JP3367642B2 - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管(CR
T)ディスプレイ装置に用いられる偏向ヨークに係り、
特に、ミスコンバーゼンスを補正する補正コイルに装着
するコアの脱落を防止すると共に、コアの位置を容易に
調整することができる偏向ヨークに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、コンピュータ等の情報機器やテレ
ビジョン受像機に代表されるCRTディスプレイ装置に
おいては、高精細化が一段と進んでおり、CRTディス
プレイ装置に使用する偏向ヨークにはますます高精度な
偏向特性が要求されている。偏向特性の1つとしてコン
バーゼンス特性があり、偏向ヨークは、ミスコンバーゼ
ンスを補正する補正コイルの1つとして差動コイルを備
えるのが一般的である。 【0003】ここで、従来の差動コイルの一例について
図7を用いて説明する。図7において、差動コイル13
は、円筒状の空洞部13a1を備えたボビン13aと、外
周面にネジが形成され、ボビン13a内に装着されるコ
ア13b(以下、ネジコア13bと称する)と、ボビン
13aに巻回される一対のコイル13cとを備えて構成
されている。 【0004】差動コイル13(ボビン13a)の長手方
向の端部には、弾性を有する爪13dが一体成形により
設けられている。差動コイル13は、偏向ヨークのセパ
レータに設けられた差動コイル保持部50に爪13dを
係合させることによって、偏向ヨークのセパレータに取
り付けられる。なお、差動コイル13を偏向ヨークに取
り付けた基板に装着することもある。 【0005】さらに、差動コイル保持部50には、ネジ
コア13bが空洞部13a1より脱落することを防止する
舌片状のストッパ51が差動コイル保持部50と一体成
形により形成されている。ストッパ51は、空洞部13
a1の一方の開口部を塞ぐことによって、ネジコア13b
の脱落を防止する。なお、ネジコア13bの空洞部13
a1内での位置調整は、ストッパ51を設けていない図中
右側より空洞部13a1にドライバを挿入して行う。 【0006】以上説明した従来の差動コイル13及びネ
ジコア13bの脱落防止機構は、特開平5−21017
号公報に記載されているものに相当する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の偏
向ヨークでは、ネジコア13bの位置を調整するドライ
バは、空洞部13a1におけるストッパ51によって塞い
でいない側の開口部からしか挿入できない。従って、差
動コイル13の調整作業は制約を受けたものとならざる
を得ない。 【0008】また、偏向ヨークをCRTに装着するIT
C(Integrated Tube Component)メーカからの要請に
よっては、ストッパ51を図7とは逆に空洞部13a1の
図中右側の開口部を塞ぐように形成することが必要とな
る場合もある。この場合には、1種類の偏向ヨークによ
ってITCメーカからの多様な要求(即ち、偏向ヨーク
の多様な使用状況)には対応できないので、ストッパ5
1の位置が異なる2種類の偏向ヨークを製造しなければ
ならず、コストアップを招く。 【0009】さらに、図7の構成では、ストッパ51を
別部品にしない限りは、ドライバを挿入する側の空洞部
13a1の開口部を塞ぐことができない。空洞部13a1の
開口部をストッパ51によって一方のみ塞いだ構成で
は、ネジコア13bが、空洞部13a1のストッパ51に
よって塞いでいない側の開口部より脱落することは防止
できない。 【0010】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、ストッパによって塞いだ側の開口部からも
ネジコアの位置を調整することができ、調整作業に制約
を受けることがなく、ネジコアの脱落を良好に防止し、
さらに、1つの構成によって種々の使用状況に対応する
ことができる偏向ヨークを提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、請求項1は、円筒状の空
洞部(13a1,16a1)を有するボビン(13a,16
a)にコイル(13c,16c)を巻回し、前記空洞部
にコア(13b,16b)を装着し、前記コアの位置を
前記空洞部内でその長手方向に移動させることによって
磁界特性を調整する補正コイル(13)と、該補正コイ
ルを装着する補正コイル装着部材(24)とを備えた偏
向ヨークにおいて、前記長手方向に対して略直交する第
1の方向に延在して、前記長手方向及び前記第1の方向
の双方に対して略直交する第2の方向に可撓性を有する
板状部(25a)と、前記コアの移動方向に対して所定
の角度で、前記補正コイルより離れるに従って前記補正
コイルの径方向の外側に向かって傾斜する傾斜面(25
b2)を有して、前記板状部に連結する三角柱状部(25
b)とから成り、前記三角柱状部が前記空洞部の端部で
ある開口部の少なくとも一部を塞ぐことによって、前記
コアが前記空洞部より脱落するのを防止するストッパ
(25)を、前記空洞部の端部の近傍に立設するよう
に、前記補正コイル装着部材に一体成形により形成した
ことを特徴とする偏向ヨークである。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の偏向ヨークについ
て、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の偏向
ヨークの一実施例を示す斜視図、図2及び図3は本発明
の偏向ヨークの要部を示す拡大斜視図、図4及び図5は
本発明の偏向ヨークの作用を説明するための図、図6は
本発明の偏向ヨークの他の実施例を示す図である。な
お、図1〜図6において、図7と同一部分には同一符号
が付してある。 【0013】図1において、この偏向ヨークは、例えば
一対の半環状のものを組み合わせたセパレータ1によ
り、一方(図中の下側)が大径部とされ、他方(図中の
上側)が小径部とされた漏斗状に形成されている。な
お、大径部はCRTの画面(フェイス)側であり、小径
部はネック側である。 【0014】このセパレータ1の内面には一対のサドル
型の水平偏向コイル(図示せず)が装着され、外面には
一対のサドル型の垂直偏向コイル3が装着され、セパレ
ータ1は水平偏向コイルと垂直偏向コイル3とを電気的
に絶縁して保持する。垂直偏向コイル3の外面にはフェ
ライト等からなるコア4が装着されている。 【0015】セパレータ1のネック側には、複数枚のフ
ランジ(以下、ネック側フランジと称する)1aが設け
られており、フェイス側にはフランジ(以下、フェイス
側フランジと称する)1bが設けられている。 【0016】さらに、偏向ヨークの側面には、差動コイ
ル13と可変インダクタンスコイル16とを装着したボ
ビンホルダ24が取り付けられている。差動コイル13
の基本的構成は、図7で説明した通りでありプラスチッ
ク樹脂等の絶縁素材により形成された円筒状の空洞部1
3a1を備えたボビン13aと、外周面にネジが形成さ
れ、ボビン13a内に装着されるネジコア13b(図2
参照)と、ボビン13aに巻回される一対のコイル13
cとを備えて構成されている。ネジコア13bには、例
えば6角形の貫通もしくは非貫通の穴13b1(図2参
照)が形成されている。 【0017】ここでは図示していないが、差動コイル1
3(ボビン13a)の長手方向の端部には、弾性を有す
る爪が一体成形により設けられおり、差動コイル13
は、ボビンホルダ24に形成した孔に爪を係合させるこ
とによって、ボビンホルダ24に取り付けられている。 【0018】差動コイル13は、一対の水平偏向コイル
間に直列に接続され、ネジコア13bの位置を調整する
ことによって一対のコイル13cそれぞれのインダクタ
ンスを差動的に変化させるものである。そして、水平偏
向コイルに流れる電流を調整し、水平偏向コイルが発生
する磁界の強さを調整することによって、画面の垂直方
向中央部において赤線と青線とが交差する変位量である
XVミスコンバーゼンスを補正する。 【0019】一方、可変インダクタンスコイル16は、
水平偏向コイルに直列に接続された偏向補助コイル(図
示せず)に並列に接続され、この偏向補助コイルに流れ
る電流を調整することによって、画面の水平方向の左右
端部で赤線と青線とが水平方向にずれるXHミスコンバ
ーゼンスを補正するためのものである。可変インダクタ
ンスコイル16の詳細は、本出願人による先願、特願平
10−201544号に記載されている。 【0020】可変インダクタンスコイル16は、プラス
チック樹脂等の絶縁素材により形成された円筒状の空洞
部16a1を備えたボビン16aと、外周面にネジが形成
され、ボビン16a内に装着されるフェライト等により
形成されたコア16b(以下、ネジコア16bと称す
る;図2参照)と、ボビン16aに巻回されるコイル1
6cとを備えて構成されている。ネジコア16bには、
例えば6角形の貫通もしくは非貫通の穴16b1(図2参
照)が形成されている。 【0021】本実施例では、ボビン16aは、コイル1
6cが巻回されていないコア保持部16a4を備えてい
る。ここでは図示していないが、ボビン16aの長手方
向の両端部には、弾性を有する爪が一体成形により設け
られており、可変インダクタンスコイル16は、ボビン
ホルダ24に形成した孔に爪を係合させることによっ
て、ボビンホルダ24に取り付けられている。 【0022】ボビンホルダ24の図中上側の両端部に
は、爪24b1が形成されており、この爪24b1をフラン
ジ1aに係合させることによって、この爪24b1をフラ
ンジ1aに係合させることによって、ボビンホルダ24
はフランジ1aに嵌着されている。 【0023】次に、本発明の要部である、差動コイル1
3のネジコア13b及び可変インダクタンスコイル16
のネジコア16bの脱落防止機構について、図2,図3
を用いて詳細に説明する。図2はボビンホルダ24に差
動コイル13と可変インダクタンスコイル16とを装着
した状態を示しており、図3はボビンホルダ24のみを
示している。なお、図2においては、便宜上、コイル1
3cとコイル16cを省略している。 【0024】図2,図3に示すように、差動コイル13
の空洞部13a1と可変インダクタンスコイル16の空洞
部16a1の両端部近傍には、空洞部13a1,16a1両端
の開口部を塞ぐ舌片状のストッパ25が形成されてい
る。このストッパ25は、好ましい実施形態として、ボ
ビンホルダ24と一体成形により設けられている。 【0025】ストッパ25は、ボビンホルダ24に連結
した板状部25aと、この板状部25aに連結し、空洞
部13a1,16a1両端の開口部を部分的に塞ぐ略三角柱
状の三角柱状部25bとよりなる。板状部25aは、ネ
ジコア13b,16bの移動方向と直交する方向が肉薄
となっているので、ストッパ25は、ネジコア13b,
16bの移動方向と直交する方向に可撓性を有する。逆
に、ストッパ25は、ネジコア13b,16bの移動方
向にはほとんど撓まないようになっている。 【0026】三角柱状部25bは、ネジコア13b,1
6bの移動方向とほぼ直交する直交面25b1と、ネジコ
ア13b,16bの移動方向に対して所定の角度で、差
動コイル13,可変インダクタンスコイル16より離れ
るに従って差動コイル13,可変インダクタンスコイル
16の径方向の外側に向かって傾斜する傾斜面25b2を
有する。 【0027】以上のように構成されるストッパ25の作
用について、図4,図5を用いて説明する。図4
(A),(B)は、ネジコア13b,16bの移動方向
と平行方向より差動コイル13,可変インダクタンスコ
イル16及びストッパ25を見た一部破断の部分平面図
である。図5において、(A)は、図4(A),(B)
と同一方向より見た一部破断の部分平面図であり、
(B)差動コイル13,可変インダクタンスコイル16
の端面側より差動コイル13,可変インダクタンスコイ
ル16及びストッパ25を見た部分平面図である。 【0028】XVミスコンバーゼンスやXHミスコンバ
ーゼンスを補正する際には、図4(A),(B)に示す
ように、差動コイル13,可変インダクタンスコイル1
6に装着されたネジコア13b,16bの穴13b1,1
6b1にドライバ100を挿入し、ネジコア13b,16
bの位置を調整して、磁界特性を調整する。 【0029】このとき、図4(A)に示すように、スト
ッパ25の三角柱状部25bは、空洞部13a1,16a1
端部の開口部を部分的に塞いでいるものの、前述のよう
に、ストッパ25は、ネジコア13b,16bの移動方
向と直交する方向に可撓性を有しているので、ドライバ
100が三角柱状部25bに当接すると、ストッパ25
は、図4(B)に示すように、破線で示す位置から実線
で示す位置へと、ネジコア13b,16bの移動方向と
ほぼ直交する矢印方向にその位置が変位する。 【0030】ストッパ25は、ドライバ100のネジコ
ア13b,16bの穴13b1,16b1への挿入、及び、
ネジコア13b,16bの位置調整には、何らの妨げと
なることもない。従って、従来のように、空洞部13a
1,16a1におけるドライバ100を挿入する側の端部
にストッパ25を設けないという制約がない。ゆえに、
本発明によれば、空洞部13a1,16a1の両端部の近傍
にストッパ25を設け、空洞部13a1,16a1端部の双
方の開口部を塞ぐという望ましい形態を採用することが
できる。 【0031】本実施例では、三角柱状部25bは傾斜面
25b2を有しているので、ドライバ100の図4中の左
方向への力は、三角柱状部25bを図4中の上方向に移
動させる力として働く。従って、ストッパ25は容易に
ネジコア13b,16bの移動方向とほぼ直交する方向
に逃げる。傾斜面25b2がなくてもストッパ25をネジ
コア13b,16bの移動方向とほぼ直交する方向に逃
がすことはできるが、傾斜面25b2を設けた方がストッ
パ25をより容易に逃がすことができるので、傾斜面2
5b2を設ける方がより好ましい実施形態である。 【0032】さらに、図5(A),(B)に示すよう
に、ストッパ25の三角柱状部25b(直交面25b1)
は、空洞部13a1,16a1両端の開口部を部分的に塞い
でおり、仮に、ネジコア13b,16bの位置がずれて
ネジコア13b,16bが空洞部13a1,16a1内の端
部に移動しても、前述のように、ストッパ25は、ネジ
コア13b,16bの移動方向にはほとんど可撓性を有
していないので、ネジコア13b,16bが空洞部13
a1,16a1より脱落することはない。ストッパ25は、
ネジコア13b,16bの脱落を良好に防止する。 【0033】本実施例では、ストッパ25が空洞部13
a1,16a1両端の開口部を部分的に塞いでいるが、開口
部の全てを塞ぐようにしてもい。開口部の少なくとも一
部を塞ぐようにすれば、ネジコア13b,16bの脱落
を防止することができるので、開口部を部分的に塞げば
十分である。開口部を部分的に塞ぐようにした方が、ド
ライバ100の空洞部13a1,16a1への挿入やネジコ
ア13b,16bの位置調整にとっては好都合である。 【0034】本発明は以上説明した実施例に限定される
ことはない。図6に示すように、ストッパ25を、空洞
部13a1,16a1のそれぞれの端部に対し、2つ設けて
もよい。このように、ストッパ25の数は空洞部13a
1,16a1のそれぞれの端部に対して1つに限定される
ことはなく、複数であってもよい。ストッパ25を複数
設ける場合、ストッパ25の形状や大きさが全て同一で
ある必要はない。 【0035】本実施例では、より好ましい実施形態とし
て、空洞部13a1,16a1の両端部にストッパ25を設
けたが、一方のみであってもよい。 【0036】本実施例では、差動コイル13及び可変イ
ンダクタンスコイル16をボビンホルダ24に装着して
いるので、ストッパ25をボビンホルダ24に形成して
いる。差動コイル13や可変インダクタンスコイル16
を直接セパレータ1に装着するのであれば、ストッパ2
5をセパレータ1に形成すればよい。即ち、ストッパ2
5は、補正コイル(差動コイル13や可変インダクタン
スコイル16)を装着する補正コイル装着部材に形成す
ればよい。 【0037】本実施例のように、ストッパ25を差動コ
イル13や可変インダクタンスコイル16に形成するの
ではなく、補正コイル装着部材に形成する方がより好ま
しい。これは、ネジコア13b,16bを空洞部13a
1,16a1に最初に装着する際には、ストッパ25によ
って空洞部13a1,16a1端部の開口部を塞がない方
が、作業がしやすいためである。 【0038】しかしながら、本発明の構成では、ストッ
パ25を差動コイル13や可変インダクタンスコイル1
6に形成しても、ネジコア13b,16bを空洞部13
a1,16a1に挿入することが可能であるため、場合によ
っては、ストッパ25を差動コイル13や可変インダク
タンスコイル16に形成してもよい。 【0039】本発明は以上説明した本実施例に限定され
ることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々変更可能である。 【0040】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の偏
向ヨーク装置は、円筒状の空洞部を有するボビンにコイ
ルを巻回し、空洞部にコアを装着し、コアの位置を空洞
部内でその長手方向に移動させることによって磁界特性
を調整する補正コイルと、補正コイルを装着する補正コ
イル装着部材とを備えた偏向ヨークにおいて、長手方向
に対して略直交する第1の方向に延在して、長手方向及
び第1の方向の双方に対して略直交する第2の方向に可
撓性を有する板状部と、コアの移動方向に対して所定の
角度で、補正コイルより離れるに従って補正コイルの径
方向の外側に向かって傾斜する傾斜面を有して、板状部
に連結する三角柱状部とから成り、三角柱状部が空洞部
の端部である開口部の少なくとも一部を塞ぐことによっ
て、コアが前記空洞部より脱落するのを防止するストッ
パを、空洞部の端部の近傍に立設するように、前記補正
コイル装着部材に一体成形により形成したので、ストッ
パによって塞いだ側の開口部からもネジコアの位置を調
整することができ、調整作業に制約を受けることがな
く、ネジコアの脱落を良好に防止し、さらに、1つの構
成によって種々の使用状況に対応することができる。
T)ディスプレイ装置に用いられる偏向ヨークに係り、
特に、ミスコンバーゼンスを補正する補正コイルに装着
するコアの脱落を防止すると共に、コアの位置を容易に
調整することができる偏向ヨークに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、コンピュータ等の情報機器やテレ
ビジョン受像機に代表されるCRTディスプレイ装置に
おいては、高精細化が一段と進んでおり、CRTディス
プレイ装置に使用する偏向ヨークにはますます高精度な
偏向特性が要求されている。偏向特性の1つとしてコン
バーゼンス特性があり、偏向ヨークは、ミスコンバーゼ
ンスを補正する補正コイルの1つとして差動コイルを備
えるのが一般的である。 【0003】ここで、従来の差動コイルの一例について
図7を用いて説明する。図7において、差動コイル13
は、円筒状の空洞部13a1を備えたボビン13aと、外
周面にネジが形成され、ボビン13a内に装着されるコ
ア13b(以下、ネジコア13bと称する)と、ボビン
13aに巻回される一対のコイル13cとを備えて構成
されている。 【0004】差動コイル13(ボビン13a)の長手方
向の端部には、弾性を有する爪13dが一体成形により
設けられている。差動コイル13は、偏向ヨークのセパ
レータに設けられた差動コイル保持部50に爪13dを
係合させることによって、偏向ヨークのセパレータに取
り付けられる。なお、差動コイル13を偏向ヨークに取
り付けた基板に装着することもある。 【0005】さらに、差動コイル保持部50には、ネジ
コア13bが空洞部13a1より脱落することを防止する
舌片状のストッパ51が差動コイル保持部50と一体成
形により形成されている。ストッパ51は、空洞部13
a1の一方の開口部を塞ぐことによって、ネジコア13b
の脱落を防止する。なお、ネジコア13bの空洞部13
a1内での位置調整は、ストッパ51を設けていない図中
右側より空洞部13a1にドライバを挿入して行う。 【0006】以上説明した従来の差動コイル13及びネ
ジコア13bの脱落防止機構は、特開平5−21017
号公報に記載されているものに相当する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の偏
向ヨークでは、ネジコア13bの位置を調整するドライ
バは、空洞部13a1におけるストッパ51によって塞い
でいない側の開口部からしか挿入できない。従って、差
動コイル13の調整作業は制約を受けたものとならざる
を得ない。 【0008】また、偏向ヨークをCRTに装着するIT
C(Integrated Tube Component)メーカからの要請に
よっては、ストッパ51を図7とは逆に空洞部13a1の
図中右側の開口部を塞ぐように形成することが必要とな
る場合もある。この場合には、1種類の偏向ヨークによ
ってITCメーカからの多様な要求(即ち、偏向ヨーク
の多様な使用状況)には対応できないので、ストッパ5
1の位置が異なる2種類の偏向ヨークを製造しなければ
ならず、コストアップを招く。 【0009】さらに、図7の構成では、ストッパ51を
別部品にしない限りは、ドライバを挿入する側の空洞部
13a1の開口部を塞ぐことができない。空洞部13a1の
開口部をストッパ51によって一方のみ塞いだ構成で
は、ネジコア13bが、空洞部13a1のストッパ51に
よって塞いでいない側の開口部より脱落することは防止
できない。 【0010】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、ストッパによって塞いだ側の開口部からも
ネジコアの位置を調整することができ、調整作業に制約
を受けることがなく、ネジコアの脱落を良好に防止し、
さらに、1つの構成によって種々の使用状況に対応する
ことができる偏向ヨークを提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、請求項1は、円筒状の空
洞部(13a1,16a1)を有するボビン(13a,16
a)にコイル(13c,16c)を巻回し、前記空洞部
にコア(13b,16b)を装着し、前記コアの位置を
前記空洞部内でその長手方向に移動させることによって
磁界特性を調整する補正コイル(13)と、該補正コイ
ルを装着する補正コイル装着部材(24)とを備えた偏
向ヨークにおいて、前記長手方向に対して略直交する第
1の方向に延在して、前記長手方向及び前記第1の方向
の双方に対して略直交する第2の方向に可撓性を有する
板状部(25a)と、前記コアの移動方向に対して所定
の角度で、前記補正コイルより離れるに従って前記補正
コイルの径方向の外側に向かって傾斜する傾斜面(25
b2)を有して、前記板状部に連結する三角柱状部(25
b)とから成り、前記三角柱状部が前記空洞部の端部で
ある開口部の少なくとも一部を塞ぐことによって、前記
コアが前記空洞部より脱落するのを防止するストッパ
(25)を、前記空洞部の端部の近傍に立設するよう
に、前記補正コイル装着部材に一体成形により形成した
ことを特徴とする偏向ヨークである。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の偏向ヨークについ
て、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の偏向
ヨークの一実施例を示す斜視図、図2及び図3は本発明
の偏向ヨークの要部を示す拡大斜視図、図4及び図5は
本発明の偏向ヨークの作用を説明するための図、図6は
本発明の偏向ヨークの他の実施例を示す図である。な
お、図1〜図6において、図7と同一部分には同一符号
が付してある。 【0013】図1において、この偏向ヨークは、例えば
一対の半環状のものを組み合わせたセパレータ1によ
り、一方(図中の下側)が大径部とされ、他方(図中の
上側)が小径部とされた漏斗状に形成されている。な
お、大径部はCRTの画面(フェイス)側であり、小径
部はネック側である。 【0014】このセパレータ1の内面には一対のサドル
型の水平偏向コイル(図示せず)が装着され、外面には
一対のサドル型の垂直偏向コイル3が装着され、セパレ
ータ1は水平偏向コイルと垂直偏向コイル3とを電気的
に絶縁して保持する。垂直偏向コイル3の外面にはフェ
ライト等からなるコア4が装着されている。 【0015】セパレータ1のネック側には、複数枚のフ
ランジ(以下、ネック側フランジと称する)1aが設け
られており、フェイス側にはフランジ(以下、フェイス
側フランジと称する)1bが設けられている。 【0016】さらに、偏向ヨークの側面には、差動コイ
ル13と可変インダクタンスコイル16とを装着したボ
ビンホルダ24が取り付けられている。差動コイル13
の基本的構成は、図7で説明した通りでありプラスチッ
ク樹脂等の絶縁素材により形成された円筒状の空洞部1
3a1を備えたボビン13aと、外周面にネジが形成さ
れ、ボビン13a内に装着されるネジコア13b(図2
参照)と、ボビン13aに巻回される一対のコイル13
cとを備えて構成されている。ネジコア13bには、例
えば6角形の貫通もしくは非貫通の穴13b1(図2参
照)が形成されている。 【0017】ここでは図示していないが、差動コイル1
3(ボビン13a)の長手方向の端部には、弾性を有す
る爪が一体成形により設けられおり、差動コイル13
は、ボビンホルダ24に形成した孔に爪を係合させるこ
とによって、ボビンホルダ24に取り付けられている。 【0018】差動コイル13は、一対の水平偏向コイル
間に直列に接続され、ネジコア13bの位置を調整する
ことによって一対のコイル13cそれぞれのインダクタ
ンスを差動的に変化させるものである。そして、水平偏
向コイルに流れる電流を調整し、水平偏向コイルが発生
する磁界の強さを調整することによって、画面の垂直方
向中央部において赤線と青線とが交差する変位量である
XVミスコンバーゼンスを補正する。 【0019】一方、可変インダクタンスコイル16は、
水平偏向コイルに直列に接続された偏向補助コイル(図
示せず)に並列に接続され、この偏向補助コイルに流れ
る電流を調整することによって、画面の水平方向の左右
端部で赤線と青線とが水平方向にずれるXHミスコンバ
ーゼンスを補正するためのものである。可変インダクタ
ンスコイル16の詳細は、本出願人による先願、特願平
10−201544号に記載されている。 【0020】可変インダクタンスコイル16は、プラス
チック樹脂等の絶縁素材により形成された円筒状の空洞
部16a1を備えたボビン16aと、外周面にネジが形成
され、ボビン16a内に装着されるフェライト等により
形成されたコア16b(以下、ネジコア16bと称す
る;図2参照)と、ボビン16aに巻回されるコイル1
6cとを備えて構成されている。ネジコア16bには、
例えば6角形の貫通もしくは非貫通の穴16b1(図2参
照)が形成されている。 【0021】本実施例では、ボビン16aは、コイル1
6cが巻回されていないコア保持部16a4を備えてい
る。ここでは図示していないが、ボビン16aの長手方
向の両端部には、弾性を有する爪が一体成形により設け
られており、可変インダクタンスコイル16は、ボビン
ホルダ24に形成した孔に爪を係合させることによっ
て、ボビンホルダ24に取り付けられている。 【0022】ボビンホルダ24の図中上側の両端部に
は、爪24b1が形成されており、この爪24b1をフラン
ジ1aに係合させることによって、この爪24b1をフラ
ンジ1aに係合させることによって、ボビンホルダ24
はフランジ1aに嵌着されている。 【0023】次に、本発明の要部である、差動コイル1
3のネジコア13b及び可変インダクタンスコイル16
のネジコア16bの脱落防止機構について、図2,図3
を用いて詳細に説明する。図2はボビンホルダ24に差
動コイル13と可変インダクタンスコイル16とを装着
した状態を示しており、図3はボビンホルダ24のみを
示している。なお、図2においては、便宜上、コイル1
3cとコイル16cを省略している。 【0024】図2,図3に示すように、差動コイル13
の空洞部13a1と可変インダクタンスコイル16の空洞
部16a1の両端部近傍には、空洞部13a1,16a1両端
の開口部を塞ぐ舌片状のストッパ25が形成されてい
る。このストッパ25は、好ましい実施形態として、ボ
ビンホルダ24と一体成形により設けられている。 【0025】ストッパ25は、ボビンホルダ24に連結
した板状部25aと、この板状部25aに連結し、空洞
部13a1,16a1両端の開口部を部分的に塞ぐ略三角柱
状の三角柱状部25bとよりなる。板状部25aは、ネ
ジコア13b,16bの移動方向と直交する方向が肉薄
となっているので、ストッパ25は、ネジコア13b,
16bの移動方向と直交する方向に可撓性を有する。逆
に、ストッパ25は、ネジコア13b,16bの移動方
向にはほとんど撓まないようになっている。 【0026】三角柱状部25bは、ネジコア13b,1
6bの移動方向とほぼ直交する直交面25b1と、ネジコ
ア13b,16bの移動方向に対して所定の角度で、差
動コイル13,可変インダクタンスコイル16より離れ
るに従って差動コイル13,可変インダクタンスコイル
16の径方向の外側に向かって傾斜する傾斜面25b2を
有する。 【0027】以上のように構成されるストッパ25の作
用について、図4,図5を用いて説明する。図4
(A),(B)は、ネジコア13b,16bの移動方向
と平行方向より差動コイル13,可変インダクタンスコ
イル16及びストッパ25を見た一部破断の部分平面図
である。図5において、(A)は、図4(A),(B)
と同一方向より見た一部破断の部分平面図であり、
(B)差動コイル13,可変インダクタンスコイル16
の端面側より差動コイル13,可変インダクタンスコイ
ル16及びストッパ25を見た部分平面図である。 【0028】XVミスコンバーゼンスやXHミスコンバ
ーゼンスを補正する際には、図4(A),(B)に示す
ように、差動コイル13,可変インダクタンスコイル1
6に装着されたネジコア13b,16bの穴13b1,1
6b1にドライバ100を挿入し、ネジコア13b,16
bの位置を調整して、磁界特性を調整する。 【0029】このとき、図4(A)に示すように、スト
ッパ25の三角柱状部25bは、空洞部13a1,16a1
端部の開口部を部分的に塞いでいるものの、前述のよう
に、ストッパ25は、ネジコア13b,16bの移動方
向と直交する方向に可撓性を有しているので、ドライバ
100が三角柱状部25bに当接すると、ストッパ25
は、図4(B)に示すように、破線で示す位置から実線
で示す位置へと、ネジコア13b,16bの移動方向と
ほぼ直交する矢印方向にその位置が変位する。 【0030】ストッパ25は、ドライバ100のネジコ
ア13b,16bの穴13b1,16b1への挿入、及び、
ネジコア13b,16bの位置調整には、何らの妨げと
なることもない。従って、従来のように、空洞部13a
1,16a1におけるドライバ100を挿入する側の端部
にストッパ25を設けないという制約がない。ゆえに、
本発明によれば、空洞部13a1,16a1の両端部の近傍
にストッパ25を設け、空洞部13a1,16a1端部の双
方の開口部を塞ぐという望ましい形態を採用することが
できる。 【0031】本実施例では、三角柱状部25bは傾斜面
25b2を有しているので、ドライバ100の図4中の左
方向への力は、三角柱状部25bを図4中の上方向に移
動させる力として働く。従って、ストッパ25は容易に
ネジコア13b,16bの移動方向とほぼ直交する方向
に逃げる。傾斜面25b2がなくてもストッパ25をネジ
コア13b,16bの移動方向とほぼ直交する方向に逃
がすことはできるが、傾斜面25b2を設けた方がストッ
パ25をより容易に逃がすことができるので、傾斜面2
5b2を設ける方がより好ましい実施形態である。 【0032】さらに、図5(A),(B)に示すよう
に、ストッパ25の三角柱状部25b(直交面25b1)
は、空洞部13a1,16a1両端の開口部を部分的に塞い
でおり、仮に、ネジコア13b,16bの位置がずれて
ネジコア13b,16bが空洞部13a1,16a1内の端
部に移動しても、前述のように、ストッパ25は、ネジ
コア13b,16bの移動方向にはほとんど可撓性を有
していないので、ネジコア13b,16bが空洞部13
a1,16a1より脱落することはない。ストッパ25は、
ネジコア13b,16bの脱落を良好に防止する。 【0033】本実施例では、ストッパ25が空洞部13
a1,16a1両端の開口部を部分的に塞いでいるが、開口
部の全てを塞ぐようにしてもい。開口部の少なくとも一
部を塞ぐようにすれば、ネジコア13b,16bの脱落
を防止することができるので、開口部を部分的に塞げば
十分である。開口部を部分的に塞ぐようにした方が、ド
ライバ100の空洞部13a1,16a1への挿入やネジコ
ア13b,16bの位置調整にとっては好都合である。 【0034】本発明は以上説明した実施例に限定される
ことはない。図6に示すように、ストッパ25を、空洞
部13a1,16a1のそれぞれの端部に対し、2つ設けて
もよい。このように、ストッパ25の数は空洞部13a
1,16a1のそれぞれの端部に対して1つに限定される
ことはなく、複数であってもよい。ストッパ25を複数
設ける場合、ストッパ25の形状や大きさが全て同一で
ある必要はない。 【0035】本実施例では、より好ましい実施形態とし
て、空洞部13a1,16a1の両端部にストッパ25を設
けたが、一方のみであってもよい。 【0036】本実施例では、差動コイル13及び可変イ
ンダクタンスコイル16をボビンホルダ24に装着して
いるので、ストッパ25をボビンホルダ24に形成して
いる。差動コイル13や可変インダクタンスコイル16
を直接セパレータ1に装着するのであれば、ストッパ2
5をセパレータ1に形成すればよい。即ち、ストッパ2
5は、補正コイル(差動コイル13や可変インダクタン
スコイル16)を装着する補正コイル装着部材に形成す
ればよい。 【0037】本実施例のように、ストッパ25を差動コ
イル13や可変インダクタンスコイル16に形成するの
ではなく、補正コイル装着部材に形成する方がより好ま
しい。これは、ネジコア13b,16bを空洞部13a
1,16a1に最初に装着する際には、ストッパ25によ
って空洞部13a1,16a1端部の開口部を塞がない方
が、作業がしやすいためである。 【0038】しかしながら、本発明の構成では、ストッ
パ25を差動コイル13や可変インダクタンスコイル1
6に形成しても、ネジコア13b,16bを空洞部13
a1,16a1に挿入することが可能であるため、場合によ
っては、ストッパ25を差動コイル13や可変インダク
タンスコイル16に形成してもよい。 【0039】本発明は以上説明した本実施例に限定され
ることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々変更可能である。 【0040】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の偏
向ヨーク装置は、円筒状の空洞部を有するボビンにコイ
ルを巻回し、空洞部にコアを装着し、コアの位置を空洞
部内でその長手方向に移動させることによって磁界特性
を調整する補正コイルと、補正コイルを装着する補正コ
イル装着部材とを備えた偏向ヨークにおいて、長手方向
に対して略直交する第1の方向に延在して、長手方向及
び第1の方向の双方に対して略直交する第2の方向に可
撓性を有する板状部と、コアの移動方向に対して所定の
角度で、補正コイルより離れるに従って補正コイルの径
方向の外側に向かって傾斜する傾斜面を有して、板状部
に連結する三角柱状部とから成り、三角柱状部が空洞部
の端部である開口部の少なくとも一部を塞ぐことによっ
て、コアが前記空洞部より脱落するのを防止するストッ
パを、空洞部の端部の近傍に立設するように、前記補正
コイル装着部材に一体成形により形成したので、ストッ
パによって塞いだ側の開口部からもネジコアの位置を調
整することができ、調整作業に制約を受けることがな
く、ネジコアの脱落を良好に防止し、さらに、1つの構
成によって種々の使用状況に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の要部を示す拡大斜視図である。
【図3】本発明の要部を示す拡大斜視図である。
【図4】本発明の作用を説明するための図である。
【図5】本発明の作用を説明するための図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す図である。
【図7】従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 セパレータ
1a ネック側フランジ
1b フェイス側フランジ
3 垂直偏向コイル
4 コア
13 差動コイル(補正コイル)
13a,16a ボビン
13a1,16a1 空洞部
13b,16b コア(ネジコア)
13b1,16b1 穴
13c,16c コイル
16 可変インダクタンスコイル(補正コイル)
24 ボビンホルダ(補正コイル装着部材)
25 ストッパ
25a 板状部
25b 三角柱状部
25b1 直交面
25b2 傾斜面
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平10−27560(JP,A)
特開 平7−105874(JP,A)
特開 平5−21017(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01J 29/76
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】円筒状の空洞部を有するボビンにコイルを
巻回し、前記空洞部にコアを装着し、前記コアの位置を
前記空洞部内でその長手方向に移動させることによって
磁界特性を調整する補正コイルと、 該補正コイルを装着する補正コイル装着部材と を備えた
偏向ヨークにおいて、前記長手方向に対して略直交する第1の方向に延在し
て、前記長手方向及び前記第1の方向の双方に対して略
直交する第2の 方向に可撓性を有する板状部と、 前記コアの移動方向に対して所定の角度で、前記補正コ
イルより離れるに従って前記補正コイルの径方向の外側
に向かって傾斜する傾斜面を有して、前記板状部に連結
する三角柱状部とから成り、 前記三角柱状部が 前記空洞部の端部である開口部の少な
くとも一部を塞ぐことによって、前記コアが前記空洞部
より脱落するのを防止するストッパを、前記空洞部の端部の近傍に立設するように、前記補正コ
イル装着部材に一体成形により形成 したことを特徴とす
る偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21884898A JP3367642B2 (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | 偏向ヨーク |
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---|---|---|---|
JP21884898A JP3367642B2 (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | 偏向ヨーク |
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JP3367642B2 true JP3367642B2 (ja) | 2003-01-14 |
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ID=16726296
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21884898A Expired - Fee Related JP3367642B2 (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | 偏向ヨーク |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3367642B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
CN108761164B (zh) * | 2018-04-19 | 2020-09-25 | 江苏大学 | 一种用于脉冲电流测量的空心差分线圈及其测量方法 |
-
1998
- 1998-08-03 JP JP21884898A patent/JP3367642B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000057971A (ja) | 2000-02-25 |
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