JP3365929B2 - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents
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Description
像処理装置に関し、特に、複数の断層像の奥行方向の情
報を表示可能な画像処理方法及び画像処理装置に関す
る。
ダンスの差のある所から反射されてくる超音波を受信
し、この超音波受信信号を処理することで断層イメージ
を生成,表示して診断に用いる装置として超音波イメー
ジング装置がある。
の所望の検査部位における原子核スピンの密度分布,緩
和時間分布等を計測して、その計測データから被検体の
断層イメージを生成するものとして、MRI装置があ
る。
射し、これを検出装置により検出し、検出信号を画像再
構成することで断層イメージを生成するものとして、放
射線CT装置がある。
置において3次元的な画像表示をすることがあり、この
ようなものとして最も簡単なものでは投影(IP:Inte
nsity Projectionの略)処理が知られている。
変化させることによって得られた一連の投影画像を用い
て、シネモードにより血管の走行並びに病巣部等と血管
等の関係を立体的に観測することが可能になる。このよ
うな立体的な観測は腫瘍の大きさ及び悪性/良性につい
ての判断等に役立つと考えられる。
ての断層イメージに対して、対応するそれぞれのピクセ
ルについて最大値(若しくは最小値,特定値)等の所定
の値を取り出して投影することで得られた投影画像(I
Pイメージ)を得る処理である。
子を移動させて得た図17に示すような複数枚のイメー
ジデータが存在する場合、同一視線方向のピクセルにつ
いて所定の値を取り出す処理を全ピクセルについて行っ
て1枚の投影画像を得るようにしている。
ような比較器を用いて、ある視線の1ピクセルについ
て、奥行方向に順次比較を繰り返して行って所定の値を
取出すようにする。この場合にドプラパワーイメージン
グにより得られたドプラパワー値と奥行方向との関係を
示せば、最大値を投影ドプラパワー値として抽出する処
理では図18(b)のようになる。
P(Maximun Intensity Projection)処理、最小値で行
うIP処理をMinIP(Minimum Intensity Projecti
on)処理,特定の値で行うIP処理を特定値IP処理と
呼んでいる。
例にすると、最大値についてのMIP処理では血管壁や
比較的高い輝度で表される腫瘍などのHV組織を抽出す
るのに有効であり、最小値についてのMinIP処理で
は血管や胆管などの管腔組織の抽出に有効である。
行なう場合において血管等の部分を抽出するためには、
血管が低輝度として表示されるため最小値の投影処理を
実行している。しかし、同一視線方向の他の画像に血管
より低輝度のピクセルが存在していれば、その血管以外
の低輝度のピクセルが抽出されることになる。従って、
投影処理をおこなう場合にあって血管等を明瞭に表示す
ることは困難であるという特有の問題が存在していた。
で高輝度の部分を抽出する際にも、高輝度で示される血
管部分が交差している場合において、特に、奥行き方向
にどのように血管が延びているかを知りたいとき、どち
らが手前にあるかを表示できないといった問題を有して
いた。すなわち、投影によって奥行き方向の位置情報が
圧縮されて完全に失われる欠点が存在していた。
は、ハッチングの細かい部分が高輝度の表示を示し、ハ
ッチングの間隔が広くなるに従って低輝度であることを
示している。図19(a)は手前に存在する血管、図1
9(b)は奥に存在する血管であるとした場合に、前述
したMIP処理によれば、図19(c)のような投影画
像が得られる。すなわち、交差している部分では、奥行
きの位置関係は全く分からない状態になっている。
ここでは、ハッチングの細かい部分が高輝度の表示を示
し、ハッチングの間隔が広くなるに従って低輝度である
ことを示している。図20(a)は手前に存在する細い
血管、図20(b)は奥に存在する太い血管であるとし
た場合に、前述したMIP処理によれば、図20(c)
のような投影画像が得られる。すなわち、交差している
部分では、実際とは異なり、高輝度の物体が手前にある
ように表示される状態になっている。
ジにも存在する。例えば、CTの断層撮影で気管支のよ
うな器官の交差状態を確認する場合や、造影剤を使用し
たCTの断層撮影やMRIの断層撮影で血管の交差状態
を確認する場合などに、奥行きの位置関係がわからなく
なる。
向に重み付けをすることで立体感が得られるような処理
を行うこともあった。しかし、重み付けによって奥行き
感を再現した場合であっても、小さな重み付け係数の輝
度値の大きい信号と、大きな重み付け係数の輝度値の小
さい信号とでは、重み付けの結果が充分得られるとは限
らず、奥行き方向の区別が困難である。
グラフィックスにより回転させる3次元像を生成するこ
とで、奥にある物体をも表示することも可能である。し
かし、このようなコンピュータグラフィックスによる3
次元像を生成するには、複数の画像の各ピクセル同士で
膨大な量の掛算処理が必要になり、多大な処理時間を要
する問題があった。
断装置の利点を活用するために、短時間(できれば実時
間)で奥行き方向の情報を有する断層像を生成し表示す
ることが可能な画像処理方法及び画像処理装置の実現が
望まれていた。
行き方向の情報を有する断層像を生成し表示することが
可能な画像処理方法及び画像処理装置の実現が望まれて
いた。
で、その目的は、奥行き方向の情報を有する断層像を短
時間で生成する画像処理方法及び画像処理装置を実現す
ることである。
る手段としての本発明は以下の(1)〜(4)に説明す
るようなものである。
てのイメージデータを生成し、前記複数の断層像間で対
応する位置の各イメージデータについて所定の値を取り
出す投影処理を実行する際に、各イメージデータの値
が、抽出すべき値が存在する方向に向かって最初にしき
い値を通過した後に再度しきい値に達した時点で投影処
理を終了する、ことを特徴とする画像処理方法である。
断層撮影,放射線CT断層撮影などにより得られた断層
像のイメージデータを対象としている。そして、ここで
各ピクセルの値とは、各撮影での分析結果に応じた値の
ことであり、イメージデータの輝度値などを意味してい
る。また、超音波断層撮影では、エコー強度,流速値又
はドプラパワー値などを意味することもある。
信信号やCT検出信号の再構成、超音波受波信号の分析
により、断層像のイメージデータが生成される。そし
て、このようにして生成された複数枚のイメージデータ
に対して各ピクセルについて、前記所定の値を取り出す
投影処理が実行され、投影画像が生成される。
データの値が、抽出すべき値が存在する方向に向かって
最初にしきい値を通過した後に再度しきい値に達した時
点で投影処理を終了する、ようにして投影画像を生成す
る。
た側(手前若しくは奥)に近い側に位置する範囲の所定
の値(最大値又は最小値)を検出することができ、それ
以降については投影処理を行わない。
に位置するものが優先して検出されるようになり、最初
に検出された物体については周辺部まで含めて確実に検
出されるようになる。このため、その奥に別な物体の最
大値や最小値が存在していても、手前の物体が優先して
検出されるので、奥行の情報が失われない。
像を短時間で生成する画像処理方法を実現することがで
きる。 (2)第2の発明は、複数の断層像についてのイメージ
データを生成するイメージデータ生成手段と、このイメ
ージデータ生成手段により生成された複数の断層像間で
対応する位置の各イメージデータについて所定の値を取
り出す投影処理を実行する際に、各イメージデータの値
が、抽出すべき値が存在する方向に向かって最初にしき
い値を通過した後に再度しきい値に達した時点で投影処
理を終了する投影処理手段と、を備えたことを特徴とす
る画像処理装置である。
断層撮影,放射線CT断層撮影などにより得られた断層
像のイメージデータを対象としている。そして、ここで
各ピクセルの値とは、各撮影での分析結果に応じた値の
ことであり、イメージデータの輝度値などを意味してい
る。また、超音波断層撮影では、エコー強度,流速値又
はドプラパワー値などを意味することもある。
装置では、超音波受波信号が分析されてイメージデータ
が生成される。そして、このようにして生成された複数
枚のイメージデータに対して各ピクセルについて前記所
定の値を取り出す投影処理が実行され、投影画像が生成
される。
データの値が、抽出すべき値が存在する方向に向かって
最初にしきい値を通過した後に再度しきい値に達した時
点で投影処理を終了させるようにして投影画像を生成す
る。
た側(手前若しくは奥)に近い側に位置する範囲の所定
の値(最大値又は最小値)を検出することができ、それ
以降については投影処理を行わない。
に位置するものが優先して検出されるようになり、最初
に検出された物体については周辺部まで含めて確実に検
出されるようになる。このため、その次に別な物体の最
大値や最小値が存在していても、手前の物体が優先して
検出されるので、奥行の情報が失われない。
像を短時間で生成する画像処理装置を実現することがで
きる。 (3)第3の発明は、前記第2の発明の投影処理手段
が、投影処理で比較を行う対応位置の各ピクセルの値が
アドレスとして与えられ、比較した結果として出力すべ
き値をテーブル形式で記憶しているルックアップテーブ
ルを用いて投影処理を実行することを特徴とする画像処
理装置である。
る場合に、投影処理で比較する値がアドレスとして与え
られ、比較結果として出力すべき値をテーブルとして備
えているため、投影処理を迅速に実行することが可能で
ある。
ックアップテーブルが記憶するテーブル形式のデータと
して、前述のしきい値によって投影処理を終了すべき範
囲では、投影処理によって抽出すべき値を記憶している
ことを特徴とする画像処理装置である。
る場合に、投影処理で比較する値がアドレスとして与え
られ、比較結果として出力すべき値をテーブルとして備
えたルックアップテーブルを用い、投影処理を終了すべ
き範囲のデータに収束するように構成されている。この
ため、専用の処理終了判定の手段を設けることなく、投
影処理を迅速に完了することが可能である。
よれば、投影処理を中断することなく最後まで続けてい
ても、出力(抽出)すべきデータが保持され、実質的に
投影処理が終了していることに相当する。
には、投影処理を続行して新しい値を得る範囲の値と、
投影処理で得た値を保持する(それ以降は実質的に投影
処理をしない)範囲の値とを、偶数と奇数とに割り当て
て行えばよい。
施の形態例を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
例では、画像処理について超音波断層撮影の場合を具体
例として説明を行う。
の第1の実施の形態例の画像処理方法(超音波イメージ
ング処理方法)の処理手順を示すフローチャートであ
る。
としての画像処理方法に用いる装置及び本発明の第1の
実施の形態例としての画像処理装置(超音波イメージン
グ装置)の構成を示すブロック図である。そして、図3
以降は本実施の形態例の処理状態を説明するための説明
図である。
置)の構成>まず、本発明の実施の形態例における画像
処理装置としての超音波イメージング装置の構成につい
て図2を用いて説明を行なう。
大きく分けて、超音波探触子10と、送受信回路20
と、受信ビームフォーマ30と、ドプラパワー処理部5
0と、画像処理部60と、ディジタルスキャンコンバー
タ70と、ディスプレイ80とから構成されている。
に変換して被検体内に送波し、被検体内から反射されて
戻って来た超音波信号を電気信号に変換する電気音響変
換素子である。
探触子10に送り、また、受波された受信信号を直交検
波等により復調した後に後述する各処理部に送るための
回路である。
加算をしてシリアル信号とし、このシリアル信号をドプ
ラパワー処理部50に供給する。ドプラパワー処理部5
0は整相加算されたシリアル信号を直交検波して運動物
体の信号を抽出し、各ピクセルのドプラパワー値を求め
るものである。
に後述する投影処理を実行投影処理を実行して投影画像
を生成する画像処理手段である。このようにして生成さ
れた投影画像はディジタルスキャンコンバータ70で所
定の走査周波数に変換されてディスプレイ80に供給さ
れて画像表示がなされる。
は、投影処理部62と、処理終了判定部63とから構成
されている。投影処理部62では複数のイメージデータ
を用いて所定の値を抽出するような投影処理を実行す
る。
部50は、直交検波を行って同相成分(I成分)と直交
成分(Q成分)を生成する直交検波部51と、運動物体
の信号を抽出するMTI処理部52と、I成分及びQ成
分からドプラパワー演算(I 2+Q2)を実行してドプラ
パワー値Pを求めるパワー演算部53とによって構成さ
れている。
手順>以上のように構成された超音波イメージング装置
の動作及び超音波イメージング処理方法について、処理
手順を示した図1を参照して以下に説明する。
超音波イメージング装置においてパワードプライメージ
ングにより最大値を抽出するMIP処理を行う場合を例
にする。
大きく分けて、以下の,の各ステップにより構成さ
れている。図1を参照して、このステップを順を追って
説明する。
送波信号は増幅された後に超音波探触子10に送られ
る。超音波探触子10は送波信号を超音波信号に変換し
て図示しない被検体内に送波する。
位から反射,散乱されて、その一部が超音波探触子10
に戻って受波され、電気信号(受波信号)に変換されて
送受信回路20に入力される。
た後、受信ビームフォーマ30で整相加算されて、ドプ
ラパワー処理部50に供給される。このドプラパワー処
理部50では入力信号は直交検波部51で直交検波され
てI成分とQ成分とが検出された後、MTI処理部52
で運動物体部分の信号のみが抽出され、さらにパワー演
算部53で各ピクセルのドプラパワー値Pが求められ
る。
ジデータは超音波の送受波を行なう毎に周期的に生成さ
れる。そして、画像処理部60は後述する投影処理のた
めに周期的に生成されるイメージデータを複数取り込
む。例えば、投影処理部62内のメモリに取り込むよう
にする。
数のドプラパワー値Pによるイメージデータを用いて投
影処理を実行する。ここでは、ドプラパワー値Pの高い
部分を抽出するMIP処理のために最大値を抽出するよ
うな投影処理を実行する。
理を行う。すなわち、イメージデータ内の処理すべきピ
クセルを選択し(図1S1)、この選択されたピクセル
のドプラパワー値PについてMIP処理を開始する(図
1S2)。
行うに際して、イメージデータのドプラパワー値Pが抽
出すべき値が存在する方向に向かって最初にしきい値を
通過した後に再度しきい値に達した時点で投影処理を終
了させるようにする。
い値フラグが既にセットされているかを調べる(図1S
3)。このしきい値フラグとは、選択されたピクセルが
1度でもしきい値を超えたか否かを示すものであり、所
定のレジスタに“1”がセットされるものである。
でも、その時点でドプラパワー値Pがしきい値以上であ
れば、しきい値フラグをセットする(図1S4,S
5)。その時点でドプラパワー値Pがしきい値未満であ
れば、しきい値フラグはセットしない。
いて、奥行方向に全てのイメージデータについて繰り返
してMIP処理を行っていく(図1S8)。また、既に
しきい値フラグがセットされていた場合でも、その時点
でのドプラパワー値Pがしきい値以上であれば、選択さ
れたピクセルについて、奥行方向に全てのイメージデー
タについて繰り返してMIP処理を行っていく(図1S
6,S8)。
いた場合で、その時点でのドプラパワー値Pがしきい値
未満になっていれば、選択されたピクセルについてのM
IP処理を終了する(図1S7)。
セルについて奥行方向全てのイメージデータについてM
IP処理を行うか、または、判定結果に従ってMIP処
理を終了した場合には、視線に垂直な平面内の別のピク
セルを選択して同様なMIP処理を繰り返すようにす
る。このようにして、イメージデータ内の全ピクセルに
ついて処理終了判定を伴ったMIP処理を実行する(図
1S9)。
に示す通りである。すなわち、投影処理を実行しつつ、
イメージデータのドプラパワー値Pを監視しておき、ド
プラパワー値Pが最初にしきい値THを超えてから次に
しきい値THを通過する時点で投影処理を終了させる。
までに存在する最大値が投影値(投影ドプラパワー値
P)として出力される。この場合、奥行方向にさらに存
在している別の山の部分では投影処理を行わないため、
奥行方向の処理を開始した位置(手前若)に近い側のひ
と山分の最大値が投影ドプラパワー値Pとして決定され
る。
いう一定の法則に基づいた奥行方向の情報を投影ドプラ
パワー値Pに持たせることが可能になると共に、処理を
短時間で終了させられるという効果も得られる。
うことで、図4のような投影処理結果が得られる。すな
わち、手前側に存在する血管(図4(a))と奥に存在
する血管(図4(b))とで上述した処理を行った場
合、手前側に存在する血管が優先して表示され、重なる
部分では奥に存在する血管が隠れたように表示される
(図4(c))。
理を行うことで、図5のような投影処理結果が得られ
る。すなわち、手前側に存在する輝度値が小さい血管
(図5(a))と奥に存在する輝度値が大きい血管(図
5(b))とで上述した処理を行った場合、手前側に存
在する血管が優先して表示され、重なる部分では奥に存
在する輝度値が大きい血管が隠れたように表示される
(図5(c))。
ブルを用いた場合に、投影処理を続行すべき範囲の出力
値と投影処理を終了すべき範囲の出力値とを偶数又は奇
数のいずれかに割り当てて格納しておき、投影処理部6
2の出力値の末尾の1ビット、又は末尾の1ビットを含
む任意のビットで偶/奇判定を行って処理終了判定を行
うことが可能である。この場合、投影処理を終了すべき
範囲のデータになったことを容易に識別することがで
き、投影処理を迅速に完了することが可能である。
は、パワードプライメージングにより表示される血流は
その辺縁にいくに従ってドプラパワー値Pは小さくな
る。このため、処理終了判定に用いるしきい値THの値
の大小により表示のされ方が変ってくる。以下それにつ
いて、図4以降を参照して説明する。
(b)は奥に存在する血管、図4(c)は投影結果のイ
メージである。この図4(c)に示す例では、パワード
プライメージングにより表示される血流を適切に選択す
るしきい値THを与えている。従って、手前のものとし
て表示されている範囲の外側と奥に隠れている部分とが
一致している。
ードプライメージングにより表示される血流を選択する
しきい値THを低めに設定している場合である。この場
合、小さなドプラパワー値が存在していてもそこから奥
の投影処理を行わないため、手前に存在する血管の境界
を強く描いたような表示になる。
表示される血流を選択するしきい値THを高めに設定し
た場合が、図6(b)に示す例である。この場合、小さ
なドプラパワー値を無視し、大きなドプラパワー値の血
流のみを強調表示することができる。
り表示が変わるため、所望の表示を得るように予めしき
い値THを選択しておいたり、また、後で調整して表示
を変更することも可能である。
断層撮影において略一定の振幅のノイズ若しくは被検体
の細動成分が含まれたドプラパワー値Pについて、パワ
ードプライメージングにより最大値を抽出するMIP処
理を行う場合の処理手順を示している。
図である。ここでは、ドプラパワー値Pに一定の割合で
ノイズ若しくは被検体の細動成分が含まれた状態の一例
を示している。
は、図3で示したような単一のしきい値THでは正常に
動作しない可能性がある。すなわち、尖った小さな一つ
の山で投影処理を打ち切ってしまうことがある。
のしきい値THに代えて、第1のしきい値TH1,第2
のしきい値TH2を定めることにする。この場合、最大
値を抽出するMIPの場合には、TH1>TH2のよう
にすることで、ヒステリシスを有するシュミット回路と
同じ様に安定した動作を期待できる。
送波信号は増幅された後に超音波探触子10に送られ
る。超音波探触子10は送波信号を超音波信号に変換し
て図示しない被検体内に送波する。
位から反射,散乱されて、その一部が超音波探触子10
に戻って受波され、電気信号(受波信号)に変換されて
送受信回路20に入力される。
た後、受信ビームフォーマ30で整相加算されて、ドプ
ラパワー処理部50に供給される。このドプラパワー処
理部50では入力信号は直交検波部51で直交検波され
てI成分とQ成分とが検出された後、MTI処理部52
で運動物体部分の信号のみが抽出され、さらにパワー演
算部53で各ピクセルのドプラパワー値Pが求められ
る。
ジデータは超音波の送受波を行なう毎に周期的に生成さ
れる。そして、画像処理部60は後述する投影処理のた
めに周期的に生成されるイメージデータを複数取り込
む。例えば、投影処理部62内のメモリに取り込むよう
にする。
数のドプラパワー値Pによるイメージデータを用いて投
影処理を実行する。ここでは、ドプラパワー値Pの高い
部分を抽出するMIP処理のために最大値を抽出するよ
うな投影処理を実行する。
理を行う。すなわち、イメージデータ内の処理すべきピ
クセルを選択し(図7S1)、この選択されたピクセル
のドプラパワー値PについてMIP処理を開始する(図
7S2)。
行うに際して、イメージデータのドプラパワー値Pが抽
出すべき値が存在する方向に向かって最初に第1のしき
い値TH1を通過した後に、第2のしきい値TH2(但
し、TH1>TH2)に達した時点で投影処理を終了さ
せるようにする。
い値フラグが既にセットされているかを調べる(図7S
3)。このしきい値フラグとは、選択されたピクセルが
1度でも第1のしきい値TH1を超えたか否かを示すも
のであり、所定のレジスタに“1”がセットされるもの
である。
でも、その時点でドプラパワー値Pが第1のしきい値T
H1以上であれば、しきい値フラグをセットする(図7
S4,S5)。その時点でドプラパワー値Pが第1のし
きい値TH1未満であれば、しきい値フラグはセットし
ない。
いて、奥行方向に全てのイメージデータについて繰り返
してMIP処理を行っていく(図7S8)。また、既に
しきい値フラグがセットされていた場合でも、その時点
でのドプラパワー値Pが第2のしきい値TH2以上であ
れば、選択されたピクセルについて、奥行方向に全ての
イメージデータについて繰り返してMIP処理を行って
いく(図7S6,S8)。
いた場合で、その時点でのドプラパワー値Pが第2のし
きい値TH2未満になっていれば、選択されたピクセル
についてのMIP処理を終了する(図7S7)。
セルについて奥行方向全てのイメージデータについてM
IP処理を行うか、または、判定結果に従ってMIP処
理を終了した場合には、視線に垂直な平面内の別のピク
セルを選択して同様なMIP処理を繰り返すようにす
る。このようにして、イメージデータ内の全ピクセルに
ついて処理終了判定を伴ったMIP処理を実行する(図
7S9)。
に示す通りである。すなわち、投影処理を実行しつつ、
イメージデータのドプラパワー値Pを監視しておき、ド
プラパワー値Pが最初に第1のしきい値TH1を超えて
から次に第2のしきい値TH2を通過する時点で投影処
理を終了させる。
までに存在する最大値が投影値(投影ドプラパワー値
P)として出力される。この場合、奥行方向にさらに存
在している別の山の部分では投影処理を行わないため、
奥行方向の処理を開始した位置(手前若)に近い側のひ
と山分の最大値が投影ドプラパワー値Pとして決定され
る。
値TH1と第2のしきい値TH2とを選択しているの
で、ノイズによって処理終了判定が誤動作することもな
く、確実に処理を実行できる。
いう一定の法則に基づいた奥行方向の情報を投影ドプラ
パワー値Pに持たせることが可能になると共に、処理を
短時間で終了させられるという効果も得られる。
実施の形態例と第2の実施の形態例では、超音波断層撮
影の場合のパワードプライメージングについて、MIP
処理を行う画像処理方法及び画像処理装置を示してき
た。
えて、Bモードイメージングにおいても、上述した第1
の実施の形態例や第2の実施の形態例と同様なMIP処
理、あるいはMinIP処理による超音波イメージング
が可能である。
ける画像処理装置の構成を示す構成図である。この図9
に示す超音波イメージング装置では、Bモード処理部4
0を備えており、このBモード処理部40で生成された
Bモード像について上述したような処理終了判定を伴っ
た投影(MIP,MinIP)処理を行うものである。
て、上述した第1の実施の形態例や第2の実施の形態例
の場合と同様にして、しきい値を定めてMIP処理又は
MinIP処理を行うことで、Bモード像についても処
理を開始した側を優先するという一定の法則に基づいた
奥行方向の情報を投影輝度値あるいはエコー強度に持た
せることが可能になると共に、処理を短時間で終了させ
られるという効果が得られる。
値TH1と第2のしきい値TH2とを選択することで、
ノイズによって処理終了判定が誤動作することもなく、
確実に処理を実行することができる。
実施の形態例や第2の実施の形態例では、パワードプラ
イメージングについて、MIP処理を行う画像処理方法
及び画像処理装置を示してきた。また、上述の第3の実
施の形態例では、Bモード像についてMIP処理若しく
はMinIP処理を行う画像処理装置を示してきた。
モードイメージングに代えて、カラーフローマッピング
(Color flow mapping:CFM)においても、上述した
第1の実施の形態例乃至第3の実施の形態例と同様なM
IP処理、あるいはMinIP処理による超音波イメー
ジングが可能である。
おける画像処理装置の構成を示す構成図である。この図
10に示す超音波イメージング装置では、Bモード処理
部40と、ドプラシフト処理部50′を備えており、こ
のドプラシフト処理部50′で生成された流速に応じた
ドプラシフトイメージについて上述したような処理終了
判定を伴った投影(MIP,MinIP)処理を行うも
のである。そして、ディジタルスキャンコンバータ70
で、固定物体についてのBモード像と流速に応じたドプ
ラシフトイメージの合成を行ってディスプレイ80に表
示を行なうようにする。
て、上述した第1乃至第3の実施の形態例の場合と同様
にして、しきい値を定めてMIP処理又はMinIP処
理を行うことで、ドプラシフトイメージについても処理
を開始した側を優先するという一定の法則に基づいた奥
行方向の情報を投影速度値に持たせることが可能になる
と共に、処理を短時間で終了させられるという効果が得
られる。
値TH1と第2のしきい値TH2とを選択することで、
ノイズによって処理終了判定が誤動作することもなく、
確実に処理を実行することができる。
畳して表示しているので、運動物体の周囲の様子も把握
できるという効果がある。 (5)第5の実施の形態例:以上の第1の実施の形態例
や第2の実施の形態例では、パワードプライメージング
について、MIP処理を行う画像処理方法及び画像処理
装置を示してきた。また、上述の第3の実施の形態例で
は、Bモード像についてMIP処理若しくはMinIP
処理を行う画像処理装置を示してきた。
モードイメージングの単独の表示に代えて、パワードプ
ライメージングとBモードイメージングとを重畳して表
示することも可能である。
おける画像処理装置の構成を示す構成図である。この図
11に示す超音波イメージング装置では、Bモード処理
部40と、ドプラパワー処理部50を備えており、この
ドプラパワー処理部50で生成された流速に応じたパワ
ードプライメージについて上述したような処理終了判定
を伴った投影(MIP,MinIP)処理を行うもので
ある。そして、ディジタルスキャンコンバータ70で、
固定物体についてのBモード像とパワードプライメージ
の合成を行ってディスプレイ80に表示を行なうように
する。
て、上述した第1の実施の形態例や第2の実施の形態例
の場合と同様にして、しきい値を定めてMIP処理を行
うことで、ドプラシフトイメージについても処理を開始
した側を優先するという一定の法則に基づいた奥行方向
の情報を投影ドプラパワー値Pに持たせることが可能に
なると共に、処理を短時間で終了させられるという効果
が得られる。
値TH1と第2のしきい値TH2とを選択することで、
ノイズによって処理終了判定が誤動作することもなく、
確実に処理を実行することができる。
畳して表示しているので、運動物体の周囲の様子も把握
できるという効果がある。 (6)第6の実施の形態例:以上の第1の実施の形態例
から第5の実施の形態例までは超音波断層撮影に関する
画像処理方法及び画像処理装置を示してきたが、本発明
の画像処理は、超音波断層撮影だけでなく、MRI断層
撮影に用いることも可能である。
おける画像処理装置としてのMRI装置の構成を示す構
成図である。この図12に示すMRI装置では、CPU
110はMRI装置全体の動作を統括的に制御するもの
であり、送受信の制御や画像再構成処理といった各種処
理を行う。送信回路120はMRIに必要な高周波パル
スを生成し、この高周波パルスをパワーアンプ130で
増幅して送信コイル140に供給する。
れた信号を受信アンプ150で増幅した後に受信回路1
51で各種受信処理を実行する。そして、その受信処理
結果についてCPU110が画像再構成処理して、複数
の断層像についてのイメージデータを生成する。そし
て、このようにして生成されたイメージデータを画像処
理部160でMIP処理してディスプレイ180に表示
する。なお、図12に示す通り、画像処理部160は、
投影処理部162と、処理終了判定部163とから構成
されている。
第1の実施の形態例の場合と同様にして、得られたイメ
ージデータに対してしきい値を定めてMIP処理を行う
ことで、MRIで得られる断層像についても処理を開始
した側を優先するという一定の法則に基づいた奥行方向
の情報を持たせることが可能になると共に、処理を短時
間で終了させられるという効果が得られる。
装置の断層撮影において、血管の中心が高輝度であり、
周囲にいくに従って輝度が低下することを利用すること
で、血管の交差状態(前後関係)を確認することが可能
になる。
ノイズの振幅に応じて第1のしきい値TH1と第2のし
きい値TH2とを選択することで、ノイズによって処理
終了判定が誤動作することなく、確実に処理を実行する
ことが可能になる。
CPU110のソフトウェアで同様な処理を行うことも
可能である。 (7)第7の実施の形態例:以上の実施の形態例では超
音波断層撮影やMRI断層撮影についての画像処理方法
及び画像処理装置を示してきたが、本発明の画像処理
は、CT断層撮影に用いることも可能である。
おける画像処理装置としてのX線CT装置の構成を示す
構成図である。この図13に示すX線CT装置におい
て、ガントリ201はX線CT装置の機構部分であり、
X線管202と検出器203とを被検体の周囲で各種の
スキャン方式に応じた動作を機械的若しくは電気的に行
わせるものである。
た状態でガントリ201の内部に送り込まれるものであ
る。この際、ガントリ201のティルト(tilt)並びにテ
ーブル204の移動等はテーブル・ガントリ制御装置2
06によって制御される。また、X線管202はX線管
駆動発生制御装置207の制御により回転/停止及びX
線の発生/休止を行うよう制御される。検出器203は
検出器駆動装置208の制御により被検体205の周囲
をX線管202と一体になって回転するものである。
透過したX線は検出器203で検出され、データ収集装
置(DAS)209でデータが収集される。収集された
データは画像再構成装置210に転送される。画像再構
成装置210は入力されたデータを画像再構成してイメ
ージデータをディスプレイ270に表示し、同時にデー
タ格納装置212に格納する。
イメージデータはシステム制御装置215の指示のもと
で読み出され、画像処理装置260においてしきい値を
定めたMIP処理がなされ、その投影イメージはディス
プレイ270に表示される。なお、図13に示す通り、
画像処理部260は、投影処理部262と、処理終了判
定部263とから構成されている。
り生成された複数の断層像のイメージデータをデータ格
納装置212から読み出し、上述した第1の実施の場合
と同様にして、しきい値を定めてMIP処理を行うよう
にする。このMIP処理をすることで、X線CT装置で
得られる断層像についても、処理を開始した側を優先す
るという一定の法則に基づいた奥行方向の情報を持たせ
ることが可能になると共に、処理を短時間で終了させら
れるという効果が得られる。
ような器官では、器官の周囲が中心部より輝度が低下す
ることを利用することで、交差状態(位置関係)を確認
することが可能になる。
おいて、血管の中心が高輝度であり、周囲にいくに従っ
て輝度が低下することを利用することで、血管の交差状
態(前後関係)を確認することが可能になる。
ノイズの振幅に応じて第1のしきい値TH1と第2のし
きい値TH2とを選択することで、ノイズによって処理
終了判定が誤動作することなく、確実に処理を実行する
ことが可能になる。
の各実施の形態例の画像処理部60,160,260に
ついて、ハードウェアで構成した場合の具体的構成の一
例を示す構成図である。
処理終了判定を行わずに最後まで投影処理を続行させ、
その投影処理の処理中において、終了すべき値を保持し
続ける(収束する)ようなテーブル参照処理の実施の形
態例について説明する。
に行うため、投影処理で比較する信号の値がアドレスと
して与えられ、比較結果として出力すべき値をテーブル
として備えたテーブル手段(ルックアップテーブルを備
えたメモリ602)を用いて投影処理を実行する場合を
示している。また、MIP処理やMinIP処理といっ
た投影処理の際にメモリ602にアクセスするためのM
PU601を備えている。
の場合を例にすると、新たなドプラパワー値Pの入力信
号(NEW)と一つ前のドプラパワー値Pの入力信号
(OLD)とがアドレスとして与えられるようになって
いる。
に、各イメージデータの値が、抽出すべき値が存在する
方向(MIP処理であれば最大値方向、MinIP処理
であれば最小値方向)に向かって最初にしきい値を通過
した後に、再度しきい値に達した時点(MIP処理であ
れば最小値方向,MinIP処理であれば最大値方向に
向かってしきい値に達した時点)で投影処理を終了する
(データが収束する)ようなデータを記憶するテーブル
について説明する。なお、ここでは、上記しきい値とし
て、第1のしきい値(TH1)と第2のしきい値(TH
2)とを用いることにする。
い値を得る範囲の値と、投影処理で得た値を保持する
(それ以降は実質的に投影処理をしない)範囲の値と
を、偶数と奇数とに割り当てて行うことを特徴としてい
る。ここでは、処理を続行する値として偶数を割り当
て、保持する値として奇数を割り当てるが、偶数と奇数
とは逆に割り当てても構わない。また、偶数と奇数とに
割り当てを行うため、出力値に誤差が1だけ生じること
になるが、実際には輝度値が64や256階調であれば
無視できる範囲になる。
値)は以下のようになっている。 (1)OLDが偶数の値で、 OLDがTH1より小さい偶数の場合:NEWとOL
Dのうち大きい方を偶数に(LSBをクリア)した値。
ち大きい方を偶数に(LSBをクリア)した値。
の値に1を加えて奇数にした値。 (2)OLDが奇数の値の場合:TH1,TH2によら
ず、必ずそのOLDの値。
味しており、その後の投影処理をしなくてよいためであ
る。ここで、以上の基準で作成されたルックアップテー
ブルについて、16×16のマトリクスの一例を図15
に示す。すなわち、ドプラパワー値Pが0〜15、TH
1=8、TH2=6の場合を例示している。
るルックアップテーブルを用いた場合には、上述した実
施の形態例のような投影処理は、上述の(1),
(1)a)の順序で偶数が出力されつつ実行され、
(1)a)から(1)b)になって出力された奇数が
(2)で保持されることで、手前の投影処理された結果
が優先されることになる。すなわち、出力されるデータ
が収束することで、実質的に投影処理が終了したことに
なる。
ついて、図15及び図16を用いて具体的数値と共に詳
しく説明する。ここでは、外部から与えられる値NEW
が、04,06,08,10,08,06,04,1
0,12,05,07,12,13,15,07と変化
していく場合を例にする。なお、OLDの初期値は00
である。また、しきい値TH1=8、TH2=6であ
る。
のデータが出力される。図16のS1の範囲。) NEW=04,OLD=00により、出力=04 NEW=06,OLD=04により、出力=06 NEW=08,OLD=06により、出力=08 ステップS2:(図15の(1)a)の範囲のデータが
出力される。図16のS2の範囲。) NEW=10,OLD=08により、出力=10 NEW=08,OLD=10により、出力=10 ステップS3:(図15の(1)b)の範囲のデータに
保持される。図16のS3の範囲。) NEW=06,OLD=10により、出力=10 NEW=04,OLD=10により、出力=11 ステップS4:(図15の(2)の範囲のデータに収束
する。図16のS4の範囲。) NEW=10,OLD=11により、出力=11 NEW=12,OLD=11により、出力=11 NEW=05,OLD=11により、出力=11 NEW=07,OLD=11により、出力=11 NEW=12,OLD=11により、出力=11 NEW=13,OLD=11により、出力=11 NEW=15,OLD=11により、出力=11 NEW=07,OLD=11により、出力=11 このようにして、ステップS2の範囲の最大値10につ
いて、出力11が保持され、それ以後は処理が続いても
値が変化しない状態になる。
影結果に一定の法則に基づいた奥行方向の情報を持たせ
た投影処理が可能になると共に、処理終了判定の専用の
ハードウェアや条件判断のソフトウェアを必要としない
という効果も得られる。すなわち、単純なテーブル参照
処理(テーブル演算)だけであるので、少ないステップ
数(従来と同じ処理ステップ数)で処理が迅速に行え
る。
よれば、投影処理を中断することなく最後まで続けてい
ても、出力(抽出)すべきデータが保持され、実質的に
投影処理が終了していることに相当する。
Mやフラッシュメモリ等で構成することで、装置を立ち
あげる際に任意のタイミングで自由に内容を更新,変更
することが可能である。
出するMIP処理を例にしたが、最小値を抽出するMi
nIP処理に適用することも可能である。また、最小値
を抽出する際には、値を反転させることでMIP処理で
対応してもよい。
ように、この明細書記載の各発明によれば以下のような
効果が得られる。
MR受信信号やCT検出信号の再構成、超音波受波信号
の分析により、断層像の複数のイメージデータを生成
し、このようにして生成された複数枚のイメージデータ
に対して各イメージデータについて所定の値を取り出す
投影処理を実行する際に、各イメージデータの値が、抽
出すべき値が存在する方向に向かって最初にしきい値を
通過した後に再度しきい値に達した時点で投影処理を終
了させるようにする。
ータについて、投影処理を開始した側(手前若しくは
奥)に近い側に位置する範囲の所定の値(最大値,最小
値)を検出することができ、それ以降については投影処
理を行わない。
に位置するものが優先して検出されるようになり、最初
に検出された物体については周辺部まで含めて確実に検
出されるようになる。このため、その次に別な物体の最
大値や最小値が存在していても、手前の物体が優先して
検出されるので、奥行の情報が失われない。
像の投影イメージを短時間で生成する画像処理方法を実
現することができる。 (2)第2の発明の画像処理装置では、NMR受信信号
やCT検出信号の再構成、超音波受波信号の分析によ
り、断層像の複数のイメージデータを生成し、このよう
にして生成された複数枚のイメージデータに対して各イ
メージデータについて所定の値を取り出す投影処理を実
行する際に、複数の断層像間で対応する各イメージデー
タの値が抽出すべき値が存在する方向に向かって最初に
しきい値を通過した後に再度しきい値に達した時点で投
影処理を終了させるようにする。
ータについて、投影処理を開始した側(手前若しくは
奥)に近い側に位置する範囲の所定の値(最大値,最小
値)を検出することができ、それ以降については投影処
理を行わない。
に位置するものが優先して検出されるようになり、最初
に検出された物体については周辺部まで含めて確実に検
出されるようになる。このため、その次に別な物体の最
大値や最小値が存在していても、手前の物体が優先して
検出されるので、奥行の情報が失われない。
像の投影イメージを短時間で生成する画像処理装置を実
現することができる。 (3)第3の発明の画像処理装置では、投影処理を実行
する場合に、投影処理で比較する値がアドレスとして与
えられ、比較結果として出力すべき値をテーブルとして
備えているため、投影処理を迅速に実行することが可能
である。このため、奥行き方向の情報を有する断層像の
投影イメージを生成する投影処理を迅速に実行すること
が可能である。
影処理を実行する場合に、投影処理で比較する値がアド
レスとして与えられ、比較結果として出力すべき値をテ
ーブルとして備えたルックアップテーブルを用い、投影
処理を終了すべき範囲のデータに収束するように構成さ
れているため、専用の処理終了判定の手段を設けること
なく、奥行き方向の情報を有する断層像の投影イメージ
を生成する投影処理を迅速に完了することが可能であ
る。
処理手順を示すフローチャートである。
主要部の構成を示す構成図である。
ング処理の動作説明図である。
ング処理の処理結果の映像を示す説明図である。
ング処理の処理結果の映像の他の例を示す説明図であ
る。
ング処理の処理結果の映像を示す説明図である。
処理手順を示すフローチャートである。
ング処理の動作説明図である。
主要部の構成を示す構成図である。
の主要部の構成を示す構成図である。
の主要部の構成を示す構成図である。
の主要部の構成を示す構成図である。
の主要部の構成を示す構成図である。
ジング処理に用いる主要部の構成を示す構成図である。
ジング処理に用いるルックアップテーブルの具体例を示
す説明図である。
処理においてルックアップテーブルを用いた場合の動作
説明図である。
である。
である。
理の様子を示す説明図である。
理の他の例の様子を示す説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の断層像についてのイメージデータ
を生成し、 前記複数の断層像間で対応する位置の各イメージデータ
について所定の値を取り出す投影処理を実行する際に、
前記各イメージデータの値が、前記取り出すべき値が存
在する方向に向かって最初にしきい値を通過した後に再
度しきい値に達した時点で投影処理を終了することを特
徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】 複数の断層像についてのイメージデータ
を生成するイメージデータ生成手段と、 このイメージ生成手段により生成された複数の断層像間
で対応する位置の各イメージデータについて所定の値を
取り出す投影処理を実行する際に、前記各イメージデー
タの値が、前記取り出すべき値が存在する方向に向かっ
て最初にしきい値を通過した後に再度しきい値に達した
時点で投影処理を終了する投影処理手段とを備えたこと
を特徴とする画像処理装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載された画像処理装置にお
いて、前記投影処理により取り出す所定の値は最大値又
は最小値であることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載された画像処理装置にお
いて、前記投影処理により取り出す所定の値が最大値で
あって、投影方向に向かって設定された前記最初のしき
い値が前記再度のしきい値よりも大きいことを特徴とす
る画像処理装置。 - 【請求項5】 請求項2から請求項4のうちのいずれか
に記載された画像処理装置において、前記イメージデー
タ生成手段が生成するイメージデータは、超音波イメー
ジング装置、MRI装置又はX線CT装置によるイメー
ジデータであることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項6】 請求項2から請求項4のうちのいずれか
に記載された画像処理装置において、前記イメージデー
タ生成手段が生成するイメージデータは、超音波イメー
ジング装置によるドプラパワー、Bモード又はドプラシ
フトのイメージデータであることを特徴とする画像処理
装置。 - 【請求項7】 請求項2から請求項6のうちのいずれか
に記載された画像処理装置において、前記投影処理手段
は、投影処理で比較を行う対応位置の各ピクセルの値が
アドレスとして与えられ、比較した結果として出力すべ
き値をテーブル形式で記憶しているルックアップテーブ
ルを用いて投影処理を実行することを特徴とする画像処
理装置。
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