JP3365332B2 - 金属材印字・防錆方法 - Google Patents

金属材印字・防錆方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば金属板や金
属管などの金属材に、切断、組立、物流のための罫書
き、製造番号などの印字を行う場合に有効であり、金属
材の防錆に有効な金属材の印字・防錆方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、金属材、例えば鋼鈑や鋼管などの
鋼材に切断、組立、物流のための罫書き、または製品番
号などの印字を行う方法の一例として、レーザー印字方
法(以下、レーザー印字法という)がある。このレーザ
ー印字法においては、対象物表面にレーザー光を直接照
射して加熱、溶融または蒸発という熱的加工による変色
を利用して印字を行う方法であり、レーザー光源として
は、例えばYAGレーザー、炭酸ガスレーザーまたはエ
キシマレーザーを用いるものがある。
【0003】そして、上記のようなレーザー印字法の一
例として、例えば特開昭53−81134号公報、特開
昭61−195893号公報および特開平8−2458
59号公報に開示された発明がある。
【0004】特開昭53−81134号公報(以下、従
来例1という)に開示された感熱変色塗料とレーザー光
線を使用した罫書き、線引き法は、感熱変色塗料を、中
心線または基準線を罫書くための物体の表面の所定の部
位に塗装し、炭酸ガスレーザーの光線を当てて細い線を
発現せしめる方法である。
【0005】また、特開昭61−195893号公報
(以下、従来例2という)に開示された鋼板印字方法
は、鋼板をメッシュ状の複数の微小エリアに分割し、分
割した各エリアのうち所定の文字、記号の印字位置に該
当するエリアを予め選定して記憶手段に記憶させ、鋼板
をコンベア等の移動手段により移動させ、レーザー発振
器によるレーザー光軸を走査手段により鋼板の移動方向
に直交する方向に高速で往復走査させると同時に、発振
器のレーザー発振を発振制御手段により断続させ、記憶
手段に記憶された各エリアにだけレーザー光を照射して
鋼板表面を溶解、蒸発させ、印字する方法である。
【0006】さらに、特開平8−245859号公報
(以下、従来例3という)に開示されたレーザービーム
マーキング用材料を含むエポキシ樹脂組成物は、硬化剤
を含むエポキシ樹脂組成物において、レーザービームマ
ーキング用材料として、クロムと銅とマンガンを含む複
合金属酸化物を含有するエポキシ樹脂組成物であり、こ
のエポキシ樹脂組成物を金属材の表面に塗布して加熱に
より硬化樹脂塗膜を形成した後、炭酸ガスレーザー発生
装置を用いてレーザービームを照射し、文字をマーキン
グするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、金属材である
鋼材は、加工中の発錆を防ぐための一次防錆、美観と耐
久性(防食性、耐候性、耐薬品性、塗装下地性など)を
付与するための塗料を塗装するなどの表面処理が施され
ている。このため、上記従来例1においては、鋼材の表
面の感熱変色塗料が塗布された部位にレーザー光線を当
てることによって、罫書き線の痕跡が残留されて細い線
が発現されるものの、従来例1に開示された方法では、
この方法に用いられる感熱変色塗料と鋼材の表面に塗布
された一次防錆および上塗りの塗料等との密着性が低い
という問題があった。
【0008】また、従来例2においては、鋼板の表面ま
たは表面に塗布されたショッププライマーを深さ0.1
mm程度溶解、蒸発させて印字する方法であるが、鋼板
の表面またはショッププライマーの色と印字部との色の
対比が小さく判読が困難であり、印字の鮮明度に問題が
あるとともに、金属材の防錆性も不十分であった。さら
に、従来例3に開示されたレーザー印字法に用いられる
エポキシ樹脂組成物は、従来例1と同様に、鋼材の表面
に塗布された一次防錆および上塗りの塗料との密着性が
低いとともに、鋼材の表面に比較的厚く塗布しなければ
ならないため、コスト高になるという問題もあった。
【0009】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、印字を施した部分の鮮明度の向上
および印字速度の高速化が図れるとともに、金属材に対
する密着性がよく、金属材の防錆性に優れた金属材印字
・防錆方法を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金属材印字
・防錆方法は、ビニルブチラール樹脂、ビニル樹脂、塩
化ビニル樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、フッ素樹脂のうちの少なくとも1種類の樹脂材料か
らなるバインダーと、クロム酸亜鉛、クロム酸亜鉛・水
酸化亜鉛複合塩、クロム酸鉛のうちの少なくとも1種類
のクロム酸系顔料またはこれらの混合物からなる顔料
と、燐酸、燐酸亜鉛、燐酸鉄のうちの少なくとも1種類
の燐酸系顔料からなる添加剤とを主成分とする液体塗料
を、金属材の表面に塗布して乾燥し、液体塗料の乾燥塗
膜に、レーザー光を線状または文字状に走査して印字す
る部分の乾燥塗膜を照射加熱し、熱変色させて印字する
方法である。
【0011】また、本発明に係る金属材印字・防錆方法
は、金属材の表面に塗布された液体塗料の乾燥塗膜の厚
さを、10μm以上100μm以下の範囲とした方法で
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、はじめに金属材に罫書きまたは製造番号
などの印字を行うレーザー印字法について述べる。
【0013】[第1の工程:液体塗料塗布工程]第1の
工程は、レーザー印字を行う前に、金属材である例えば
鋼材の表面に液体塗料を均一にかつ薄膜に塗布し、乾燥
させる工程である。 [第2の工程:印字焼き付け工程]第2の工程は、第1
の工程で塗布された液体塗料が乾燥塗膜となった鋼材に
おいて、レーザー光を線状または文字状に走査し、印字
する部分の乾燥塗膜を照射加熱して熱変色させる工程で
ある。このように第1および第2の工程を経ることによ
って、鋼材に罫書きまたは製造番号などが印字される。
【0014】次に、上述したレーザー印字法に用いられ
る液体塗料について説明する。第1の工程において、レ
ーザー印字を行う前に金属材である鋼材の表面に塗布さ
れる液体塗料は、(1)ビニルブチラール樹脂、ビニル
樹脂、塩化ビニル樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹
脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂、フッ素樹脂のうちの少なくとも1種類の
樹脂材料からなるバインダーと、(2)クロム酸亜鉛、
クロム酸亜鉛・水酸化亜鉛複合塩、クロム酸鉛のうちの
少なくとも1種類のクロム酸系顔料またはこれらの混合
物からなる顔料と、(3)燐酸、燐酸亜鉛、燐酸鉄のう
ちの少なくとも1種類の燐酸系顔料からなる添加剤とを
主成分とするものである。
【0015】そして、この液体塗料を金属材である鋼材
の表面に塗布して乾燥し、形成された乾燥塗膜の厚さ
は、10μm以上100μm以下が望ましい。これは、
乾燥塗膜の厚さが10μm未満では、塗膜が容易に蒸発
して鋼材の表面が露出し、乾燥塗膜付着面とのコントラ
ストが小さくなる。また、乾燥塗膜の厚さが100μm
を越えると、乾燥塗膜の熱変色を判読できる程度にする
にはレーザーの出力を大きいものにする必要があり、コ
スト高となる。
【0016】液体塗料の主成分の1つであるバインダー
(1)としては、上記の樹脂材料のうち、特にビニルブ
チラール樹脂が望ましい。これは、速乾性に優れてお
り、機械塗装において10μm以上100μm以下に塗
装することが容易であるからである。
【0017】また、液体塗料の主成分の1つである顔料
(2)を、上記のクロム酸系顔料のうちの少なくとも1
種類またはこれらの混合物としたのは、塗膜内におい
て、塗膜内に浸透した水と反応して水酸化物を形成し、
塗膜を緻密にして錆発生の要因である水、酸素の透過を
防ぐとともに、塗膜と鋼材の表面との界面を腐食の生じ
ない環境範囲に保つことができ、防錆性の高い塗膜を形
成することができるからである。
【0018】さらに、液体塗料の主成分の1つである添
加剤を、上記の燐酸系顔料のうちの少なくとも1種類と
したのは、この添加剤によって、上記顔料(2)と鋼材
の表面とを反応させて燐酸クロムを鋼材の表面に形成さ
せることができ、これにより、鋼材に対する密着性がよ
く、鋼材の発錆を防ぐことができ、塗膜の防錆性を高め
ることができるからである。
【0019】したがって、上述したように、ビニルブチ
ラール樹脂、ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、アルキド樹
脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂のうちの少
なくとも1種類の樹脂材料からなるバインダー(1)
と、クロム酸亜鉛、クロム酸亜鉛・水酸化亜鉛複合塩、
クロム酸鉛のうちの少なくとも1種類のクロム酸系顔料
またはこれらの混合物からなる顔料(2)と、燐酸、燐
酸亜鉛、燐酸鉄のうちの少なくとも1種類の燐酸系顔料
からなる添加剤(3)とを主成分とした液体塗料を、レ
ーザー印字を行う前の金属材の表面に、乾燥後の塗膜の
厚さが10μm以上100μm以下になるように均一に
塗布し、乾燥させた後、レーザー光を線状または文字状
に走査して印字する部分の乾燥塗膜を照射加熱し、熱変
色させる金属材の印字・防錆方法は、印字を施した部分
の鮮明度の向上および印字速度の高速化が図れるととも
に、金属材に対する密着性がよく、金属材の防錆性に優
れた方法である。この方法の効果について、以下に実施
例を用いて具体的に説明する。
【0020】
【実施例】まず、表1に実施例1,2,3および比較例
1,2の各液体塗料の主な成分および塗装後の乾燥塗膜
の厚さを示す。なお、本発明は、その要旨を越えない限
り、以下に説明する実施例の構成に限定されるものでは
ない。
【0021】
【表1】
【0022】実施例1では、表1に示すように、液体塗
料の主成分の1つであるバインダーを、ビニル樹脂、エ
ポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂またはアク
リル樹脂とし、それぞれの塗装後の乾燥塗膜の厚さを1
5μmとした。実施例2では、表1に示すように、液体
塗料の主成分の1つであるバインダーをビニルブチラー
ル樹脂とするとともに、液体塗料の主成分の1つである
顔料を、クロム酸亜鉛、クロム酸亜鉛・水酸化亜鉛複合
塩またはクロム酸鉛とし、それぞれの塗装後の乾燥塗膜
の厚さを15μmとした。実施例3では、表1に示すよ
うに、液体塗料の主成分の1つであるバインダーをビニ
ルブチラール樹脂とするとともに、液体塗料の主成分の
1つである顔料をクロム酸亜鉛・水酸化亜鉛複合塩と
し、それぞれの塗装後の乾燥塗膜の厚さを、10μm、
30μm、50μmまたは100μmとした。
【0023】なお、比較例1は、表1に示すように、液
体塗料の主成分の1つであるバインダーをエチルシリケ
ートとして、塗装後の乾燥塗膜の厚さを20μmとし、
比較例2は、表1に示すように、液体塗料の主成分の1
つであるバインダーをビニルブチラール樹脂とするとと
もに、液体塗料の主成分の1つである顔料をクロム酸亜
鉛とし、それぞれの塗装後の乾燥塗膜の厚さを7μmま
たは200μmとした。
【0024】次に、実施例1,2,3および比較例1,
2の各液体塗料を用いて、実施の形態で説明した第1の
工程および第2の工程からなるレーザー印字法に基づい
て同じ条件下でレーザー印字を行い、その印字結果から
印字適性の評価を行った。印字される金属材であるSM
490YA黒皮付き9mm厚の鋼板にブラストによる下
地処理を行い、表面の除錆度SISSa2.5とする。
ついで、この下地処理を施した鋼板の表面に、実施例
1,2,3および比較例1,2の各液体塗料を表1に示
した乾燥塗膜の厚さでそれぞれ塗装し、乾燥させる。そ
して、乾燥塗膜面に、YAGレーザー印字装置により出
力120W、印字速度500mm/secで印字を行
い、印字の状態を観察して印字適性を判定した。印字適
性の判定は、印字のコントラストが十分で判読が良好な
ものを「○」、コントラストは不十分であるが判読可能
なものを「△」、判読不可能なものを「×」とした。こ
の判定結果を表1に示す。
【0025】表1の結果から、液体塗料の主成分の1つ
であるバインダーを、エチルシリケートとした比較例1
の評価は「×」であり、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、塩
化ビニル樹脂、ウレタン樹脂またはアクリル樹脂とした
実施例1の評価は、全て「○」であった。また、液体塗
料の主成分の1つであるバインダーをビニルブチラール
樹脂とし、液体塗料の主成分の1つである顔料をクロム
酸亜鉛、クロム酸亜鉛・水酸化亜鉛複合塩またはクロム
酸鉛とした実施例2の評価も、全て「○」であった。こ
れにより、液体塗料のバインダーを、ビニル樹脂、エポ
キシ樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂またはビニルブチラール樹脂とし、顔料をクロム酸亜
鉛、クロム酸亜鉛・水酸化亜鉛複合塩またはクロム酸鉛
とすると、コントラストが十分で判読が良好な印字が得
られることが確認できた。
【0026】また、液体塗料の乾燥塗膜の厚さを、7μ
mまたは200μmとした比較例2の評価は、7μmで
は「×」であり、200μmでは「△」であった。そし
て、15μmとした実施例1および実施例2と、10,
30,50または100μmとした実施例3の評価は、
全て「○」であった。これは、乾燥塗膜の厚さが10μ
m未満である比較例2の7μmの場合のように、乾燥塗
膜の厚さを薄くすると、印字は可能であるものの、塗膜
が蒸発してしまって下地金属が現れ、結果的に白っぽく
なりコントラストは不十分となる。また、乾燥塗膜の厚
さが100μmを越える比較例2の200μmの場合の
ように、乾燥塗膜の厚さを厚くすると、印字の判読は可
能であるものの、十分なコントラストが得にくく、また
コントラストの高い印字を行うに時間もかかってしま
う。これにより、液体塗料の乾燥塗膜の厚さを10μm
以上100μm以下とすることによって、コントラスト
が十分で判読が良好な印字が得られることが確認でき
た。
【0027】一方、液体塗料の防錆性については、実施
例1,2,3の各液体塗料を鋼板に塗装して屋外に3ヶ
月間暴露し、その後の乾燥塗膜の状態を観察して防錆性
と密着性の評価を行った。その結果、実施例1,2,3
のいずれにおいても、鋼板に錆が生じることがなく、優
れた防錆性を有することが確認できた。また、塗膜に浮
き、ふくれ、剥離が生じることがなく、優れた密着性を
有することが確認できた。
【0028】したがって、実施例1,2,3の各液体塗
料をレーザー印字法に用いることによって、印字を施し
た部分の鮮明度の向上および印字速度の高速化が図れる
とともに、鋼材に対する密着性がよく、鋼材の防錆性に
優れた金属材印字・防錆方法が得られることがわかる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明に係る金属材印字・
防錆方法は、ビニルブチラール樹脂、ビニル樹脂、塩化
ビニル樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、アクリル
樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、フッ素樹脂のうちの少なくとも1種類の樹脂材料か
らなるバインダーと、クロム酸亜鉛、クロム酸亜鉛・水
酸化亜鉛複合塩、クロム酸鉛のうちの少なくとも1種類
のクロム酸系顔料またはこれらの混合物からなる顔料
と、燐酸、燐酸亜鉛、燐酸鉄のうちの少なくとも1種類
の燐酸系顔料からなる添加剤とを主成分とする液体塗料
を、金属材の表面に塗布して乾燥し、液体塗料の乾燥塗
膜に、レーザー光を線状または文字状に走査して印字す
る部分の乾燥塗膜を照射加熱し、熱変色させて印字する
方法であるので、金属材に対する密着性および防錆性に
優れた乾燥塗膜によって、印字を施した部分の鮮明度の
向上が図れる金属材印字・防錆方法を得ることができ
る。
【0030】また、本発明に係る金属材印字・防錆方法
は、金属材の表面に塗布された液体塗料の乾燥塗膜の厚
さを、10μm以上100μm以下の範囲とした方法で
あるので、塗布された液体塗料の塗膜が印字の際に蒸発
したりせず、確実に金属材の発錆を防ぐことができると
ともに、コントラストが十分で判読が良好な印字を得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B21C 51/00 C09D 201/00 C09D 5/08 B41J 3/20 109A 201/00 B41M 5/26 (72)発明者 岡野 嘉宏 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 安井 敏之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−142084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23F 11/00 B41J 2/32 B41M 1/28 B41M 5/26 C23F 15/00 B21C 51/00 C09D 5/08 C09D 201/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニルブチラール樹脂、ビニル樹脂、塩
    化ビニル樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、アクリ
    ル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
    脂、フッ素樹脂のうちの少なくとも1種類の樹脂材料か
    らなるバインダーと、 クロム酸亜鉛、クロム酸亜鉛・水酸化亜鉛複合塩、クロ
    ム酸鉛のうちの少なくとも1種類のクロム酸系顔料また
    はこれらの混合物からなる顔料と、 燐酸、燐酸亜鉛、燐酸鉄のうちの少なくとも1種類の燐
    酸系顔料からなる添加剤とを主成分とする液体塗料を、
    金属材の表面に塗布して乾燥し、前記液体塗料の乾燥塗
    膜に、レーザー光を線状または文字状に走査して印字す
    る部分の前記乾燥塗膜を照射加熱し、熱変色させて印字
    することを特徴とする金属材印字・防錆方法。
  2. 【請求項2】 金属材の表面に塗布された液体塗料の乾
    燥塗膜の厚さを、10μm以上100μm以下の範囲と
    したことを特徴とする請求項1記載の金属材印字・防錆
    方法。
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