JP2003004050A - クロスローラベアリング用リテーナ - Google Patents

クロスローラベアリング用リテーナ

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JP2003004050A
JP2003004050A JP2001187742A JP2001187742A JP2003004050A JP 2003004050 A JP2003004050 A JP 2003004050A JP 2001187742 A JP2001187742 A JP 2001187742A JP 2001187742 A JP2001187742 A JP 2001187742A JP 2003004050 A JP2003004050 A JP 2003004050A
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retainer
roller bearing
ring
cross roller
spacer
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Masashi Mukai
昌司 向井
Yasuhiro Sugiura
康弘 杉浦
Tomoya Ozaki
知也 尾崎
Ryuhei Hayama
竜平 端山
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THK Co Ltd
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    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
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    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/4694Single-split roller or needle cages

Abstract

(57)【要約】 【課題】リテーナ製造用の型枠の種類を減らすことがで
き、また、内外輪がそれぞれ一体成形されたタイプのク
ロスローラベアリングにも適用できると共に、スキュー
及び騒音の防止、負荷容量の増大が可能なクロスローラ
ベアリング用リテーナを提供する。 【解決手段】ローラを保持するため等間隔で設けられた
間座部51と、これらの間座部51を連結すると共に内
輪における外周面の平坦な部分と外輪における内周面の
平坦な部分との間に配置される連結部52とが一体成形
され、間座部51は連結部52の片面52a側にのみ突
出形成されると共に、連結部52の他面52bと間座部
51の底面51aとが平坦に形成され、間座部51が内
クロスローラベアリング6の内輪61又は外輪62の何
れか一方のローラ溝63aに挿入されることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロスローラベア
リング用リテーナに係り、さらに詳細には内輪及び外輪
がそれぞれ一体成形されたクロスローラベアリングに好
適なリテーナに関する。
【0002】
【従来の技術】クロスローラベアリングは、簡単な構造
でありながら、一個のベアリングでアキシャル荷重、ラ
ジアル荷重、モーメント荷重などのあらゆる方向の荷重
を同時に受けることができるものとして知られている。
通常、このクロスローラベアリングには、各ローラを整
列させる手段が設けられている。
【0003】従来、ローラを整列させる手段としては、
金属製の薄板で形成された環状のリテーナと、各ローラ
の間に配置する樹脂製のスペーサとがあった。このうち
金属製のリテーナは薄板を環状にしたものであり、その
周方向に等間隔でローラを挿入するための窓が設けられ
ていた。
【0004】しかし、従来の金属製のリテーナ及び樹脂
製のスペーサには、次のような問題があった。すなわ
ち、金属製のリテーナは、薄板の板面に設けられた窓に
ローラを挿入するので、ローラとリテーナとの接触面積
が小さくなり、ローラの保持が不安定になってスキュー
(倒れ)を生じやすく、負荷容量の減少及び摩耗量の増
大を招くおそれがあった。
【0005】また、リテーナとローラとが両方とも金属
製なので、両者の接触によって騒音が発生するおそれが
あった。これらの問題は、特に高速回転時に顕著になる
傾向があった。
【0006】一方、樹脂製のスペーサは、上述した金属
製のリテーナのような問題はないが、部品点数が増大す
るので組み立て工数が増大すると共に、多数のローラと
多数のスペーサとがそれぞれ独立して周方向に移動自在
になっているので、クロスローラベアリングの回転中に
ローラとスペーサの周方向の隙間が常に変化し、この隙
間が大きくなった場合にローラがスキューを起こすおそ
れがあった。
【0007】また、スペーサ自体が倒れるのを防ぐため
に、スペーサの周方向の肉厚が比較的大きく形成されて
いたので、その分ローラの数が制限されて、負荷容量の
増大を図ることが困難であった。
【0008】このような金属製リテーナ及び樹脂製スペ
ーサの問題を解決するため、本発明の出願人は、特開2
000−161366号のクロスローラベアリング用リ
テーナを提案した。
【0009】この発明のクロスローラベアリングは、図
10に示すように、内輪10と、外輪11と、これらの
内外輪10,11間に収容された多数のローラ12と、
これらのローラ12を等間隔に保持するためのリテーナ
13とを備えている。
【0010】内輪10の外周面には、図11にも示すよ
うに、断面V字状の溝14が形成されている。外輪11
は、一対のリング部材15,15に分割され、これらの
リング部材15,15の結合面にはそれぞれ円錐面16
a,16aが形成されている。そして、リング部材1
5,15を結合したときに、両方の円錐面16a,16
aによって断面V字状の溝16が形成されるようになっ
ている。
【0011】内輪10の溝14と外輪11の溝16は対
向配置され、両方合わせて断面4角形のローラ溝が全周
に亘って形成されるようになっている。このローラ溝内
にローラ12と、リテーナ13の間座部17,18とが
収容される。
【0012】リテーナ13は、図12に示すように、円
環状をなし、各ローラ12を保持するための第1間座部
17及び第2間座部18と、これらの間座部17,18
の両側を連ねる一対の連結部19とを備えている。これ
らの間座部17,18及び連結部19,19は、合成樹
脂によって一体成形されている。なお、図12中の符号
22は切断線であり、内輪10の溝14内に挿入すると
きに、切断線22の隙間を広げて挿入しやすくする。
【0013】各間座部17,18は、図13(A)に示
すように、断面が菱形であり、その片半分の三角形部分
が連結部19,19の両側に突出している。この断面三
角形部分は、内外輪10,11の溝14,16に挿入さ
れる。また、各間座部17,18には、図13(B),
(C)に示すように、ローラ12を収容するため断面円
形の収容空間20,21が互いに直交するように設けら
れている。そして、隣接するローラ12,12は、その
中心軸が直交するように収容空間20,21内に収容さ
れている。
【0014】このリテーナ13は、間座部17,18と
ローラ12との接触面積が大きいので、ローラ12を安
定良く保持でき、スキューが生じ難くなる。また、各間
座部17,18は、連結部19によって互いに連ねられ
ており、各間座部17,18が独立して移動することが
ないので、各間座部17,18と各ローラ12の周方向
の隙間が殆ど変化せず、この隙間に起因して一部のロー
ラ12がスキューを起こすこともない。
【0015】更に、リテーナ13が樹脂で形成されてい
るので、ローラ12との接触による騒音の発生を防止で
きる。また、各間座部17,18が連結部19によって
連結されているので倒れることがなく、従来のスペーサ
のように倒れを防ぐために周方向の肉厚を厚くする必要
がないので、その分ローラの数を増やして負荷容量の増
大を図ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リテーナ13は、製造時にリング状に成形されていたの
で、クロスローラベアリングの直径が変わるごとにリテ
ーナ13の直径も変えなければならず、成型用の型枠を
多数そろえる必要があり、コストアップになると共に、
型枠の管理も面倒になるという問題があった。
【0017】また、各間座部17,18は断面が略菱形
であり、その片半分の断面三角形部分が連結部19の両
面側に突出していたので、内輪10及び外輪11間のロ
ーラ溝16に各間座部17,18を挿入するためには、
内輪10又は外輪11の何れか一方をV字状の溝14又
は16の底部を境として二つ割れにする必要があった。
図10では、外輪11が2個のリング部15,15に分
割されている。このように内輪10又は外輪11を2つ
割れにすると、製造工数が増加すると共にその管理が面
倒であり、コストアップになるという問題があった。
【0018】一方、クロスローラベアリングには、内外
輪の双方がそれぞれ一体成形されたタイプのものがあ
る。このタイプのクロスローラベアリングは、ベアリン
グハウジングの変形などの影響を受け難いので、回転軸
の回転精度を高くできるなどの特徴がある。
【0019】ところが、このタイプのクロスローラベア
リングは、内輪及び外輪の両方が二分割されていないの
で、上述の間座部17,18と連結部19,19とが一
体成形されたリテーナ13を組み込むことはできず、従
来の金属製リテーナ又は樹脂製スペーサを使用せざるを
得なかった。従って、この場合には、依然として負荷容
量の減少、摩耗量の増大、騒音及びスキューの発生など
の問題が発生するおそれがあった。
【0020】本発明の目的は、このような点に鑑みなさ
れたものであり、リテーナ製造用の型枠の種類を減らす
ことができ、また、内外輪がそれぞれ一体成形されたタ
イプのクロスローラベアリングにも適用できると共に、
スキュー及び騒音の防止、負荷容量の増大が可能なクロ
スローラベアリング用リテーナを提供することを技術的
課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明はクロスローラベ
アリング用リテーナであり、前述の技術的課題を解決す
るために以下のように構成されている。
【0022】すなわち、本発明は、内輪及び外輪と、こ
れらの内輪及び外輪の間におけるローラ溝内に配列され
た複数のローラとを有し、前記複数のローラがその回転
軸の向きを互いに異ならせて配列されたクロスローラベ
アリングに用いられ、前記複数のローラを等間隔で保持
するためのリテーナにおいて、前記ローラを保持するた
め等間隔で設けられた間座部と、これらの間座部を連結
すると共に、前記内輪における外周面の平坦な部分と前
記外輪における内周面の平坦な部分との間に配置される
連結部とが一体成形され、前記間座部及び前記連結部が
弾性を有する樹脂で直線状に成形され、前記クロスロー
ラベアリングに組み込むときにリング状に弾性変形させ
ることを特徴とする。
【0023】この発明のリテーナは、リテーナを弾性変
形可能な樹脂で直線状に成形するため、クロスローラベ
アリングの幅が同一の場合には、直径が変わった場合で
も、型枠の種類を増やす必要がなくなる。リテーナを樹
脂で成型することによって、騒音の発生を防止できる。
【0024】また、本発明は内輪及び外輪と、これらの
内輪及び外輪の間におけるローラ溝内に配列された複数
のローラとを有し、前記複数のローラがその回転軸の向
きを互いに異ならせて配列されたクロスローラベアリン
グに用いられ、前記複数のローラを等間隔で保持するた
めのリテーナにおいて、前記ローラを保持するため等間
隔で設けられた間座部と、これらの間座部を連結すると
共に前記内輪における外周面の平坦な部分と前記外輪に
おける内周面の平坦な部分との間に配置される連結部と
が一体成形され、前記間座部は前記連結部の片面側にの
み突出形成されると共に、前記連結部の他面と前記間座
部の底面とが平坦に形成され、前記間座部が前記内輪又
は前記外輪の何れか一方のローラ溝に挿入されることを
特徴とする。
【0025】このリテーナは、間座部が連結部の片面側
にだけ突出し、その反対面は平坦になっているので、ク
ロスローラベアリングの組み立て時には、まずリテーナ
の間座部を例えば外輪のローラ溝に挿入して外輪とリテ
ーナとを組み立て、その後、外輪の内周側に露出されて
いるリテーナの平坦な内周面に沿って内輪を挿入するこ
とによって簡単に組み立てることができる。
【0026】また、両方の間座部でローラを保持するの
で、ローラとリテーナとの接触面積が大きくなり、ロー
ラを安定良く保持できる。
【0027】また、前記間座部は、前記内輪又は前記外
輪のうち、前記ローラを前記ローラ溝内に挿入するため
の挿入孔が設けられた方に突出させることができる。こ
の場合には、挿入孔からローラを挿入するだけでローラ
を間座部の間に簡単に収容することができる。
【0028】更に、前記間座部は、前記クロスローラベ
アリングに組み込んだとき、外周側となる部分の肉厚が
内周側となる部分の肉厚よりも厚くなるように成形する
ことができる。この場合には、間座部の内外周とローラ
との隙間を一定に保持することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るクロスローラ
ベアリング用リテーナの実施の形態について、図面を参
照して詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明に係るクロスローラベアリ
ング用リテーナ(以下リテーナという。)5を示す図で
ある。このリテーナ5は、例えば内輪61と外輪62が
それぞれ一体成形されたタイプのクロスローラベアリン
グ6(図5)に用いられるものであって、弾性変形可能
な樹脂、例えばポリアミド系エラストマーやポリエステ
ル系エラストマー等で直線状に一体成形されている。
【0031】このリテーナ5は、複数の間座部51,5
1・・・と、これらの間座部51,51・・・の両端部
を連結する一対の連結部52,52とを有している。各
間座部51,51・・・は略三角形の板状に形成され、
図2に示すように、クロスローラベアリング6における
外輪62の内周面に設けられた断面V字状の溝63aに
挿入可能な大きさになっている。また、各間座部51,
51・・・同士の間隔は、図1に示すように、クロスロ
ーラベアリング6のローラ64をがたつきなく保持でき
るように所定の寸法になっている。
【0032】連結部52,52は、図2に示すように、
内輪61の外周面における平坦な部分と、外輪62の内
周面における平坦な部分との間に挟まれるように配置さ
れるものであり、所定の厚さで平坦な板状に形成されて
いる。
【0033】間座部51,51・・・は、図1に示すよ
うに、連結部52,52の片面52a,52a側にのみ
突出している。連結部52,52の他面52bと間座部
51,51・・・の底面51aとは平坦な同一面に形成
されている。間座部51,51・・・同士の間には、ク
ロスローラベアリング6のローラ64,64・・・を収
容するための収容孔54,54・・・が設けられてい
る。本実施形態では収容孔54,54・・・が略四角形
になっている。
【0034】このリテーナ5をクロスローラベアリング
6に組み込む場合には、図3に示すように、リング状に
弾性変形させる。このようにリテーナ5をリング状に弾
性変形させた場合、間座部51,51・・・の厚さが一
定の場合には、間座部51,51・・・の外周側の面と
ローラ64,64・・・との隙間が、間座部51,51
・・・の内周側より大きくなってしまう。
【0035】そこで、このリテーナ5は、図4に示すよ
うに、間座部51の連結部52側における端部の厚さW
1より、反対側の端部の厚さW2の方が徐々に厚くなっ
ている。これによって、リテーナ5をクロスローラベア
リング6に組み込んだときに、間座部51,51・・・
の全面に亘って、ローラ64との隙間を一定にすること
ができる。
【0036】次に、このリテーナ5の作用を説明する。
このリテーナ5は、図5に示すように、内輪61及び外
輪62がそれぞれ一体成形されたクロスローラベアリン
グ6に組み込むことができる。内輪61の外周面には断
面V字状の溝63bが形成され、外輪62の内周面には
断面V字状の溝63aが形成されている。そして、両方
の溝63a,63bによって、ローラ溝63(図2)が
形成される。また、外輪62の外周面には、ローラ64
をローラ溝63内に挿入するための挿入孔65が形成さ
れている。
【0037】リテーナ5をクロスローラベアリング6に
組み込む場合は、図3に示すように、リテーナ5をリン
グ状に弾性変形させ、図6に示すように、その間座部5
1,51・・・を外輪62の溝63aに挿入することに
よって、外輪62の内周面に組み込む。この状態で、リ
テーナ5の内周面が平坦であると同時に、内輪61の外
周面を挿入可能な直径になっている。
【0038】次に、図7に示すように、リテーナ5の内
周に、内輪61を挿入する。内輪61の外周面と外輪6
2の内周面との間には、リテーナ5の連結部52の厚さ
と略同一の隙間が空いているので、内輪61を簡単に挿
入できる。
【0039】次に、図8に示すように、外輪62の挿入
孔65をリテーナ5の収容孔54に整合配置し、挿入孔
65から収容孔54及びローラ溝63内にローラ64を
挿入する。同様にして、リテーナ5の全ての収容孔54
内にローラ64を収容する。但し、ローラ64は、図3
に示すように、1個ごとにその中心軸線の向きを90度
変えて収容する。
【0040】リテーナ5の全ての収容孔54にローラ6
4を収容した後、外輪62の挿入孔65を栓部材(図示
せず)で閉塞する。このときには、ローラ64が内外輪
61,62の溝63a,63bの両方に略半分ずつ挿入
されているので、内外輪61,62がローラ64を介し
て一体に保持され、内外輪61,62が分離することは
ない。
【0041】このように、本発明のクロスローラベアリ
ング用リテーナ5は、複数の間座部51,51・・・と
連結部52,52とが、弾性変形可能なエラストマー樹
脂によって一体成形され、しかも直線状に成形されてい
るので、クロスローラベアリング6の幅が同一の場合に
は、直径が変わった場合でも、同一のリテーナ製造用型
枠を使用することができる。従って、型枠の経費を削減
できると共に、型枠の管理が容易になり、コストダウン
が可能になる。また、リテーナ5を樹脂で成型すること
によって、騒音の発生を防止できる。
【0042】また、このリテーナ5は、両方の間座部5
1,51でローラ64を保持するので、ローラ64とリ
テーナ5との接触面積が大きくなり、ローラ64の保持
が安定してスキュー(倒れ)を生じるおそれがなく、負
荷容量の増大及び摩耗量の減少が可能になる。
【0043】また、リテーナ5は、間座部51,51・
・・が連結部52の片面52a側にだけ突出し、連結部
52の他面52bと間座部51,51・・・の底面51
aとが平坦になっているので、クロスローラベアリング
6の組み立て時には、まずリテーナ5の間座部51を外
輪62の溝63aに挿入して外輪62とリテーナ5とを
組み立て、その後、外輪62の内周側に露出されている
リテーナ5の平坦な内周面に沿って内輪61を挿入する
ことによって簡単に組み立てることができる。
【0044】従って、内外輪61,62がそれぞれ一体
成形され、従来のようにいずれか一方が2つ割れになっ
ていないタイプのクロスローラベアリング6にも適用す
ることができる。
【0045】また、ローラ溝63を形成する溝63a,
63bのうち、間座部51が挿入されていない方の溝6
3bに潤滑油を貯めることができるので、メンテナンス
フリー化が可能になる。
【0046】更に、リテーナ5の間座部51,51・・
・が、内輪61又は外輪62のうち、ローラ64をロー
ラ溝63内に挿入するための挿入孔65が設けられた
方、本実施形態では、外輪62側に突出しているので、
挿入孔65からローラ64を挿入するだけでローラ64
を間座部51,51・・・の間に簡単に収容することが
できる。
【0047】なお、上述の実施形態では、間座部51,
51・・・を平板状にした場合について説明したが、図
9に示すように、リテーナ7における間座部71,72
の間に、断面円形のローラ収容孔73,74を設けるこ
ともできる。図9中の符号75は連結部、76はローラ
である。
【0048】また、上述の実施形態では、間座部51を
連結部52の片面52a側にだけ突出させたリテーナ5
を直線状に成形した場合について説明したが、図13に
示したように、間座部17,18が連結部19の両側に
突出したリテーナ13を、弾性変形可能な樹脂で直線状
に成形し、クロスローラベアリングに組み込むときに、
リング状に弾性変形させることもできる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リテーナを弾性変形可能な樹脂で直線状に成形するた
め、クロスローラベアリングの幅が同一の場合には、直
径が変わった場合でも、リテーナ製造用の型枠の種類を
増やす必要がなく、経費節減ができると共に、型枠管理
が容易になる。
【0050】また、間座部が連結部の片面側にだけ突出
し、その反対面は平坦になっているので、リテーナの間
座部を例えば外輪のローラ溝に挿入して外輪とリテーナ
とを組み立てた後、リテーナの平坦な内周面に沿って内
輪を挿入することによって簡単に組み立てることができ
るため、内外輪の両方が一体成形されているタイプのク
ロスローラベアリングに適用することができる。
【0051】また、両方の間座部でローラを保持するの
で、ローラとリテーナとの接触面積が大きくなり、ロー
ラの保持が安定してスキュー(倒れ)を生じるおそれが
なく、負荷容量の増大及び摩耗量の減少が可能になる。
【0052】また、間座部を内輪又は外輪のうち、ロー
ラをローラ溝内に挿入するための挿入孔が設けられた方
に突出させた場合には、挿入孔からローラを挿入するだ
けでローラを間座部の間に簡単に収容することができ
る。
【0053】更に、間座部をクロスローラベアリングに
組み込んだとき、外周側となる部分の肉厚が内周側とな
る部分の肉厚よりも厚くなるように成形した場合には、
間座部の全面に亘ってローラとの隙間を一定に保持する
ことができるので、騒音やローラのスキューを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクロスローラベアリング用リテー
ナを示す斜視図である。
【図2】本発明に係るクロスローラベアリング用リテー
ナをクロスローラベアリングに組み込んだ状態を示す図
である。
【図3】本発明に係るクロスローラベアリング用リテー
ナをリング状に弾性変形させた状態を示す図である。
【図4】本発明に係るクロスローラベアリング用リテー
ナの間座部を示す断面図である。
【図5】本発明に係るクロスローラベアリング用リテー
ナを適用するクロスローラベアリングを示す分解斜視図
である。
【図6】本発明に係るクロスローラベアリングの組み立
て手順を示す図である。
【図7】本発明に係るクロスローラベアリングの組み立
て手順を示す図である。
【図8】本発明に係るクロスローラベアリングの組み立
て手順を示す図である。
【図9】本発明に係るクロスローラベアリング用リテー
ナの別の実施形態を示す図である。
【図10】従来例に係るクロスローラベアリングを示す
分解斜視図である。
【図11】従来例に係るクロスローラベアリングを示す
断面図である。
【図12】従来例に係るクロスローラベアリング用リテ
ーナを示す図である。
【図13】図13(A)は図12のX-X断面図、図1
3(B)は図12のY−Y断面図、図13(C)は図1
2のZ−Z断面図である。
【符号の説明】
5,7 クロスローラベアリング用リテーナ 6 クロスローラベアリング 51,71,72 間座部 52,75 連結部 61 内輪 62 外輪 63 ローラ溝 64 ローラ 65 挿入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 知也 三重県松阪市丹生寺町平林1088 テイエチ ケー株式会社三重工場内 (72)発明者 端山 竜平 三重県松阪市丹生寺町平林1088 テイエチ ケー株式会社三重工場内 Fターム(参考) 3J101 AA13 AA26 AA32 AA42 AA54 AA62 BA34 BA44 BA50 EA35 EA36 FA01 FA02 FA46

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪及び外輪と、これらの内輪及び外輪
    の間におけるローラ溝内に配列された複数のローラとを
    有し、前記複数のローラがその回転軸の向きを互いに異
    ならせて配列されたクロスローラベアリングに用いら
    れ、前記複数のローラを等間隔で保持するためのリテー
    ナにおいて、 前記ローラを保持するため等間隔で設けられた間座部
    と、 これらの間座部を連結すると共に、前記内輪における外
    周面の平坦な部分と前記外輪における内周面の平坦な部
    分との間に配置される連結部とが一体成形され、 前記間座部及び前記連結部が弾性変形可能な樹脂で直線
    状に成形され、 前記クロスローラベアリングに組み込むときにリング状
    に弾性変形させることを特徴とするクロスローラベアリ
    ング用リテーナ。
  2. 【請求項2】 内輪及び外輪と、これらの内輪及び外輪
    の間におけるローラ溝内に配列された複数のローラとを
    有し、前記複数のローラがその回転軸の向きを互いに異
    ならせて配列されたクロスローラベアリングに用いら
    れ、前記複数のローラを等間隔で保持するためのリテー
    ナにおいて、 前記ローラを保持するため等間隔で設けられた間座部
    と、 これらの間座部を連結すると共に前記内輪における外周
    面の平坦な部分と前記外輪における内周面の平坦な部分
    との間に配置される連結部とが一体成形され、 前記間座部は前記連結部の片面側にのみ突出形成される
    と共に、前記連結部の他面と前記間座部の底面とが平坦
    に形成され、 前記間座部が前記内輪又は前記外輪の何れか一方のロー
    ラ溝に挿入されることを特徴とするクロスローラベアリ
    ング用リテーナ。
  3. 【請求項3】 前記複数の間座部と前記連結部とが弾性
    を有する樹脂で直線状に成形され、前記クロスローラベ
    アリングに組み込むときにリング状に弾性変形させるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のクロスローラベアリン
    グ用リテーナ。
  4. 【請求項4】 前記間座部は、前記内輪又は前記外輪の
    うち、前記ローラを前記ローラ溝内に挿入するための挿
    入孔が設けられた方に突出していることを特徴とする請
    求項2に記載のクロスローラベアリング用リテーナ。
  5. 【請求項5】 前記間座部は、前記クロスローラベアリ
    ングに組み込んだとき、外周側となる部分の肉厚が内周
    側となる部分の肉厚よりも厚くなるように成形されてい
    ることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の
    クロスローラベアリング用リテーナ。
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