JP3363633B2 - 保安装置内蔵コンデンサ - Google Patents

保安装置内蔵コンデンサ

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JP3363633B2
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紳一 斎藤
英夫 斎藤
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マルコン電子株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサの異常時に
発生するケース内部の圧力上昇によって生ずるケースの
変形を利用して切断片を切断し、よって電流通路を遮断
する保安装置内蔵コンデンサに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、保安装置を内蔵したコンデンサの
構造は、例えばコンデンサ素子又はコンデンサ素子の集
合体をケースに収納し、ケース内壁面に固定した取り付
け具に絶縁板等を介して切断片を接続したものなどがあ
る。この構造では、コンデンサに異常が発生し、ケース
内部の圧力が上昇しケースが膨脹すると、ケースの対向
した内壁面に取り付けられた一対の取り付け具が互いに
離隔する方向に引っ張られ、切断片を切断する。したが
って、コンデンサの電流通路は遮断されるので、ケース
の破裂、出火などの事故を未然に防止することができる
のである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
構成からなる保安装置内蔵コンデンサでは、例えば車両
用の如き振動をともなう用途の場合には、コンデンサに
受けた振動がケース内壁面に固定された一対の絶縁板を
介して切断片に伝わる。この構造においては、ケースの
内壁面に固定された取り付け具、該取り付け具に固定さ
れた絶縁板、及び絶縁板に固定された切断片からなる
が、取り付け具はぶりき、絶縁板はフェノール樹脂積層
板等の剛体からなり固定されているのに対し、切断片は
その両端を固定されてはいるものの、例えば厚さ0.1
5mmなどの薄い銅板からなっているためにこの構造の
中では最も軟らかい。したがって、コンデンサにかかる
振動はケース、取り付け具、絶縁板を経て最も軟らかい
切断片(銅板)に集中する。この振動を継続的、又は断
続的に長時間受けた切断片は、振動が集中した箇所に亀
裂を生じ、やがて切断へと進行する。 【0004】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、コンデンサに振動を受けても、切断片が振動によっ
て切断することのない保安装置を内蔵したコンデンサを
提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明になる保安装置内
蔵コンデンサの発明は、ケース内壁面に対向して固定し
た一対の取り付け具と、この取り付け具に絶縁板を介し
て取着した切断片を有し、この切断片をコンデンサ内部
の圧力上昇によって生ずるケース変形を利用して切断し
て電流通路を遮断する保安装置内蔵コンデンサにおい
て、前記一対の取り付け具の中の第一の取り付け具には
第一の絶縁板が固定され、第二の取り付け具にはケース
の変形方向が長軸となるような長孔を形成し、第二の絶
縁板に形成したピンを前記長孔に嵌合させることによ
り、前記第二の取り付け具に対して第二の絶縁板を滑動
状態に取着し、この第一および第二の絶縁板を連絡する
ように固定された2枚の切断片を具備し、前記の第一の
絶縁板側の切断片にコンデンサ素子からの引き出しリー
ド及び外部端子への接続リードを接続し、第二の絶縁板
側に固定された切断片はこれら同士を接続していること
を特徴とするものである。 【0006】 【作用】上記のような保安装置内蔵コンデンサは、ケー
スに固定した一対の取り付け具の中の他方の取り付け具
に、滑動状態に絶縁板を取着することにより、コンデン
サが振動を受け、取り付け具及び絶縁板を経て切断片に
伝わっても、絶縁板の片方がフリーな滑動状態になって
いるため、この滑動部分によって振動が吸収され、切断
片にまったく影響を与えない。したがって、振動によっ
て亀裂を生じたり、切断したりすることはなく、本来の
異常発生時にのみ切断されるという作用を得ることがで
きる。 【0007】また、コンデンサ素子からの引き出しリー
ド及び外部端子への接続リードは、これらが剛体又は剛
体に近い剛性を有している場合は、該引き出しリード及
び接続リードを切断片に接続することにより絶縁板の滑
動状態を抑制し阻害するので、振動に対して影響のない
取り付け具に固定された絶縁板側の切断片に接続する。
そして、滑動状態に取着された絶縁板側に固定された切
断片は、この切断片同士を接続する。 【0008】このように、切断片及び引き出しリード、
接続リードを接続することによって、コンデンサに受け
た振動を吸収する絶縁板の滑動状態を阻害しない作用を
得ることができる。 【0009】 【実施例】本発明の実施例を図により説明する。まず本
発明になる保安装置は、図1にその平面図、図2に側断
面図を示すように、一対の取り付け具の第一の取り付け
具1及び第二の取り付け具2は、L字形の形状を有して
いる。この第二の取り付け2のにケース変形方向に長軸
を有するように長孔3を形成しておく。このような取り
付け具1、2に第一の絶縁板4及び第二の絶縁板5を取
着する。該絶縁板4、5は例えばフェノール樹脂積層板
からなり、これを前記第一の取り付け具1にはリベット
6をかしめて固定し、第二の取り付け具2には該取り付
け具2の長孔3部に第二の絶縁板5に取り付けたピン7
を通し、第二の取り付け具2の厚さより若干大きい間隙
が得られるようにして座金8を固定する。したがって、
この第二の絶縁板5は、長孔3の範囲内で滑動すること
ができる。 【0010】以上のようにして、第一の取り付け具1と
固定された第一の絶縁板4と、第二の取り付け具2に滑
動状態に取着された第二の絶縁板5を対向させ、両絶縁
板4、5に銅はくからなる切断片9及び10を取着す
る。この切断片9、10は、絶縁板4、5にリベットで
かしめて固定した後、はんだ付けされる。 【0011】このようにして作製された保安装置は、次
のようにしてコンデンサに内蔵される。まず、取り付け
具1、2をコンデンサケースの内壁11面の対向した位
置に溶接により固定する。この固定によって、第二の取
り付け具2に滑動状態に取着された第二の絶縁板5は、
第二の取り付け具2に設けられた長孔3の範囲で滑動す
ることができる。次いで、切断片9、10の絶縁板5側
を銅はく、又は銅線などの接続片12をはんだ付けして
接続する。そして、第一の絶縁板4側に固定された切断
片9、10には、そのいずれかにコンデンサ素子13か
らの引き出しリード14を接続し、もう一方の切断片に
は接続リード15を接続する。該接続リード15の端部
は外部端子(図示せず)へ接続する。なお、コンデンサ
素子13からの引き出しリード14の一本は、前述のよ
うに絶縁板4側の切断片9に接続したが、コンデンサ素
子13のもう一方の極から引き出した引き出しリード
は、前記接続リード15を接続した外部端子とは別の極
の外部端子へ直接接続される。 【0012】このように構成された保安装置内蔵コンデ
ンサでは、第二の取り付け具2に対し、該第二の取り付
け具2に形成した長孔3に嵌め込まれたピン7を取着し
た第二の絶縁板5が滑動状態にあるので、コンデンサに
振動が加わっても、固定されていないためフリーであ
り、切断片9、10に外力が作用することはない。そし
て、滑動状態にある第二の絶縁板5側の切断片同士を接
続し、さらにコンデンサ素子13からの引き出しリード
14、及び外部端子への接続リード15を固定した絶縁
板4側に接続することによって、切断片9、10の動き
を全く規制しないので絶縁板5の滑動状態を確保でき、
コンデンサに加わる振動の影響を回避することができる
のである。したがって、振動による外力によって切断片
9、10が損傷することはないから、コンデンサに異常
を生じたときのケースの膨脹を利用して切断片9、10
を切断し、電流通路を遮断するという本来の目的を確実
に得ることができる。 【0013】 【0014】 【0015】 【発明の効果】以上述べたように、本発明になる保安装
置内蔵コンデンサでは、コンデンサに加わる振動などの
外力が切断片に作用することがなく、損傷を与えないの
で、コンデンサに以上を生じたときにケース膨脹を利用
して切断片を切断し、電流通路を遮断するという本来の
機能を支障なく得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明になる保安装置内蔵コンデンサの保安装
置の一実施例を示す平面図。 【図2】図1に示した保安装置の側断面図。 【符号の説明】 1…第一の取り付け具 2…第二の取り付け具 3…長孔 4…第一の絶縁板 5…第二の絶縁板 6…リベット 7…ピン 8…座金 9…切断片 10…切断片 11…ケース内壁 12…接続片 13…コンデンサ素子 14…引き出しリード 15…接続リード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 2/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ケース内壁面に対向して固定した一対の
    取り付け具と、この取り付け具に絶縁板を介して取着し
    た切断片を有し、この切断片をコンデンサ内部の圧力上
    昇によって生ずるケース変形を利用して切断して電流通
    路を遮断する保安装置内蔵コンデンサにおいて、 前記一対の取り付け具の中の第一の取り付け具には第一
    の絶縁板が固定され、第二の取り付け具にはケースの変
    形方向が長軸となるような長孔を形成し、第二の絶縁板
    に形成したピンを前記長孔に嵌合させることにより、前
    記第二の取り付け具に対して第二の絶縁板を滑動状態に
    取着し、 この第一および第二の絶縁板を連絡するように固定され
    た2枚の切断片を具備し、 前記の第一の絶縁板側の切断片にコンデンサ素子からの
    引き出しリード及び外部端子への接続リードを接続し、 第二の絶縁板側に固定された切断片はこれら同士を接続
    していることを特徴とする保安装置内蔵コンデンサ。
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