JP3367408B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3367408B2 JP35822897A JP35822897A JP3367408B2 JP 3367408 B2 JP3367408 B2 JP 3367408B2 JP 35822897 A JP35822897 A JP 35822897A JP 35822897 A JP35822897 A JP 35822897A JP 3367408 B2 JP3367408 B2 JP 3367408B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置で
あって、特に空調ケース内を内気用通路と外気用通路と
に仕切り、内気用通路を流れる内気を乗員足元に送風す
るとともに、外気用通路に流れる外気を車両窓ガラスの
内面に向かって送風する2層モードを切換設定すること
で、暖房能力の向上と防曇性の確保とを両立するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、上述のような2層モードが
設定可能な車両用空調装置として、先に特願平9−27
6070号を出願した。この先願装置では、図6に示す
ように空調ケース110において、エバポレータ100
の空気下流側の空気通路を2つの内気用通路200、外
気用通路300とに仕切る構造として、上下方向に並ん
だ2枚の板状のエアミックスドア101、102を用い
ている。
【0003】具体的には、図4に示すようにエアミック
スドア101、102とは、エバポレータ100とヒー
タコア103との間に配置されており、上記エアミック
ドア101、102が最大暖房開度となると、エバポレ
ータ100の空気下流側の空気通路が2つの仕切られ、
上下方向に並んだ上記内気用通路200と上記外気用通
路300とが構成される。これにより、上記2層モード
が設定できる。
【0004】そして、上記エバポレータでは空気中の水
分が凝縮した凝縮水が発生するのであるが、下方に位置
する内気用通路200に対応するエバポレータ100の
下方部分100aにて発生した凝縮水は、図中矢印Aで
示すように風圧によって図4中104で示す凝縮水排出
孔から車室外に排出される。一方、上方に位置する外気
用通路300に対応するエバポレータ100の上方部分
100bにて発生した凝縮水は、風圧によって図中矢印
Bで示すようにエアミックスドア102の先端部とエバ
ポレータ100との間から下方に流れ落ち、上記凝縮水
排出孔104から車室外に排出される。
【0005】これにより、空調ケース110内を上下に
2つの通路200、300を仕切ったときにでは、凝縮
水を1つの凝縮水排出孔104から良好に排出できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そして、本発明者は、
上述のような2層ユニットをさらに試作検討し、上記内
気用通路200と外気用通路300とが水平方向に並ぶ
ように配置して見た。すると、上記先願装置のように仕
切り部材となるエアミックスドア102先端部とエバポ
レータ100との隙間から凝縮水が流れこむといった現
象が生じない。このため、2つの通路それぞれに凝縮水
排出孔を設ける必要がある。
【0007】しかし、このように凝縮水排出孔を2つの
設けることは、車両組付上不利となる。つまり、凝縮水
排出孔には、ゴムパイプ等がはめ込まれており、凝縮水
を車室内から車室外まで導くようにしている。従って、
2つの凝縮水排出孔それぞれにゴムパイプをはめ込む
と、車両組付時の作業性が困難となる。本発明は上記点
に鑑みてなされたもので、上記2層モードが設定可能な
車両用空調装置において、1つの凝縮水排水孔によって
2つの通路に流れこむ凝縮水を確実に排出できる車両用
空調装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1ない
し請求項記載の発明によれば、空調ケース(1)内が
仕切り板(2)により略水平方向に並んだ内気用通路
(3)と外気用通路(4)とに仕切られており、前記空
調ケース(1)内で前記内気用通路(3)と前記外気用
通路(4)とを流れる全ての空気が通過して冷却する冷
却用熱交換器(5)が配置され、前記空調ケース(1)
内で、前記冷却用熱交換器(5)の下方部位は、前記仕
切り板(2)により前記内気用通路(3)側に位置する
前記冷却用熱交換器(5)で発生した凝縮水を前記冷却
用熱交換器(5)の下方部位に導く第1凝縮水路(20
a)と、前記外気用通路(4)側に位置する前記冷却用
熱交換器(5)で発生した凝縮水を前記冷却用熱交換器
(5)の下方部位に導く第2凝縮水路(20b)とに仕
切られており、前記第1凝縮水路(20a)は、前記凝
縮水が前記冷却用熱交換器(5)の下方部位から滴下し
て流れ込むとともに、前記冷却用熱交換器(5)の空気
下流側直後における前記内気用通路(3)と連通してお
り、前記第2凝縮水路(20b)は、前記凝縮水が前記
冷却用熱交換器(5)の下方部位から滴下して流れ込む
とともに、前記冷却用熱交換器(5)の空気下流側直後
における前記外気用通路(4)と連通しており、前記空
調ケース(1)のうち前記冷却用熱交換器(5)の下方
部位で、前記第1凝縮水路(20a)と戦記第2凝縮水
路(20b)とを連通する連通路(30)を設けたこと
を特徴としている。
【0009】これにより、第1凝縮水路と第2凝縮水路
とが連通路により連通しているため、第1凝縮水路を流
れた凝縮水と第2凝縮水路を流れた凝縮水とが合流され
る。このため、冷却用熱交換器にて発生する凝縮水全て
を1つの凝縮用排水孔から空調ケース外部に排出でき
る。そして、本発明では、第1凝縮水路は、凝縮水が冷
却用熱交換器の下方部位から滴下して流れ込むととも
に、冷却用熱交換器の空気下流側直後における内気用通
路と連通しており、第2凝縮水路は、凝縮水が冷却用熱
交換器の下方部位から滴下して流れ込むとともに、冷却
用熱交換器の空気下流側直後における外気用通路と連通
しているため、冷却用熱交換器の下方部材で発生する凝
縮水や、風圧によって冷却用熱交換器の空気下流側に押
し流された凝縮水までも、確実に第1、第2凝縮水路に
案内できる。
【0010】そして、このような構成である場合、本発
明では、第1凝縮水路と冷却用熱交換器の空気下流側直
後における内気用通路との連通部分、および第2凝縮水
路と冷却用熱交換器の空気下流側直後における外気用通
路との連通部分、および上記連通路とが全て連通してい
ることになる。これにより、内気と外気とが混合され
て、内気と外気の分離性が悪化するという問題が生じ
る。
【0011】そこで、本発明では、先ず空調ケース内で
冷却用熱交換器の下方部位は、仕切り板により第1凝縮
水路と、第2凝縮水路(20b)とに仕切るようにし
た。これにより、内気と外気との分離性を向上できる。
さらには、本発明では、空調ケースを流れる空気は全て
冷却用熱交換器を通過するため、冷却用熱交換器の下方
部位が、空気がよどむ領域(空気の流れがほとんど発生
しない領域)であるという点に着目した。つまり、本発
明はこのような着目により、このよどむ領域に連通路を
設けたため、内気と外気との分離性を格段に向上でき
る。
【0012】また、請求項2記載の発明では、連通路
は、冷却用熱交換器(5)の下方部位のうち最も空気上
流側に設けられていることを特徴としている。これによ
り、連通路は、冷却用熱交換器の下方部位のうち最も空
気上流側は最も空気がよどむ領域であるため、内気と外
気との分離性をより一層向上できる。また、請求項3記
載の発明では、空調ケース(1)の下方部位に設けら
れ、凝縮水をこの空調ケース(1)外部に排出するため
の1つの凝縮水排出孔(22)を有し、凝縮水排出孔
(22)は、空調ケース(1)のうち前記内気用通路
(3)もしくは外気用通路(4)側のいずれか一方に設
けられており、冷却用熱交換器(5)の下方部位におけ
る空調ケース(1)の下面のうち、内気用通路(3)と
外気用通路(4)側のうち他方の部位は、連通路(3
0)に向かって下方に傾斜していることを特徴としてい
る。
【0013】ところで、凝縮水は空調ケースの外部に排
出されるが、通常空調ケースに設けられた凝縮水排出孔
にはパイプ状の部材が取り付けられて、この部材を通じ
て最終的には車室外に排出される。そして、上記部材の
設置位置は、車両によって決まっているため、車両用空
調装置の車両搭載上、上記凝縮排出孔は、上記部材が取
り付けつけ易い配置に設ける必要がある。
【0014】このため、請求項3記載の発明ように 凝
縮水排出孔が、空調ケース(1)のうち前記内気用通路
もしくは外気用通路側のいずれか一方に設けられること
がある。そして、請求項3記載の発明では、このような
場合に冷却用熱交換器の下方部位における空調ケースの
下面のうち、内気用通路と外気用通路側のうち他方の部
位は連通路に向かって下方に傾斜しているため、他方の
通路において冷却用熱交換器で発生する凝縮水を自然と
連通路に向かってスムーズに流れ落ち、凝縮水排出孔か
ら空調ケース外部に排出することができる。
【0015】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1には、本例の車両用空調装置の
クーリングユニット50を模式的に表した車両搭載図で
ある。車両用空調装置は、車室内への空気流路をなす空
調ケース1を有する。空調ケース1は、ポリプロピレン
等の樹脂材にてダクト状に形成されている。空調ケース
1内は、ポリプロピレン等の樹脂材にて形成された仕切
り板2によって、略水平方向で車両前後方向に並んだ内
気用通路3と外気用通路4とに仕切られている。つま
り、上記仕切り板2には、車両幅方向に延びて、垂直に
起立している。
【0017】空調ケース2内には、図示しない冷凍サイ
クルの蒸発器(冷却用熱交換器)であるエバポレータ5
が内気用通路3と外気用通路4とに跨がるようにして収
納配置されている。つまり、このエバポレータ5が収納
される部位は、仕切り板2が設けられていない。エバポ
レータ5は、通過する空気を冷却するものであって、一
対の椀状のプレート(アルミニウム製、図示しない)を
最中状に合わせて内部に冷媒流路を構成し、これをチュ
ーブとし、このチューブとコルゲートフィン(図示しな
い)とを交互に積層した、いわゆる積層型の蒸発器であ
る。
【0018】空調ケース2のうちエバポレータ5の空気
上流側には、内外気送風ユニット(図示しない)が配置
されており、この内外気送風ユニット内には空調ケース
2内に車室内へ向かう空気流を発生する送風機が収納配
置されている。また、内外気送風ユニットには、図示し
ない内外気切換ドアが設けられており、この内気内外気
切換ドアの切換によって内外気モードとして、全内気モ
ード、全外気モード、および2層モードが設定可能とな
っている。
【0019】ここで、全内気モードとは、上記内気用通
路3と上記外気用通路4との双方に内気を導入するモー
ドであり、全外気モードとは上記内気用通路3と上記外
気用通路4との双方に外気を導入するモードである。ま
た、2層モードは、上記内気用通路3に内気のみを導入
し、上記外気用通路4に外気のみを導入するモードであ
る。
【0020】空調ケース2のうち上記エバポレータ5の
空気下流側は、図示しないヒータユニットが配置されて
いる。これら内外気送風ユニット、クーリングユニッ
ト、ヒータユニットとは、車両幅方向に並ぶように配置
されている。ヒータユニット内には、周知の暖房用熱交
換器でエンジン冷却水を熱源とするヒータコア(図示し
ない)が配置されており、さらに上記エバポレータ5と
上記ヒータコアとの間には、空気の温度を調整するため
の温度調整部材である板状のエアミックスドアが配置さ
れている。なお、このエアミックスドアは、一本のシャ
フトに対して一体に回動する2枚の板部材を有し、これ
ら2枚の板部材の間に上記仕切り板2が入り込むように
設置されている。
【0021】上記ヒータユニットのうち上記ヒータコア
の空気下流側は、車室内の吹出口(フェイス吹出口、フ
ット吹出口6、デフロスタ吹出口7)に空気を送風する
ための吹出口開口部(図示しない)が形成されている。
ここで、上記フェイス吹出口は乗員の上半身に向けて空
調風を送風するためのものであり、フット吹出口6は乗
員の下半身に向けて空調風を送風するためのものであ
り、デフロスタ吹出口7は、車両窓ガラスの内面に向か
って空調風を送風するためのものである。
【0022】そして、図1に示すようにフット吹出口6
は内気用通路3と連通しており、デフロスタ吹出口7は
外気用通路4と連通している。これにより、本例では上
記内外気モードを2層モードとすることで、比較的高温
な内気のみをフット吹出口6に送風するとともに、低湿
な外気のみをデフロスタ吹出口7に送風できるため、暖
房能力の向上と防曇性の確保を両立できる。
【0023】次に本発明の要部について図2〜図4を用
いて説明する。図2は図1のA─A断面図である。図3
は図1を紙面と平行に切った模式的な断面図である。な
お、図3には点線にてエバポレータ5の外形線が示され
ており、エバポレータ5の下方部位を透視した図が示さ
れている。図4は図3のB−B断面図であるが、図3中
下方(エバポレータ5の空気上流側)の仕切り板2(以
下、2aとする)が点線で示されている。
【0024】本例のクーリングユニット50は、上述し
たように空調ケース1を有するのであるが、具体的なケ
ース構造は以下のようなものである。クーリングユニッ
ト5は、上ケース1aと下ケース1bとからなる。図2
には、点線Xでこの分割面(結合面)が示されている。
つまり、本例のクーリングユニット5は、上ケース1a
と下ケース1bとが最中状に組み合わさることで、内部
に空気流路が形成される。また、これら上ケース1a、
下ケース1bには、上記仕切り板2が一体成形されてお
り、それぞれの仕切り板2が組み合わされることで、ク
ーリングユニット50内が、2つの通路3、4に仕切ら
れるようになっている。なお、以下、上ケース1aに一
体成形された仕切り板2を仕切り板2dとし、下ケース
1bに一体成形された仕切り板2を仕切り板2cとす
る。
【0025】上記エバポレータ5は、上ケース1aと下
ケース1bとに上下方向から挟み込まれるようにして保
持されている。エバポレータ5は、図1に示すように空
調ケース1内で内気用通路3と外気用通路4とに、これ
ら通路3、4を流れる全ての空気が通過して冷却するよ
うに配置されている。つまり、図2に示すようにエバポ
レータ5の空気上流側では、空調ケース1がエバポレー
タ5の全周部と密着して囲うようにしてあるため、空気
が全てエバポレータ5内を通過する。また、エバポレー
タ5と空調ケース1との間には、隙間ができないように
ウレタンフォーム等のシール材が介在してある。また、
このウレタンフォームは、断熱材としても機能し、空調
ケース1の外面に露付きが発生しないようにしている。
【0026】空調ケース1内でエバポレータ5の下方部
位は、図2に示すように下方に膨らみ、エバポレータ5
で発生した凝縮水を空調ケース1外部に排出するための
凝縮水路20が形成されている。この凝縮水路20は、
下ケース1bに設けられており、図4に示すように車両
前方側に行くほど流路断面積が大きくなるように構成さ
れている。凝縮水路20の下流側で、クーリングユニッ
ト50のうち外気用通路4側には、エバポレータ5で発
生する凝縮水をクーリングユニット50外部に排出する
ため1つの凝縮水排出孔22を構成する凝縮水排水パイ
プ部23が形成されている。凝縮水排水パイプ部23
は、車両前方に突出して下ケース1bに一体成形されて
おり、このパイプ部23には図示しないゴムパイプの一
端部がはめ込まれ、その他端部が車両の床を貫通して、
車室外に露出している。
【0027】また、この凝縮水路20を構成し、エバポ
レータ5の下方部位における下ケース1b内面(下面)
のうち、内気用通路3の部位は、図3、4に示すように
後述の連通路30に向かって下方に傾斜した傾斜面40
aとなっている。また、エバポレータ5の下方部位にお
ける下ケース1b内面(下面)のうち、外気用通路4の
部位は、後述の連通路30に向かって下方に傾斜した傾
斜面40bとなっている。
【0028】凝縮水路20は、図3、図4に示すように
仕切り板2eによって車両前後方向に2つに仕切られ、
車両後方側の第1凝縮水路20aと車両前方側の第2凝
縮水路20bとが構成される。仕切り板2eは、図2に
示すように仕切り板2cがエバポレータ5の空気下流側
からエバポレータ5の下方部位にまで延びるようにして
一体成形されている。仕切り板2eは、図3に示すよう
に車両幅方向に延びる仕切り板2cに対して、折れ曲が
るように先端が下方を向くように傾斜している。
【0029】第1凝縮水路20は、内気用通路3側に位
置するエバポレータ5で発生した凝縮水をエバポレータ
5の下方部位に導くためのものであって、第2凝縮水路
20bは、外気用通路4側に位置するエバポレータ5で
発生した凝縮水をエバポレータ5の下方部位に導くため
のものである。本例では、図2に示すようにエバポレー
タ5の空気下流側直後において、内気用通路3と第1凝
縮水路20aとは連通している。また、外気用通路4と
第2凝縮水路20bとは連通している。このため、本例
では、第1凝縮水路20aは、凝縮水が内気用通路3に
対応したエバポレータ5の下方部位から滴下して流れ込
むとともに、エバポレータ5の空気下流側直後における
内気用通路3と連通している。
【0030】また、外気用通路4側でも同様で、本例で
はエバポレータ5の空気下流側直後において、外気用通
路4と第2凝縮水路20bとは連通している。また、外
気用通路4と第2凝縮水路20bとは連通している。こ
のため、本例では、第2凝縮水路20aは、凝縮水が外
気用通路4に対応したエバポレータ5の下方部位から滴
下して流れこむとともに、エバポレータ5の空気下流側
直後における外気用通路3と連通している。
【0031】このようにすることで、エバポレータ5の
下方部位で発生する凝縮水や、風圧によってエバポレー
タ5の空気下流側に押し流された凝縮水までも、図2中
矢印Yで示すようにエバポレータ5の空気下流側から上
流側に向かって下方に傾斜した傾斜面8a沿って、確実
に第1、第2凝縮水路20a、20bに案内できる。仕
切り板2eは、図2〜図4に示すようにエバポレータ5
の下方部位で空気上流側に向かって延びるように形成さ
れているのであるが、途中で途切れている。これによ
り、クーリングユニット50のうちエバポレータ5の下
方部位で、最も空気上流側に第1凝縮水路20aと第2
凝縮水路20bとを連通する連通路30が開口形成され
ている。。
【0032】次に、上記構成において上記第1凝縮水路
20a、第2凝縮水路20bとの機能を説明する。エバ
ポレータ5に冷媒が供給されると、エバポレータ5を通
過する空気中の水分が凝縮して、エバポレータ5の表面
(上記チューブ、コルゲートフィンの外表面)には、凝
縮水が発生する。そして、エバポレータ5の下方部位か
らの凝縮水は、図2中矢印Zで示すように下方に位置す
る第1凝縮水路20a、第2凝縮水路20bに滴下す
る。図3で言うと、エバポレータ5の下方部位からの凝
縮水は、図3中紙面表側から裏側に向かって滴下する。
【0033】また、空調風の風圧によってエバポレータ
5の空気下流側に吹き飛んだ凝縮水は、図2中矢印Yで
示すように傾斜面8aに滴下し、傾斜面8aに沿って自
然と第1凝縮水路20aに流れ込む。図3で言うと、傾
斜面8aによって図中上方から下方に向けて凝縮水は、
第1凝縮水路20a、第2凝縮水路20bに向かって流
れ込む。
【0034】そして、第1凝縮水路20aに流れ込んだ
凝縮水は、図3、図4に示す傾斜面50aによって自然
に車両前方側に向かって流れて、連通路30に流れ込
む。連通路30に流れ込んだ凝縮水は、図3中矢印
(水)で示すように第2凝縮水路20bに流れ込み、さ
らに傾斜面40bによって車両前方側に流れる。そし
て、傾斜面40aによって案内された凝縮水は、凝縮水
排水パイプ部23に流れ込み。クーリングユニット50
(空調ケース1)外部に排出され、最終的に上記パイプ
部23によって車室外に排出される。
【0035】一方、第2凝縮水路20bに流れ込んだ凝
縮水は、傾斜面40bによって車両前方側に案内されて
流れる。そして、傾斜面40aによって案内された凝縮
水は、凝縮水排水パイプ部23に流れ込み。クーリング
ユニット50(空調ケース1)外部に排出され、最終的
に上記パイプ部23によって車室外に排出される。この
ように本例では、第1凝縮水路20aと第2凝縮水路2
0bとが連通路30により連通しているため、第1凝縮
水路20aを流れた凝縮水と第2凝縮水路20bを流れ
た凝縮水とが合流される。このため、エバポレータ5に
て発生する凝縮水全てを1つの凝縮用排水孔22からク
ーリングユニット50外部に排出できる。
【0036】そして、本例では、第1凝縮水路20aと
エバポレータ5の空気下流側直後における内気用通路3
との連通部分、第2凝縮水路20bとエバポレータ5の
空気下流側直後における外気用通路4との連通部分、お
よび上記連通路30とが全て連通していることになり、
上記課題を解決するための手段にて述べた問題が生じ
る。
【0037】そこで、本例では、エバポレータ5の下方
部位は、仕切り板2cにより第1凝縮水路20aと第2
凝縮水路20bとに仕切るようにした。これにより、内
気と外気との分離性を向上できる。さらには、上記課題
を解決するための手段にて述べたように空気がよどむ領
域(空気の流れがほとんど発生しない領域)に連通路3
0を設けたため、内気と外気との分離性を格段に向上で
きる。また、本例では連通路30は、エバポレータ5の
下方部位のうち最も空気上流側は最も空気がよどむ領域
であるため、内気と外気との分離性をより一層向上でき
る。
【0038】また、本例では上記パイプ部23は、車両
前方側で外気用通路4側に設けられていた。これは、上
記課題を解決するための手段で述べたように車両制約
上、および車両用空調装置の車両搭載上の理由がある。
本例では、このような場合において、傾斜面40aによ
ってエバポレータ5で発生する凝縮水を自然と連通路3
0に向かってスムーズに流れ落ち、凝縮水排出孔22か
らクーリングユニット50外部に排出することができ
る。
【0039】さらには、本例では上記仕切り板2eが図
3に示すように下方に傾斜しているため、第1凝縮水路
20に流れ込んだ凝縮水が仕切り板2eによってせき止
められることが無く、仕切り板2eに沿ってスムーズに
凝縮水を連通路30に案内できる。また、本例では、連
通路30は傾斜面40aから傾斜面40bに凝縮水が流
れる流路中に設けられていたため、連通路30を通過し
た凝縮水は、速やかにパイプ部23に流れる。
【0040】(変形例)上記連通路30はエバポレータ
5の最も空気下流側に設けられていたが、空調ケース1
の形状等が異なって、第1、第2凝縮水路20a、20
bの流路面積(空間容積)が大きくなると、連通路30
にて内気と外気とが混じりやすくなる。このため、図5
に示すように下ケース2bに、仕切り板2eの空気上流
側へもう1つ仕切り板2fを設けて、連通路30の通路
面積を小さくするようにしても良い。
【0041】また、上記実施形態において、上記仕切り
板2a〜2fは上ケース1a、下ケース1bと一体成形
する必要は無く、別体で配置しても良い。また、上記各
実施形態では、パイプ部23は外気用通路4側に形成さ
れていたが、本発明はこれに限定されるものでは無く、
例えば内気用通路3と外気用通路4との間でエバポレー
タ5の下方に設けても良い。
【0042】また、上記各実施形態で述べた各空調機器
のレイアウトは、限定されるものでは無く、本発明は内
気用通路3と外気用通路4とが略水平方向に並ぶように
設けられているものであれば、適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態におけるクーリングユニッ
トの構成図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1中紙面表側から裏側に向かって見た概略図
である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】本発明の変形例を示す図である。
【図6】先願装置において車両用空調装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1…空調ケース、2…仕切り板、3…内気用通路、4…
外気用通路、5…エバポレータ、20a…第1凝縮水
路、20b…第2凝縮水路、30…連通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−191257(JP,A) 特開 平9−24723(JP,A) 実開 昭63−89812(JP,U) 実開 昭51−71654(JP,U) 実開 昭59−50814(JP,U) 実開 昭63−159127(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32 613 B60H 1/00 102

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ケース(1)内が仕切り板(2)に
    より略水平方向に並んだ内気用通路(3)と外気用通路
    (4)とに仕切られており、前記空調ケース(1)内に
    前記内気用通路(3)と前記外気用通路(4)とを流れ
    る全ての空気が通過して冷却する冷却用熱交換器(5)
    が配置された車両用空調装置であって、 前記空調ケース(1)内で、前記冷却用熱交換器(5)
    の下方部位は、 前記仕切り板(2)により前記内気用通路(3)側に位
    置する前記冷却用熱交換器(5)で発生した凝縮水を前
    記冷却用熱交換器(5)の下方部位に導く第1凝縮水路
    (20a)と、前記外気用通路(4)側に位置する前記
    冷却用熱交換器(5)で発生した凝縮水を前記冷却用熱
    交換器(5)の下方部位に導く第2凝縮水路(20b)
    とに仕切られており、 前記第1凝縮水路(20a)は、前記凝縮水が前記冷却
    用熱交換器(5)の下方部位から滴下して流れ込むとと
    もに、前記冷却用熱交換器(5)の空気下流側直後にお
    ける前記内気用通路(3)と連通しており、 前記第2凝縮水路(20b)は、前記凝縮水が前記冷却
    用熱交換器(5)の下方部位から滴下して流れ込むとと
    もに、前記冷却用熱交換器(5)の空気下流側直後にお
    ける前記外気用通路(4)と連通しており、 前記空調ケース(1)のうち前記冷却用熱交換器(5)
    の下方部位で、前記第1凝縮水路(20a)と前記第2
    凝縮水路(20b)とを連通する連通路(30)を設け
    たことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記連通路(30)は、前記冷却用熱交
    換器(5)の下方部位のうち最も空気上流側に設けられ
    ていることを特徴とする請求項記載の車両用空調装
    置。
  3. 【請求項3】 前記空調ケース(1)の下方部位に設け
    られ、前記凝縮水をこの空調ケース(1)外部に排出す
    るための1つの凝縮水排出孔(22)を有し、 前記凝縮水排出孔(22)は、前記空調ケース(1)の
    うち前記内気用通路(3)もしくは外気用通路(4)側
    のいずれか一方に設けられており、 前記冷却用熱交換器(5)の下方部位における前記空調
    ケース(1)の下面のうち、前記内気用通路(3)と外
    気用通路(4)側のうち他方の部位は、前記連通路(3
    0)に向かって下方に傾斜していることを特徴とする請
    求項1または2記載の車両用空調装置。
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