JP3364175B2 - 弾性体固定構造 - Google Patents

弾性体固定構造

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JP3364175B2 JP22384299A JP22384299A JP3364175B2 JP 3364175 B2 JP3364175 B2 JP 3364175B2 JP 22384299 A JP22384299 A JP 22384299A JP 22384299 A JP22384299 A JP 22384299A JP 3364175 B2 JP3364175 B2 JP 3364175B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ等の被支持
体をフローティング支持するための弾性部材を固定する
弾性体固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置に用いられるブロ
アモータ等は、車両に対してフローティング支持され
る。
【0003】詳述すると、中空略円柱形状に形成される
モータケースは、モータホルダにフローティング支持さ
れる。モータホルダには、モータケースを挿入可能な略
有底円筒状の収容部が形成される。この収容部の円筒部
開口端には、側部防振ゴムを保持するための保持部が等
角度間隔に複数形成される。保持部は、収容部の径方向
外側に突出形成される。その保持部の水平方向(軸直行
方向)の断面は収容部の径方向内側が開口する略コ字状
に形成される。そして、保持部内側の両側面は径方向内
側(開口側)に向かうほどその間隔が狭くなるように形
成され、その両側面の径方向外側端部を連結する面(背
面)は収容部の中心軸を中心とした円弧状に形成され
る。この背面を形成する背部下側には、径方向外側に凹
設される係合凹部が形成される。又、保持部には、前記
両側面及び背面の下端を連結する略扇形状の底部が形成
され、その底部上面(底面)は軸直交方向平面と同一平
面上に形成される。
【0004】側部防振ゴムは、保持部と対応した形状に
形成されている。詳しくは、側部防振ゴムは、保持部の
両側面、背面及び底面に面接触する各面を有する。側部
防振ゴムの上面(平面)は底面と同様の略扇形状に形成
される。そして、両側面、底面及び上面の径方向内側端
部を連結する正面には、保持部の径方向内側開口部から
露出し、収容部の内周面より径方向内側に突出する接触
凸部が形成される。又、側部防振ゴムには、係合凹部と
対応して背面下部から突出する係合凸部が形成される。
【0005】このように構成された側部防振ゴムは、保
持部に対して底面側から軸線方向に挿入されて保持され
る。そして、ヨークハウジングは、収容部に挿入され、
その底部が収容部の底部に底部防振ゴムを介して回転不
能及び軸線方向に移動不能にねじ止めされるとともに、
その外周部が複数の側部防振ゴムの接触凸部に当接して
支持される。そして、このモータホルダは車体に対して
固定される。
【0006】このようにモータを側部及び底部防振ゴム
にてフローティング支持することにより、モータ作動時
の振動が車体に伝播するのを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な側部防振ゴムを保持部に挿入する際、側部防振ゴムと
保持部間には摩擦が生じる。このとき生じる摩擦力は、
側部防振ゴム及び保持部の両側面がそれぞれ面接触する
ことから、大きな値になる。また、この摩擦力は挿入し
て行くにしたがって徐々に大きな値になる。従って、側
部防振ゴムを保持部に完全に挿入する作業に大きな力が
必要となり、簡単に組付けられないという問題がある。
また、側部防振ゴムを強引に挿入すると、背面から突出
する係止凸部が変形して係止凹部に正常に係合しなくな
る等、形状の変形に基づく不具合が生じる虞がある。従
って、側部防振ゴムを挿入するときには、力を入れる方
向、力の入れ具合等を微妙に調整する必要があり、その
作業が煩雑であるうえ熟練を要するという問題がある。
そして、上記問題点は、側部防振ゴム及び保持部の寸法
精度が低いと顕著になる。よって、各部材が高度な寸法
精度を必要とし、その製造コストが増大してしまうこと
になる。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、モータ等の被支持体
をフローティング支持するための弾性部材を容易に組付
けることができる弾性体固定構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被支持体をフローティング支持するために同被支持
体と当接される正面を有する弾性部材が、同弾性部材の
保持部に前記正面のスライド方向に挿入されて固定され
る弾性体固定構造において、前記弾性部材と前記保持部
は、前記弾性部材を前記保持部に挿入するとき、前記弾
性部材の両側面が前記保持部の両側面と線接触されるよ
うに形成されたことを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の弾性体固定構造において、前記保持部を、前記弾性部
材の挿入方向の直交方向断面が略コ字状に、且つその内
側両側面の間隔を前記略コ字状の開口側に向かうほど狭
くなるように形成して、前記弾性部材を、その挿入方向
の直交方向断面が前記保持部の開口側から抜けないよう
に、且つその両側面が前記保持部の両側面と異なる傾斜
角度となるように形成したことを要旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、被支持体をフロ
ーティング支持するために同被支持体と当接される正面
を有する弾性部材が、保持部に前記正面のスライド方向
に挿入されて固定される弾性体固定構造において、前記
弾性部材と前記保持部が、前記弾性部材の側面又は前記
保持部の側面で、挿入時に線接触するように形成され、
前記保持部を、前記弾性部材の挿入方向の直交方向断面
が略コ字状に、且つその内側両側面の間隔を前記略コ字
状の開口側に向かうほど狭くなるように形成して、前記
弾性部材を、その挿入方向の直交方向断面が前記保持部
の開口側から抜けないように、且つその両側面が前記保
持部の両側面と異なる傾斜角度となるように形成したこ
とを要旨とする。請求項に記載の発明は、請求項2
は3に記載の弾性体固定構造において、前記弾性部材の
両側面を、前記保持部の前記開口側から突出する方向に
向かうほど間隔が狭くなるように、且つ前記保持部の両
側面の間隔が狭くなる割合に対して小さな割合で間隔が
狭くなるように形成したことを要旨とする。
【0012】請求項に記載の発明は、被支持体をフロ
ーティング支持するために同被支持体と当接される正面
を有する弾性部材が、保持部に前記正面のスライド方向
に挿入されて固定される弾性体固定構造において、前記
弾性部材の正面及び背面の少なくとも一方に、該弾性部
材の挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げる
ようにする第1テーパ面を設けたことを要旨とする。
【0013】請求項に記載の発明は、被支持体をフロ
ーティング支持するために同被支持体と当接される正面
を有する弾性部材が、保持部に前記正面のスライド方向
に挿入されて固定される弾性体固定構造において、前記
弾性部材の挿入側に形成される底面に、第2テーパ面を
設けたことを要旨とする。
【0014】請求項に記載の発明は、被支持体をフロ
ーティング支持するために同被支持体と当接される正面
を有する弾性部材が、保持部に前記正面のスライド方向
に挿入されて固定される弾性体固定構造において、前記
弾性部材は、前記保持部に挿入されると前記保持部に凹
設された第2係合部と抜けない方向に係合する突出した
第1係合部を備え、前記第1係合部に、前記弾性部材の
挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げるよう
にする第3テーパ面を設けたことを要旨とする。
【0015】請求項8に記載の発明は、被支持体をフロ
ーティング支持するために同被支持体と当接される正面
を有する弾性部材が、保持部に前記正面のスライド方向
に挿入されて固定される弾性体固定構造において、前記
弾性部材と前記保持部が、前記弾性部材の側面又は前記
保持部の側面で、挿入時に線接触するように形成され、
前記弾性部材の挿入方向に延びて形成される側面に、該
弾性部材の挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に
広げるようにする第4テーパ面を設けたことを要旨とす
る。請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれ
か1項に記載の弾性体固定構造において、前記弾性部材
の挿入方向に延びて形成される側面に、該弾性部材の挿
入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げるように
する第4テーパ面を設けたことを要旨とする。
【0016】請求項10に記載の発明は、被支持体をフ
ローティング支持するために同被支持体と当接される正
面を有する弾性部材が、保持部に前記正面のスライド方
向に挿入されて固定される弾性体固定構造において、前
記弾性部材と前記保持部が、前記弾性部材の側面又は前
記保持部の側面で、挿入時に線接触するように形成し、
前記弾性部材の正面及び背面の少なくとも一方に、該弾
性部材の挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広
げるようにする第1テーパ面を設け、前記弾性部材の挿
入側に形成される底面に第2テーパ面を設け、前記弾性
部材は、前記保持部に挿入されると前記保持部に凹設さ
れた第2係合部と抜けない方向に係合する突出した第1
係合部を備え、前記第1係合部に、前記弾性部材の挿入
方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げるようにす
る第3テーパ面を設け、前記弾性部材の側面に、該弾性
部材の挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げ
るようにする第4テーパ面を設けたことを要旨とする。
【0017】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
10のいずれか1項に記載の弾性体固定構造において、
前記保持部を、前記被支持体を挿入可能な円筒部から径
方向外側に突出するように周方向に複数個形成し、前記
保持部の両側面を連結する背面を、円弧状に形成し、前
記弾性部材の背面を、前記保持部の背面と対応した円弧
状に形成したことを要旨とする。
【0018】請求項1に記載の発明によれば、弾性部材
を保持部に挿入するとき、弾性部材の両側面と保持部
両側面とが、線接触される。従って、挿入時に生じる摩
擦力は、従来に比べて小さな値となる。これにより、弾
性部材を保持部に挿入する作業に大きな力を必要としな
い。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、弾性部材
の挿入方向と直交する断面において、弾性部材の両側面
は、略コ字状の開口側に向かうほど間隔が狭くなる保持
部の両側面と異なる傾斜角度に形成される。従って、弾
性部材が保持部に挿入されるとき、弾性部材の両側面と
保持部の両側面とは線接触される。請求項3に記載の発
明によれば、弾性部材を保持部に挿入するとき、弾性部
材と保持部が、弾性部材の側面又は保持部の側面で線接
触される。詳しくは、弾性部材の挿入方向と直交する断
面において、弾性部材の両側面は、略コ字状の開口側に
向かうほど間隔が狭くなる保持部の両側面と異なる傾斜
角度に形成される。従って、弾性部材が保持部に挿入さ
れるとき、弾性部材の両側面と保持部の両側面とは線接
触される。従って、挿入時に生じる摩擦力は、従来に比
べて小さな値となる。これにより、弾性部材を保持部に
挿入する作業に大きな力を必要としない。
【0020】請求項に記載の発明によれば、保持部に
挿入される弾性部材の両側面は、保持部の開口側から突
出する方向に向かうほど間隔が狭くなるように、且つ保
持部の両側面の間隔が狭くなる割合に対して小さな割合
で間隔が狭くなるように形成される。従って、弾性部材
が保持部に挿入されるとき、弾性部材の両側面と保持部
の両側面とは保持部の開口端で線接触される。
【0021】請求項に記載の発明によれば、弾性部材
の正面及び背面の少なくとも一方には、該弾性部材の挿
入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げるように
する第1テーパ面が設けられる。よって、弾性部材を保
持部に挿入するときに該弾性部材と該保持部とが接触す
る面積は、第1テーパ面により小さくなる。従って、挿
入時に生じる摩擦力は、従来に比べて小さな値となる。
これにより、弾性部材を保持部に挿入する作業に大きな
力を必要としない。
【0022】請求項に記載の発明によれば、弾性部材
の挿入する側に形成される底面には、第2テーパ面が設
けられる。よって、弾性部材を保持部に挿入するときに
該弾性部材と該保持部とが接触する面積は、第2テーパ
面により小さくなる。従って、挿入時に生じる摩擦力
は、従来に比べて小さな値となる。これにより、弾性部
材を保持部に挿入する作業に大きな力を必要としない。
又、弾性部材の底面の端部面積は第2テーパ面により小
さくなるため、弾性部材を位置決めして挿入する際の位
置決めが容易となる。
【0023】請求項に記載の発明によれば、弾性部材
が保持部に挿入されると、突出した第1係合部が保持部
に凹設された第2係合部と係合することによりその弾性
部材の抜け止めがなされる。前記第1係合部には、弾性
部材の挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げ
るようにする第3テーパ面が設けられる。よって、弾性
部材を保持部に挿入するときに該弾性部材と該保持部と
が接触する面積は、第3テーパ面により小さくなる。従
って、挿入時に生じる摩擦力は、従来に比べて小さな値
となる。これにより、弾性部材を保持部に挿入する作業
に大きな力を必要としない。
【0024】請求項8に記載の発明によれば、弾性部材
を保持部に挿入するとき、弾性部材と保持部が、弾性部
材の側面又は保持部の側面で線接触される。従って、挿
入時に生じる摩擦力は、従来に比べて小さな値となる。
しかも、弾性部材の挿入方向に延びて形成される側面に
は、該弾性部材の挿入方向の直交方向断面を挿入側から
徐々に広げるようにする第4テーパ面が設けられる。よ
って、弾性部材を保持部に挿入するときに該弾性部材と
該保持部とが接触する面積は、第4テーパ面により小さ
くなる。従って、挿入時に生じる摩擦力は、従来に比べ
て更に小さな値となる。これにより、弾性部材を保持部
に挿入する作業に大きな力を必要としない。請求項
記載の発明によれば、弾性部材の挿入方向に延びて形成
される側面には、該弾性部材の挿入方向の直交方向断面
を挿入側から徐々に広げるようにする第4テーパ面が設
けられる。よって、弾性部材を保持部に挿入するときに
該弾性部材と該保持部とが接触する面積は、第4テーパ
面により小さくなる。従って、挿入時に生じる摩擦力
は、従来に比べて小さな値となる。これにより、弾性部
材を保持部に挿入する作業に大きな力を必要としない。
【0025】請求項10に記載の発明によれば、弾性部
材を保持部に挿入するとき、弾性部材の側面と保持部の
側面とは線接触される。又、弾性部材を保持部に挿入す
るときに該弾性部材と該保持部とが接触する面積は、第
1〜第4テーパ面により小さくなる。従って、挿入時に
生じる摩擦力は、従来に比べて小さな値となる。これに
より、弾性部材を保持部に挿入する作業に大きな力を必
要としない。
【0026】請求項11に記載の発明によれば、円筒部
には円弧状の背面を有し径方向外側に突出する保持部が
周方向に複数個形成され、各保持部にはそれぞれ弾性部
材が保持される。そして、被支持体は各弾性部材の正面
に当接されてフローティング支持される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用空調装置に
用いられるブロアモータの支持構造に具体化した一実施
の形態を図1〜図6に従って説明する。
【0028】図1に示すように、被支持体としてのモー
タ1は、略有底筒状に形成されるヨークハウジング2
と、そのヨークハウジング2の開口部を塞ぐように固定
される略円盤形状のエンドフレーム3とを備える。ヨー
クハウジング2及びエンドフレーム3にはそれぞれ軸受
4が配設され、両軸受4にはロータの回転軸5が回転可
能に支持されている。
【0029】ヨークハウジング2の底部2aには、その
中心から偏移した位置に複数のネジ孔2bが形成されて
いる。尚、本実施の形態では、ネジ孔2bは180°間
隔で2個形成されている。
【0030】モータ1は、ヨークハウジング2がモータ
ホルダ6にフローティング支持されることにより保持さ
れる。モータホルダ6は、図1及び図2に示すように、
ヨークハウジング2を挿入可能な略有底筒状の収容部7
と、収容部7の外周面から径方向外側に延びる複数の連
結部8と、各連結部8の先端部と連結され収容部7の外
周を囲うように配設されるリング部9とを備える。尚、
本実施の形態では、連結部8は120°間隔で3個形成
されている。
【0031】収容部7の開口端には、周方向に複数(図
2中、2個のみ図示する)の防振ゴム保持部10が形成
されている。本実施の形態では、防振ゴム保持部10
は、各連結部8が形成される間に形成され、120°間
隔で3個形成されている。
【0032】図3(a)〜(d)に示すように、各防振
ゴム保持部10は、収容部7の径方向外側に突出形成さ
れる。その防振ゴム保持部10の水平方向(軸直行方
向)の断面は、図3(c)に示すように、収容部7の径
方向内側が開口する略コ字状に形成される。そして、防
振ゴム保持部10内側の両側面10aは径方向内側(開
口側)に向かうほどその間隔が狭くなるように形成され
ている。また両側面10aは、収容部7の底部7a側
(以下、底部7a側を下側とする)に向かうほどその間
隔が狭くなるように形成されている。
【0033】両側面10aの径方向外側端部を連結する
面(背面)10bは、収容部7の中心軸を中心とした円
弧状に形成される。背面10bの下側には、下側に向か
うほど径方向内側に向かうテーパ面10cが形成されて
いる。このテーパ面10cを構成する防振ゴム保持部1
0背部にはテーパ面10cから外部に貫通する第2係合
部としての係合孔10dが形成されている。係合孔10
dは、テーパ面10cの中央から下端まで延びる四角形
状に形成される。
【0034】防振ゴム保持部10の下側には、両側面1
0a及び背面10bの下端を連結する略扇形状の底部が
形成され、その底部上面(底面)10eは径方向外側に
向かうほど下側に向かうテーパ面とされている。
【0035】各防振ゴム保持部10には、図5(a)〜
(c)に示すように、弾性部材としての側部防振ゴム1
1が軸線方向(正面11bのスライド方向)に挿入され
て保持されている。
【0036】図4(a)〜(e)に示すように、側部防
振ゴム11は、略円筒形状を所定角度範囲で切り取った
ような形状に形成されている。側部防振ゴム11の両側
面11aは、内周面側である正面11bに向かうほど間
隔が狭くなるように形成されている。そして、図6に示
すように、正面11bの側端延長線L1と側面11aと
のなす角度αは、収容部7の内周面と防振ゴム保持部1
0の側面10aとのなす角度βより若干大きく設定され
ている。即ち、側部防振ゴム11の両側面11aは、防
振ゴム保持部10の両側面10aの間隔が狭くなる割合
に対して小さな割合で間隔が狭くなるように形成されて
いる。これにより、側部防振ゴム11を軸線方向から防
振ゴム保持部10に挿入する際に、側部防振ゴム11の
両側面11aは、該保持部10の両側面10aと線接触
する。尚、このとき線接触する位置は、防振ゴム保持部
10における両側面10aの径方向内側端部(図5
(a)参照)となる。即ち、両側面10aの径方向外側
(背面10b側)では接触しない。
【0037】又、側部防振ゴム11の両側面11aの下
側には、図4(b)〜(e)に示すように、下側に向か
うほどその両側面11aの間隔が狭くなる第4テーパ面
としての側テーパ面11cが形成されている。この側テ
ーパ面11cは、側部防振ゴム11の挿入方向の直交方
向断面を、挿入側(下側)から徐々に広げるようにして
いる。
【0038】側部防振ゴム11の背面11dは、図4
(a),(c)〜(e)に示すように、防振ゴム保持部
10の背面10bと対応し、その下側には下側に向かう
ほど径方向内側(正面11b側)に向かう第1テーパ面
としての背テーパ面11eが形成されている。この背テ
ーパ面11eは、側部防振ゴム11の挿入方向の直交方
向断面を、挿入側から徐々に広げるようにしている。
【0039】背テーパ面11eからは、図4(a),
(c)〜(e)に示すように、第1係合部としての係合
凸部11fが突出形成されている。この係合凸部11f
は、防振ゴム保持部10の係合孔10dと対応した位置
に形成され、該側部防振ゴム11が該保持部10に挿入
されると、その側部防振ゴム11が抜けない方向に係合
孔10dと係合する。係合凸部11fの下側には下側に
向かうほど径方向内側(正面11b側)に向かう第3テ
ーパ面としての凸部テーパ面11gが形成されている。
この凸部テーパ面11gは、側部防振ゴム11の挿入方
向の直交方向断面を、挿入側から徐々に広げるようにし
ている。
【0040】側部防振ゴム11の底面は、図4(b),
(c),(e)及び図5(c)に示すように、略扇形状
に形成され、径方向外側(背面11d側)に向かうほど
下側に向かう第2テーパ面としての底テーパ面11hと
されている。この底テーパ面11hは、側部防振ゴム1
1の挿入方向の直交方向断面を、挿入側から徐々に広げ
るようにしている。
【0041】側部防振ゴム11の正面11bからは、図
4(a)〜(c),(e)に示すように、接触凸部11
iが突出形成される。この接触凸部11iの先端部は、
図5(a)〜(c)に示すように、側部防振ゴム11が
防振ゴム保持部10に挿入された状態で、該保持部10
の径方向内側開口部から露出し、収容部7の内周面より
径方向内側に突出する。
【0042】収容部7の底部7aには、ヨークハウジン
グ2のネジ孔2bと対応した位置に複数の貫通孔7bが
形成されている。上記のような側部防振ゴム11が保持
された収容部7の貫通孔7bにはネジ12が挿通され、
このネジ12はヨークハウジング2のネジ孔2bに螺合
される。これによりヨークハウジング2の底部2aは収
容部7の底部7aに回転不能且つ軸線方向に移動不能に
係止される。貫通孔7bとネジ12との間には底部防振
ゴム13が介在される。この状態でヨークハウジング2
の外周面は、複数の側部防振ゴム11の接触凸部11i
に当接されて支持される。
【0043】そして、回転軸5の一端には図示しないフ
ァンが固定され、モータホルダ6のリング部9が図示し
ない車体に対して固定される。上記のようにモータ1は
側部及び底部防振ゴム11、13によりフローティング
支持される。従って、モータ作動時の振動は車両に伝達
されるまでに減衰される。
【0044】次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果
を以下に記載する。 (1)側部防振ゴム11を防振ゴム保持部10に挿入す
るとき、側部防振ゴム11の両側面11aは防振ゴム保
持部10の両側面10aと線接触される。従って、挿入
時に生じる摩擦力は、従来の面接触する場合に比べて小
さな値となる。これにより、側部防振ゴム11を防振ゴ
ム保持部10に挿入する作業に大きな力を必要としな
い。
【0045】(2)側部防振ゴム11の背面11dの下
側には、該側部防振ゴム11の挿入方向の直交方向断面
を挿入側から徐々に広げるようにする背テーパ面11e
が形成される。よって、側部防振ゴム11を防振ゴム保
持部10に挿入するときに該側部防振ゴム11と該防振
ゴム保持部10とが接触する面積は、背テーパ面11e
により小さくなる。従って、挿入時に生じる摩擦力は、
従来に比べて小さな値となる。これにより、側部防振ゴ
ム11を防振ゴム保持部10に挿入する作業に大きな力
を必要としない。又、背テーパ面11eにより、挿入時
に背テーパ面11eと底テーパ面11hとの角が強い摩
擦力を受けないため、該角が変形してしまうことは低減
される。
【0046】(3)側部防振ゴム11の底面は、径方向
外側(背面11d側)に向かうほど下側に向かう底テー
パ面11hとされている。よって、側部防振ゴム11を
防振ゴム保持部10に挿入するときに該側部防振ゴム1
1と該防振ゴム保持部10とが接触する面積は、底テー
パ面11hにより小さくなる。従って、挿入時に生じる
摩擦力は、従来に比べて小さな値となる。これにより、
側部防振ゴム11を防振ゴム保持部10に挿入する作業
に大きな力を必要としない。
【0047】(4)側部防振ゴム11の底面の下端面積
は底テーパ面11hにより小さくなるため、側部防振ゴ
ム11を位置決めして挿入する際の位置決めが容易とな
る。詳述すると、側部防振ゴム11の底面の下端は略線
状になるため、その下端を防振ゴム保持部10に挿入す
る際、径方向に所定の範囲を有して位置決めを行なうこ
とができる。よって、側部防振ゴム11を容易に組み付
けることができる。
【0048】(5)側部防振ゴム11の底テーパ面11
hと対応して防振ゴム保持部10の底部上面10eをテ
ーパ面としたため、該保持部10(モータホルダ6)を
金型を用いて成形する際、その金型が抜け易くなる。
【0049】(6)側部防振ゴム11が防振ゴム保持部
10に挿入されると、係合凸部11fが係合孔10dと
係合することによりその側部防振ゴム11の抜け止めが
なされる。
【0050】(7)係合凸部11fには、側部防振ゴム
11の挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げ
るようにする凸部テーパ面11gが設けられる。よっ
て、側部防振ゴム11を防振ゴム保持部10に挿入する
ときに該側部防振ゴム11と該防振ゴム保持部10とが
接触する面積は、凸部テーパ面11gにより小さくな
る。従って、挿入時に生じる摩擦力は、従来に比べて小
さな値となる。これにより、側部防振ゴム11を防振ゴ
ム保持部10に挿入する作業に大きな力を必要としな
い。又、凸部テーパ面11gにより、係合凸部11fは
挿入時に強い摩擦力を受ける角がなくなるため、変形し
てしまうことが低減される。
【0051】(8)側部防振ゴム11の両側面11aに
は、該側部防振ゴム11の挿入方向の直交方向断面を挿
入側から徐々に広げるようにする側テーパ面11cが形
成される。よって、側部防振ゴム11を防振ゴム保持部
10に挿入するときに該側部防振ゴム11と該防振ゴム
保持部10とが接触する面積は、側テーパ面11cによ
り小さくなる。従って、挿入時に生じる摩擦力は、従来
に比べて小さな値となる。これにより、側部防振ゴム1
1を防振ゴム保持部10に挿入する作業に大きな力を必
要としない。
【0052】上記実施の形態は、以下のように変更して
もよい。 ・上記実施の形態では、以下の(a)〜(e)に示す構
成を全て備えるとしたが、(a)〜(d)に示す構成を
一つのみ備えるように変更してもよいし、(a)〜
(e)に示す構成を少なくとも二つ備えるように変更し
てもよい。 (a)側部防振ゴム11を防振ゴム保持部10に挿入す
るとき、側部防振ゴム11の両側面11aが防振ゴム保
持部10の両側面10aと線接触するようにした構成。 (b)側部防振ゴム11の背面11dの下側に、該側部
防振ゴム11の挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐
々に広げるようにする背テーパ面11eを形成した構
成。 (c)側部防振ゴム11の底面を、径方向外側(背面1
1d側)に向かうほど下側に向かう底テーパ面11hと
した構成。 (d)係合凸部11fに、側部防振ゴム11の挿入方向
の直交方向断面を挿入側から徐々に広げるようにする凸
部テーパ面11gを形成した構成。 (e)側部防振ゴム11の両側面11aに、該側部防振
ゴム11の挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に
広げるようにする側テーパ面11cを形成した構成。
【0053】・上記実施の形態の防振ゴム保持部10及
び側部防振ゴム11の形状は、側部防振ゴム11を防振
ゴム保持部10に挿入するとき、側部防振ゴム11の両
側面11aが防振ゴム保持部10の両側面10aと線接
触すればどのように変更してもよい。
【0054】・上記実施の形態では、側部防振ゴム11
を、略円筒形状を所定角度範囲で切り取ったような形状
のものとしたが、これに限定されず、円弧状の面を有さ
ない略直方体形状のものとしてもよい。尚、この場合、
防振ゴム保持部10を適宜対応した形状に変更する必要
がある。
【0055】・上記実施の形態では、側部防振ゴム11
を3個設けたが、ヨークハウジング2の外周を支持でき
れば、4個、5個等いくつに変更してもよい。尚、この
場合、防振ゴム保持部10の数も適宜変更する必要があ
る。
【0056】・上記実施の形態の側部防振ゴム11は、
同様に機能を有する他の弾性部材に変更してもよい。 ・上記実施の形態では、被支持体を車両用空調装置のブ
ロアモータ1とし、そのモータ1をフローティング支持
するための弾性部材を支持する弾性体固定構造とした
が、他の被支持体をフローティング支持するための弾性
部材を支持する弾性体固定構造としてもよい。
【0057】上記実施の形態から把握できる請求項記載
以外の技術的思想について、以下にその効果とともに記
載する。 (イ)請求項1乃至のいずれか1項に記載の弾性体固
定構造において、前記弾性部材及び前記保持部は、該弾
性部材が該保持部に挿入されると抜けない方向に係合す
る第1及び第2係合部を備えたことを特徴とする弾性体
固定構造。
【0058】このようにすると、弾性部材が保持部に挿
入されたとき、第1及び第2係合部が係合することによ
りその弾性部材の抜け止めがなされる。 (ロ) 被支持体をフローティング支持するために同被
支持体と当接される正面を有する弾性部材が、保持部に
前記正面のスライド方向に挿入されて固定される弾性体
固定構造において、以下の(A)〜(E)に示される構
成を少なくとも2つ備えた弾性体固定構造。 (A)前記弾性部材(11)と前記保持部(10)が、
前記弾性部材(11)の側面(11a)又は前記保持部
(10)の側面(10a)で挿入時に線接触するように
形成した構成。 (B)前記弾性部材(11)の正面(11b)及び背面
(11d)の少なくとも一方に、該弾性部材(11)の
挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げるよう
にする第1テーパ面(11e)を設けた構成。 (C)前記弾性部材(11)の挿入側に形成される底面
に、第2テーパ面(11h)を設けた構成。 (D)前記弾性部材(11)は、前記保持部(10)に
挿入されると前記保持部(10)に凹設された第2係合
部(10d)と抜けない方向に係合する突出した第1係
合部(11f)を備え、前記第1係合部(11f)に、
前記弾性部材(11)の挿入方向の直交方向断面を挿入
側から徐々に広げるようにする第3テーパ面(11g)
を設けた構成。 (E)前記弾性部材(11)の側面(11a)に、該弾
性部材(11)の挿入方向の直交方向断面を挿入側から
徐々に広げるようにする第4テーパ面(11c)を設け
た構成。
【0059】このようにすると、挿入時に生じる摩擦力
は、従来に比べて小さな値となる。これにより、弾性部
材を保持部に挿入する作業に大きな力を必要としない。 (ハ)請求項1乃至1及び上記(イ)、(ロ)のいず
れか1項に記載の弾性体固定構造を備え、前記被支持体
(1)は、モータであるモータのフローティング支持構
造。このようにすると、モータをフローティング支持す
るための弾性部材を保持部に挿入する作業に大きな力を
必要としない。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
モータ等の被支持体をフローティング支持するための弾
性部材を容易に組付けることができる弾性体固定構造を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のフローティング支持構造を示す要
部断面図。
【図2】本実施形態のフローティング支持構造を示す斜
視図。
【図3】(a)本実施形態の防振ゴム保持部の平面図。
(b)同じく、防振ゴム保持部の正面図。(c)同じ
く、防振ゴム保持部のA−A断面図。(d)同じく、防
振ゴム保持部のB−B断面図。
【図4】(a)本実施形態の側部防振ゴムの平面図。
(b)同じく、側部防振ゴムの正面図。(c)同じく、
側部防振ゴムの底面図。(d)同じく、側部防振ゴム保
持部の背面図。(e)同じく、側部防振ゴムの左側面図
【図5】(a)本実施形態の防振ゴム保持部に側部防振
ゴムを固定した平面図。(b)同じく、防振ゴム保持部
に側部防振ゴムを固定した正面図。(c)同じく、防振
ゴム保持部に側部防振ゴムを固定したC−C断面図。
【図6】防振ゴム保持部と側部防振ゴムの形状を説明す
るための説明図。
【符号の説明】
1…モータ、7…収容部、10…防振ゴム保持部、11
…側部防振ゴム、10a…防振ゴム保持部の側面、10
b…防振ゴム保持部の背面、10d…係合孔、11a…
側部防振ゴムの側面、11b…側部防振ゴムの正面、1
1c…側テーパ面(第4テーパ面)、11d…側部防振
ゴムの背面、11e…側部防振ゴムの背テーパ面(第1
テーパ面)、11f…係合凸部、11g…凸部テーパ面
(第3テーパ面)、11h…底テーパ面(第2テーパ
面)。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被支持体(1)をフローティング支持す
    るために同被支持体(1)と当接される正面(11b)
    を有する弾性部材(11)が、同弾性部材(11)の
    持部(10)に前記正面(11b)のスライド方向に挿
    入されて固定される弾性体固定構造において、 前記弾性部材(11)と前記保持部(10)は、前記弾
    性部材(11)を前記保持部(10)に挿入するとき、
    前記弾性部材(11)の両側面(11a)が前記保持部
    (10)の両側面(10a)と線接触されるように形成
    されたことを特徴とする弾性体固定構造
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の弾性体固定構造におい
    て、 前記保持部(10)を、前記弾性部材(11)の挿入方
    向の直交方向断面が略コ字状に、且つその内側両側面
    (10a)の間隔を前記略コ字状の開口側に向かうほど
    狭くなるように形成して、 前記弾性部材(11)を、その挿入方向の直交方向断面
    が前記保持部(10)の開口側から抜けないように、且
    つその両側面(11a)が前記保持部(10)の両側面
    (10a)と異なる傾斜角度となるように形成したこと
    を特徴とする弾性体固定構造
  3. 【請求項3】 被支持体(1)をフローティング支持す
    るために同被支持体(1)と当接される正面(11b)
    を有する弾性部材(11)が、保持部(10)に前記正
    面(11b)のスライド方向に挿入されて固定される弾
    性体固定構造において、 前記弾性部材(11)と前記保持部(10)が、前記弾
    性部材(11)の側面(11a)又は前記保持部の側面
    (10a)で、挿入時に線接触するように形成され、 前記保持部(10)を、前記弾性部材(11)の挿入方
    向の直交方向断面が略コ字状に、且つその内側両側面
    (10a)の間隔を前記略コ字状の開口側に向かうほど
    狭くなるように形成して、 前記弾性部材(11)を、その挿入方向の直交方向断面
    が前記保持部(10)の開口側から抜けないように、且
    つその両側面(11a)が前記保持部(10) の両側面
    (10a)と異なる傾斜角度となるように形成したこと
    を特徴とする弾性体固定構造。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の弾性体固定構造
    において、 前記弾性部材(11)の両側面(11a)を、前記保持
    部(10)の前記開口側から突出する方向に向かうほど
    間隔が狭くなるように、且つ前記保持部(10)の両側
    面(10a)の間隔が狭くなる割合に対して小さな割合
    で間隔が狭くなるように形成したことを特徴とする弾性
    体固定構造。
  5. 【請求項5】 被支持体(1)をフローティング支持す
    るために同被支持体(1)と当接される正面(11b)
    を有する弾性部材(11)が、保持部(10)に前記正
    面(11b)のスライド方向に挿入されて固定される弾
    性体固定構造において、 前記弾性部材(11)の正面(11b)及び背面(11
    d)の少なくとも一方に、該弾性部材(11)の挿入方
    向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げるようにする
    第1テーパ面(11e)を設けたことを特徴とする弾性
    体固定構造。
  6. 【請求項6】 被支持体(1)をフローティング支持す
    るために同被支持体(1)と当接される正面(11b)
    を有する弾性部材(11)が、保持部(10)に前記正
    面(11b)のスライド方向に挿入されて固定される弾
    性体固定構造において、 前記弾性部材(11)の挿入側に形成される底面に、第
    2テーパ面(11h)を設けたことを特徴とする弾性体
    固定構造。
  7. 【請求項7】 被支持体(1)をフローティング支持す
    るために同被支持体(1)と当接される正面(11b)
    を有する弾性部材(11)が、保持部(10)に前記正
    面(11b)のスライド方向に挿入されて固定される弾
    性体固定構造において、 前記弾性部材(11)は、前記保持部(10)に挿入さ
    れると前記保持部(10)に凹設された第2係合部(1
    0d)と抜けない方向に係合する突出した第1係合部
    (11f)を備え、 前記第1係合部(11f)に、前記弾性部材(11)の
    挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げるよう
    にする第3テーパ面(11g)を設けたことを 特徴とす
    る弾性体固定構造。
  8. 【請求項8】 被支持体(1)をフローティング支持す
    るために同被支持体(1)と当接される正面(11b)
    を有する弾性部材(11)が、保持部(10)に前記正
    面(11b)のスライド方向に挿入されて固定される弾
    性体固定構造において、 前記弾性部材(11)と前記保持部(10)が、前記弾
    性部材(11)の側面(11a)又は前記保持部の側面
    (10a)で、挿入時に線接触するように形成され、 前記弾性部材(11)の挿入方向に延びて形成される側
    面(11a)に、該弾性部材(11)の挿入方向の直交
    方向断面を挿入側から徐々に広げるようにする第4テー
    パ面(11c)を設けたことを特徴とする弾性体固定構
    造。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    弾性体固定構造において、 前記弾性部材(11)の挿入方向に延びて形成される側
    面(11a)に、該弾性部材(11)の挿入方向の直交
    方向断面を挿入側から徐々に広げるようにする第4テー
    パ面(11c)を設けたことを特徴とする弾性体固定構
    造。
  10. 【請求項10】 被支持体(1)をフローティング支持
    するために同被支持体(1)と当接される正面(11
    b)を有する弾性部材(11)が、保持部(10)に前
    記正面(11b)のスライド方向に挿入されて固定され
    る弾性体固定構造において、 前記弾性部材(11)と前記保持部(10)が、前記弾
    性部材(11)の側面(11a)又は前記保持部(1
    0)の側面(10a)で挿入時に線接触するように形成
    し、 前記弾性部材(11)の正面(11b)及び背面(11
    d)の少なくとも一方に、該弾性部材(11)の挿入方
    向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げるようにする
    第1テーパ面(11e)を設け、 前記弾性部材(11)の挿入側に形成される底面に、第
    2テーパ面(11h)を設け、 前記弾性部材(11)は、前記保持部(10)に挿入さ
    れると前記保持部(1 0)に凹設された第2係合部(1
    0d)と抜けない方向に係合する突出した第1係合部
    (11f)を備え、 前記第1係合部(11f)に、前記弾性部材(11)の
    挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に広げるよう
    にする第3テーパ面(11g)を設け、 前記弾性部材(11)の側面(11a)に、該弾性部材
    (11)の挿入方向の直交方向断面を挿入側から徐々に
    広げるようにする第4テーパ面(11c)を設けたこと
    を特徴とする弾性体固定構造。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1項に記
    載の弾性体固定構造において、 前記保持部(10)を、前記被支持体(1)を挿入可能
    な円筒部(7)から径方向外側に突出するように周方向
    に複数個形成し、 前記保持部(10)の両側面(10a)を連結する背面
    (10b)を、円弧状に形成し、 前記弾性部材(11)の背面(11d)を、前記保持部
    (10)の背面(10b)と対応した円弧状に形成した
    ことを特徴とする弾性体固定構造。(A〜E−2)
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