JP3364510B2 - 吸脱着式ガス浄化装置 - Google Patents

吸脱着式ガス浄化装置

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JP3364510B2 JP12227593A JP12227593A JP3364510B2 JP 3364510 B2 JP3364510 B2 JP 3364510B2 JP 12227593 A JP12227593 A JP 12227593A JP 12227593 A JP12227593 A JP 12227593A JP 3364510 B2 JP3364510 B2 JP 3364510B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装工場や半導体製造
工場などから排出される溶剤(トルエンやキシレンで代
表される有機溶剤等で30〜300ppm程度の濃度)
含有の排気を処理する、つまり、排気中の溶剤を除去処
理する技術のうち、最終処理量の減量を図るように溶剤
の濃度を濃縮する場合などに用いられる装置で、詳しく
は、通気性を備えたフェルト状の吸着体を循環径路に沿
って移動させる移動手段を設け、前記循環径路の循環方
向の設定箇所において前記吸着体内を厚さ方向で透過す
るように処理対象ガスを給排することにより処理対象ガ
ス中の有機溶剤を吸着する吸着手段と、前記設定箇所と
は異なる第2設定箇所において前記吸着体内を厚さ方向
で透過するように脱着用ガスを給排することにより吸着
体から有機溶剤を脱着する脱着手段とを設けてある吸脱
着式ガス浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の吸脱着式ガス浄化装置では、吸
着ベルトを循環経路に沿って回転移動させるとともに、
吸着手段と脱着手段とを作動させることにより、処理対
象ガスの供給箇所と脱着用ガスの供給箇所とに交互に繰
り返して吸着ベルトを移動させて、吸着ベルトによる処
理対象ガスからの除去対象物の吸着と、その吸着した除
去対象物の脱着用ガスへの脱着とを行うことができるか
ら、吸着ベルトの回転移動と、その状態での処理対象ガ
スの供給及び脱着用ガスの供給とを連続して行うことに
より、吸脱着を中断することなく連続して行うことがで
きるとともに、脱着時に吸着ベルトを過剰に加熱するこ
とがないという利点を有する。そのような利点を有する
吸脱着式ガス浄化装置として従来では、先に本出願人が
開発したものがある。それは、図11に示すように、ネ
ットコンベアNCを設け、そのネットコンベアNCのネ
ットNに吸着体3を重ねて支持させ、ネットコンベアN
Cを駆動することにより吸着体3を所定の循環径路に沿
って移動させるように構成されたものである。A1とA
2は、循環径路の設定箇所で吸着体3を厚さ方向で透過
するように処理対象ガスG1を給排するためのガス供給
部と通過ガス回収部であり、a1とa2は、循環径路の
前記とは異なる第2設定箇所で吸着体3を厚さ方向で透
過するように脱着用ガスg1を給排するためのガス供給
部と通過ガス回収部である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、本出願人が研究実験した結果、次の不
都合があることが判明した。すなわち、吸着体をネット
コンベアにより循環経路に沿って循環移動させる関係
上、吸着体を小さな半径で曲げて通過させるコーナー
部、例えば上り経路部分から水平経路部分へのコーナー
部や水平経路部分から下り経路部分へのコーナー部など
が不可避的に形成され、吸着体の各部位は、そのような
コーナー部をそのコーナー部に沿うように曲がりながら
通過する都度、外周面を回転移動方向に引っ張られる状
態でその厚さ方向でネットに押し付けられる、つまり、
循環移動に伴い外周面に対する引張力と厚さ方向での圧
縮力とを繰り返し受ける。特に吸着能力を高めるために
吸着体を厚く構成してある場合は受ける力が大きい。こ
のような引張力や圧縮力が吸着体に繰り返し作用する
と、吸着体の組織の崩れを招来し、吸着体を構成する繊
維が外周面で毛羽立ったり繊維同士の結合力が弱くなっ
て脱落するなどする。その結果、密度の高い部分と低い
部分とができるなど吸着体に密度面での一様性が損なわ
れることにより吸着体各部位での通気性にバラツキが生
じて所期の吸脱着を安定して行えなくなり、特に繊維の
毛羽立ちや脱落は、吸着体を移動するための機構への繊
維の絡みや付着などの機構の機能障害及び、繊維がガス
中に混入することによる処理の煩雑化を招来していた。
【0004】本発明の目的は、吸着体の組織の安定化を
図るとともに、装置全体としての浄化性能、及び、装置
の安全性の向上を図る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による第1発明の
吸脱着式浄化装置の特徴は、前記移動手段を構成する
に、周壁に小さな複数の通気孔が分散形成された筒状体
をその軸芯周りに回転自在に設置し、その通気孔を有す
る筒状体の周面に前記吸着体を、ガスがその厚さ方向に
通過するように重ね、前記吸着手段として、筒状体の内
部から処理対象ガスを吸着体に供給する手段を設け、前
記脱着手段として、筒状体の外部から脱着用ガスを吸着
体に供給する手段を設け、前記筒状体内に配置させた吸
着手段のガス供給部の圧力を、前記筒状体内に配置させ
た脱着手段の通過ガス回収部の圧力よりも大に設定して
ある点にある。
【0006】本発明による第2発明の吸脱着式浄化装置
の特徴は、前記第1発明において、複数の通気孔が分散
形成された押さえ具を、前記筒状体に対し前記吸着体を
押さえつけ固定する状態に設けてある点にある。
【0007】
【作用】第1発明によれば、筒状体の周面に吸着体を固
定し、筒状体に形成の通気孔により吸着体に対するガス
の厚さ方向での通過を許容し、その状態での筒状体の軸
芯周りの回転により、前記吸着体を循環径路に沿って移
動させるように構成してあるから、引っ張り力や厚さ方
向での圧縮力を移動に起因して吸着体に作用させること
がない。要するに、吸着体に変形力を作用させることが
ない。
【0008】また、脱着用ガスが筒状体の外部から内部
通過するように構成する一方、吸着手段による処理対
象ガスが筒状体の内部から外部へ通過するように構成し
てあるから、筒状体の内側に存在するガスは、処理対象
ガスと、吸着体を通過して脱着した脱着用ガス(以下濃
縮ガスと称する。)とになるのでそれら処理対象ガス
と濃縮ガスとに含有される溶剤等の被除去物が、筒状体
を収納した装置のケースの外部にまで漏出することも効
果的に防止でき、また、濃縮ガスと吸着体を通過した処
理対象ガス(以下浄化ガスと称する。)とが、筒状体の
内外に隔離されて位置するから、浄化ガスに濃縮ガスが
混入することも効果的に防止することができる。
【0009】さらに、圧力差により筒状体内側にガス供
給部から通過ガス回収部への気流を発生するように構成
してあるから、筒状体内側において濃縮ガスと処理対象
ガスとの間でリークが発生したとしても、濃縮ガスの処
理対象ガスへの混入を防止して吸着性能を良好に維持す
ることができる。
【0010】尚、筒状体の外周面に吸着体を設ける場合
には、脱着用ガスが吸着体、筒状体 とその記載順に接触
するから、脱着用ガスの熱量が吸着体に対する脱着作用
を行う前に筒状体に吸収される損失を回避することがで
きる。換言すれば、筒状体に起因した脱着用ガスの熱損
失を回避できることにより、筒状体の材料選定を、その
筒状体による熱損失を考慮しないで行え、筒状体を材料
選定の自由度を高くして、吸着体支持面を重視した筒状
体構造を採用することができながらも、吸着性能を良好
に維持することができる。
【0011】第2発明によれば、押さえ具で筒状体の周
面に吸着体を押さえつけ固定し、筒状体と押さえ具によ
り吸着体をそれの厚さ方向から挟み固定するから、設定
箇所での吸着手段による処理対象ガスの供給に伴う回転
半径方向内方や外方への吸着体の膨らみ変形、及び、第
2設定箇所での脱着手段による脱着用ガスの供給に伴う
回転方向内方や外方への吸着体の膨らみ変形を阻止でき
る。つまり、吸着体へのガス供給に起因して吸着体に引
っ張り力や圧縮力を作用させることがない
【0012】
【発明の効果】従って本発明によれば、吸着体の移動に
よる吸着体の組織の変化を防止して、吸着体を厚さ方向
で通過する両ガスの流速のバラツキをなくし、もって、
吸脱着処理を安定して行える吸脱着式ガス浄化装置を提
供できるようになった。
【0013】また、処理対象ガス及び濃縮ガスが常に筒
状体の内側に存在するので、これら処理対象ガス及び濃
縮ガスが外部へ不測に漏出することも効果的に防止で
き、安全性を向上することができる。
【0014】しかも、浄化ガスと濃縮ガスとが隔離され
ているので、浄化ガスに濃縮ガスが混入することを効果
的に防止でき、よって、全体として、装置の浄化性能を
向上することができる。
【0015】そして更に、圧力差により、濃縮ガスの処
理対象ガスへの混入を防止して、吸着体の吸着性能を良
好に維持できることにより、全体として、装置の浄化
能を一層向上することができる。
【0016】特に請求項2のようにすれば、吸着体の移
動のみならず、吸着体に対する処理対象ガス及び脱着用
ガスの供給による吸着体の組織の変化も防止して、吸着
体を厚さ方向で通過する両ガスの流速のバラツキを一層
効果的になくし、もって、吸脱着処理を一層安定して行
える。
【0017】
【実施例】溶剤処理設備への適用例を示す。溶剤処理設
備は、図4に示すように、除去対象物の一例である溶剤
を含有する処理対象ガスG1を濃縮する前処理用の吸脱
着式ガス浄化装置1と、そこからの濃縮ガスg2中の溶
剤を除去する最終処理装置2とからなる。
【0018】前記吸脱着式ガス浄化装置1は、図1〜図
3に示すように、円筒状に形成された通気性の吸着体3
を、その吸着体3の軸芯Xを上下方向に沿わせる姿勢に
位置させる状態で処理室4に内装し、前記吸着体3をそ
れの軸芯X周りで一方向に回転させる、つまり、軸芯X
周りの円形の循環径路に沿って移動させる移動手段と、
吸着手段と、脱着手段と、給排制御手段とを設けて構成
されている。前記吸着体3は、活性炭を吸着材として、
その厚さ方向で内部を透過するように常温の処理対象ガ
スG1が給排されることにより、処理対象ガスG1中の
溶剤を吸着し、同様にその厚さ方向で内部を透過するよ
うに加熱(100〜130度)された脱着用ガスg1が
給排されることにより、溶剤を脱着するものであって、
繊維状活性炭をフェルト状に加工したものであり、実数
値例を挙げると、活性炭繊維の径は10〜20μm、厚
さは1020mm、目付け量は600g/m程度で
ある。従って、処理対象ガスG1は、この吸着体3を透
過することで含有する溶剤を除去された処理ガスG2と
なり、脱着用ガスg1は、吸着体3を透過することで溶
剤を含有する濃縮ガスg2となる。
【0019】前記移動手段は、前記吸着体3に同芯状に
嵌合してその吸着体3を円筒形に維持する円筒形の筒状
体5を、その軸芯、つまり、前記軸芯X周りに回転自在
に処理室4内に配置し、その筒状体5に嵌合する吸着体
3を筒状体5の外周面に押さえつけ固定する状態にネッ
ト状の押さえ具6を巻き掛け、前記筒状体5をギア7
a,7bを介して軸芯X周りで一方向に回転させるモー
タ8を設けて構成されており、前記筒状体5の周壁に
は、壁厚さ方向に貫通する小さな複数の通気孔5aが分
散形成されており、押さえ具6の網の目が分散配置する
通気孔となっている。すなわち、筒状体5の通気孔5a
及び押さえ具6の網の目を通して、吸着体3内を厚さ方
向に透過するガス通過を行うための吸着体3に対するガ
スの給排を行える状態で吸着体3を循環径路に沿って移
動するように構成されている。ギア7a,7bのうち筒
状体5側のギア7aは、筒状体5にチェーンを巻き掛け
固定することで構成されている。前記筒状体5は、吸着
体3を支持するに足りる強度を有するものであって、金
属等から構成され、この筒状体5の上端開口は開放状態
に維持され、下端開口は蓋9により閉塞されており、前
記押さえ具6は、後述する脱着用ガスg1の温度に耐え
得る耐熱性を有するアラミドやテフロン等の樹脂材料を
ネット状に組織したものである。
【0020】前記吸着手段は、前記循環径路の循環方向
の設定箇所において、筒状体5の通気孔5aを入口と
し、かつ、押さえ具6の網の目を出口として処理対象ガ
スG1が吸着体3内を厚さ方向で透過するように処理対
象ガスG1を給排することにより処理対象ガスG1中の
溶剤を吸着体3に吸着させる手段であり、前記脱着手段
は、前記循環径路のうち前記設定箇所以外の第2設定箇
所において、押さえ具6の網の目を入口とし、かつ、通
気孔5aを出口として脱着用ガスg1が吸着体3内を厚
さ方向で透過するように脱着用ガスg1を給排すること
により吸着体3から溶剤を脱着させる手段である。
【0021】詳述すると、筒状体5で囲まれた内部空間
は、固定の内部仕切り10により、前記循環径路の設定
箇所で前記処理対象ガスG1を吸着体3に供給するため
の吸着用のガス供給部A1と、循環系路の第2設定箇所
で前記濃縮ガスg2を回収する脱着用の通過ガス回収部
a2とに区画されている。前記処理室4も、筒状仕切り
11により、前記設定箇所で処理ガスG2を回収する吸
着用の通過ガス回収部A2と、前記第2設定箇所で脱着
用ガスg1を吸着体3に供給するための脱着用のガス供
給部a1とに区画されている。そして、前記吸着手段
は、前記処理室4の上部に、前記吸着用のガス供給部A
1に筒状体5の上端開口を介して連通する給気室12を
連接し、その給気室12に処理対象ガス入口INを形成
し、前記処理室4のうち吸着用の通過ガス回収部A2に
処理ガス出口EXを形成し、前記処理対象ガス入口IN
に接続するダクトD1を介して処理対象ガスG1を給気
室12に供給する処理対象ガス供給ファンF1と、前記
処理ガス出口EXに接続するダクトD2を介して処理ガ
スG2を通過ガス回収部A2から排出する処理ガス排出
ファンF2とを設けて構成されている。他方、前記脱着
手段は、前記脱着用の通過ガス回収部a2に連通接続す
る排気室13を前記給気室12内に区画状態に形成する
ダクト状仕切り14を設置し、前記脱着用のガス供給部
a1に脱着用ガス入口inを形成し、前記排気室13に
濃縮ガス出口exを形成し、前記脱着用ガス入口inに
接続するダクトd1を介して脱着用ガスg1を前記脱着
用のガス供給部a1に供給する脱着用ガス供給ファンf
1と、前記濃縮ガス出口exに接続するダクトd2を介
して濃縮ガスg2を排気室13から吸引して前記最終処
理装置2に送る濃縮ガス排出ファンf2とを設けて構成
されている。前記内部仕切り10及び筒状仕切り11、
ダクト状仕切り14は、それぞれ断熱壁構造に構成され
ており、前記処理室4と給気室12とは、1つのケース
15内を仕切り16により上下に区画することにより形
成されており、その仕切り16には、給気室12を筒状
体5の上端開口に接続させるための筒状の接続部17が
連接されている。そして、前記接続部17の下端を筒状
体5の上端に連接のフランジ18に摺動自在に接触させ
ることにより、筒状体5の回転を許容する状態でそれら
接続部17と筒状体5との間を介して給気室12(吸着
用のガス供給部A1)と吸着用の通過ガス回収部A2と
が連通することを阻止するように構成され、内部仕切り
10を筒状体5の内周面に接近させることにより、前記
筒状体5の回転を許容する状態で内部仕切り10と筒状
体5との隙間を介する吸着用のガス供給部A1と脱着用
の通過ガス回収部a2との間でのガスの流通を抑制する
ように構成され、筒状仕切り11を押さえ具6に摺動自
在に接触させることにより、前記筒状体5の回転を許容
する状態で筒状仕切り11と押さえ具6との隙間を介す
る吸着用の通過ガス回収部A2と脱着用のガス供給部a
1との間でのガスの流通を阻止するように構成されてい
る。なお、筒状体5のうち内部仕切り10の上下両端部
及び筒状仕切り11の上下両端部に対応する上下両端部
分は、通気孔5aを備えない盲板部に構成されている。
【0022】前記給排制御手段は、図5に示すように、
前記吸着用のガス供給部A1の圧力P1を検出するため
の吸着用の圧力センサS1と、前記脱着用の通過ガス回
収部a2の圧力p2を検出するための脱着用の圧力セン
サs2とを設け、それら両圧力センサS1,s2の検出
結果に基づいて、ガス供給部A1の圧力P1が通過ガス
回収部A2の圧力p2よりも大となるように、前記処理
対象ガスG1及び脱着用ガスg1の供給量と、処理ガス
G2及び濃縮ガスg2の排出量とを制御する制御装置1
9を設けて構成されている。つまり、脱着用の通過ガス
回収部a2内の濃縮ガスg2が吸着用のガス供給部A1
内に漏出することを防止するように構成されている。前
記制御装置19による供給量及び排気量の制御手段とし
ては、図5の(イ)に示すように、処理対象ガス供給フ
ァンF1、処理ガス排出ファンF2、脱着用ガス供給フ
ァンf1、濃縮ガス排出ファンf2を制御する手段や、
図5の(ロ)に示すように、各ダクトD1,D2,d
1,d2に設置したダンパDa1,Da2,da1,d
a2の開度を制御する手段を挙げることができる。
【0023】〔別実施例〕 上記実施例では、吸着体3として、繊維状活性炭をフェ
ルト状に加工したものを示したが、吸着体3としては、
(イ)図6に示すように、通気性及び可撓性を有する不
織布などの基材3Aの表面に粒状活性炭cを接着により
担持させたものや、(ロ)図7に示すように、通気性及
び可撓性を有する不織布などの基材3Aの複数を重ね、
それら基材3A間に粒状活性炭や繊維活性炭・粉状活性
炭cを挟み込んだもの、(ハ)図8に示すように、通気
性及び可撓性を有する不織布などの基材B中に粒状活性
炭cを分散させて保持させたものであってもよい。これ
ら構造の吸着体3では、基材3A自体に吸着能が要求さ
れないから、基材3Aの材質選定の自由度が高く、その
結果、耐久性に優れたものを得やすい。なお、図では、
判りやすくするために、活性炭を大きく誇張して示して
ある。
【0024】上記実施例及び別の実施例では、吸着物質
として活性炭を示したが、吸着物質は、天然や合成のゼ
オライトであってもよい。この場合、ゼオライトが不燃
性であるため、脱着用ガスg1による加熱に起因した吸
着物質の損傷を考える必要がなく、脱着用ガスg1の温
度設定の自由度を上げることができる。
【0025】上記実施例では、筒状体5の上端開口を開
放させて実施したが、図9に示すように、筒状体5を実
施例とは天地が逆に配置したり、図10に示すように、
筒状体5を横向き姿勢に配置して実施しても良い。
【0026】上記実施例では、押さえ具6としてネット
状のものを示したが、押さえ具6としては、パンチング
板を利用したものであっても良い。要するに、押さえ具
6としては、複数の通気孔を分散形成したものであれば
良く、その材質、構造、形状は適宜変更可能である。
【0027】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸脱着式ガス処理装置の切り欠き正面図
【図2】吸脱着式ガス処理装置の横断平面図
【図3】吸脱着式ガス処理装置要部の分解斜視図
【図4】溶剤処理設備の概念構成を示すブロック図
【図5】吸脱着式ガス処理装置の概略構成図
【図6】別実施例を示す吸着体の概略断面図
【図7】別実施例を示す吸着体の概略断面図
【図8】別実施例を示す吸着体の概略断面図
【図9】別実施例を示す吸脱着ガス処理装置の概略構成
【図10】別実施例を示す吸脱着ガス処理装置の概略構
成図
【図11】従来技術を示す吸脱着ガス処理装置の概略構
成図
【符号の説明】
3 吸着体 5a 通気孔 5 筒状体 6 押さえ具 A1 ガス供給部 a2 通過ガス回収部 G1 処理対象ガス g1 脱着用ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−189324(JP,A) 特開 昭51−32483(JP,A) 特開 昭62−57629(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を備えたフェルト状の吸着体
    (3)を循環径路に沿って移動させる移動手段を設け、
    前記循環径路の循環方向の設定箇所において前記吸着体
    (3)内を厚さ方向で透過するように処理対象ガス(G
    1)を給排することにより処理対象ガス(G1)中の有
    機溶剤を吸着する吸着手段と、前記設定箇所とは異なる
    第2設定箇所において前記吸着体(3)内を厚さ方向で
    透過するように脱着用ガスを給排することにより吸着体
    (3)から有機溶剤を脱着する脱着手段とを設けてある
    吸脱着式ガス浄化装置であって、前記移動手段を構成す
    るに、周壁に小さな複数の通気孔(5a)が分散形成さ
    れた筒状体(5)をその軸芯周りに回転自在に設置し、
    その通気孔(5a)を有する筒状体(5)の周面に前記
    吸着体(3)を、ガスがその厚さ方向に通過するように
    重ね、前記吸着手段として、筒状体(5)の内部から処理対象
    ガス(G1)を吸着体(3)に供給する手段を設け、 前記脱着手段として、筒状体(5)の外部から脱着用ガ
    ス(g1)を吸着体(3)に供給する手段を設け、 前記筒状体(5)内に配置させた吸着手段のガス供給部
    (A1)の圧力を、前記筒状体(5)内に配置させた脱
    着手段の通過ガス回収部(a2)の圧力よりも大に設定
    してある 吸脱着式ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 複数の通気孔が分散形成された押さえ具
    (6)を、前記筒状体(5)に対し前記吸着体(3)を
    押さえつけ固定する状態に設けてある請求項1記載の吸
    脱着式ガス浄化装置。
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