JP2002301063A - 医療用画像の作成方法およびそれに用いられる医療用画像表示装置 - Google Patents
医療用画像の作成方法およびそれに用いられる医療用画像表示装置Info
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Abstract
に有用な情報がえられる新規な診断画像表示方法、およ
び必要なパラメータの変更が簡単で、ストレスなく表示
が可能な画像表示装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 被検体について得られた3次元のコント
ラスト値を、2次元画像として表現する方法であって、
観察方向Z軸を設定するステップと、コントラスト値の
閾値を設定するステップと、Z軸と平行線上にある各点
の中で閾値を超えた最初のピークのコントラスト値をZ
軸と直交するX−Y平面に投影するステップとを有する
ことを特徴とする医療用画像の作成方法。
Description
puted tomography)画像、MRI、ア
ンギオ画像、血管造影画像等による医療用画像の表示方
法、および表示装置に関する。
た診断では、画像をフィルムに焼き付けたものを読影し
ていたが、近年、コンピュータを用いてディスプレイ上
に表示することも行われるようになっている。
を連続的に回転させながら同時に患者テーブルを一定速
度で移動して、患者を螺旋状にスキャンしながらデータ
を収集するヘリカルスキャンCT装置が盛んに用いられ
ている。さらに最近は、ヘリカルスキャン方法でも、複
数の検出器を配列し、1回転の間に複数スライスのデー
タを同時に収集するマルチスライスCT装置も利用され
つつある。
囲の拡大、検査時間の短縮、体軸方向分解能の向上が達
成されている。例えばマルチスライスCTでは、0.5
mmピッチのCT画像も得られるようになってきてお
り、身体の45cmの長さをスキャンしたときに900
枚ものCT画像が短時間で得られる。
コンピュータにより、単純な体軸に垂直な断面の2次元
画像(2D画像)に加え、3次元画像(3D)、種々の
角度から観察した2D画像等を容易に再構築できるよう
になっている。再構築にあたり、データの補間等も容易
に行えるようになっている。
tensity Projection)法(最大値投
影法)と呼ばれる画像表現方法が知られている。例えば
X線CTを例にとって説明すると、図9に示すように、
マルチスライス等によりX線撮影されたデータは、被検
体の3次元座標の各点がそれぞれCT値を持っている。
このデータを観察方向からみて最大のCT値を抽出し
て、観察方向に直行する平面に投影する。具体的に図9
を用いて説明する。
標(000)〜座標(444)の間の立方体中5×5×
5の測定点についてのMIP画像を考える。a(xy
z)は、各座標点でのCT値を表す。2次元画像21
は、x軸方向に投影したCT値b(yz)からなる2次
元画像である。そこでb(00)点には、a(00
0)、a(100)、a(200)、a(300)、a
(400)の中で最も高いCT値が入る。同様に任意の
b(yz)点には、a(0yz)、a(1yz)、a
(2yz)、a(3yz)、a(4yz)の中で最も高
いCT値が入る。2次元画像22は、z軸に投影したと
きの2次元画像であり、任意のc(xy)は、a(xy
0)、a(xy1)、a(xy2)、a(xy3)、a
(xy4)の中で最も高いCT値が投影される。MIP
画像では、例えば血管系などが3次元的に見える利点が
ある。また、投影軸としては、任意の方向設定が可能
で、斜め方向等から像を見ることができる。
きなど、手前の存在している血管であっても、画像とし
ては見えないので、診断画像として十分な情報が得られ
ないことがあった。
置メーカーにより製造され、販売されている。しかし、
MIP画像、3D画像等を表現するのに必要なパラメー
タを入力するには、キーボードからの入力、マウスよる
選択、操作が主流である。この方式は、ハードを固定し
(MAC、DOS/V等のファミリー)、ソフト的な汎
用性を目指しているためである。現時点では、さまざま
なソフトを用意することで、2D画像表示、3D画像表
示、MIP画像等の表示等が可能になっている。
際に使用したとき、画面に集中し読影している最中にキ
ーボードからキー入力したり、あるいはマウスを用いて
画面上に表示されるアイコンをクリックしたりすること
によって事象を選択することは、視線が2個所以上に分
散するため、このような装置は読影者に非常にストレス
を与える問題がある。
に類似しながらさらに有用な情報がえられる新規な診断
画像表示方法、および必要なパラメータの変更が簡単
で、ストレスなく表示が可能な画像表示装置を提供する
ことを目的とする。
て得られた3次元のコントラスト値を、2次元画像とし
て表現する方法であって、観察方向Z軸を設定するステ
ップと、コントラスト値の閾値を設定するステップと、
Z軸と平行線上にある各点の中で閾値を超えた最初のピ
ークのコントラスト値をZ軸と直交するX−Y平面に投
影するステップとを有することを特徴とする医療用画像
の作成方法に関する。
次元座標上のコントラスト値を、観察方向をZ軸とし、
互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸からなる相対座標
に置き換えるコントラスト値取得手段と、閾値を設定す
る閾値設定手段と、Z軸と平行線上にある各点の中で閾
値を超えた最初のピークのコントラスト値をZ軸に直交
するX−Y平面に投影する演算手段と、X−Y平面に投
影されたコントラスト値を画像として表示する表示手段
とを有することを特徴とする医療用画像表示装置に関す
る。
とは別筐体に設置された可変調節器であることが極めて
好ましい。
方法を、従来のMIP法と区別するために、以下、RO
I−MIP(Region Of Interest
−Maximum Intensity Projec
tion)と略して呼ぶことにする。
明を説明する。
のCT値が得られるが、観察方向としてZ軸を設定す
る。Z軸に直交するX軸、Y軸を決めて、CT値のデー
タをX、Y、Z軸を用いた相対座標に変換する。このと
き必要によりデータを補間する。この座標の変換、デー
タの補間を行うコントラスト値取得手段は、通常コンピ
ュータである。ここで、相対座標への変換は、X−Y平
面に投影するステップの中で同時に計算しても良い。こ
こで、「相対座標に変換する」とは、実際に、必要な個
所のCT値を相対座標で表現することに加え、観察軸Z
軸に対して平行な直線上にあるCT値を集めること(計
算すること)も実質的に相対座標に変換していることで
あるので、「相対座標に変換する」という用語に含まれ
るものである。
表される相対座標で、(XYZ)と表される点のCT値
をa(XYZ)として表す。図1(a)に示すように、
血管1が骨2の手前に存在している例をとって説明す
る。Z軸は、観察方向で紙面に垂直方向で、紙面はCT
値が投影されるX−Y平面である。X−Y平面上で、
(XAYA)の座標を持ち血管1と骨2が重なっているA
点と、(XBYB)の座標を持つB点でのZ方向の投影さ
れるCT値を考える。A点でのZ方向CT値、B点での
Z方向CT値は、それぞれ図2(a)、図2(b)のよ
うになっている。従来のMIP法では、各点で投影され
る値は、最大のCT値であるので、A点の値として骨の
ピーク値P2、B点の値としては血管のピーク値P1が
投影される。即ち、図1(b)に示すように、B点では
見えている血管がA点では見えていないことになる。
よる投影法では、コントラストの閾値を設定し、閾値を
超えた最初のピークの最大の値をその点のCT値として
投影する。A点では、図3(a)に示すように閾値を設
定すると、血管部のピーク値P1を投影する。B点で
は、図3(b)に示すように同様に血管部のピーク値P
1を投影するので、ROI−MIP画像上では、図1
(a)のように血管像は連続して骨の手前にあるように
表現される。これにより血管と骨が重なったときでも血
管の情報を正しく、また遠近情報についても得ることが
できる。また、A点の閾値を上げると、血管部のピーク
値ではなく、骨部のピーク値が投影されることになるの
で、閾値の設定を変えることによって、異なる器官につ
いての情報を得ることができる。
た場合には、閾値の設定を変更して画像を構築すること
により表現される画像が異なり、より多くの情報を得る
ことができる。
面に投影する演算手段は、通常コンピュータによって行
われる。そして、X−Y平面に投影されたコントラスト
値を画像として表示する表示手段としても通常のコンピ
ュータとディスプレイの組み合わせがこれに相当する。
力、マウスによる入力等を用いても良いが、演算手段と
は別筐体(以下、操作部という。)に設置された可変調
節器であることが好ましい。
部10には、ROI−MIP表示に切り替え用スイッチ
キーと閾値を設定する可変調節器であるジョグダイヤル
11が備えられている。スイッチによりROI−MIP
表示に切り替えて、ジョグダイヤル11を回転させるこ
とによって所望のROI−MIP画像を表示する。
は、表示させるCT値を設定するためのもので、それぞ
れ中心CT値(WL)の設定とCT値幅(WW)を設定
するための可変調節器である。
ー部15は、ROI−MIP像を表示させる部位(組
織)の選択等に用いられる。
によりコンピュータのシステムバスに接続されており、
操作部からの信号に基づいてROI−MIP画像の切り
替え、閾値の設定変更、中心CT値(WL)とCT値幅
(WW)の設定が実行される。
様においては、ディスプレイ上に、少なくとも1シリー
ズの断層画像について、表示速度設定手段により設定さ
れた速度に基づいて、前記画像表示手段上にシリーズご
との断層画像を捲り表示させる制御手段とを備えてい
る。通常、この制御手段は、前記の演算手段と同様に、
コンピュータである。表示速度設定手段は、コンピュー
タ本体とは別筐体に設置されていることが好ましい。表
示速度設定手段は可変調節器であり、具体的には、可変
つまみ(いわゆるボリューム)、少なくとも1つの動作
が可変調節機能を有するジョイスティック型キー(例え
ば図5中の14は回転動作が可変)、スライドバー等を
用いることができる。
ントラスト設定手段と共に操作部に設けられていること
が好ましい。
特定の条件で撮影されて得られる多数枚の断層画像から
なる群である。これは図6に示すように、画像PN−1
から画像PN−nのn枚の画像を含み、任意の画像PN
−kとPN−(k+1)の間は所定のピッチ(距離)を
有する。ピッチはすべての画像間隔が一定であるときは
検査長/画像数で決まる。画像の表示速度は、断層画像
の送り(または戻し)速度であり、例えば1秒間に捲る
画像の枚数で表すことができる。また、1シリーズの断
層画像のデータには、ピッチ、画像位置、撮影条件等の
データを含ませることができる。
示すものであり、これは比較したい互いに関連性のある
異なるシリーズである。例えば第1のシリーズの断層画
像(PN−1〜PN−n)を、通常の条件によるX線C
T画像とし、第2のシリーズの断層画像(CN−1〜C
N−m)を、造影剤を注入後に撮影した同一患者のX線
造影CT画像とすると、単純CTと造影CTとを比較し
ながら、画像を捲りながら表示させることができる。
ズとを同期させ、即ち同じ表示速度にて断層画像を表示
させることができる。第8図は、捲り表示を行っている
ある瞬間のディスプレイ上の表示を示す図である。同期
捲り表示を行うことにより、身体の同一部位について同
時に異なる情報を得ることができるので、より正確な診
断が可能になる。従来、このような2シリーズ以上の断
層画像を、同一ディスプレイ上で捲りながら表示する断
層画像表示装置は、全く知られていなかったものであ
り、特に複数のシリーズを同期させることにより簡便に
同一部位について表示できる効果は極めて大きい。
は、X線CTについて例を挙げれば、(a)造影剤の使
用の有無:単純X線CT(造影剤を用いない撮影)と造
影CT;(b)撮影時期:最新のCT像と過去の画像
(過去についても複数が可能);等の分類があり、図7
の例では単純X線CTの最新撮影のシリーズと造影CT
の最新撮影のシリーズを示したが、単純X線CTの最新
撮影のシリーズと単純X線CTの過去撮影のシリーズと
の比較等も行うことができる。また、2シリーズの比較
だけでなくさらに多くのシリーズの比較も可能であり、
例えば4シリーズの断層画像比較では、単純CT−最
新、造影CT−最新、単純CT−過去、造影CT−過去
の組み合わせ、あるいは時期の異なる画像の比較(例え
ば単純CT−最新、過去1、過去2、過去3の比較)等
が考えられる。
述の捲り表示を行って、疑いのある個所等の興味画像を
見つけ、その画像のところで、切り替えスイッチにより
ROI−MIP画像を表示させ、さらに閾値の変更、表
示CT値の変更により興味部位をより詳細に検討するこ
とができる。
線をディスプレイからほとんど外すさなくても、手元に
て直感的に操作を行うことができるので、ストレスなく
診断ができる。
例に説明したが、本発明は、MRI、アンギオ画像、血
管造影画像等に基づくROI−MIP画像の表示方法お
よび表示装置として用いることができる。
がらさらに有用な情報がえられる新規な診断画像表示方
法、および必要なパラメータの変更が簡単で、ストレス
なく表示が可能な画像表示装置を提供することができ
る。
である。
である。
的に示す図である。
的に示す図である。
る。
る。
イ上に表示した様子を模式的に示す図である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 被検体について得られた3次元のコント
ラスト値を、2次元画像として表現する方法であって、 観察方向Z軸を設定するステップと、 コントラスト値の閾値を設定するステップと、 Z軸と平行線上にある各点の中で閾値を超えた最初のピ
ークのコントラスト値をZ軸と直交するX−Y平面に投
影するステップとを有することを特徴とする医療用画像
の作成方法。 - 【請求項2】 被検体について得られた3次元座標上の
コントラスト値を、観察方向をZ軸とし、互いに直交す
るX軸、Y軸およびZ軸からなる相対座標に置き換える
コントラスト値取得手段と、 閾値を設定する閾値設定手段と、 Z軸と平行線上にある各点の中で閾値を超えた最初のピ
ークのコントラスト値をZ軸に直交するX−Y平面に投
影する演算手段と、 X−Y平面に投影されたコントラスト値を画像として表
示する表示手段とを有することを特徴とする医療用画像
表示装置。 - 【請求項3】 前記閾値設定手段は、演算手段とは別筐
体に設置された可変調節器であること特徴とする請求項
2記載の医療用画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001105753A JP2002301063A (ja) | 2001-04-04 | 2001-04-04 | 医療用画像の作成方法およびそれに用いられる医療用画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001105753A JP2002301063A (ja) | 2001-04-04 | 2001-04-04 | 医療用画像の作成方法およびそれに用いられる医療用画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002301063A true JP2002301063A (ja) | 2002-10-15 |
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ID=18958388
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2002301063A (ja) |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101124 |