JP3365538B2 - オンライン文字認識方法および装置 - Google Patents

オンライン文字認識方法および装置

Info

Publication number
JP3365538B2
JP3365538B2 JP20368996A JP20368996A JP3365538B2 JP 3365538 B2 JP3365538 B2 JP 3365538B2 JP 20368996 A JP20368996 A JP 20368996A JP 20368996 A JP20368996 A JP 20368996A JP 3365538 B2 JP3365538 B2 JP 3365538B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stroke
stroke order
pattern
character
order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20368996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1049627A (ja
Inventor
義政 木村
和己 小高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP20368996A priority Critical patent/JP3365538B2/ja
Publication of JPH1049627A publication Critical patent/JPH1049627A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3365538B2 publication Critical patent/JP3365538B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Character Discrimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字の筆跡をスト
ローク毎の筆点座標系列で表現し、該筆点座標の時系列
を処理して文字を認識するオンライン文字認識方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、まず、不特定筆記
者が丁寧に筆記した文字を認識する技術がある。そこで
は筆順自由の認識法が課題であり、これに関しては標準
パターンと入力パターンとの間でストロークの対応付け
を行い、前記対応付けられた各ストローク間の距離の総
和を基にしてパターン間の距離を求めることにより認識
する方法(電子情報通信学会論文誌(D),Vol.J
65−D,No.6,pp.679−686(昭57−
6)記載)がある。
【0003】次に、前記方法を正しい筆順の下で生じる
画数変化を許容する認識まで拡張した方法として、入
力パターンに対応する標準パターンのストロークを決定
する過程、標準パターンの未対応ストロークと該未対
応ストロークと筆順が前後するストロークとを結合した
結合ストロークを生成し、該結合ストロークと入力パタ
ーンとの間における対応付けを行う過程、対応付けら
れたストロークからパターン間距離を算出する過程から
成る選択的ストローク結合法(特1698239号)が
ある。
【0004】一方、特定筆記者の走り書き文字を対象と
するオンライン手書き文字認識においては、標準パター
ン・入力パターンともにすべてのストロークを筆順どお
りに結合して1画で表現した一筆書きパターンを生成
し、これらの間でDPマッチングを行うことにより認識
する手段(電子情報通信学会論文誌(D),Vol.J
68−D,No.12.pp.2116−2122(昭
60−12)記載)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、文字認識ア
ルゴリズムとしては楷書体から走り書きまで、あらゆる
筆記において生じる文字を認識することが要求される。
楷書体筆記では正しい筆順・画数とは異なって書かれる
筆順・画数変動が生じているが、このうち画数変動は比
較的小さい。しかるに、走り書きになると高速で書かん
とするため画数変動が大きくなるほか、誤った筆順で続
け書きされたいわゆる誤筆順続け字も生じてくる。前記
要求に応えんとして選択的ストローク結合法および一筆
書きパターンのDPマッチング法を直接流用するには次
の問題点がある。
【0006】選択的ストローク結合法は、続け書きされ
た箇所が正しい筆順である場合は認識できるものの、誤
筆順続け字に対しては正しいストローク対応が得られな
いため認識が困難となる。また、一筆書きパターンのD
Pマッチング法は筆順固定・画数自由の認識法であるの
で、すべてのストロークが正しい筆順で書かれた続け字
は認識できるが、誤筆順続け字はやはり認識困難とな
る。
【0007】即ち、いずれの手法も誤筆順続け字は当初
から認識対象としていない、これを可能とするには文字
パターンを構成する筆点座標系列を新規に登録する方法
が考えられるが、登録パターン数が多くなると今度は認
識辞書規模が膨大になるという問題が生じる。
【0008】本発明の目的は、1文字中に筆順誤りと画
数誤りが独立に生じた文字のみならず、これらが同時に
生じた誤筆順続け字をも認識できる辞書規模の小さいオ
ンライン手書き文字認識方法および装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のオンライン文字認識方法は、誤筆順続け字
に対しては、画数の正しい文字を筆記することにより得
られた誤筆順続け字の筆順に対応する標準パターンの筆
順を記憶しておき、 再度、同一筆順の誤筆順続け字が
入力されたときは先に記憶しておいた筆順入力パター
ンの筆順のとおりに並べ替えた続け字標準パターンを生
成することにより文字を認識する。
【0010】また、本発明のオンライン文字認識装置
は、入力パターンと標準パターンとの間でストローク対
応付けを行なう対応ストローク抽出手段と、前記対応ス
トローク抽出手段から得られた、前記標準パターンの筆
順を前記入力パターンの筆順どおりに並べ替えるための
筆順変換情報が格納される筆順情報メモリ手段と、前記
筆順情報メモリ手段の前記筆順変換情報前記入力パタ
ーンの筆順のとおりに並べ換えた続け字標準パターンを
作成する登録標準パターン作成手段とを有する。
【0011】本発明は、筆順誤りと画数誤りが独立に生
じた文字は選択的ストローク結合法で認識し、また、誤
筆順続け字に対しては、別途、画数の正しい文字を筆記
することにより対応ストローク抽出手段から得られる誤
筆順続け字の筆順に対応する標準パターンの筆順を筆順
情報メモリ手段に記憶しておき、再度、同一筆順の誤筆
順続け字が入力されたときは先に記憶しておいた筆順
入力パターンの筆順のとおりに並べ換えた続け字標準パ
ターンを生成することにより文字を認識する。これによ
り、筆順あるいは画数の変動した文字の認識が可能とな
り、また、誤筆順続け字も認識可能となる。
【0012】本発明の実施態様によれば、筆記者が該筆
順変換情報を確認のうえ必要ならば修正を加えて前記筆
順情報メモリ手段に格納するための手段を有する。
【0013】本発明の実施態様によれば、筆順情報メモ
リ手段は、筆記者が予め定めた筆順変換情報を事前登録
あるいは追加登録できるほか、既登録の筆順変換情報の
修正、削除ができるように構成されている。
【0014】本発明の実施態様によれば、筆順情報メモ
リ手段は筆記者毎の専用筆順変換情報を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照し説明する。
【0016】図1は本発明の一実施形態のオンライン文
字認識装置の構成図であって、入力表示部1と前処理部
2と対応ストローク抽出部3と標準パターンメモリ部4
と識別尺度計算部5と識別結果メモリ部6と登録処理部
7と登録標準パターン作成部8と筆順情報メモリ部9と
制御部10で構成されている。図中、実線は各部間のデ
ータの流れを示し、破線は制御部10の信号の流れを示
す。
【0017】以下、各処理部の動作について具体的に説
明する。
【0018】入力表示部1は既存のタブレットとディス
プレイから構成され、タブレット上に専用ペンで書かれ
た文字の筆点座標系列を入力パターンとして前処理部2
に送出する。
【0019】前処理部2は入力表示部1から送出されて
きた入力パターンに対し、公知の技術である雑音除去、
位置・大きさの正規化、特徴点抽出等の処理を施した入
力パターンを対応ストローク抽出部3に送出する。
【0020】対応ストローク抽出部3は入力パターンと
標準パターンとの間でストローク対応付けを行なう手段
であり、例えば公知の方法である選択的ストローク結合
法が適用できる。
【0021】図2は対応ストローク抽出部3の構成図で
あって、ストローク間距離行列計算回路31とストロー
ク一次対応決定回路32とストローク二次対応決定回路
33と続け字標準パターン生成回路34から構成されて
いる。
【0022】いま、入力パターンのN本のストロークを
n(n=1,2,‥‥,N)、標準パターンのM本の
ストロークをTm(m=1,2,‥‥,M)で記すとす
る。入力パターンが対応ストローク抽出部3に到来した
ことが検知されると、まず第1カテゴリC1の標準パタ
ーンが標準パターンメモリ部4から読み出される。
【0023】ストローク間距離行列計算回路31は2本
のストロークSn、Tmの間の距離d(Sn,Tm)を要素
に持つM×Nの行列を作成する。
【0024】ストローク一次対応決定回路32はストロ
ークSnから見て最小となる距離d(Sn,Tm)(n=
1,2,…,N)のTmをSnに対応するストロークとす
る。入力パターンが続け字の場合はN<Mであるので、
標準パターンには(M−N)本のストロークが未対応ス
トロークとして残される。
【0025】ストローク二次対応決定回路33は、未対
応ストロークTmを筆順の前後する既対応ストロークT
m-1、Tm+1に結合して生成される2本のストロークT
m-1_m、Tm_m+1と、Tm-1に対応しているSn,およびS
nの次のSn+1との間でそれぞれ計算される距離d
(Sn,Tm-1_m),d(Sn+1,Tm_m+1)のうち小さい
方の距離を提供するストローク対を対応ストローク対と
して決定する。これにより入力パターンと結合ストロー
クを含む標準パターンとの間で1対1のストローク対応
付けが行われる。
【0026】続け字標準パターン生成回路34はストロ
ーク二次対応決定回路33で得られたストローク対応付
けの情報を基に標準パターンの筆順を入力パターンの筆
順のとおりに並べ替えた標準パターンを識別尺度計算部
5へ送出する。上記の処理を第2カテゴリC2以降のす
べてのカテゴリについて行う。
【0027】以上の処理を例を用いて説明する。
【0028】図3はカテゴリ“男”の標準パターンであ
り、ストロークTm(m=1,2,‥‥,7)はmの順
に正しい筆順・画数で書かれている。
【0029】図4はカテゴリ”男”の入力パターンで、
ストロークSn(n=1,2,‥‥,6)はnの順に書
かれている。S4は前記標準パターンのT4,T5が続け
書きされたものであり、また、S5,S6では筆順変動が
生じている。
【0030】図5の7×6の行列はストローク間距離行
列計算回路31で求められたストローク間距離行列であ
り、○印はストローク一次対応決定回路32で対応のと
れたストローク対を表している。この時点でS5,S6
筆順変動が救済される。ストローク二次対応決定回路3
3は未対応ストロークT5に関連する結合ストロークと
してT4_5,T5_6を生成し、d(S4,T4_5)<d(S
5,T5_6)を得、S4とT4_5の対応がとられ、この時点
で画数変動が吸収される。続け字標準パターン生成回路
34は標準パターンの筆順をT1,T2,T3,T4_5,T
7,T6の順に並べ替える。
【0031】識別尺度計算部5は、認識対象とするK個
のカテゴリCk(k=1,2,‥‥,K)の筆順並べ替
えを行った標準パターンと入力パターンとの間でパター
ン間距離D(Ck)を求め、すべてのkの中で最小とな
るD(Ck)に対応するCkを識別結果として識別結果メ
モリ部6へ送出する。パターン間距離をD(Ck)を求
める方法としては、例えば公知の技術であるDPマッチ
ンク゛に基づく距離、対応のとれたストローク間距離d
(Sn,Tm)の総和などがある。
【0032】識別結果メモリ部6は識別尺度計算部5か
ら識別結果を受け取るとともに、入力表示部1のディス
プレイに手書き入力された文字パターンに並べて識別結
果を活字で表示する。
【0033】かくして筆順あるいは画数に変動の生じた
入力パターンの認識がなされる。
【0034】次に、本発明の主要な要素である誤筆順続
け字を認識する方法について例を用いて詳細に説明す
る。
【0035】図6はカテゴリ”男”の誤筆順続け字入力
パターンの例であり、ストロークX n(n=1,2,‥
‥,6)はnの順に書かれており、X3は図3の標準パ
ターンの第3,5画のT3,T5が誤筆順で続け書きされ
ている。
【0036】図6の誤筆順続け字入力パターンが入力さ
れると、前処理部2、対応ストローク抽出部3における
処理が順次施されるが、前記処理では意味のあるストロ
ーク対応をとることができないので識別尺度計算部5に
おける識別結果の信頼度は低くなる。
【0037】図7は入力表示部1のディスプレイの平面
図であって、筆記用文字枠101、識別結果表示枠10
2、再筆記用文字枠103、再筆記パターン識別結果表
示枠104、登録ボタン105、EXITボタン10
6、筆順変換情報表示枠107、増減ボタン108、続
け字標準パターン呼び出しボタン109、消去ボタン1
10で構成されている。
【0038】図では筆記用文字枠101に図6の誤筆順
続け字入力パターンが、識別結果表示枠102に該誤筆
順続け字入力パターンの識別結果がそれぞれ表示されて
いる。この例では誤識別となっている。
【0039】図6の誤筆順続け字入力パターンを可読に
すべく、筆記者は次の操作を行う。
【0040】筆記者は再筆記用文字枠103に図6の誤
筆順続け字入力パターンと同一筆順で、かつ、画数は正
しい文字パターンを再筆記する。前記再筆記パターンが
入力されると、前処理部2、対応ストローク抽出部3に
おける処理が順次施されるが、今度は画数が正しく書か
れた誤筆順のパターンであるので、対応ストローク抽出
部3はストロークの正しい対応付けを行うことができ
る。その結果、識別尺度計算部5では信頼度の高い識別
結果が得られ、識別結果は再筆記パターン識別結果表示
枠104に、筆順変換情報は筆順変換情報表示枠107
にそれぞれ表示される。
【0041】図8は再筆記パターンの一例であり、スト
ロークYn(n=1,2,‥‥,7)はnの順に書かれ
たものであり、Y4,Y5に図3の標準パターンの第4,
5画の誤筆順が見られるものの、画数は正しく書かれて
いる。
【0042】図9は前記再筆記パターンと前記標準パタ
ーンから求められるストローク間距離行列であり、○印
は対応のとれたストローク対を表している。これより標
準パターンの筆順を入力パターンの筆順どおりに並べ替
えるための筆順変換情報は[1,2,3,5,4,6,
7]となる。
【0043】筆記者は再筆記パターン識別結果表示枠1
04の識別結果が正しいことを確認する。もし識別結果
が誤りであった場合は正しい識別結果が得られるまで再
筆記用文字枠103に繰り返し筆記する。筆記者は次
に、筆順変換情報表示枠107に表示された筆順変換情
報を確認する。修正する必要がない場合は即時に登録ボ
タン105をペンタッチする。修正する必要がある場合
は筆順変換情報表示枠107の該当する筆順の数字をペ
ンタッチし、増減ボタン108で前記数字を調整して正
しい筆順に修正した後、登録ボタン105をペンタッチ
する。制御部10は前記ペンタッチの信号を受信すると
登録処理部7に起動信号を送信する。登録処理部7は制
御部10からの信号を受信すると対応ストローク抽出部
3にアクセスし、筆順変換情報を取得して正しい識別結
果であるカテゴリCkとともに筆順情報メモリ部9に格
納する。
【0044】図10は筆順情報メモリ部9の一例であっ
て、カテゴリCkの筆順変換情報テーブル91の集合で
構成されている。
【0045】図11はカテゴリCkの筆順変換情報テー
ブル91の−構成例であって、アドレス900には筆順
変換情報の種類数Lが、アドレス901〜(900+
L)にはL種類の筆順変換情報が格納される。図8の再
筆記パターンの場合は初めての登録であるのでL=1と
するとアドレス901に筆順変換情報[1,2,3,
5,4,6,7]が入ることとなる。
【0046】次に、筆記者が図6の誤筆順続け字入力パ
ターンと同じく標準パターンの第3、5画が続け書きさ
れている2回目の誤筆順続け字入力パターンを筆記用文
字枠101に書いたとする。前記2回目の誤筆順続け字
入力パターンは前処理部2,対応ストローク抽出部3で
処理されるが、標準パターンメモリ部4に格納されてい
る標準パターンとの間では前記処理では意味のあるスト
ローク対応をとることができない。
【0047】しかし、制御部10は今度は登録標準パタ
ーン作成部8に起動信号を送出する。登録標準パターン
作成部8は制御部10から起動信号を受信すると、筆順
情報メモリ部9に格納されているカテゴリCkの筆順変
換情報テーブル91から筆順変換情報を読み出し、標準
パターンメモリ部4に格納されているカテゴリCkの標
準パターンのストロークを並べ替えた標準パターンを作
成し、対応ストローク抽出部3に送出する。対応ストロ
ーク抽出部3では前記ストロークを並べ替えた標準パタ
ーンと前記2回目の誤筆順続け字入力パターンとの間で
ストローク対応をとることになる。該対応においては誤
筆順続け字の問題は解消されており、単なる筆順変動の
問題となっているため、正しいストローク対応が得られ
る。
【0048】対応ストローク抽出部3からは標準パター
ンメモリ部4に格納されているK個のカテゴリおよび登
録標準パターン作成部8により生成されたカテゴリのス
トローク対応結果が識別尺度計算部5に送出される。識
別尺度計算部5では前記のK個のカテゴリに対する識別
結果の信頼度は1回目と同じく低い値しか得られない
が、登録標準パターン作成部8により生成されたカテゴ
リに対する識別結果の信頼度は高くなることが期待でき
る。
【0049】図7の筆記用文字枠101に2回目の誤筆
順続け字入力パターンが、識別結果表示枠102に該2
回目の誤筆順続け字入力パターンの識別結果がそれぞれ
表示され、2回目には正しく識別されることとなる。
【0050】かくして誤筆順続け字の認識がなされる。
本実施形態においては誤筆順の情報のみ記憶することと
しているので、誤筆順パターンの筆点座標系列そのもの
を記憶する方法に比べて辞書規模の大幅な低減を図るこ
とができる。
【0051】上記処理の中で筆記者が登録ボタン105
をペンタッチするところをEXITボタン106をペン
タッチすると、前記誤筆順続け字入力パターンの筆順変
換情報は登録されることなく初期画面に戻る。EXIT
ボタン106のペンタッチは普段書いている状況と異な
る状況で生じた一過性の誤筆順続け字の登録を回避する
ときに用いられる。
【0052】上記処理の中で筆記者はまた、続け字標準
パターン呼び出しボタン109のペンタッチによりカテ
ゴリCkの標準パターンを再筆記用文字枠103に表示
するとともに、筆順情報メモリ部9に格納されているカ
テゴリCkの筆順変換情報テーブル91の内容を筆順変
換情報表示枠107に表示することができる。ペンタッ
チを繰り返すごとに登録されている筆順変換情報を次々
に表示できる。筆順変換情報を変更したい場合には、筆
順変換情報表示枠107の該当する筆順を表す数字の上
をペンタッチした後、増減ボタン108で前記筆順を表
す数字の大きさを増減することにより調整し所望の筆順
を入力し、登録ボタン105をペンタッチすると筆順変
換情報の修正登録ができる。また、カテゴリCkに登録
されているL個の筆順変換情報を表示後、さらに1回ペ
ンタッチし、手入力で筆順変換情報表示枠107に新た
な筆順変換情報を入力し、登録ボタン105をペンタッ
チするとマニュアルによる追加登録ができる。さらに、
筆順変換情報を表示している状態で消去ボタン110を
ペンタッチすると筆順変換情報テーブル91に既に登録
されている筆順変換情報を消去することができる。消去
ボタン110のペンタッチは誤って登録した場合の訂正
手段として用いられる。
【0053】本実施形態では筆順変換情報が追加登録さ
れる例について述べたが、筆順変換情報は設計者によっ
て予め作成され、事前に登録されているものであっても
よい。
【0054】また、本実施形態では誤筆順情報メモリ部
9が1個の場合について説明したが、誤筆順情報メモリ
部9が複数個あって筆記者が特定のものを指定して使用
できる構成であってもよい。
【0055】また、本実施形態では対応ストローク抽出
部3ですべてのカテゴリを処理するものとしたが、前処
理部2の後に大分類で候補を絞り、絞られた候補につい
て対応ストローク抽出部3で処理するものであってもよ
い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、筆順誤り
と画数誤りが独立に生じた文字は選択的ストローク結合
法で認識し、これらが同時に生じた誤筆順続け字は、別
途、画数の正しい文字を筆記することにより前記誤筆順
の続け字の筆順情報を記憶しておき、再度、同一筆順の
誤筆順続け字が入力されたときは先に記憶しておいた筆
入力パターンの筆順のとおりに並べ替えた続け字標
準パターンを生成することにより文字を認識するので、
楷書体文字から走り書き文字まで多種多様の筆記におけ
る認識が可能となり、また、誤筆順の続け字に関しては
筆順情報のみを登録すればよいので、従来から採られて
いる文字パターンの筆点座標系列を登録する方法に比べ
てはるかに小さい辞書規模で装置を構成できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のオンライン文字認識装置
のブロック図である。
【図2】対応ストローク抽出部3のブロック図である。
【図3】標準パターンの一例を示す図である。
【図4】入力パターンの一例を示す図である。
【図5】図3、図4のパターンから求められたストロー
ク間距離行列を示す図である。
【図6】誤筆順続け字入力パターンの一例を示す図であ
る。
【図7】入力表示部1のディスプレイの平面図である。
【図8】再筆記パターンの一例を示す図である。
【図9】図3、図8のパターンから求められたストロー
ク間距離行列を示す図である。
【図10】筆順情報メモリ部9の一例を示す図である。
【図11】カテゴリCkの筆順変換情報91の一構成例
を示す図である。
【符号の説明】
1 入力表示部 2 前処理部 3 対応ストローク抽出部 4 標準パターンメモリ部 5 識別尺度計算部 6 識別結果メモリ部 7 登録処理部 8 登録標準パターン作成部 9 筆順情報メモリ部 10 制御部 31 ストローク間距離行列計算回路 32 ストローク一次対応決定回路 33 ストローク二次対応決定回路 34 続け字標準パターン生成回路 91 筆順変換情報テーブル 900 アドレス 901 アドレス : : (900+L) アドレス 101 筆記用文字枠 102 識別結果表示枠 103 再筆記用文字枠 104 再筆記パターン識別結果表示枠 105 登録ボタン 106 EXITボタン 107 筆順変換情報表示枠 108 増減ボタン 109 続け字標準パターン呼び出しボタン 110 消去ボタン T1〜T7 標準パターンのストローク S1〜S6 入力パターンのストローク X1〜X6 誤筆順続け字入力パターンのストローク Y1〜Y6 再筆記パターンのストローク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−250194(JP,A) 特開 平5−189612(JP,A) 特開 昭62−20094(JP,A) 特開 昭62−171086(JP,A) 特開 昭57−178579(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/00 - 9/82

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字の筆跡をストローク毎の筆点座標系
    列で表現し、該筆点座標の時系列を処理して、入力パタ
    ーンと標準パターンとの間でストローク対応をとること
    により該文字を認識するオンライン文字認識方法におい
    て、 誤筆順続け字に対しては、画数の正しい文字を筆記する
    ことにより得られた誤筆順続け字の筆順に対応する標準
    パターンの筆順を記憶しておき、再度、同一筆順の誤筆
    順続け字が入力されたときは先に記憶しておいた筆順
    入力パターンの筆順のとおりに並べ替えた続け字標準パ
    ターンを生成することにより文字を認識することを特徴
    とするオンライン文字認識方法。
  2. 【請求項2】 文字の筆跡をストローク毎の筆点座標系
    列で表現し、該筆点座標の時系列を処理して誤文字を認
    識するオンライン文字認識装置において、 入力パターンと標準パターンとの間でストローク対応付
    けを行なう対応ストローク抽出手段と、 前記対応ストローク抽出手段から得られた、前記標準パ
    ターンの筆順を前記入力パターンの筆順どおりに並べ替
    えるための筆順変換情報が格納される筆順情報メモリ手
    段と、 前記筆順情報メモリ手段の前記筆順変換情報前記入力
    パターンの筆順のとおりに並べ換えた続け字標準パター
    ンを作成する登録標準パターン作成手段とを有すること
    を特徴とするオンライン文字認識装置。
  3. 【請求項3】 筆記者が該筆順変換情報を確認のうえ必
    要ならば修正を加えて前記筆順情報メモリ手段に格納す
    るための手段を有する請求項記載のオンライン文字認
    識装置。
  4. 【請求項4】 前記筆順情報メモリ手段は、筆記者が予
    め定めた筆順変換情報を事前登録あるいは追加登録でき
    るほか、既登録の筆順変換情報の修正、削除ができるよ
    うに構成されている、請求項記載のオンライン文字認
    識装置。
  5. 【請求項5】 前記筆順情報メモリ手段は筆記者毎の専
    用筆順変換情報を有する、請求項記載のオンライン文
    字認識装置。
JP20368996A 1996-08-01 1996-08-01 オンライン文字認識方法および装置 Expired - Fee Related JP3365538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20368996A JP3365538B2 (ja) 1996-08-01 1996-08-01 オンライン文字認識方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20368996A JP3365538B2 (ja) 1996-08-01 1996-08-01 オンライン文字認識方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1049627A JPH1049627A (ja) 1998-02-20
JP3365538B2 true JP3365538B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=16478220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20368996A Expired - Fee Related JP3365538B2 (ja) 1996-08-01 1996-08-01 オンライン文字認識方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3365538B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111737948B (zh) * 2020-05-06 2022-10-21 福建天晴数码有限公司 一种错别字的生成方法及终端

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1049627A (ja) 1998-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1995008158A1 (en) Universal symbolic handwriting recognition system
JP3365538B2 (ja) オンライン文字認識方法および装置
JPH06111073A (ja) 手書き情報認識装置
US7133556B1 (en) Character recognition device and method for detecting erroneously read characters, and computer readable medium to implement character recognition
JP3365537B2 (ja) オンライン文字認識方法および装置
JP3977473B2 (ja) 手書き文字認識方法及び手書き文字認識装置
JP2761679B2 (ja) オンライン手書き文字認識装置
JPH0950491A (ja) オンライン手書き文字認識方法および装置
JP2956094B2 (ja) 手書き文字認識装置
JPS61150081A (ja) 文字認識装置
JP3066530B2 (ja) オンライン手書文字認識装置
JPH045231B2 (ja)
JPS608991A (ja) オンライン手書文字認識辞書登録方式
JPH09114926A (ja) オンライン文字認識における入力文字大分類方法および装置
JPH02226387A (ja) 手書き文字用セグメント化装置及び方法
JPS60217483A (ja) 文字認識装置
CN116959000A (zh) 笔迹识别方法、装置、计算机设备及存储介质
JP2665488B2 (ja) 個人辞書登録方式
CN114138166A (zh) 一种手写签名方法及终端
JPH10214312A (ja) オンライン手書き文字認識装置
JPH11126236A (ja) オンライン手書き文字認識装置およびオンライン手書き文字認識方法ならびにその方法を記録した記録媒体
JP3357835B2 (ja) 文字認識方法、文字認識装置および記憶媒体
JPH0830717A (ja) 文字認識方法とその装置
JPH11282965A (ja) 文字認識装置及び文字認識プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH0766418B2 (ja) 手書き文字認識装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071101

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091101

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees