JP3367278B2 - 操作子装置 - Google Patents

操作子装置

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JP3367278B2
JP3367278B2 JP14647695A JP14647695A JP3367278B2 JP 3367278 B2 JP3367278 B2 JP 3367278B2 JP 14647695 A JP14647695 A JP 14647695A JP 14647695 A JP14647695 A JP 14647695A JP 3367278 B2 JP3367278 B2 JP 3367278B2
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、電子楽器
のコントロールパネル等に設けられる操作子装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子オルガン等の電子楽器には、多くの
スイッチ類が設けられている。従来のスイッチは機械ス
イッチであったため、故障することが多く信頼性が低い
うえ交換が大変であった。このため、電子楽器等におい
ても特開平5−234477号公報に示された光学式の
スイッチの実施が検討されている。この技術は、発光部
と受光部がセットになっており、指などの接近により指
の光反射をセンスしてスイッチングするものである。ま
た、外部からの外乱光により誤動作を防止する意味で発
光体に変調をかけて変調発光する技術も提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
変調光を用いても、同一周波数もしくは整数倍あるいは
整数分の1の関連周波数を有する変調発光体が近くにあ
ればやはり誤動作をする可能性があり、これを避けるた
めさらに複雑な変調等の余分な構成・システムを付加し
なければならないため、操作子装置自体が高価になって
しまう欠点があった。
【0004】この発明は、操作が確実で構成が簡略な光
学式の操作子装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、底面とこの底面を挟む一方および他方の側面で形
成される溝状の操作部を備えた操作子装置であって、
方の側面に設けられた発光手段,他方の側面に設けられ
た受光手段および該受光手段が前記発光手段の光を受光
しなくなったとき操作ありと判断して操作検出情報を出
力する情報出力手段からなるスイッチ部と前記スイッ
チ部の位置に対応する下方に設けられ前記操作検出情報
によってその表示が切り換えられる表示器と、前記操
作部の溝方向に沿って複数配設したことを特徴とする。
【0006】
【0007】この出願の請求項の発明は、上記発明に
おいて、前記溝状の操作部の幅を手指の幅とほぼ等しく
形成したことを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】この出願の請求項の発明は、上記発明に
おいて、前記複数の受光手段を、1つの受光素子と各発
光手段から受光した光を該受光素子に伝達する導光体と
で構成したことを特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】この出願の請求項の発明は、底面とこの
底面を挟む一方および他方の側面で形成される溝状の操
作部を備えるとともに、一方の側面に設けられた発光手
段,他方の側面に設けられた受光手段および該受光手段
が前記発光手段の光を受光しなくなったとき操作ありと
判断して操作検出情報を出力する情報出力手段からなる
スイッチ部を前記操作部の溝方向に沿ってそれぞれ複数
配設した操作子を、複数並列して設け、さらに、隣接す
る操作子の発光手段同士または受光手段同士を一体に構
成したことを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1の発明では、操作部を指で操作するこ
とによってスイッチングが行われる。スイッチ部は、該
溝状の操作部の一方の側面に設けられた発光手段、他方
の側面に設けられた受光手段、前記操作により受光手段
が発光手段の光を受光しなくなったとき操作ありと判断
する手段からなる。また、この操作部の下方に表示器を
設け、操作によってこの表示器の表示を切り換える。こ
れにより、操作された位置の表示が切り換えられること
になり、操作と表示の一体感を実現することができる。
【0019】またこの発明では、1つの溝部に複数のス
イッチ部を設けた。これにより、利用者は、指を溝に沿
ってスライドさせて複数のスイッチ部を連続して操作す
ることができるようになり、ボリュームやドローバとし
て用いることができる。
【0020】請求項の発明では、溝状の操作部の幅を
手指の幅とほぼ等しく形成した。これにより、指の操作
で光の遮断を確実化することができる。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】請求項の発明では、複数の受光手段とし
て、1つの受光素子と各発光手段から受光した光を該受
光素子に伝達する導光体とを設けた。これにより、部品
点数を減少させるとともに、受光素子を設ける位置が自
由になる。
【0028】
【0029】
【0030】請求項の発明では、操作子複数平行し
て設け、隣接する操作子装置の発光手段または受光手段
を共用した。これにより、部品点数をより少なくするこ
とができる。
【0031】
【実施例】図1はこの発明の実施例である操作子装置が
適用される電子楽器のコントロールパネル付近の構成を
示す図である。鍵盤102の上にコントロールパネル1
03が設けられ、コントロールパネル103上には複数
の操作子装置101が、あるものはスイッチSとして、
また、あるものはボリュームV(ドローバ)として並列
に配置されている。
【0032】図2,図3,図4は同操作子装置の構造を
説明するための図である。この実施例の操作子装置は請
求項1および請求項2に対応している。図2は同操作子
装置の一部断面斜視図であって、図3におけるB−B矢
視図である。図3は同操作子装置の操作態様を説明する
図であって図2におけるA−Aの矢視図である。図4は
同操作子装置の内壁部材の構造図であって屋根板部22
(図2参照)を取り除いたところを示す斜視図である。
【0033】該操作子装置の概略構造は、回路基板1上
に回路素子としてスイッチング検出用発光手段(発光ダ
イオードLED)4,検出手段(受光阻止用フォトトラ
ンジスタ)5および表示用LED6が実装され、この実
装位置に合わせて内壁部材2,3(屋根板部材22を含
む)が基板1上にセットされ、この上からコントロール
パネル板7が被せられて構成されている。
【0034】コントロールパネル板7は波型に形成さ
れ、帯状の頂面73と底面70が平行に配置されてい
る。底面70とこの底面70を挟む側面71,72によ
って1つの操作部OPが構成される。さらに、側面71
の反対側に形成される側面711と側面722とで他の
操作部が形成され、側面72の反対側に形成される側面
723とこれに対向するさらに右側の側面(図示せず)
とでさらに他の操作部が形成される。このようにして、
多数の操作部(ボリューム)が図1のV1 〜Vn として
形成される。なお、図1は、便宜上従来のディジタルス
イッチタイプの電子ドローバのように描いて省略した。
コントロールパネル板7は、頂面73および両側面7
1,72が茶色等の不透明色に染色され、底面70は透
明または半透明の透光性の素材で構成されている。すな
わち、このコントロールパネル板は、いわゆる2色成形
で頂面73、側面71,72を不透明にし、底面70を
透光性にしている。これ以外にも、全体を透光性素材で
成形したのちシールの貼付けや塗装によって頂面73、
側面71,72を不透明にするようにしてもよい。
【0035】側面71,72の底面寄りに7個ずつの開
口部71a〜71g,72a〜72gが底面70に沿っ
て開設されている。開口部71a〜71gの内部に発光
手段(発光素子)であるLED4が設けられている。こ
のLED4は指による操作部OPの操作を検出するため
に常時発光させ、操作あり時に遮光するためのスイッチ
検出用LEDである。開口部72aの内部に受光素子で
あるフォトトランジスタ5が設けられている。そして、
通常はLED4の光がフォトトランジスタ5に入光して
いる。このLED4,フォトトランジスタ5および後述
の受光回路がこの発明のスイッチ部SWを構成する。
【0036】また、回路基板1の各スイッチ部に対応す
る位置には、7個の表示用LED6a〜6gが一列に配
列して実装されている。底面70のLED6の対応部分
は透光性(半透明が好ましい)であるため、この表示用
LED6が点灯すると演奏者に視認可能となる。
【0037】この操作子装置では、1つの操作部(底面
70と両側面71,72)に7個のスイッチ部が配列さ
れているため、開口部71a,72a、LED4、フォ
トトランジスタ5および表示用LED6はそれぞれ7個
ずつ対応して設けられることになる(図2参照)。
【0038】なお、この実施例では、底面70を透光性
にしてその下方に表示用LED6を設けたが、底面70
は不透明にし、該底面70の上に表示用LED6を実装
するようにしてもよい。この場合、底面70に表示用L
ED6を収納する凹部を形成すると、ツライチで滑りの
よい操作部を構成することができる。
【0039】このような操作子装置を、演奏者は、図3
に示すように、操作部OP(底面70と両側面71,7
2で囲まれるエリア)に指を先端を触れるさせることに
より、または、指の先端をこの溝状の操作部内で上下さ
せることにより操作する。操作部はほぼ演奏者の指が納
まる幅(1.5cm程度)に形成され、底面70に近づ
くほど幅が狭くなるように、すなわち、両側面71,7
2の間隔が狭くなるようになっている。このような指の
操作により、開口部71a,72a間、すなわち、LE
D4,フォトトランジスタ5間が指で塞がれ、フォトト
ランジスタ5がLED4の光を受光しなくなる。これを
後述の受光回路が検出し、操作があったことを判断す
る。両側面71,72を先すぼまり構造とすることによ
り大人から子供までの指操作が確実に検出される。な
お、たとえ指が大き過ぎたり小さ過ぎたりしても受光用
側面のみを確実に操作することによりスイッチングが確
実になされる。
【0040】図4は発光側の内壁部材2の断面図であ
る。内壁部材2は、仕切り部材21,屋根板部22およ
び底板部23からなっているが、この図は屋根板部22
を切り欠いた図である。また、この実施例において複数
の操作子装置101a,101bが隣接して配置されて
いるが、これら隣接する操作子装置101a,101b
間で発光手段(LED4)が共用されている。すなわ
ち、操作子装置101a,101bの14個(7×2)
の開口部を7個のLEDで賄っている。
【0041】内壁部材2の内部は仕切り部材21によっ
て7個の区画20に分割されている。各区画が前記7個
の開口部71a〜71gおよび7個のLED4に対応し
ている。各区画は中央部20aと操作部101a側の右
区画20bおよび操作部101b側の左区画20cから
なっており、中央部20aの底板部23が切り欠かれ透
孔ofとなっている。この内壁部材2を回路基板1上に
セットしたとき、この透孔ofを介してLED4が内壁
部材2内へ挿入される。LED4が点灯するとその光は
右区画20bを介して操作部101aに出力されるとと
もに、左区画20cを介して操作部101bに出力され
る。なお、右区画20b,左区画20cには導光体であ
るレンズ体8が嵌入されている。これにより、集光性を
高めるとともに埃等が中に入り込むのを防止している。
【0042】一方、この発明の光漏れ防止部である受光
素子側の内壁部材3は上記発光素子側の内壁部材2とほ
ぼ同様であるが、隣接する操作子装置間で受光素子(フ
ォトトランジスタ6)を共用していない。このため、図
2で示す仕切り部材31は、連続する開口部を仕切るた
め、図4の仕切り部材21と同様にそれらの境界に設け
られているほか、隣接する操作子間にも(図4を流用図
示するSP部に指操作方向に並行に)設けられ、これに
より区画が14個に分割されている。この各区画が隣接
する操作部の14個(7×2)の開口部72a〜72n
に対向している。そして、各区間の底板部23には透孔
ofが開設され、この透孔ofを介して14個のフォト
ダイオード5が挿入される。すなわち、内壁部材3の透
孔は仕切り部材31で仕切られた2つの透孔からなる。
また、この受光素子側の内壁部材3の各区画にも、発光
素子側の内壁部材2と同様にレンズ体8がセットされ
る。このレンズ体8を発(受)光手段に追加することに
より、LEDやフォトトランジスタ等の発(受)光素子
の発(受)光強度を上げることができる。したがって、
発光手段のレンズ体8によって受光素子を高価な高感度
部品にしなくてもよく、また、発光素子を高価な高輝度
部品にしなくてもよい。なお、この装置の組立順序とし
ては、基板に回路部品を実装したあと、透孔of等をL
ED4,フォトトランジスタ5の上から嵌合させつつ内
部部材2,3を配設し、この基板を図示しない固定具に
よりパネル部(操作子装置101)に固着するようにし
ている。
【0043】図5は、同操作子装置の受光回路の構成を
示す図である。フォトトランジスタ5のコレクタにはプ
ルアップ抵抗Rを介して検出電圧Vが印加されている。
通常は開口部72aを介してLED4の光(場合によっ
ては外乱光)が入光するためこのフォトトランジスタ5
はオンしており、出力cは“L”である。一方、演奏者
が図3のように操作すると、指によって開口部72aが
塞がれることから、LED4の光が遮断され、フォトト
ランジスタ5がオフする。そうすると、検出電圧Vがそ
のまま出力されるためフォトトランジスタ5の出力cは
“H”となる。フォトトランジスタ5の出力cはレジス
タRGに入力される。このレジスタRGとしては、フリ
ップフロップなど種々のものを適用することができる。
レジスタRGをSRフリップフロップとし、フォトトラ
ンジスタ5の出力をセット端子Sに接続したとすると、
このスイッチ部が操作されると必ず、フリップフロップ
がセットし、その後何度操作されてもセット状態を維持
する。また、反転型のフリップフロップとすると、一度
操作されるとセットし、次にセットされるとリセットす
るというトグル動作をすることになる。このレジスタR
Gの出力は、操作検出信号として外部出力されるととも
に、この操作位置の底面に設けられている表示用LED
6の点灯/消灯を制御する。表示用LED6はレジスタ
RGの出力端子とアースとの間に接続されているため、
レジスタRGが“H”を出力すると点灯し、“L”を出
力すると消灯する。
【0044】さらに、レジスタRGの入力端子には、各
種の制御信号が入力される。制御信号は、レジスタRG
を強制的にセットする信号やリセットする信号である。
すなわち、他の操作子の操作などにより、この操作子の
操作状態を強制的に切り換える必要がある場合に該当の
制御信号が入力され、レジスタRGが強制的にセット/
リセットされる。
【0045】たとえば、この操作子装置を7段階のボリ
ューム(ドローバ)として用いる場合には、以下のよう
に動作する。この操作子装置のスイッチ部が5段階まで
操作され、奥から5個分のスイッチ部に対応するレジス
タRGがセットするとともに、奥から5個分の表示用L
ED6が点灯していたとする。このとき、演奏者が奥か
ら3番目のスイッチ部に触れると、一旦7個のレジスタ
RG全部にリセットがかかり、その直後に奥から3個分
のレジスタRGが再度セットされる。同時に表示用LE
Dが点灯する。この強制的なリセットおよびセットを制
御信号が行う。なお、この場合、操作された操作部のレ
ジスタRGのみセットし、該当の表示用LED6のみ点
灯させるようにしてもよい。
【0046】また、この操作子装置をビブラート調整ボ
リュームとして用いた場合には、ピアノや打楽器などの
減衰系の音色が(他のスイッチによって)選択された場
合には制御信号によってこの操作子装置のレジスタRG
が全て強制的にリセットされた状態になっており、スイ
ッチ部を操作してもオンせず、表示用LED6が点灯し
ない。また、バイオリン等の持続系の音色が選択された
場合には前記強制リセットの制御信号が入力されなくな
り、スイッチ部を操作すると対応するレジスタRGがセ
ットされて操作検出信号がビブラート付加指示信号とし
て出力されるとともに、この信号によって表示用LED
6が点灯する。
【0047】なお、上記の説明では、音色選択信号を制
御信号としてレジスタRGに入力し、レジスタRGのセ
ット/リセットを直接制御するようにしたが、この受信
回路の後段にさらに制御回路を挿入して、音色選択信号
によってこの操作子装置から出力される操作検出信号を
出力を制御するようにし、各スイッチ部の操作状態はレ
ジスタRGにそのまま記憶しておくようにしてもよい。
また、単なるメモリ機能付スイッチとして使用する場合
は、操作部OPが発光,受光手段,表示用LEDがワン
セットで構成され、他のOPとは独立しており、指操作
すると、その操作部OPのみオン動作,オフ動作され、
たとえば、図1のスイッチSと同様に、そのときそのO
Pに割り当てられている機能(リバーブなど)のオン/
オフが選択されるというような仕様にすることもでき
る。
【0048】図6はこの発明の他の実施例である操作子
装置の構成図である。の操作子装置は7個のLED1
3(Le1,Le2,‥)と1個のフォトトランジスタ
14を備え、7個のスイッチ部を有している。この実施
例では、発光素子である7個のLED13を14の発光
手段において共用し、受光素子であるフォトトランジス
タを14個の受光手段において共用するようにしてい
る。同図(A)は1列に配列されたLEDのうち中央
(4個目)のものが実装されている位置を配列方向と直
角に切断した断面図である。したがって、半分は図示さ
れていない。また、同図(B),(C)はこの操作子装
置に設けられるレンズの構成を示す図である。
【0049】同図(A)において、発光素子であるLE
D13は7個1列に基板1上に実装されている。これら
LED13の上方には同図(B)に示すようなC−C断
面が台形で長手方向下部が円弧のレンズ体17aが設置
されるとともに、コントロールパネル板16上にはプリ
ズム体18が設けられる。プリズム体18は断面M字形
の大屈折率のプリズムとこの断面M字形のプリズムのV
字形の上面に当接する断面逆三角形の小屈折率のプリズ
ムからなっている。LED13の光は、レンズ体17a
によって集束され、プリズム体18によって隣接する2
個の操作子装置方向に分割されて、コントロールパネル
板16に平行に操作部101c,101d方向(図面上
左右方向)に水平に照射される。
【0050】また、同図において、受光素子であるフォ
トトランジスタ14は1個のみ設けられ、このフォトト
ランジスタ14の上方には同図(C)に示すようなレン
ズ体17bが設置されるとともに、コントロールパネル
板16上には上記LED13の上方に設けられているも
のと同一構成の断面M字形のプリズム体18が設けられ
る。発光素子側のプリズム体18から入光するLED1
3の光はプリズム体18によって下向きに反射されレン
ズ体17bに入光する。プリズム体18は断面M字形で
あるため、隣接する2つの操作部の光を下方のレンズ体
17bに向けて入光する。レンズ体17は、断面台形で
あるが同図(C)に示すように底面が長手方向に下方湾
曲しているため、入光した14個のスイッチ部の光を全
てフォトトランジスタ14に集束する。
【0051】図7は同操作子装置の検出切換回路の例を
示す図である。発光素子であるLED13(Le1,L
e2,‥)は14個のスイッチ部について個別に設けら
れ、受光素子であるフォトトランジスタ14は、7個
(または14個)のスイッチ部について共通に設けられ
ている。上記14個のLED13はデマルチプレクサ4
0を介して時分割に順次電流が供給され、それぞれが重
複することなく交番に点灯する。一方、フォトトランジ
スタ14のコレクタもデマルチプレクサ41を介して各
LEDに対応するラッチ(La1,La2,‥)に接続
されている。フォトトランジスタ14は受光によってオ
ンし、このときのコレクタ出力は“L”である。デマル
チプレクサ40,41は同期したセレクト信号によって
切り換えられているため、Le1のLEDが点灯してい
るタイミングにはフォトトランジスタ14はラッチLa
1に接続され、Le2のLEDが点灯しているタイミン
グにはフォトトランジスタ14はラッチLa2に接続さ
れ、以下同様に対応するLEDとラッチとが同期して駆
動されるように構成される。したがって、スイッチ部が
操作されていないときには、そのスイッチ部のLEDに
切り換わったタイミング(タイムスロット)にはフォト
トランジスタ14がオンするため対応するラッチ入力は
“L”となる。一方、スイッチ部が操作されたときには
LEDの光が遮断されるためフォトトランジスタ14が
オフし対応するラッチ入力が“H”になる。これによ
り、どのスイッチ部が操作されたかを判断することがで
きる。上記デマルチプレクサ40,41のセレクト信号
は数ミリ秒〜数十ミリ秒程度で一巡する周波数に設定さ
れている。
【0052】以上の構成において、操作者がいずれかの
スイッチ部を操作すると、その操作時間(数百ミリ秒〜
数秒)中に必ず、そのスイッチ部がスキャンされる。そ
して、そのスイッチ部のタイムスロットにおいては、光
が遮断されているためフォトトランジスタ14が検出光
を受光しないことになる。これにより、対応するラッチ
入力が“H”となり後段の制御部にスイッチ部の操作を
知らせることができる。
【0053】すなわち、ラッチLa1〜Lanは、入力
“H”によって操作ありの信号“H”を記憶し、それ以
後のいずれかのラッチに再び“H”入力がくるまで、そ
の出力を“H”に保つ。再入力の“H”信号到来時に、
全てのラッチをリセットしてから到来ラッチを“H”に
保つようにしている(リセット制御回路は図示せず)。
【0054】なお、上記レンズ体17a,17bおよび
プリズム体18がそれぞれこの発明の導光体に対応す
る。
【0055】一方、回路基板11上には、1個の操作部
について7個の表示用LED15が実装されている。7
個の表示用LED15は、回路基板上にセットされた枠
体12により、それぞれ個別に仕切られ、上方(コント
ロールパネル板16方向)のみに光を照射するようにさ
れている。この表示用LED15は第1の実施例と同様
に対応するスイッチ部の操作により点滅が制御される。
【0056】図8,図9は、光ファイバと光マルチプレ
クサとを用いて1個の発光素子と1個の受光素子を用い
て複数個の検出を行うようにした例を示している。この
実施例は請求項3および請求項4に対応している。1個
の発光素子31には複数の光ファイバ30が接続されて
いる。この光ファイバ30はそれぞれが、複数の操作子
装置のスイッチ部へ伝達され、レンズ体39aを介して
操作部39へ向けて光を照射する。このレンズ体39a
は、樹脂で構成される操作部の側面の成形時に透明樹脂
で一体に成形してもよく、また、凸レンズ上のシールを
光ファイバ30の先端に対応する位置に貼りつけるよう
にしてもよい。また、操作部39のレンズ体39aの反
対側の側面にも受光部側のレンズ体39bが設けられ、
側面内部のレンズ体39bに対応する位置に受光素子側
の光ファイバ32が設けられている。この光ファイバ3
2は光マルチプレクサ34に接続されており、光ファイ
バ30から受光した光(および外乱光)を光マルチプレ
クサ34まで伝達する。光マルチプレクサ34は、たと
えば、特開平4−367819号公報に示すような構成
をしており、複数の光ファイバから伝達された光のうち
1つのみを選択して後段に伝達する機能を有している。
この切り換えは順次パルス発生部35が行い、現在どの
ファイバが選択されているかは制御部が認識しているも
のとする。後段には1個の受光素子であるフォトトラン
ジスタ33が設けられており、このフォトトランジスタ
33が、光マルチプレクサ34によって選択された光フ
ァイバ40が受光した光の量を検出する。この検出信号
が操作検出信号として後段に伝達される。後段には電気
回路であるデマルチプレクサ36およびこの検出信号を
利用する各種の利用回路37が接続されている。このよ
うな構成にすることにより、LED等の発光素子31,
受光素子としてのフォトトランジスタ33がともに1つ
のみでよく設置の自由度も高くなる。
【0057】なお、光ファイバ30,32のかわりに、
組み立てコストを軽減するため、図10(屋根部を除い
て図示)に示すように、LEDまたはフォトトランジス
タから複数の開口部までを接続する一体型の導光体に成
型してもよい。この構成において、空洞部を導光体とし
てもよいし(空洞部の壁面は鏡面である)、リブ状部の
み透明な樹脂で他部と2色成形し、もしくは別体成形
後、組み合わせてこのリブを発光体として用いてもよ
い。
【0058】また、上記図6のような構成の操作子装置
において、図8に示したようなスイッチ手段を適用する
ことにより、受光素子のみならず発光素子も共用するこ
とができる。すなわち、隣接する2つの操作子装置の1
4個(7×2)の発光手段に対して、レンズ体17bを
用いて1つのLED13の光を伝達するようにするとと
もに、隣接する2つの操作子装置の14個(7×2)の
受光手段が受光する光をレンズ体17aを用いて1つの
フォトトランジスタ14まで伝達するようにする。この
場合には、図6の発光側,受光側両方のレンズ体17b
とプリズム体18との間にそれぞれ液晶シャッタ等の光
スイッチを設け、これらを同期して開閉することによっ
て14個のスイッチ部のうちいずれか1つのスイッチ部
の開放/遮蔽のみを検出するように順次切り換え制御す
る。各スイッチ部のシャッタを短いタイムスロットで順
次開閉することにより、操作者の操作を確実に検出する
ことができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、受光手段が遮光されたことによってスイッチ部の操
作ありと判断するようにしたことにより、外乱光の影響
を受けなくなりスイッチ動作が確実になる。また、スイ
ッチ部の直下に表示器を設けて視認可能にしたことによ
り、表示器の真上に指を置くだけでスイッチングするの
で、操作性が優れており、且つ、感覚的に従来の照光式
メカスイッチによく近似しており、光スイッチであるこ
との違和感がない。
【0060】またこの発明によれば、複数のスイッチ部
および表示器を溝状の操作部に配設したことにより、ボ
リュームやドローバとして用いることができる。また、
スライドさせて操作できるため、操作性が極めてよい。
【0061】また、請求項の発明によれば操作部の幅
をほぼ指幅としたことにより、スイッチ操作のスムーズ
性がよくなる利点がある。また、操作性が良くなること
からスイッチ操作が確実になる。
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】また、請求項の発明によれば、複数の受
光手段で部品を共有できるため、部品点数が少なくな
り、低価格化を実現できる。
【0069】
【0070】
【0071】また、請求項の発明によれば、隣接する
複数の操作子装置間で発光手段または受光手段を共用し
たことにより、部品点数をより減少させることができ
る。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用される電子鍵盤楽器の操作パネ
ル付近の構成図
【図2】この発明の実施例である操作子装置の構成図
【図3】同操作子装置の操作態様を示す図
【図4】同操作子装置の内壁部材を示す図
【図5】同操作子装置の受光回路を示す図
【図6】この発明の他の実施例である操作子装置の構成
【図7】同操作子装置の回路図
【図8】この発明のさらに他の実施例を示す図
【図9】同他の実施例の回路図
【図10】同他の実施例に用いられる一体型光ファイバ
の例を示す図
【符号の説明】
OP−操作部、SW−スイッチ部、1−回路基板、2−
(発光側)内壁部材、3−(受光側)内壁部材、4−L
ED(発光素子)、5−フォトトランジスタ(受光素
子)、6−表示用LED(表示器)、7−コントロール
パネル板、17−レンズ体、18−プリズム体、30,
32−光ファイバ 70−底面、71−一方の側面、72−他方の側面、1
01(101a,101b,101c,101d)−操
作子装置、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−45723(JP,A) 特開 昭62−153999(JP,A) 特開 平7−141969(JP,A) 特開 平6−44878(JP,A) 実開 平4−99646(JP,U) 実開 平7−20630(JP,U) 実開 昭59−98498(JP,U) 実公 昭43−12326(JP,Y1) 実公 昭62−3826(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/32 G10H 1/34 H01H 35/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面とこの底面を挟む一方および他方の
    側面で形成される溝状の操作部を備えた操作子装置であ
    って、 一方の側面に設けられた発光手段,他方の側面に設けら
    れた受光手段および該受光手段が前記発光手段の光を受
    光しなくなったとき操作ありと判断して操作検出情報を
    出力する情報出力手段からなるスイッチ部と 前記スイッチ部の位置に対応する下方に設けられ前記操
    作検出情報によってその表示が切り換えられる表示器
    と、対応づけて前記操作部の溝方向に沿ってそれぞれ複数
    配設したことを特徴とする操作子装置。
  2. 【請求項2】 前記溝状の操作部の幅は、手指の幅とほ
    ぼ等しく形成されている請求項に記載の操作子装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の受光手段を、1つの受光素子
    と各発光手段から受光した光を該受光素子に伝達する導
    光体とで構成したことを特徴とする請求項または請求
    に記載の操作子装置。
  4. 【請求項4】 底面とこの底面を挟む一方および他方の
    側面で形成される溝状の操作部を備えるとともに、一方
    の側面に設けられた発光手段,他方の側面に設けられた
    受光手段および該受光手段が前記発光手段の光を受光し
    なくなったとき操作ありと判断して操作検出情報を出力
    する情報出力手段からなるスイッチ部を前記操作部の溝
    方向に沿ってそれぞれ複数配設した操作子を、複数並列
    して設け、さらに、隣接する操作子の発光手段同士また
    は受光手段同士を一体に構成したことを特徴とする操作
    子装置。
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