JP3370064B2 - 図面情報処理方法およびシステム - Google Patents

図面情報処理方法およびシステム

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JP3370064B2
JP3370064B2 JP2000223149A JP2000223149A JP3370064B2 JP 3370064 B2 JP3370064 B2 JP 3370064B2 JP 2000223149 A JP2000223149 A JP 2000223149A JP 2000223149 A JP2000223149 A JP 2000223149A JP 3370064 B2 JP3370064 B2 JP 3370064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、設計支援等のために利
用される図形情報を扱うシステムに係り、特に、製品の
設計、生産に、さらに、設計情報の生産担当者への伝達
にも応用することができる図面情報処理方法および図面
情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】機械等の設計においては、設計対象物を
表現するために図形情報のモデルを利用する。従来は、
例えば、図25に示すような対象物を、図2に示すよう
な2次元の図面で表現するという形態で扱うのが普通で
あった。最近では、コンピュータシステムを用いて設計
を行うことが行われている。このようなシステムでは、
対象物を、2次元の図形に限らず、3次元の図形として
表現する方法も用いられている。また、設計対象物の表
現に、形状のみでなく、寸法、基準線といった形状以外
の図形を用いることもあるし、重量、材質、製作方法と
いった数値、文字等によって表現する情報を用いること
もある。
【0003】次に、設計、生産の場における設計情報等
の情報の伝達方法について説明する。
【0004】旧くから最も広く用いられている第1の方
法は、設計情報を図面等として紙の上に描き、その図面
そのものまたはそれを複写したものを生産担当者に渡す
方法である。描く方法は、従来鉛筆を用いた手描きであ
ったが、最近はCADシステムを用いる場合が多い。し
かし、第1の方法では、CADシステムで描いたとして
も、最後には必ず紙に出力して、その紙を生産担当者に
渡すことによって情報伝達を行なっている。例えば、図
25のような設計対象品に関する情報を伝達する場合
に、紙に描いた図2のような図面を渡すのである。
【0005】別の方法として、CADシステムのデ−タ
そのものを渡す方法がある。設計部門、生産部門双方が
CADシステム等を利用可能な場合、そのデ−タそのも
のを渡すことによって、設計担当者が作成した情報を生
産担当者はそのままの情報として参照することができ
る。この場合、単に図面に相当するデ−タを渡す第2の
方法、3次元モデル等によって表現された設計対象物の
デ−タを渡す第3の方法、3次元モデル等によって表現
された設計対象物のデ−タと表示倍率、表示位置、表示
方向等の表示方法のデ−タを組で渡す第4の方法があ
る。
【0006】第2の方法は、図面そのものに相当する情
報を渡すものであり、生産担当者は紙の代わりにCAD
システムを用いて図面の情報を参照する。場合によって
は、生産担当者がそれを図面として紙に出力して参照す
ることもある。先の例では、図2に示す図面のデ−タそ
のものを渡す方法である。このデ−タは、紙のどの部分
にどのような線が描られているかといったデ−タで構成
されている。例えば、直線の場合、両端の2点の2次元
座標値、円の場合中心の座標値と半径といったデ−タで
表現されている。
【0007】第3の方法は、モデルの作成者が想定した
標準的な表示方法のデ−タも設計対象物のデ−タと共に
保存するという方法である。この方法によれば、参照者
は表示方法の指示を行なうことなく適切な表示情報が得
られる。設計対象品に関して、モデルの作成者は、例え
ば、図2に示したような表示の得られる表示方法で表示
しながら、デ−タを作成していたとすると、そのときの
表示方法のデ−タも設計対象品のデ−タと共に保存する
のである。このようにしておくと、参照者は、表示方法
に関する指示を行なうことなく、適切な表示方法に近い
であろう図2のような表示を得ることができるのであ
る。また、参照者である生産担当者が、渡されたデ−タ
に対する表示方法を指定することによって、さまざまな
形態の情報を得ることができる。例えば、モデル全体を
斜視図として表示するという表示方法を指定すれば、組
立斜視図がが表示、参照できる。モデル全体を、正面
図、右側面図として表示するという表示方法を指定すれ
ば、それらのが表示、参照できる。また、寸法等の形状
属性情報は、必要に応じて、表示方法によって表示する
かしないかを指定することができる。例えば、表示と指
定すると、表示される。さらに、1つのスクリ−ンに複
数の表示方法に従った図を並べて表示することもでき
る。さらには、特定の部品のみを表示するという表示方
法を指定すれば、部品図に相当する図が表示、参照でき
る。このような方法を使用すれば、例えば組立図を表示
する際には主要寸法のみを表示するように指示すること
ができるし、部品図を表示する際には、その部品に関す
るすべての寸法を表示するように指示することができ
る。この方法においても、必要があれば、さらに表示方
法を変更して、必要に応じた表示情報を得ることができ
る。
【0008】第4の方法は、上記の問題を解決するため
に、設計担当者が想定した標準的な表示方法のデ−タも
設計対象物のデ−タと共に生産担当者に渡す方法であ
る。この方法によれば、生産担当者は表示方法の指示を
行なうことなく適切な表示情報が得られる。例えば、設
計対象品に関して、設計者は、図2に示したような表示
の得られる表示方法で表示しながらデ−タを作成してい
たとすると、そのときの表示方法のデ−タも設計対象品
のデ−タと共に渡す。この結果、参照者である生産担当
者は、表示方法に関する指示を行なうことなく、適切な
表示方法に近いであろう図2のような表示を得ることが
できるのである。この方法においても、必要があれば、
さらに、表示方法を変更して、必要に応じた表示情報を
得ることができる。
【0009】第5の方法は、設計担当者と生産担当者が
共通にアクセス可能なデ−タベ−スを使用する方法であ
る。この方法では、設計担当者が設計対象物の情報のデ
−タをデ−タベ−スに保存し、それを生産担当者が参照
する。そして、必要があれば、生産担当者がそのデ−タ
を変更することもできる。この方法によれば、設計担当
者と生産担当者とがデ−タを別々に所有する必要が無い
のである。この方法においても、第4の方法と同様に、
表示方法に関するデ−タを設計対象物のデ−タに付属さ
せて扱うことができ、設計担当者から生産担当者に渡さ
れる情報そのものは第4の方法と同じである。
【0010】以上説明した各方法を模式的に表現する
と、図13〜図17のようになる。図13は、第1の方
法を示したもので、設計担当者から生産担当者へは図面
そのものが渡される。図14は、第2の方法を示したも
ので、設計担当者から生産担当者へは図面デ−タが渡さ
れる。この場合は、表示方法の指定を行なうことなく図
面が得られる。図15は、第3の方法を示したもので、
設計担当者から生産担当者へは設計対象物のデ−タが渡
される。この場合は、参照する人が表示方法を指定して
実際の情報を得る。図16は、第4の方法を示したもの
で、設計担当者から生産担当者へは設計対象物のデ−タ
と表示方法のデ−タが渡される。この場合は、設計担当
者が表示していたのと同一の方法で自動的に表示され
る。図17は、第5の方法を示したもので、設計担当者
と生産担当者は1組の設計対象物のデ−タと表示方法の
デ−タを参照できる。このため、生産担当者は、適切な
方法で表示された最新の情報を自動的に参照することが
できる。
【0011】以上述べたような設計情報の伝達において
は、例えば、通信装置で接続された2台以上の設計支援
システムが使われる。そして、この設計支援システムで
は、設計対象物のデ−タとそれに対応付けた表示方法の
デ−タとを扱う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般に、設計情報は、
設計部門から生産部門に伝達される。設計担当者から生
産担当者に渡す情報は、1つの製品に対して1種類では
ない。少なくとも部品を製作するための情報があり、組
立を行なうための情報がある。そして、それぞれの情報
で適切な表示方法が存在する。そして、それぞれの情報
においてそれぞれ適切な表示方法が存在する。すなわ
ち、1組の対象について、参照しようとする表示方法は
1種類ではない。例えば、図25に示す対象品におい
て、組立を行なうためには、組立状態で、図2に示すよ
うな方向と構成で表示された情報が適切であり、部品加
工を行なうためには、部品単位で表示された情報が適切
である。また、それらを構成する部品そのものは1組な
ので、デ−タの一貫性を保つため各図に示す部品のデ−
タは1組のデ−タでなくてはならない。
【0013】ところが、従来の方法では、参照者が複数
の形態で表示された情報が必要な場合においても、1つ
の対象物のデ−タに対して1種類の表示方法のデ−タし
か保存することができなかった。例えば、図2に相当す
る表示方法のデ−タを対象物のデ−タと関連付けて保存
した場合には、部品図に相当する表示方法のデ−タを対
象物のデ−タと関連付けて保存することができなかっ
た。また、特定の部品についての部品図に相当する表示
方法のデ−タを保存する場合には、対象品全体を示す図
面や、他の部品の部品図に相当する表示方法のデ−タを
保存ことができなかった。従って、生産担当者が複数種
類の情報、例えば、部品図に相当する情報と組立図に相
当する情報が必要な場合においても、1つの設計対象物
のデ−タに対して1種類の表示方法のデ−タしか扱うこ
とができなかった。従って、設計担当者から製造担当者
へも、1種類の表示方法のデ−タしか渡すことができな
かった。
【0014】このため、表示方法デ−タの存在しない表
示方法を参照したい場合は、参照者、例えば、生産担当
者がその表示方法を個別に指定する必要がある。この方
法は、模式的に表現すると、図18のようになる。同図
から明らかなように、表示方法の指定を二重に行なうこ
とになり、手間がかかると共に、無駄な操作を必要とす
るという問題がある。
【0015】また、ある場合には、対象物のデ−タを複
写し、それぞれに異なる表示方法のデ−タを付属させて
保存させることが行われている。この方法を模式的に表
現すると、図19のようになる。この場合、対象物のデ
ータが複数存在することになるので、デ−タ量が増えて
しまうと共に、データの管理が煩雑になるという問題が
ある。例えば、デ−タの変更等に、柔軟に対応できない
という問題がある。すなわち、データの変更を行う場
合、すべてのデータについて変更を行う必要があり、変
更に手間がかかるという問題がある。また、複数のデー
タがあると、その一部について変更しそこなうおそれが
あり、バージョンの異なるデータが存在して、デ−タの
一貫性を保つことが困難となる欠点がある。
【0016】本発明の目的は、これらの問題を解決し、
1つの対象物に関して複数種類の標準的な表示結果を簡
単な指示で得られるようにすることができる図面情報処
理方法および処理情報処理システムを提供することにあ
る。
【0017】また、本発明の他の目的は、設計担当者か
ら渡される設計情報を生産担当者が容易に参照できるよ
うにし、迅速な設計生産を可能にする図面情報処理方法
および図面情報処理システムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、1組の対象
物のデ−タに複数組の表示方法のデ−タを対応させて保
存することによって解決される。このため本発明の一態
様によれば、表示対象物の図面情報を保存すると共に、
その図面情報に基づいて表示対象物を表示スクリーン上
に表示させる図面情報処理方法において、1組の表示対
象物デ−タに対して、その表示の態様を規定する表示方
法データを、表示対象物デ−タと関係付けて複数組保存
し、表示対象物の表示を行う場合に、複数組保存されて
いる表示方法のうち少なくとも1の表示方法の選択を受
け付け、指定された表示方法により表示対象物の表示を
行うことを特徴とする図面情報処理方法が提供される。
【0019】また、本発明の他の態様によれば、表示対
象物の図面に関する情報を保存する保存手段と、その図
面に関する情報に基づいて表示対象物を表示スクリーン
上に表示させる表示手段と、外部からの指示を受け付け
て、表示方法の指定を入力する入力手段とを備え、上記
保存手段は、表示対象物の図面に関する情報として、表
示対象物の形状を特定する表示対象物デ−タと、その表
示の態様を規定する表示方法データとを有し、表示方法
データは、異なる表示態様を規定する複数組のデータを
1組の表示対象物デ−タごとに関係付けられて保存さ
れ、上記入力手段は、複数組の表示方法データのうち少
なくとも1の表示方法データの選択を受け付け、上記表
示手段は、指定された表示方法により表示対象物の表示
を行うことを特徴とする図面情報処理システムが提供さ
れる。
【0020】本発明は、その応用として、1組の対象物
のデ−タに複数組の表示方法のデ−タを対応させて保存
することのできるシステムと、それらの間のデ−タ交換
を行なう装置によって設計生産支援装置を構成すること
ができる。
【0021】
【作用】モデル生成において使用された表示方法の複数
組のデ−タが対象物のデ−タと対応付けて保存され、参
照の指示が与えられると、保存された表示方法のデ−タ
が参照されて、その表示方法に従って表示される。
【0022】1組の表示対象物デ−タに対して、その表
示の態様を規定する表示方法データを、表示対象物デ−
タと関係付けて複数組保存することにより、同一の表示
対象物について、異なる態様で図面を表示させることが
できる。例えば、組立図、部品図等の異なる種類の図
面、斜視図、平面図等の表示の観点の異なる図面、寸法
を付した図等の表示を、例えば、設計者が予めデータと
して保存させることができる。
【0023】表示対象物の表示を行う場合に、複数組保
存されている表示方法のうち少なくとも1の表示方法の
選択を受け付けることにより、保存されている複数種の
態様の図面を選択的に表示させることができる。これに
より、例えば、生産担当者は、設計者によって用意され
た種々の図面の中から、自分の使用に都合のよいものを
選んで、表示させることができる。
【0024】従って、1つの対象物に関して複数種類の
標準的な表示結果を簡単な指示で得られる。また、設計
担当者から渡される設計情報を生産担当者が容易に参照
できる。しかも、これによって、生産に必要な適切な図
面の準備期間が短縮され、迅速な設計生産を可能にす
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0026】本発明の第1の実施例は、本発明の図面情
報処理システムを適用した設計支援システム(CADシ
ステム)である。このシステムは、図26に示すよう
に、入力装置1000、出力装置3000、演算装置2
000および記憶装置4000を有するハードウェアシ
ステムを備えて構成されている。入力装置1000に
は、設計対象物のデータ等の入力を行うためのデータ入
力装置1100と、各種指示の入力やデータの編集等を
行うための指示入力装置1200とを含む。データ入力
装置1100としては、例えば、磁気ディスクドライブ
装置、通信装置等が用いられる。指示入力装置1200
としては、例えば、マウス、ライトペン、タッチパネル
等のポインティングデバイス1220、および、キーボ
ード1210が用いられる。出力装置3000には、C
RTディスプレイなどの表示装置3100が少なくとも
用意され、この他に、必要に応じて、プリンタ3200
等が用いられる。演算装置2000は、中央処理装置
(CPU)2100、主記憶装置2200等が含まれ
る。記憶装置4000は、磁気ディスク装置等の大容量
の記憶装置が用いられる。
【0027】このハードウェアシステムは、演算装置2
000がプログラムを実行することにより、表示対象物
の図面に関する情報を保存する保存手段と、その図面に
関する情報に基づいて表示対象物を表示スクリーン上に
表示させる表示手段と、外部からの指示を受け付けて、
表示方法の指定を入力する入力手段と、上記表示手段に
より表示される表示対象物について、外部からの指示を
受け付けて、編集を行う手段を実現する。上記プログラ
ムは、記憶装置から供給され、例えば、後述する図74
から84に示す各種アルゴリズムを実行する手順を記述
するプログラムを含む。
【0028】このシステムの使用者は、まず、入力装置
1000のデータ入力装置1100を用いて、設計対象
物のデ−タを入力することができる。その時には、設計
対象物を、最も見易いように、出力装置3000の表示
装置3100に表示させながら操作を行なうのが便利で
ある。そこで、使用者は、指示入力装置1200より表
示方法を指定して、最も見易い表示を得る。本システム
は、これを行なうために、設計対象物のデ−タを入力す
る手段とともに、表示方法を入力する手段を有してい
る。上記入力装置1000、演算装置2000および出
力装置3000により、設計対象物のデータを入力する
手段およびその表示方法を入力する手段が構成される。
【0029】表示方法を入力する手段としては、例え
ば、部品の名称を指定して、その部品を“表示する”あ
るいは“表示しない”と指示する手段がある。また、表
示方向を“正面方向”、“側面方向”というように、あ
らかじめ用意した表示方向の中から選択的に指示する手
段、任意の方向で表示するために視線方向,参考視点,
垂直方向等を数値的に指示する手段、現在表示されてい
る方向を回転させて変更する手段等を有している。さら
には、設計対象物を表示装置3100のスクリ−ンのど
の位置にどのような大きさで表示するかを指示する手段
を有している。
【0030】例えば、モデル全体を斜視図として表示す
るという表示方法を指定すれば、図3に示すような図が
表示、参照でき、モデル全体を正面図、右側面図として
表示するという表示方法を指定すれば、図4、図5に示
すような図が表示、参照できる。また、寸法等の情報
は、必要に応じて、表示方法によって表示するかしない
かを指定することができ、例えば、表示と指定すると、
図6のように表示される。さらに、図7に示すように、
1つのスクリ−ンに複数の表示方法に従った図を並べて
表示することもできる。さらには、特定の部品のみを表
示するという表示方法を指定すれば、図8に示すような
部品図に相当する図が表示、参照できる。この場合、図
11に示すように、1つのスクリ−ンに複数の表示方法
に従った図を並べて表示することもできる。このような
方法を使用すれば、例えば、組立図を表示する際には、
主要寸法のみを表示するように指示することができる
し、部品図を表示する際にはその部品に関するすべての
寸法を表示するように指示することができる。また、図
9に示すように、対象物をある斜面から見た組立矢視図
を表示させることもできる。
【0031】本システムでは、このような表示方法の入
力手段を有しているが、本発明は、入力手段をこれらの
方法に限定するものではない。
【0032】使用者は、デ−タの一部または全体を入力
した段階で、デ−タを保存することができる。本システ
ムは、これを行なうために、デ−タの保存手段を有して
いる。この保存手段は、設計対象物のデ−タと、表示方
法のデ−タを保存する手段であって、記憶装置4000
および演算装置2000により構成される。この保存手
段により保存される表示方法のデ−タには、それがどの
設計対象物の表示方法であるかを示すために、対応関係
を示すデ−タも含まれる。従って、使用者が一時的に本
システムの利用を中断して、再度、利用を開始する場
合、名称等により設計対象物を指定すると、その設計対
象物について既に指定されている表示方法による表示が
可能となる。この場合、その設計対象物について、最後
に表示を行っていた表示方法を特定するデータをも保存
することにより、前回、操作を行なっていたときと同じ
状態で設計対象物のデ−タが表示され、操作の続行が可
能な状態となる。
【0033】保存されるデ−タの内容を、図22および
図23を用いて詳細に説明する。
【0034】図22は設計対象物のデ−タを示してい
る。設計対象物のデ−タは、製品を構成する部品,部分
組立品,組立品ごとに独立したデ−タとして構成されて
いる。例えば、図22の例では、部品1,部品2,部品
3の各デ−タは、それぞれの部品のみの形状,寸法等を
記録している。また、部分組立品4のデ−タは、部品1
と部品2を組み立てて構成されること、それぞれの部品
をどの位置に配置するかのデ−タ、部品1と部品2の間
の距離や角度を指定する寸法等を記録している。組立品
5のデ−タは、同様に、部分組立品4と部品3を組み立
てて構成されること、それぞれの部分組立品と部品とを
どの位置に配置するかのデ−タ、部分組立品4に含まれ
る部品と部品3との間の距離や角度を指定する寸法等を
記録している。これらのデータは、それぞれ対象物デー
タファイルとして、記憶装置4に格納され、必要に応じ
て、演算装置の主記憶4200に転送される。図22に
示す例では、ファイルとして、部品ファイル4001,
4002,4003と、部分組立品ファイル4004
と、組立品ファイル4005とが設けられている。
【0035】設計対象物に関する情報は、3次元の形状
デ−タとして表現されている。形状は面、線、点で構成
され、面は線で囲まれる形を持つもの、線は点間を結ば
れて形を持つもの、点は3次元空間上の座標値として表
現されている。ただし、本発明は、設計対象物のデ−タ
の形式をこの形式に限定するものではない。また、デ−
タとして扱う情報も、形状と寸法に限定されるものでは
ない。
【0036】図23は表示方法のデ−タを示している。
デ−タは、1画面に1度に表示するためのデ−タごとに
独立した表示方法データとして構成され、それぞれ表示
方法データファイル4100として、記憶装置4000
に格納されている。そして、各デ−タは、図24に示す
ようなスクリーン100に表示するビュー90の数と同
じだけの数のデータ4120で構成されている。そし
て、各ビュ−に対応するデータ4120は、表示対象デ
−タ4121,表示方向デ−タ4122,スクリ−ン位
置デ−タ4123によって構成されている。
【0037】表示対象デ−タ4121は、どの部品,部
分組立品,組立品のどのようなデ−タを表示するかを示
している。例えば、部品1の形状と部品1の寸法、部分
組立品4の形状と部品1の形状と部品2の形状と部分組
立品の4の寸法、組立品5以下のすべてのデ−タといっ
た具合である。表示方向のデ−タ4122は、例えば、
図24に示すように、表示対象物の位置を示す参考視点
60の座標値、視線方向を示す投影面法線方向70のベ
クトル(これは表示方向の反対方向となる)、参考視点
60と投影面50の距離、表示する像の上方向を示す垂
直方向80のベクトル、実際に表示する部分を限定する
クリッピング枠デ−タによって構成されている。また、
スクリ−ン位置デ−タ4123は、例えば、図24に示
すように、ビュー90の縦横サイズとビュ−中央のスク
リーン100上の位置によって構成されている。ただ
し、本発明は、表示方法のデ−タの形式をこの形式に限
定するものではない。また、デ−タとして扱う情報も、
断面をとるかどうか、どのような投影法にするのか、ま
た、表示するしないの指定も、同種のデ−タ全体でな
く、個別の指定をしてもよい。
【0038】なお、このようなデ−タ構成に関しては、
例えば、千代倉弘明著「ソリッドモデリング」(株式会
社工業調査会発行)127ペ−ジないし131ペ−ジ、
および、S.ハミルトン著郡山▲あきら▼、大矢建正訳
「アルゴリズムとプログラムによるコンピュ−タグラフ
ィックス[II]」(マグロウヒルブック株式会社発行)
289ペ−ジないし345ペ−ジに説明されている。
【0039】使用者は、同一の対象物であっても異なる
複数の表示方法で表示させて参照したい場合がある。そ
の最も代表的な例が、組立品のデ−タを入力しておい
て、全体を見る場合と部品を見る場合とで、表示方法を
変える場合である。本システムは、異なる複数の表示方
法を取り扱うことができる。具体的には、任意の時点の
表示方法を記憶装置4000に保存する手段を有するの
である。このとき、現在の表示方法と異なる表示方法が
既に保存してあっても別の表示方法として保存可能であ
る。保存されるデ−タには、表示対象デ−タが含まれて
おり、それによって表示デ−タが対象物デ−タと関連付
けられている。
【0040】以上のようなデータの保存手段を用いる操
作が行なわれると、記憶装置4000には3組のデ−タ
が保存されることになる。それは、1組の設計対象物の
デ−タと、2組の表示方法のデ−タである。本システム
では、データ保存手段は、1組の設計対象物のデ−タに
対して、表示方法のデ−タを任意組保存することがで
き、また、複数組の表示方法デ−タと関連付けられた設
計対象物のデ−タを複数組保存することもできる。
【0041】このようにデ−タが保存されると、図1に
示すように、1組の設計対象物のデ−タと、それと関連
付けられた表示方法デ−タを使用すると、表示方法デ−
タの数だけの図を表示することができる。この表示処理
において、対象物のデ−タから2次元の画像デ−タを生
成し、それを表示するという方法も考えられる。この場
合、表示方法デ−タは、画像生成方法デ−タと見なすこ
とができる。
【0042】本発明の第2の実施例は、第1の実施例と
類似した設計支援システムである。使用する装置のハー
ドウェアのシステム構成は、図26のものと同じであ
る。異なる点は、表示方法デ−タを、図27に示すよう
に、部品あるいは組立品のデ−タに付属させて保存する
ことである。これは、組立品の表示方法が、表示の単位
となる部品または組立品によって決まることが多いの
で、それを便利にするための方法である。すなわち、単
一の部品を操作している場合の表示方法のデ−タは、そ
の部品のデ−タに付属させて保存し、組立品を操作して
いる場合の表示方法のデ−タは、その組立品のデ−タに
付属させて保存するのである。本実施例の場合も、対象
物データは、図27に示すように、部品ファイル400
1,4002,4003と、部分組立品ファイル400
4と、組立品ファイル4005とが設けられている。そ
して、部品ファイル4001にその部品の表示方法デー
タのファイル4011が、4002にその部品の表示方
法データのファイル4012が、4003にその部品の
表示方法データのファイル4013がそれぞれ設けられ
る。また、部分組立品ファイル4004にその部分組立
品の表示方法データのファイル4014が、組立品ファ
イル4005にその部品の表示方法データのファイル4
015が、それぞれ対応して設けられる。
【0043】例えば、図25の設計対象物を組み立てた
状態で、図10のように表示して操作した場合、その表
示方法デ−タは、組立品に相当する対象物デ−タに付属
させて記録される。また、1部品を取り出して図12の
ように表示して操作した場合、その表示デ−タは該当す
る部品の対象物デ−タに付属させて記録される。この結
果、全体を表示する指示を行なえば、表示方法を指定し
なくても、図10の形態で表示される。また、1部品を
表示する指示を行なえば、表示方法を指定しなくても、
図12の形態で表示される。
【0044】このような機能を実現するため、本実施例
の設計支援システムは、設計対象物のデ−タの保存の指
示が与えられたときに、設計対象物のデ−タとそのとき
の表示方法のデ−タとを関連付けて保存する手段と、設
計対象物のデ−タの再生の指示が与えられたときに、設
計対象物のデ−タとそのデ−タに関連付けられて保存さ
れている表示方法のデ−タを読み出し、その表示方法に
従って設計対象物のデ−タを表示する手段とを有してい
る。設計対象物のデ−タとそのときの表示方法のデ−タ
とを関連付けて保存する手段は、例えば、演算装置20
00および記憶装置4000により構成される。また、
設計対象物のデ−タを表示する手段は、演算装置200
0および出力装置3000により構成される。また、設
計対象物を表示する手段は、対象物のデータについて、
指定された表示方法により表示データを作成して表示す
る、演算装置2000および表示装置3100により構
成される。
【0045】本実施例をさらに拡張し、1つの部品また
は組立品に複数の表示方法を対応付ける方法も本発明に
含まれる。以下では、この実施例に関して、具体的な操
作を通してより詳細に説明する。なお、本実施例の実現
のために用いられるハードウエアシステムは、上記した
各実施例と同様に、例えば、図26に示すものが用いら
れる。また、このハードウエア上で実行されて各種手段
を実現するソフトウエアについては、本実施例固有のも
のの他、上記各実施例と同様のものが用いられる。
【0046】図32は、本発明の表示方法を有するCA
Dシステムの初期画面を示したものである。設計の開始
にあたり、画面には、以下のものが表示されている。1
00はスクリーンである。すなわち、このスクリーン1
00上に、すべての表示物が表示される。110は処理
を選択するコマンドメニューである。ユーザがこの場所
をマウス、ライトペン等のポインティングデバイス12
20で指示すると、演算装置2000は、指示位置を検
出すると共に、指示された位置の情報に対応する処理を
実行する。ただし、本発明は、処理の指示方法をこの方
法に限定するものではない。
【0047】111は処理の結果や操作のガイドなどを
表示するメッセージ領域である。この領域は、本発明に
必須ではないが、一般に、何らかの指示をユーザに与え
る手段が必要である。91,92,93,94は、それ
ぞれ設計対象物を正面,上面,右側面,斜上から見た状
態で表示するビューである。ビューが4つ存在するこ
と、また、先に示した方向で表示するビューであること
は、本発明を限定するものではない。最低限1つのビュ
ーが存在すれば、表示は可能である。また、初期状態で
は存在しなくても、新規に作成する手段が用意されてい
れば、ユーザが指示を行なって作成することができる。
120,121,122,123は、位置や方向をガイ
ドするための座標軸である。これも本発明に必須ではな
いが、ユーザが間違いなく操作するためには存在するほ
うが好ましい。
【0048】この状態で、次に、作成する部品の名称の
ユーザからの入力を受け付ける。具体的には、ユーザが
入力部品名称指定のコマンドをコマンドメニュー110
を指示して選択する。そうするとCADシステムがメッ
セージ領域111に部品の名称を入力するように要求を
出す。ここで、キーボード1210等から部品名称が入
力されると、その部品の名称が主記憶2200に記憶さ
れ、以降の処理は、指定した部品を対象にすることにな
る。また、このとき、システムは、管理のために、部品
に、識別番号(id番号)を付加する。id番号は、フ
ァイルに保存された部品も含めて、すべての部品で異な
る固有の番号である。仮に、このコマンドを実施しない
場合には、システムが自動的に適当な部品名称を仮りに
決定して、以降の処理を行なう。ここでは、ユーザが部
品名称を「本体」と入力したと仮定して、次のステップ
の説明に移る。
【0049】図33は、ユーザが2次元的に形状データ
を入力した状態である。この方法は、多くの一般のCA
Dシステムが実施している方法と同様であり、本発明特
有の部分ではない。具体的には、直線を引くコマンドを
選択し、両端の2点の位置を指示する、円を作成するコ
マンドを選択し、中心位置と円周上の1点の位置を指示
する、といったように行われる。
【0050】図34は、2次元的に作成した形状を利用
して3次元形状を作成する場面である。すなわち、外周
形状1,穴形状2,3,4を1つのビュー91上で指定
した後、奥行きを示す2つの位置5,6を、他のビュー
93上で、この順に指示している。この結果、図35に
示すような単一の厚みを有する3次元形状が生成され、
4つの方向から見た図として設定されている4つのビュ
ー91,92,93および94に表示される。
【0051】図36では、図33と同様に、ビュー91
上で、突起部の2次元形状を入力する。次に、図37で
は、2次元的に作成した形状を利用して3次元形状を作
成する。ビュー91上で外周形状1を指定した後、奥行
きを示す2つの位置2,3を、ビュー93上で、この順
に指示している。この例では、穴形状が存在しないた
め、穴形状の指示を省略している。この結果、図38に
示すように、3次元形状が生成され、4つのビュー9
1,92,93および94に表示される。
【0052】図39では、斜面に穴を開けるため、前準
備として、斜面に垂直な方向から見たビューを生成する
ための操作を行なっている。すなわち、ビュー91上
で、符号1で指定した面を垂直に見る方向のビューを、
位置2,3を対角とする長方形の領域に作成するという
指示である。このような指示を行なうと、本実施例のシ
ステムでは、表示手段は、図40のように、新しいビュ
ー95を追加生成する。
【0053】図41は現在操作中の部品「本体」に穴を
開ける操作である。ここでは、ビュー95上で、ドリル
穴を開けるコマンドを選択したのち、穴の中心である位
置1と直径,深さを入力している。直径と深さは、キー
ボード1210から入力されるので、その様子は、スク
リーン100上には表示されていない。
【0054】図42では、5つのビュー91,92,9
3,94および95に、穴の開いた形状が表示されてい
る。
【0055】以上の仮定したユーザの操作と、それに伴
うシステムの処理によって、第1の部品「本体」の形状
についての入力が終了する。次に、第2の部品「ノブ」
を入力するために、「本体」と同様の処理を行なう。
【0056】まず、ユーザが、入力部品名称指定のコマ
ンドを、コマンドメニュー110を指示して、選択す
る。そうすると、本実施例のCADシステムが、メッセ
ージ領域111に、部品の名称を入力するように要求を
出す。ここで、キーボード1210から部品名称「ノ
ブ」が入力されると、その部品の名称が主記憶2200
に記憶され、以降の処理は、指定した部品を対象にする
ことになる。
【0057】新しい部品「ノブ」は、組み立てた機械全
体の中では斜に位置するので、このままでは扱いにく
い。そこで、まず図43に示す操作によって、新しい部
品の座標系を変更する。すなわち、位置1,位置3が3
次元的に対応する点を原点とし、位置1から位置2の方
向をx軸方向,x軸方向と垂直な方向をy軸方向,x軸
方向およびy軸方向と垂直な方向をz軸方向とする。
【0058】上記の操作が行なわれると、表示が図44
のようになる。そして、さらに、部品「ノブ」を作成す
る操作を行なう。まず、3次元形状を作成するために、
ビュー95および91上で、外周1と奥行きを示す位置
2,3を指示する。これにより、図45に示すように、
部品「ノブ」の穴に挿入された部分が生成される。
【0059】次に、図46に示すように、ビュー95上
で、2次元形状として正方形を作成し、ビュー91上
で、それを外周として奥行きを指定すれば、同様にし
て、突起部分が生成される。すなわち、図47に示すよ
うに、本体AにノブBが取り付けられる。
【0060】この設計対象物の場合、上から見た図、い
わゆる平面図はなくても、形状が把握できるので、平面
図に相当する左上のビュー92は消去し、残ったビュー
の表示位置および表示サイズを変更すると、図48のよ
うになる。この図の配置は、操作者がこの設計対象物の
特徴を最も良く表わすと思って配置した配置である。
【0061】この状態で、設計対象物としては、「本体
A」および「ノブB」のデータが作成されている。そし
て、これら2つの部品を組み合わせた組立品としての名
称が存在しているはずである。そこで、次に、データを
保存する前に、組立品の名称を設定する。本実施例のシ
ステムでは、ユーザから特に指定が無い場合、システム
が名称を仮定している。そこで、この時点でユーザが名
称変更コマンドを選択し、組立品の名称として「全体」
を指定したと仮定して、次の処理の説明を行なう。
【0062】この状態で、設計対象物の形状が入力し終
わっているので、データを保存する。具体的には、入力
手段により、コマンドメニューから保存のコマンドが選
択され、保存対象の部品または組立品と、スクリーン上
のビューの配置、すなわち、表示方法の名称が入力され
ると、保存手段により、記憶装置4000への保存の処
理が開始される。指定の表示方法に従って、表示した内
容は、いわば図面に相当するので、表示方法のデータを
以下では図面データと呼び、表示方法の名称を図面名と
呼ぶことにする。仮に、ここで、保存対象として「全
体」、図面名として「操作図」と入力されたと仮定する
と、1つの組立品「全体」のデータと、2つの部品「本
体」および「ノブ」のデータと、現在のスクリーンの表
示方法のデータとが保存対象となる。「操作図」という
のは、設計対象品の操作を行なうのに便利な図という意
味である。ただし、図面名は、全く自由にユーザが指定
することができる。
【0063】本実施例においては、これらのデータは、
概略的に示すと、図60のように保存される。まず、設
計対象物のデータ、すなわち、形状データが、組立品
「全体」、部品「本体」および部品「ノブ」の3つのデ
ータとして、それぞれ対応するデータファイル433
0,4310,4320として記憶装置4000に保存
される。また、図48におけるスクリーン100では、
4つのビュー91,93,94および95が存在し、い
ずれも組立品「全体」を表示しているので、図面名のデ
ータ4130と4つのビュー91,93,94および9
5のそれぞれについてのデータ4120とによって構成
された1組の表示方法のデータ、すなわち、図面データ
が、組立品「全体」に関連付けられて保存される。保存
データの詳細と保存アルゴリズムとについては、後で説
明する。
【0064】図48においては、各ビュー91,93,
94および95の枠が表示されていたが、指示を行なう
ことによって、各ビューの枠を非表示とすることができ
る。また、図49に示すように、表示図形全体を囲む枠
96を作成することもできる。この状態は、表示対象と
する設計対象物は全く同一であるが、表示方法が異なる
例である。この状態で、図面名として「組立図」を指定
して、もう1度保存を行なうと、保存データは、図61
のようになる。すなわち、形状データは、図60に示す
場合と同様であるが、組立品「全体」と関連付けられた
図面データが1組増えて、図面データファイルが433
1と4332の2組となるのである。
【0065】また、本実施例では、図50および図51
に示すように、設計対象モデルに、寸法や中心線を追加
することができる。この場合、入力手段より、表示方法
データを制御することによって、同じモデルを用いて、
寸法付きの図面と寸法なしの図面とを選択して生成する
ことができる。最終的に、図48〜図51の各図に異な
る図面名を付けて保存すると、図62に示すように、形
状データファイル4310,4320,4330と、図
面データファイル4331,4332,4333,43
34が構成され、それぞれに対応するデータが保存され
ることになる。
【0066】ここまでは、すべて組立品「全体」単位で
扱ってきたが、図62に示すデータが保存されている
と、単一の部品を取り出して1つの部品単位で形状デー
タを扱うこともできる。例えば、図51に示される組立
品操作状態を終了して、新たに、部品「本体」を検索、
表示すると、図52のようになる。このとき、システム
は、まず、図62のデータの中から、部品「本体」の形
状データを、形状データファイル4310,4320,
4330から検索する。それが見つかると、その形状デ
ータに関連付けられている図面データの中から指定され
た図面名の記録されている図面データを検索する。見つ
からない場合、または、図面名が指定されていない場合
には、最初の図面を使用することにする。それも存在し
ない、すなわち、関連付けられた図面データが全く存在
しない場合には、親の関係にある組立品の図面データフ
ァイルについて、同様の検索を行なう。それでも存在し
なければ、さらにその親の組立品で同様の検索を行なう
という処理を行なう。最も祖先の親を検索しても存在し
ない場合には、標準的な表示方法である図32に示した
4つのビューによって表示することになる。検索の詳細
なアルゴリズムは後で説明する。
【0067】この例の場合、検索対象とする図面名が指
定されていないので、まず指定された部品「本体」に関
連付けられた図面データの中の最初の図面データを使用
することにする。しかし、ここでは、関連付けられた図
面データが全く存在しないので、親の検索に行く。親の
部品「全体」においては、図面データファイルが4つ
(4331−4334)存在するので、最初の図面デー
タファイル4331に格納されるデータを使用して表示
を行なうことになる。すなわち、図面名「操作図」を有
するデータである。この図面データは、図48のよう
に、枠付きビューによる寸法なしの表示を行なうデータ
である。この図面データを使用して、部品「本体」のみ
を表示したものが図52である。
【0068】部品の表示においても、組立品と同様に、
ビュー枠の表示または非表示の選択、および、寸法の表
示または非表示の選択を、入力手段により行うことがで
きる。特に、寸法については、1つ1つの寸法につい
て、この寸法は表示する、この寸法は表示しない、とい
うように指定することができる。このため、上述した組
立品の場合と同様に、さまざまの表示状態を指定し、そ
の時に図面名を付けて保存すれば、図63に示すような
構成のデータとして保存される。つまり、部品「本体」
を表示するための図面データを格納する2種類の図面デ
ータが、部品「本体」の形状データファイル4310に
関連付けられて、記憶装置4000に図面データファイ
ル4311,4312として、さらに保存される。
【0069】もう1方の部品「ノブ」については、もう
1つ別の工夫が必要である。というのは、上述のアルゴ
リズムに添って表示させると、部品「本体」と同一の表
示データを用いて、図55のように表示されることにな
る。この部品は、組立状態では斜めに配置されていた
が、部品を単独で取り出した場合には、まっすぐ表示す
るのが適切である。本実施例では、図55の状態におい
て、コマンドメニュー110から、入力手段により、表
示方法を標準形態にするコマンドが選択されると、図5
6に示すような正面図(ビュー91)、平面図(ビュー
92)、右側面図(ビュー93)および斜視図(ビュー
94)の構成に、表示方法が変更される。さらに、この
部品は、単純であり、実際には、それほどのビューは必
要としない。そこで、ビューを削除したり、さらに、特
徴を表すことのできる左側面図を加えたりする手段が用
意されている。これらを実行させると、図57のような
図を表示することができる。また、同様な方法によっ
て、図58および図59に示すような寸法付きの図も表
示させることができる。これらのうちの1つを図面名を
指定して保存すると、最終的に、図64に示すように、
データが保存される。つまり、部品「ノブ」を表示する
ための図面データを格納する1種類の図面データが、部
品「ノブ」の形状データファイル4320に関連付けら
れて、記憶装置4000に図面データファイル4321
として、さらに保存される。
【0070】図64に示すデータが保存されていれば、
設計対象品を示す組立品または部品の名称と、表示方法
を示す図面名を指定するのみで、必要な組立品または部
品の必要な図を即座に参照することができる。図面名と
しては、操作図、部品加工図、組立図、取付け寸法図、
顧客説明図等の、使用目的をそのまま名称として利用す
るのが好ましい。しかし、本発明は、図面名の決め方を
この方法に限定するものではない。また、図面名の代わ
りに、または、図面名と併記して管理用の図面番号を使
用することも本発明の範囲である。
【0071】次に、図60〜図64に示した保存データ
の詳細について、図65〜図73を用いて説明する。図
65は形状データを管理する部分である。すなわち、部
品、組立品として、どのようなデータが保存されている
か、また、その詳細はどうなっているかを記録したもの
である。ここでは、組立品も部品の一種として扱ってい
る。データの内容は、部品を区別するid、部品の名
称、部品の詳細形状データ(点,線,面,寸法等のデー
タ)を保存しているファイルの名称等によって構成され
ている。部品idは、部品の区別を演算装置2000の
CPU2100が行なうのに便利なように、付けた番号
であり、同一の番号を複数回使用することはない。
【0072】図66に、部品の親子関係を記録したデー
タの一例を示す。これは、親となる部品のidと子とな
る部品のidを並べたものであり、図64の形状データ
間のリンクに相当する。一般に、1つの組立品は、複数
の部品によって構成されている。1つの部品は、複数の
組立品で使用される可能性がある。従って、この表で
は、親部品idの欄にも子部品idの欄にも、同一の番
号が存在する可能性がある。
【0073】図67〜図70には、各部品の詳細形状の
データの一例を示す。本実施例では、形状は、点,線,
面,寸法によって構成されている。そして、それらは、
部品ごとに別々のファイルに保存されている。このた
め、例えば、部品id1の「本体」の形状は、図67に
示すファイル”点1”、図68に示すファイル”線
1”、図69に示すファイル”面1”、図70に示すフ
ァイル”寸法1”の組によって表現されることになる。
すなわち、この組が図64の1つの形状データに相当す
る。これらのファイルの名称は、形状要素の種類と部品
idを繋いだ名称としている。形状の表現方法は、さま
ざま存在する。本実施例では、以上述べた方法で表現し
ているが、本発明は表現方法をこの方法に限定するもの
ではない。
【0074】表示方法のデータ、すなわち、図面データ
は、図71〜図73を用いて保存している。保存されて
いるすべての図面は、図71に示すデータによって管理
されている。すなわち、各図面には、図面idが付いて
おり、図面名称が付加されている。それらは、部品と関
連付けられている。各図面の詳細データは、別のファイ
ルに保存されている。図71の表には、そのファイルの
名称も記録されている。
【0075】図72では、各図面に表示されているビュ
ーの情報が保存されている。また、各ビューには、図面
内で固有のidを付けている。
【0076】図73には、各ビューに表示されている寸
法のデータの一例が示される。すなわち、形状データに
寸法が存在していても表示するかどうかは図面の目的に
よって異なるので、図面のデータ中のビューのデータと
して表示している寸法がどれであるかを記録しているの
である。
【0077】次に、このようなデータを保存するアルゴ
リズムを図74〜図81を用いて説明する。
【0078】中心となる処理は、図74に示すように、
保存対象物名の入力(ステップ741)、図面名の入力
(ステップ742)、形状データの保存(ステップ74
3)、図面データの保存(744)を順次行なう処理で
ある。
【0079】形状データの保存の処理では、図75に示
すように、まず指定された保存対象部品(または組立
品)のidをもとに、その部品(組立品)の子部品の保
存を行ない(ステップ751,752)、次に、同一名
称の部品がすでに存在しているか否かを判定し(ステッ
プ753)、存在していれば、その部品と置き換えるた
めに、既存データを削除し(ステップ754)、最後
に、子部品を除く当該部品の保存の処理を行なう(ステ
ップ755)。
【0080】子部品の保存の処理では、図76に示すよ
うに、すべての子部品について、再帰的に形状データ保
存の処理を行なう。すなわち、最初の子部品を取りだし
て、これをPとする(ステップ761)。部品Pについ
て、形状データの保存を行う(ステップ762)。次の
部品が存在するか否か判定し、次の部品があれば、それ
を取りだしてPとして(ステップ762,764)、上
記ステップ762の処理を行う。そして、次の部品が存
在しなくなるまで、これを繰り返す(ステップ76
3)。
【0081】この再帰的な処理によって、いくら部品階
層が深くても、枝葉の部品まで保存することができる。
本実施例では、処理を単純化するために、すべての部品
を毎回保存しなおしているが、より良い方法は、新規に
作成した部品と、検索した後に変更した部品についての
み保存処理を行なう方法である。保存の具体的な方法に
ついては、本発明では、特に限定していない。
【0082】子部品を除いた1つの部品の削除の処理で
は、図77に示すように、点,線,面,寸法のデータを
削除し(ステップ771−774)、当該部品が親部品
となっている親子関係を取り除き(ステップ775)、
部品データから当該部品を取り除く(ステップ77
6)。
【0083】また、子部品を除いた1つの部品の保存の
処理では、図78に示すように、点,線,面,寸法のデ
ータを保存し(ステップ781−784)、部品データ
に当該部品を追加し(ステップ785)、当該部品と当
該部品の子部品との間の親子関係を記録する(ステップ
786)。
【0084】一方、図面データの保存の処理では、図7
9に示すように、まず、保存対象部品に関連付けられた
同一名称の図面データを検索し、存在するならば、ま
ず、それを削除する(ステップ791,792,79
3)。そして、1図面データを保存する(ステップ79
4)。
【0085】図面データの削除の処理では、図80に示
すように、まず、削除すべき図面に含まれるビューに関
連付けて保存されている表示寸法のデータを削除し(ス
テップ801)、次に、図面データそのものを削除し
(ステップ802)、最後に、図面リストから当該図面
の項目を削除する(ステップ803)。
【0086】1図面データの保存の処理では、図81に
示すように、図面リストに当該部品の項目を追加し(ス
テップ811)、図面データを作成し、当該図面に表示
されているビューの数だけの項目を作成してビュー情報
を記録し(ステップ812)、最後に、各ビューに表示
されている寸法を示すデータを寸法表示データとして保
存する(ステップ813)。
【0087】次に、このようなデータを参照して必要な
データを必要な方法で表示するアルゴリズムを説明す
る。
【0088】データの検索の処理では、図82に示すよ
うに、まず、検索対象物の名称、図面の名称を入力する
処理を、入力手段によって行なう(ステップ821,8
22)。次に、形状データを再生し(ステップ82
3)、図面データを再生する(ステップ824)。ここ
で、形状データの再生は、データ保存手段により、記憶
装置4000に格納されるファイルを主記憶2200上
に転送することにより行われる。最後に、形状を表示す
る(ステップ825)。形状の表示の際には、形状デー
タ、表示方法のデータが、主記憶2200上に再生され
ているので、それらのデータに従えば形状や表示のデー
タを最初に作成したのと全く同様の処理によって表示す
ることができる。
【0089】形状データの再生の処理では、図83に示
すように、まず、部品リストから部品を検索する(ステ
ップ831)。次に、当該部品が親部品となっている親
子関係を検索し、そのすべての部品について再帰的に形
状データの再生処理を行なう(ステップ832)。再帰
的な処理を行なうため、部品の階層が深くてもこれだけ
の処理によって枝葉の部品まで再生することができる。
最後に当該部品自身のデータの再生(1部品データ再
生)を行なう(ステップ833)。
【0090】1部品データ再生の処理では、図84に示
すように、まず、表示手段は、主記憶2200上に、部
品の記録場所を用意して、その中に部品名,部品配置位
置等を記録する(ステップ841)。次に、点,線,
面,寸法の各データを順次再生し、当該データの記憶場
所を主記憶2200上に確保して記録する(ステップ8
42−845)。
【0091】図面データ再生の処理では、図85に示す
ように、表示手段は、まず、入力手段から図面名が入力
されたか省略されたかを判断し(ステップ851)す
る。省略の場合、最初の部品を検索し、入力の場合、図
面名が一致する図面を検索する(ステップ852,85
3)。次に、該当図面が検索されたか否か調べる(ステ
ップ854)。検索されたならば、すなわち、該当図面
が存在したならば、その図面の詳細データを再生する
(ステップ855)。そうでないなら、親子関係を示す
リストを参照して、当該部品の親、その親の親とたどり
ながら、同様の検索を行なう(ステップ856)。そし
て、親部品が存在するか否か判定する(ステップ85
7)。もし、最も祖先に到達しても検索不可能な場合、
正面、上面、側面、斜上から見たビューのデータを作成
し、標準的な方法で表示することにする(ステップ85
8)。親部品が存在する場合、その親部品を当該部品と
みなして、その図面データの再生を行う(ステップ85
9)。
【0092】図面詳細データの再生の処理では、図86
に示すように、表示手段は、まず、図面データ中のビュ
ーデータに従ってビューを作成する(ステップ86
1)。次に、各ビューに表示するべき寸法データを知る
ため、表示寸法データを主記憶2200上に再生する。
そして、入力手段から入力される指定に応じて、表示に
用いるべき寸法データを特定する(ステップ862)。
【0093】以上述べた方法で、図面の保存、表示を行
なえば、形状変更による図面の変更が非常に容易にな
る。1つの形状に関する複数の図面を作成した後に形状
を変更を行なった場合の様子を以下で説明する。例とし
て、部品ノブの長さを短くした場合について説明する。
【0094】上述した組立品「全体」のデータ、すなわ
ち、図64〜図73に示したデータがすでに保存されて
いるとする。また、このデータは、すでに製造のため、
設計担当者から製造担当者に送られている。製造担当者
には部品を製造する担当者、組立を行なう担当者等が存
在するため、この時点では、すでに、複数の担当者が参
照していると考えられる。
【0095】ここで、設計変更を行なう必要が出てきた
と仮定する。まず、1つの部品「ノブ」を検索すると、
図59に示す状態で部品が表示される。ここで、形状変
更コマンドを用いて、図87のように変更したとする。
形状変更コマンドは、本発明特有のものではなく、多く
の一般のCADシステムのものと同様のものである。こ
の結果、内部データ的には、4つの点の座標値が変更さ
れる。内部データがどのように変化するかは、形状デー
タの表現方法による。本実施例では、線や面の形状は、
点の位置に依存しているので、点の位置を変更するだけ
で、線や面の位置および形状が変わる。
【0096】この状態で、部品「ノブ」を、検索時と同
一の図面名で保存すると、先に変更した点の座標値のみ
が異なるデータが保存される。変更されるのは、「ノ
ブ」の形状データのみなので、部品「ノブ」に関係して
いても、図面データはまったく変化しない。そこで、こ
の状態で検索を行なうと、部品「ノブ」の検索を始め、
組立品「全体」の検索においても、同一の形状データを
参照することになるので、すべて変更されて表示され
る。すなわち、1回形状を変更するのみで、その形状が
表示されているすべての図面の形状が変化する。このた
め、部品「ノブ」が表示されている図面を、1枚1枚変
更する必要が無くなる。
【0097】本発明を実現する第3の実施例は、第1ま
たは第2の実施例の設計支援システム複数と、それらを
接続する通信装置とによって構成される設計生産支援装
置に適用される例である。このシステムは、図28に示
すように、入力装置1000と、演算装置2000と、
出力装置3000と、記憶装置4000とを含んで構成
される設計支援システム2組と、それらを接続するため
の通信装置5000とを備えて構成される。入力装置1
000と、演算装置2000と、出力装置3000と、
記憶装置4000とは、既に説明した図26に示すシス
テムと同様に構成され、また、上記第1または第2実施
例において使用されているソフトウェアと実質的に同じ
ソフトウェアが搭載される。
【0098】このシステムにおける設計部門から生産部
門への図面情報(設計情報)の伝達は、模式的には、図
20のように示すことができる。すなわち、設計担当者
から生産担当者へは、1組の設計対象物のデ−タと複数
組の表示方法のデ−タとが渡される。このため、生産担
当者は、表示方法デ−タを指定するだけで、設計担当者
が参照していた表示状態と同一の好ましい状態で表示さ
れた設計情報を得ることができる。それは、設計対象物
のデ−タが1組であっても、表示方法のデ−タが複数種
類渡されているからである。図20に示す例は、表示方
法のデ−タを2種類有する場合について示している。本
発明は、表示方法は、2種類に限定されるものではな
い。
【0099】以下、本実施例の利用方法について、さら
に詳細に説明する。
【0100】設計担当者は、製造すべき製品を企画し、
仕様を決定する。そして、その仕様を満たす製品の構造
を検討する。構造の検討には、設計支援システム(CA
Dシステム)を利用する。設計担当者は、検討中の情報
および検討結果の情報を設計支援システムのデ−タとし
て保存する。このデ−タには、形状デ−タ、寸法デ−
タ、製造方法のデ−タなどが含まれている。このとき、
形状や寸法のデ−タを入力しやすくするために、デ−タ
の表示方法を指定する。これにより、正面図と右側面図
を並べて1つのスクリ−ン上に表示したり、特定の部品
のみを表示したり、デ−タは存在していても寸法に関す
るデ−タのみを表示しないことにしたりといったことが
できる。設計担当者がこのように表示方法を指定するの
は、検討中のデ−タを理解しやすくするためである。設
計検討が終了すると、検討結果の全貌が把握しやすい方
法で表示するように指定するのが一般的である。ところ
が、一般には、検討内容は膨大であり、1つの表示画面
だけで表示することは困難である。そこで、複数組の表
示方法を指定し、それぞれの画面のイメ−ジを紙等に出
力して、全体像を表現し、把握する。その情報は、生産
担当者に渡され、生産が開始される。本実施例において
は、この時に使用する複数組の表示方法のデ−タを記録
しておくことにする。
【0101】本実施例のシステムでは、設計が終了する
と、1組の設計対象物のデ−タと、そのデ−タの複数組
の表示方法のデ−タを転送することができる。従って、
1組の対象物のデ−タとそのデ−タの複数組の表示方法
のデ−タが設計担当者から生産担当者に渡される。デー
タの伝達は、例えば、通信装置5000を介して行うこ
とができる。また、フロッピディスク等を介して行うこ
ともできる。
【0102】生産担当者は、設計担当者が作成した設計
検討結果の情報を得、まず、それを理解しようとする。
渡される情報は複雑であるから、適切な表示を行なわな
いと理解が困難である。本発明によれば、複数の表示方
法のデ−タが渡されているので、それを用いることによ
り、表示方法を改めて定義することなく、適切な表示が
自動的に得られる。内容が理解できると、ある表示情報
は部品の加工のために、ある表示情報は組立のためにと
いうように利用し、実際の生産を行なう。
【0103】場合によっては、設計生産がこのようにう
まくいかない場合がある。例えば、設計担当者から生産
担当者へ情報が渡った後に、設計担当者が設計ミスに気
付いた場合、生産担当者が生産できない部分を発見した
場合等である。このような場合、設計担当者は、設計変
更を行ない、変更後の情報を再度生産担当者に渡す必要
がある。本実施例では、このような場合、設計担当者
は、設計対象物のデ−タを変更する。そして、変更した
部品または部分組立品または組立品のデ−タのみを生産
担当者に渡す。生産担当者は別途知らされる設計変更の
通知に従って、最初に渡された表示方法のデ−タを利用
して変更部分を参照することができ、設計変更に対する
迅速な対応が可能となる。設計変更が多大で表示方法自
体も変更したほうが好ましい場合には、表示方法デ−タ
も変更して再度渡すこともある。このように、本発明を
利用すれば、変更部分のみのデ−タを渡すだけで、情報
の授受が可能となるのである。同一のデ−タが複写され
て多数存在するということがないので、いくつものデ−
タを変更するという手間がかからないのである。
【0104】また、設計担当者側に設計情報のマスタデ
ータを保存して、生産担当者は、通信装置5000を介
してマスタデータを読みだして、生産図面として利用す
る構成とすることができる。この場合には、設計変更が
あっても、マスタデータを変更し、設計変更があった旨
を生産担当者に知らせるのみでよい。さらに、マスタデ
ータを生産担当者側において保存し、設計担当者は、通
信装置5000を介して、設計変更データをマスタデー
タに格納すると共に、設計変更があった旨を知らせる構
成とすることもできる。
【0105】本発明の第4の実施例は、本発明の表示方
法を有する設計支援システム複数と、それらを接続する
通信装置と、複数の設計支援システムから共通にアクセ
ス可能な記憶装置とによって構成される設計生産支援装
置である。このシステムは、図31に示すように、入力
装置1000と、演算装置2000と、出力装置300
0とを含んで構成される設計支援システム2組と、2組
の演算装置からアクセス可能な記憶装置4000とによ
って構成される。ただし、本発明は、この構成に限定さ
れるものではない。例えば、図29に示すように、通信
装置5000で接続された2台の設計支援システムの一
方の記憶装置4000を共通に利用する構成、図30に
示すように、少なくとも演算装置2000および記憶装
置4000を有して構成される第3のシステムを別途有
する構成でもよい。
【0106】このような装置を利用した設計生産の方法
は、模式的には図21のように示すことができる。すな
わち、設計担当者と生産担当者とが、共通にアクセス可
能な記憶装置4000上のデ−タベ−スを使用する方法
である。この方法では、設計担当者が設計対象物の情報
のデ−タとそのデ−タの複数組の表示方法のデ−タをデ
−タベ−スに保存し、それを生産担当者が参照する。そ
して、必要があれば、生産担当者がそのデ−タを変更す
ることもできる。設計担当者および生産担当者の作業
は、第1の実施例と同様である。異なるのは情報の伝達
方法のみである。この方法によれば、設計変更時の情報
伝達はさらに迅速になる。
【0107】上記各実施例は、図面情報を含む設計情報
についてのものであるが、本発明は、これに限定される
ものではない。図面を含む情報の処理に広く適用するこ
とができる。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、1の対象物について予
め複数種類の表示方法が保存できるので、表示方法を選
択するのみで必要な表示態様の図面を表示させることが
できて、表示対象物の標準的な表示を簡単な指示で得ら
れる。
【0109】また、本発明によれば、図面情報をコピー
することなく、複数種の表示方法で図面を表示できる。
この結果、設計変更がある場合に、1種類の図面につい
て変更すれば足り、設計変更に伴う図面変更の手間が著
しく少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の図面情報処理方法の一実施例を用いた
対象物デ−タの表示方法の一例を示すブロック図。
【図2】設計担当者、生産担当者間の情報伝達に用いる
図面の例を示す説明図。
【図3】組立品を斜視図として表現したCADシステム
の出力例を示す説明図。
【図4】組立品を正面図として表現したCADシステム
の出力例を示す説明図。
【図5】組立品を右側面図として表現したCADシステ
ムの出力例を示す説明図。
【図6】組立品を正面図として寸法付きで表現したCA
Dシステムの出力例を示す説明図。
【図7】1つの組立品を複数の表示法を用いて表現した
ビュ−を複数並べたCADシステムの出力例を示す説明
図。
【図8】部品を正面図として寸法付きで表現したCAD
システムの出力例を示す説明図。
【図9】部品を特定の面を正面にして寸法付きで表現し
たCADシステムの出力例を示す説明図。
【図10】1つの組立品を寸法付きで複数の表示法を用
いて表現したビュ−を複数並べたCADシステムの出力
例を示す説明図。
【図11】1つの部品を寸法付きで複数の表示法を用い
て表現したビュ−を複数並べたCADシステムの出力例
を示す説明図。
【図12】1つの部品を複数の表示法を用いて表現した
ビュ−を複数並べたCADシステムの出力例を示す説明
図。
【図13】従来技術に示した第1の情報伝達方法を模式
的に示す説明図。
【図14】従来技術に示した第2の情報伝達方法を模式
的に示す説明図。
【図15】従来技術に示した第3の情報伝達方法を模式
的に示す説明図。
【図16】従来技術に示した第4の情報伝達方法を模式
的に示す説明図。
【図17】従来技術に示した第5の情報伝達方法を模式
的に示す説明図。
【図18】従来の情報伝達方法の問題点を説明するため
の模式図。
【図19】従来の情報伝達方法の問題点を説明するため
の模式図。
【図20】本発明の第3の実施例を説明するための模式
図。
【図21】本発明の第4の実施例を説明するための模式
図。
【図22】本発明の第1の実施例で利用する設計対象物
のデ−タの構成を示す説明図。
【図23】本発明の第1の実施例で利用する表示方法の
デ−タの構成を示す説明図。
【図24】設計対象物デ−タの表示方法を説明する説明
図。
【図25】例に用いる設計対象品の一例を示す斜視図。
【図26】本発明を実施する設計支援システムのハ−ド
ウエアのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図27】第2の実施例におけるデ−タの保存方法の説
明図。
【図28】第3の実施例の設計生産支援装置のハ−ドウ
エアのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図29】第4の実施例の設計生産支援装置のハ−ドウ
エアのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図30】第4の実施例の設計生産支援装置のハ−ドウ
エアのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図31】第4の実施例の設計生産支援装置のハ−ドウ
エアのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図32】CADシステムの操作画面の例(1)を示す
説明図。
【図33】CADシステムの操作画面の例(2)を示す
説明図。
【図34】CADシステムの操作画面の例(3)を示す
説明図。
【図35】CADシステムの操作画面の例(4)を示す
説明図。
【図36】CADシステムの操作画面の例(5)を示す
説明図。
【図37】CADシステムの操作画面の例(6)を示す
説明図。
【図38】CADシステムの操作画面の例(7)を示す
説明図。
【図39】CADシステムの操作画面の例(8)を示す
説明図。
【図40】CADシステムの操作画面の例(9)を示す
説明図。
【図41】CADシステムの操作画面の例(10)を示
す説明図。
【図42】CADシステムの操作画面の例(11)を示
す説明図。
【図43】CADシステムの操作画面の例(12)を示
す説明図。
【図44】CADシステムの操作画面の例(13)を示
す説明図。
【図45】CADシステムの操作画面の例(14)を示
す説明図。
【図46】CADシステムの操作画面の例(15)を示
す説明図。
【図47】CADシステムの操作画面の例(16)を示
す説明図。
【図48】CADシステムの操作画面の例(17)を示
す説明図。
【図49】CADシステムの操作画面の例(18)を示
す説明図。
【図50】CADシステムの操作画面の例(19)を示
す説明図。
【図51】CADシステムの操作画面の例(20)を示
す説明図。
【図52】CADシステムの操作画面の例(21)を示
す説明図。
【図53】CADシステムの操作画面の例(22)を示
す説明図。
【図54】CADシステムの操作画面の例(23)を示
す説明図。
【図55】CADシステムの操作画面の例(24)を示
す説明図。
【図56】CADシステムの操作画面の例(25)を示
す説明図。
【図57】CADシステムの操作画面の例(26)を示
す説明図。
【図58】CADシステムの操作画面の例(27)を示
す説明図。
【図59】CADシステムの操作画面の例(28)を示
す説明図。
【図60】保存データの例(1)を示す説明図。
【図61】保存データの例(2)を示す説明図。
【図62】保存データの例(3)を示す説明図。
【図63】保存データの例(4)を示す説明図。
【図64】保存データの例(5)を示す説明図。
【図65】保存データの詳細構造の例(1)を示す説明
図。
【図66】保存データの詳細構造の例(2)を示す説明
図。
【図67】保存データの詳細構造の例(3)を示す説明
図。
【図68】保存データの詳細構造の例(4)を示す説明
図。
【図69】保存データの詳細構造の例(5)を示す説明
図。
【図70】保存データの詳細構造の例(6)を示す説明
図。
【図71】保存データの詳細構造の例(7)を示す説明
図。
【図72】保存データの詳細構造の例(8)を示す説明
図。
【図73】保存データの詳細構造の例(9)を示す説明
図。
【図74】データの保存アルゴリズム(1)を示すフロ
ーチャート。
【図75】データの保存アルゴリズム(2)を示すフロ
ーチャート。
【図76】データの保存アルゴリズム(3)を示すフロ
ーチャート。
【図77】データの保存アルゴリズム(4)を示すフロ
ーチャート。
【図78】データの保存アルゴリズム(5)を示すフロ
ーチャート。
【図79】データの保存アルゴリズム(6)を示すフロ
ーチャート。
【図80】データの保存アルゴリズム(7)を示すフロ
ーチャート。
【図81】データの保存アルゴリズム(8)を示すフロ
ーチャート。
【図82】データの検索アルゴリズム(1)を示すフロ
ーチャート。
【図83】データの検索アルゴリズム(2)を示すフロ
ーチャート。
【図84】データの検索アルゴリズム(3)を示すフロ
ーチャート。
【図85】データの検索アルゴリズム(4)を示すフロ
ーチャート。
【図86】データの検索アルゴリズム(5)を示すフロ
ーチャート。
【図87】形状変更後の操作画面例を示す説明図。
【符号の説明】
1000:入力装置、2000:演算装置、3000:
出力装置、4000:記憶装置、5000:通信装置、
10:1画面分の表示方法デ−タ、20:1ビュ−分の
表示方法デ−タ、50:投影面、60:参考視点、7
0:投影面法線方向、80:垂直方向、90:ビュ−、
91:正面から見た状態で表示されたビュー、92:上
面から見た状態で表示されたビュー、93:右側面から
見た状態で表示されたビュー、94:斜上から見た状態
で表示されたビュー、100:スクリ−ン、110:コ
マンドメニュー表示領域、111:システムメッセージ
表示領域、120〜123:座標軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 宏 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 山田 健雄 神奈川県川崎市鹿島田890番地 株式会 社日立製作所ソフトウェア開発本部内 (72)発明者 新井 茂 神奈川県川崎市鹿島田890番地 株式会 社日立製作所ソフトウェア開発本部内 (56)参考文献 吉水一彦,AutoCADトレーニン グマニュアル,日本,JICC出版局, 1987年12月 1日,初版第1刷,p81− 82,2.視点 高本孝頼,AutoCAD3次元ハン ドブック,日本,株式会社構造計画研究 所,1990年 5月20日,初版第1刷,p 61−65,89−94,121−129,3.7目標 とカメラの位置決定、3.8図面の左右 の回転、4.7X,Y,Z軸中心の回 転、6.1ビューポートによる図面編集 渡辺範人ほか,状態管理によるマルチ ビュー表示制御,情報処理学会論文誌, 日本,社団法人情報処理学会,1990年 1月15日,第31巻 第1号,p115−123 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 G06T 11/80

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置と入力装置と接続され、記憶装
    置を有する情報処理装置により、表示対象物の形状を特
    定する表示対象物データと、前記表示対象物を表示装置
    のスクリーン上に表示する際のビューを規定する表示方
    法データとにより表示対象物をスクリーン上に表示させ
    る図面情報処理方法において、 前記表示対象物データを前記記憶装置に保存し, 1以上のビューを規定する表示方法の指定を、前記入力
    装置を介して受け付けて、受け付けた表示方法に関する
    表示方法データを一組として、前記表示対象物デ−タと
    関係付けて前記記憶装置に保存し、 1以上のビューを規定する表示方法の指定を、前記入力
    装置を介してさらに受け付けると、受け付けた表示方法
    に関する表示方法データを一組として、前記表示対象物
    デ−タと関係付けて前記記憶装置にさらに保存し、 表示対象物の表示を行う場合に、保存されている表示方
    法データから一組の選択を、前記入力装置を介して受け
    付け、 前記選択された表示方法データにより表示対象物の表示
    を前記表示装置のスクリーン上に行うことを特徴とする
    図面情報処理方法。
  2. 【請求項2】 表示装置と入力装置と接続され、記憶装
    置を有する情報処理装置により、表示対象物の形状を特
    定する表示対象物データと、前記表示対象物を表示装置
    のスクリーン上に表示する際のビューを規定する表示方
    法データとにより表示対象物をスクリーン上に表示させ
    る図面情報処理方法において、 前記表示対象物データを前記記憶装置に保存し, 1以上のビューを規定する表示方法の指定を、前記入力
    装置を介して受け付けて、受け付けた表示方法に関する
    表示方法データを一組として、前記表示対象物デ−タと
    関係付けて前記記憶装置に複数組保存し、 表示対象物の表示を行う場合に、保存されている表示方
    法データから一組の選択を、前記入力装置を介して受け
    付け、 前記選択された表示方法データにより表示対象物の表示
    を前記表示装置のスクリーン上に行うこと を特徴とする
    図面情報処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1および2のいずれか一項に記載
    の図面情報処理方法において, 前記表示方法データには、保存に際し名称が付されるこ
    とを特徴とする図面情報処理方法。
  4. 【請求項4】 表示装置と入力装置と接続され、記憶装
    置を有する情報処理装置により、表示対象物の形状を特
    定する表示対象物データと、前記表示対象物を表示装置
    のスクリーン上に表示する際のビューを規定する表示方
    法データとにより表示対象物をスクリーン上に表示させ
    る図面情報処理方法において、 前記表示対象物データを前記記憶装置に保存し, 複数のビューを規定する表示方法の指定を、前記入力装
    置を介して受け付けて、受け付けた表示方法に関する表
    示方法データを一組として、前記表示対象物デ−タと関
    係付けて前記記憶装置に保存し、 複数のビューを規定する表示方法の指定を、前記入力装
    置を介してさらに受け付けると、受け付けた表示方法に
    関する表示方法データを一組として、前記表示対象物デ
    −タと関係付けて前記記憶装置にさらに保存し、 表示対象物の表示を行う場合に、保存されている表示方
    法データから一組の選択を、前記入力装置を介して受け
    付け、 前記選択された表示方法データにより規定されている複
    数のビューにより表示対象物の表示を前記表示装置のス
    クリーン上に行うことを特徴とする図面情報処理方法。
  5. 【請求項5】 表示対象物の形状を特定する表示対象物
    データと、前記表示対象物をスクリーン上に表示する際
    のビューを規定する表示方法データとにより表示対象物
    をスクリーン上に表示させる図面情報処理システムにお
    いて、 前記表示対象物データを保存する手段と, 1以上のビューを規定する表示方法の指定を受け付け
    て、受け付けた表示方法に関する表示方法データを一組
    として、前記表示対象物デ−タと関係付けて保存する手
    段と、 1以上のビューを規定する表示方法の指定をさらに受け
    付けると、受け付けた 表示方法に関する表示方法データ
    を一組として、前記表示対象物デ−タと関係付けてさら
    に保存する手段と、 表示対象物の表示を行う場合に、保存されている表示方
    法データから一組の選択を受け付ける手段と、 前記選択された表示方法データにより表示対象物の表示
    する手段と、を備えることを特徴とする図面情報処理シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 表示対象物の形状を特定する表示対象物
    データと、前記表示対象物をスクリーン上に表示する際
    のビューを規定する表示方法データとにより表示対象物
    をスクリーン上に表示させる図面情報処理システムにお
    いて、 前記表示対象物データを保存する手段と, 前記表示対象物の表示方法を規定する表示方法データを
    保存する手段と、 1以上のビューを規定する表示方法の指定を受け付ける
    手段と、 指定されている表示方法の選択を受け付ける手段と、 選択された表示方法を規定する表示方法データにより表
    示対象物の表示する手段と、を備え, 前記表示方法データを保存する手段は、前記表示方法の
    指定を受け付ける手段が、1以上のビューを規定する表
    示方法の指定を受け付けると、受け付けた表示方法に関
    する表示方法データを一組として、前記保存された表示
    対象物デ−タと関係付けて保存し、1以上のビューを規
    定する表示方法の指定をさらに受け付けると、受け付け
    た表示方法に関する表示方法データを一組として、前記
    保存された表示対象物デ−タと関係付けてさらに保存す
    ることを特徴とする図面情報処理システム。
  7. 【請求項7】 表示対象物の形状を特定する表示対象物
    データと、前記表示対象物をスクリーン上に表示する際
    のビューを規定する表示方法データとにより表示対象物
    をスクリーン上に表示させる図面情報処理システムにお
    いて、 前記表示対象物データを保存する手段と、 1以上のビューを規定する表示方法の指定を受け付け
    て、受け付けた表示方法に関する表示方法データを一組
    として、前記表示対象物デ−タと関係付けて複数 組保存
    する手段と、 表示対象物の表示を行う場合に、保存されている表示方
    法データから一組の選択を受け付ける手段と、 前記選択された表示方法データにより表示対象物の表示
    を行う手段と、を備えることを特徴とする図面情報処理
    システム。
  8. 【請求項8】 表示対象物の形状を特定する表示対象物
    データと、前記表示対象物をスクリーン上に表示する際
    のビューを規定する表示方法データとにより表示対象物
    をスクリーン上に表示させる図面情報処理システムにお
    いて、 前記表示対象物データを保存する手段と, 複数のビューを規定する表示方法の指定を受け付けて、
    受け付けた表示方法に関する表示方法データを一組とし
    て、前記表示対象物デ−タと関係付けて保存する手段
    と、 複数のビューを規定する表示方法の指定をさらに受け付
    けると、受け付けた表示方法に関する表示方法データを
    一組として、前記表示対象物デ−タと関係付けてさらに
    保存する手段と、 表示対象物の表示を行う場合に、保存されている表示方
    法データから一組の選択を受け付ける手段と、 前記選択された表示方法データにより規定されている複
    数のビューにより表示対象物の表示を行う手段と、を備
    えることを特徴とする図面情報処理システム。
  9. 【請求項9】 表示対象物の形状を特定する表示対象物
    データと、前記表示対象物をスクリーン上に表示する際
    のビューを規定する表示方法データとにより表示対象物
    をスクリーン上に表示させる図面情報処理システムにお
    いて、 前記表示対象物データを保存する手段と, 前記表示対象物の表示方法を規定する表示方法データを
    保存する手段と、 複数のビューを規定する表示方法の指定を受け付ける手
    段と、 指定されている表示方法の選択を受け付ける手段と、 選択された表示方法を規定する表示方法データにより表
    示対象物の表示する手 段と、を備え, 前記表示方法データを保存する手段は、前記表示方法の
    指定を受け付ける手段が、複数のビューを規定する表示
    方法の指定を受け付けると、受け付けた表示方法に関す
    る表示方法データを一組として、前記保存された表示対
    象物デ−タと関係付けて保存し、複数のビューを規定す
    る表示方法の指定をさらに受け付けると、受け付けた表
    示方法に関する表示方法データを一組として、前記保存
    された表示対象物デ−タと関係付けてさらに保存するこ
    とを特徴とする図面情報処理システム。
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