JP3689599B2 - 設計生産支援方法およびシステム - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、図面情報処理技術や設計支援技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
機械等の設計においては、設計対象物を表現するために図形情報のモデルを利用する。従来は、例えば、図25に示すような対象物を、図2に示すような2次元の図面で表現するという形態で扱うのが普通であった。最近では、コンピュータシステムを用いて設計を行うことが行われている。このようなシステムでは、対象物を、2次元の図形に限らず、3次元の図形として表現する方法も用いられている。また、設計対象物の表現に、形状のみでなく、寸法、基準線といった形状以外の図形を用いることもあるし、重量、材質、製作方法といった数値、文字等によって表現する情報を用いることもある。
【0003】
次に、設計、生産の場における設計情報等の情報の伝達方法について説明する。
【0004】
旧くから最も広く用いられている第1の方法は、設計情報を図面等として紙の上に描き、その図面そのものまたはそれを複写したものを生産担当者に渡す方法である。描く方法は、従来鉛筆を用いた手描きであったが、最近はCADシステムを用いる場合が多い。しかし、第1の方法では、CADシステムで描いたとしても、最後には必ず紙に出力して、その紙を生産担当者に渡すことによって情報伝達を行なっている。例えば、図25のような設計対象品に関する情報を伝達する場合に、紙に描いた図2のような図面を渡すのである。
【0005】
別の方法として、CADシステムのデ−タそのものを渡す方法がある。設計部門、生産部門双方がCADシステム等を利用可能な場合、そのデ−タそのものを渡すことによって、設計担当者が作成した情報を生産担当者はそのままの情報として参照することができる。この場合、単に図面に相当するデ−タを渡す第2の方法、3次元モデル等によって表現された設計対象物のデ−タを渡す第3の方法、3次元モデル等によって表現された設計対象物のデ−タと表示倍率、表示位置、表示方向等の表示方法のデ−タを組で渡す第4の方法がある。
【0006】
第2の方法は、図面そのものに相当する情報を渡すものであり、生産担当者は紙の代わりにCADシステムを用いて図面の情報を参照する。場合によっては、生産担当者がそれを図面として紙に出力して参照することもある。先の例では、図2に示す図面のデ−タそのものを渡す方法である。このデ−タは、紙のどの部分にどのような線が描られているかといったデ−タで構成されている。例えば、直線の場合、両端の2点の2次元座標値、円の場合中心の座標値と半径といったデ−タで表現されている。
【0007】
第3の方法は、モデルの作成者が想定した標準的な表示方法のデ−タも設計対象物のデ−タと共に保存するという方法である。この方法によれば、参照者は表示方法の指示を行なうことなく適切な表示情報が得られる。設計対象品に関して、モデルの作成者は、例えば、図2に示したような表示の得られる表示方法で表示しながら、デ−タを作成していたとすると、そのときの表示方法のデ−タも設計対象品のデ−タと共に保存するのである。このようにしておくと、参照者は、表示方法に関する指示を行なうことなく、適切な表示方法に近いであろう図2のような表示を得ることができるのである。また、参照者である生産担当者が、渡されたデ−タに対する表示方法を指定することによって、さまざまな形態の情報を得ることができる。例えば、モデル全体を斜視図として表示するという表示方法を指定すれば、組立斜視図がが表示、参照できる。モデル全体を、正面図、右側面図として表示するという表示方法を指定すれば、それらのが表示、参照できる。また、寸法等の形状属性情報は、必要に応じて、表示方法によって表示するかしないかを指定することができる。例えば、表示と指定すると、表示される。さらに、1つのスクリ−ンに複数の表示方法に従った図を並べて表示することもできる。さらには、特定の部品のみを表示するという表示方法を指定すれば、部品図に相当する図が表示、参照できる。このような方法を使用すれば、例えば組立図を表示する際には主要寸法のみを表示するように指示することができるし、部品図を表示する際には、その部品に関するすべての寸法を表示するように指示することができる。この方法においても、必要があれば、さらに表示方法を変更して、必要に応じた表示情報を得ることができる。
【0008】
第4の方法は、上記の問題を解決するために、設計担当者が想定した標準的な表示方法のデ−タも設計対象物のデ−タと共に生産担当者に渡す方法である。この方法によれば、生産担当者は表示方法の指示を行なうことなく適切な表示情報が得られる。例えば、設計対象品に関して、設計者は、図2に示したような表示の得られる表示方法で表示しながらデ−タを作成していたとすると、そのときの表示方法のデ−タも設計対象品のデ−タと共に渡す。この結果、参照者である生産担当者は、表示方法に関する指示を行なうことなく、適切な表示方法に近いであろう図2のような表示を得ることができるのである。この方法においても、必要があれば、さらに、表示方法を変更して、必要に応じた表示情報を得ることができる。
【0009】
第5の方法は、設計担当者と生産担当者が共通にアクセス可能なデ−タベ−スを使用する方法である。この方法では、設計担当者が設計対象物の情報のデ−タをデ−タベ−スに保存し、それを生産担当者が参照する。そして、必要があれば、生産担当者がそのデ−タを変更することもできる。この方法によれば、設計担当者と生産担当者とがデ−タを別々に所有する必要が無いのである。この方法においても、第4の方法と同様に、表示方法に関するデ−タを設計対象物のデ−タに付属させて扱うことができ、設計担当者から生産担当者に渡される情報そのものは第4の方法と同じである。
【0010】
以上説明した各方法を模式的に表現すると、図13〜図17のようになる。図13は、第1の方法を示したもので、設計担当者から生産担当者へは図面そのものが渡される。図14は、第2の方法を示したもので、設計担当者から生産担当者へは図面デ−タが渡される。この場合は、表示方法の指定を行なうことなく図面が得られる。図15は、第3の方法を示したもので、設計担当者から生産担当者へは設計対象物のデ−タが渡される。この場合は、参照する人が表示方法を指定して実際の情報を得る。図16は、第4の方法を示したもので、設計担当者から生産担当者へは設計対象物のデ−タと表示方法のデ−タが渡される。この場合は、設計担当者が表示していたのと同一の方法で自動的に表示される。図17は、第5の方法を示したもので、設計担当者と生産担当者は1組の設計対象物のデ−タと表示方法のデ−タを参照できる。このため、生産担当者は、適切な方法で表示された最新の情報を自動的に参照することができる。
【0011】
以上述べたような設計情報の伝達においては、例えば、通信装置で接続された2台以上の設計支援システムが使われる。そして、この設計支援システムでは、設計対象物のデ−タとそれに対応付けた表示方法のデ−タとを扱う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、設計情報は、設計部門から生産部門に伝達される。設計担当者から生産担当者に渡す情報は、1つの製品に対して1種類ではない。少なくとも部品を製作するための情報があり、組立を行なうための情報がある。そして、それぞれの情報で適切な表示方法が存在する。そして、それぞれの情報においてそれぞれ適切な表示方法が存在する。すなわち、1組の対象について、参照しようとする表示方法は1種類ではない。例えば、図25に示す対象品において、組立を行なうためには、組立状態で、図2に示すような方向と構成で表示された情報が適切であり、部品加工を行なうためには、部品単位で表示された情報が適切である。また、それらを構成する部品そのものは1組なので、デ−タの一貫性を保つため各図に示す部品のデ−タは1組のデ−タでなくてはならない。
【0013】
ところが、従来の方法では、参照者が複数の形態で表示された情報が必要な場合においても、1つの対象物のデ−タに対して1種類の表示方法のデ−タしか保存することができなかった。例えば、図2に相当する表示方法のデ−タを対象物のデ−タと関連付けて保存した場合には、部品図に相当する表示方法のデ−タを対象物のデ−タと関連付けて保存することができなかった。また、特定の部品についての部品図に相当する表示方法のデ−タを保存する場合には、対象品全体を示す図面や、他の部品の部品図に相当する表示方法のデ−タを保存ことができなかった。従って、生産担当者が複数種類の情報、例えば、部品図に相当する情報と組立図に相当する情報が必要な場合においても、1つの設計対象物のデ−タに対して1種類の表示方法のデ−タしか扱うことができなかった。従って、設計担当者から製造担当者へも、1種類の表示方法のデ−タしか渡すことができなかった。
【0014】
このため、表示方法デ−タの存在しない表示方法を参照したい場合は、参照者、例えば、生産担当者がその表示方法を個別に指定する必要がある。この方法は、模式的に表現すると、図18のようになる。同図から明らかなように、表示方法の指定を二重に行なうことになり、手間がかかると共に、無駄な操作を必要とするという問題がある。
【0015】
また、ある場合には、対象物のデ−タを複写し、それぞれに異なる表示方法のデ−タを付属させて保存させることが行われている。この方法を模式的に表現すると、図19のようになる。この場合、対象物のデータが複数存在することになるので、デ−タ量が増えてしまうと共に、データの管理が煩雑になるという問題がある。例えば、デ−タの変更等に、柔軟に対応できないという問題がある。すなわち、データの変更を行う場合、すべてのデータについて変更を行う必要があり、変更に手間がかかるという問題がある。また、複数のデータがあると、その一部について変更しそこなうおそれがあり、バージョンの異なるデータが存在して、デ−タの一貫性を保つことが困難となる欠点がある。
【0016】
本発明の目的は、対象物の図面を簡単な指示で得られるようにすることができる図面情報処理システム等を提供することにある。
【0017】
また、本発明の他の目的は、迅速な設計を支援することができる設計支援方法等を提供することにある。
【0018】
本発明の態様として、入力装置、記憶装置、演算装置及び出力装置を含む設計支援システムであって、前記記憶装置にはプログラムが格納され、前記演算装置に前記記憶装置に格納された該プログラムが供給されることにより、前記演算装置は、対象物と表示方法との間の対応関係を特定可能な入力を、前記入力装置を介して受け取り、表示方法データと対象物データとを対応関係を持たせて記憶されている記憶装置から、前記入力により特定される対応関係がある表示方法データ及び対象物データを取り出し、前記特定された対応関係のある表示方法で対象物の図面を前記表示装置に表示させるようにしたものがある。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
【0026】
本発明の第1の実施例は、本発明の図面情報処理システムを適用した設計支援システム(CADシステム)である。このシステムは、図26に示すように、入力装置1000、出力装置3000、演算装置2000および記憶装置4000を有するハードウェアシステムを備えて構成されている。入力装置1000には、設計対象物のデータ等の入力を行うためのデータ入力装置1100と、各種指示の入力やデータの編集等を行うための指示入力装置1200とを含む。データ入力装置1100としては、例えば、磁気ディスクドライブ装置、通信装置等が用いられる。指示入力装置1200としては、例えば、マウス、ライトペン、タッチパネル等のポインティングデバイス1220、および、キーボード1210が用いられる。出力装置3000には、CRTディスプレイなどの表示装置3100が少なくとも用意され、この他に、必要に応じて、プリンタ3200等が用いられる。演算装置2000は、中央処理装置(CPU)2100、主記憶装置2200等が含まれる。記憶装置4000は、磁気ディスク装置等の大容量の記憶装置が用いられる。
【0027】
このハードウェアシステムは、演算装置2000がプログラムを実行することにより、表示対象物の図面に関する情報を保存する保存手段と、その図面に関する情報に基づいて表示対象物を表示スクリーン上に表示させる表示手段と、外部からの指示を受け付けて、表示方法の指定を入力する入力手段と、上記表示手段により表示される表示対象物について、外部からの指示を受け付けて、編集を行う手段を実現する。上記プログラムは、記憶装置から供給され、例えば、後述する図74から84に示す各種アルゴリズムを実行する手順を記述するプログラムを含む。
【0028】
このシステムの使用者は、まず、入力装置1000のデータ入力装置1100を用いて、設計対象物のデ−タを入力することができる。その時には、設計対象物を、最も見易いように、出力装置3000の表示装置3100に表示させながら操作を行なうのが便利である。そこで、使用者は、指示入力装置1200より表示方法を指定して、最も見易い表示を得る。本システムは、これを行なうために、設計対象物のデ−タを入力する手段とともに、表示方法を入力する手段を有している。上記入力装置1000、演算装置2000および出力装置3000により、設計対象物のデータを入力する手段およびその表示方法を入力する手段が構成される。
【0029】
表示方法を入力する手段としては、例えば、部品の名称を指定して、その部品を“表示する”あるいは“表示しない”と指示する手段がある。また、表示方向を“正面方向”、“側面方向”というように、あらかじめ用意した表示方向の中から選択的に指示する手段、任意の方向で表示するために視線方向,参考視点,垂直方向等を数値的に指示する手段、現在表示されている方向を回転させて変更する手段等を有している。さらには、設計対象物を表示装置3100のスクリ−ンのどの位置にどのような大きさで表示するかを指示する手段を有している。
【0030】
例えば、モデル全体を斜視図として表示するという表示方法を指定すれば、図3に示すような図が表示、参照でき、モデル全体を正面図、右側面図として表示するという表示方法を指定すれば、図4、図5に示すような図が表示、参照できる。また、寸法等の情報は、必要に応じて、表示方法によって表示するかしないかを指定することができ、例えば、表示と指定すると、図6のように表示される。さらに、図7に示すように、1つのスクリ−ンに複数の表示方法に従った図を並べて表示することもできる。さらには、特定の部品のみを表示するという表示方法を指定すれば、図8に示すような部品図に相当する図が表示、参照できる。この場合、図11に示すように、1つのスクリ−ンに複数の表示方法に従った図を並べて表示することもできる。このような方法を使用すれば、例えば、組立図を表示する際には、主要寸法のみを表示するように指示することができるし、部品図を表示する際にはその部品に関するすべての寸法を表示するように指示することができる。また、図9に示すように、対象物をある斜面から見た組立矢視図を表示させることもできる。
【0031】
本システムでは、このような表示方法の入力手段を有しているが、本発明は、入力手段をこれらの方法に限定するものではない。
【0032】
使用者は、デ−タの一部または全体を入力した段階で、デ−タを保存することができる。本システムは、これを行なうために、デ−タの保存手段を有している。この保存手段は、設計対象物のデ−タと、表示方法のデ−タを保存する手段であって、記憶装置4000および演算装置2000により構成される。この保存手段により保存される表示方法のデ−タには、それがどの設計対象物の表示方法であるかを示すために、対応関係を示すデ−タも含まれる。従って、使用者が一時的に本システムの利用を中断して、再度、利用を開始する場合、名称等により設計対象物を指定すると、その設計対象物について既に指定されている表示方法による表示が可能となる。この場合、その設計対象物について、最後に表示を行っていた表示方法を特定するデータをも保存することにより、前回、操作を行なっていたときと同じ状態で設計対象物のデ−タが表示され、操作の続行が可能な状態となる。
【0033】
保存されるデ−タの内容を、図22および図23を用いて詳細に説明する。
【0034】
図22は設計対象物のデ−タを示している。設計対象物のデ−タは、製品を構成する部品,部分組立品,組立品ごとに独立したデ−タとして構成されている。例えば、図22の例では、部品1,部品2,部品3の各デ−タは、それぞれの部品のみの形状,寸法等を記録している。また、部分組立品4のデ−タは、部品1と部品2を組み立てて構成されること、それぞれの部品をどの位置に配置するかのデ−タ、部品1と部品2の間の距離や角度を指定する寸法等を記録している。組立品5のデ−タは、同様に、部分組立品4と部品3を組み立てて構成されること、それぞれの部分組立品と部品とをどの位置に配置するかのデ−タ、部分組立品4に含まれる部品と部品3との間の距離や角度を指定する寸法等を記録している。これらのデータは、それぞれ対象物データファイルとして、記憶装置4に格納され、必要に応じて、演算装置の主記憶4200に転送される。図22に示す例では、ファイルとして、部品ファイル4001,4002,4003と、部分組立品ファイル4004と、組立品ファイル4005とが設けられている。
【0035】
設計対象物に関する情報は、3次元の形状デ−タとして表現されている。形状は面、線、点で構成され、面は線で囲まれる形を持つもの、線は点間を結ばれて形を持つもの、点は3次元空間上の座標値として表現されている。ただし、本発明は、設計対象物のデ−タの形式をこの形式に限定するものではない。また、デ−タとして扱う情報も、形状と寸法に限定されるものではない。
【0036】
図23は表示方法のデ−タを示している。デ−タは、1画面に1度に表示するためのデ−タごとに独立した表示方法データとして構成され、それぞれ表示方法データファイル4100として、記憶装置4000に格納されている。そして、各デ−タは、図24に示すようなスクリーン100に表示するビュー90の数と同じだけの数のデータ4120で構成されている。そして、各ビュ−に対応するデータ4120は、表示対象デ−タ4121,表示方向デ−タ4122,スクリ−ン位置デ−タ4123によって構成されている。
【0037】
表示対象デ−タ4121は、どの部品,部分組立品,組立品のどのようなデ−タを表示するかを示している。例えば、部品1の形状と部品1の寸法、部分組立品4の形状と部品1の形状と部品2の形状と部分組立品の4の寸法、組立品5以下のすべてのデ−タといった具合である。表示方向のデ−タ4122は、例えば、図24に示すように、表示対象物の位置を示す参考視点60の座標値、視線方向を示す投影面法線方向70のベクトル(これは表示方向の反対方向となる)、参考視点60と投影面50の距離、表示する像の上方向を示す垂直方向80のベクトル、実際に表示する部分を限定するクリッピング枠デ−タによって構成されている。また、スクリ−ン位置デ−タ4123は、例えば、図24に示すように、ビュー90の縦横サイズとビュ−中央のスクリーン100上の位置によって構成されている。ただし、本発明は、表示方法のデ−タの形式をこの形式に限定するものではない。また、デ−タとして扱う情報も、断面をとるかどうか、どのような投影法にするのか、また、表示するしないの指定も、同種のデ−タ全体でなく、個別の指定をしてもよい。
【0038】
なお、このようなデ−タ構成に関しては、例えば、千代倉弘明著「ソリッドモデリング」(株式会社工業調査会発行)127ペ−ジないし131ペ−ジ、および、S.ハミルトン著郡山▲あきら▼、大矢建正訳「アルゴリズムとプログラムによるコンピュ−タグラフィックス[II]」(マグロウヒルブック株式会社発行)289ペ−ジないし345ペ−ジに説明されている。
【0039】
使用者は、同一の対象物であっても異なる複数の表示方法で表示させて参照したい場合がある。その最も代表的な例が、組立品のデ−タを入力しておいて、全体を見る場合と部品を見る場合とで、表示方法を変える場合である。本システムは、異なる複数の表示方法を取り扱うことができる。具体的には、任意の時点の表示方法を記憶装置4000に保存する手段を有するのである。このとき、現在の表示方法と異なる表示方法が既に保存してあっても別の表示方法として保存可能である。保存されるデ−タには、表示対象デ−タが含まれており、それによって表示デ−タが対象物デ−タと関連付けられている。
【0040】
以上のようなデータの保存手段を用いる操作が行なわれると、記憶装置4000には3組のデ−タが保存されることになる。それは、1組の設計対象物のデ−タと、2組の表示方法のデ−タである。本システムでは、データ保存手段は、1組の設計対象物のデ−タに対して、表示方法のデ−タを任意組保存することができ、また、複数組の表示方法デ−タと関連付けられた設計対象物のデ−タを複数組保存することもできる。
【0041】
このようにデ−タが保存されると、図1に示すように、1組の設計対象物のデ−タと、それと関連付けられた表示方法デ−タを使用すると、表示方法デ−タの数だけの図を表示することができる。この表示処理において、対象物のデ−タから2次元の画像デ−タを生成し、それを表示するという方法も考えられる。この場合、表示方法デ−タは、画像生成方法デ−タと見なすことができる。
【0042】
本発明の第2の実施例は、第1の実施例と類似した設計支援システムである。使用する装置のハードウェアのシステム構成は、図26のものと同じである。異なる点は、表示方法デ−タを、図27に示すように、部品あるいは組立品のデ−タに付属させて保存することである。これは、組立品の表示方法が、表示の単位となる部品または組立品によって決まることが多いので、それを便利にするための方法である。すなわち、単一の部品を操作している場合の表示方法のデ−タは、その部品のデ−タに付属させて保存し、組立品を操作している場合の表示方法のデ−タは、その組立品のデ−タに付属させて保存するのである。本実施例の場合も、対象物データは、図27に示すように、部品ファイル4001,4002,4003と、部分組立品ファイル4004と、組立品ファイル4005とが設けられている。そして、部品ファイル4001にその部品の表示方法データのファイル4011が、4002にその部品の表示方法データのファイル4012が、4003にその部品の表示方法データのファイル4013がそれぞれ設けられる。また、部分組立品ファイル4004にその部分組立品の表示方法データのファイル4014が、組立品ファイル4005にその部品の表示方法データのファイル4015が、それぞれ対応して設けられる。
【0043】
例えば、図25の設計対象物を組み立てた状態で、図10のように表示して操作した場合、その表示方法デ−タは、組立品に相当する対象物デ−タに付属させて記録される。また、1部品を取り出して図12のように表示して操作した場合、その表示デ−タは該当する部品の対象物デ−タに付属させて記録される。この結果、全体を表示する指示を行なえば、表示方法を指定しなくても、図10の形態で表示される。また、1部品を表示する指示を行なえば、表示方法を指定しなくても、図12の形態で表示される。
【0044】
このような機能を実現するため、本実施例の設計支援システムは、設計対象物のデ−タの保存の指示が与えられたときに、設計対象物のデ−タとそのときの表示方法のデ−タとを関連付けて保存する手段と、設計対象物のデ−タの再生の指示が与えられたときに、設計対象物のデ−タとそのデ−タに関連付けられて保存されている表示方法のデ−タを読み出し、その表示方法に従って設計対象物のデ−タを表示する手段とを有している。設計対象物のデ−タとそのときの表示方法のデ−タとを関連付けて保存する手段は、例えば、演算装置2000および記憶装置4000により構成される。また、設計対象物のデ−タを表示する手段は、演算装置2000および出力装置3000により構成される。また、設計対象物を表示する手段は、対象物のデータについて、指定された表示方法により表示データを作成して表示する、演算装置2000および表示装置3100により構成される。
【0045】
本実施例をさらに拡張し、1つの部品または組立品に複数の表示方法を対応付ける方法も本発明に含まれる。以下では、この実施例に関して、具体的な操作を通してより詳細に説明する。なお、本実施例の実現のために用いられるハードウエアシステムは、上記した各実施例と同様に、例えば、図26に示すものが用いられる。また、このハードウエア上で実行されて各種手段を実現するソフトウエアについては、本実施例固有のものの他、上記各実施例と同様のものが用いられる。
【0046】
図32は、本発明の表示方法を有するCADシステムの初期画面を示したものである。設計の開始にあたり、画面には、以下のものが表示されている。100はスクリーンである。すなわち、このスクリーン100上に、すべての表示物が表示される。110は処理を選択するコマンドメニューである。ユーザがこの場所をマウス、ライトペン等のポインティングデバイス1220で指示すると、演算装置2000は、指示位置を検出すると共に、指示された位置の情報に対応する処理を実行する。ただし、本発明は、処理の指示方法をこの方法に限定するものではない。
【0047】
111は処理の結果や操作のガイドなどを表示するメッセージ領域である。この領域は、本発明に必須ではないが、一般に、何らかの指示をユーザに与える手段が必要である。91,92,93,94は、それぞれ設計対象物を正面,上面,右側面,斜上から見た状態で表示するビューである。ビューが4つ存在すること、また、先に示した方向で表示するビューであることは、本発明を限定するものではない。最低限1つのビューが存在すれば、表示は可能である。また、初期状態では存在しなくても、新規に作成する手段が用意されていれば、ユーザが指示を行なって作成することができる。120,121,122,123は、位置や方向をガイドするための座標軸である。これも本発明に必須ではないが、ユーザが間違いなく操作するためには存在するほうが好ましい。
【0048】
この状態で、次に、作成する部品の名称のユーザからの入力を受け付ける。具体的には、ユーザが入力部品名称指定のコマンドをコマンドメニュー110を指示して選択する。そうするとCADシステムがメッセージ領域111に部品の名称を入力するように要求を出す。ここで、キーボード1210等から部品名称が入力されると、その部品の名称が主記憶2200に記憶され、以降の処理は、指定した部品を対象にすることになる。また、このとき、システムは、管理のために、部品に、識別番号(id番号)を付加する。id番号は、ファイルに保存された部品も含めて、すべての部品で異なる固有の番号である。仮に、このコマンドを実施しない場合には、システムが自動的に適当な部品名称を仮りに決定して、以降の処理を行なう。ここでは、ユーザが部品名称を「本体」と入力したと仮定して、次のステップの説明に移る。
【0049】
図33は、ユーザが2次元的に形状データを入力した状態である。この方法は、多くの一般のCADシステムが実施している方法と同様であり、本発明特有の部分ではない。具体的には、直線を引くコマンドを選択し、両端の2点の位置を指示する、円を作成するコマンドを選択し、中心位置と円周上の1点の位置を指示する、といったように行われる。
【0050】
図34は、2次元的に作成した形状を利用して3次元形状を作成する場面である。すなわち、外周形状1,穴形状2,3,4を1つのビュー91上で指定した後、奥行きを示す2つの位置5,6を、他のビュー93上で、この順に指示している。この結果、図35に示すような単一の厚みを有する3次元形状が生成され、4つの方向から見た図として設定されている4つのビュー91,92,93および94に表示される。
【0051】
図36では、図33と同様に、ビュー91上で、突起部の2次元形状を入力する。次に、図37では、2次元的に作成した形状を利用して3次元形状を作成する。ビュー91上で外周形状1を指定した後、奥行きを示す2つの位置2,3を、ビュー93上で、この順に指示している。この例では、穴形状が存在しないため、穴形状の指示を省略している。この結果、図38に示すように、3次元形状が生成され、4つのビュー91,92,93および94に表示される。
【0052】
図39では、斜面に穴を開けるため、前準備として、斜面に垂直な方向から見たビューを生成するための操作を行なっている。すなわち、ビュー91上で、符号1で指定した面を垂直に見る方向のビューを、位置2,3を対角とする長方形の領域に作成するという指示である。このような指示を行なうと、本実施例のシステムでは、表示手段は、図40のように、新しいビュー95を追加生成する。
【0053】
図41は現在操作中の部品「本体」に穴を開ける操作である。ここでは、ビュー95上で、ドリル穴を開けるコマンドを選択したのち、穴の中心である位置1と直径,深さを入力している。直径と深さは、キーボード1210から入力されるので、その様子は、スクリーン100上には表示されていない。
【0054】
図42では、5つのビュー91,92,93,94および95に、穴の開いた形状が表示されている。
【0055】
以上の仮定したユーザの操作と、それに伴うシステムの処理によって、第1の部品「本体」の形状についての入力が終了する。次に、第2の部品「ノブ」を入力するために、「本体」と同様の処理を行なう。
【0056】
まず、ユーザが、入力部品名称指定のコマンドを、コマンドメニュー110を指示して、選択する。そうすると、本実施例のCADシステムが、メッセージ領域111に、部品の名称を入力するように要求を出す。ここで、キーボード1210から部品名称「ノブ」が入力されると、その部品の名称が主記憶2200に記憶され、以降の処理は、指定した部品を対象にすることになる。
【0057】
新しい部品「ノブ」は、組み立てた機械全体の中では斜に位置するので、このままでは扱いにくい。そこで、まず図43に示す操作によって、新しい部品の座標系を変更する。すなわち、位置1,位置3が3次元的に対応する点を原点とし、位置1から位置2の方向をx軸方向,x軸方向と垂直な方向をy軸方向,x軸方向およびy軸方向と垂直な方向をz軸方向とする。
【0058】
上記の操作が行なわれると、表示が図44のようになる。そして、さらに、部品「ノブ」を作成する操作を行なう。まず、3次元形状を作成するために、ビュー95および91上で、外周1と奥行きを示す位置2,3を指示する。これにより、図45に示すように、部品「ノブ」の穴に挿入された部分が生成される。
【0059】
次に、図46に示すように、ビュー95上で、2次元形状として正方形を作成し、ビュー91上で、それを外周として奥行きを指定すれば、同様にして、突起部分が生成される。すなわち、図47に示すように、本体AにノブBが取り付けられる。
【0060】
この設計対象物の場合、上から見た図、いわゆる平面図はなくても、形状が把握できるので、平面図に相当する左上のビュー92は消去し、残ったビューの表示位置および表示サイズを変更すると、図48のようになる。この図の配置は、操作者がこの設計対象物の特徴を最も良く表わすと思って配置した配置である。
【0061】
この状態で、設計対象物としては、「本体A」および「ノブB」のデータが作成されている。そして、これら2つの部品を組み合わせた組立品としての名称が存在しているはずである。そこで、次に、データを保存する前に、組立品の名称を設定する。本実施例のシステムでは、ユーザから特に指定が無い場合、システムが名称を仮定している。そこで、この時点でユーザが名称変更コマンドを選択し、組立品の名称として「全体」を指定したと仮定して、次の処理の説明を行なう。
【0062】
この状態で、設計対象物の形状が入力し終わっているので、データを保存する。具体的には、入力手段により、コマンドメニューから保存のコマンドが選択され、保存対象の部品または組立品と、スクリーン上のビューの配置、すなわち、表示方法の名称が入力されると、保存手段により、記憶装置4000への保存の処理が開始される。指定の表示方法に従って、表示した内容は、いわば図面に相当するので、表示方法のデータを以下では図面データと呼び、表示方法の名称を図面名と呼ぶことにする。仮に、ここで、保存対象として「全体」、図面名として「操作図」と入力されたと仮定すると、1つの組立品「全体」のデータと、2つの部品「本体」および「ノブ」のデータと、現在のスクリーンの表示方法のデータとが保存対象となる。「操作図」というのは、設計対象品の操作を行なうのに便利な図という意味である。ただし、図面名は、全く自由にユーザが指定することができる。
【0063】
本実施例においては、これらのデータは、概略的に示すと、図60のように保存される。まず、設計対象物のデータ、すなわち、形状データが、組立品「全体」、部品「本体」および部品「ノブ」の3つのデータとして、それぞれ対応するデータファイル4330,4310,4320として記憶装置4000に保存される。また、図48におけるスクリーン100では、4つのビュー91,93,94および95が存在し、いずれも組立品「全体」を表示しているので、図面名のデータ4130と4つのビュー91,93,94および95のそれぞれについてのデータ4120とによって構成された1組の表示方法のデータ、すなわち、図面データが、組立品「全体」に関連付けられて保存される。保存データの詳細と保存アルゴリズムとについては、後で説明する。
【0064】
図48においては、各ビュー91,93,94および95の枠が表示されていたが、指示を行なうことによって、各ビューの枠を非表示とすることができる。また、図49に示すように、表示図形全体を囲む枠96を作成することもできる。この状態は、表示対象とする設計対象物は全く同一であるが、表示方法が異なる例である。この状態で、図面名として「組立図」を指定して、もう1度保存を行なうと、保存データは、図61のようになる。すなわち、形状データは、図60に示す場合と同様であるが、組立品「全体」と関連付けられた図面データが1組増えて、図面データファイルが4331と4332の2組となるのである。
【0065】
また、本実施例では、図50および図51に示すように、設計対象モデルに、寸法や中心線を追加することができる。この場合、入力手段より、表示方法データを制御することによって、同じモデルを用いて、寸法付きの図面と寸法なしの図面とを選択して生成することができる。最終的に、図48〜図51の各図に異なる図面名を付けて保存すると、図62に示すように、形状データファイル4310,4320,4330と、図面データファイル4331,4332,4333,4334が構成され、それぞれに対応するデータが保存されることになる。
【0066】
ここまでは、すべて組立品「全体」単位で扱ってきたが、図62に示すデータが保存されていると、単一の部品を取り出して1つの部品単位で形状データを扱うこともできる。例えば、図51に示される組立品操作状態を終了して、新たに、部品「本体」を検索、表示すると、図52のようになる。このとき、システムは、まず、図62のデータの中から、部品「本体」の形状データを、形状データファイル4310,4320,4330から検索する。それが見つかると、その形状データに関連付けられている図面データの中から指定された図面名の記録されている図面データを検索する。見つからない場合、または、図面名が指定されていない場合には、最初の図面を使用することにする。それも存在しない、すなわち、関連付けられた図面データが全く存在しない場合には、親の関係にある組立品の図面データファイルについて、同様の検索を行なう。それでも存在しなければ、さらにその親の組立品で同様の検索を行なうという処理を行なう。最も祖先の親を検索しても存在しない場合には、標準的な表示方法である図32に示した4つのビューによって表示することになる。検索の詳細なアルゴリズムは後で説明する。
【0067】
この例の場合、検索対象とする図面名が指定されていないので、まず指定された部品「本体」に関連付けられた図面データの中の最初の図面データを使用することにする。しかし、ここでは、関連付けられた図面データが全く存在しないので、親の検索に行く。親の部品「全体」においては、図面データファイルが4つ(4331−4334)存在するので、最初の図面データファイル4331に格納されるデータを使用して表示を行なうことになる。すなわち、図面名「操作図」を有するデータである。この図面データは、図48のように、枠付きビューによる寸法なしの表示を行なうデータである。この図面データを使用して、部品「本体」のみを表示したものが図52である。
【0068】
部品の表示においても、組立品と同様に、ビュー枠の表示または非表示の選択、および、寸法の表示または非表示の選択を、入力手段により行うことができる。特に、寸法については、1つ1つの寸法について、この寸法は表示する、この寸法は表示しない、というように指定することができる。このため、上述した組立品の場合と同様に、さまざまの表示状態を指定し、その時に図面名を付けて保存すれば、図63に示すような構成のデータとして保存される。つまり、部品「本体」を表示するための図面データを格納する2種類の図面データが、部品「本体」の形状データファイル4310に関連付けられて、記憶装置4000に図面データファイル4311,4312として、さらに保存される。
【0069】
もう1方の部品「ノブ」については、もう1つ別の工夫が必要である。というのは、上述のアルゴリズムに添って表示させると、部品「本体」と同一の表示データを用いて、図55のように表示されることになる。この部品は、組立状態では斜めに配置されていたが、部品を単独で取り出した場合には、まっすぐ表示するのが適切である。本実施例では、図55の状態において、コマンドメニュー110から、入力手段により、表示方法を標準形態にするコマンドが選択されると、図56に示すような正面図(ビュー91)、平面図(ビュー92)、右側面図(ビュー93)および斜視図(ビュー94)の構成に、表示方法が変更される。さらに、この部品は、単純であり、実際には、それほどのビューは必要としない。そこで、ビューを削除したり、さらに、特徴を表すことのできる左側面図を加えたりする手段が用意されている。これらを実行させると、図57のような図を表示することができる。また、同様な方法によって、図58および図59に示すような寸法付きの図も表示させることができる。これらのうちの1つを図面名を指定して保存すると、最終的に、図64に示すように、データが保存される。つまり、部品「ノブ」を表示するための図面データを格納する1種類の図面データが、部品「ノブ」の形状データファイル4320に関連付けられて、記憶装置4000に図面データファイル4321として、さらに保存される。
【0070】
図64に示すデータが保存されていれば、設計対象品を示す組立品または部品の名称と、表示方法を示す図面名を指定するのみで、必要な組立品または部品の必要な図を即座に参照することができる。図面名としては、操作図、部品加工図、組立図、取付け寸法図、顧客説明図等の、使用目的をそのまま名称として利用するのが好ましい。しかし、本発明は、図面名の決め方をこの方法に限定するものではない。また、図面名の代わりに、または、図面名と併記して管理用の図面番号を使用することも本発明の範囲である。
【0071】
次に、図60〜図64に示した保存データの詳細について、図65〜図73を用いて説明する。図65は形状データを管理する部分である。すなわち、部品、組立品として、どのようなデータが保存されているか、また、その詳細はどうなっているかを記録したものである。ここでは、組立品も部品の一種として扱っている。データの内容は、部品を区別するid、部品の名称、部品の詳細形状データ(点,線,面,寸法等のデータ)を保存しているファイルの名称等によって構成されている。部品idは、部品の区別を演算装置2000のCPU2100が行なうのに便利なように、付けた番号であり、同一の番号を複数回使用することはない。
【0072】
図66に、部品の親子関係を記録したデータの一例を示す。これは、親となる部品のidと子となる部品のidを並べたものであり、図64の形状データ間のリンクに相当する。一般に、1つの組立品は、複数の部品によって構成されている。1つの部品は、複数の組立品で使用される可能性がある。従って、この表では、親部品idの欄にも子部品idの欄にも、同一の番号が存在する可能性がある。
【0073】
図67〜図70には、各部品の詳細形状のデータの一例を示す。本実施例では、形状は、点,線,面,寸法によって構成されている。そして、それらは、部品ごとに別々のファイルに保存されている。このため、例えば、部品id1の「本体」の形状は、図67に示すファイル”点1”、図68に示すファイル”線1”、図69に示すファイル”面1”、図70に示すファイル”寸法1”の組によって表現されることになる。すなわち、この組が図64の1つの形状データに相当する。これらのファイルの名称は、形状要素の種類と部品idを繋いだ名称としている。形状の表現方法は、さまざま存在する。本実施例では、以上述べた方法で表現しているが、本発明は表現方法をこの方法に限定するものではない。
【0074】
表示方法のデータ、すなわち、図面データは、図71〜図73を用いて保存している。保存されているすべての図面は、図71に示すデータによって管理されている。すなわち、各図面には、図面idが付いており、図面名称が付加されている。それらは、部品と関連付けられている。各図面の詳細データは、別のファイルに保存されている。図71の表には、そのファイルの名称も記録されている。
【0075】
図72では、各図面に表示されているビューの情報が保存されている。また、各ビューには、図面内で固有のidを付けている。
【0076】
図73には、各ビューに表示されている寸法のデータの一例が示される。すなわち、形状データに寸法が存在していても表示するかどうかは図面の目的によって異なるので、図面のデータ中のビューのデータとして表示している寸法がどれであるかを記録しているのである。
【0077】
次に、このようなデータを保存するアルゴリズムを図74〜図81を用いて説明する。
【0078】
中心となる処理は、図74に示すように、保存対象物名の入力(ステップ741)、図面名の入力(ステップ742)、形状データの保存(ステップ743)、図面データの保存(744)を順次行なう処理である。
【0079】
形状データの保存の処理では、図75に示すように、まず指定された保存対象部品(または組立品)のidをもとに、その部品(組立品)の子部品の保存を行ない(ステップ751,752)、次に、同一名称の部品がすでに存在しているか否かを判定し(ステップ753)、存在していれば、その部品と置き換えるために、既存データを削除し(ステップ754)、最後に、子部品を除く当該部品の保存の処理を行なう(ステップ755)。
【0080】
子部品の保存の処理では、図76に示すように、すべての子部品について、再帰的に形状データ保存の処理を行なう。すなわち、最初の子部品を取りだして、これをPとする(ステップ761)。部品Pについて、形状データの保存を行う(ステップ762)。次の部品が存在するか否か判定し、次の部品があれば、それを取りだしてPとして(ステップ762,764)、上記ステップ762の処理を行う。そして、次の部品が存在しなくなるまで、これを繰り返す(ステップ763)。
【0081】
この再帰的な処理によって、いくら部品階層が深くても、枝葉の部品まで保存することができる。本実施例では、処理を単純化するために、すべての部品を毎回保存しなおしているが、より良い方法は、新規に作成した部品と、検索した後に変更した部品についてのみ保存処理を行なう方法である。保存の具体的な方法については、本発明では、特に限定していない。
【0082】
子部品を除いた1つの部品の削除の処理では、図77に示すように、点,線,面,寸法のデータを削除し(ステップ771−774)、当該部品が親部品となっている親子関係を取り除き(ステップ775)、部品データから当該部品を取り除く(ステップ776)。
【0083】
また、子部品を除いた1つの部品の保存の処理では、図78に示すように、点,線,面,寸法のデータを保存し(ステップ781−784)、部品データに当該部品を追加し(ステップ785)、当該部品と当該部品の子部品との間の親子関係を記録する(ステップ786)。
【0084】
一方、図面データの保存の処理では、図79に示すように、まず、保存対象部品に関連付けられた同一名称の図面データを検索し、存在するならば、まず、それを削除する(ステップ791,792,793)。そして、1図面データを保存する(ステップ794)。
【0085】
図面データの削除の処理では、図80に示すように、まず、削除すべき図面に含まれるビューに関連付けて保存されている表示寸法のデータを削除し(ステップ801)、次に、図面データそのものを削除し(ステップ802)、最後に、図面リストから当該図面の項目を削除する(ステップ803)。
【0086】
1図面データの保存の処理では、図81に示すように、図面リストに当該部品の項目を追加し(ステップ811)、図面データを作成し、当該図面に表示されているビューの数だけの項目を作成してビュー情報を記録し(ステップ812)、最後に、各ビューに表示されている寸法を示すデータを寸法表示データとして保存する(ステップ813)。
【0087】
次に、このようなデータを参照して必要なデータを必要な方法で表示するアルゴリズムを説明する。
【0088】
データの検索の処理では、図82に示すように、まず、検索対象物の名称、図面の名称を入力する処理を、入力手段によって行なう(ステップ821,822)。次に、形状データを再生し(ステップ823)、図面データを再生する(ステップ824)。ここで、形状データの再生は、データ保存手段により、記憶装置4000に格納されるファイルを主記憶2200上に転送することにより行われる。最後に、形状を表示する(ステップ825)。形状の表示の際には、形状データ、表示方法のデータが、主記憶2200上に再生されているので、それらのデータに従えば形状や表示のデータを最初に作成したのと全く同様の処理によって表示することができる。
【0089】
形状データの再生の処理では、図83に示すように、まず、部品リストから部品を検索する(ステップ831)。次に、当該部品が親部品となっている親子関係を検索し、そのすべての部品について再帰的に形状データの再生処理を行なう(ステップ832)。再帰的な処理を行なうため、部品の階層が深くてもこれだけの処理によって枝葉の部品まで再生することができる。最後に当該部品自身のデータの再生(1部品データ再生)を行なう(ステップ833)。
【0090】
1部品データ再生の処理では、図84に示すように、まず、表示手段は、主記憶2200上に、部品の記録場所を用意して、その中に部品名,部品配置位置等を記録する(ステップ841)。次に、点,線,面,寸法の各データを順次再生し、当該データの記憶場所を主記憶2200上に確保して記録する(ステップ842−845)。
【0091】
図面データ再生の処理では、図85に示すように、表示手段は、まず、入力手段から図面名が入力されたか省略されたかを判断し(ステップ851)する。省略の場合、最初の部品を検索し、入力の場合、図面名が一致する図面を検索する(ステップ852,853)。次に、該当図面が検索されたか否か調べる(ステップ854)。検索されたならば、すなわち、該当図面が存在したならば、その図面の詳細データを再生する(ステップ855)。そうでないなら、親子関係を示すリストを参照して、当該部品の親、その親の親とたどりながら、同様の検索を行なう(ステップ856)。そして、親部品が存在するか否か判定する(ステップ857)。もし、最も祖先に到達しても検索不可能な場合、正面、上面、側面、斜上から見たビューのデータを作成し、標準的な方法で表示することにする(ステップ858)。親部品が存在する場合、その親部品を当該部品とみなして、その図面データの再生を行う(ステップ859)。
【0092】
図面詳細データの再生の処理では、図86に示すように、表示手段は、まず、図面データ中のビューデータに従ってビューを作成する(ステップ861)。次に、各ビューに表示するべき寸法データを知るため、表示寸法データを主記憶2200上に再生する。そして、入力手段から入力される指定に応じて、表示に用いるべき寸法データを特定する(ステップ862)。
【0093】
以上述べた方法で、図面の保存、表示を行なえば、形状変更による図面の変更が非常に容易になる。1つの形状に関する複数の図面を作成した後に形状を変更を行なった場合の様子を以下で説明する。例として、部品ノブの長さを短くした場合について説明する。
【0094】
上述した組立品「全体」のデータ、すなわち、図64〜図73に示したデータがすでに保存されているとする。また、このデータは、すでに製造のため、設計担当者から製造担当者に送られている。製造担当者には部品を製造する担当者、組立を行なう担当者等が存在するため、この時点では、すでに、複数の担当者が参照していると考えられる。
【0095】
ここで、設計変更を行なう必要が出てきたと仮定する。まず、1つの部品「ノブ」を検索すると、図59に示す状態で部品が表示される。ここで、形状変更コマンドを用いて、図87のように変更したとする。形状変更コマンドは、本発明特有のものではなく、多くの一般のCADシステムのものと同様のものである。この結果、内部データ的には、4つの点の座標値が変更される。内部データがどのように変化するかは、形状データの表現方法による。本実施例では、線や面の形状は、点の位置に依存しているので、点の位置を変更するだけで、線や面の位置および形状が変わる。
【0096】
この状態で、部品「ノブ」を、検索時と同一の図面名で保存すると、先に変更した点の座標値のみが異なるデータが保存される。変更されるのは、「ノブ」の形状データのみなので、部品「ノブ」に関係していても、図面データはまったく変化しない。そこで、この状態で検索を行なうと、部品「ノブ」の検索を始め、組立品「全体」の検索においても、同一の形状データを参照することになるので、すべて変更されて表示される。すなわち、1回形状を変更するのみで、その形状が表示されているすべての図面の形状が変化する。このため、部品「ノブ」が表示されている図面を、1枚1枚変更する必要が無くなる。
【0097】
本発明を実現する第3の実施例は、第1または第2の実施例の設計支援システム複数と、それらを接続する通信装置とによって構成される設計生産支援装置に適用される例である。このシステムは、図28に示すように、入力装置1000と、演算装置2000と、出力装置3000と、記憶装置4000とを含んで構成される設計支援システム2組と、それらを接続するための通信装置5000とを備えて構成される。入力装置1000と、演算装置2000と、出力装置3000と、記憶装置4000とは、既に説明した図26に示すシステムと同様に構成され、また、上記第1または第2実施例において使用されているソフトウェアと実質的に同じソフトウェアが搭載される。
【0098】
このシステムにおける設計部門から生産部門への図面情報(設計情報)の伝達は、模式的には、図20のように示すことができる。すなわち、設計担当者から生産担当者へは、1組の設計対象物のデ−タと複数組の表示方法のデ−タとが渡される。このため、生産担当者は、表示方法デ−タを指定するだけで、設計担当者が参照していた表示状態と同一の好ましい状態で表示された設計情報を得ることができる。それは、設計対象物のデ−タが1組であっても、表示方法のデ−タが複数種類渡されているからである。図20に示す例は、表示方法のデ−タを2種類有する場合について示している。本発明は、表示方法は、2種類に限定されるものではない。
【0099】
以下、本実施例の利用方法について、さらに詳細に説明する。
【0100】
設計担当者は、製造すべき製品を企画し、仕様を決定する。そして、その仕様を満たす製品の構造を検討する。構造の検討には、設計支援システム(CADシステム)を利用する。設計担当者は、検討中の情報および検討結果の情報を設計支援システムのデ−タとして保存する。このデ−タには、形状デ−タ、寸法デ−タ、製造方法のデ−タなどが含まれている。このとき、形状や寸法のデ−タを入力しやすくするために、デ−タの表示方法を指定する。これにより、正面図と右側面図を並べて1つのスクリ−ン上に表示したり、特定の部品のみを表示したり、デ−タは存在していても寸法に関するデ−タのみを表示しないことにしたりといったことができる。設計担当者がこのように表示方法を指定するのは、検討中のデ−タを理解しやすくするためである。設計検討が終了すると、検討結果の全貌が把握しやすい方法で表示するように指定するのが一般的である。ところが、一般には、検討内容は膨大であり、1つの表示画面だけで表示することは困難である。そこで、複数組の表示方法を指定し、それぞれの画面のイメ−ジを紙等に出力して、全体像を表現し、把握する。その情報は、生産担当者に渡され、生産が開始される。本実施例においては、この時に使用する複数組の表示方法のデ−タを記録しておくことにする。
【0101】
本実施例のシステムでは、設計が終了すると、1組の設計対象物のデ−タと、そのデ−タの複数組の表示方法のデ−タを転送することができる。従って、1組の対象物のデ−タとそのデ−タの複数組の表示方法のデ−タが設計担当者から生産担当者に渡される。データの伝達は、例えば、通信装置5000を介して行うことができる。また、フロッピディスク等を介して行うこともできる。
【0102】
生産担当者は、設計担当者が作成した設計検討結果の情報を得、まず、それを理解しようとする。渡される情報は複雑であるから、適切な表示を行なわないと理解が困難である。本発明によれば、複数の表示方法のデ−タが渡されているので、それを用いることにより、表示方法を改めて定義することなく、適切な表示が自動的に得られる。内容が理解できると、ある表示情報は部品の加工のために、ある表示情報は組立のためにというように利用し、実際の生産を行なう。
【0103】
場合によっては、設計生産がこのようにうまくいかない場合がある。例えば、設計担当者から生産担当者へ情報が渡った後に、設計担当者が設計ミスに気付いた場合、生産担当者が生産できない部分を発見した場合等である。このような場合、設計担当者は、設計変更を行ない、変更後の情報を再度生産担当者に渡す必要がある。本実施例では、このような場合、設計担当者は、設計対象物のデ−タを変更する。そして、変更した部品または部分組立品または組立品のデ−タのみを生産担当者に渡す。生産担当者は別途知らされる設計変更の通知に従って、最初に渡された表示方法のデ−タを利用して変更部分を参照することができ、設計変更に対する迅速な対応が可能となる。設計変更が多大で表示方法自体も変更したほうが好ましい場合には、表示方法デ−タも変更して再度渡すこともある。このように、本発明を利用すれば、変更部分のみのデ−タを渡すだけで、情報の授受が可能となるのである。同一のデ−タが複写されて多数存在するということがないので、いくつものデ−タを変更するという手間がかからないのである。
【0104】
また、設計担当者側に設計情報のマスタデータを保存して、生産担当者は、通信装置5000を介してマスタデータを読みだして、生産図面として利用する構成とすることができる。この場合には、設計変更があっても、マスタデータを変更し、設計変更があった旨を生産担当者に知らせるのみでよい。さらに、マスタデータを生産担当者側において保存し、設計担当者は、通信装置5000を介して、設計変更データをマスタデータに格納すると共に、設計変更があった旨を知らせる構成とすることもできる。
【0105】
本発明の第4の実施例は、本発明の表示方法を有する設計支援システム複数と、それらを接続する通信装置と、複数の設計支援システムから共通にアクセス可能な記憶装置とによって構成される設計生産支援装置である。このシステムは、図31に示すように、入力装置1000と、演算装置2000と、出力装置3000とを含んで構成される設計支援システム2組と、2組の演算装置からアクセス可能な記憶装置4000とによって構成される。ただし、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、図29に示すように、通信装置5000で接続された2台の設計支援システムの一方の記憶装置4000を共通に利用する構成、図30に示すように、少なくとも演算装置2000および記憶装置4000を有して構成される第3のシステムを別途有する構成でもよい。
【0106】
このような装置を利用した設計生産の方法は、模式的には図21のように示すことができる。すなわち、設計担当者と生産担当者とが、共通にアクセス可能な記憶装置4000上のデ−タベ−スを使用する方法である。この方法では、設計担当者が設計対象物の情報のデ−タとそのデ−タの複数組の表示方法のデ−タをデ−タベ−スに保存し、それを生産担当者が参照する。そして、必要があれば、生産担当者がそのデ−タを変更することもできる。設計担当者および生産担当者の作業は、第1の実施例と同様である。異なるのは情報の伝達方法のみである。この方法によれば、設計変更時の情報伝達はさらに迅速になる。
【0107】
上記各実施例は、図面情報を含む設計情報についてのものであるが、本発明は、これに限定されるものではない。図面を含む情報の処理に広く適用することができる。
上述したように、モデル生成において使用された表示方法の複数組のデ−タが対象物のデ−タと対応付けて保存され、参照の指示が与えられると、保存された表示方法のデ−タが参照されて、その表示方法に従って表示される。
1組の表示対象物デ−タに対して、その表示の態様を規定する表示方法データを、表示対象物デ−タと関係付けて複数組保存することにより、同一の表示対象物について、異なる態様で図面を表示させることができる。例えば、組立図、部品図等の異なる種類の図面、斜視図、平面図等の表示の観点の異なる図面、寸法を付した図等の表示を、例えば、設計者が予めデータとして保存させることができる。
表示対象物の表示を行う場合に、複数組保存されている表示方法のうち少なくとも1の表示方法の選択を受け付けることにより、保存されている複数種の態様の図面を選択的に表示させることができる。これにより、例えば、生産担当者は、設計者によって用意された種々の図面の中から、自分の使用に都合のよいものを選んで、表示させることができる。
従って、1つの対象物に関して複数種類の標準的な表示結果を簡単な指示で得られる。また、設計担当者から渡される設計情報を生産担当者が容易に参照できる。しかも、これによって、生産に必要な適切な図面の準備期間が短縮され、迅速な設計生産を可能にする。
【0108】
【発明の効果】
本発明によれば、対象物の表示を簡単な指示で得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の図面情報処理方法の一実施例を用いた対象物デ−タの表示方法の一例を示すブロック図。
【図2】設計担当者、生産担当者間の情報伝達に用いる図面の例を示す説明図。
【図3】組立品を斜視図として表現したCADシステムの出力例を示す説明図。
【図4】組立品を正面図として表現したCADシステムの出力例を示す説明図。
【図5】組立品を右側面図として表現したCADシステムの出力例を示す説明図。
【図6】組立品を正面図として寸法付きで表現したCADシステムの出力例を示す説明図。
【図7】1つの組立品を複数の表示法を用いて表現したビュ−を複数並べたCADシステムの出力例を示す説明図。
【図8】部品を正面図として寸法付きで表現したCADシステムの出力例を示す説明図。
【図9】部品を特定の面を正面にして寸法付きで表現したCADシステムの出力例を示す説明図。
【図10】1つの組立品を寸法付きで複数の表示法を用いて表現したビュ−を複数並べたCADシステムの出力例を示す説明図。
【図11】1つの部品を寸法付きで複数の表示法を用いて表現したビュ−を複数並べたCADシステムの出力例を示す説明図。
【図12】1つの部品を複数の表示法を用いて表現したビュ−を複数並べたCADシステムの出力例を示す説明図。
【図13】従来技術に示した第1の情報伝達方法を模式的に示す説明図。
【図14】従来技術に示した第2の情報伝達方法を模式的に示す説明図。
【図15】従来技術に示した第3の情報伝達方法を模式的に示す説明図。
【図16】従来技術に示した第4の情報伝達方法を模式的に示す説明図。
【図17】従来技術に示した第5の情報伝達方法を模式的に示す説明図。
【図18】従来の情報伝達方法の問題点を説明するための模式図。
【図19】従来の情報伝達方法の問題点を説明するための模式図。
【図20】本発明の第3の実施例を説明するための模式図。
【図21】本発明の第4の実施例を説明するための模式図。
【図22】本発明の第1の実施例で利用する設計対象物のデ−タの構成を示す説明図。
【図23】本発明の第1の実施例で利用する表示方法のデ−タの構成を示す説明図。
【図24】設計対象物デ−タの表示方法を説明する説明図。
【図25】例に用いる設計対象品の一例を示す斜視図。
【図26】本発明を実施する設計支援システムのハ−ドウエアのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図27】第2の実施例におけるデ−タの保存方法の説明図。
【図28】第3の実施例の設計生産支援装置のハ−ドウエアのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図29】第4の実施例の設計生産支援装置のハ−ドウエアのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図30】第4の実施例の設計生産支援装置のハ−ドウエアのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図31】第4の実施例の設計生産支援装置のハ−ドウエアのシステム構成の一例を示すブロック図。
【図32】CADシステムの操作画面の例(1)を示す説明図。
【図33】CADシステムの操作画面の例(2)を示す説明図。
【図34】CADシステムの操作画面の例(3)を示す説明図。
【図35】CADシステムの操作画面の例(4)を示す説明図。
【図36】CADシステムの操作画面の例(5)を示す説明図。
【図37】CADシステムの操作画面の例(6)を示す説明図。
【図38】CADシステムの操作画面の例(7)を示す説明図。
【図39】CADシステムの操作画面の例(8)を示す説明図。
【図40】CADシステムの操作画面の例(9)を示す説明図。
【図41】CADシステムの操作画面の例(10)を示す説明図。
【図42】CADシステムの操作画面の例(11)を示す説明図。
【図43】CADシステムの操作画面の例(12)を示す説明図。
【図44】CADシステムの操作画面の例(13)を示す説明図。
【図45】CADシステムの操作画面の例(14)を示す説明図。
【図46】CADシステムの操作画面の例(15)を示す説明図。
【図47】CADシステムの操作画面の例(16)を示す説明図。
【図48】CADシステムの操作画面の例(17)を示す説明図。
【図49】CADシステムの操作画面の例(18)を示す説明図。
【図50】CADシステムの操作画面の例(19)を示す説明図。
【図51】CADシステムの操作画面の例(20)を示す説明図。
【図52】CADシステムの操作画面の例(21)を示す説明図。
【図53】CADシステムの操作画面の例(22)を示す説明図。
【図54】CADシステムの操作画面の例(23)を示す説明図。
【図55】CADシステムの操作画面の例(24)を示す説明図。
【図56】CADシステムの操作画面の例(25)を示す説明図。
【図57】CADシステムの操作画面の例(26)を示す説明図。
【図58】CADシステムの操作画面の例(27)を示す説明図。
【図59】CADシステムの操作画面の例(28)を示す説明図。
【図60】保存データの例(1)を示す説明図。
【図61】保存データの例(2)を示す説明図。
【図62】保存データの例(3)を示す説明図。
【図63】保存データの例(4)を示す説明図。
【図64】保存データの例(5)を示す説明図。
【図65】保存データの詳細構造の例(1)を示す説明図。
【図66】保存データの詳細構造の例(2)を示す説明図。
【図67】保存データの詳細構造の例(3)を示す説明図。
【図68】保存データの詳細構造の例(4)を示す説明図。
【図69】保存データの詳細構造の例(5)を示す説明図。
【図70】保存データの詳細構造の例(6)を示す説明図。
【図71】保存データの詳細構造の例(7)を示す説明図。
【図72】保存データの詳細構造の例(8)を示す説明図。
【図73】保存データの詳細構造の例(9)を示す説明図。
【図74】データの保存アルゴリズム(1)を示すフローチャート。
【図75】データの保存アルゴリズム(2)を示すフローチャート。
【図76】データの保存アルゴリズム(3)を示すフローチャート。
【図77】データの保存アルゴリズム(4)を示すフローチャート。
【図78】データの保存アルゴリズム(5)を示すフローチャート。
【図79】データの保存アルゴリズム(6)を示すフローチャート。
【図80】データの保存アルゴリズム(7)を示すフローチャート。
【図81】データの保存アルゴリズム(8)を示すフローチャート。
【図82】データの検索アルゴリズム(1)を示すフローチャート。
【図83】データの検索アルゴリズム(2)を示すフローチャート。
【図84】データの検索アルゴリズム(3)を示すフローチャート。
【図85】データの検索アルゴリズム(4)を示すフローチャート。
【図86】データの検索アルゴリズム(5)を示すフローチャート。
【図87】形状変更後の操作画面例を示す説明図。
【符号の説明】
1000:入力装置、2000:演算装置、3000:出力装置、4000:記憶装置、5000:通信装置、10:1画面分の表示方法デ−タ、20:1ビュ−分の表示方法デ−タ、50:投影面、60:参考視点、70:投影面法線方向、80:垂直方向、90:ビュ−、91:正面から見た状態で表示されたビュー、92:上面から見た状態で表示されたビュー、93:右側面から見た状態で表示されたビュー、94:斜上から見た状態で表示されたビュー、100:スクリ−ン、110:コマンドメニュー表示領域、111:システムメッセージ表示領域、120〜123:座標軸。

Claims (4)

  1. 通信装置を介して接続される複数の図面情報処理システムを用いて行う設計生産支援方法において、
    前記複数の図面情報処理システムのうち一部を設計担当者用システムとし、他を生産担当者用システムとして用い、
    前記設計担当者用システムでは、
    1組の設計対象物データと、当該設計対象物データについて、複数組の表示方法を指定する複数の表示方法データとを含む図面に関する情報を設計対象物対応に記憶装置に格納し、
    表示対象物の図面に関する情報に基づいて表示対象物を表示スクリーン上に表示させ、
    外部からの指示による表示方法の指定の入力を受け付け、
    前記表示スクリーン上に表示される表示対象物について、外部からの指示を受け付けて編集を行い、
    編集後の設計対象物データを、前記生産担当者用システムに送り、
    前記生産担当者用システムでは、
    前記設計担当者システムから前記通信装置を介して送られた、1組の設計対象物データと、当該設計対象物データについて、複数組の表示方法を指定する複数の表示方法データとを含むデータを設計対象物対応に前記記憶装置に格納し、
    外部より指示された複数組の表示方法のいずれかに基づいて、設計対象物の表示を行い、
    前記設計担当者用システムから、変更された設計対象物データが送られた場合、変更後の設計対象物データに基づいて、指示された表示方法によって図面を表示スクリーン上に表示すること
    を特徴とする設計生産支援方法。
  2. 請求項1に記載の設計生産支援方法において、
    対象物が組み立て品である場合に、前記表示方法データは、部品図を表示するための部品図用表示方法データと、当該部品が組み立てられた組立図を表示する組立図用表示方法データとを含み、
    前記設計担当者用システムにおいて、対象物の部品についての設計変更を受け付けて、前記編集手段により、当該部品に関する設計対象物データを変更して、当該変更後の設計対象物データを前記生産担当者用システムに送り、
    前記生産担当者用システムにおいて、送られた前記部品に関する設計対象物データに基づいて、指示された表示方法によって、部品図および組立図のいずれについての表示をも行うこと
    を特徴とする設計生産支援方法。
  3. 通信装置を介して接続される複数の図面情報処理システムを有する設計生産支援システムにおいて、
    前記複数の図面情報処理システムのうち設計担当者用システムは、
    表示対象物の図面に関する情報を保存する保存手段と、その図面に関する情報に基づいて表示対象物を表示スクリーン上に表示させる表示手段と、外部からの指示を受け付けて、表示方法の指定を入力する入力手段と、上記表示手段により表示される表示対象物について、外部からの指示を受け付けて、編集を行う手段と、を有し、
    前記保存手段は、1組の設計対象物データと、当該設計対象物データについて、複数組の表示方法を指定する複数の表示方法データとを含む図面に関する情報を設計対象物対応に格納し、
    前記編集を行う手段は、前記保存手段に格納されている設計対象物データについての設計変更のための編集を受け付けて、設計対象物データを変更すると共に、前記保存手段に格納させ、
    前記複数の図面情報処理システムのうち生産担当者用システムは、
    表示対象物の図面に関する情報を保存する保存手段と、その図面に関する情報に基づいて表示対象物を表示スクリーン上に表示させる表示手段と、外部からの指示を受け付けて、表示方法の指定を入力する入力手段と、を有し、
    前記保存手段は、前記設計担当者システムから前記通信装置を介して送られた、1組の設計対象物データと、当該設計対象物データについて、複数組の表示方法を指定する複数の表示方法データとを含むデータを設計対象物対応に格納し、 前記表示手段は、前記入力手段により指示された複数組の表示方法のいずれか に基づいて、設計対象物の表示を行い、
    前記設計担当者用システムは、前記編集を行う手段により、前記保存手段に格納されている設計対象物データについての設計変更が行われた場合、変更された設計対象物データを前記生産担当者用システムに前記通信装置を介して送信し、 前記生産担当者用システムは、前記通信装置を介して送られた、変更された設計対象物データを前記保存手段による格納を行うと共に、表示手段に、変更後の設計対象物データに基づいて、指示された表示方法によって表示すること
    を特徴とする設計生産支援システム。
  4. 請求項3に記載の設計生産支援システムにおいて、
    対象物が組み立て品である場合に、前記表示方法データは、部品図を表示するための部品図用表示方法データと、当該部品が組み立てられた組立図を表示する組立図用表示方法データとを含み、
    前記設計担当者用システムは、対象物の部品についての設計変更を受け付けて、前記編集手段により、当該部品に関する設計対象物データを変更して、当該変更後の設計対象物データを前記生産担当者用システムに送り、
    前記生産担当者用システムは、送られた前記部品に関する設計対象物データに基づいて、指示された表示方法によって、部品図および組立図についての表示を行うこと
    を特徴とする設計生産支援システム。
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