JP3366520B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents
電子写真用感光体Info
- Publication number
- JP3366520B2 JP3366520B2 JP4309096A JP4309096A JP3366520B2 JP 3366520 B2 JP3366520 B2 JP 3366520B2 JP 4309096 A JP4309096 A JP 4309096A JP 4309096 A JP4309096 A JP 4309096A JP 3366520 B2 JP3366520 B2 JP 3366520B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- photosensitive drum
- elastic member
- drum
- cylindrical elastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置にお
ける感光体ドラムの構造に関するもので、特に両端に取
り付けるフランジの改良に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来より、感光体ドラムの基体の材質は
アルミ等の金属円筒が用いられ、この感光体ドラムはフ
ランジ及びギアによって装置に取り付けられる。かかる
フランジ等は摺動使用するため、強度を保つようにポリ
アセタールを使用しているのが普通である。しかしなが
ら、ポリアセタールは接着剤では接着できない材料であ
り、一般的には感光体ドラム内に接着剤を塗り、感光体
ドラム内面に接する部分に溝を切ったフランジ又はギア
を挿入し、溝に入って固まった接着剤により回転防止、
抜け防止をさせて固定するよう構成している。 【０００３】また、他の方法としてフランジ又はギアに
溝を切っておき、これらを感光体ドラム内に挿入後、感
光体ドラム端部を１部分ドラム内側に切り起こして引っ
かけて保持し、回転抜けの防止を行っていた。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】かかる従来の技術によ
れば、接着剤が２液性のため、混合比と塗布量、塗布機
のノズル部での固着、使用期限、固着時間、固着温度、
作業時ドラム表面に接着剤を付着させない等の管理をし
なくてはならず、また、リサイクルを考慮しての分解の
とき、フランジやギアが破損してしまうばかりか、感光
体ドラムの内側に接着剤が付着した状態となることがあ
る。 【０００５】また、感光体ドラム素管の肉厚を薄く形成
した場合には、ドラム端部の一部分を切り起こすことは
可能であるが、リサイクルを考えたときにはフランジ，
ギアと共に感光体ドラムまで破損してしまう。一方、高
耐久，長寿命の電子写真装置を考えたときは厚肉ドラム
が使用されるため、このような端部の一部分を切り起こ
すことが困難である。 【０００６】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、感光体ドラムの両端に取り付けられるフラン
ジの固定を特別な組み立て設備を必要とせず、作業時間
も短くでき、リサイクルも考慮して分解も簡単で、各部
品も破損させずにすむ電子写真用感光体を提供すること
を目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本目的を達成するために
本発明は、金属円筒の表面に感光層を形成した感光体ド
ラムを備え、該感光体ドラムの両端にフランジを固着さ
せた電子写真用感光体において、前記感光体ドラムの内
周面に密着する円筒状弾性部材と、該円筒状弾性部材内
周面に接触する複数のアーム部材を設けた第１のフラン
ジと、該第１のフランジの内面に嵌合する円柱状の第２
のフランジとを備え、前記円筒状弾性部材を前記感光体
ドラムの内周面に密着させるよう前記第１のフランジを
前記感光体ドラムに挿入すると共に、前記第１のフラン
ジに前記第２のフランジを挿入すると、前記第２のフラ
ンジにより前記第１のフランジのアーム部材を押し広げ
て前記円筒状弾性部材の内周面を押し、該円筒状弾性部
材が感光ドラムを押圧して固定するように構成したこと
にある。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を詳細に説明する。図１は本発明が適用される電子
写真装置、特に、本発明の電子写真用感光体１周辺のプ
ロセス系の基本構成図を示し、感光体回転方向Ａに沿っ
て、ＬＥＤヘッド９による光学路２、現像器３、転写ロ
ーラ４、クリーニングブレード５、除電器６、帯電器７
が配設され、周知の如く、除電器６により除電後、帯電
器７によって均一に帯電された感光体１上にＬＥＤヘッ
ド９により露光潜像が記録され、該露光潜像を反転現像
にて現像器３でトナー像に顕像化し、該トナー像を転写
ローラ４にて記録媒体８に転写した後、クリーニングブ
レード５にて残留トナーを感光体表面より除去する。そ
の後、除去された残留トナーは図示しないトナー回収装
置によって図示しない廃棄トナーボトルへと搬送され
る。 【０００９】次に本発明の電子写真用感光体１の構成に
ついて図２を用いて詳細に説明する。１ａは金属等の素
管表面に感光層が積層されている感光体ドラムである。
１ｂは円筒状弾性部材であるゴムリングであり、感光体
ドラム１ａの少なくとも一端部で内周面に渡って密着さ
せて組み付けられる。ゴムリング１ｂの材質は、永久歪
みが起きにくいものが用いられ、そのゴム硬度はＪＩＳ
５０°〜９０°、好ましくは７０°〜８０°のものが選
ばれる。ＪＩＳ９０°以上であると、強固に固定されな
くなり、逆に５０°以下であれば、フランジ１ｃ、１ｄ
と感光体ドラム１ａに回転ずれが発生し、又はゴムが破
損等しやすくなり電子写真用感光体１が長期に渡って使
えなくなる。ゴムの厚さは１〜５ｍｍのものが選ばれ
る。また、材質として軟質の樹脂を用いても良い。１ｃ
は第１のフランジである。第１のフランジ１ｃは円筒部
１１ｃを有し、円筒部１１ｃの一側面にゴムリング１ｂ
の内周面に略接触する複数のアーム部材１０ｃが設けら
れている。アーム部材１０ｃは金属等の弾性力がある部
材で構成されている。しかしこれに限定されるものでは
なく、硬度が高く、弾性力がある樹脂でも良い。１ｄは
第１のフランジ１ｃの内周面に嵌合する円柱１０ｄを形
成した第２のフランジである。 【００１０】次に取り付け方法について図２を用いて説
明する。第１のフランジ１ｃのアーム部材１０ｃの外周
にゴムリング１ｂを組み付け、感光体ドラム１ａに挿入
して嵌合させる。その後、第２のフランジ１ｄを第１の
フランジ１ｃの円筒部１１ｃに挿入すると、第１のフラ
ンジ１ｃがアーム部材１０ｃを感光体ドラム１ａの内周
方向に押し広げてアーム部材１０ｃをゴムリング１ｂに
食い込ませ、各フランジ１ｃ，１ｄに密着固定させる。
これにより、各フランジと感光体ドラム１ａがゴムリン
グ１ｂの摩擦力により強固に固定される。 【００１１】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の構成によれば、短時間で簡単に組み立てることができ
るばかりか、従来のフランジの固定に感光体端部を切り
起こすような特別の設備もいらず、接着剤を用いないた
め組み立て後、すぐに使用が可能であり、分解時に部品
が破損したりしないので製品として再利用が可能である
等の顕著な効果がある。 【００１２】特に本発明の電子写真用感光体を用いる
と、ａ−Ｓｉ感光体ドラムを用いた長寿命印刷システム
においては、長期に渡って利用でき、感光体自体のコス
トが安くなるのでメリットは大きい。
ける感光体ドラムの構造に関するもので、特に両端に取
り付けるフランジの改良に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来より、感光体ドラムの基体の材質は
アルミ等の金属円筒が用いられ、この感光体ドラムはフ
ランジ及びギアによって装置に取り付けられる。かかる
フランジ等は摺動使用するため、強度を保つようにポリ
アセタールを使用しているのが普通である。しかしなが
ら、ポリアセタールは接着剤では接着できない材料であ
り、一般的には感光体ドラム内に接着剤を塗り、感光体
ドラム内面に接する部分に溝を切ったフランジ又はギア
を挿入し、溝に入って固まった接着剤により回転防止、
抜け防止をさせて固定するよう構成している。 【０００３】また、他の方法としてフランジ又はギアに
溝を切っておき、これらを感光体ドラム内に挿入後、感
光体ドラム端部を１部分ドラム内側に切り起こして引っ
かけて保持し、回転抜けの防止を行っていた。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】かかる従来の技術によ
れば、接着剤が２液性のため、混合比と塗布量、塗布機
のノズル部での固着、使用期限、固着時間、固着温度、
作業時ドラム表面に接着剤を付着させない等の管理をし
なくてはならず、また、リサイクルを考慮しての分解の
とき、フランジやギアが破損してしまうばかりか、感光
体ドラムの内側に接着剤が付着した状態となることがあ
る。 【０００５】また、感光体ドラム素管の肉厚を薄く形成
した場合には、ドラム端部の一部分を切り起こすことは
可能であるが、リサイクルを考えたときにはフランジ，
ギアと共に感光体ドラムまで破損してしまう。一方、高
耐久，長寿命の電子写真装置を考えたときは厚肉ドラム
が使用されるため、このような端部の一部分を切り起こ
すことが困難である。 【０００６】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、感光体ドラムの両端に取り付けられるフラン
ジの固定を特別な組み立て設備を必要とせず、作業時間
も短くでき、リサイクルも考慮して分解も簡単で、各部
品も破損させずにすむ電子写真用感光体を提供すること
を目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本目的を達成するために
本発明は、金属円筒の表面に感光層を形成した感光体ド
ラムを備え、該感光体ドラムの両端にフランジを固着さ
せた電子写真用感光体において、前記感光体ドラムの内
周面に密着する円筒状弾性部材と、該円筒状弾性部材内
周面に接触する複数のアーム部材を設けた第１のフラン
ジと、該第１のフランジの内面に嵌合する円柱状の第２
のフランジとを備え、前記円筒状弾性部材を前記感光体
ドラムの内周面に密着させるよう前記第１のフランジを
前記感光体ドラムに挿入すると共に、前記第１のフラン
ジに前記第２のフランジを挿入すると、前記第２のフラ
ンジにより前記第１のフランジのアーム部材を押し広げ
て前記円筒状弾性部材の内周面を押し、該円筒状弾性部
材が感光ドラムを押圧して固定するように構成したこと
にある。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を詳細に説明する。図１は本発明が適用される電子
写真装置、特に、本発明の電子写真用感光体１周辺のプ
ロセス系の基本構成図を示し、感光体回転方向Ａに沿っ
て、ＬＥＤヘッド９による光学路２、現像器３、転写ロ
ーラ４、クリーニングブレード５、除電器６、帯電器７
が配設され、周知の如く、除電器６により除電後、帯電
器７によって均一に帯電された感光体１上にＬＥＤヘッ
ド９により露光潜像が記録され、該露光潜像を反転現像
にて現像器３でトナー像に顕像化し、該トナー像を転写
ローラ４にて記録媒体８に転写した後、クリーニングブ
レード５にて残留トナーを感光体表面より除去する。そ
の後、除去された残留トナーは図示しないトナー回収装
置によって図示しない廃棄トナーボトルへと搬送され
る。 【０００９】次に本発明の電子写真用感光体１の構成に
ついて図２を用いて詳細に説明する。１ａは金属等の素
管表面に感光層が積層されている感光体ドラムである。
１ｂは円筒状弾性部材であるゴムリングであり、感光体
ドラム１ａの少なくとも一端部で内周面に渡って密着さ
せて組み付けられる。ゴムリング１ｂの材質は、永久歪
みが起きにくいものが用いられ、そのゴム硬度はＪＩＳ
５０°〜９０°、好ましくは７０°〜８０°のものが選
ばれる。ＪＩＳ９０°以上であると、強固に固定されな
くなり、逆に５０°以下であれば、フランジ１ｃ、１ｄ
と感光体ドラム１ａに回転ずれが発生し、又はゴムが破
損等しやすくなり電子写真用感光体１が長期に渡って使
えなくなる。ゴムの厚さは１〜５ｍｍのものが選ばれ
る。また、材質として軟質の樹脂を用いても良い。１ｃ
は第１のフランジである。第１のフランジ１ｃは円筒部
１１ｃを有し、円筒部１１ｃの一側面にゴムリング１ｂ
の内周面に略接触する複数のアーム部材１０ｃが設けら
れている。アーム部材１０ｃは金属等の弾性力がある部
材で構成されている。しかしこれに限定されるものでは
なく、硬度が高く、弾性力がある樹脂でも良い。１ｄは
第１のフランジ１ｃの内周面に嵌合する円柱１０ｄを形
成した第２のフランジである。 【００１０】次に取り付け方法について図２を用いて説
明する。第１のフランジ１ｃのアーム部材１０ｃの外周
にゴムリング１ｂを組み付け、感光体ドラム１ａに挿入
して嵌合させる。その後、第２のフランジ１ｄを第１の
フランジ１ｃの円筒部１１ｃに挿入すると、第１のフラ
ンジ１ｃがアーム部材１０ｃを感光体ドラム１ａの内周
方向に押し広げてアーム部材１０ｃをゴムリング１ｂに
食い込ませ、各フランジ１ｃ，１ｄに密着固定させる。
これにより、各フランジと感光体ドラム１ａがゴムリン
グ１ｂの摩擦力により強固に固定される。 【００１１】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の構成によれば、短時間で簡単に組み立てることができ
るばかりか、従来のフランジの固定に感光体端部を切り
起こすような特別の設備もいらず、接着剤を用いないた
め組み立て後、すぐに使用が可能であり、分解時に部品
が破損したりしないので製品として再利用が可能である
等の顕著な効果がある。 【００１２】特に本発明の電子写真用感光体を用いる
と、ａ−Ｓｉ感光体ドラムを用いた長寿命印刷システム
においては、長期に渡って利用でき、感光体自体のコス
トが安くなるのでメリットは大きい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の電子写真用感光体周辺基本構成図
【図２】本発明の電子写真用感光体の構成を説明する図
【符号の説明】
１ 電子写真用感光体
１ａ 感光体ドラム
１ｂ ゴムリング（円筒状弾性体）
１ｃ 第１のフランジ
１ｄ 第２のフランジ
１０ｃ アーム部材
１１ｃ 円筒部
１０ｄ 円柱
２ 光学路
３ 現像器
４ 転写ローラ
５ クリーニングブレード
６ 除電器
７ 帯電器
９ ＬＥＤヘッド
１１ 現像ローラ
１４ シールドケース
１８ グリッド
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】金属円筒の表面に感光層を形成した感光体
ドラムを備え、該感光体ドラムの両端にフランジを固着
させた電子写真用感光体において、 前記感光体ドラムの内周面に密着する円筒状弾性部材
と、 該円筒状弾性部材内周面に接触する複数のアーム部材を
設けた第１のフランジと、 該第１のフランジの内面に嵌合する円柱状の第２のフラ
ンジとを備え、 前記円筒状弾性部材を前記感光体ドラムの内周面に密着
させるよう前記第１のフランジを前記感光体ドラムに挿
入すると共に、前記第１のフランジに前記第２のフラン
ジを挿入すると、前記第２のフランジにより前記第１の
フランジのアーム部材を押し広げて前記円筒状弾性部材
の内周面を押し、該円筒状弾性部材が感光ドラムを押圧
して固定するように構成したことを特徴とする電子写真
用感光体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4309096A JP3366520B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 電子写真用感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4309096A JP3366520B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 電子写真用感光体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09237014A JPH09237014A (ja) | 1997-09-09 |
| JP3366520B2 true JP3366520B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=12654151
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4309096A Expired - Fee Related JP3366520B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 電子写真用感光体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3366520B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP4309096A patent/JP3366520B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09237014A (ja) | 1997-09-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |