JP2002150974A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP2002150974A
JP2002150974A JP2000340477A JP2000340477A JP2002150974A JP 2002150974 A JP2002150974 A JP 2002150974A JP 2000340477 A JP2000340477 A JP 2000340477A JP 2000340477 A JP2000340477 A JP 2000340477A JP 2002150974 A JP2002150974 A JP 2002150974A
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JP
Japan
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magnetic piece
correction
deflection yoke
piece holder
neck
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Application number
JP2000340477A
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English (en)
Inventor
Kazushi Takahashi
一志 高橋
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Hitachi Media Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Media Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミスコンバーゼンス及び画面歪みの補正を容
易にかつ効果的に行うことができる偏向ヨークを提供す
る。 【解決手段】 水平コイル、垂直コイル、コアを保持す
るモールド成形体のネック部1に、補正用磁性片2を保
持した磁性片保持体5を設置し、その磁性片保持体5の
ネック部1と対向する対向壁8のほぼ中央に切欠部9が
設けられ、その切欠部9により補正用磁性片2がネック
部1に接近していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管に設けて使
用する偏向ヨークに係り、特にカラー表示装置にインラ
インあるいはデルタ型に配置された3本の電子銃を有す
るカラー陰極線管と偏向ヨークとを組み合わせたときに
生じるコンバーゼンスずれ(ミスコンバーゼンス)また
は画面歪みの補正手段に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーTV受像機、カラーモニタなどに
使用される3本の電子銃を有するブラウン管と偏向ヨー
クを組み合わせたときに、電子銃の機械的ずれから生じ
る偏向ヨークの磁界のずれなどでミスコンバーゼンス
(色のずれ)が発生する。
【0003】従来より電子銃のローテーションあるいは
偏向ヨークの水平コイルのアンバランスなどで発生する
サイドビームのずれXH内々外々、または画面ラスター
水平台形歪みの補正手段として、偏向ヨークのネック部
の左/右方向にそれぞれ磁性片(鉄片、珪素鋼板、パー
マロイまたはフェライト等の磁性片)を1組以上組み合
わせて設置していた。
【0004】特にディスプレイ管用の偏向ヨークにおい
ては、ミスコンバーゼンスまたは画面ラスター歪みを補
正するための構造の仕様が厳しいことから、殆どの品種
に前記磁性片を取り付けて対応している。
【0005】前記磁性片は、サイドビームのずれ、画面
ラスター水平歪みの吸収のために設けた部品であり、右
側1組または左側1組それぞれ別々、または同時に偏向
ヨークのネック部に取り付けていた。そしてミスコンバ
ーゼンスまたは画面ラスター歪みを補正する際、その補
正量が必要補正量に対して充分でない場合、フェライト
シートを備えたスティック等により再補正を行ってい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように従来は、
ブラウン管と偏向ヨークを組み合わせた場合に起きるX
H内々外々パターンのミスコンバーゼンス、または画面
ラスター水平台形歪みの補正手段として、偏向ヨークの
ネック部の左/右方向にそれぞれ磁性片を配置してい
た。
【0007】そしてこの磁性片は、右側1組または左側
1組を別々に、または同時に偏向ヨークのネック部に取
り付けて調整しており、必要補正量が確保できない場合
はフェライトシートを備えたスティック等により再調整
を行っていた。そのためミスコンバーゼンス、画面歪み
の補正は熟練を要し、不慣れな人では効率よく正確に補
正を行うことができないという問題があった。
【0008】本発明の目的は、前述した従来の欠点を解
消し、ミスコンバーゼンス及び画面歪みの補正を容易か
つ効果的に行うことができる偏向ヨークを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1の手段は、水平コイル、垂直コイル、
コアを保持するモールド成形体のネック部に、補正用磁
性片を保持した磁性片保持体を設置し、その磁性片保持
体の前記ネック部と対向する対向壁のほぼ中央に切欠部
が設けられ、その切欠部により補正用磁性片がネック部
に接近していることを特徴とするものである。
【0010】本発明の第2の手段は前記第1の手段にお
いて、前記磁性片保持体に移動操作を行うための把手が
形成されていることを特徴とするものである。
【0011】本発明の第3の手段は前記第1の手段にお
いて、前記磁性片保持体に、保持されている前記補正用
磁性片を取り出すための取出部が形成されていることを
特徴とするものである。
【0012】本発明の第4の手段は前記第3の手段にお
いて、取出部が磁性片保持体の底部に形成された押し出
し用の穴であることを特徴とするものである。
【0013】請求項1記載の発明(第1の手段)は、切
欠部の形成により補正用磁性片をネック部に接近させる
ことができる。補正用磁性片をネック部に近づけると、
水平偏向磁界が左右アンバランス磁界となる度合いが大
きくなり、ミスコンバーゼンス、画面歪みの補正量が大
きく、効果的な補正が可能で、従来のようにフェライト
シートを備えたスティック等により再調整を行なう必要
がなく、補正作業が容易である。
【0014】請求項2記載の発明(第2の手段)は、磁
性片保持体に移動操作を行うための把手が形成されてい
るから、磁性片保持体の位置調整に便利であり、補正作
業がより簡便である。
【0015】請求項3記載の発明(第3の手段)は、磁
性片保持体に補正用磁性片を取り出すための取出部が形
成されているから、補正用磁性片の交換が可能で、補正
すべき特性の合致した補正用磁性片が設置できる。
【0016】請求項4記載の発明(第4の手段)は、押
し出し用の穴に治具を挿入して補正用磁性片を容易に取
り出すことができ、そのため補正用磁性片の交換作業が
簡便である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図6にブラウン管と偏向ヨークの組
み合わせ時における画面上のミスコンバーゼンスXHB
外々パターンを示す。このミスコンバーゼンスは、電子
銃または偏向ヨークのビーム軌道の左右のアンバランス
によって発生するものである。
【0018】図2は、偏向ヨークにおけるモールド成形
体のネック部に補正用磁性片を配設する途中の状態を示
す図である。前述のように、モールド成形体(偏向ヨー
ク)のネック部1に補正用磁性片2を配設することによ
り、図6のミスコンバーゼンスを補正することができ
る。前記モールド成形体は、図示していないが水平コイ
ル、垂直コイル、コアなどを保持している。補正用磁性
片2としては鉄片、珪素鋼板、パーマロイまたはフェラ
イト等が使用される。
【0019】図3は、補正用磁性片をブラウン管の管軸
(モールド成形体のネック部)に接近させた状態を示す
図である。補正用磁性片2の取り付け位置がブラウン管
の管軸(Y軸)3(モールド成形体のネック部1)に近
ければ、画面上のミスコンバーゼンスXHB外々パター
ンをより多く補正できる。
【0020】この原理を図4で説明する。同図は補正用
磁界がブラウン管の管軸3に近づいた場合の水平偏向磁
界の動きを示す図である。この図に示すように、補正用
磁性片2が図の矢印方向に移動してブラウン管の管軸3
に近づくことにより、水平偏向磁界4が左右アンバラン
ス磁界4’となる度合いが大きくなる。従って、補正用
磁性片2を管軸3に近づけることで、ミスコンバーゼン
スならびに(あるいは)画面歪みの補正量を大きく取る
ことができる。
【0021】図1は、補正用磁性片を磁性片保持体に保
持する様子を示す図である。合成樹脂の成形品よりなる
磁性片保持体5は、直方体の補正用磁性片2を収容、保
持するために補正用磁性片2とほぼ同じ大きさに形成さ
れた凹状の保持部6と、把手7を一体に有している。
【0022】前記保持部6の前記管軸3と対向する対向
壁8の略中央部は対向壁8のない切欠部9となってい
る。切欠部9の長さは管軸3の曲率との関係で決まり、
すなわち図3に示すように磁性片保持体5を管軸3に近
づけたときに管軸3の一部が切欠部9に入り込んで補正
用磁性片2が管軸3に接近するのに十分な長さとなって
いる。この対向壁8は、補正用磁性片2が保持部6から
脱落するのを防止する機能を有している。保持部6の底
部10には、2個所に押し出し用の穴11が形成されて
いる。
【0023】偏向ヨークのネック部1に、補正用磁性片
2を保持した磁性片保持体5を配設する。図5はその様
子を示す図で、ネック部1に向けて延びたガイド溝13
は磁性片保持体5とほぼ同寸の幅を有し、そのガイド溝
13内に磁性片保持体5が移動可能に配置されている。
磁性片保持体5の把手7はガイド溝13から突出してお
り、この把手7を持って磁性片保持体5の位置調整がな
され、補正用磁性片2を必要に応じてネック部1に近づ
けることにより、ミスコンバーゼンス、画面歪みの補正
量を大きくとることができる。
【0024】補正用磁性片2は、それ自体が有する特性
によりミスコンバーゼンス、画面歪みの補正効果が異な
ることから、補正すべき特性に合わせて補正用磁性片2
を個々に選択しなければならない。本実施形態では、押
し出し用の穴11に治具を挿入して容易に補正用磁性片
2を保持部6から取り出し、別のものに交換することが
できる。最終的に選択された補正用磁性片2が保持部6
の底部10に塗布した例えばエポキシ系樹脂などからな
る接着剤12により固着される。補正すべき特性に合っ
た磁性片保持体5を使用することで、ミスコンバーゼン
ス、画面歪みの補正効率が向上できる。
【0025】本実施の形態では、押し出し用の穴11を
利用して磁性片保持体5の交換を行なったが、磁性片保
持体5の一部にスリットや切欠部を形成し、それを利用
して磁性片保持体5を交換することもできる。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、切欠部の形成に
より補正用磁性片をネック部に接近させることができ
る。補正用磁性片をネック部に近づけると、水平偏向磁
界が左右アンバランス磁界となる度合いが大きくなり、
ミスコンバーゼンス、画面歪みの補正量が大きく、効果
的な補正が可能で、従来のようにフェライトシートを備
えたスティック等により再調整を行なう必要がなく、補
正作業が容易である。
【0027】請求項2記載の発明は、磁性片保持体に移
動操作を行うための把手が形成されているから、磁性片
保持体の位置調整に便利であり、補正作業がより簡便で
ある。
【0028】請求項3記載の発明は、磁性片保持体に補
正用磁性片を取り出すための取出部が形成されているか
ら、補正用磁性片の交換が可能で、補正すべき特性の合
致した補正用磁性片が設置できる。
【0029】請求項4記載の発明は、押し出し穴に治具
を挿入して補正用磁性片を容易に取り出すことができ、
補正用磁性片の交換作業が簡便である。
【0030】図7は、本発明の実施形態に係る偏向ヨー
ク(A)と従来の偏向ヨーク(B)のXH補正量を比較
して示す図で、従来の偏向ヨーク(B)はXH補正量が
0.27mmであったが、本発明の実施形態に係る偏向
ヨーク(A)ではXH補正量が0.41mmとなり、効
果的な補正が可能で、フェライトシートを備えたスティ
ック等により再調整を行なう必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る補正用磁性片を磁性片
保持体に保持する様子を説明するための斜視図である。
【図2】偏向ヨークのネック部に補正用磁性片を配設す
る状態を説明するための図である。
【図3】補正用磁性片をブラウン管の管軸に接近させた
状態を示す図である。
【図4】補正用磁界がブラウン管の管軸に近づいた場合
の水平偏向磁界の動きを示す図である。
【図5】磁性片保持体の位置調整を説明するための斜視
図である。
【図6】ブラウン管と偏向ヨークの組み合わせ時におけ
る画面上のミスコンバーゼンスXHB外々パターンを示
す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る偏向ヨークと従来の偏
向ヨークのXH補正量を比較して示す特性図である。
【符号の説明】
1 ネック部 2 補正用磁性片 3 管軸 4 水平偏向磁界 4’左右アンバランス磁界 5 磁性片保持体 6 保持部 7 把手 8 対向壁 9 切欠部 10 底部 11 押し出し用の穴 12 接着剤 13 ガイド溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平コイル、垂直コイル、コアを保持す
    るモールド成形体のネック部に、補正用磁性片を保持し
    た磁性片保持体を設置し、その磁性片保持体の前記ネッ
    ク部と対向する対向壁のほぼ中央に切欠部が設けられ、
    その切欠部により補正用磁性片がネック部に接近配置し
    ていることを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の偏向ヨークにおいて、前
    記磁性片保持体に移動操作するための把手が形成されて
    いることを特徴とする偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の偏向ヨークにおいて、前
    記磁性片保持体に、保持されている前記補正用磁性片を
    取り出すための取出部が形成されていることを特徴とす
    る偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の偏向ヨークにおいて、前
    記取出部が磁性片保持体の底部に形成された押し出し用
    の穴であることを特徴とする偏向ヨーク。
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