保湿能の比較
試験を行った。結果を表3に示すが、本発明乳液、モー
ル乳液は対照の乳液基剤および白鶴霊芝乳液に対して非
常に優れた保湿能を有することが明らかである。
【0031】試験例4 美容液 実施例10で得られた本発明美容液および実施例11で
得られた本発明美容液(モール美容液)、対照として主
成分のモール温泉水および白鶴霊芝エキスを除きその分
常水を増量した美容液基剤およびモール温泉水を除き、
その分白鶴霊芝を増量した白鶴霊芝美容液を用いる他は
試験例1と同様にして本発明美容液の皮膚に対する保湿
能の比較試験を行った。結果を表1に示すが、本発明美
容液は対照の美容液基剤、モール美容液、白鶴霊芝美容
液に対して非常に優れた保湿能を有することが明らかで
ある。
【発明の効果】本発明の化粧料及び本発明の化粧料の製
造方法により得られる化粧料は、モール温泉水および白
鶴霊芝、白鶴霊芝エキスまたは白鶴霊芝エキス末を主成
分としているため、従来の化粧料と比べて非常に優れた
保湿能を有しており、汎用性の高い製品である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 穂積 忠 横浜市栄区長尾台町47−9 (56)参考文献 特開 昭61−87611(JP,A) 特開 平9−143025(JP,A) 野口冬人著,全国温泉大事典,旅行読 売出版社,1997年12月18日,第63,64頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モール温泉水および白鶴霊芝、白鶴霊芝
    エキスまたは白鶴霊芝エキス末を主成分とすることを特
    徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 前記モール温泉水は、フミン酸、フルボ
    酸、ナトリウムイオン、炭酸水素イオン、メタ珪酸、メ
    タ硼酸を含むものであることを特徴とする請求項1に記
    載の化粧料。
  3. 【請求項3】 モール温泉水を化粧料の全重量に対して
    3〜80重量%、白鶴霊芝、白鶴霊芝エキスまたは白鶴
    霊芝エキス末を化粧料の全重量に対して0.1〜5重量
    %含有することを特徴とする請求項1に記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 前記モール温泉水は、フミン酸、フルボ
    酸、ナトリウムイオン、炭酸水素イオン、メタ珪酸、メ
    タ硼酸を含むものであることを特徴とする請求項3に記
    載の化粧料。
  5. 【請求項5】 モール温泉水をそのまま又は濾過精製し
    たものを化粧料の全重量に対して3〜80重量%添加す
    るとともに、白鶴霊芝、白鶴霊芝エキスまたは白鶴霊芝
    エキス末を化粧料の全重量に対して0.1〜5重量%添
    加することを特徴とする化粧料の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記モール温泉水は、フミン酸、フルボ
    酸、ナトリウムイオン、炭酸水素イオン、メタ珪酸、メ
    タ硼酸を含むものであることを特徴とする請求項5に記
    載の化粧料の製造方法。
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