JP3367806B2 - アウトラインデータからのグレーフォント生成方法およびその装置 - Google Patents

アウトラインデータからのグレーフォント生成方法およびその装置

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JP3367806B2
JP3367806B2 JP27580095A JP27580095A JP3367806B2 JP 3367806 B2 JP3367806 B2 JP 3367806B2 JP 27580095 A JP27580095 A JP 27580095A JP 27580095 A JP27580095 A JP 27580095A JP 3367806 B2 JP3367806 B2 JP 3367806B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は文字をn×n(nは
整数)のメッシュにより形成されるn2 個の正方枠に区
分し、各正方枠をグレーの濃淡を表わす1階調で表示す
ることにより、文字全体を複数段階のグレーの濃淡によ
り表示するグレーフォント生成方法およびその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】日本語は、表音文字である片仮名、平仮
名と、表意文字である漢字とを組合わせて表記されるこ
とが常である。そして、現在使用されている漢字には、
1画で書き表せる単純な構成のものから、総画が30画
を越える複雑な構成のものまであり、そのような画数の
多い複雑な構成の漢字を正確にワードプロセッサやコン
ピュータのCRT等の表示器に出力表示するためには、
1文字あたり最低でも36×36ドット、好ましくは4
8×48ドットが必要とされていた。
【0003】しかしながら、従来のCRT等の表示器は
かなり粗い解像度であったため、前述したように36×
36ドットや46×46ドットの文字では大きすぎて、
一度に多くの文字を表示できないという問題があった。
そして、これらの文字を、例えば、12×12ドットで
表示しようとした場合、字形が変わったり、つぶれたり
して正確に表示することができなかった。
【0004】近年のCRT等の表示器においては高解像
度となり、36×36ドットの文字であっても一度に多
く表示することは可能となったが、これらの文字を、例
えば、12×12ドットで表示しようとした場合に、字
形がつぶれたりして正確に表示することができないこと
に変わりはない。
【0005】また、最近のアウトラインデータの文字を
2値ビットマップフォントに換える、いわゆるラスタラ
イズ処理をする場合、この文字を複数の正方枠に区分す
るメッシュが粗いと字形がつぶれやすかった。
【0006】つまり、前記ラスタライズ処理は、図19
に示すようなアウトラインデータを、例えば、図20に
示すように12×12のメッシュにアウトラインデータ
を展開し、前記アウトラインデータと対応する前記メッ
シュにより区分される正方枠(以下、ブロックという)
とアウトラインデータに対応しないブロックとを分け、
図21および図22に示すようにアウトラインデータと
対応するブロックを塗り潰すことで、図23に示すよう
な12×12メッシュのラスタデータ(2値ビットマッ
プフォント)を得るようにするものであり、このメッシ
ュが粗ければ粗いほど、字形を忠実に表示することがで
きない。そこで、細かなメッシュのビットマップフォン
トを持つことで対応していた。
【0007】しかし、CRT表示においては、前述の2
値ビットマップフォントより前述のような細かなメッシ
ュを1ブロック毎に複数階調の濃淡を表わす濃淡信号に
換えて文字データを表示するグレーフォントの方が視認
性がよいとされている。
【0008】図24は、「技」という文字のアウトライ
ンデータを前記2値ビットマップフォントで表わした場
合と4階調のグレーフォントで表わした場合との視認性
の違いを示す図である。
【0009】以下、図25から図29に基づき、「技」
という文字の4階調のグレーフォントをアウトラインデ
ータから生成する方法について説明する。なお、本従来
例においては、後述するフラグ用メッシュにより区分さ
れた1ブロックは1ドットにより構成されている場合を
想定して説明する。
【0010】図25は「技」という漢字の楷書体のアウ
トラインデータであり、この「技」という漢字を図26
に示すように24×24メッシュ(576ブロック)に
展開する。そして、図27において黒く塗り潰して示す
前記アウトラインデータの塗り潰し領域に対応する1ブ
ロック毎にフラグを立てておく。以下、前述のようにア
ウトラインデータの塗り潰し領域に対応する1ブロック
毎にフラグを立てるために文字を区分するメッシュをフ
ラグ用メッシュという。
【0011】次に、図28に示すように、24×24に
区分されたフラグ用メッシュを2×2メッシュ(4ブロ
ック)毎にまとめて区分し直す。以下、このようにグレ
ーフォントを生成するためにフラグ用メッシュを区分し
直すためのメッシュをグレーフォント用メッシュとい
う。
【0012】そして、このグレーフォント用メッシュの
1単位を構成する2×2メッシュ(4ブロック)のう
ち、何メッシュが元の24×24メッシュのビットマッ
プフォント時にフラグが立てられているかをカウント
し、その数値に応じてグレーフォント用メッシュを12
×12メッシュにより区分された1ブロックに対応させ
てグレーの濃淡を示す4階調のグレー値で表示する。
【0013】つまり、従来の実施形態では、4ブロック
中4ブロックにフラグが立てられている場合には黒、4
ブロック中3ブロックにフラグが立てられている場合に
は濃いグレー、2ブロックにフラグが立てられている場
合にはグレー、1ブロックしかフラグが立てられていな
い場合には淡いグレーに、対応する12×12メッシュ
により区分された144ブロック中の1ブロックを表示
する。そして、1ブロックにもフラグが立てられていな
い場合には、対応するブロックはそのまま白の表示とす
る。
【0014】このようにすることで、図29に示すよう
に、その結果として、元の24×24メッシュに表わさ
れた文字の大きさの1/4にあたる12×12メッシュ
のグレーフォントを生成することができる。
【0015】なお、本従来例は、前述の通り、前記フラ
グ用メッシュの1ブロックとドットとの関係が1対1で
ある場合を想定して説明したが、前記フラグ用メッシュ
の1ブロックとドットとの関係は1対1でなくともよ
く、例えば48×48ドットの文字を24×24のフラ
グ用メッシュに展開すれば、フラグ用メッシュの1ブロ
ックは2×2ドット(4ドット)で構成されることとな
り、例えば、本従来例のように、さらに2×2メッシュ
のグレーフォント用メッシュで区分すれば、グレーフォ
ント用メッシュの1ブロックは16ドット単位で白又は
4階調のグレー表示がなされることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
グレーフォントを生成する方法によれば、グレーの階調
数はグレーフォント用メッシュのサイズに影響されるこ
ととなる。例えば、本従来例の場合はグレーフォント用
メッシュのサイズは2×2メッシュであったので、4階
調にとどまる。
【0017】そして、同じ12×12の2値ビットマッ
プフォントで表示された文字とグレーフォントで表示さ
れた文字とを比較した場合には、確かにグレーフォント
で表示された文字の方が視認性は良いが、それでも、前
述のように、グレーフォント用メッシュの1ブロックが
16ドット単位となる場合のように、大きな単位で捉ら
える場合には、文字の外形はかなり判別しにくいものと
なる。
【0018】また、前述のように前記アウトラインデー
タに対応する1ドット単位にフラグを立てた状態でn×
nのメッシュで区分してブロックを作成し、その1ブロ
ック中の前記フラグの数をカウントし、各ブロックをそ
のフラグ数に応じて多階調の濃淡のうちの1つの濃淡度
を持つ濃淡ドット信号にそれぞれ変換し、文字をn×n
個の濃淡ドット信号からなる濃淡文字データに変換する
ことにより、グレーフォントを生成する方法もある。こ
の方法においては、多階調のグレー色をもつことがで
き、それだけ、文字の視認性は向上するものであるが、
前述した従来の方法と同じく、結局のところ1ブロック
内のフラグ数、つまりドットの数に依存してグレーの色
調を決定することに変わりはない。
【0019】本発明は前記した点に鑑みなされたもの
で、複雑に構成される文字を、しかもいかなる大きさで
あっても、字形に忠実に、美しく表示することができる
アウトラインデータからのグレーフォント生成方法およ
びその装置を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に記載のアウトラインデータからのグ
レーフォント生成方法は、アウトラインデータをn×n
(nは整数)のメッシュによりn 2 個の正方枠に区分
し、前記アウトラインデータの外縁の線分区間毎に分割
する点を抽出し、前記各線分区間を含み前記区間分割点
を対角に有する矩形領域を作成し、この作成した矩形領
域についてX軸、Y軸方向別にそれぞれ成分を再配列
し、この再配列したデータを成分別データ管理部に保管
し、前記メッシュにより区分された各正方枠毎に前記成
分別データ管理部に保管されたデータに基づいて関連す
る前記矩形領域を抽出し、この抽出した矩形領域に対応
する関数を関数抽出部より抽出し、この抽出された関数
と前記各正方枠との交点を結んで閉ループ領域を作成
し、この作成された閉ループ領域の面積の前記各正方枠
内の面積に対する面積比を求め、この面積比により前記
各正方枠毎にグレーフォント階調値を決定することを特
徴としている。
【0021】請求項に記載のアウトラインデータからの
グレーフォント生成装置は、文字を入力する文字入力部
と、文字入力部で入力された文字情報をアウトラインデ
ータとして記憶するアウトラインデータ記憶部と、n×
n(nは整数)のメッシュにより形成されるn2 個の正
方枠で前記アウトラインデータを区分する分割処理部
と、前記アウトラインデータと前記各正方枠との交点を
結んで閉ループ領域を作成する閉ループ領域作成部と、
前記各正方枠内の面積に対する各閉ループ領域内の面積
比を求める面積比算出部と、面積比に応じた濃淡の階調
値を記憶した階調値記憶部と、前記アウトラインデータ
を前記階調値に応じたグレー階調信号に変換する変換処
理部と、前記変換処理部から出力される前記文字のn×
n個のグレー階調信号からなるグレーフォントデータを
記憶するグレーフォントデータ記憶部とから構成されて
おり、前記閉ループ領域作成部が、前記アウトラインデ
ータの外縁の線分区間毎に分割する点を抽出する区間分
割部と、前記各線分区間を含み前記区間分割点を対角に
有する矩形領域を作成する矩形領域作成部と、前記矩形
領域についてX軸、Y軸方向別にそれぞれ成分を再配列
したデータを保管する成分別データ管理部と、前記分割
処理部でメッシュにより区分された各正方枠毎に前記成
分別データ管理部に保管されたデータに基づいて関連す
る前記矩形領域を抽出する関連矩形領域抽出部と、この
矩形領域に対応する関数を抽出する関数抽出部とを有
し、前記関数抽出部により抽出された関数と前記各正方
枠との交点を結んで閉ループ領域を作成することを特徴
としている。
【0022】
【0023】前述したアウトラインデータからのグレー
フォント生成方法およびその装置によれば、1文字を構
成するドットの数に依存することなく、各正方枠毎のグ
レーフォントの階調値を塗り潰し領域の面積と前記各正
方枠の面積との面積比によって求めるので細かいデータ
を得ることができ、よって、グレーフォントの階調も多
階調を設定し、この階調に従ってn×n個に分割された
文字の各正方枠を表示することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアウトラインデー
タからのグレーフォント生成方法およびその装置の一実
施形態を図1乃至図17を参照して説明する。
【0025】図1は、本発明に係るグレーフォント生成
装置の1実施形態を示したのである。このグレーフォン
ト生成装置は、文字を入力する文字入力部1と、文字入
力部1で入力された文字情報をアウトラインデータとし
て記憶するアウトラインデータ記憶部2と、n×n(n
は整数)のメッシュにより形成されるn2 個の正方枠で
前記アウトラインデータを区分する分割処理部3と、前
記アウトラインデータと前記分割処理部3で区分された
正方枠(以下、ブロックという)との交点を結んで閉
ープ領域を作成する閉ループ領域作成部9と、前記各ブ
ロック内の面積に対する閉ループ領域内の面積比を求め
る面積比算出部10と、面積比に応じた濃淡の階調値を
記憶した階調値記憶部11と、前記アウトラインデータ
を前記階調値に応じたグレー階調信号に変換する変換処
理部12と、前記変換処理部12から出力される前記文
字のm×m個のグレー階調信号からなるグレーフォント
データを記憶するグレーフォントデータ記憶部13とか
ら構成されている。
【0026】さらに、前記閉ループ作成部9は、前記ア
ウトラインデータの外縁の線分区間毎に分割する点を抽
出する区間分割部4と、前記各線分区間を含み前記区間
分割点を対角とする矩形領域を作成する矩形領域作成部
5と、前記矩形領域をX軸・Y軸方向にそれぞれ成分別
に再配列したデータを保管する成分別データ保管部6
と、前記ブロック毎に前記成分別データ保管部6に保管
されたデータに基づいて関連する前記矩形領域を抽出す
る関連矩形領域抽出部7と、この矩形領域に対応する関
数を抽出する関数抽出部8とからなり、前記関数抽出部
により抽出された関数と前記1ブロックを構成するメッ
シュのブロックとの交点を結んで閉ループ領域を作成す
るように構成されている。
【0027】図2乃至図17は、本発明のアウトライン
データからのグレーフォント生成方法の一実施形態示し
ている。本実施形態では、前述の従来例と同様に「技」
という漢字をグレーフォント表示する場合について説明
する。
【0028】まず、スキャナやキーボード等の文字入力
部1で入力することにより、「技」という漢字のアウト
ラインデータを作成し、図2に示すように、アウトライ
ンデータ記憶部2に記憶する(ステップST1)。
【0029】分割処理部3では、前記アウトラインデー
タ記憶部2に保管された「技」という漢字のアウトライ
ンデータを再生する所望のメッシュサイズにより分割し
ておく(ステップST2)。この再生するメッシュサイ
ズにより文字の大きさが決定されることになる。本実施
形態では、図3に示すように12×12メッシュ(14
4ブロック)に区分する。
【0030】そして、この各ブロック毎に、その1ブロ
ックの面積とアウトラインデータの塗り潰し領域(以
下、閉ループ領域という)の面積との比率を求める(ス
テップST3)。
【0031】ここで、各ブロック毎の閉ループ領域の作
成について、図4を用いて具体的に説明する。
【0032】まず、前記区間分割部4で、図5に示すよ
うに、前記アウトラインデータを構成する線分の区間分
割点を抽出する(ステップST11)。この区間分割点
としては、アウトラインデータを構成する線分の直線の
連結点(折れ曲り点)や曲線部の端点等が抽出される。
【0033】そして、前記矩形領域作成部5により、図
6に示すように、前記区間分割点を対角に配し、その区
間分割点を両端部とする区間線分を含むように矩形領域
を作成する。図7(a)はこうして作成された矩形領域
のみを表示したものである(ステップST12)。
【0034】次に、成分別データ管理部5で、前記矩形
領域作成部5で作成された矩形領域について図7(b)
および図7(c)に示すようにX成分・Y成分別に昇順
に再配列し、このデータを保管しておく(ステップST
13)。
【0035】以下、図3において斜線表示した、右から
5列目下から4行目の1ブロック(以下、特定ブロック
という)についてグレーの階調で表示するまでの過程を
図8から図18に示し、説明する。
【0036】まず、関連矩形領域抽出部7により、前記
成分別データ管理部5に保管されたX成分・Y成分別デ
ータの中から前記特定ブロックと関連するデータのみを
抽出して前記特定ブロックの矩形領域を再現する(ステ
ップST14)。
【0037】ここで、前記「関連するデータ」とは、図
8の横軸・縦軸に示すX成分・Y成分別データのうち、
図9に示すように、前記固定ブロックのX軸座標範囲内
に前記区間分割点の少なくとも1つを有する矩形領域の
データ(横軸に示す)であり、前記固定ブロックのY軸
座標範囲内に前記区間分割点の少なくとも1つを有する
矩形領域のデータ(縦軸に示す)である。そして、前述
のように抽出されたX成分・Y成分別で両方に抽出され
た矩形領域、つまり、X成分・Y成分両方の条件を満た
す矩形領域こそが、ここでいう特定ブロック内を表示す
る線分を含む矩形領域となる。
【0038】そして、この矩形領域は図10に太線で示
す矩形領域を示すこととなり、この矩形領域に対応する
関数を関数抽出部8により抽出することで、図11に太
線で示す線分のデータを得ることができる(ステップS
T15)。
【0039】次に、閉ループ領域作成部9で、図12に
示すように、前記特定ブロックを構成するメッシュの正
方枠とこの特定ブロック内に展開されているアウトライ
ンデータとの交点を結び、閉ループ領域を作成する(ス
テップST16)。
【0040】そして、面積比算出部10にて、前記特定
ブロックの面積に対する閉ループ領域内面積の比を求め
ることとなるが、この面積比の求め方の一例を図13か
ら図16に示し、以下に説明する。
【0041】まず、特定ブロックの大きさに応じてX軸
方向(またはY軸方向)の分割数を決定し、図14に示
すように、その分割数に特定ブロックを等間隔で分割す
る(図13におけるステップST21)。本実施形態に
おいてはX軸方向に12分割した。
【0042】次に、分割に用いた各直線(各ブロックの
枠を構成する直線も含む。以下、分割直線という)と前
記関数抽出部8により抽出された関数、つまり特定ブロ
ックの線分との交点を求め、その交点での接線ベクトル
の方向により、閉ループ領域内であるか否かを判断する
(ステップST22)。なお、この特定ブロックに含ま
れる関数の方向は抽出時点で既に特定されており、図1
5に示す場合には、接線ベクトルの右側が閉ループ領域
内であると判断する。
【0043】そして、図16に示すように、前記閉ルー
プ領域内の直線(太線部分)と白領域の直線(細線部
分)のそれぞれの長さを求める(ステップST23)。
【0044】前記分割直線の長さの合計に対する前記閉
ループ領域内の直線長さの合計との比を算出する(ステ
ップST24)。この分割直線の長さの合計に対する前
記閉ループ領域内の直線長さの合計との比は、前記ブロ
ックの面積に対する前記ブロック内の閉ループ領域面積
との比と同じ値となる(ステップST25)。
【0045】このようにして、面積比を求めることがで
きる。なお、この面積比の求め方は一例であり、他の計
算方法によっても算出できることはいうまでもない。
【0046】そして、前記面積比算出部10で算出され
た面積比を階調値記憶部11に記憶されたグレー階調信
号変換テーブルの数値と対応させて各ブロック毎のグレ
ー階調を決定する(図2におけるステップST4)。例
えば、各ブロックの面積を100とした場合に、前記閉
ループ領域の面積が60となれば、階調値記憶部に記憶
されている表1に示すようなグレー階調信号変換テーブ
ルと照合させて階調を決定するようにする。この場合、
階調値は10となる。
【0047】そして、変換処理部12において、前記ア
ウトラインデータを前記階調値に従ったグレー階調信号
に変換する(ステップST5)。
【0048】次に、前記変換処理部12から出力される
前記文字のn×n個のグレー階調信号からなるグレーフ
ォントデータをグレーフォントデータ記憶部13に記憶
し(ステップST6)、図17に示すように、そのグレ
ーフォントデータに基づいてCRT等の表示器に表示す
る(ステップST7)。つまり、図18に示すような閉
ループ領域(図においては塗り潰して図示)を有する特
定ブロックの階調値が10であったとすると、図17に
示すような階調に表示されることになる。
【0049】以上のように、本実施形態のアウトライン
データからのグレーフォント生成方法およびその装置に
よれば、メッシュにより区分された1ブロックの面積と
そのブロック内に展開された閉ループ領域の面積との比
率からグレー階調を決定することができ、しかも、その
階調数はブロックを構成するドットの数に依存しないの
で多くの階調を有することができ、よって、文字全体
を、多くのグレー階調によってリアルに表示することが
可能となる。
【0050】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
【0051】前述した階調数の設定は全く自由であり、
例えば、表1に示すように白表示から黒表示までの16
階調としてもよいし、表2に示すように5階調とするこ
ともできる。また、前記グレーの階調は、白黒の濃淡表
示だけでなく、カラーの階調表示とすることもできる。
【0052】
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るアウト
ラインデータからのグレーフォント生成方法およびその
装置によれば、n×nのメッシュにより区分されたブロ
ック内の面積に対するその各ブロック内に展開された閉
ループ領域の面積との比からグレー階調を決定すること
ができ、しかも、その階調数はブロックを構成するドッ
トの数に依存しないので多くの階調を有することがで
き、よって、文字全体を、多くのグレー階調によってリ
アルに表示することが可能となり、複雑に構成されてい
る総画数の多い漢字の表示でも、人間の目には正確な文
字に近いアナログ的イメージの表示となり、いかなる大
きさの表示でも字形を判別できるほどにきれいに表示す
ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグレーフォントの生成装置の一実
施形態を示す説明図
【図2】本発明に係るグレーフォントの生成方法の一実
施形態を示す流れ図
【図3】アウトラインデータを12×12メッシュで区
分した図
【図4】閉ループ領域を作成する一実施形態を示す流れ
【図5】区間分割点を抽出した図
【図6】各区間線分を含む矩形領域を示した図
【図7】(a)図4の矩形領域のみを表わした図 (b)矩形領域をX成分によって昇順に再配列した図 (c)矩形領域をY成分によって昇順に再配列した図
【図8】関連する矩形領域のX・Y成分を抽出するため
の基本となる図
【図9】関連する矩形領域のX・Y成分を抽出した図
【図10】X・Y成分両方の条件を満たす矩形領域を抽
出した結果を示す図
【図11】当該矩形領域に対応する関数を抽出した結果
を示す図
【図12】正方枠と各関数との交点を求め、分割抽出し
た結果を示す図
【図13】特定ブロックの面積に対する閉ループ領域内
面積の比を求める一実施形態を示す流れ図
【図14】ブロックをX軸方向に12分割した図
【図15】分割直線と関数との交点を求め、その交点を
境に閉ループ領域を特定した図
【図16】閉ループ領域にある分割直線と閉ループ領域
以外の部分にある分割直線の長さを特定した図
【図17】特定ブロックをこのブロックの階調値で表示
した図
【図18】図17に示した特定ブロックの閉ループ領域
を塗り潰して表示した説明図
【図19】アウトラインデータの「技」という文字
【図20】アウトラインデータを12×12メッシュで
区分した図
【図21】アウトラインデータに対応する塗り潰し領域
を特定した図
【図22】アウトラインデータに対応する塗り潰し領域
を特定した図
【図23】12×12メッシュの2値ビットマップフォ
ント
【図24】「技」という文字をアウトラインデータの前
記2値ビットマップフォントと4階調のグレーフォント
で表わした場合との視認性の違いを示す図
【図25】アウトラインデータの「技」という文字
【図26】アウトラインデータを24×24メッシュで
区分した図
【図27】前記アウトラインデータの塗り潰し領域を示
す図
【図28】24×24に区分されたフラグ用メッシュを
さらに2×2(4ブロック)のグレーフォント用メッシ
ュに区分し直した図
【図29】生成された12×12メッシュのグレーフォ
ントを示す図
【符号の説明】
1 文字入力部 2 アウトラインデータ記憶部 3 分割処理部 4 区間分割部 5 矩形領域作成部 6 成分別データ保管部 7 関連矩形領域抽出部 8 関数抽出部 9 閉ループ領域作成部 10 面積比算出部 11 階調値記憶部 12 変換処理部 13 グレーフォントデータ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/24 G09G 5/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウトラインデータをn×n(nは整
    数)のメッシュによりn2 個の正方枠に区分し、前記ア
    ウトラインデータの外縁の線分区間毎に分割する点を抽
    出し、前記各線分区間を含み前記区間分割点を対角に有
    する矩形領域を作成し、この作成した矩形領域について
    X軸、Y軸方向別にそれぞれ成分を再配列し、この再配
    列したデータを成分別データ管理部に保管し、前記メッ
    シュにより区分された各正方枠毎に前記成分別データ管
    理部に保管されたデータに基づいて関連する前記矩形領
    域を抽出し、この抽出した矩形領域に対応する関数を関
    数抽出部より抽出し、この抽出された関数と前記各正方
    枠との交点を結んで閉ループ領域を作成し、この作成さ
    れた閉ループ領域の面積の前記各正方枠内の面積に対す
    面積比を求め、この面積比により前記各正方枠毎にグ
    レーフォント階調値を決定することを特徴とするアウト
    ラインデータからのグレーフォント生成方法。
  2. 【請求項2】 文字を入力する文字入力部と、文字入力
    部で入力された文字情報をアウトラインデータとして記
    憶するアウトラインデータ記憶部と、n×n(nは整
    数)のメッシュにより形成されるn2 個の正方枠で前記
    アウトラインデータを区分する分割処理部と、前記アウ
    トラインデータと前記各正方枠との交点を結んで閉ルー
    プ領域を作成する閉ループ領域作成部と、前記各正方枠
    内の面積に対する各閉ループ領域内の面積比を求める面
    積比算出部と、面積比に応じた濃淡の階調値を記憶した
    階調値記憶部と、前記アウトラインデータを前記階調値
    に応じたグレー階調信号に変換する変換処理部と、前記
    変換処理部から出力される前記文字のn×n個のグレー
    階調信号からなるグレーフォントデータを記憶するグレ
    ーフォントデータ記憶部とから構成されており、前記閉
    ループ領域作成部が、前記アウトラインデータの外縁の
    線分区間毎に分割する点を抽出する区間分割部と、前記
    各線分区間を含み前記区間分割点を対角に有する矩形領
    域を作成する矩形領域作成部と、前記矩形領域について
    X軸、Y軸方向別にそれぞれ成分を再配列したデータを
    保管する成分別データ管理部と、前記分割処理部でメッ
    シュにより区分された各正方枠毎に前記成分別データ管
    理部に保管されたデータに基づいて関連する前記矩形領
    域を抽出する関連矩形領域抽出部と、この矩形領域に対
    応する関数を抽出する関数抽出部とを有し、前記関数抽
    出部により抽出された関数と前記各正方枠との交点を結
    んで閉ループ領域を作成することを特徴とするアウトラ
    インデータからのグレーフォント生成装置。
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