JP3363800B2 - 報知装置及びこれを具えた無線通信装置 - Google Patents

報知装置及びこれを具えた無線通信装置

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JP3363800B2
JP3363800B2 JP26674898A JP26674898A JP3363800B2 JP 3363800 B2 JP3363800 B2 JP 3363800B2 JP 26674898 A JP26674898 A JP 26674898A JP 26674898 A JP26674898 A JP 26674898A JP 3363800 B2 JP3363800 B2 JP 3363800B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、ペー
ジャー等の無線通信装置に内蔵されて、着信を報知すべ
き報知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話機においては、音響、即
ち可聴帯域の周波数を有する振動によって着信を報知す
る音響発生装置(リンガー)と、体感可能な振動、例えば
数100Hz以下の周波数を有する振動によって着信を
報知する振動発生装置とが内蔵されており、状況に応じ
て両者を使い分けることが可能となっている。しかしな
がら、携帯電話機の様な小型機器には、音響発生装置と
振動発生装置の両者を内蔵するためのスペースの余裕は
殆どなく、これら両装置の装備によって機器が大型化す
る問題があった。
【0003】そこで出願人は、図9に示す如き携帯電話
機を提案している(特願平8-161399号)。該携帯電話機
は、アンテナ(1)が突設された扁平な筐体(11)の表面
に、受話音声を出力すべき受話部(12)、テンキー等の操
作釦(14)、送話音声を入力すべき送話部(13)等を具えて
おり、筐体(11)内部の適所に、音響及び振動の両方によ
って着信を報知することが可能な報知ユニット(2)が取
り付けられている。
【0004】報知ユニット(2)は、第1駆動信号により
可聴帯の第1周波数で駆動されて音波を発生する第1振
動体と、第2駆動信号により前記第1周波数よりも低い
第2周波数(数100Hz以下)で駆動されて振動を発生
する第2振動体と、第1駆動信号及び第2駆動信号を発
生する信号発生回路とから構成されている。第1及び第
2振動体は共通のケーシングに内蔵され、第1振動体
は、ケーシングに、第1振動板を介してコイルを取り付
けて構成される一方、第2振動体は、ケーシングに、第
2振動板を介して磁石体を取り付けて構成され、該磁石
体には、第1振動体のコイルを収容する磁気ギャップが
形成されている。
【0005】具体的には、図2に示す如く円筒状のケー
シング(21)に、主に音波を発生すべき第1振動体(4)
と、主に振動を発生すべき第2振動体(3)とを内蔵した
ものであって、ケーシング(21)は、円筒状本体(22)の前
面開口部に、放音口(25)を有するリング状の前カバー部
材(24)を取り付けると共に、本体(22)の背面開口部に
は、リング状の後カバー部材(23)を取り付けて、全体が
コンパクトに構成されている。
【0006】第1振動体(4)は、ケーシング本体(22)と
前カバー部材(24)の間に周辺部が挟持された円形の第1
振動板(41)と、第1振動板(41)の背面に固定されたコイ
ル(42)とから構成される。該第1振動体(4)は、数10
0Hzを越える可聴帯の共振周波数を有している。一
方、第2振動体(3)は、ケーシング本体(22)と後カバー
部材(23)の間に外周部が挟持されたリング状の第2振動
板(34)と、第2振動板(34)の内周部に固定された外ヨー
ク(32)と、軸方向(上下方向)に着磁され外ヨーク(32)の
前面に固定された永久磁石(31)と、永久磁石(31)の前面
に固定された内ヨーク(33)とから構成され、外ヨーク(3
2)と内ヨーク(33)の対向面間に形成されたリング状の磁
気ギャップ部に、前記第1振動体(4)のコイル(42)が上
下動可能に収容されている。該第2振動体(3)は、数1
00Hzよりも低い共振周波数を有している。
【0007】図11は、第1振動体(4)の振動特性Cs
と、第2振動体(3)の振動特性Cvを表わしており、各
振動体(4)(3)の共振周波数Fs、Fvで振幅にピークが
発生している。従って、音用駆動信号及び振動用駆動信
号として、前記共振周波数Fs、Fvを報知ユニット(2)
のコイル(42)へ供給することによって、大きな報知効果
を得ることが出来る。
【0008】即ち、音による報知を行なう場合は、図1
0(a)に示す様に共振周波数Fsに一致する周波数(例え
ば2kHz程度)の音用駆動信号Dsを前記コイル(42)に
供給し、振動による報知を行なう場合は、図10(b)に
示す様に共振周波数Fvに一致する周波数(例えば100
Hz程度)の振動用駆動信号Dv′を前記コイル(42)に供
給する。音用駆動信号Dsが報知ユニット(2)のコイル
(42)へ供給されたときは、磁気ギャップ部を半径方向に
貫通する磁力線と、コイル(42)を流れる周方向の電流と
の関係で、フレミングの左手の法則によって、コイル(4
2)には軸方向の駆動力が発生する。ここで、駆動力は共
振点の周波数で作用するから、第1振動体(4)が共振し
て、音波を発生する。これに対し、第2振動体(3)は共
振点がずれているため、殆ど振動しない。この音波の発
生によって、聴覚的に着信を報知する。
【0009】一方、振動用駆動信号Dv′が報知ユニッ
ト(2)のコイル(42)へ供給されたときは、同様にコイル
(42)には軸方向の駆動力が発生するが、第1振動体(3)
の共振点は該駆動力の周波数からずれているため、第1
振動体(3)は殆ど振動せず、該駆動力の周波数に共振点
を有する第2振動体(3)が、該駆動力の反力を受けて共
振し、振動を発生する。この振動の発生によって、体感
的に着信を報知する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記報知ユ
ニット(2)においては、振動板(41)(34)、ヨーク(32)(3
3)、及び永久磁石(31)の形状寸法、材質等、振動体(4)
(3)の共振周波数を決定する諸元の公差に起因して、各
振動体(4)(3)の共振周波数にばらつきが生じることは
避けることが出来ない。例えば、第2振動体(3)を構成
している第2振動板(34)の厚さが120μm±8μmの
公差を有しており、板厚tが120μmのときの共振周
波数Fvが100Hzである場合、共振周波数Fvは板厚
tの1.5乗に比例するので、共振周波数のばらつき
は、100Hz±10Hzとなる。
【0011】図12は、寸法公差等によって、実線の振
動特性aが破線の振動特性b、cにずれた状態を表わし
ており、ずれのない振動特性aにおける共振周波数によ
って、ずれが生じた振動特性bの振動体を駆動したとす
ると、共振は発生せず、振動体の振幅は、共振点におけ
るピーク値Wpから値W′に大幅に低下することにな
る。この様に、共振周波数のばらつきを無視して一定周
波数の駆動信号によって報知ユニットを駆動した場合、
振動体の振幅にもばらつきが生じて、十分な報知効果が
得られない問題があった。
【0012】そこで本発明は、共振周波数のばらつきに
拘わらず、十分な報知効果が得られる報知装置及びこれ
を具えた無線通信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る報知装置は、
駆動信号の供給を受けて共振すべき振動体と、該振動体
に駆動信号を供給する信号作成回路とを具えており、信
号作成回路が作成する駆動信号は、振動体の共振周波数
を含む一定範囲内で周波数が鋸歯状波で変動し、該鋸歯
状波は、時間軸に対して傾斜する部分と時間軸に対して
垂直の部分とから形成されることを特徴とする。
【0014】上記本発明の報知装置によれば、振動体の
寸法公差等によって共振周波数にばらつきがあったとし
ても、駆動信号の周波数が一定範囲内で繰り返し変動す
るので、その変動過程において真の共振周波数に一致し
た時点で共振が発生し、大きな振幅が得られることにな
る。その後、駆動信号の周波数が真の共振周波数からず
れたときは、共振は発生せず、振幅は小さくなるが、再
び共振周波数に一致することによって、振幅は増大する
ことになる。この様に、駆動信号の周波数の変動に伴っ
て、振動体の振幅は、共振時の振幅をピークとして増減
を繰り返す。
【0015】具体的構成において、駆動信号の周波数の
変動幅は、振動体の共振周波数を決定する諸元の公差に
起因する共振周波数のばらつき幅に対応している。ここ
で、諸元の公差に起因する共振周波数のばらつき幅は実
験的、経験的或いは理論的に求めることが出来、該ばら
つき幅に対応させることによって、駆動信号の周波数の
変動幅を合理的に決定することが出来る。
【0016】例えば、振動体の共振周波数は事実上聞こ
えない程度の低い周波数、具体的には数100Hz以下
の低周波数であって、共振周波数での振動体の振動は、
体感し得る程度の振幅を有している。これによって、体
感的な報知効果を得ることが出来る。駆動信号は、パル
ス状或いは正弦波状の交番波形を有しており、その周波
数は、好ましくは0.5〜10Hzの範囲、更に好まし
くは1.37〜2.98Hzの範囲、最も好ましくは2.
18Hzの周期で周期的に変動する。これによって、体
感的に効果の高い周期で共振が発生する。
【0017】又、駆動信号の周波数は、鋸歯状波で変動
するので、該鋸歯状波の周期に一致する一定の周期で共
振が発生することとなり、不快感のない報知が可能であ
る。
【0018】本発明に係る無線通信装置は、着信を報知
するために、上記本発明に係る報知装置を具えたもので
ある。該無線通信装置によれば、報知装置の共振周波数
にばらつきがあったとしても、十分な報知効果が得られ
るので、着信を確実に伝えることが出来る。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る報知装置及びこれを具えた
無線通信装置によれば、共振周波数のばらつきに拘わら
ず、周期的に或いは非周期的に共振が発生して、振動体
の振幅は、共振時の振幅をピークとして増減を繰り返す
ので、聴覚的或いは体感的に大きな報知効果が得られ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図9に示す携帯電
話機に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明
する。本発明に係る携帯電話機は、図9に示す如く、ア
ンテナ(1)が突設された扁平な筐体(11)の表面に、スピ
ーカを内蔵した受話部(12)、テンキー等の操作釦(14)、
マイクロホンを内蔵した送話部(13)等を具えており、筐
体(11)内部の適所には、音響或いは振動によって着信を
報知するための報知ユニット(2)が取り付けられてい
る。
【0021】報知ユニット(2)は、図2に示す如く共通
のケーシング(21)に、主に音波を発生すべき第1振動体
(4)と、主に振動を発生すべき第2振動体(3)とを内蔵
したものである。ケーシング(21)は、円筒状本体(22)の
前面開口部に、放音口(25)を有するリング状の前カバー
部材(24)を取り付けると共に、本体(22)の背面開口部に
は、リング状の後カバー部材(23)を取り付けて構成され
る。
【0022】第1振動体(4)は、ケーシング本体(22)と
前カバー部材(24)の間に周辺部が挟持された円形の第1
振動板(41)と、第1振動板(41)の背面に固定されたコイ
ル(42)とから構成される。該第1振動体(4)は、数10
0Hzを越える可聴帯の共振周波数を有している。一
方、第2振動体(3)は、ケーシング本体(22)と後カバー
部材(23)の間に外周部が挟持されたリング状の第2振動
板(34)と、第2振動板(34)の内周部に固定された外ヨー
ク(32)と、軸方向(上下方向)に着磁され外ヨーク(32)の
前面に固定された永久磁石(31)と、永久磁石(31)の前面
に固定された内ヨーク(33)とから構成され、外ヨーク(3
2)と内ヨーク(33)の対向面間に形成されたリング状の磁
気ギャップ部に、前記第1振動体(4)のコイル(42)が上
下動可能に収容されている。該第2振動体(3)は、事実
上聞こえない程度の周波数帯域、例えば50Hz〜30
0Hzの共振周波数を有している。尚、第1及び第2振
動板(41)(34)は、金属、ゴム、樹脂などの周知の弾性資
材によって形成することが出来る。又、第2振動板(34)
には、大きな変位量を得るべく、必要に応じて切込み等
が形成される。
【0023】図1は、上記報知ユニット(2)を具えた携
帯電話機の主要部の回路構成を表わしている。該携帯電
話機は、操作釦(14)の操作によって、音響による着信の
報知又は振動による着信の報知の何れかによる呼出し方
法を選択することが可能であって、該選択操作に応じ
て、呼出設定回路(55)が制御回路(54)に対して呼出し方
法の設定を行なう。報知ユニット(2)には、スイッチ(5
9)を介して音用信号作成回路(57)と振動用信号作成回路
(5)が接続され、スイッチ(59)の切換え動作は制御回路
(54)によって制御されている。
【0024】基地局から送られてくる電波は、アンテナ
(1)によって一定周期で常時受信されており、受信され
た信号は、無線回路(51)にて周波数変換及び復調が施さ
れた後、信号処理回路(52)へ供給されて、デジタル音声
信号及び制御信号が抽出される。信号処理回路(52)の動
作は制御回路(54)によって制御されている。信号処理回
路(52)から得られる制御信号は着信検出回路(53)へ供給
されて、自局に対する呼出しの有無が検出される。一
方、信号処理回路(52)から得られる音声信号は図示省略
する音声信号処理回路を経てスピーカから放音されるこ
とになる。
【0025】音用信号作成回路(57)は、音響による報知
を行なうべく可聴帯周波数の音用駆動信号Dsを発生す
るものである。一方、振動用信号作成回路(5)は、体感
可能な振動による報知を行なうべく、数100Hz以下
の低周波数の振動用駆動信号Dvを発生するものであっ
て、変調信号発生回路(56)と振動用信号処理回路(58)か
ら構成されている。変調信号発生回路(56)及び振動用信
号処理回路(58)の具体的構成については後述する。
【0026】制御回路(54)は、着信検出回路(53)によっ
て自局に対する呼出しが検出された場合、操作釦(14)に
よる呼出設定に応じてスイッチ(59)を切り換える。音の
みによって着信を報知する場合は、スイッチ(59)を音用
信号作成回路(57)側に切り換えて、音用駆動信号のみを
報知ユニット(2)へ供給する。一方、振動のみによって
着信を報知する場合は、スイッチ(59)を振動用信号作成
回路(5)側へ切り換えて、振動用駆動信号のみを報知ユ
ニット(2)へ供給する。
【0027】音用信号作成回路(57)が作成する音用駆動
信号Dsは図10(a)に示す様に、可聴帯である2kH
zの周波数を有するパルス信号を16Hzの周期で断続
させて形成され、該パルスの断続によって“プルルル
…”という聞こえやすい報知音を生成するものであっ
て、2kHzの周波数は、図11に示す振動特性Csに
おける共振周波数Fvに一致している。一方、振動用信
号作成回路(5)が作成する振動用駆動信号Dvは、図4
に示す如く、人体が振動として感じやすい100Hz程
度の周波数を中心として、周波数が例えば100Hz±
10Hzの範囲で周期的に変動するものであり、中心周
波数100Hzは、図11に示す振動特性Cvにおける
共振周波数Fvに一致している。
【0028】図3(a)は、振動用駆動信号Dvの周波数
Fを三角波で変動させた例を表わしており、周波数F
は、中心周波数Fm=100Hzとして±ΔF=±10
Hzの変動幅を有し、その変動周波数(1/Tm)は0.5
〜10Hzの範囲に設定されている。ここで、周波数の
変動幅±ΔFは、第2振動体(3)の共振周波数を決定す
る諸元の公差に起因する共振周波数のばらつき幅に応じ
て決定される。
【0029】この場合、仮に第2振動体(3)の共振周波
数にずれがなかったとすると、周波数Fが中心周波数F
mに一致したときに共振が発生して、同図(b)に実線で
示す様に、共振点での振幅Wpをピークとして変動する
振幅曲線Waが得られる。又、第2振動体(3)の共振周
波数に、振動板等の寸法公差によるずれが生じ、例えば
同図(a)のP点に真の共振点が存在したとしても、駆動
信号の周波数FがこのP点を通過する時点で共振が発生
し、同図(b)に破線で示す様に、共振点での振幅Wpを
ピークとして変動する振幅曲線Wbが得られることにな
る。
【0030】この様に、振動用駆動信号Dvの周波数を
Fm±ΔFの範囲で変動させることによって、共振周波
数のばらつきに拘わらず、常に、共振点での振幅Wpを
ピークとして変動する振幅を得ることが出来、十分な報
知効果を得ることが出来る。又、この振幅の変動が体感
的な報知効果をより増大させるのである。
【0031】これに対し、一定周波数Fmで第2振動体
(3)を駆動する場合において、第2振動体(3)の共振周
波数にずれが生じると共振は発生せず、第2振動体(3)
の振幅は、図3(b)に2点鎖線で示す様に、共振点にお
けるピーク値Wpから大幅に低下した小さな値W′とな
る。従って、十分な報知効果は得られない。
【0032】振動用駆動信号Dvの周波数は、三角波で
変動させる方式のみならず、正弦波や鋸歯状波で変動さ
せる方式も採用可能である。例えば図5(a)で示す様に
鋸歯状波で変動させた場合において、仮に第2振動体
(3)の共振周波数にずれがないとしたときには、同図
(b)に実線で示す様に共振点での振幅Wpをピークとし
て変動する振幅曲線Waが得られ、第2振動体(3)の共
振周波数にずれがあったとしても、同図(b)に破線で示
す様に共振点での振幅Wpをピークとして変動する振幅
曲線Wbが得られることになる。特にこの場合、第2振
動体(3)の共振は一定周期で発生するため、不快感のな
い報知が実現される。
【0033】又、振動用駆動信号Dvの周波数は、図6
に示す様に微小な周波数幅でステップ的に漸増若しくは
漸減させる方式の採用可能である。この場合にも同様の
効果が得られる。
【0034】本実施例では、図1に示す如く振動用信号
作成回路(5)を変調信号発生回路(56)及び音用信号作成
回路(57)から構成している。ここで、変調信号発生回路
(56)は、振動用駆動信号の周波数に変調を施すための変
調信号Smを発生するものであって、変調信号は、図3
(a)や図5(a)に示す振動用駆動信号の周波数の変動波
形と同一波形に作成される。この様な変調信号の作成に
は、従来より周知の信号発生回路を採用することが出来
る。
【0035】一方、振動用信号処理回路(58)は例えば図
7に示す如く構成することが出来る。該振動用信号処理
回路(58)は、容量素子C及び抵抗素子R1、R2からな
る充電部(6)の出力端に、第1コンパレータ(61)及び第
2コンパレータ(62)を介して、RS−フリップフロップ
回路(63)を接続すると共に、該RS−フリップフロップ
回路(63)の出力端には、放電制御用トランジスタ(64)及
びT−フリップフロップ回路(65)を接続したものであ
る。第1コンパレータ(61)の反転入力端子には前述の変
調信号Smが入力され、第2コンパレータ(62)の非反転
入力端子には参照電圧信号Vrefが入力される。
【0036】図8は、上記振動用信号処理回路(58)の動
作を表わしたものである。即ち、充電部(6)が電力の供
給を受けて充電されることによって、該充電部(6)から
出力される電圧信号Voは徐々に増大し、該信号の大き
さが変調信号Smのレベルに達すると、第1コンパレー
タ(61)からRS−フリップフロップ回路(63)へセット信
号が供給されて、RS−フリップフロップ回路(63)の出
力SoがONとなる。この結果、トランジスタ(64)がO
Nとなり、充電部(6)の放電が開始されることになる。
その後、充電部(6)から出力される電圧信号Voが参照
電圧信号Vrefのレベルまで低下すると、第2コンパレ
ータ(62)がONとなり、第2コンパレータ(62)からRS
−フリップフロップ回路(63)へリセット信号が供給され
て、RS−フリップフロップ回路(63)の出力がOFFと
なる。この結果、トランジスタ(64)がOFFとなって、
充電部(6)の充電が再開されることになる。
【0037】この様にして充電部(6)が充放電を繰り返
し(図8(a))、RS−フリップフロップ回路(63)の出力
SoがON/OFFを繰り返す過程で(図8(b))、該出
力Soの立上りに同期して、T−フリップフロップ回路
(65)の出力がONからOFF、OFFからONへ切り換
えられる。この結果、T−フリップフロップ回路(65)か
らは、同図(c)に示す如く、電圧信号Voが変調信号Sm
のレベルに達する毎にオン/オフする駆動信号Dvが得
られる。ここで、変調信号Smが例えば三角波で変動す
ることにより、駆動信号Dvの周期Toも三角波で変動す
ることになるので、図4に示す如き変調駆動信号Dvが
得られるのである。
【0038】変調駆動信号Dvの周期Toの変動周波数、
即ち変調信号Smの周波数について、その最適な範囲を
調べるべく、先ず、被験者3名(A,B,C)を対象とし
て報知効果を確認する実験を行なった。実験では、上記
本発明の無線通信装置(ページャー)を被験者の手のひら
に載せて、変調周波数を連続的に変化させ、その振動感
覚を申告させた。申告値は、最高の感度で振動を知覚し
たときを100、振動を感じなかったときを0とする任
意の数値とした。又実験では、振動感覚100となる変
調周波数を最初に検索し、その後、徐々に変調周波数を
変化させて、振動感覚に変化が生じたときに適宜申告さ
せる方式を採った。その結果を図13に示す。
【0039】図13から、被験者3名ともに、変調周波
数が1.5〜2.5Hzのときに振動感覚が最高となり、
この範囲から離れるに従って低下していることがわか
る。この結果から明らかな様に、振動感覚の低下量には
個人差があるものの、変化傾向が一致しているので、図
13は、知覚特性の基本的な変動パターンを示している
ものと考えられる。
【0040】次に、被験者10名(a〜j)について、上
記本発明の無線通信装置(ページャー)を被験者の手のひ
らに載せて、変動周波数を連続的に変化させ、最も知覚
感度が高くなった変調周波数(最適変調周波数)を申告さ
せた。その結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】この表から明らかなように、最適変調周波
数の個人差は僅かであるので、これらの平均値Ave=
2.177Hzを普遍的な最適変調周波数とすることが
出来る。又、表1の最適変動周波数の標準偏差SDは
0.268となるので、前記平均値Aveを中心として標
準偏差SDの3倍の範囲(Ave±3SD)、即ち、1.3
7〜2.98Hzの範囲内に変調周波数を設定すれば、
殆ど全てのユーザに対して極めて高い報知効果を与える
ことが出来る。
【0043】尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に
限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の
変形が可能である。例えば本発明は、図2に示す如き音
発生装置と振動発生装置の機能を併せ持つ報知ユニット
(2)に限らず、音発生装置と振動発生装置を別体に具え
た報知装置に実施することも可能である。又、報知ユニ
ット(2)の振動体としては、上述の如く磁力を利用した
ものに限らず、共振を利用したものであれば周知の種々
の構成を採用することが出来、例えば圧電素子を利用し
たものも採用可能である。更に又、振動用信号作成回路
(5)をマイクロコンピュータによって構成し、図4に示
す如き変調駆動信号Dvをソフトウエア処理によって作
成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯電話機の回路構成を表わすブ
ロック図である。
【図2】報知ユニットの拡大断面図である。
【図3】駆動信号の周波数と振動体の振幅の関係を表わ
す波形図である。
【図4】駆動信号の波形図である。
【図5】他の実施例における駆動信号の周波数と振動体
の振幅の関係を表わす波形図である。
【図6】更に他の実施例における駆動信号の周波数の変
動を表わす波形図である。
【図7】振動用信号処理回路の構成例を表わすブロック
図である。
【図8】該振動用信号処理回路の動作を表わす波形図で
ある。
【図9】本発明を実施すべき携帯電話機の外観を表わす
斜視図である。
【図10】従来の携帯電話機における音用駆動信号と振
動用駆動信号を表わす波形図である。
【図11】振動体の振動特性を表わすグラフである。
【図12】共振周波数のずれによる振幅の低下を説明す
る図である。
【図13】変調周波数の最適範囲を求めるために行なっ
た実験の結果を表わすグラフである。
【符号の説明】
(2) 報知ユニット (4) 第1振動体 (3) 第2振動体 (57) 音用信号作成回路 (5) 振動用信号作成回路 (56) 変調信号発生回路 (58) 振動用信号処理回路 (6) 充電部 (63) RS−フリップフロップ回路 (65) T−フリップフロップ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B06B 1/00 - 1/20

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号の供給を受けて共振すべき振動
    体と、報知動作時に前記振動体に駆動信号を供給する信
    号作成回路とを具え、前記振動体は、その振動の周波数
    と振幅の関係を表わす振動特性が周波数の変化方向に拘
    わらず略一義的に決まっている報知装置において、信号
    作成回路が作成する駆動信号は、振動体の共振周波数を
    含む一定範囲内で周波数が鋸歯状波で変動し、該鋸歯状
    波は、時間軸に対して傾斜する部分と時間軸に対して垂
    直の部分とから形成されることを特徴とする報知装置。
  2. 【請求項2】 駆動信号の周波数の変動幅は、振動体の
    共振周波数を決定する諸元の公差に起因する共振周波数
    のばらつき幅に対応している請求項1に記載の報知装
    置。
  3. 【請求項3】 振動体の共振周波数は数100Hz以下
    の低周波数であって、共振周波数での振動体の振動は、
    体感し得る程度の振幅を有している請求項1又は請求項
    2に記載の報知装置。
  4. 【請求項4】 駆動信号は矩形波若しくは正弦波の交番
    波形を有し、周波数が0.5〜10Hzで周期的に変動
    する請求項1乃至請求項3の何れかに記載の報知装置。
  5. 【請求項5】 駆動信号の周波数は、1.37〜2.98
    Hzの範囲で周期的に変動する請求項4に記載の報知装
    置。
  6. 【請求項6】 駆動信号の周波数は、2.18Hzで周
    期的に変動する請求項5に記載の報知装置。
  7. 【請求項7】 振動体は、ケーシングと、該ケーシング
    の内周壁に固定端を有する振動板と、該振動板の自由端
    に取り付けられた磁石体と、該磁石体に対向配備された
    コイルとを具え、コイルに駆動信号が供給される請求項
    1乃至請求項8の何れかに記載の報知装置。
  8. 【請求項8】 着信を報知するための報知装置を具え、
    該報知装置は、駆動信号の供給を受けて共振すべき振動
    体と、報知動作時に前記振動体に駆動信号を供給する信
    号作成回路とを具え、前記振動体は、その振動の周波数
    と振幅の関係を表わす振動特性が周波数の変化方向に拘
    わらず略一義的に決まっている無線通信装置において、
    信号作成回路が作成する駆動信号は、振動体の共振周波
    数を含む一定範囲内で周波数が鋸歯状波で変動し、該鋸
    歯状波は、時間軸に対して傾斜する部分と時間軸に対し
    て垂直の部分とから形成されることを特徴とする無線通
    信装置。
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