JP3365206B2 - 内燃機関のスロットル弁制御装置 - Google Patents
内燃機関のスロットル弁制御装置Info
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Description
トル弁制御装置に係り、詳しくは、電子制御式のスロッ
トル弁の如く、アクチュエータにより開閉制御されるス
ロットル弁を備えた内燃機関のスロットル弁制御装置に
関するものである。
−25938号公報に開示されたものが知られている。
この技術では、吸気通路の途中に設けられたスロットル
弁を、ステップモータ等のアクチュエータを駆動制御に
よって開閉するようにしている。すなわち、この技術で
は、アクセルペダルの開度が検出されるとともに、その
検出されたアクセル開度に対して、スロットル弁の開度
の目標値が複数の特性を有するように設定されている。
そして、運転者による切換スイッチの操作、或いは運転
状態に対応して、最適な特性における目標値が得られる
ようになっている。
いわゆる機械式のスロットル弁(アクセルペダルにリン
クしたもの)を有する内燃機関の場合に比べて、運転者
の要求に応じた、さらに優れた加速特性を得ることがで
きる。
より、1つの開度特性から他の開度特性に移行する場合
に、スロットル弁開度の目標値が急激に変動するのを防
止するようにしている。つまり、上記移行時において、
スロットル弁開度の目標値が大きく変動しないよう、当
初の目標値に漸近するべく補正した補正目標値が新たに
設定され、上記過渡状態においては補正目標値に対応し
てスロットル弁が開閉される。
術では、開度特性が変動する場合についての考慮はなさ
れているものの、同じ開度特性において目標値が急激に
大きくなった場合には、以下に記すような問題があっ
た。すなわち、上記技術では、実際のスロットル弁の開
度とは無関係に開度目標値が設定されるようになってい
たため、そのときのスロットル弁の開度によっては、上
記新たな目標値に達するまでの弁開度の変化に対する内
燃機関の出力の変化が一定ではなくなるという事態が生
じていた。そのため、加速ショックの低減と、運転者の
速やかな加速要求との双方を満足させるのは困難となっ
ていた。例えば、加速要求を満足しようとした場合に
は、スロットル弁を最大速度で動かせばよいのである
が、かかる場合には、加速時のショックが発生してしま
うのを抑制できない。逆に、加速時のショックを抑制し
ようと、スロットル弁の駆動速度を遅くしたのでは、運
転者の速やかな加速要求を満足できないという問題があ
った。
のであって、その目的は、運転者の速やかな加速要求及
び加速ショックの低減という相反する要求を共に満足さ
せることの可能な内燃機関のスロットル弁制御装置を提
供することにある。
に本発明においては、図1に示すように、内燃機関M1
の吸気通路M2の途中に設けられ、開閉により前記内燃
機関M1に導入される空気流量を調整するためのスロッ
トル弁M3と、前記スロットル弁M3を駆動するための
アクチュエータM4と、運転者の加速要求を反映するア
クセルペダルM5と、前記アクセルペダルM5の開度を
含む前記内燃機関M1の運転状態を検出する運転状態検
出手段M6と、前記運転状態検出手段M6の検出結果に
基づき、前記スロットル弁M3の目標開度を算出する目
標開度算出手段M7と、前記目標開度算出手段M7の算
出結果に基づき、前記アクチュエータM4を制御する開
閉制御手段M8とを備えた内燃機関のスロットル弁制御
装置において、前記運転状態検出手段M6により検出さ
れる前記アクセルペダルM5の開度が所定開度以下のと
きは、前記目標開度算出手段M7の算出結果に基づいて
決定される開閉速度でもって前記アクチュエータM4を
駆動し、前記アクセルペダルM5の開度が所定開度より
も大きくなったときは、加速ショックを低減するべく、
現在の前記スロットル弁M3の開度、並びに、該スロッ
トル弁M3の開度と前記目標開度算出手段M7にて算出
された目標開度との偏差のうち、少なくとも一方に基づ
いて前記開閉速度に制限を与えた上で当該速度よりも遅
い速度でもって前記アクチュエータM4を駆動する開閉
速度制御手段M9を設けたことをその要旨としている。
示すように、内燃機関M1の吸気通路M2の途中に設け
られ、開閉により前記内燃機関M1に導入される空気流
量を調整するためのスロットル弁M3と、前記スロット
ル弁M3を駆動するためのアクチュエータM4と、運転
者の加速要求を反映するアクセルペダルM5と、前記ア
クセルペダルM5の開度を含む前記内燃機関M1の運転
状態を検出する運転状態検出手段M6と、前記運転状態
検出手段M6の検出結果に基づき、前記スロットル弁M
3の目標開度を算出する目標開度算出手段M7と、前記
目標開度算出手段M7の算出結果に基づき、前記アクチ
ュエータM4を制御する開閉制御手段M8とを備えた内
燃機関のスロットル弁制御装置において、実際の前記ス
ロットル弁M3の開度が基準開度に達したときの前記目
標開度算出手段M7により算出される前記スロットル弁
M3の目標開度に基づいて所定開度を設定するととも
に、前記運転状態検出手段M6により検出される前記ア
クセルペダルM5の開度が所定開度以下のときは、前記
目標開度算出手段M7の算出結果に基づいて決定される
開閉速度でもって前記アクチュエータM4を駆動し、前
記アクセルペダルM5の開度が所定開度よりも大きくな
ったときは、加速ショックを低減するべく前記開閉速度
に制限を与えた上で当該速度よりも遅い速度でもって前
記アクチュエータM4を駆動する開閉速度制御手段M9
を設けたことをその要旨としている。
項2に記載の内燃機関のスロットル弁制御装置におい
て、前記基準開度は、ゼロよりも大きい開度であって、
かつ、運転者の加速要求が大きい場合であることを把握
するのに充分な値であることをその要旨としている。
項2又は3に記載の内燃機関のスロットル弁制御装置に
おいて、前記開閉速度制御手段M9によって制限される
値は、現在の前記スロットル弁M3の開度、並びに、該
スロットル弁M3の開度と前記目標開度算出手段M7に
て算出された目標開度との偏差のうち、少なくとも一方
に基づいて設定するようにしたことをその要旨としてい
る。
項1又は4に記載の内燃機関のスロットル弁制御装置に
おいて、前記開閉速度制御手段M9による前記開閉速度
に制限を与える制御は、減速ショックを低減するべく減
速時にも行うようにしたことをその要旨としている。
ば、図1に示すように、内燃機関M1の吸気通路M2の
途中に設けられたスロットル弁M3がアクチュエータM
4の作動によって開閉することにより、内燃機関M1に
導入される空気流量が調整され、これによって出力が調
整される。
M5の開度として反映され、その開度を含む前記内燃機
関M1の運転状態が運転状態検出手段M6によって検出
される。さらに、運転状態検出手段M6の検出結果に基
づき、目標開度算出手段M7では、スロットル弁M3の
目標開度が算出される。そして、その目標開度算出手段
M7の算出結果に基づき、開閉制御手段M8により、ア
クチュエータM4が制御され、当該制御によってスロッ
トル弁M3の開度が制御される。
により検出されるアクセルペダルM5の開度が所定開度
以下のときは、開閉速度制御手段M9によって、前記目
標開度算出手段M7の算出結果に基づいて決定される開
閉速度でもってアクチュエータM4が駆動される。ま
た、アクセルペダルM5の開度が所定開度よりも大きく
なったときは、同じく開閉速度制御手段M9によって、
前記開閉速度に制限が与えられた上で当該速度よりも遅
い速度でもってアクチュエータM4が駆動される。
開度となるまでは、運転者の加速要求にしたがって、速
やかな加速が実現されることとなる。また、所定開度に
達した後は、それまでよりも遅い速度でもってスロット
ル弁M3が開閉されることとなる。このため、加速ショ
ックの低減が図られる。
て制限される値は、現在の前記スロットル弁M3の開
度、並びに、該スロットル弁M3の開度と前記目標開度
算出手段M7にて算出された目標開度との偏差のうち、
少なくとも一方に基づいてされる。従って、そのときの
スロットル弁M3の開度等に応じたより滑らかな加速が
図られる。
記所定開度は、実際の前記スロットル弁M3の開度が基
準開度に達したときの前記目標開度算出手段M7により
算出される前記スロットル弁M3の目標開度に基づいて
設定される。このため、実際のスロットル弁M3の開度
が基準開度に達したときの目標開度がさほど高くないと
きには、上記制限が加えられるタイミングがより速いも
のとなり、より一層のトルクショックの低減が図られう
る。一方、実際のスロットル弁M3の開度が基準開度に
達したときの目標開度が比較的高いときには、上記制限
が加えられるタイミングがより遅く、すなわち、比較的
速い開閉速度でもってアクチュエータM4が駆動される
期間がより長いものとなり、より一層速やかな加速を行
うことが可能となる。
請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記基準開度
は、ゼロよりも大きい開度であって、かつ、運転者の加
速要求が大きい場合であることを把握するのに充分な値
である。このため、運転者の加速要求が大きくない場合
でも、それを誤って認識してしまうという事態が回避さ
れる。更に、請求項4に記載の発明によれば、請求項2
又は3に記載の発明の作用効果に加えて、前記開閉速度
制御手段M9によって制限される値は、現在の前記スロ
ットル弁M3の開度、並びに、該スロットル弁M3の開
度と前記目標開度算出手段M7にて算出された目標開度
との偏差のうち、少なくとも一方に基づいてされる。従
って、そのときのスロットル弁M3の開度等に応じたよ
り滑らかな加速が図られる。
請求項1又は4に記載の発明の作用に加えて、前記開閉
速度制御手段M9による前記開閉速度に制限を加える制
御は、減速ショックを低減するべく減速時にも行われ
る。そのため、減速時においても、上記と同等の作用が
奏される。
スロットル弁制御装置をガソリンエンジンのそれに具体
化した一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
してのエンジン1のスロットル弁制御装置を示す概略構
成図である。自動車に搭載されたエンジン1は複数気筒
よりなり、エンジン1を構成するシリンダブロック2に
は気筒数分のシリンダボア3が形成されている。シリン
ダブロック2の上側には各シリンダボア3を閉塞するよ
うにシリンダヘッド4が組み付けられている。各シリン
ダボア3にはピストン5が上下動可能に設けられ、その
ピストン5がコンロッド6を介して図示しないクランク
シャフトに連結されている。そして、シリンダボア3の
内部において、ピストン5とシリンダヘッド4とで囲ま
れた空間が燃焼室7となっている。また、シリンダボア
3やコンロッド6等の各部には、エンジン1の運転時に
図示しないオイルパン内の潤滑オイルが供給されるよう
になっている。
ぞれに対応して点火プラグ8が設けられている。また、
シリンダヘッド4には、各燃焼室7に連通する吸気ポー
ト9及び排気ポート10がそれぞれ設けられ、これら各
ポート9,10には、吸気管(吸気通路を構成する)1
1及び排気管12がそれぞれ連通して接続されている。
さらに、吸気ポート9及び排気ポート10の燃焼室7に
連通する各開口端には、開閉用の吸気バルブ13及び排
気バルブ14がそれぞれ設けられている。これら吸気バ
ルブ13及び排気バルブ14は、図示しないカムシャフ
トを含む動弁装置によりクランクシャフトの回転に連動
して開閉されるようになっている。また、これら各バル
ブ13,14の開閉タイミングは、クランクシャフトの
回転に同期して開閉される。すなわち、各バルブ13,
14は吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張行程及び排気行
程の一連の行程に同期して、所定のタイミングで開閉さ
れるようになっている。
が設けられている。また、吸気管11の途中には、同通
路11を通過する空気の脈動を平滑化させるためのサー
ジタンク16が設けられている。さらに、このサージタ
ンク16の下流側にて、各気筒毎の吸気ポート9の近傍
には、燃料噴射用のインジェクタ17がそれぞれ設けら
れている。これらインジェクタ17には図示しない燃料
タンクから、燃料ポンプによって所定圧力の燃料が供給
されるようになっている。一方、排気管12の出口側に
は、排気を浄化するための三元触媒を内蔵してなる触媒
コンバータ18が設けられている。
から取り込まれた外気が、サージタンク16を含む吸気
管11を通じて導入される。また、その外気の導入と同
時に各インジェクタ17から燃料が噴射されることによ
り、その外気と燃料との混合気が吸入行程における吸気
バルブ13の開きに同期して燃焼室7に取り込まれる。
さらに、燃焼室7に取り込まれた混合気が点火プラグ8
によって点火されることにより、その混合気が爆発・燃
焼してエンジン1に駆動力が得られる。そして、爆発・
燃焼後の排気ガスは、排気行程における排気バルブ14
の開きに同期して排気管12へと導かれ、その排気管1
2から触媒コンバータ18等を通じて外部へ排出され
る。
はアクセルペダル26の操作量(アクセル開度ACC
P)等に基づいて開閉されるスロットル弁19が設けら
れている。本実施の形態において、スロットル弁19
は、アクチュエータとしてのステップモータ27によっ
て開閉される。つまり、本実施の形態のスロットル弁1
9は、いわゆる電子制御式のものであり、基本的には、
ステップモータ27が前記ECU30からの出力信号に
基づいて駆動されることにより、当該スロットル弁19
が開閉制御される。そして、このスロットル弁19が開
閉されることにより、吸気管11への外気の取り込み
量、すなわち、吸入空気量Qが調節される。なお、前記
アクセルペダル26には、前記アクセル開度ACCPを
検出するためのアクセルセンサ41が設けられている。
ルブ19の開度、すなわちスロットル開度TACURを
検出するスロットルセンサ31が設けられている。この
スロットルセンサ31は、スロットル開度TACURの
信号を出力すると共に、スロットル弁19が全閉位置に
あるときのみオンされるアイドル接点によりアイドル信
号を出力するようになっている。また、エアクリーナ1
5の下流側には、吸気管11への吸入空気量Qを検出す
るエアフローメータ32が設けられている。併せて、エ
アクリーナ15とエアフローメータ32との間には、吸
気管11に取り込まれる空気の温度、すなわち吸気温T
HAを検出する吸気温センサ33が設けられている。
酸素濃度OXを検出する、すなわち排気管12における
排気空燃比を検出する酸素センサ34が設けられてい
る。また、シリンダブロック2には、エンジン1の冷却
水の温度、すなわち冷却水温THWを検出する水温セン
サ35が設けられている。
ビュータ20にて分配された点火信号が印加される。デ
ィストリビュータ20はイグナイタ21から出力される
高電圧をクランクシャフトの回転、すなわちクランク角
に同期して各点火プラグ8に分配するためのものであ
る。そして、各点火プラグ8の点火タイミングは、イグ
ナイタ21からの高電圧出力タイミングによって決定さ
れる。
フトの回転に連動して回転される図示しないロータが内
蔵されている。そして、ディストリビュータ20には、
そのロータの回転からエンジン1の回転数、すなわちエ
ンジン回転数NEを検出する回転数センサ36が設けら
れている。同じくディストリビュータ20には、そのロ
ータの回転に応じてエンジン1のクランク角基準信号を
所定の割合で検出する気筒判別センサ37が設けられて
いる。この実施の形態では、エンジン1における一連の
行程に対してクランクシャフトが2回転するものとし、
回転数センサ3は、1パルス当たり30°CAの割合で
クランク角を検出する。また、気筒判別センサ37は1
パルス当たり360°CAの割合でクランク角を検出す
る。さらに、エンジン1に駆動連結された自動変速機2
5には、自動車の速度、すなわち車速SPを検出する車
速センサ38が設けられている。
ンキングによってエンジン1に回転力を付与するための
スタータ24が設けられている。また、このスタータ2
4には、その作動・非作動を検知するスタータスイッチ
39が設けられている。周知のようにスタータスイッチ
39は、図示しないイグニッションスイッチの操作によ
ってオン・オフされるものであり、イグニッションスイ
ッチが操作されている間はスタータ24が作動されてい
ることから、スタータスイッチ39からは「オン」のス
タータ信号STSが出力される。
エアーコンディショナ(エアコン)等とともに、外部負
荷の一部を構成している。併せて、自動変速機7の内部
には、ニュートラルスタートスイッチ40が設けられて
いる。このニュートラルスタートスイッチ40は、現在
のシフト位置ShPがニュートラルレンジ[Nレンジ
(Pレンジも含む)]にあることを検出する。すなわ
ち、現在のシフト位置ShPがNレンジにあるのかドラ
イブレンジ(Dレンジ)にあるのかを検出することがで
きるようになっている。
21、ステップモータ27は電子制御装置(以下単に
「ECU」という)51に電気的に接続され、同ECU
51の作動によってそれらの駆動タイミングが制御され
る。このECU51は、目標開度算出手段、開閉制御手
段及び開閉速度制御手段を構成している。このECU5
1には、前述したスロットルセンサ31、エアフローメ
ータ32、吸気温センサ33、酸素センサ34、水温セ
ンサ35、回転数センサ36、気筒判別センサ37、車
速センサ38、スタータスイッチ39、ニュートラルス
タートスイッチ40及びアクセルセンサ41(これらの
全て又は一部は、運転状態検出手段を構成する)がそれ
ぞれ接続されている。そして、ECU51はエンジン1
の点火時期制御、燃料噴射量制御及びスロットル弁制御
等を司るために、各センサ31〜38,41、スタータ
スイッチ39及びニュートラルスタートスイッチ40か
らの出力信号に基づき、各インジェクタ17、イグナイ
タ21及びステップモータ27を好適に駆動制御するよ
うになっている。
ブロック図に従って説明する。ECU51は中央処理装
置(CPU)52、所定の制御プログラム等を予め記憶
した読み出し専用メモリ(ROM)53、CPU52の
演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(R
AM)54、記憶されたデータを保存するバックアップ
RAM55、タイマカウンタ56等と、これら各部と外
部入力回路57及び外部出力回路58等とをバス59に
よって接続してなる理論演算回路として構成されてい
る。この実施の形態において、ROM53には、後述す
る「最終目標開度設定ルーチン」等のスロットル弁制御
に関するプログラム、あるいは所定のマップ等が予め記
憶されている。また、本実施の形態において、タイマカ
ウンタ56は、所定時間毎の割り込み信号を出力すると
共に、同時に複数のカウント動作を行うことができるよ
うになっている。
ルセンサ31、エアフローメータ32、吸気温センサ3
3、酸素センサ34、水温センサ35、回転数センサ3
6、気筒判別センサ37、車速センサ38、スタータス
イッチ39、ニュートラルスタートスイッチ40及びア
クセルセンサ41等がそれぞれ接続されている。また、
外部出力回路58には、各インジェクタ17、イグナイ
タ21及びステップモータ27がそれぞれ接続されてい
る。
介して入力される各センサ31〜38,41、スタータ
スイッチ39及びニュートラルスタートスイッチ40か
らの各信号を入力値として読み込む。また、CPU51
はそれら読み込んだ入力値に基づき、各インジェクタ1
7、イグナイタ21及びステップモータ27を好適に駆
動制御する。
のスロットル弁制御装置におけるスロットル弁制御のた
めの処理動作等について図4〜図7に従って説明する。
さて、図4,5はECU51によりスロットル弁19の
開度制御に際し実行される「最終目標開度設定ルーチ
ン」を説明するフローチャートであって、同ルーチン
は、所定クランク角毎の割り込みで実行される。
移行すると、先ずステップ101において、ECU51
は、スロットルセンサ31、回転数センサ36及びアク
セルセンサ41等からの各信号に基づきスロットル開度
TACUR、エンジン回転数NE、アクセル開度ACC
P等をそれぞれ読み込む。
み込んだアクセル開度ACCP及びエンジン回転数NE
に基づき、仮の目標開度TTAH(従来技術でいうとこ
ろの目標開度に相当)を算出する。なお、この仮の目標
開度TTAHの算出に際しては、図示しないマップが参
酌される。
算出された仮の目標開度TTAHから実際のスロットル
開度TACURを減算した値の絶対値を偏差t kmo
dとして設定する。
おいて、後述する制限制御に際し用いられる加速時制限
値TAINC及び減速時制限値TADECを算出する。
これら加速時制限値TAINC及び減速時制限値TAD
ECは、共に、そのときどきの実際のスロットル開度T
ACURと、前記偏差t kmodとに基づいて定めら
れるものである。例えば、加速時制限値TAINCにつ
いては、図6に示すようなマップが参酌されることによ
り設定される(減速時制限値TADECについても図示
しないマップが参酌される)。
今回算出された仮の目標開度TTAHを、とりあえずの
駆動目標開度TAMODとして設定する。さらにまた、
図5に示すように、ステップ106においては、実際の
スロットル開度TACURが予め定められた基準開度α
(例えばα=「5°」)以上であるか否かを判断する。
そして、スロットル開度TACURが基準開度α以上で
ない場合には、ステップ107へ移行し、基準開度超過
フラグXαを「0」に設定する。ここで、基準開度超過
フラグXαというのは、実際のスロットル開度TACU
Rが上記基準開度α以上の場合に「1」に、そうでない
場合には「0」に設定されるものである。
移行する。また、ステップ106において、スロットル
開度TACURが基準開度α以上の場合には、ステップ
108へ移行する。ステップ108においては、現在、
基準開度超過フラグXαが「0」であるか否かを判断す
る。ここで、基準開度超過フラグXαが「0」の場合に
は、それまでのスロットル開度TACURが基準開度α
未満であり、今回の処理において基準開度α以上になっ
たものとして、ステップ109において、そのときの仮
の目標開度TTAHを所定開度βとして設定する。ま
た、続くステップ110において、基準開度超過フラグ
Xαを「1」に切換える。一方、ステップ108におい
て、基準開度超過フラグXαが「1」の場合には、スロ
ットル開度TACURが基準開度α以上の状態が継続し
ているものとして、ステップ111へジャンプする。
ステップ107から移行して、ステップ111において
は、今回の処理におけるアクセル開度ACCP(i)が
前回の処理におけるアクセル開度ACCP(i−1)以
上であるか否かを判断する。そして、今回のアクセル開
度ACCP(i)が前回のアクセル開度ACCP(i−
1)以上の場合には、運転者からの加速要求があったも
のと判断してステップ112へ移行する。
スロットル開度TACURが、上記ステップ109で設
定した所定開度β(βは可変)以上となっているか否か
を判断する。そして、実際のスロットル開度TACUR
が、所定開度β以上となっていない場合には、ステップ
117へ移行し、今回定められたとりあえずの駆動目標
開度TAMOD(i)を最終目標開度TANGLEとし
て設定し、その後の処理を一旦終了する。従って、この
場合は、ステップ102で算出された仮の目標開度TT
AHがそのまま最終目標開度TANGLEとして設定さ
れる。換言すれば、実際のスロットル開度TACUR
が、所定開度βに到達するまでは、ステップモータ27
ひいてはスロットル弁19は、仮の目標開度TTAHに
基づいて比較的速く駆動されることとなる。
ロットル開度TACURが、上記ステップ109で設定
した所定開度β以上となっている場合には、以降におい
て、いわゆる制限制御を実行するべくステップ113へ
移行する。
トル開度TACURが最新の仮の目標開度TTAH以下
であるか否かを判断する。そして、実際のスロットル開
度TACURが最新の仮の目標開度TTAH以下の場合
には、未だ最新の仮の目標開度TTAHに達しておら
ず、さらにスロットル弁19を比較的ゆっくり開いてや
る必要があるものとしてステップ114へ移行する。
た駆動目標開度TAMOD(i−1)に対し、上記加速
時制限値TAINCを加算した値を新たな駆動目標開度
TAMOD(i)として設定する。そして、最後にステ
ップ117において、当該駆動目標開度TAMOD
(i)を最終目標開度TANGLEとして設定し、その
後の処理を一旦終了する。従って、実際のスロットル開
度TACURが所定開度β以上となってからは、目標開
度TTAHに到達するまで、制限が加えられつつゆっく
りと最終目標開度TANGLEが増大し、ステップモー
タ27ひいてはスロットル弁19も、目標開度TTAH
に到達するまで、ゆっくり駆動されることとなる。
クセル開度ACCP(i)が前回のアクセル開度ACC
P(i−1)以上でない場合には、運転者からの減速要
求があったものと判断してステップ115へ移行する。
トル開度TACURが最新の仮の目標開度TTAH以上
であるか否かを判断する。そして、実際のスロットル開
度TACURが最新の仮の目標開度TTAH以上の場合
には、未だ最新の仮の目標開度TTAHまで減っておら
ず、さらにスロットル弁19を比較的ゆっくり閉じてや
る必要があるものとしてステップ116へ移行する。
た駆動目標開度TAMOD(i−1)から、上記減速時
制限値TADECを減算した値を新たな駆動目標開度T
AMOD(i)として設定する。そして、最後にステッ
プ117において、当該駆動目標開度TAMOD(i)
を最終目標開度TANGLEとして設定し、その後の処
理を一旦終了する。従って、減速時においても、目標開
度TTAHに到達するまで、制限が加えられつつゆっく
りと最終目標開度TANGLEが減少し、ステップモー
タ27ひいてはスロットル弁19も、目標開度TTAH
に到達するまで、ゆっくり駆動されることとなる。
て説明する。まず、アクセルペダル26が踏み込まれた
場合には、図7に示すように、仮の目標開度TTAH、
ひいては実際のスロットル開度TACURも、時間の経
過とともに増大する。そして、実際のスロットル開度T
ACURが基準開度αに達した時点(t1)において算
出された仮の目標開度TTAHが所定開度βとして設定
される(例えばアクセルペダル26が速く、かつ、大き
く踏み込まれた場合にはA点、アクセルペダル26がゆ
っくりと、かつ、小さく踏み込まれた場合にはB点)。
が所定開度β(A点、B点)に達するまでは、次々に算
出、設定される仮の目標開度TTAH(駆動目標開度T
AMOD(i))に向けてステップモータ27ひいては
スロットル弁19が速い速度で開かれる。
が所定開度β(A点、B点)に達した後は、加速時制限
値TAINCが徐々に加算されてゆく。すなわち、所定
開度βに達した後は、スロットル弁19の開き速度は、
それまでの開き速度に比べて緩やかなものとなる。
る。 (イ)加速時において、スロットル開度TACURが所
定開度β(A点、B点)となるまでは、運転者の加速要
求にしたがって、速やかな加速が実現される。従って、
アクセルペダル26が速く、かつ、大きく踏み込まれた
場合には、速やかな加速が確保され、運転者の加速要求
に応ずることができる。一方で、スロットル開度TAC
URが所定開度β(A点、B点)に達した後は、それま
でよりも遅い速度でもってスロットル弁19が開閉され
る。このため、速やかな加速とともに、加速ショックの
低減をも同時に図ることができる。
ットル開度TACURが所定開度β(A点、B点)に達
した後に加算されてゆく加速時制限値TAINC(減速
時にあっては全スロットル開度TACURの領域で減算
されてゆく減速時制限値TADEC)は、スロットル開
度TACUR、並びに、該スロットル開度TACURと
仮の目標開度TTAHとの偏差t kmodに基づいて
算出される。従って、そのときどきのスロットル弁19
の開度等、運転状態に応じたより滑らかな加速が実現さ
れうる。
記所定開度βは、実際のスロットル弁TACURが基準
開度αに達したときの仮の目標開度TTAHに基づいて
設定される。このため、例えばアクセルペダル26がゆ
っくりと踏み込まれた場合には、スロットル弁TACU
Rが基準開度αに達したときの目標開度TTAHがさほ
ど高くなく、そのため所定開度βも比較的小さい値とな
る。従って、上記加速時制限値TAINCは加算されは
じめるタイミングがより速いものとなり、より一層のト
ルクショックの低減が図られうる。一方、アクセルペダ
ル26が速く踏み込まれた場合には、スロットル弁TA
CURが基準開度αに達したときの目標開度TTAHが
高いため、所定開度βも比較的大きな値となる。従っ
て、上記加速時制限値TAINCは加算されはじめるタ
イミングがより遅く、すなわち、比較的速い開速度でも
ってスロットル弁19が開かれる時間がより長いものと
なり、より一層速やかな加速を行うことが可能となる。
準開度αを例えば5°とした。この5°というのは、ゼ
ロよりも大きく、かつ、運転者の加速要求が大きい場合
には、確実に目標開度TTAHが高い値となり、加速要
求が大きいことを確実に把握することができる値ある。
従って、運転者の加速要求が大きくない場合でも、それ
を大きいものと誤って認識してしまうという事態を回避
することができる。
のみならず、減速時においても減速時制限時TADEC
を減算してゆくことで減速ショックを低減するようにし
た。そのため、減速時においても、上記と同等の作用効
果を得ることができる。
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)上記実施の形態では、基準開度αを例えば5°と
したが、当該値に限定されるものではない。
ても減速時制限時TADECを減算してゆくことで減速
ショックを低減するようにしたが、加速時のみ行うよう
にしてもよい。
19の数を1つのみとしたが、複数のスロットル弁を有
する場合に本発明を適用してもよい。 (4)加速時制限値TAINC等を算出する際のマップ
は、必ずしも図6に示すようなものに限られない。例え
ば、スロットル開度TACUR、並びに、該スロットル
開度TACURと仮の目標開度TTAHとの偏差t k
modのうち、一方のみに基づいて定めるようにしても
よい。
のスロットル弁制御装置によれば、運転者の速やかな加
速要求及び加速ショックの低減という相反する要求を共
に満足させることができるという優れた効果を奏する。
ある。
ジンのスロットル弁制御装置を示す概略構成図である。
る。
ーチン」を示すフローチャートである。
する仮の目標開度及び実際のスロットル開度の関係を示
すタイミングチャートである。
スロットル弁、26…アクセルペダル、27…アクチュ
エータとしてのステップモータ、31…運転状態検出手
段を構成するスロットルセンサ、32…運転状態検出手
段を構成するエアフローメータ、33…運転状態検出手
段を構成する吸気温センサ、34…運転状態検出手段を
構成する酸素センサ、35…運転状態検出手段を構成す
る水温センサ、36…運転状態検出手段を構成する回転
数センサ、37…運転状態検出手段を構成する気筒判別
センサ、38…運転状態検出手段を構成する車速セン
サ、39…運転状態検出手段を構成するスタータスイッ
チ、40…運転状態検出手段を構成するニュートラルス
タートスイッチ、41…運転状態検出手段を構成するア
クセルセンサ、51…目標開度算出手段、開閉制御手段
及び開閉速度制御手段を構成するECU。
Claims (5)
- 【請求項1】 内燃機関の吸気通路の途中に設けられ、
開閉により前記内燃機関に導入される空気流量を調整す
るためのスロットル弁と、 前記スロットル弁を駆動するためのアクチュエータと、 運転者の加速要求を反映するアクセルペダルと、 前記アクセルペダルの開度を含む前記内燃機関の運転状
態を検出する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記スロッ
トル弁の目標開度を算出する目標開度算出手段と、 前記目標開度算出手段の算出結果に基づき、前記アクチ
ュエータを制御する開閉制御手段とを備えた内燃機関の
スロットル弁制御装置において、 前記運転状態検出手段により検出される前記アクセルペ
ダルの開度が所定開度以下のときは、前記目標開度算出
手段の算出結果に基づいて決定される開閉速度でもって
前記アクチュエータを駆動し、前記アクセルペダルの開
度が所定開度よりも大きくなったときは、加速ショック
を低減するべく、現在の前記スロットル弁の開度、並び
に、該スロットル弁の開度と前記目標開度算出手段にて
算出された目標開度との偏差のうち、少なくとも一方に
基づいて前記開閉速度に制限を与えた上で当該速度より
も遅い速度でもって前記アクチュエータを駆動する開閉
速度制御手段を設けたことを特徴とする内燃機関のスロ
ットル弁制御装置。 - 【請求項2】 内燃機関の吸気通路の途中に設けられ、
開閉により前記内燃機関に導入される空気流量を調整す
るためのスロットル弁と、 前記スロットル弁を駆動するためのアクチュエータと、 運転者の加速要求を反映するアクセルペダルと、 前記アクセルペダルの開度を含む前記内燃機関の運転状
態を検出する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記スロッ
トル弁の目標開度を算出する目標開度算出手段と、 前記目標開度算出手段の算出結果に基づき、前記アクチ
ュエータを制御する開 閉制御手段とを備えた内燃機関の
スロットル弁制御装置において、 実際の前記スロットル弁の開度が基準開度に達したとき
の前記目標開度算出手段により算出される前記スロット
ル弁の目標開度に基づいて所定開度を設定するととも
に、前記運転状態検出手段により検出される前記アクセ
ルペダルの開度が所定開度以下のときは、前記目標開度
算出手段の算出結果に基づいて決定される開閉速度でも
って前記アクチュエータを駆動し、前記アクセルペダル
の開度が所定開度よりも大きくなったときは、加速ショ
ックを低減するべく前記開閉速度に制限を与えた上で当
該速度よりも遅い速度でもって前記アクチュエータを駆
動する開閉速度制御手段を設けた ことを特徴とする内燃
機関のスロットル弁制御装置。 - 【請求項3】 前記基準開度は、ゼロよりも大きい開度
であって、かつ、運転者の加速要求が大きい場合である
ことを把握するのに充分な値であることを特徴とする請
求項2に記載の内燃機関のスロットル弁制御装置。 - 【請求項4】 前記開閉速度制限手段によって制限され
る値は、現在の前記スロットル弁の開度、並びに、該ス
ロットル弁の開度と前記目標開度算出手段にて算出され
た目標開度との偏差のうち、少なくとも一方に基づいて
設定するようにしたことを特徴とする請求項2又は3に
記載の内燃機関のスロットル弁制御装置。 - 【請求項5】 前記開閉速度制御手段による前記開閉速
度に制限を与える制御は、減速ショックを低減するべく
減速時にも行うようにしたことを特徴とする請求項1又
は4に記載の内燃機関のスロットル弁制御装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12451196A JP3365206B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 内燃機関のスロットル弁制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12451196A JP3365206B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 内燃機関のスロットル弁制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09310637A JPH09310637A (ja) | 1997-12-02 |
JP3365206B2 true JP3365206B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=14887307
Family Applications (1)
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JP12451196A Expired - Fee Related JP3365206B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 内燃機関のスロットル弁制御装置 |
Country Status (1)
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JP4743057B2 (ja) | 2006-09-12 | 2011-08-10 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関のスロットル開度制御装置 |
JP5029212B2 (ja) * | 2007-08-21 | 2012-09-19 | 日産自動車株式会社 | 車両の加速ショック軽減装置 |
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-
1996
- 1996-05-20 JP JP12451196A patent/JP3365206B2/ja not_active Expired - Fee Related
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