JP3367603B2 - 階段手すり - Google Patents
階段手すりInfo
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- JP3367603B2 JP3367603B2 JP27445798A JP27445798A JP3367603B2 JP 3367603 B2 JP3367603 B2 JP 3367603B2 JP 27445798 A JP27445798 A JP 27445798A JP 27445798 A JP27445798 A JP 27445798A JP 3367603 B2 JP3367603 B2 JP 3367603B2
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- stairs
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅等の建物内の階
段の、脇壁に取り付けられる階段用手すりであって、滑
り止め機能を持った、住宅用階段手すりに関する発明で
ある。
段の、脇壁に取り付けられる階段用手すりであって、滑
り止め機能を持った、住宅用階段手すりに関する発明で
ある。
【0002】
【従来の技術】階段手すりの断面形状は、従来からある
丸型手すり、角型手すり等に見られるように、長さ方向
にわたって同形且つ同寸法のものが常識であった。ま
た、階段は住宅の中で転落事故など、重大事故につなが
る最も危険な場所として、特に老人や幼児のいる家庭で
は危険視されていた。また、従来からある手すりでは階
段の昇降の際、手すりを持って登り降りしても、その断
面形状、寸法が長さ方向にわたって同形且つ同寸法のた
め、急いで昇降する際や、大きな荷物を持っての昇降の
際、ちょっとした弾みで手が滑って、危険なことが多々
あった。また従来から、手で握り易い断面形状、寸法等
いろいろ工夫されたものもあるが、断面形状、寸法が手
すりの長さ方向にわたって同一であるため、階段の昇り
降りの時の手掛かりがなく、滑り止め効果としては今一
歩確実性に欠けていた。
丸型手すり、角型手すり等に見られるように、長さ方向
にわたって同形且つ同寸法のものが常識であった。ま
た、階段は住宅の中で転落事故など、重大事故につなが
る最も危険な場所として、特に老人や幼児のいる家庭で
は危険視されていた。また、従来からある手すりでは階
段の昇降の際、手すりを持って登り降りしても、その断
面形状、寸法が長さ方向にわたって同形且つ同寸法のた
め、急いで昇降する際や、大きな荷物を持っての昇降の
際、ちょっとした弾みで手が滑って、危険なことが多々
あった。また従来から、手で握り易い断面形状、寸法等
いろいろ工夫されたものもあるが、断面形状、寸法が手
すりの長さ方向にわたって同一であるため、階段の昇り
降りの時の手掛かりがなく、滑り止め効果としては今一
歩確実性に欠けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以下に述べる
方法により、上記の課題を解決しようとするものであ
る。すなわち、階段を昇降する際、手すりを持つ手が滑
って、階段から転落する危険を防止すること、すなわち
階段用手すりの滑り止めに関するものである。
方法により、上記の課題を解決しようとするものであ
る。すなわち、階段を昇降する際、手すりを持つ手が滑
って、階段から転落する危険を防止すること、すなわち
階段用手すりの滑り止めに関するものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、住宅等の建
物内の階段の脇壁に取り付けられる階段用手すりであっ
て、円錐台形状の短尺ユニット複数個からなり、各短尺
ユニットはそれぞれ円錐台の底面と頂面が接するよう
に、軸方向に連結されることによって、滑り止め効果を
持った階段用手すりを得ようとするものである。さらに
また、各短尺ユニットの大きい方の端部の断面寸法より
も大きい断面寸法を持つフランジをそれら短尺ユニット
の底面に取り付け、フランジ付き短尺ユニットとし、各
フランジ付き短尺ユニットをそれぞれの頂面と底面が同
一の向きになるように軸方向に連結することによって、
滑り止め効果を持ったフランジ付き階段手すりを得るも
のである。すなわち本発明は、上記の如く、円錐台形状
の短尺ユニットによって、手すりに滑り止め機能を付与
するものであり、さらにまた、これら短尺ユニットの底
部にフランジを取り付けることによって、手すりに滑り
止め機能とストッパ−機能を付与し、階段からの転落事
故の危険を未然に防止しようとするものである。
物内の階段の脇壁に取り付けられる階段用手すりであっ
て、円錐台形状の短尺ユニット複数個からなり、各短尺
ユニットはそれぞれ円錐台の底面と頂面が接するよう
に、軸方向に連結されることによって、滑り止め効果を
持った階段用手すりを得ようとするものである。さらに
また、各短尺ユニットの大きい方の端部の断面寸法より
も大きい断面寸法を持つフランジをそれら短尺ユニット
の底面に取り付け、フランジ付き短尺ユニットとし、各
フランジ付き短尺ユニットをそれぞれの頂面と底面が同
一の向きになるように軸方向に連結することによって、
滑り止め効果を持ったフランジ付き階段手すりを得るも
のである。すなわち本発明は、上記の如く、円錐台形状
の短尺ユニットによって、手すりに滑り止め機能を付与
するものであり、さらにまた、これら短尺ユニットの底
部にフランジを取り付けることによって、手すりに滑り
止め機能とストッパ−機能を付与し、階段からの転落事
故の危険を未然に防止しようとするものである。
【0005】本発明による手すりを住宅等の建物内の階段の
脇壁に取り付け施工する際、階段の下方へいくに従っ
て、手すりの断面寸法がだんだんと大きくなるような向
きに取り付け施工する。すなわち、円錐台形状の短尺ユ
ニットを階段上がり口から見て、階段の上方へいくに従
って先細りとなる様な向きに取り付け施工する。
脇壁に取り付け施工する際、階段の下方へいくに従っ
て、手すりの断面寸法がだんだんと大きくなるような向
きに取り付け施工する。すなわち、円錐台形状の短尺ユ
ニットを階段上がり口から見て、階段の上方へいくに従
って先細りとなる様な向きに取り付け施工する。
【0006】上記方法によって、手すりが取り付けられた階
段を上がる際、手すりの断面寸法が階段の下方にいくほ
ど大きくなるので、手すりを握って、その手すりを手前
に引き寄せるようにして、自身の体重をかけても手すり
を握った手が手すりから離れにくく、転落事故を未然に
防止することが可能となる。また、階段を降りる際、手
すりを握ってその手に体重をかけても同様の理由で手が
手すりから離れにくくなり、従って、手が滑りにくく、
転落事故を未然に防止することが可能となる。また、円
錐台形状の各短尺ユニットの長手方向の軸線に対する母
線の勾配の大きさ（Ｔ／Ｌ）は、大きすぎても、また小
さすぎても、その滑り止め効果は半減する。ちょうど良
い勾配寸法は手すりの軸方向の軸線の長さ１メ−トル当
たり、手すりの断面の半径で５ミリメ−トル以上２０ミ
リメ−トル以下（勾配：Ｔ／Ｌ＝５／１０００以上、２
０／１０００以下）である。勾配が小さすぎると勾配そ
のものの滑り止め効果は薄れ、逆に大きすぎると手すり
の断面寸法が大きくなるので、手すりを握りにくくなっ
たり、手がつっかえたりして、かえって危険である。こ
の範囲に入る勾配が実用上、安全上、最も適した手すり
形状寸法となる。
段を上がる際、手すりの断面寸法が階段の下方にいくほ
ど大きくなるので、手すりを握って、その手すりを手前
に引き寄せるようにして、自身の体重をかけても手すり
を握った手が手すりから離れにくく、転落事故を未然に
防止することが可能となる。また、階段を降りる際、手
すりを握ってその手に体重をかけても同様の理由で手が
手すりから離れにくくなり、従って、手が滑りにくく、
転落事故を未然に防止することが可能となる。また、円
錐台形状の各短尺ユニットの長手方向の軸線に対する母
線の勾配の大きさ（Ｔ／Ｌ）は、大きすぎても、また小
さすぎても、その滑り止め効果は半減する。ちょうど良
い勾配寸法は手すりの軸方向の軸線の長さ１メ−トル当
たり、手すりの断面の半径で５ミリメ−トル以上２０ミ
リメ−トル以下（勾配：Ｔ／Ｌ＝５／１０００以上、２
０／１０００以下）である。勾配が小さすぎると勾配そ
のものの滑り止め効果は薄れ、逆に大きすぎると手すり
の断面寸法が大きくなるので、手すりを握りにくくなっ
たり、手がつっかえたりして、かえって危険である。こ
の範囲に入る勾配が実用上、安全上、最も適した手すり
形状寸法となる。
【0007】階段手すりは通常その長さは約３〜５メ−トル
ほどあり、４メ−トル程度のものが多い。また、前述の
如く、滑り止め効果を十分に発揮する円錐台の勾配は５
／１０００〜２０／１０００であり、例えば４メ−トル
手すりの場合、両端面の直径の寸法の差は、４０〜１６
０ミリメ−トル必要となる。すなわち、４メ−トル手す
りの両端面の直径の差は少なくとも４０ミリメ−トル以
上でないと、滑り止め効果が発揮されず、また、大きく
ても１６０ミリメ−トル以下でないと、勾配が大きすぎ
て、階段昇降の際手がつっかえたりして、かえって危険
である。一方、手で握り易い手すりの直径は３０〜６０
ミリメ−トルであり、この範囲では、４メ−トル手すり
において、両端面の直径の寸法差は最大でも３０ミリメ
−トルしか確保することができない。すなわち、この範
囲で、手すりの両端の、直径の寸法差４０〜１６０ミリ
メ−トルを確保することは不可能となる。また、手すり
の長さを５メ−トルとした場合、滑り止め効果を発揮す
るには両端面の直径の寸法差は５０〜２００ミリメ−ト
ル必要となり、さらにまた、手すり長さを３メ−トルと
した場合も、両端面の直径の寸法差は３０〜１２０ミリ
メ−トル必要となる。いずれの場合も、長さ約３〜５メ
−トルの手すりを１個の円錐台に加工したもので、手で
握り易い直径の３０〜６０ミリメ−トルの範囲では、滑
り止めに必要とする円錐台の勾配が確保されず、実用に
供することは難しい。そこで、手すりを複数個の短尺ユ
ニットに分割し、それぞれの短尺ユニットをその軸方向
の軸線の長さ１メ−トル当たり、５〜２０ミリメ−トル
の勾配（Ｔ／Ｌ）が付くような円錐台形状に加工する。
続いてそれら短尺ユニットを円錐台の頂面と底面が接す
る様に、軸方向に連結し、１本の長尺手すりとする。
ほどあり、４メ−トル程度のものが多い。また、前述の
如く、滑り止め効果を十分に発揮する円錐台の勾配は５
／１０００〜２０／１０００であり、例えば４メ−トル
手すりの場合、両端面の直径の寸法の差は、４０〜１６
０ミリメ−トル必要となる。すなわち、４メ−トル手す
りの両端面の直径の差は少なくとも４０ミリメ−トル以
上でないと、滑り止め効果が発揮されず、また、大きく
ても１６０ミリメ−トル以下でないと、勾配が大きすぎ
て、階段昇降の際手がつっかえたりして、かえって危険
である。一方、手で握り易い手すりの直径は３０〜６０
ミリメ−トルであり、この範囲では、４メ−トル手すり
において、両端面の直径の寸法差は最大でも３０ミリメ
−トルしか確保することができない。すなわち、この範
囲で、手すりの両端の、直径の寸法差４０〜１６０ミリ
メ−トルを確保することは不可能となる。また、手すり
の長さを５メ−トルとした場合、滑り止め効果を発揮す
るには両端面の直径の寸法差は５０〜２００ミリメ−ト
ル必要となり、さらにまた、手すり長さを３メ−トルと
した場合も、両端面の直径の寸法差は３０〜１２０ミリ
メ−トル必要となる。いずれの場合も、長さ約３〜５メ
−トルの手すりを１個の円錐台に加工したもので、手で
握り易い直径の３０〜６０ミリメ−トルの範囲では、滑
り止めに必要とする円錐台の勾配が確保されず、実用に
供することは難しい。そこで、手すりを複数個の短尺ユ
ニットに分割し、それぞれの短尺ユニットをその軸方向
の軸線の長さ１メ−トル当たり、５〜２０ミリメ−トル
の勾配（Ｔ／Ｌ）が付くような円錐台形状に加工する。
続いてそれら短尺ユニットを円錐台の頂面と底面が接す
る様に、軸方向に連結し、１本の長尺手すりとする。
【0008】また、滑り止め効果を発揮するためのもう一つ
の方法として、短尺ユニットの底面にフランジを付属さ
せる方法がある。すなわち、それぞれの短尺ユニットの
円錐台の底面の断面寸法よりも、大きい断面寸法を持
つ、フランジをそれら短尺ユニットの底面に取り付け、
フランジ付き短尺ユニットとし、各短尺ユニットを同一
の向き、すなわち、短尺ユニットの頂面、底面がそれぞ
れ同じ向きになるように、軸方向に連結し、滑り止め機
能を有した１本の長尺手すりとすることができる。この
ように、フランジは別に作り、短尺ユニットに後から取
り付けても良いし、また、フランジと短尺ユニットを一
体化して１本の材料から削り出しても良い。この様に、
短尺ユニットの底面にフランジを付属させることによっ
て、手すりに一定のピッチで凸部（６）が形成され、階
段を昇る際、自身の体重を支える手掛かりとすることが
できる。また、階段を降りる際の手のストッパ−とな
る。このフランジの凸部（６）は少なくとも３ミリメ−
トル以上でないとその機能を十分に発揮しない。１０ミ
リメ−トル程度あれば十分である。
の方法として、短尺ユニットの底面にフランジを付属さ
せる方法がある。すなわち、それぞれの短尺ユニットの
円錐台の底面の断面寸法よりも、大きい断面寸法を持
つ、フランジをそれら短尺ユニットの底面に取り付け、
フランジ付き短尺ユニットとし、各短尺ユニットを同一
の向き、すなわち、短尺ユニットの頂面、底面がそれぞ
れ同じ向きになるように、軸方向に連結し、滑り止め機
能を有した１本の長尺手すりとすることができる。この
ように、フランジは別に作り、短尺ユニットに後から取
り付けても良いし、また、フランジと短尺ユニットを一
体化して１本の材料から削り出しても良い。この様に、
短尺ユニットの底面にフランジを付属させることによっ
て、手すりに一定のピッチで凸部（６）が形成され、階
段を昇る際、自身の体重を支える手掛かりとすることが
できる。また、階段を降りる際の手のストッパ−とな
る。このフランジの凸部（６）は少なくとも３ミリメ−
トル以上でないとその機能を十分に発揮しない。１０ミ
リメ−トル程度あれば十分である。
【0009】また、このフランジは階段の踏板の一段分に相
当する手すりの長さ毎のピッチで取り付けらることが望
ましい。階段昇降の際、踏板の一段毎に、手すりに取り
付けられたフランジを手掛かりとして、また、手が滑り
かけた時の手のストッパ−として、このフランジを頼り
に昇り降りするので、踏板のピッチとフランジのピッチ
は、一致していることが望ましい。また、近年住生活の
アメニティ−が追求される風潮のなかで、昇降時に勾配
の緩やかな階段が求められており、そのために、階段の
踏板の幅は、だんだんと広いものが好まれる傾向が強く
なってきている。望ましい踏板の幅、すなわち、踏面寸
法はおよそ、２００ミリメ−トル以上、３００ミリメ−
トル以下である。２００ミリメ−トル以下では、勾配の
急な階段となり、大変危険である。また、３００ミリメ
−トル以上では、階段の平面積が大きくなりすぎて、非
常に坪単価の高い住宅となる。それで、通常は約２００
ミリメ−トル〜３００ミリメ−トルの範囲の幅寸法の踏
板の階段が望ましい。すなわち、階段の踏面寸法は２０
０以上〜３００ミリメ−トル以下がちょうど良い寸法で
ある。一方、蹴上寸法は１５０以上〜２００ミリメ−ト
ル以下が望ましい。そこで、この踏面寸法、蹴上寸法の
範囲に相当する階段１段分の手すりの長さは、およそ、
２５０ミリメ−トル〜３６０ミリメ−トルとなる。それ
ゆえ、この寸法毎のピッチでフランジを取り付け固定す
ることが望ましい。
当する手すりの長さ毎のピッチで取り付けらることが望
ましい。階段昇降の際、踏板の一段毎に、手すりに取り
付けられたフランジを手掛かりとして、また、手が滑り
かけた時の手のストッパ−として、このフランジを頼り
に昇り降りするので、踏板のピッチとフランジのピッチ
は、一致していることが望ましい。また、近年住生活の
アメニティ−が追求される風潮のなかで、昇降時に勾配
の緩やかな階段が求められており、そのために、階段の
踏板の幅は、だんだんと広いものが好まれる傾向が強く
なってきている。望ましい踏板の幅、すなわち、踏面寸
法はおよそ、２００ミリメ−トル以上、３００ミリメ−
トル以下である。２００ミリメ−トル以下では、勾配の
急な階段となり、大変危険である。また、３００ミリメ
−トル以上では、階段の平面積が大きくなりすぎて、非
常に坪単価の高い住宅となる。それで、通常は約２００
ミリメ−トル〜３００ミリメ−トルの範囲の幅寸法の踏
板の階段が望ましい。すなわち、階段の踏面寸法は２０
０以上〜３００ミリメ−トル以下がちょうど良い寸法で
ある。一方、蹴上寸法は１５０以上〜２００ミリメ−ト
ル以下が望ましい。そこで、この踏面寸法、蹴上寸法の
範囲に相当する階段１段分の手すりの長さは、およそ、
２５０ミリメ−トル〜３６０ミリメ−トルとなる。それ
ゆえ、この寸法毎のピッチでフランジを取り付け固定す
ることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以上のような、滑り止め効果を持
った階段手すりを製造し、実際の階段に取り付けて、使
用する際の詳細を、以下に具体的に述べる。短尺ユニッ
トの長さは、長すぎると前述の如く、滑り止め効果が発
現可能なほどの勾配が付けられないし、また、短すぎる
と短尺ユニットの連結部が多くなりすぎて、手すり自体
の強度が問題となる。ちょうど良い寸法は、およそ、２
００〜１２００ミリメ−トル程度である。また、手で握
り易くちょうど良い手すりの直径は、約３０〜６０ミリ
メ−トルである。一例として、長さ６００ミリメ−トル
で、頂面の直径３０ミリメ−トル、底面の直径４５ミリ
メ−トルの短尺ユニットの場合、円錐台の軸線に対する
母線の勾配は７．５／６００、すなわち、１２．５／１
０００であり、滑り止めの効果を十分に発現する勾配の
範囲である５／１０００〜２０／１０００の真ん中に入
り、ちょうど良い寸法となる。これと同じ寸法の短尺ユ
ニットを８個用意し、それぞれの頂面と底面が接する様
に、軸方向に連結して、４．８メ−トル長さの長尺手す
りを完成した。この時の連結方法は、強度が維持出来れ
ばどのような方法でも良いが、インサ−トボルト、ナッ
トで連結すると、比較的簡単にまた、精度良く、丈夫な
連結が可能である。次に、この手すりを住宅の階段の脇
壁に取り付ける際、短尺ユニットの底面すなわち、手す
りの太い方の端部が、階段の下方へ向く方向に取り付け
ることが重要となる。この方向に取り付けることによっ
て、はじめて、滑り止め効果が発揮できるのである。
った階段手すりを製造し、実際の階段に取り付けて、使
用する際の詳細を、以下に具体的に述べる。短尺ユニッ
トの長さは、長すぎると前述の如く、滑り止め効果が発
現可能なほどの勾配が付けられないし、また、短すぎる
と短尺ユニットの連結部が多くなりすぎて、手すり自体
の強度が問題となる。ちょうど良い寸法は、およそ、２
００〜１２００ミリメ−トル程度である。また、手で握
り易くちょうど良い手すりの直径は、約３０〜６０ミリ
メ−トルである。一例として、長さ６００ミリメ−トル
で、頂面の直径３０ミリメ−トル、底面の直径４５ミリ
メ−トルの短尺ユニットの場合、円錐台の軸線に対する
母線の勾配は７．５／６００、すなわち、１２．５／１
０００であり、滑り止めの効果を十分に発現する勾配の
範囲である５／１０００〜２０／１０００の真ん中に入
り、ちょうど良い寸法となる。これと同じ寸法の短尺ユ
ニットを８個用意し、それぞれの頂面と底面が接する様
に、軸方向に連結して、４．８メ−トル長さの長尺手す
りを完成した。この時の連結方法は、強度が維持出来れ
ばどのような方法でも良いが、インサ−トボルト、ナッ
トで連結すると、比較的簡単にまた、精度良く、丈夫な
連結が可能である。次に、この手すりを住宅の階段の脇
壁に取り付ける際、短尺ユニットの底面すなわち、手す
りの太い方の端部が、階段の下方へ向く方向に取り付け
ることが重要となる。この方向に取り付けることによっ
て、はじめて、滑り止め効果が発揮できるのである。
【0011】次に、滑り止め効果を発揮するもう一つの方法
として、各短尺ユニットの底面にフランジを取り付ける
方法がある。このフランジは円板形状をしており、この
フランジの直径は短尺ユニットの底面の直径より少なく
とも６ミリメ−トル以上大きいことが必要である。すな
わち、短尺ユニットの底面に対して、すくなくとも、３
ミリメ−トル以上の凸部がないと手のストッパ−として
の機能を十分に発揮しえない。望ましくは５ミリメ−ト
ル以上あれば良く、１０ミリメ−トル程度あれば十分で
ある。またフランジの厚みは長期間の使用に耐える程度
に頑丈であれば良く、通常は、１０〜３０ミリメ−トル
あれば良い。一例として、直径６５ミリメ−トル、厚み
１５ミリメ−トルのフランジを１６個作成した。また、
長さ２８５ミリメ−トルで、頂面の直径３５ミリメ−ト
ル、底面の直径４５ミリメ−トルの短尺ユニットを１６
個作成し、その底面にフランジを取り付け固定し、１６
個のフランジ付き短尺ユニットを得た。取り付け方法は
接着剤併用で、釘、木ねじ等で固着すれば良い。このよ
うに、フランジは短尺ユニットの底面にあとから取り付
けても良いし、短尺ユニットと一体に削り出しても良
い。続いて、これらのフランジ付き短尺ユニットを同じ
向き、すなわち、フランジと隣接短尺ユニットの頂面が
接する様にインサ−トボルト、ナットで連結し、フラン
ジの取り付け間隔が３００ミリメ−トルである長さ４．
８メ−トルのフランジ付き長尺手すりを完成した。
として、各短尺ユニットの底面にフランジを取り付ける
方法がある。このフランジは円板形状をしており、この
フランジの直径は短尺ユニットの底面の直径より少なく
とも６ミリメ−トル以上大きいことが必要である。すな
わち、短尺ユニットの底面に対して、すくなくとも、３
ミリメ−トル以上の凸部がないと手のストッパ−として
の機能を十分に発揮しえない。望ましくは５ミリメ−ト
ル以上あれば良く、１０ミリメ−トル程度あれば十分で
ある。またフランジの厚みは長期間の使用に耐える程度
に頑丈であれば良く、通常は、１０〜３０ミリメ−トル
あれば良い。一例として、直径６５ミリメ−トル、厚み
１５ミリメ−トルのフランジを１６個作成した。また、
長さ２８５ミリメ−トルで、頂面の直径３５ミリメ−ト
ル、底面の直径４５ミリメ−トルの短尺ユニットを１６
個作成し、その底面にフランジを取り付け固定し、１６
個のフランジ付き短尺ユニットを得た。取り付け方法は
接着剤併用で、釘、木ねじ等で固着すれば良い。このよ
うに、フランジは短尺ユニットの底面にあとから取り付
けても良いし、短尺ユニットと一体に削り出しても良
い。続いて、これらのフランジ付き短尺ユニットを同じ
向き、すなわち、フランジと隣接短尺ユニットの頂面が
接する様にインサ−トボルト、ナットで連結し、フラン
ジの取り付け間隔が３００ミリメ−トルである長さ４．
８メ−トルのフランジ付き長尺手すりを完成した。
【0012】
【作用】階段を昇降する際、円錐台形状を持つ短尺ユニ
ット（１）の軸線に対する母線の勾配（Ｔ／Ｌ）によっ
て、手が滑るのを防止し、さらに、一定ピッチで設置さ
れたフランジの凸部（６）は、それを手掛かりとして、
自身の体重を支えることが出来、且つ、手が滑った時の
ストッパ−として働くので、滑り止め効果と手のストッ
パ−効果を持った階段手すりを得ることができる。すな
わち、手すりを構成する短尺ユニットの軸線に対する母
線の勾配（Ｔ／Ｌ）による滑り止め効果は円錐台形状の
短尺ユニットの断面寸法の大きい方の端部すなわち、底
面を階段の降りる方向に向けて取り付け施工された状態
で発揮される。すなわち、階段の下方へいくに従って、
手すりの断面寸法がだんだんと大きくなるので、手すり
を握って、その手すりを手前に引き寄せるようにして、
自身の体重をかけても、手すりを握った手が手すりから
離れにくく、転落事故を未然に防止することが可能とな
る。また、階段を降りる際、手すりを握ってその手に体
重をかけても同様の理由で、手が手すりから離れにくく
なり、従って、手が滑りにくく、転落事故を未然に防止
することが可能となる。
ット（１）の軸線に対する母線の勾配（Ｔ／Ｌ）によっ
て、手が滑るのを防止し、さらに、一定ピッチで設置さ
れたフランジの凸部（６）は、それを手掛かりとして、
自身の体重を支えることが出来、且つ、手が滑った時の
ストッパ−として働くので、滑り止め効果と手のストッ
パ−効果を持った階段手すりを得ることができる。すな
わち、手すりを構成する短尺ユニットの軸線に対する母
線の勾配（Ｔ／Ｌ）による滑り止め効果は円錐台形状の
短尺ユニットの断面寸法の大きい方の端部すなわち、底
面を階段の降りる方向に向けて取り付け施工された状態
で発揮される。すなわち、階段の下方へいくに従って、
手すりの断面寸法がだんだんと大きくなるので、手すり
を握って、その手すりを手前に引き寄せるようにして、
自身の体重をかけても、手すりを握った手が手すりから
離れにくく、転落事故を未然に防止することが可能とな
る。また、階段を降りる際、手すりを握ってその手に体
重をかけても同様の理由で、手が手すりから離れにくく
なり、従って、手が滑りにくく、転落事故を未然に防止
することが可能となる。
【0013】
【発明の効果】住宅等の建物内の脇壁に取り付けられる
階段用手すりにおいて、円錐台形状の短尺ユニットまた
はフランジ付き短尺ユニットで構成された本発明の階段
手すりは、各短尺ユニットの断面寸法の大きい方の端部
すなわち底面を、階段の降りる方向に向けて取り付け施
工する。この向きに取り付け施工することによって、手
すりの長手方向に下方へいくに従ってだんだんと手すり
の断面寸法が大きくなり、このことによって、手すりを
握る手に自身の体重をかけても手すりを握った手が手す
りから離れにくく、従って、手が滑るのを防止する効果
がある。また、階段一段分に相当する手すり長さの間隔
で取り付けられたフランジの凸部は、階段昇降時の手掛
かり及び手のストッパ−としての効果を発揮する。
階段用手すりにおいて、円錐台形状の短尺ユニットまた
はフランジ付き短尺ユニットで構成された本発明の階段
手すりは、各短尺ユニットの断面寸法の大きい方の端部
すなわち底面を、階段の降りる方向に向けて取り付け施
工する。この向きに取り付け施工することによって、手
すりの長手方向に下方へいくに従ってだんだんと手すり
の断面寸法が大きくなり、このことによって、手すりを
握る手に自身の体重をかけても手すりを握った手が手す
りから離れにくく、従って、手が滑るのを防止する効果
がある。また、階段一段分に相当する手すり長さの間隔
で取り付けられたフランジの凸部は、階段昇降時の手掛
かり及び手のストッパ−としての効果を発揮する。
【図１】短尺ユニットの斜視図
【図２】各短尺ユニットが連結された状態を示す側面図
【図３】フランジの斜視図
【図４】フランジ付き短尺ユニットを示す斜視図
【図５】各フランジ付き短尺ユニットが連結された状態
を示す側面図
を示す側面図
１ 短尺ユニット
１ａ 短尺ユニットの底面
１ｂ 短尺ユニットの頂面
１ｃ 短尺ユニットの母線
１ｄ 短尺ユニットの軸線
Ｌ 短尺ユニットの軸線の長さ
Ｔ 短尺ユニットの頂面と底面の半径の差
２ 長尺手すり
３ フランジ
４ フランジ付き短尺ユニット
５ フランジ付き長尺手すり
６ フランジの凸部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
E04F 11/18
Claims (4)
- 【請求項１】 住宅等の建物内の階段の脇壁に取り付け
られる階段用手すりであって、複数個の円錐台形状の短
尺ユニットと、該短尺ユニットの底部に設けられた複数
個のフランジからなり、相互に隣接する短尺ユニットど
うしの頂面とフランジが接するように円錐台の勾配を同
じ向きにして軸方向に連結されていることを特徴とする
階段手すり。 - 【請求項２】 前記、フランジが階段の踏板の一段分に
相当する手すりの長さ毎のピッチで取り付けられている
ことを特徴とする請求項１に記載の階段手すり。 - 【請求項３】 各短尺ユニットの長手方向の軸線に対す
る母線の勾配が、軸線の長さ１メ−トル当たり、５ミリ
メ−トル以上、２０ミリメ−トル以下であり、各短尺ユ
ニットの長さが２５０ミリメ−トル以上、３６０ミリメ
−トル以下であることを特徴とする請求項１又は２に記
載の階段手すり。 - 【請求項４】 前記階段手すりを階段の脇壁に取り付け
施工するに当たり、前記円錐台形状の短尺ユニットを階
段の上方へいくに従って先細りとなるような方向に向け
て取り付けられたことを特徴とする請求項１〜３のいず
れかに記載の階段手すり。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27445798A JP3367603B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 階段手すり |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27445798A JP3367603B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 階段手すり |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000104386A JP2000104386A (ja) | 2000-04-11 |
| JP3367603B2 true JP3367603B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=17541962
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27445798A Expired - Fee Related JP3367603B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 階段手すり |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3367603B2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3001698U (ja) | 1994-02-23 | 1994-09-06 | 株式会社アイシーワークス | 手 摺 |
-
1998
- 1998-09-29 JP JP27445798A patent/JP3367603B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3001698U (ja) | 1994-02-23 | 1994-09-06 | 株式会社アイシーワークス | 手 摺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000104386A (ja) | 2000-04-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |