JP3363945B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP3363945B2
JP3363945B2 JP12112993A JP12112993A JP3363945B2 JP 3363945 B2 JP3363945 B2 JP 3363945B2 JP 12112993 A JP12112993 A JP 12112993A JP 12112993 A JP12112993 A JP 12112993A JP 3363945 B2 JP3363945 B2 JP 3363945B2
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茂明 上畑
浩 佐和橋
武男 小田
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東陶機器株式会社
日本ユプロ株式会社
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は給湯装置に係り、特に
給湯開始時の給湯温度のオフセット誤差をなくしてオー
バシュートを軽減するとともに、流量変更時にも給湯温
度を迅速に安定する給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給湯装置は、特開昭63―105
356号公報に開示されているように、給湯温度と設定
温度の偏差を補正するフィードバックPID(比例、積
分、微分:Proportional Integral Derivative)制御手
段を備え、それぞれ比例演算、積分演算および微分演算
を行い、各演算結果を合計してフィードバック熱量を算
出し、予め演算した必要熱量に加えた熱量で加熱制御す
るように構成され、給湯開始時に給湯温度が設定温度の
所定域値に達するまではフィードバックPID制御手段
の積分演算を禁止するための積分スイッチ制御手段が設
けられている。
【0003】このように、積分スイッチ制御手段により
PID制御手段の積分演算を禁止するので、積分演算に
よるフィードバックPID制御の比率が高いことに起因
する給湯開始時の設定温度に対する給湯温度のオーバシ
ュートを抑制し、設定温度への到達時間が短縮される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の給湯装置は、給
湯開始時に、給湯温度が設定温度の所定域値に達するま
ではPID制御手段の積分演算を禁止するよう構成され
ているが、設定温度の所定域値が狭い場合には、給湯温
度が設定温度の所定域値に到達しないままの状態とな
り、積分演算がなされず給湯温度と設定温度のオフセッ
ト誤差が残る場合がある。
【0005】一方、設定温度の所定域値が広い場合に
は、所定域値に到達してからの積分演算により、給湯温
度と設定温度のオフセット誤差をなくするために必要な
積分値よりも過大な積分値が演算され、オーバシュート
を発生する場合がある。
【0006】また、給湯開始時だけでなく、給湯温度が
設定温度に安定した状態から給湯流量を変化させた場合
にも、PID制御手段の積分演算により給湯温度が設定
温度を超えたり、下回ったりするオーバシュート、アン
ダシュートを発生する場合がある。
【0007】図8は従来の給湯装置の給湯流量を変化し
た場合の状態説明図である。給湯流量の増加に対応した
積分量および給湯温度の時間的な変化であり、時間to
で給湯流量を増加すると、積分量は次第に増加し、一方
給湯温度は給湯流量が増加するので一旦低下した後に上
昇する。時間t1において、給湯温度は設定温度になる
が、積分量は例えば最大値となるため、設定温度を超え
て上昇し、積分量が減少する時間t1―t2間で最大温
度まで上昇した後に次第に低下して設定温度に安定す
る。
【0008】このように、設定温度で安定している状態
から給湯流量を増加すると、積分量の増加により給湯温
度が設定温度を超えてから設定温度に安定するオーバシ
ュート現象が発生する。また、設定温度で安定している
状態から給湯流量を減少すると、給湯温度が設定温度を
下回ってから設定温度に安定するアンダシュート現象が
発生する。
【0009】また、従来の給湯装置は、例えば表1に示
すように必要熱量とフィードバックPID演算部の補正
熱量の対応関係にあり、この対応関係からすると、例え
ば必要熱量540Kcal/分、補正熱量40Kcal
/分に基づき給湯温度が設定温度に達した後、必要熱量
を540Kcal/分から140Kcal/分に変化さ
せると、フィードバックPID演算部には必要熱量54
0Kcal/分の場合の積分値が残っているため、補正
熱量は40Kcal/分−(−30Kcal/分)=7
0Kcal/分だけ多くなり、オーバシュート現象を発
生する。一方、熱量変化が反対(増加)の場合には、補
正熱量が70Kcal/分だけ少なくなり、アンダシュ
ート現象を発生する。
【0010】
【表1】
【0011】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、給湯装置のフィードバックPID制御
の積分演算に伴う給湯開始時の給湯温度が設定温度を超
えるオーバシュート、および給湯流量等の変化等による
熱量変動時の給湯温度が設定温度を上下するオーバシュ
ート/アンダシュートを抑制し、安定した給湯温度が得
られる給湯装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る給湯装置は、給湯温度に対して微分演算
を施す検出手段と、この検出手段の出力に基づきフィー
ドバック演算部の積分出力を禁止する積分禁止部とを備
えた積分演算制御手段を設けたことを特徴とする。
【0013】また、この発明に係る給湯装置は、フィー
ドバック演算部の積分値を、必要熱量に対応する所定の
積分値に切替える積分値変換手段を備えたことを特徴と
する。
【0014】さらに、この発明に係る給湯装置の積分変
換手段は、フィードバック演算部の積分値を、必要熱
量、設定温度、給水温度、流量のうち少なくとも1つに
対応する所定の積分値に切替えることを特徴とする。
【0015】また、この発明に係る給湯装置は、給湯温
度が前記設定温度に一致した場合、必要熱量、設定温
度、給水温度、流量のうち少なくとも1つに対応する所
定の積分値または比率積分値を記憶する学習手段を備え
たことを特徴とする。
【0016】
【作用】この発明に係る給湯装置は、給湯温度に対して
微分演算を施す検出手段と、この微分演算結果に基づい
てフィードバック演算部の積分出力を禁止する積分禁止
部とを備えた積分演算制御手段を設けたので、給湯温度
の微分値が所定値よりも大きい、すなわち給湯温度変化
の急な給湯開始時または給湯流量変更時にフィードバッ
ク熱量演算部の積分出力を禁止することができ、オーバ
シュートやアンダシュートを抑えることができる。
【0017】また、この発明に係る給湯装置は積分値変
換手段を備えたので、フィードバック演算部の積分値
を、必要熱量、設定温度、給水温度、流量に対応する所
定の積分値または比率積分値に切替えることができ、給
湯開始時または給湯流量変更時のオーバシュートやアン
ダシュートを抑えることができる。
【0018】さらに、この発明に係る給湯装置は積分値
または比率積分値を記憶する学習手段を備えたので、給
湯温度が前記設定温度に一致した場合、必要熱量、設定
温度、給水温度、流量のうち少なくとも1つに対応する
所定の積分値または比率積分値を記憶することができ、
給湯開始時または給湯流量変更時のオーバシュートやア
ンダシュートを抑えることができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は請求項1に係る給湯装置の全体構成
図である。図1において、給湯装置1は、給水管2と、
給水管2に接続される熱交換器3と、熱交換器3で加熱
された湯を給湯栓13に供給する給湯管4と、加熱部を
構成する電磁弁5、ガス比例弁6、ガスバーナ7と、制
御手段8と、給湯装置1の設定温度を入力する温度設定
部9と、ガス管14とから構成する。また、給水管2に
は給水温度Tcを検出する給水温度センサ10および給
水流量Qを検出する流量センサ12を配置し、給湯管4
には給湯温度Thを検出する給湯温度センサ11を配置
する。
【0020】制御手段8は、必要熱量演算部20、フィ
ードバック演算部30、積分演算制御手段50、加熱制
御部60を備え、温度設定部9から出力される設定温度
情報9a、および給水温度センサ10、給湯温度センサ
11、流量センサ12からのそれぞれのセンサ情報10
a、11a、12aに基づいて必要熱量やフィードバッ
ク熱量等の演算および処理を行うとともに、積分演算制
御や加熱制御等を実行し、ガス比例弁6に60aを提供
してガスバーナ7の燃焼量を制御する。なお、制御手段
8のフィードバック演算部30は積分演算部40を含む
PID演算部を備える。
【0021】図2は請求項1に係る給湯装置の制御手段
のブロック構成図である。図2において、制御手段8は
マイクロプロセッサを基本に構成され、必要熱量演算部
20と、積分演算部40を含むフィードバック演算部3
0と、検出手段51および積分禁止手段52を備えた積
分演算制御手段50と、加熱制御部60と、減算器21
および加算器22、23とを備える。
【0022】必要熱量演算部20は、温度設定部9から
の設定温度情報9a、給水温度センサ10からの給水温
度情報10aおよび流量センサ12からの流量情報12
aに基づいて給湯温度Thを設定温度Tsにするため燃
焼に必要な必要熱量Fsを算出し、必要熱量(Fs)情
報20aを加算器23に出力する。
【0023】フィードバック演算部30は、比例演算部
31、微分演算部32および積分演算部40を備え、減
算器21で設定温度(Ts)情報9aと給湯温度(T
h)情報11aから算出された偏差ΔT(Ts−Th)
の偏差情報21aに対し、おのおの比例、積分および微
分の演算(PID演算)を行う。
【0024】比例演算部31は比例熱量Fpを演算し、
微分演算部32は微分熱量Fdを演算して、それぞれの
演算結果である比例情報31a、微分情報32aを加算
器22提供する。一方、積分演算部40は積分熱量Fi
を演算し、積分情報40aを積分禁止手段55の禁止ス
イッチ(SW1)57を介して加算器22に提供する。
【0025】加算器22は、フィードバック演算部30
から提供される比例情報(Fp)31a、微分情報(F
d)32aおよび積分情報(Fi)40aを加算してフ
ィードバック熱量Ff(=Fp+Fd+Fi)を得、フ
ィードバック熱量(Ff)情報22aを加算器23に送
出する。
【0026】フィードバック熱量Ffは、積分禁止手段
55の禁止スイッチ(SW1)57が不動作時(オン状
態)にはFf=Fp+Fd+Fiとなるが、動作時(オ
フ状態)には積分熱量Fiを禁止してFf=Fp+Fd
に制御する。
【0027】加算器23は、必要熱量演算部20からの
必要熱量(Fs)情報20aと、加算器22からのフィ
ードバック熱量(Ff)情報22aを加算して加熱制御
熱量Fo(=Fs+Ff)を得、加熱制御熱量(Fo)
情報23aを加熱制御部60に送る。
【0028】積分演算制御手段50は、検出手段51お
よび積分禁止手段55を備える。また、検出手段51は
微分部52、比較部53、基準値記憶部54を備え、積
分禁止手段55は積分禁止制御部56、禁止スイッチ
(SW1)57を備える。
【0029】微分部52は、給湯温度センサ11で検出
した給湯温度(Th)情報11aに微分演算を施して給
湯温度の傾きThd(絶対値)を算出し、微分演算(T
hd)情報52aを比較部53に送る。傾きThdは給
湯温度Thの変化速度を示すため、フィードバック熱量
Ffの積分熱量Fi禁止制御のパラメータとすることが
できる。
【0030】比較部53は、微分部52からの微分演算
(Thd)情報52aと、ROM等のメモリで構成する
基準値記憶部54に予め記憶してある所定の基準値Td
o(基準値情報54a)と比較し、微分値Thdが基準
値をTdoを超える(Thd>Tdo)場合のみ、検出
信号53aを積分禁止制御部56に送出する。
【0031】積分禁止制御部56は、比較部53からの
検出信号53aに基づいて制御信号56aを禁止スイッ
チ(SW1)57に提供し、スイッチSW1をオンから
オフ状態に移行させ、積分演算部40からの積分(F
i)情報40aを禁止する。
【0032】このように、積分演算制御手段50は、基
準値記憶部54の基準値Tdoを所定の値に設定するこ
とにより、給湯温度Thが大きく変化する給湯開始時や
給湯流量変更時等に、フィードバック熱量Ffから積分
熱量Fiを除くことができる。
【0033】加熱制御部60は、熱量―弁開度変換部6
1および比例弁駆動部62を備え、加算器23から供給
される加熱制御熱量(Fo)情報23aに基づいて、加
熱制御熱量Fo(=Fs+Ff)を予め設定されている
弁開度Xoに変換し、この弁開度情報61aに基づいて
比例弁駆動部62から弁駆動情報60aを図1のガス比
例弁6に送り、ガス比例弁6の弁解度を調節してガスバ
ーナ7の燃焼量を調整する。
【0034】図3はフィードバック演算部別実施例のブ
ロック構成図を示す。フィードバック演算部30にΔT
/Fs演算部33を設け、比例演算部31、微分演算部
32および積分演算部40からそれぞれ比例比率αp、
微分比率αdおよび積分比率αiの各情報31b、32
b、40bを出力するよう構成した点が図1と異なる。
【0035】比例比率αp、微分比率αdおよび積分比
率αiは加算器22で加算され、加算器22からフィー
ドバック比率(αf)情報22bを加算器24に送り、
加算器24で定数1を加えた比率(1+αf)情報24
aを乗算器25に送る。
【0036】乗算器25は、比率(1+αf)情報24
aと図2の必要熱量演算部20からの必要熱量(Fs)
情報20aを乗算して加熱制御熱量Fo=Fs×(1+
αf)を算出し、加熱制御熱量(Fo)情報25aを加
熱制御部60に送る。
【0037】図4は積分演算制御手段の検出手段別実施
例のブロック構成図を示す。検出手段51は、減算器5
8、基準偏差記憶部59、比較部53を備え、減算器5
8で設定温度(Ts)情報9aと給湯温度(Th)情報
11aから算出された温度偏差ΔT(Ts−Th)の絶
対値偏差情報58aを比較部53に送る。基準偏差記憶
部59はROM等のメモリで構成し、予め設定して記憶
されている基準偏差値ΔToの基準偏差値情報59aを
比較部53に送る。比較部53は、絶対値偏差情報58
aと基準偏差値情報59aを比較し、絶対値偏差ΔTが
基準偏差値ΔToを超える(ΔT>ΔTo)場合のみ、
検出信号53aを送出するよう構成する。
【0038】このように、図2の検出手段は微分部52
を用いて給湯温度Thの微分値Thdを検出するのに対
し、図4の検出手段は減算器58を用いて温度偏差ΔT
(Ts−Th)を検出する点が異なる。
【0039】図5は請求項2〜請求項4に係る給湯装置
の全体構成図である。給湯装置100は、図1の給湯装
置1と較べて制御手段15が異なるため、制御手段15
についてのみ説明する。制御手段15は図2の制御手段
8と同様に、必要熱量演算部20、積分演算部40を備
えたフィードバック演算部30、積分演算手段50、加
熱制御部60を備える。また、制御手段15は図1の制
御手段8の積分演算手段50の一部構成を変更し、積分
値変換手段70および学習手段80を追加した点が異な
る。
【0040】図6は請求項2および請求項4に係る給湯
装置の制御手段のブロック構成図である。図6におい
て、制御手段15は図2の制御手段8と同様にマイクロ
プロセッサを基本に構成され、必要熱量演算部20と、
積分演算部40を含むフィードバック演算部30と、検
出手段51および積分禁止手段52を備えた積分演算制
御手段50と、加熱制御部60と、積分値変換手段70
と、学習手段80と、減算器21および加算器22、2
3とを備える。
【0041】図6の構成において、必要熱量演算部2
0、フィードバック演算部30、加熱制御部60は図2
と同じ構成なので説明を省略する。積分演算制御手段5
0は、積分禁止手段55に切替スイッチ(SW2)55
Aを設け、積分禁止制御部56から提供される制御信号
56aに基づいて、積分演算部40から出力される積分
(Fi)情報40a、または積分値変換手段70から出
力される積分値(Ft)情報71bを選択する。
【0042】なお、切替スイッチ(SW2)55Aは、
検出手段51の微分値Thdが基準値をTdoを超える
(Thd>Tdo)場合のみ、積分値(Ft)情報71
bを選択するよう構成する。
【0043】積分値変換手段70は、積分値制御部7
1、積分値記憶部72を備える。積分値制御部71は、
必要熱量Fsの変数(X)情報90に基づいて制御情報
71aを積分値記憶部72に提供するとともに、積分値
記憶部72から変数Xに対応した積分値情報72aを読
み出し、対応する積分値(Ft)情報71bを積分演算
制御手段50の切替スイッチ(SW2)55Aに提供す
る。
【0044】積分値記憶部72は、書込み/消去可能な
ROM(EEPROM)等のメモリで構成し、一例とし
て表1に示す必要熱量Fsの変数(X)情報90に対応
した積分値を補正熱量として予め対応テーブルとして記
憶するとともに、学習手段80から供給される学習情報
83aに対応する温度偏差ΔT(Ts−Th)=0時の
変数Xと標準積分値Ftoを書込み、更新するよう構成
する。
【0045】学習手段80は、条件判定部81、タイマ
手段82、積分値変換学習部83を備える。条件判定部
81は、減算器21で演算した設定温度Tsと給湯温度
Thの温度偏差ΔT(Ts−Th)の偏差情報21aを
入力し、温度偏差ΔTが0(ΔT=0)の状態が所定時
間(tc)継続する場合、判定信号81bを積分値変換
学習部83に送出する。
【0046】タイマ手段82は、条件判定部81からの
タイマ駆動信号81aで起動されて計時を開始し、所定
時間(tc)をカウントするとタイマ信号82aを条件
判定部81に提供して判定信号81bを発生するよう制
御する。
【0047】積分値変換学習部83は、変数(X)情報
90、および積分演算制御手段50の切替スイッチ55
Aで選択される積分演算部40からの積分(Fi)情報
40aまたは積分値変換手段70からの積分値(Ft)
情報71bを取込み、条件判定部81から提供される判
定信号81bに基づき、変数X、およびに変数X対応す
る積分値FiまたはFt(標準積分値Fto)の学習情
報83aを積分値記憶部72に記憶させ、記憶内容を更
新させるよう制御する。
【0048】このように、制御手段15は積分演算制御
手段50に切替スイッチ55Aおよび積分値変換手段7
0を設け、検出手段51の微分値Thdが基準値をTd
oを超える(Thd>Tdo)場合のみ、積分値変換手
段70に予め設定してある積分値Ftを選択するように
構成したので、図2の積分値Fiを禁止する制御手段8
に較べ、給湯開始時や給湯流量変更時の給湯温度Thの
オーバシュートやアンダシュートを抑制するとともに、
設定温度Tsと給湯温度Thのオフセット誤差を短い時
間で補償することができる。
【0049】また、制御手段15は学習手段80を設
け、設定温度Tsと給湯温度Thの温度偏差ΔTが0と
なる場合の変数Xと対応する標準積分値Ftoを積分値
変換手段に記憶する構成としたので、給湯開始時や給湯
流量変更時の給湯温度Thのオーバシュートやアンダシ
ュートを抑制するとともに、設定温度Tsと給湯温度T
hのオフセット誤差をより短い時間で補償することがで
きる。
【0050】なお、制御手段15も制御手段8と同様
に、検出手段51を図4に示す構成に置き換えることが
できる。
【0051】図7は請求項3および請求項4に係る給湯
装置の制御手段のブロック構成図である。図7は図6に
対し、フィードバック演算部30を図3と同一構成にし
てPID演算出力を比率で算出し、積分値変換手段70
に必要熱量、設定温度、給水温度、流量の各変数X(F
s、Ts、Tc、Q)に対応した比率積分値を記憶する
比率積分値記憶部73を備えた点が異なる。
【0052】表2は比率積分値記憶部73に予め記憶す
る必要熱量と修正比率(比率積分値)の対応テーブルで
ある。また、表は省略するが変数Xである設定温度、給
水温度または流量に対応する修正比率(比率積分値)の
対応テーブルも同様に構成し、予め比率積分値記憶部7
3に記憶するよう構成する。
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る給湯
装置は、給湯温度の微分値を検出し、この微分値に基づ
いてフィードバック演算部の積分演算部からの出力を禁
止するよう構成したので、給湯開始時や給湯流量変更時
の積分演算部出力に起因する給湯温度のオーバシュトや
アンダシュートを抑制することができる。
【0055】また、請求項2および請求項4に係る給湯
装置は、必要熱量に対応した積分値を予め記憶してお
き、給湯温度の微分値に基づいてフィードバック演算部
の積分演算部からの出力を必要熱量に対応した積分値に
切替えるよう構成したので、給湯開始時や給湯流量変更
時の積分演算部出力に起因する給湯温度のオーバシュト
やアンダシュートを抑制するとともに、設定温度と給湯
温度Thオフセット誤差を短い時間で補償することがで
きる。
【0056】さらに、請求項3および請求項4に係る給
湯装置は、必要熱量、設定温度、給水温度、流量に対応
した比率積分値を予め記憶しておき、給湯温度の微分値
に基づいてフィードバック演算部の積分演算部からの比
率出力を対応する比率積分値に切替えるよう構成したの
で、給湯開始時や給湯流量変更時の積分演算部出力に起
因する給湯温度のオーバシュトやアンダシュートを抑制
するとともに、設定温度と給湯温度Thオフセット誤差
を短い時間で補償することができる。
【0057】さらに、請求項2〜請求項4に係る給湯装
置は、設定温度と給湯温度の温度偏差が0となる場合の
変数と対応する標準積分値Ftoを記憶する構成にした
ので、給湯開始時や給湯流量変更時の積分演算部出力に
起因する給湯温度のオーバシュトやアンダシュートを抑
制するとともに、設定温度と給湯温度Thオフセット誤
差をより短い時間で補償することができる。
【0058】よって、設定温度への応答が速く、安定し
た給湯温度が得られる給湯装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る給湯装置の全体構成図
【図2】請求項1に係る給湯装置の制御手段のブロック
構成図
【図3】フィードバック演算部別実施例のブロック構成
【図4】積分演算制御手段の検出手段別実施例のブロッ
ク構成図
【図5】請求項2〜請求項4に係る給湯装置の全体構成
【図6】請求項2および請求項4に係る給湯装置の制御
手段のブロック構成図
【図7】請求項3および請求項4に係る給湯装置の制御
手段のブロック構成図
【図8】従来の給湯装置の給湯流量を変化した場合の状
態説明図
【符号の説明】
1,100 給湯装置 2 給水管 3 熱交換器 4 給湯管 5 電磁弁 6 比例弁 7 ガスバーナ 8,15 制御手段 9 温度設定部 10 給水温度センサ(Tc) 11 給湯温度センサ(Th) 12 流量センサ(Q) 13 給湯栓 20 必要熱量演算部 30 フィードバック演算部 40 積分演算部 50 積分演算制御手段 51 検出手段 52 微分部 53 比較部 54 基準値記憶部 55 積分禁止手段 55A 切替スイッチ(SW2) 56 積分禁止制御部 57 禁止スイッチ(SW1) 60 加熱演算部 70 積分値変換手段 71 積分値制御部 72 積分値記憶部 73 比率積分値記憶部 80 学習手段 81 条件判定部 82 タイマ手段 83 積分値変換学習部
フロントページの続き (72)発明者 小田 武男 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユプロ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−105357(JP,A) 特開 昭63−105356(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/10 302

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水管および給湯管に連通した熱交換器
    と、この熱交換器を加熱する加熱部と、前記給湯管を通
    過する湯の設定温度を設定する温度設定部と、前記給湯
    管を通過する湯の給湯温度を検出する給湯温度センサ
    と、前記設定温度と前記給湯温度の偏差に対して少なく
    とも積分演算を施すフィードバック演算部とを備え、こ
    のフィードバック演算部の出力に基づき前記加熱部の加
    熱量を制御する給湯装置において、 前記給湯温度に対して微分演算を施す検出手段と、この
    検出手段の出力に基づき前記フィードバック演算部の積
    分出力を禁止する積分禁止手段とを備えた積分演算制御
    手段を設けたことを特徴とする給湯装置。
  2. 【請求項2】 給水管および給湯管に連通した熱交換器
    と、この熱交換器を加熱する加熱部と、前記給湯管を通
    過する湯の設定温度を設定する温度設定部と、前記給湯
    管を通過する湯の給湯温度を検出する給湯温度センサ
    と、前記給水管を通過する水の給水温度を検出する給水
    温度センサおよび流量を検出する流量センサと、前記設
    定温度、前記給水温度および前記流量に基づいて必要熱
    量を演算する必要熱量演算部と、前記設定温度と前記給
    湯温度の偏差に対して少なくとも積分演算を施すフィー
    ドバック演算部とを備え、このフィードバック演算部の
    出力と前記必要熱量とに基づき前記加熱部の加熱量を制
    御する給湯装置において、 前記フィードバック演算部の積分値を、前記必要熱量に
    対応する所定の積分値に切替える積分値変換手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】 前記積分変換手段は、前記フィードバ
    ック演算部の積分値を、前記必要熱量、前記設定温度、
    前記給水温度、前記流量のうち少なくとも1つに対応す
    る所定の積分値に切替えることを特徴とする請求項2記
    載の給湯装置。
  4. 【請求項4】 前記給湯温度が前記設定温度に一致した
    場合、前記必要熱量、前記設定温度、前記給水温度、前
    記流量のうち少なくとも1つに対応する所定の積分値ま
    たは比率積分値を記憶する学習手段を備えたことを特徴
    とする請求項2または請求項3記載の給湯装置。
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