JP3368080B2 - 電源装置 - Google Patents
電源装置Info
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- JP3368080B2 JP3368080B2 JP00269195A JP269195A JP3368080B2 JP 3368080 B2 JP3368080 B2 JP 3368080B2 JP 00269195 A JP00269195 A JP 00269195A JP 269195 A JP269195 A JP 269195A JP 3368080 B2 JP3368080 B2 JP 3368080B2
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- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源装置に関し、特に
複写機、プリンター等の画像形成装置に適応される電源
装置に関する。
複写機、プリンター等の画像形成装置に適応される電源
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電源装置として一般に用
いられている電圧共振型スイッチング電源装置において
は、その1次側の共振波形を安定にさせ、確実にゼロク
ロススイッチさせることが設計上のポイントとなってい
る。
いられている電圧共振型スイッチング電源装置において
は、その1次側の共振波形を安定にさせ、確実にゼロク
ロススイッチさせることが設計上のポイントとなってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の電源装置では、L(インピーダンス)負荷
が存在するとその影響で共振周波数が極端に変化するこ
とがあり、これに応じて従来では過渡的には制御が安定
しないか、応答性が悪かったという問題があった。
ような従来の電源装置では、L(インピーダンス)負荷
が存在するとその影響で共振周波数が極端に変化するこ
とがあり、これに応じて従来では過渡的には制御が安定
しないか、応答性が悪かったという問題があった。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところはL負荷により極端に共振波
形が変化したとしても応答よくその変化に追従して制御
することが可能な電源装置を提供することにある。
で、その目的とするところはL負荷により極端に共振波
形が変化したとしても応答よくその変化に追従して制御
することが可能な電源装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、コンバータトランスの所定の巻線の整流
出力を検出した検出値と所定値を比較するアナログコン
パレータと、該アナログコンパレータの出力によりカウ
ントアップ/ダウンを切換えられる第1と第2のアップ
/ダウンカウンタと、該第1と第2のアップ/ダウンカ
ウンタの出力を選択するセレクタと、前記コンバータト
ランスの別の所定の巻線の出力に応じて所定のタイミン
グで同期パルスを発生する同期回路と、該同期パルスの
発生タイミングで前記セレクタで選択された前記アップ
/ダウンカウンタの出力をロードするダウンカウンタ
と、該ダウンカウンタの出力とそれぞれ異なる所定のデ
ジタル値とを比較する第1と第2のデジタルコンパレー
タとからなる制御回路を有し、前記第1のデジタルコン
パレータの出力に応じて前記コンバータトランスの1次
側駆動巻線のスイッチング素子の導通タイミングを決定
し、前記第2のデジタルコンパレータの出力に応じて前
記セレクタは選択すべき前記アップ/ダウンカウンタを
決定することを特徴とする。
め、本発明は、コンバータトランスの所定の巻線の整流
出力を検出した検出値と所定値を比較するアナログコン
パレータと、該アナログコンパレータの出力によりカウ
ントアップ/ダウンを切換えられる第1と第2のアップ
/ダウンカウンタと、該第1と第2のアップ/ダウンカ
ウンタの出力を選択するセレクタと、前記コンバータト
ランスの別の所定の巻線の出力に応じて所定のタイミン
グで同期パルスを発生する同期回路と、該同期パルスの
発生タイミングで前記セレクタで選択された前記アップ
/ダウンカウンタの出力をロードするダウンカウンタ
と、該ダウンカウンタの出力とそれぞれ異なる所定のデ
ジタル値とを比較する第1と第2のデジタルコンパレー
タとからなる制御回路を有し、前記第1のデジタルコン
パレータの出力に応じて前記コンバータトランスの1次
側駆動巻線のスイッチング素子の導通タイミングを決定
し、前記第2のデジタルコンパレータの出力に応じて前
記セレクタは選択すべき前記アップ/ダウンカウンタを
決定することを特徴とする。
【0006】また、本発明はその一形態として、前記第
1と第2のアップ/ダウンカウンタは常に所定値の差分
を有することを特徴とする。
1と第2のアップ/ダウンカウンタは常に所定値の差分
を有することを特徴とする。
【0007】また、本発明は他の形態として、前記制御
回路と同一機能を有する制御回路として、CPU・RO
M・RAM等のデジタル回路と、D/Aコンバータ等の
アナログ回路とを共に同一チップ上に形成したことを特
徴とする。
回路と同一機能を有する制御回路として、CPU・RO
M・RAM等のデジタル回路と、D/Aコンバータ等の
アナログ回路とを共に同一チップ上に形成したことを特
徴とする。
【0008】
【作用】本発明では、第1のデジタルコンパレータの出
力に応じてコンバータトランスの1次側駆動巻線のスイ
ッチング素子の導通タイミングを決定し、第2のデジタ
ルコンパレータの出力に応じてセレクタは選択すべきア
ップ/ダウンカウンタを決定することで、電圧共振波形
の周期を疑似的に測定し、適正なON期間を有する2種
の駆動波形を選択するようにしている。これにより、L
負荷により極端に共振波形が変化したとしても応答よく
その変化に追従して制御することができる。
力に応じてコンバータトランスの1次側駆動巻線のスイ
ッチング素子の導通タイミングを決定し、第2のデジタ
ルコンパレータの出力に応じてセレクタは選択すべきア
ップ/ダウンカウンタを決定することで、電圧共振波形
の周期を疑似的に測定し、適正なON期間を有する2種
の駆動波形を選択するようにしている。これにより、L
負荷により極端に共振波形が変化したとしても応答よく
その変化に追従して制御することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例における電源装置
の構成を示す。図1において、AC(交流)ライン入力
を整流・平滑(図示せず)した+出力は、VBとしてコ
ンバータトランスT1の1次巻線であるN1巻線の一端
に印加される。なお、上記整流・平滑出力の−側は図中
の“丸矢印”で示す。また、N1巻線の他端はスイッチ
ングトランジスタ(本実施例ではFET(電界効果トラ
ンジスタ))Tr1のドレインに接続される。またこの
スイッチングトランジスタTr1の端子と“丸矢印”の
間には共振コンデンサC1が挿入される。この共振コン
デンサC1は、N1巻線に等価的に存在している固有の
インダクタンスと共振して、N1巻線に発生する電圧波
形を正弦波状にすることで、スイッチングロスを低減
し、効率的にトランスT1の2次側に電力を伝達するた
めのものである。スイッチングトランジスタTr1を駆
動するパルス信号は後述の制御回路により生成され、M
PWM信号としてドライバ1を介して供給される。ここ
で制御回路が2次側に配される場合は、ドライバ1内で
絶縁される。トランジスタTr1がスイッチングするこ
とにより、トランスT1の各2次巻線N2,N3,N
4,N5等にはN1巻線波形と相似で、各巻線比に応じ
た所望の電圧波形が発生する。巻線構成は必要とされる
出力数に応じて図1に例示されるように複数組巻線され
るが、本発明においては特にN2,N4,N5に注目す
る。
の構成を示す。図1において、AC(交流)ライン入力
を整流・平滑(図示せず)した+出力は、VBとしてコ
ンバータトランスT1の1次巻線であるN1巻線の一端
に印加される。なお、上記整流・平滑出力の−側は図中
の“丸矢印”で示す。また、N1巻線の他端はスイッチ
ングトランジスタ(本実施例ではFET(電界効果トラ
ンジスタ))Tr1のドレインに接続される。またこの
スイッチングトランジスタTr1の端子と“丸矢印”の
間には共振コンデンサC1が挿入される。この共振コン
デンサC1は、N1巻線に等価的に存在している固有の
インダクタンスと共振して、N1巻線に発生する電圧波
形を正弦波状にすることで、スイッチングロスを低減
し、効率的にトランスT1の2次側に電力を伝達するた
めのものである。スイッチングトランジスタTr1を駆
動するパルス信号は後述の制御回路により生成され、M
PWM信号としてドライバ1を介して供給される。ここ
で制御回路が2次側に配される場合は、ドライバ1内で
絶縁される。トランジスタTr1がスイッチングするこ
とにより、トランスT1の各2次巻線N2,N3,N
4,N5等にはN1巻線波形と相似で、各巻線比に応じ
た所望の電圧波形が発生する。巻線構成は必要とされる
出力数に応じて図1に例示されるように複数組巻線され
るが、本発明においては特にN2,N4,N5に注目す
る。
【0011】N2は出力巻線であり、巻線N2からはダ
イオードD1、コンデンサC2で整流・平滑された電源
出力V0が生成される。電源出力V0は抵抗R1,R2
で分圧されて電圧検出信号Vsnsとして制御回路のア
ナログコンパレータ11に入力され、制御回路は電源出
力V0を一定ならしむように動作する。なお、制御回路
は電源ON時にパワーオンリセットされる。
イオードD1、コンデンサC2で整流・平滑された電源
出力V0が生成される。電源出力V0は抵抗R1,R2
で分圧されて電圧検出信号Vsnsとして制御回路のア
ナログコンパレータ11に入力され、制御回路は電源出
力V0を一定ならしむように動作する。なお、制御回路
は電源ON時にパワーオンリセットされる。
【0012】また、N5は検出巻線であり、巻線N5の
出力は同期検出回路4により後述のようにタイミング同
期信号SYNCとしてダウンカウンタ3のプリロード端
子に入力される。ダウンカウンタ3は、プリロード端子
に信号が入力されると、強制的にゼロリセットされ、ゼ
ロフラッグ信号Zを生成する構成になっており、Z信号
はロード制御回路10を介してダウンカウンタ3のロー
ド端子に接続される。ロード制御回路10の出力はアッ
プダウン制御(U/D制御)回路9にも入力される。
出力は同期検出回路4により後述のようにタイミング同
期信号SYNCとしてダウンカウンタ3のプリロード端
子に入力される。ダウンカウンタ3は、プリロード端子
に信号が入力されると、強制的にゼロリセットされ、ゼ
ロフラッグ信号Zを生成する構成になっており、Z信号
はロード制御回路10を介してダウンカウンタ3のロー
ド端子に接続される。ロード制御回路10の出力はアッ
プダウン制御(U/D制御)回路9にも入力される。
【0013】また、N4は蛍光灯FLへ電力供給する巻
線である。蛍光灯は消灯状態では高インピーダンスであ
り、点灯開始するためには蛍光管固有の比較的高電圧の
交流波形が必要で、かつ点灯開始すると低インピーダン
スになるため、点灯時の電圧波形は低電圧である。この
条件を満たすため、本実施例では、巻線N4の出力をコ
イルLFLを介して蛍光灯LFの両端に接続している。
また、蛍光灯の点灯/消灯を制御するためにダイオード
ブリッジ回路DB1とトランジスタSW.FによるAC
シャントスイッチを設けている。なお、コンデンサCy
1,Cy2は消灯時に蛍光灯のフィラメントを予熱する
電流量を調整するものである。
線である。蛍光灯は消灯状態では高インピーダンスであ
り、点灯開始するためには蛍光管固有の比較的高電圧の
交流波形が必要で、かつ点灯開始すると低インピーダン
スになるため、点灯時の電圧波形は低電圧である。この
条件を満たすため、本実施例では、巻線N4の出力をコ
イルLFLを介して蛍光灯LFの両端に接続している。
また、蛍光灯の点灯/消灯を制御するためにダイオード
ブリッジ回路DB1とトランジスタSW.FによるAC
シャントスイッチを設けている。なお、コンデンサCy
1,Cy2は消灯時に蛍光灯のフィラメントを予熱する
電流量を調整するものである。
【0014】上記ダウンカウンタ3はトランスT1を駆
動する周波数よりも充分に高い周波数のクロックCLK
が供給され、かつ必要な分解能と周期を得られるような
ビット幅をもつ前述のようなゼロフラグ信号Zを生成す
る機能を有するプリセッタブルカウンタである。このダ
ウンカウンタ3のデジタルセット入力端子には図中の
7,8の符号で示すアップダウンカウンタ(U/Dカウ
ンタ)A及びBの出力がセレクタ6により選択されて入
力され、この入力がクロックCLKによりカウントダウ
ンされる。
動する周波数よりも充分に高い周波数のクロックCLK
が供給され、かつ必要な分解能と周期を得られるような
ビット幅をもつ前述のようなゼロフラグ信号Zを生成す
る機能を有するプリセッタブルカウンタである。このダ
ウンカウンタ3のデジタルセット入力端子には図中の
7,8の符号で示すアップダウンカウンタ(U/Dカウ
ンタ)A及びBの出力がセレクタ6により選択されて入
力され、この入力がクロックCLKによりカウントダウ
ンされる。
【0015】さらに、U/D制御回路9には前述の電圧
検出信号Vsnsと予め与えられた所定値E0をアナロ
グコンパレータ11で比較した結果が入力される。U/
D制御回路9は上記クロックCLKと上記のコンパレー
ト結果とロード制御回路10の出力とから、U/Dカウ
ンタ7および8のカウントアップ/ダウン信号及びクロ
ックを生成する。
検出信号Vsnsと予め与えられた所定値E0をアナロ
グコンパレータ11で比較した結果が入力される。U/
D制御回路9は上記クロックCLKと上記のコンパレー
ト結果とロード制御回路10の出力とから、U/Dカウ
ンタ7および8のカウントアップ/ダウン信号及びクロ
ックを生成する。
【0016】上記ダウンカウンタ3のデジタル出力H
は、符号2で示すデジタルコンパレータAにより、予め
設定されたデジタル値Xと比較され、その比較結果であ
るデジタルコンパレータ2の出力はハイ/ロー(hig
h/low)レベルのMPWM信号としてドライバ1を
介してトランスT1を駆動する。また、カウンタ3の出
力は符号5で示すデジタルコンパレータBにも入力され
て予め設定されたデジタル値Wと比較され、その比較結
果であるデジタルコンパレータ5の出力によりセレクタ
6でU/Dカウンタ7と8のいずれか一方を選択し、ダ
ウンカウンタ3のセット値とするかを決定する。
は、符号2で示すデジタルコンパレータAにより、予め
設定されたデジタル値Xと比較され、その比較結果であ
るデジタルコンパレータ2の出力はハイ/ロー(hig
h/low)レベルのMPWM信号としてドライバ1を
介してトランスT1を駆動する。また、カウンタ3の出
力は符号5で示すデジタルコンパレータBにも入力され
て予め設定されたデジタル値Wと比較され、その比較結
果であるデジタルコンパレータ5の出力によりセレクタ
6でU/Dカウンタ7と8のいずれか一方を選択し、ダ
ウンカウンタ3のセット値とするかを決定する。
【0017】上述の制御回路1〜11の動作をタイミン
グチャートで示すと図2のようになる。図2において、
図中の横軸は時間を表す。(A)はダウンカウンタ3の
出力値Hを模式的に表す。(B)はコンパレータ(A)
2の出力、即ちMPWM信号を示し、(C)は同期検出
回路4の出力信号SYNCを示し、(D)はアナログコ
ンパレータ11の出力信号を示す。また(A)の鋸波の
立上がりの波高値がU/Dカウンタ7または8の出力に
相当する。さらに、(A)のX,Wで示すのがデジタル
コンパレータ2の設定値Xとデジタルコンパレータ5の
設定値Wに相当する。さらに、(E)はスイッチングト
ランジスタTr1のドレイン電圧波形である。
グチャートで示すと図2のようになる。図2において、
図中の横軸は時間を表す。(A)はダウンカウンタ3の
出力値Hを模式的に表す。(B)はコンパレータ(A)
2の出力、即ちMPWM信号を示し、(C)は同期検出
回路4の出力信号SYNCを示し、(D)はアナログコ
ンパレータ11の出力信号を示す。また(A)の鋸波の
立上がりの波高値がU/Dカウンタ7または8の出力に
相当する。さらに、(A)のX,Wで示すのがデジタル
コンパレータ2の設定値Xとデジタルコンパレータ5の
設定値Wに相当する。さらに、(E)はスイッチングト
ランジスタTr1のドレイン電圧波形である。
【0018】図2の図中の(I)の期間は電源出力が目
標設定値に達し、制御安定状態のときであり、MPWM
信号のhigh(ハイ)のパルス幅がほぼ等間隔に増減
して出力巻線N2の電源出力V0を一定値に保持してい
る。また、図2の図中の(II)の期間は過渡応答時の波
形の動作を表す。
標設定値に達し、制御安定状態のときであり、MPWM
信号のhigh(ハイ)のパルス幅がほぼ等間隔に増減
して出力巻線N2の電源出力V0を一定値に保持してい
る。また、図2の図中の(II)の期間は過渡応答時の波
形の動作を表す。
【0019】さらに、図1と図2を参照して本発明実施
例の全体の動作を説明する。
例の全体の動作を説明する。
【0020】まず、トランジスタSW.FがON状態の
ときに、同期検出回路4が動作し、SYNC信号が生成
されたとすると、前述の様にダウンカウンタ3はゼロリ
セットされてZフラッグ信号が出力される。そうする
と、ロード制御回路10を介してダウンカウンタ3はセ
レクタ6を介してU/Dカウンタ7の出力をロードし、
さらにダウンカウンタ3の出力Hと設定値Xとをデジタ
ルコンパレータ2が比較して出力Hが設定値Xより大の
ときはコンパレータ2のhighのレベルのMPWM信
号を出力する。そうすると、ドライバ1を介してトラン
ジスタTr1をオン状態にし、トランジスタT1のN1
巻線に電圧VBが印加され、N1巻線に励磁エネルギー
を蓄積する(図2ののタイミング)。
ときに、同期検出回路4が動作し、SYNC信号が生成
されたとすると、前述の様にダウンカウンタ3はゼロリ
セットされてZフラッグ信号が出力される。そうする
と、ロード制御回路10を介してダウンカウンタ3はセ
レクタ6を介してU/Dカウンタ7の出力をロードし、
さらにダウンカウンタ3の出力Hと設定値Xとをデジタ
ルコンパレータ2が比較して出力Hが設定値Xより大の
ときはコンパレータ2のhighのレベルのMPWM信
号を出力する。そうすると、ドライバ1を介してトラン
ジスタTr1をオン状態にし、トランジスタT1のN1
巻線に電圧VBが印加され、N1巻線に励磁エネルギー
を蓄積する(図2ののタイミング)。
【0021】次に、ダウンカウンタ3がクロックCLK
によりカウントダウンされて行き、ダウンカウンタ3の
出力Hが設定値Xよりも小さくなると、コンパレータ2
は反転してlowレベルのMPWM信号を出力する(図
2ののタイミング)。この結果、ドライバ1を介して
トランジスタTr1がターンオフし、トランスT1のN
1巻線に蓄積された励磁エネルギーは等価的に存在する
インダクタンスLとコンデンサC1により決定される周
波数で電圧共振して、正弦波状のフライバック波形が発
生する。この電圧波形はトランスT1の各2次巻線N2
〜N5にも発生し、ダイオードD1がターンオンしてコ
ンデンサC2が充電され、直流電圧V0が得られる。
によりカウントダウンされて行き、ダウンカウンタ3の
出力Hが設定値Xよりも小さくなると、コンパレータ2
は反転してlowレベルのMPWM信号を出力する(図
2ののタイミング)。この結果、ドライバ1を介して
トランジスタTr1がターンオフし、トランスT1のN
1巻線に蓄積された励磁エネルギーは等価的に存在する
インダクタンスLとコンデンサC1により決定される周
波数で電圧共振して、正弦波状のフライバック波形が発
生する。この電圧波形はトランスT1の各2次巻線N2
〜N5にも発生し、ダイオードD1がターンオンしてコ
ンデンサC2が充電され、直流電圧V0が得られる。
【0022】さらに、ダウンカウンタ3はクロックCL
Kでカウントダウンされて行くが、フライバック波形の
図2ので示すゼロクロスのタイミングで同期検出回路
4が動作し、SYNC信号が発生すると、再びセレクタ
6を介してU/Dカウンタ7の出力をロードする。
Kでカウントダウンされて行くが、フライバック波形の
図2ので示すゼロクロスのタイミングで同期検出回路
4が動作し、SYNC信号が発生すると、再びセレクタ
6を介してU/Dカウンタ7の出力をロードする。
【0023】以上を1サイクルとしてトランスT1を駆
動する。U/D制御回路9は、出力V0を抵抗R1,R
2で分圧した値Vsnsが目標設定値E0よりも低い期
間ではU/Dカウンタ7及び8をカウントアップし、そ
の値Vsnsが目標設定値E0を越えたならばU/Dカ
ウンタ7及び8をカウントダウンすることで、ダウンカ
ウンタ3にセットするデータを制御する。この結果、ダ
ウンカウンタ3の出力Hがコンパレータ2で比較する設
定値Xを越えている期間、トランジスタTr1のON期
間が制御される。なお、U/D制御回路9は電源全体の
応答特性や後段の動作との整合性を考慮して、タイミン
グを調整してU/Dカウンタ7,8を駆動する。このよ
うにして、ダウンカウンタ3にロードされるデジタル設
定値が増減することで、上記の出力V0が一定値に制御
される。
動する。U/D制御回路9は、出力V0を抵抗R1,R
2で分圧した値Vsnsが目標設定値E0よりも低い期
間ではU/Dカウンタ7及び8をカウントアップし、そ
の値Vsnsが目標設定値E0を越えたならばU/Dカ
ウンタ7及び8をカウントダウンすることで、ダウンカ
ウンタ3にセットするデータを制御する。この結果、ダ
ウンカウンタ3の出力Hがコンパレータ2で比較する設
定値Xを越えている期間、トランジスタTr1のON期
間が制御される。なお、U/D制御回路9は電源全体の
応答特性や後段の動作との整合性を考慮して、タイミン
グを調整してU/Dカウンタ7,8を駆動する。このよ
うにして、ダウンカウンタ3にロードされるデジタル設
定値が増減することで、上記の出力V0が一定値に制御
される。
【0024】トランジスタSW.FがON状態の時に、
トランスT1の1次側に等価的に存在するインダクタン
スは、N1巻線のインダクタンスL1とコイルLFLと
が並列に接続されているのと同等であり、この状態では
フライバック波形の共振周波数はL1//LFLとC1
で決定される。
トランスT1の1次側に等価的に存在するインダクタン
スは、N1巻線のインダクタンスL1とコイルLFLと
が並列に接続されているのと同等であり、この状態では
フライバック波形の共振周波数はL1//LFLとC1
で決定される。
【0025】ところが、トランジスタSW.FがOFF
して、蛍光灯FLが点灯開始するまでは、蛍光灯FLは
高インピーダンスであるから、コイルLFLは1次側か
らは見えなくなり、その場合の共振周波数はL1とC1
で決定される。それ故、トランジスタSW.FがOFF
すると、図2のに示すように、フライバック波形の周
波数が下がり、波高値が減じてしまう。こうなると、各
巻線に発生する波高値が低下するので、出力V0は低下
する。もちろん、前述のU/D制御により徐々にスイッ
チングトランジスタTr1のON期間が伸びてゆき、波
高値は回復するが、その期間は比較的に長い。
して、蛍光灯FLが点灯開始するまでは、蛍光灯FLは
高インピーダンスであるから、コイルLFLは1次側か
らは見えなくなり、その場合の共振周波数はL1とC1
で決定される。それ故、トランジスタSW.FがOFF
すると、図2のに示すように、フライバック波形の周
波数が下がり、波高値が減じてしまう。こうなると、各
巻線に発生する波高値が低下するので、出力V0は低下
する。もちろん、前述のU/D制御により徐々にスイッ
チングトランジスタTr1のON期間が伸びてゆき、波
高値は回復するが、その期間は比較的に長い。
【0026】そこで、コンパレータ5の比較によりダウ
ンカウンタ3の出力値Hが設定値W(W<X)よりも低
下したならばセレクタ6はU/Dカウンタ8の出力を選
択するようにしている。U/Dカウンタ8は予め決めら
れた値(これをαとする)をプリセットされており、そ
の値を基準としてアップ/ダウンされており、常にU/
Dカウンタ7よりもαの値だけカウント値が多くなって
いる。これにより、図2ので示すタイミングでロード
されたデータでトランスT1を駆動するので図2ので
示す波高値は一気に元の値に回復する。また、蛍光灯F
Lが点灯して低インピーダンスになる場合や、トランジ
スタSW.FがONになる時にはこれと逆の動作をす
る。
ンカウンタ3の出力値Hが設定値W(W<X)よりも低
下したならばセレクタ6はU/Dカウンタ8の出力を選
択するようにしている。U/Dカウンタ8は予め決めら
れた値(これをαとする)をプリセットされており、そ
の値を基準としてアップ/ダウンされており、常にU/
Dカウンタ7よりもαの値だけカウント値が多くなって
いる。これにより、図2ので示すタイミングでロード
されたデータでトランスT1を駆動するので図2ので
示す波高値は一気に元の値に回復する。また、蛍光灯F
Lが点灯して低インピーダンスになる場合や、トランジ
スタSW.FがONになる時にはこれと逆の動作をす
る。
【0027】(他の実施例)前述のアナログコンパレー
タ11、第1と第2のアップ/ダウンカウンタ7,8等
を含む制御回路と同一機能を有する制御回路として、C
PU・ROM・RAM等のデジタル回路と、D/Aコン
バータ等のアナログ回路とを共に同一チップ上に形成す
ることで、各設定値をCPUで設定することができる。
この構成により、種々の条件により最適な値をソフトで
設定することが可能になる。
タ11、第1と第2のアップ/ダウンカウンタ7,8等
を含む制御回路と同一機能を有する制御回路として、C
PU・ROM・RAM等のデジタル回路と、D/Aコン
バータ等のアナログ回路とを共に同一チップ上に形成す
ることで、各設定値をCPUで設定することができる。
この構成により、種々の条件により最適な値をソフトで
設定することが可能になる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
L負荷により極端に共振波形が変化したとしても応答よ
くその変化に追従して制御することが可能な電源装置を
実現できる。
L負荷により極端に共振波形が変化したとしても応答よ
くその変化に追従して制御することが可能な電源装置を
実現できる。
【図1】本発明の一実施例の電源装置の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】本発明の一実施例の制御装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
ミングチャートである。
1 ドライバ
2 デジタルコンパレータA
3 ダウンカウンタ
4 同期検出回路
5 デジタルコンパレータB
6 セレクタ
7 アップダウンカウンタA
8 アップダウンカウンタB
9 アップダウン制御回路
10 ロード制御回路
11 アナログコンパレータ
T1 コンバータトランス
Tr1 スイッチングトランジスタ
N1〜N5 巻線
C1 共振コンデンサ
Claims (3)
- 【請求項1】 コンバータトランスの所定の巻線の整流
出力を検出した検出値と所定値を比較するアナログコン
パレータと、 該アナログコンパレータの出力によりカウントアップ/
ダウンを切換えられる第1と第2のアップ/ダウンカウ
ンタと、 該第1と第2のアップ/ダウンカウンタの出力を選択す
るセレクタと、 前記コンバータトランスの別の所定の巻線の出力に応じ
て所定のタイミングで同期パルスを発生する同期回路
と、 該同期パルスの発生タイミングで前記セレクタで選択さ
れた前記アップ/ダウンカウンタの出力をロードするダ
ウンカウンタと、 該ダウンカウンタの出力とそれぞれ異なる所定のデジタ
ル値とを比較する第1と第2のデジタルコンパレータと
からなる制御回路を有し、 前記第1のデジタルコンパレータの出力に応じて前記コ
ンバータトランスの1次側駆動巻線のスイッチング素子
の導通タイミングを決定し、前記第2のデジタルコンパ
レータの出力に応じて前記セレクタは選択すべき前記ア
ップ/ダウンカウンタを決定することを特徴とする電源
装置。 - 【請求項2】 前記第1と第2のアップ/ダウンカウン
タは常に所定値の差分を有することを特徴とする請求項
1に記載の電源装置。 - 【請求項3】 前記制御回路と同一機能を有する制御回
路として、CPU・ROM・RAM等のデジタル回路
と、D/Aコンバータ等のアナログ回路とを共に同一チ
ップ上に形成したことを特徴とする請求項1または2に
記載の電源装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00269195A JP3368080B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 電源装置 |
US08/798,626 US5748460A (en) | 1995-01-11 | 1997-02-11 | Power supply apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00269195A JP3368080B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08191567A JPH08191567A (ja) | 1996-07-23 |
JP3368080B2 true JP3368080B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=11536311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00269195A Expired - Fee Related JP3368080B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3368080B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10163032A1 (de) * | 2001-12-20 | 2003-07-03 | Tridonicatco Gmbh & Co Kg | Elektronisches Vorschaltgerät für eine Gasentladungslampe |
US8098503B2 (en) * | 2010-02-09 | 2012-01-17 | Power Integrations, Inc. | Method and apparatus to control a power converter having a low loop bandwidth |
-
1995
- 1995-01-11 JP JP00269195A patent/JP3368080B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08191567A (ja) | 1996-07-23 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |