JP3364830B2 - イオンビーム加工装置 - Google Patents

イオンビーム加工装置

Info

Publication number
JP3364830B2
JP3364830B2 JP16027198A JP16027198A JP3364830B2 JP 3364830 B2 JP3364830 B2 JP 3364830B2 JP 16027198 A JP16027198 A JP 16027198A JP 16027198 A JP16027198 A JP 16027198A JP 3364830 B2 JP3364830 B2 JP 3364830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing chamber
ion beam
processing
microwave
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16027198A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11354508A (ja
Inventor
聰 小倉
鉦太郎 大石
橋本  勲
智 市村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP16027198A priority Critical patent/JP3364830B2/ja
Priority to EP99110048A priority patent/EP0964425A3/en
Priority to US09/327,502 priority patent/US6184625B1/en
Publication of JPH11354508A publication Critical patent/JPH11354508A/ja
Priority to US09/750,665 priority patent/US6320321B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3364830B2 publication Critical patent/JP3364830B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/08Ion sources; Ion guns
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J27/00Ion beam tubes
    • H01J27/02Ion sources; Ion guns
    • H01J27/16Ion sources; Ion guns using high-frequency excitation, e.g. microwave excitation
    • H01J27/18Ion sources; Ion guns using high-frequency excitation, e.g. microwave excitation with an applied axial magnetic field
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/004Charge control of objects or beams
    • H01J2237/0041Neutralising arrangements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/06Sources
    • H01J2237/08Ion sources
    • H01J2237/0815Methods of ionisation
    • H01J2237/0817Microwaves
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/31Processing objects on a macro-scale
    • H01J2237/3142Ion plating

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)
  • Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンビーム加工
装置に係り、特に、大電流・大口径イオンビームを用い
て被加工物をエッチング加工するに好適なイオンビーム
加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のイオンビーム加工装置として、例
えば、特開昭63−157887号公報に記載されてい
るように、イオンビームを用いて被加工物をエッチング
加工するエッチング装置が知られている。この装置にお
いては、被加工物に照射されるイオンビームによって被
加工物が帯電し、帯電によって被加工物が破壊されるの
を防止するために、イオンビームの近くに配置された中
和器内で、マイクロ波放電によってプラズマを生成し、
このプラズマから微小孔を通して電子をイオンビームに
供給することでイオンビームを中和する方式が採用され
ている。この方式は、熱電子を放出するフィラメントを
内部に有するホロカソードを用いてイオンビームを中和
する方式に比べて長時間の動作が可能であり、反応性イ
オンビームを中和するのに適している。さらに、タング
ステンなどのフィラメントを用いていないので、フィラ
メントを構成する重金属が被加工物を汚染することがな
く、クリーンなイオンビーム加工が可能になる。
【0003】しかし、従来の中和方式では、次の理由か
らイオンビームの大電流化、大口径化に対して限界が生
じてきている。
【0004】イオンビームを大電流化する場合、イオン
ビームの大電流化に伴ってイオンビームを中和するため
には、中和器から供給する電子流も増やす必要がある
が、中和器内のプラズマから電子を供給する従来の方式
では、同量のイオン電流を中和器内で捕集しなければな
らない。すなわち、供給する電子流の増大は捕集するイ
オン電流の増大を意味する。しかも、中和器内でより高
密度なプラズマを生成するには、中和器内に投入するマ
イクロ波電力の増大を必要とし、電子温度が高くなって
中和器内のプラズマ電位が上昇する。これは、中和器内
で捕集するイオンの衝突エネルギーの増大を意味する。
このように、従来の方式では、中和器内面に衝突するイ
オン電流およびイオンエネルギーの増大に伴って、中和
器内面からイオン衝撃によってスパッタされた導電性粒
子が中和器のマイクロ波導入窓に付着し、中和器として
の動作時間が短くなる。
【0005】また大量の電子を加工室に引き出すために
は、加工室に対して中和器自体を大きく負電位に落す必
要がある。このため、中和器から引き出されたあとの電
子エネルギーが大きくなり、イオンビームの電位が乱さ
れて、本来平行であるべきイオンビームが発散する。さ
らに、イオンビームへ電子を供給する場所が局所的であ
るため、イオンビームの大口径化に伴って中和の空間的
均一性も悪くなってきている。
【0006】以上の理由から、従来の中和方式では、イ
オンビームの電流値として300mA以上、イオンビー
ム径として、Φ200mm以上の大電流・大口径イオン
ビームを均一に中和し、発散の小さいイオンビームを得
ることが困難である。
【0007】そこで、これらの問題を解決するために、
特開平8−296069号公報に記載されているよう
に、イオンビーム加工装置に用いるマイクロ波中和器と
して、電子サイクロトロン共鳴磁場を環状に配置したマ
ルチカスプ磁場の間にマイクロ波を導波管で導入してプ
ラズマを生成し、このプラズマを低エネルギー電子の供
給源としたものが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
イオン源電極と加工室との間にマイクロ波中和器を挿入
し、中和器本体を真空容器の一要素として構成している
ため、加工装置自体も大きくなるとともに、イオンビー
ムの飛行距離が長くなり、イオンビームの発散を抑制す
ることが困難である。しかも、磁石を配置する筒状導体
をあまり薄くできないため、比較的強力な磁石でなけれ
ばマイクロ波中和器の内周側に電子サイクロトロン共鳴
磁場を形成することができない。また、発生したプラズ
マから電子の供給を容易にし、同時にイオンを回収する
ために、中和器本体を負電位にするに際して、マイクロ
波をマイクロ波中和器まで導く導波管の途中で絶縁構造
を採用する必要があり、導波管の管の途中に、チョーク
フランジと呼ばれる接続機構を別途設けなければなら
ず、構成が複雑になる。さらにマイクロ波をマイクロ波
中和器に導入する導波管とマイクロ波中和器本体との接
続部分も真空封じしなければならず、製造工程が増加す
る。
【0009】本発明の目的は、大電流・大口径のイオン
ビームを均一に中和し、ビーム発散の小さいイオンビー
ムを加工対象に照射することができるイオンビーム加工
装置を提供することにある。
【0010】前記目的を達成するために、本発明は、加
工用プラズマを生成するイオン源と、真空容器としてイ
オン源に隣接して配置されて加工対象を収納する加工室
と、前記イオン源と前記加工室との間に配置されて前記
イオン源の加工用プラズマから加工室内に加工用イオン
ビームを引き出して加工対象に照射する引出し電極と、
前記加工室の開口部を介して加工室外から加工室内の引
出し電極近傍の領域にマイクロ波を導入し導入したマイ
クロ波を前記加工用イオンビームの伝搬領域の周囲に形
成された環状の磁場に導いて環状の中和用プラズマを生
成する中和用プラズマ生成手段と、前記加工室の電位に
対して負電位に維持されて前記中和用プラズマ中のイオ
ンを捕集するイオン捕集手段とを備え、当該イオン捕集
手段は、前記加工用イオンビームの伝播領域の周囲を囲
む環状体を有し、当該環状体内に前記マイクロ波を導入
する開口部が形成され、前記加工室内であって、前記環
状体の外周部に、前記磁場を形成する磁場形成部材が配
列されているイオンビーム加工装置を構成したものであ
る。
【0011】前記イオンビーム加工装置を構成するに際
しては、以下の要素を付加することができる。
【0012】(1)前記中和用プラズマ生成手段は、前
記加工室の開口部を閉塞するマイクロ波透過板を間にし
て前記加工室外に配置されてマイクロ波発生器からのマ
イクロ波を前記加工室の開口部まで伝送する大気側導波
管と、前記加工室内の開口部側から加工室内の引出し電
極近傍の領域にわたって配置されて前記マイクロ波透過
板を透過したマイクロ波を伝送する真空側導波管と、真
空側導波管の管路端に固定されて前記加工用イオンビー
ムの伝搬領域の周囲を囲む環状体と、環状体の外周側に
磁極が相異なる磁性体が複数個相対向して配置されて前
記環状体の周方向に沿って環状の磁場を形成する磁場形
成部材とを備えて構成され、前記イオン捕集手段は、前
記加工室の電位に対して負電位となる中和器用電源を有
し、前記環状体を環状電極として前記環状体に前記中和
器用電源を接続してなり、前記真空側導波管は絶縁部材
を介して前記加工室に接続されてなる。
【0013】(2)前記中和用プラズマ生成手段は、前
記加工室の開口部を閉塞するマイクロ波透過板を間にし
て前記加工室外に配置されてマイクロ波発生器からのマ
イクロ波を前記加工室の開口部まで伝送する大気側導波
管と、前記加工室内の開口部側から加工室内の引出し電
極近傍の領域にわたって配置されて前記マイクロ波透過
板を透過したマイクロ波を伝送する真空側導波管と、真
空側導波管の管路端に固定されて前記加工用イオンビー
ムの伝搬領域の周囲を囲む環状体と、環状体の外周側に
磁極が相異なる磁性体が複数個相対向して配置されて前
記環状体の周方向に沿って環状の磁場を形成する磁場形
成部材とを備えて構成され、前記イオン捕集手段は、前
記加工室の電位に対して負電位となる中和器用電源を有
し、前記環状体を環状電極として前記環状体に前記中和
器用電源を接続してなり、前記真空側導波管は絶縁部材
を介して前記環状体に接続されてなる。
【0014】(3)前記中和用プラズマ生成手段は、前
記加工室の開口部を閉塞するマイクロ波透過板を間にし
て前記加工室外に配置されてマイクロ波発生器からのマ
イクロ波を前記加工室の開口部まで伝送する大気側導波
管と、前記加工室内の開口部側から加工室内の引出し電
極近傍の領域にわたって配置されて前記マイクロ波透過
板を透過したマイクロ波を伝送する真空側導波管と、真
空側導波管の管路端に固定されて前記加工用イオンビー
ムの伝搬領域の周囲を囲む環状体と、環状体の外周側に
磁極が相異なる磁性体が複数個相対向して配置されて前
記環状体の周方向に沿って環状の磁場を形成する磁場形
成部材とを備えて構成され、前記イオン捕集手段は、前
記加工室の電位に対して負電位となる中和器用電源と、
前記環状体の内周側に絶縁部材を介して固定されて前記
中和器用電源に接続された環状電極とを備えて構成され
てなる。
【0015】(4)前記引出し電極に隣接して前記加工
室内に配置されて前記中和用プラズマ中のイオンを捕集
する保護電極を備え、前記保護電極は前記中和用電源ま
たは前記加工室の電位と同一電位の電源に接続されてな
る。
【0016】(5)前記真空側導波管は、その管路途中
に前記マイクロ波透過板を透過したマイクロ波を前記環
状体側に反射させる屈曲部を有する。
【0017】(6)記真空側導波管の管路のうち前記
環状体側の管路は、直管形状に形成されて前記環状体の
開口部に一体となって接合されてなる。
【0018】(7)記真空側導波管の管路のうち前記
環状体側の管路は、テーパー形状に形成されて前記環状
体の開口部に一体となって接合されてなる。
【0019】(8)記真空側導波管の前記環状体側管
路端が前記開口部に嵌合されてなる。
【0020】(9)前記磁場形成部材は、相対向して配
置された複数個の磁性体から発生する磁力線によって前
記環状体の内周側にマリチリングカスプ磁場を形成して
なる。
【0021】前記した手段によれば、イオン源内の加工
用プラズマから加工室内に加工用イオンビームを引き出
して加工対象に照射するに際して、加工室内の引出電極
近傍の領域のうち加工用イオンビームの伝搬領域の周囲
に環状の中和用プラズマを生成し、この中和用プラズマ
中のイオンを捕集する一方、電子をイオンビームの存在
する中心方向に送り出すように供給してイオンビームを
中和するようにしたので、大電流・大口径のイオンビー
ムを均一に中和することができ、また、イオンビームが
通過する領域の空間電位をほぼ加工室の電位に近づける
ようにしているので、イオンビームの発散を防止するこ
とができる。さらに、イオンビームを取り囲むように生
成された中和用プラズマの有する静電レンズ効果によっ
てイオンビームを収束させることもできる。
【0022】また、環状体を環状電極として中和器用電
源に接続するとともに、イオン捕集面積を広くしている
ので、高密度のプラズマを発生させる必要はなく、低密
度のプラズマでも十分な量のイオンを捕集することがで
き、これに伴って十分な量の電子をイオンビームに供給
できる。さらに、低密度のプラズマを発生させるに際し
ては、投入する電力も小さくて済む上、中和用プラズマ
は電子温度の低いプラズマであり、したがって、電子エ
ネルギーも低くイオンビームに投入してもイオンビーム
を乱す割合も小さくて済む。また、通常カットオフ密度
以下のプラズマを生成すればよく、加工室の開口部に配
置されたマイクロ波透過板をプラズマから離せるので、
真空側導波管を屈曲させることで、加工エネルギー導電
性粒子がマイクロ波透過板に付着して動作時間が短くな
るのを防止することができる。
【0023】中和用プラズマ生成手段とイオン捕集手段
を加工室内の引出電極近傍の領域に配置することで、加
工室内の引出電極から離れた領域に中和用プラズマ生成
手段とイオン捕集手段を配置する場合と比較して、以下
のような効果が得られる。
【0024】(1)イオンビームの発散を制御しやす
い。
【0025】(2)加工対象(被加工物)が中和用プラ
ズマに曝されない。
【0026】(3)被加工物付近の排気コンダクタンス
を大きくとれる。
【0027】また中和用プラズマを生成するに際して、
磁性体(永久磁石)を使用して環状体の内周側にマルチ
リングカスプ磁場を形成することで、電離を担う高エネ
ルギー電子が隣合う磁極間を磁力線に沿って往復しつ
つ、磁場勾配ドリフト作用によってマクロな運動として
は、環状体の内周側に沿って周方向にガスを電離して中
和用プラズマを生成するようになっている。このため、
マルチリングカスプ磁場を形成して中和用プラズマを生
成すると、マイクロ波の供給に導波管を使用した局所的
なマイクロ波の導入によっても、環状体の内周側にリン
グ状にほぼ均一にプラズマが形成され、電子軌道がクロ
ーズされるため、端損失がなく、中和用プラズマの生成
効率を高くすることができる。
【0028】また、マルチリングカプス磁場にマイクロ
波を導入するに際しては、環状体の開口部、すなわちマ
ルチリングカプス磁場を形成するための磁極間からマイ
クロ波を導入することで、マイクロ波導入部の正面に生
成されている中和用プラズマによってマイクロ波の伝搬
方向が回折し、電子サイクロトロン共鳴位置にマイクロ
波が到達しやすくなり、効率良くマイクロ波の吸収が行
なわれ、中和用プラズマの生成に寄与することができ
る。
【0029】また引出電極の直後に保護電極(第3電
極)を配置し、この保護電極を中和用電源または加工室
の電位と同一電位の電源に接続しているため、中和用プ
ラズマのイオンが引出し電極に衝突する前に保護電極で
捕集することができ、イオン衝撃による引出し電極(減
速電極)の損耗を抑制することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0031】図1は本発明の一実施形態を示すイオンビ
ーム加工装置の縦断面図、図2はマイクロ波導入用導波
管の構造を説明するための要部断面図である。図1およ
び図2において、イオンビーム加工装置は、イオン源
1、加速電極6、減速電極9、保護電極(第3電極)1
1、マイクロ波中和器14、加工室13を備えて構成さ
れている。加工室13は、真空容器としてイオン源1に
隣接して配置され、絶縁スペーサ12を介してイオン源
1に接続されており、マイクロ波中和器14は、真空容
器を構成することなく、その一部が加工室13外に配置
され、主構成要素が加工室13内に配置されている。
【0032】イオン源1は、加工用プラズマを生成する
容器として構成されており、イオン源1の上部側にはプ
ラズマ用ガス導入管3が接続されているとともにプラズ
マ発生用フィラメント4が配置されており、底部側には
開口部46が形成されている。そしてイオン源1には、
ガス導入管3からプラズマ用ガス2が導入されており、
フィラメント4の通電によってプラズマ用ガス2がエネ
ルギーを得てプラズマ5を生成するようになっている。
イオン源1の開口部46には加速電極6が配置されてイ
オン源1に固定されている。この加速電極6はイオン源
1を介して加速電源7に接続されており、加速電極6と
イオン源1には加速電源7によって正電圧が印加されて
いる。加速電極6には電極用絶縁スペーサ8を介して減
速電極9が接続されており、減速電極9には減速電源1
0から負電圧が印加されている。すなわち、加速電極
6、減速電極9は、イオン源1に隣接して配置されて、
イオン源1内のプラズマ5から加工室13内に加工用イ
オンビーム36を引き出してホルダ26上のウエハ(加
工対象)27に照射する引出し電極として構成されてい
る。また、減速電極9には絶縁スペーサ8を介して保護
電極(第3電極)11が接続されており、保護電極11
は導線45を介してマイクロ波中和器14に接続されて
いる。マイクロ波中和器14は中和器用電源25に接続
されており、本実施形態では加工室13の電位が接地電
位に設定されているため、保護電極11とマイクロ波中
和器14の電位は加工室13の電位に対して負電位に維
持されている。すなわち、保護電極11の電位を加工室
13の電位に対して負電位に設定することで、マイクロ
波中和器14によって生成される中和用プラズマのイオ
ンが減速電極9に衝突する前に保護電極11で捕集さ
れ、イオン衝撃によって減速電極9が損耗するのを抑制
できるようになっている。
【0033】マイクロ波中和器14は、中和用プラズマ
生成手段およびイオン捕集手段として、大気側導波管2
4、石英板23、真空側導波管21、複数個の永久磁石
16、環状電極47、防着板28を備えて構成されてお
り、環状電極47が加工室13の内側にイオン源1と中
心軸を合わせて絶縁スペーサ15を介して固定されてい
る。大気側導波管24は、加工室13に形成されたマイ
クロ波導入用開口部22を閉塞する石英板(マイクロ波
透過板)23を間にして加工室13外に配置されてマイ
クロ波発生器(図示省略)からのマイクロ波34を開口
部22まで伝送する導波管として加工室13の外壁面に
固定されている。開口部22近傍の加工室13の外壁に
はザグリ面31が形成されているとともに、Oリング用
溝32が形成されている。Oリング用溝32にはOリン
グ33が装着され、Oリング33上には石英板23が配
置されている。石英板23は導波管24の管路端に支持
された状態で開口部22に接合されており、導波管24
の管路端側は絶縁ねじ、絶縁ボルトなどの締結部材(図
示省略)によって加工室13の外壁に固定されている。
すなわち加工室13の開口部22の外側にOリング3
3、石英板23を介して導波管24を固定することで、
加工室13内の真空が保たれるようになっている。
【0034】真空側導波管21は、石英板23を透過し
たマイクロ波を伝送する導波管として、絶縁スペーサ1
5を介して加工室13の内壁面に、その一端が固定され
ており、導波管21の他端側は、直管形状に形成されて
環状電極47に一体となって接合されている。また、導
波管21は、高エネルギー導電粒子が石英板(マイクロ
波導入窓)23に付着するのを防止するために、石英板
23を透過したマイクロ波34を環状電極47側に反射
させる屈曲部20が管の途中に形成されている。
【0035】環状電極47は加工用イオンビーム36の
伝搬領域の周囲を囲む環状体としてほぼ円筒状に形成さ
れており、環状電極47には導波管21を伝送したマイ
クロ波34を環状体47の内周側の領域に導入するため
の開口部19が形成されている。また、環状電極47は
保護電極11と同様に中和器用電源27に接続されてお
り、環状電極47には加工室13の電位に対して負電位
の電圧が印加されている。さらに環状電極47の外周側
には異なる磁極が相対向する一対の永久磁石16が一定
の間隔を保って複数個周方向に沿って配列されている。
すなわち環状電極47の外周側には、磁場形成部材を構
成する永久磁石(磁性体)16が複数個一列ずつ互いに
磁極(極性)を逆にして配列されている。そして相対向
する一対の永久磁石16によってそれぞれ磁力線17が
形成され、環状電極47の内周側にはマイクロ波34の
周波数に対応した電子サイクロトロン共鳴磁束密度の磁
場18が形成されるようになっている。磁場18は後述
するようにマルチリングカスプ磁場を形成するようにな
っている。また環状電極47には絶縁スペーサ29を介
して防着板28が接続されている。
【0036】この防着板28は、ホルダ26上に設置さ
れたウエハ27からのスパッタ物がマイクロ波中和器1
4に付着するのを防止するように配置されており、この
防着板28は、加工室13と同電位(通常は接地電位)
になっている。また加工室13には排気用開口部30が
形成されており、加工室13内は開口部30に接続され
た排気系によって必要に応じて真空排気されるようにな
っている。なお、絶縁スペーサを用いて各部を接続する
に際しては、絶縁性のねじ類を用いた電気的接続構造を
採用している。
【0037】次に、図1に示すイオンビーム加工装置の
作用を図3および図4にしたがって説明する。まず、マ
イクロ波発生器から2.45GHzのマイクロ波34が
大気側導波管24内に導入されると、導波管24内を伝
送したマイクロ波34が石英板23を透過して真空側導
波管21内に導入される。このマイクロ波34が屈曲部
20で反射して開口部19から環状電極47の内周側に
導入されると、このマイクロ波34は、電子サイクロト
ロン共鳴磁束密度(875ガウス)の磁場18で電子に
共鳴吸収される。これにより高エネルギー電子が発生す
る。この高エネルギー電子が、環状電極47の内周側に
形成されたマルチリングカスプ磁場中を隣合う磁極間の
磁極線17に沿って往復しつつ、マクロな運動として
は、図4に示すように、磁場勾配ドリフトによって環状
電極(帯状電極)47に沿って周方向に旋回し、ガスを
電離してリング状に均一な中和用プラズマを生成する。
そして中和用プラズマのうちプラズマの閉じ込めが良好
な部分が高プラズマ密度部分35となり、中和用プラズ
マは環状電極47およびイオンビーム36と接するよう
になる。このとき、開口部19の正面に中和用プラズマ
が生成されるので、導波管21から導入したマイクロ波
34は外側に向かって回折し、電子サイクロトロン共鳴
磁場18に到達しやすくなり、効率良くマイクロ波34
が吸収される。
【0038】さらに、中和用プラズマが生成されたとき
に、環状電極47は加工室13の電位に対して負電位に
設定されているため、中和用プラズマ中のイオン37が
環状電極47によって捕集され、イオン37と同量の電
荷を有する電子38がイオンビーム36に向かって均一
に供給される。さらに、保護電極11は環状電極47と
同様に加工室13の電位に対して負電位に維持されてい
るため、中和用プラズマ中のイオン37が減速電極9に
直接衝突する確率を減少することができるとともに、中
和用プラズマからイオン37を捕集するための捕集効率
を高めることができ、電子38のイオンビーム36への
供給量を向上させることもできる。なお、保護電極11
の電位を加工室13と同じ電位に設定しても、中和プラ
ズマ中のイオン37が減速電極9に直接衝突する確率を
減少することもできる。
【0039】このように、本実施形態によれば、マイク
ロ波中和器14を真空容器とすることなく、導波管21
と環状電極47を加工室13内の領域のうち加速電極
6、減速電極9の近傍の領域に配置したため、イオンビ
ーム36の飛距離を短くすることができるとともに、負
電位に維持された環状電極47の内周側に中和用プラズ
マを発生させ、中和用プラズマ中のイオン37を環状電
極47で捕集する一方、電子38をイオンビーム36の
存在する中心方向に送り出すように供給してイオンビー
ム36を中和し、イオンビーム36が通過する領域の空
間電位をほぼ加工室13の電位に近づけてイオンビーム
36の発散を防止することができる。
【0040】また、本実施形態においては、環状電極4
7の表面の面積は加速電極6、減速電極9の取り出し孔
の総面積よりも広いため、中和用プラズマとしてはイオ
ン源1のプラズマに比べて低密度のプラズマの生成でよ
く、イオン源1内に比べて環状電極47近傍の低いガス
圧でもイオンビーム36の中和に十分な中和用プラズマ
を生成することができる。また加工室13内のガス圧や
中和用プラズマを生成するためのマイクロ波34の投入
電力を大きくするか、あるいは環状電極47の表面の面
積を広くすることによっても、より大電流のイオンビー
ム36の中和も可能である。
【0041】また、前記実施形態において、環状電極4
7に印加する負電位は、マイナス数Vからマイナス数1
0V程度と小さいので、中和用プラズマ中のイオン37
の捕集において、環状電極37によって捕集されたイオ
ン37によってスパッタされることはほとんどない。
【0042】また、前記実施形態において、加工室13
の電位を基準とすると、図3の線分ab上の空間電位は
図3(b)に示すような特性となる。したがって、イオ
ンビーム36に対して収束性の静電レンズ効果が働くこ
とになる。すなわち、この電位分布の形状は、マイクロ
波34の投入電力や環状電極47に印加する電圧によっ
て制御できるので、イオンビーム36の発散、収束の制
御も可能になる。
【0043】さらに、前記実施形態においては、マイク
ロ波34の加工室13への導入に用いた石英板23は屈
曲部20を有する真空側導波管21を用いているため、
被加工物であるウエハ27からのスパッタ物が直接飛来
して石英板23に付着するのを防止することができ、石
英板23にマイクロ波34の導入の障害になる被膜が形
成されるのを防止することができるとともに、より一層
長時間のイオンビーム加工が可能になる。
【0044】前記実施形態においては、中和用プラズマ
を生成するに際して、マイクロ波を単一の開口部22か
ら導入するものについて述べたが、加工室13に複数の
開口部22を形成するとともに各開口部22に真空側導
波管21を接続し、複数の真空側導波管21を介してマ
イクロ波34の導入を行なえば、より大電流・大口径の
イオンビーム36の中和可能になる。
【0045】また、前記実施形態においては、真空側導
波管21と環状電極47を加工室13内に配置したた
め、導波管21、環状電極47に対して真空保持用の加
工技術が不要となり、磁力線17を透過させる部分の厚
みを薄くすることができ、各永久磁石16の磁力強度も
比較的小さくすることができる。しかも導波管21の絶
縁も加工室13の内壁側に行なうことができ、特に大気
中に導波管の絶縁構造を採用する必要がなくなる。
【0046】また、前記実施形態においては、導波管2
1と環状電極47とを一体的に形成したものについて述
べたが、図5に示すように、導波管21の一方の管路端
を直管開口型導波管40として、この導波管40の管路
端を、環状電極47の導波管接続部39に形成された開
口部19と嵌合可能に形成し、導波管40を開口部19
に嵌合させる嵌め込み式に構成すれば、作業工程上の簡
素化が可能になる。
【0047】また、導波管21としては、図6に示すよ
うに、導波管21の一方の管路端側をテーパー状に形成
してテーパー開口型導波管41として、この導波管41
と環状電極41とを一体的に接合する構成を採用するこ
ともできる。
【0048】導波管21の一端側をテーパー開口型導波
管41とすると、マイクロ波が広がって伝搬するため、
マイクロ波34をより効率的に電子サイクロトロン共鳴
磁場18に照射することができ、直管型に比べてマイク
ロ波34が電子サイクロトロン共鳴磁場18に届きやす
くなる。
【0049】また、導波管21としては、図7に示すよ
うに、導波管21の一端側をテーパー状に形成してテー
パー開口型導波管41とし、導波管41の管路端を開口
部19に嵌合させる嵌め込み方式を採用することもでき
る。
【0050】図8に、本発明の第2実施形態の全体構成
を示す。本実施形態は、前記実施形態において環状電極
47を中和器用電源25に接続して環状電極47に負電
圧を印加していたのに対して、環状電極47の内周側に
電極用絶縁スペーサ47を介して帯状電極43を固定
し、環状電極47に形成された開口部48から帯状電極
43に中和器用電源25を接続して帯状電極43に負電
圧を印加するようにしたものであり、他の構成は図1と
同様である。
【0051】帯状電極43は第2の環状電極として円筒
状に形成されているとともに、開口部49からマイクロ
波34を導入できるようになっている。さらに保護電極
11と導線45を介して接続されている。
【0052】本実施形態においては、帯状電極43の内
周側に中和用プラズマを生成することができるため、前
記実施形態と同様な効果を得ることができるとともに、
環状電極47と導波管21を加工室13と同一の電位に
できるため、導波管21、環状電極47を加工室13に
固定するに際して、絶縁スペーサ15や防着板用絶縁ス
ペーサ29が不要になるとともに、これらスペーサに関
連する絶縁構造ねじが不要になる。
【0053】また、本実施形態においては、導波管21
を環状電極47と一体的に形成することができるととも
に、図9(a)に示すように、導波管21の一端側をテ
ーパー開口型導波管41として構成し、導波管41の管
路端にスペーサ44を装着し、この導波管41の管路端
をスペーサ44を介して開口部19に嵌合させる嵌め込
み方式を採用することもできる。さらに、図9(b)に
示すように、導波管21の一端側を直管開口型導波管4
0として構成し、この導波管40の一端側にスペーサ4
4を装着し、導波管40の一端側をスペーサ44を介し
て開口部19に嵌合させる嵌め込み方式を採用すること
もできる。
【0054】また、導波管40、41に絶縁スペーサ4
4を装着する方式を採用すれば、導波管21を加工室1
3に固定するに際して、絶縁スペーサ15が不要になる
とともに、このスペーサに関連する絶縁構造ねじが不要
になる。
【0055】前記各実施形態においては、環状電極47
と保護電極11とを導線45を介して接続したり、帯状
電極43を導線45を介して保護電極11に接続するも
のについて述べたが、保護電極11を中和器用電源25
に接続する代わりに、加工室13の電位と同一電位の電
源に接続することもできる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中和用プラズマ生成手段およびイオン捕集手段を真空容
器とすることなく加工室内に配置して、加工室内の引出
し電極近傍の領域に環状の中和用プラズマを生成し、イ
オン捕集手段の電位を加工室の電位に対して負電位に維
持し、中和用プラズマ中のイオンをイオン捕集手段によ
って捕集する一方、電子をイオンビームの存在する中心
方向に送り出すように供給してイオンビームを中和し、
イオンビームが通過する領域の空間電位をほぼ加工室の
電位に近づけてイオンビームの発散を防止するようにし
たため、大電流・大口径のイオンビームを均一に中和
し、ビーム発散の小さなイオンビームを加工対象に照射
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すイオンビーム加工
装置の縦断面図である。
【図2】マイクロ波を導入する導波管の構成を説明する
ための断面図である。
【図3】(a)は中和用プラズマの生成方法を説明する
ための図、(b)は線分ab上の空間電位分布を示す特
性図である。
【図4】図1のX−X線に沿う横断面図である。
【図5】導波管の第2実施形態を示す断面図である。
【図6】導波管の第3実施形態を示す断面図である。
【図7】導波管の第4実施形態を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示すイオンビーム加工
装置の縦断面図である。
【図9】(a)は導波管の第5実施形態を示す断面図、
(b)は導波管の第6実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 イオン源 2 プラズマ用ガス 3 導入用ガス 4 プラズマ発生用フィラメント 5 プラズマ 6 加速電極 7 加速電源 8 絶縁スペーサ 9 減速電極 10 減速電源 11 保護電極 12 イオン源用絶縁スペーサ 13 加工室 14 マイクロ波中和器 15 絶縁スペーサ 16 永久磁石 17 磁力線 18 磁場 19 開口部 20 屈曲部 21 真空側導波管 22 開口部 23 石英板 24 大気側導波管 25 中和器用電源 26 ホルダ 27 ウエハ 28 防着板 29 絶縁スペーサ 30 排気用開口部 31 ザグリ面 32 Oリング用溝 33 Oリング 34 マイクロ波 35 高プラズマ密度部分 36 イオンビーム 37 イオン 38 電子 39 導波管接続部 40 直管開口型導波管 41 テーパー開口型導波管 42 絶縁スペーサ 43 帯状電極 44 絶縁スペーサ 45 導線 46 開口部 47 環状電極 48、49 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市村 智 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (56)参考文献 特開 平8−296069(JP,A) 特開 平6−96895(JP,A) 特開 平11−176373(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23F 4/00 H05H 1/46 B23K 15/00 508

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工用プラズマを生成するイオン源と、
    真空容器としてイオン源に隣接して配置されて加工対象
    を収納する加工室と、前記イオン源と前記加工室との間
    に配置されて前記イオン源の加工用プラズマから加工室
    内に加工用イオンビームを引き出して加工対象に照射す
    る引出し電極と、前記加工室の開口部を介して加工室外
    から加工室内の引出し電極近傍の領域にマイクロ波を導
    入し導入したマイクロ波を前記加工用イオンビームの伝
    搬領域の周囲に形成された環状の磁場に導いて環状の中
    和用プラズマを生成する中和用プラズマ生成手段と、前
    記加工室の電位に対して負電位に維持されて前記中和用
    プラズマ中のイオンを捕集するイオン捕集手段とを備
    、当該イオン捕集手段は、前記加工用イオンビームの
    伝播領域の周囲を囲む環状体を有し、当該環状体内に前
    記マイクロ波を導入する開口部が形成され、前記加工室
    内であって、前記環状体の外周部に、前記磁場を形成す
    る磁場形成部材が配列されているイオンビーム加工装
    置。
  2. 【請求項2】 前記中和用プラズマ生成手段は、前記加
    工室の開口部を閉塞するマイクロ波透過板を間にして前
    記加工室外に配置されてマイクロ波発生器からのマイク
    ロ波を前記加工室の開口部まで伝送する大気側導波管
    と、前記加工室内の開口部側から加工室内の引出し電極
    近傍の領域にわたって配置されて前記マイクロ波透過板
    を透過したマイクロ波を伝送する真空側導波管と、真空
    側導波管の管路端に固定されて前記加工用イオンビーム
    の伝搬領域の周囲を囲む環状体と、環状体の外周側に磁
    極が相異なる磁性体が複数個相対向して配置されて前記
    環状体の周方向に沿って環状の磁場を形成する磁場形成
    部材とを備えて構成され、前記イオン捕集手段は、前記
    加工室の電位に対して負電位となる中和器用電源を有
    し、前記環状体を環状電極として前記環状体に前記中和
    器用電源を接続してなり、前記真空側導波管は絶縁部材
    を介して前記加工室に接続されてなることを特徴とする
    請求項1記載のイオンビーム加工装置。
  3. 【請求項3】 前記中和用プラズマ生成手段は、前記加
    工室の開口部を閉塞するマイクロ波透過板を間にして前
    記加工室外に配置されてマイクロ波発生器からのマイク
    ロ波を前記加工室の開口部まで伝送する大気側導波管
    と、前記加工室内の開口部側から加工室内の引出し電極
    近傍の領域にわたって配置されて前記マイクロ波透過板
    を透過したマイクロ波を伝送する真空側導波管と、真空
    側導波管の管路端に固定されて前記加工用イオンビーム
    の伝搬領域の周囲を囲む環状体と、環状体の外周側に磁
    極が相異なる磁性体が複数個相対向して配置されて前記
    環状体の周方向に沿って環状の磁場を形成する磁場形成
    部材とを備えて構成され、前記イオン捕集手段は、前記
    加工室の電位に対して負電位となる中和器用電源を有
    し、前記環状体を環状電極として前記環状体に前記中和
    器用電源を接続してなり、前記真空側導波管は絶縁部材
    を介して前記環状体に接続されてなることを特徴とする
    請求項1記載のイオンビーム加工装置。
  4. 【請求項4】 前記中和用プラズマ生成手段は、前記加
    工室の開口部を閉塞するマイクロ波透過板を間にして前
    記加工室外に配置されてマイクロ波発生器からのマイク
    ロ波を前記加工室の開口部まで伝送する大気側導波管
    と、前記加工室内の開口部側から加工室内の引出し電極
    近傍の領域にわたって配置されて前記マイクロ波透過板
    を透過したマイクロ波を伝送する真空側導波管と、真空
    側導波管の管路端に固定されて前記加工用イオンビーム
    の伝搬領域の周囲を囲む環状体と、環状体の外周側に磁
    極が相異なる磁性体が複数個相対向して配置されて前記
    環状体の周方向に沿って環状の磁場を形成する磁場形成
    部材とを備えて構成され、前記イオン捕集手段は、前記
    加工室の電位に対して負電位となる中和器用電源と、前
    記環状体の内周側に絶縁部材を介して固定されて前記中
    和器用電源に接続された環状電極とを備えて構成されて
    なることを特徴とする請求項1記載のイオンビーム加工
    装置。
  5. 【請求項5】 前記引出し電極に隣接して前記加工室内
    に配置されて前記中和用プラズマ中のイオンを捕集する
    保護電極を備え、前記保護電極は前記中和用電源または
    前記加工室の電位と同一電位の電源に接続されてなるこ
    とを特徴とする請求項2、3または4記載のイオンビー
    ム加工装置。
  6. 【請求項6】 前記真空側導波管は、その管路途中に前
    記マイクロ波透過板を透過したマイクロ波を前記環状体
    側に反射させる屈曲部を有することを特徴とする請求項
    2、3、4または5記載のイオンビーム加工装置。
  7. 【請求項7】 記真空側導波管の管路のうち前記環状
    体側の管路は、直管形状に形成されて前記環状体の開口
    部に一体となって接合されてなることを特徴とする請求
    項2、3、4、5または6記載のイオンビーム加工装
    置。
  8. 【請求項8】 記真空側導波管の管路のうち前記環状
    体側の管路は、テーパー形状に形成されて前記環状体の
    開口部に一体となって接合されてなることを特徴とする
    請求項2、3、4、5または6記載のイオンビーム加工
    装置。
  9. 【請求項9】 記真空側導波管の前記環状体側管路端
    が前記開口部に嵌合されてなることを特徴とする請求項
    2、3、4、5、6または7記載のイオンビーム加工装
    置。
  10. 【請求項10】 前記磁場形成部材は、相対向して配置
    された複数個の磁性体から発生する磁力線によって前記
    環状体の内周側にマリチリングカスプ磁場を形成してな
    ることを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8
    または9記載のイオンビーム加工装置。
JP16027198A 1998-06-09 1998-06-09 イオンビーム加工装置 Expired - Fee Related JP3364830B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16027198A JP3364830B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 イオンビーム加工装置
EP99110048A EP0964425A3 (en) 1998-06-09 1999-05-21 Apparatus for processing a work piece with a uniformly neutralised ion beam
US09/327,502 US6184625B1 (en) 1998-06-09 1999-06-08 Ion beam processing apparatus for processing work piece with ion beam being neutralized uniformly
US09/750,665 US6320321B2 (en) 1998-06-09 2001-01-02 Ion beam processing apparatus for processing work piece with ion beam being neutralized uniformly

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16027198A JP3364830B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 イオンビーム加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11354508A JPH11354508A (ja) 1999-12-24
JP3364830B2 true JP3364830B2 (ja) 2003-01-08

Family

ID=15711400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16027198A Expired - Fee Related JP3364830B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 イオンビーム加工装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US6184625B1 (ja)
EP (1) EP0964425A3 (ja)
JP (1) JP3364830B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11259397B2 (en) 2017-11-24 2022-02-22 Japan Aerospace Exploration Agency Microwave plasma source

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8314064B2 (en) * 1998-07-31 2012-11-20 Massachusetts Institute Of Technology Uridine administration stimulates membrane production
DE10024883A1 (de) * 2000-05-19 2001-11-29 Bosch Gmbh Robert Plasmaätzanlage
KR100382720B1 (ko) * 2000-08-30 2003-05-09 삼성전자주식회사 반도체 식각 장치 및 이를 이용한 반도체 소자의 식각 방법
US6922019B2 (en) * 2001-05-17 2005-07-26 The Regents Of The University Of California Microwave ion source
JP3641716B2 (ja) * 2001-05-23 2005-04-27 株式会社日立製作所 イオンビーム加工装置およびその方法
US6541921B1 (en) * 2001-10-17 2003-04-01 Sierra Design Group Illumination intensity control in electroluminescent display
US6887341B2 (en) * 2001-11-13 2005-05-03 Tokyo Electron Limited Plasma processing apparatus for spatial control of dissociation and ionization
JP3840108B2 (ja) * 2001-12-27 2006-11-01 株式会社 Sen−Shi・アクセリス カンパニー イオンビーム処理方法及び処理装置
US7013834B2 (en) * 2002-04-19 2006-03-21 Nordson Corporation Plasma treatment system
US6975072B2 (en) * 2002-05-22 2005-12-13 The Regents Of The University Of California Ion source with external RF antenna
US7176469B2 (en) * 2002-05-22 2007-02-13 The Regents Of The University Of California Negative ion source with external RF antenna
JP3723783B2 (ja) * 2002-06-06 2005-12-07 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
US7863582B2 (en) * 2008-01-25 2011-01-04 Valery Godyak Ion-beam source
JP5908001B2 (ja) * 2014-01-16 2016-04-26 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置
KR101816861B1 (ko) * 2016-10-21 2018-01-10 (주)제이하라 플라즈마 표면 처리장치
US20200312629A1 (en) * 2019-03-25 2020-10-01 Recarbon, Inc. Controlling exhaust gas pressure of a plasma reactor for plasma stability
CN112343780B (zh) * 2019-08-09 2021-08-13 哈尔滨工业大学 微波同轴谐振会切场推力器
CN113202707B (zh) * 2021-05-12 2022-08-02 兰州空间技术物理研究所 一种可变直径离子推力器磁极

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4507588A (en) * 1983-02-28 1985-03-26 Board Of Trustees Operating Michigan State University Ion generating apparatus and method for the use thereof
JPH0689465B2 (ja) 1986-12-22 1994-11-09 株式会社日立製作所 エツチング装置
US5032202A (en) * 1989-10-03 1991-07-16 Martin Marietta Energy Systems, Inc. Plasma generating apparatus for large area plasma processing
KR910016054A (ko) * 1990-02-23 1991-09-30 미다 가쓰시게 마이크로 전자 장치용 표면 처리 장치 및 그 방법
JPH05326452A (ja) * 1991-06-10 1993-12-10 Kawasaki Steel Corp プラズマ処理装置及び方法
JP3123735B2 (ja) * 1995-04-28 2001-01-15 株式会社日立製作所 イオンビーム処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11259397B2 (en) 2017-11-24 2022-02-22 Japan Aerospace Exploration Agency Microwave plasma source

Also Published As

Publication number Publication date
US6184625B1 (en) 2001-02-06
EP0964425A3 (en) 2004-02-11
JPH11354508A (ja) 1999-12-24
US6320321B2 (en) 2001-11-20
EP0964425A2 (en) 1999-12-15
US20010005119A1 (en) 2001-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3364830B2 (ja) イオンビーム加工装置
JP4013083B2 (ja) 自浄式イオンビーム中和装置及びその内部表面に付着した汚染物質を清浄する方法
JP4117507B2 (ja) イオン注入装置、その内側表面からの汚染物質の除去方法とそのための除去装置
EP0324247B1 (en) Ion implantation surface charge control method and apparatus
KR100318873B1 (ko) 이온주입기에서이온형성을위한방법및장치
US6297594B1 (en) Plasma source ion implanting apparatus using the same
KR0158235B1 (ko) 이온 주입 시스템
KR910010099B1 (ko) Ecr 이온 소스
JP3123735B2 (ja) イオンビーム処理装置
EP0831516A2 (en) Device and method for processing a plasma to alter the surface of a substrate using neutrals
US7557364B2 (en) Charge neutralizing device
JP5224014B2 (ja) イオンビームに対して汚染粒子を除去するためのシステム及び方法
JP2008128887A (ja) プラズマ源,それを用いた高周波イオン源,負イオン源,イオンビーム処理装置,核融合用中性粒子ビーム入射装置
US9721760B2 (en) Electron beam plasma source with reduced metal contamination
JP3402166B2 (ja) イオンビーム処理装置
CN113745079B (zh) 离子源和方法
JP7220122B2 (ja) イオン注入装置、イオン源
EP0095879B1 (en) Apparatus and method for working surfaces with a low energy high intensity ion beam
JP3341497B2 (ja) 高周波型荷電粒子加速器
McKenna Faraday cup designs for ion implantation
JP3265987B2 (ja) イオン照射装置
JPH08184697A (ja) 高速原子線の残留イオン除去装置
JPH04123755A (ja) イオン注入装置
JP2008147142A (ja) イオン注入装置
JPH0661167A (ja) イオン注入の中性化方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees