JP3363012B2 - 補強ダンボールパレット - Google Patents

補強ダンボールパレット

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JP3363012B2
JP3363012B2 JP00648396A JP648396A JP3363012B2 JP 3363012 B2 JP3363012 B2 JP 3363012B2 JP 00648396 A JP00648396 A JP 00648396A JP 648396 A JP648396 A JP 648396A JP 3363012 B2 JP3363012 B2 JP 3363012B2
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雄久 石塚
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妙高機械工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、物品をその上に載せ
て、運搬、収納等をするときに用いる平板状の運搬補強
ダンボールパレットに関する。 【0002】 【従来の技術】包装、物流の分野では、地球環境の保
護、限られた資源の再利用という観点から、リサイクル
物を利用する要望、リサイクルできるパレットにする要
求がある。ダンボールパレットも、製品の運搬には欠か
せないもので、また、自然環境保護という点から、軽量
で高い品質を備えるだけでなく、自然環境保護に重点を
置いた製品となり得るので、注目を集めている。然し乍
ら、ダンボールパレットは、従来、一般的に用いられて
いなかったものであり、未だ十分な信頼性が確立されて
いない。即ち、ダンボールパレットの脚部が外れたり、
折れたりする恐れがあり、また、フォ−クリフト作業の
際に、軽量なダンボールパレットの強度が足りなく、信
頼性が弱い点もある。 【0003】また、包装、物流の分野では、標準ダンボ
ールパレットを用いて、一貫パレチザイションを行な
い、生産拠点から、製品を積み付けして、トラックで、
消費地域に搬送して行き、消費地域に設けたシステム倉
庫等に、搬送ローラーコンベヤーシステムで、標準補強
ダンボールパレットのサイズでの収納が、行なわれてい
る。 【0004】ダンボールパレットに対する、現場で作業
する人の心理的な面での信頼性を確保する必要があり、
確実に積み荷を保持しながら、荷の積み上げ、荷卸を安
心してできる補強ダンボールパレットが、求められてい
る。また、平板状ダンボールパレットをローラーコンベ
ヤー上に搭載して搬送する場合、その下側面にたわみが
生じると、ローラーとローラーとの間に食い込み、パレ
ットの下面が損傷を受け、或いは、搬送が困難になる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ダンボールパレット
は、パレットに荷物を搭載してローラーコンベヤー上を
移動させるときに、ローラーとローラー間に空隙がある
ために、パレットの下面はローラーに食い込み、コンベ
ヤー上を容易に移動することができなくなる。更に、ロ
ーラーに食い込んだ面は、ローラーにより引きちぎられ
て、パレットは破損する不具合が生じる。また、本発明
は、従来のダンボールパレットに対して、強度の補強
と、現場での信頼性が高まる構造の補強されたダンボー
ルパレットを提供することを目的とする。 【0006】 【課題の解決するための手段】本発明は、上記の技術的
な課題を解決するために、荷物を搭載する方形の上板段
ボール(2)と、同じ方形の下板段ボール(3)を、所定間
隔で、平行になるように、同じ高さの複数の円筒形紙管
(4)を、並行に複数列に設けて、接着固定したのみの、
上板段ボールと下板段ボールの間の空間には、桟板など
の補強部材を用いない補強段ボールパレットにおいて、
フォーク挿入方向と垂直方向に、下板段ボール(3)の
下側面に、平行な複数の補助合板を、前記円筒形紙管
(4)の列に相当する位置に、接着剤で固定したことを特
徴とする前記補強段ボールパレットを提供する。 【0007】 【発明の実施の形態】即ち、本発明の補強ダンボールパ
レット(1)は、上板段ボール(2)と下板段ボール
(3)の間に、一定の間隔(d)を設けて、紙管(4)
を設けて、上板段ボール(2)と下板段ボール(3)が
平行に保持されている。そして、更に下板段ボール
(3)の下側面に補助合板(5)設けて、強度を高める
と同時に、パレットのたわみを防止する構造にしたもの
である。即ち、上板段ボール(2)と下板段ボール
(3)の間に、一定の間隔になるように、同じ高さの複
数の間隔部材(4)を、複数の平行列になる位置に並べ
てある。そして、上板段ボール(2)の上に物品を搭載
して搬送するものである。更に下板段ボール(3)の下
側面に、複数の補助合板(5)を、前記の間隔部材
(4)の設けられた位置に重なるように、そして、複数
の平行な列になるように、接着剤で接着してある。 【0008】即ち、本発明の補強ダンボールパレットで
は、補強合板(5)として、特に、リサイクル材料、例
えば、OSB等の木材加工合板、砂糖きび幹の粉砕物
(バカス)を板状に固定化した材料、紙等を硬度の高い
板状に特殊加工した材料、合成樹脂等で板状に加工した
材料、上記の使用に耐えられる材料等のような廃物利用
或いはリサイクルで製造できるものを用いる。 【0009】通常のダンボールパレットでは、パレット
に荷物を搭載してローラーコンベヤー上を移動させる場
合、ローラーとローラーの間に空隙があるため、パレッ
トの下側面が、ローラーに食い込み、コンベヤー上を容
易に移動することができない。また、通常の段ボールパ
レットでは、ローラーに搭載して移動する場合に、下側
面にたわみがあるために、下側面がローラーに食い込
み、その食い込んだ面は、ローラーにより引きちぎられ
て、パレットは破損する危険がある。これに対して、本
発明の補強ダンボールパレットでは、パレット自体は、
ローラー上に載置された場合でも、パレットの下面にた
わみがないために、ローラーに食い込むことがなく、ダ
ンボールパレットの信頼性を高めることができる。 【0010】本発明において、段ボールとは、紙或いは
紙類類似製品で加工されたボール紙、プラスチックシー
ト材、ラミネ−ト材を含むものを波型或いは剛性を保持
するシート状に加工したものである。そして、パレット
とは、物品又は材料を保管又は輸送するために、それを
載置する或いは積み重ねる補助手段又は結合保持容器を
云う。 【0011】そして、説明のように、本発明の補強ダン
ボールパレットの構造によれば、その強度を、補強する
のみならず、ダンボールパレットの信頼性を高めて、更
に、段ボールパレットの取り扱いの中で、段ボールパレ
ットがたわまないので、棚或いはサポート上へ容易に載
置保管できるようになる。 【0012】更に、本発明の補強ダンボールパレット
は、水平状態に商品と一緒に積み重ねる際に、荷重は、
垂直方向にかかり、その荷重が、ある程度の大きい場合
でも、段ボールパレットは破損することがなく、或い
は、破損を避けることができる。 【0013】本発明の補強ダンボールパレットの材質と
しては、ある程度の強度のある段ボールを用い、商品等
を載置できるパレットの強度があれば良く、コスト安の
材料を利用することができる。形状的にも簡単であるの
で、安価な段ボール等で製造することができる。即ち、
上板及び下板を段ボールで作り、その間を連結する間隔
部材、即ち、紙管も段ボールで成形できる。上板段ボー
ルと下板段ボールの間に、所望位置に、所望間隔で、所
定高さの間隔部材即ち、紙管を固着固定する。更に、下
板段ボールの下側面に、更に、補強部材として、合板部
材を平行に並べて接着させて設ける。即ち、下板段ボー
ルの下側面に、複数の補助合板が、間隔部材の設けられ
た位置を通して、複数の平行な列になるように、接着剤
で設けられている。 【0014】更に、本発明の補強ダンボールパレット
は、以上のような補強構造を有しており、その利用する
合板は、その性質上、水分の多い状況でも、棚、サポー
ト上への保管等でも、段ボールパレットの強度がある程
度補強されているので、特に下側面がたわむことが少な
く、それ自体損傷を受けることが少ない。 【0015】そして、本発明による補強ダンボールパレ
ットでは、フォークリフトの爪が、補強合板と直角に挿
入されるので、フォークリフトの爪は、ダンボールパレ
ットをたわますことがなく、持ち挙げ、運ぶことができ
る。本発明の補強ダンボールパレットは、湿気のある状
況でも、表面に結露等による水滴がある場合でも、段ボ
ールに水分で強度劣化が生じても、下側面からの補強が
あるので、信頼性良く、十分に使用することができる。 【0016】本発明の補強ダンボールパレットを、平板
状パレットとして使用する場合にも、積載荷物、商品
を、ストレッチ又はポリプロピレンバンドで、パレット
に固定して、使用しても良い。このようにして、ローラ
ーコンベヤーに載せて搬送しても、パレット下側面にた
わみが生じないので、十分に信頼性良く使用できる。 【0017】次に、本発明の搬送補強ダンボールパレッ
トを具体的に実施例により説明するが、本発明はそれら
によって限定されるものではない。 【0018】 【実施例】図1は、本発明の補強ダンボールパレット
(1)の構造の全体を下から見た斜視図である。図示の
ように、平行な上板段ボール2と下板段ボール3を有
し、その間は一定間隔dを設けてある。上板段ボール2
と下板段ボール3の間には、所定数で、所定高さの紙管
4、4’、4”を所定箇所に固着固定してある。例え
ば、全体で、110×110cmの大きさの段ボールパレットに
対して、高さd10cmである。ここでは、紙管は、全部
で、3×3=9個、ほぼ等間隔で設けられている。 【0019】そして、下板段ボール3の下側面には、補
強合板5、5’、5”が接着剤で接着される。そのため
に、下板段ボール3は補強されるように、紙管4、
4’、4”が並べられている位置に、補強合板5が図示
のように接着されている。補強合板の方向は、フォーク
リフトの爪の挿入される方向と直角をなす。更に、補強
合板も紙管も設けられない箇所は、段ボール3の構造の
中の上面部分一枚だけ除去されて(7)、軽量化が図ら
れている。 【0020】そして、フォークリフト11の爪10は、
本発明の補強ダンボールパレット1の上板段ボール2と
下板段ボール3の間の間隔に、挿入して、パレット1を
支持すると、本発明による補助合板5の方向とは、直角
である。実際上、補強ダンボールパレット1は、フォー
クリフト11の爪10で持ち上げられる。図は上下逆さ
で、下から見たものである。従って、上板段ボール2の
上(図では下側)に、荷物が搭載されるものである。ま
た、上板段ボール2の周囲には、広げられた幅部分8と
9が設けられている。荷物搭載に便利なように広い上板
面を作るものである。 【0021】図2は、本発明の補強ダンボールパレット
の断面図である。ここでは、上下は逆さでなく、上は上
になっている。即ち、本発明により、下板段ボール3の
下側面に、複数の補助合板5が、間隔部材4のある位置
に接着されて、設けられる。この補助合板5は、図で
は、紙面と平行にある1つだけが示されるが、更に、紙
面に平行に、複数の補助合板5が、下板段ボール3の下
側面に接着剤で設けられている。このような構造によ
り、従来よりも、実際上、強度を上げるばかりでなく、
見た目の信頼性を補助し、更に、ローラーコンベヤーに
かけたときに、前記のような不都合が防止できる。 【0022】本発明に用いる補助合板5は、廃材で製造
されたもので、例えば、 a.OSB等木材加工合板、 b.砂糖きび幹の粉砕物(バカス)を板状に固定化した
材料、 c.紙等を硬度の高い板状に特殊加工した材料、 d.合成樹脂等で板状に加工した材料、 e.上記の使用に耐えられる材料 を用いることができる。 【0023】 【発明の効果】本発明の補強ダンボールパレットは、次
のごとき技術的効果がある。即ち、第1に、簡単な構造
で、使用し易く、取り扱い易く、補強されたダンボール
パレットが提供される。第2に、ローラーコンベヤー上
で搬送する場合にも、ダンボールパレットが損傷を受け
ることがなく、現場の信頼性も高め、強度劣化がなく、
損傷の受け難い補強ダンボールパレットを提供する。第
3に、更に、安全性の高い、使用に容易な補強ダンボー
ルパレットを提供する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の補強ダンボールパレットを下から見た
斜視図である。 【図2】本発明による補強ダンボールパレットの模式断
面図である。 【符号の説明】 1 ダンボールパレット 2 上板段ボール 3 下板段ボール 4 間隔部材 5 補助合板

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 荷物を搭載する方形の上板段ボール
    (2)と、同じ方形の下板段ボール(3)を、所定間隔で、
    平行になるように、同じ高さの複数の円筒形紙管(4)
    を、並行に複数列に設けて、接着固定したのみの、上板
    段ボールと下板段ボールの間の空間には、桟板などの補
    強部材を用いない補強段ボールパレットにおいて、 フ
    ォーク挿入方向と垂直方向に、下板段ボール(3)の下側
    面に、平行な複数の補助合板を、前記円筒形紙管(4)の
    列に相当する位置に、接着剤で固定したことを特徴とす
    る前記補強段ボールパレット
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